2009年4月21日火曜日

改めて聞かれると困ること

今、とある女の子と自動車保険の話をしています。

今まではお母さんの友達とかいう人が保険代理店をやっていたそうで、まあそう言われれば「ああそうですか」ってなもので、別にオレがオレが、なんていうつもりはありません、「お好きにどうぞ」ということで別段気にもせず、今まではクルマのフォローのみのお付き合いでした。
また、年若い女の子というとどうも苦手というかやりづらいと言うか、どこまでやってあげたらいいの?というところもあって。男でも居ればそれはそれで変なことを聞きつけて来たりもあったりしますしねえ。長女ともなれば親御さんは可愛くて仕方が無いだろうし。
そんなわけで、こちらからは必要な事柄以外は、極力直接の携帯(番号だけは知っている)への連絡はせず、せいぜい「お知らせ葉書」を書く程度で、それ以上の接触は却って避けてきたというのが実情でした。

では何でそんな子から保険の話が出たかというと。
昨今ではよくある話なのですが、早い話、その友達の代理店が廃業させられた、ということなんですね。
代理店廃業の憂き目を見る要素として、あんまり契約高が無いとか、事務品質が低く不備書類ばかり出すとか、もっとまずいのは個人情報を流出させたとか、保険料を使い込んじゃったなんて理由の所もあったりします。これらは代理店側の落ち度(?)というか引け目の部分。
保険会社側の言い分としては品質の低い・管理労力ばかり費やされる代理店の統廃合をすることにより保険会社側の管理費や事務労力時間等を省力化し、その分顧客サービスに労力を費やす、というものです。まあ、ホンマかいな?という突っ込みはおいといて。
そんな経緯で、「柴田さんは保険もやっているんですよね......」という話がでたわけなんです。


自分に聞く前に、その子も叩き台を幾つか持っていました。一つは今まで加入していた某三井住友の廃業代理店のデータを引き継いだ某代理店からの見積りです。そしてもうひとつはその子が加入したという日本生命の生保の担当者の持ってきたニッセイ同和の見積りです。
こちらとしてはそれらを参考にしつつ、大まかに2つほどのプランを提示してあげました。で、それらを前にして、ああだこうだと説明はしたのですが、おそらくよく伝わらなかったのだと思います。途中、半ば話をさえぎるような感じでこう聞かれました。

「保険会社によって、ココは良くてココはよくない、というのはありますか?」

これって何て答えたらいいんでしょう。ウチの保険が最高ですとか、僕が提供する保険が最高なんです,なんてムズガユイ言葉がサラサラと出てくるくらいならアリコ辞めてないだろうし、それ以前にまだトヨペットに居たはずです。
実際の所、保険会社が代理店に期待することは高い契約高と新規契約率と高更改率、低損害率、それに順調な生保の契約件数くらいのものでしょう。いってしまえばおりこうさんな鵜飼いの鵜ですね。よく咥えてくるからそれに応じたエサをあげるし、それに応じた特別扱いもしましょう、ということです。

でも契約者が期待することは何ぞや?ということが常に引っ掛かるのです。
つまるところそれは有事の際のフォローであり、より良い情報提供者であり、より良い関係のパートナー(なんかこういうと恥ずかしいけど)でありフォロワーであり、ということだと思っています。で、そこに契約手数料という対価を払う価値(又は貰う意味)があるように思うのですが。

実は保険会社による契約内容の違いって、そうはたいした違いが無いんですよえ。だって、基本のスタートは全国の各損保とも同じ保険料・同じ約款だったんですから。で、そこから平成10年ごろの規制緩和を境にした各保険会社の生損相乗りや値引き競争、特約合戦・サービス合戦が始まったわけです。リスク細分型なんて結局は値引きの理由をこじつけているだけ、という側面もありますし。距離数なんかで事故率変わんねえよ、とか。
あっちがこう出ればウチも追従して、なんて日常茶飯事でしたから細かい部分、例えばレッカーサービスの距離数とかに多少の違いがあったりしても、それはまあ50歩100歩の違いでしかなく、とりたてて目くじらを立てるほどの差ではありません。レッカーなんて、そうそう日常使うものでもないですしね。

ですので,その子に言ってあげたのは上記の通りの事(各保険会社に多少の程度の差こそあれ、とりたててここはダメという差は無いという事)と、もう1つ、保険の見積りを持ってきてくれた人が、特に事故の際に現場に来てくれる人か、そしてそこで何をしてくれそうか、ということを選択基準にしたらどうですか?ということを言っておきました。
少なくともあなたが有事の際には何時であろうとも行ってあげるつもりだし、その時には柴田に電話1本だけ連絡をしてください。あなたも知ってるように僕の出発点はクルマのお世話係だから、少なくとも保険をそういう観点から考えています。その後の示談等の連絡窓口も、こちらでまとめて受けてあげられるから、必要な処置だけしてもらったあとは事故のことは忘れて普段の日常生活に戻ってください、てな感じです。まあ、でも、これで断わられたら恥ずかしいなー。

でも、こういう質問に詰まるのも考え物だから、ここらでいっちょう模範解答を考えておきたいな、と思います。
では今日はこの辺で。

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