昨年末、事故をされた方がありました。事故形態は、よくある(よくあっては困るんだけど、)一旦停止無視による接触です。こちら側の契約者は直進中で、相手側が一旦停止無視という状況でした。
まあ、基本過失8:2の状況ではありましたが、保険会社には「出来れば9:0もしくは8:0での示談を希望している」旨を最初から指示しておきました。つまりは「こちらが無過失であるとは言わないが、あなたに保険を使うつもりがない」ということですね。
ただ、当初から気にしていたのは日産ディーラーに、直に入庫をしてしまったということです。別にそこで自分が間に入ることによって中間マージンを.....、ということも考えなくはありませんが、それ以上に示談が長引いた場合のことを気にはしていました。
もちろん保険事故とはいえ修理工場としては、あくまでも車の所有者から修理依頼を受けているわけですから請求先は所有者へ、となります。御金の出何処がどこであろうと、これは関係ありません。つまり示談が長引いた場合、事故内容に関わらず車の持ち主に「早く払ってください」と言ってくる訳です。
最終的に示談が済めばもちろん保険会社から過失分の支払が行われるわけですのでトータルとしては帳尻は合うのですが、この辺が理解されず、結果示談を急いでしまうことがママあります。
例として。30万円の修理費がかかった事故があったとします。過失割合は相手8、自分が2とします。つまりは24万円を相手から貰い、残り6万円を自身の車両保険で賄うか、自費で払うか、という事故です。
示談がつかなくても車両保険に加入していれば車両保険の先払いをしてくれるので30万円という修理費が確定すれば、それは先に指定先に支払われます。相手から貰うべき24万円は、後から保険会社同士で精算をすることになります。
車両保険に入っていなくて示談が完了していないとき。修理工場は回収の締めもありますので、30万円の修理費の督促を保険会社ではなく車の所有者にします。まだ示談が済んでいないと言われれば、「早くお話を済ませてくださいね」くらいのことはいうでしょう。
ここで自分が先に30万を払ってしまい、保険会社から24万円振り込まれるのを気長に待てればいいのですが、なかなかそうする人がいないのが現実なわけです。
自分の主張に固執するなら、そうすればいいじゃん、とか思うのですが、大概「立替払いも嫌だけど、譲るのも嫌」という方向に話が向いてしまうのが普通です。で、保険会社に不満がたまっていくことになるのですね。
出来れば車両保険には入っておいてください。もしくは、すぐに動かせる現金を常に幾らかは手元に置いておいて貰い、じっくりと腰を据えておいていただきたいと思います。「あせる何とかやらは貰いが少ない」とは言いますが、けっこう当っているな、と思う今日この頃です。
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