以前今の状況はまるで室町時代じゃあないのか?といったようなことを書いたことがありますが、ふと「実は室町というよりもっと以前の貴族統治時代である平安時代に酷似しているのでは?」と思いました。実質的な軍隊を持たなかった稀有な時代です。
貴族政治というとなにやらやっていたかのように聞こえてしまいますが、どうもままごとのようなことをやっていただけで実質政治と言えるべきものは何もなかったような気がしてなりません。幸いなことに外的もなく、枕草子にだったか、国司任命の人事発表の悲喜こもごもの様子が描写されていたかに記憶しています。まあ人事任命権を握ると言うことがイコール政治だったのでしょう。なにやら大昔の事とも思えませんねえ。
まあ、ただ表面上は平和な日々だったでしょうから実質ガードマンたる検非違使や北面、西面の武士たちが居ただけで、あとは比叡山の僧兵達くらいなのかな?中央に拠る武力勢力といえるものは。全国各地の荘園経営も、なにやら公共工事やそれに関わる贈賄疑惑とびっくりするくらい構造が似ていうような気がするのは自分だけでしょうかね。もっとこの辺のことを教えてくれる人はいないもんかな。
平安時代といえば国風文化やら末法思想やら、藤原氏の摂関政治などが思い浮かびますが、なんか人ごとじゃない世相のような気が....。
結局能無し集団になっていった貴族は没落し、代わりにきちんとした生産力・経済力を兼ね備えた実力集団である「武士」という新興勢力が勃興していった訳ですが、果たしてこれは何を意味するのか。歴史の中では、自身で力をつけていった地方盟主・地方に根付いた元国司の貴族達による地方自治から始まり、誰・何処を盟主とするのか、という主導権争いが今まではあったのですが、現実世界ではどのような形になるんでしょうかね。力ある企業?今のところで言うなら総合産業たる自動車産業でしょうけど、あまりにも自身の規模が大きくなりすぎて舵取りが出来ていないような気がしますねえ。
ま、いずれにせよ現在の中央政権は、歴史は繰り返すという所で行くなら人身から離れ、見捨てられ没落していくのでしょう。
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