2008年4月11日金曜日

お役所の仕事ぶり

先日「集合の誤謬」という言葉を使いました。ゴメンナサイ。ここで訂正をさせていただきます。正しくは「合成の誤謬」でした。「らかす」管理人安堂さんご本人からご指摘をいただきました。謹んでお詫び申し上げますと共に、ここに訂正をさせていただきます。

ということで「合成の誤謬」つながり。ちなみに、前回は心理学の言葉としてご紹介いたしましたが、ここも誤りで正しくは経済学の言葉なのだそうです。ここで、はて?と思ったのは用法として正しい言葉の使い方をしているのか、ということですが、それはまあいじゃないですか。

あちこちで公務員批判が花盛りです。やれ横領だのサボりだの天下りだの。当然それが、そのまま本当なら「僕も混ぜて」と思うのが本音です。そんなにいいところなら。つまるところ「俺達が金払ってんだからちゃんと仕事しろよ。」とか、「税金で食わせてもらってるくせに自分達の事ばかり良いようにやってんじゃねーよ。」という事に集約されるのかな?如何ですかね?

あまり保険のほうでは官公庁というのは関わりはないのですが(せいぜい、火災保険で家屋の登記簿を取って来るくらい)、こと車に関しては官公庁と常日頃接触があります。

柴田の日常業務でもある車の販売方面に限っても、車庫証明提出は警察署。ただ、警察署のもって行く前の下調べがあります。車庫を借りている時は地主さんにサインをもらってくるのですが、何箇所かに貸している方の場合になると車庫の地番の記憶があやふやになっている場合があり、そうなってしまうと所管の土木課に行き、公図をとり地番表示を調べ上げます。

申請者欄への記入も、出来れば印鑑証明もしくは住民票(近くのサービスセンターで取得)で先にきちんと漢字や住居表示を確認しておいた方が確実です。

たまに区画整理とかで~区とか、何々町から、何とか~丁目○番○×号とかに変わっていることがあるのでこれも要注意。とくに下取の車があるときには下取車の名義変更時に「住居表示が変わったことの証明書類(これは市役所で)が必要になるので、注意が必要です。とくに3月末の自動車税の請求先認定時期になると、名義変更が間に合った、間に合わないで、後でトラブルの元になりますから事を確実にしておかなくてはいけません。

で、ようやく書類も揃い、車庫証明も下りて書類を陸運局に持っていく段になります。後は無事に車検証が交付されることを願うのみですね。

まあ、以上のような段取りな訳ですが、ここで気がついたこと。結局官公庁がボトルネックになっているのですね。こちらがいくらスムーズな書類処理を図っていたとしてもお役所で足踏みをすることが多い訳です。

例えば車庫証明にしても、いくらこちらが気をつけて書類を作っていても、果たして本当に実地を見に来ているのかは疑問です。だってウチに来たの見たことないもん。

もうクルマ屋を16年ほどやっていますが、その中でチェックされたのは1回のみ。まあ、それだけしっかり書類を書いているということでもあるのでしょうが、何であれだけの事で提出日を含めて4日もかかるのか?

しかも、乗用車なら、ここ浜松では2700円を車庫証明費用として(ステッカー代を含む)払っているのですが、なぜか同じことをやるはずの軽自動車の車庫証明では費用は500円のみ。何で?

お役所ではその殆どがHPを持っています。

国税局でも同様、HP内に確定申告書作成コーナーがあり、そこでの書類作成を推奨しています。だって、そこで作ってもらってあれば、とりあえず字はきれいに印刷されてくるし、少なくとも計算間違いはないだろうし。しかも作ってもらってあれば、作成指導の手間も要らない。

つまり、自分達の手間を省くというか、仕事をやりやすいような方策の整備にはとても熱心なわけです。近頃は「e-TAX」という名前で、紙ベースじゃなくてデータ送信で申告を済ませてくださいなんていってくる始末です。そうしてくれたら5000円、税金を免除してあげる、なんていう誘導も。

そのほうが申告書をいちいちめくらなくてもいいでしょうし、何より保管場所に困らない。おそらく紙ベースだと個々の申告書の紙の品質差もあるでしょうし、印刷品質の差や、印字の状態の差もあるでしょう。自分のようにインクジェットのカラー印刷したものよりもレーザープリンターのカラーで印刷してある方が、より見やすくチェックもし易いでしょうしね。

何が言いたいのかというと、彼ら公務員も「お仕事」としてやっているだけなんだろうな、という事。そして、自分達の仕事がやりやすいようにしているだけで、利用する側の視点が抜けていることが問題なんだろうな、という事。で、その仕事具合を総合的にコントロールする仕組みがないことが問題なのかな?

車の登録に関することにしても、あれだけアチコチ行かなくちゃいけないのは、本来なら官庁同士、横のつながりがLAN回線なんかで内容照会が出来ればそれだけで終わるはずが、それが無く、あくまで紙ベースの確認でやっている、というのが問題な訳で。

だって、結局は、陸運局に持っていく書類たちは「お役所の人」にチェックしていただくためのお膳立てであって、その後、あれだけ苦労して揃えた書類たちってどうしてるの?ってのはものすごく疑問。全部保管している訳はないでしょう。一部、車の登録も電子申告が始まってはいますが、あれは新車だけで、中古車の名義変更はいまだ許可されていないしね。

一部のブラジル人たちが名義変更することもなく、ナンバーも勝手に付け替えたり、車検もただ通ればいいや、とか、自動車税も車検の時まで払わなかったり、払えなくなったらいつの間にやらどっかに行っちゃったり、というのは、行政としては脅威なんでしょうね。逆に、今までの日本人達のなんと従順なことよ、とか思っちゃうわけですけど。

お役所が住民をいじめるのは簡単なんですけど、住民が役所を困らせるという、逆の手段はないものですかね。困らないからこそ、同じ事をそのまま続けているということもあるでしょうし。役所の担当者は一人の裁量でやっていることもあるでしょうけど、逆に住民がお役所に物申す時はある程度数をまとめなければいけないというのも、なんかフェアじゃないな、という気も。まあ、それでも暖簾に腕押しという事もママあるようですけど。

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