2010年3月7日日曜日

勝手に自動車関連の税金を考えてみる

基本的にこれは自分の都合のいいように考えてしまう部分があろうかと思いますので、その辺は御容赦ください。

さて。
基本税金というものは受益者負担とか、公共財の応分の負担のためとか、所得の再配分とか色々な理由付けがあります。ただ、クルマ関係に長く居る者の感覚と しては「そういう制度があるから、貰える所からは貰う」という、いわば保険で言う「前年同条件での更改」が続いて来てしまっているだけのような感じが拭い きれません。

話は変わりますが、この「保険の前年同条件」。内容の見直しなんぞ、やってしまえば大した手間ではないと思うのですが、契約者側からすると「またぞろ面倒 くさい説明を聞かされるかと思うと......」と言う心理的な負担が大きいのかもしれません。原因の一つには「説明が出来ない」代理店(使用人)が多数 を占めている事ですとかね。

みんカラは商業利用は禁止されているはずですからそういう広告もできませんが、無料相談くらいは受け付けてもいいのかな?と思わなくもありません。なんかあまりにも思い込みの強い事例ですとかを目にするとね。まあ、それはともかく。

話を元に戻して税金なんですが。

複数所有をしている者からすると、どうも納得がいかないのが所有しているだけでかかる自動車税と道路の痛みを応分に負担するべきだとか言う重量税です。近頃では炭素税などという物も画策している様で。

基本的に、税金などというものは「無いこと・足りないこと」を前提にして予算を組むのが筋でしょう、と考えている(国債を容認するという意味ではなく)私としては、今までの課税科目を温存した上でもう一つ上乗せなどというやり方には納得できません。
それをやりたいのであれば今までの課税項目を精算して、自身の税金の使い道をも再設計した上でなされるべきでしょう。

例えば、炭素税なる物を考えるのならば、基本それは二酸化炭素排出に関わる対策なり低減促進に関わる分を応分に負担してもらう、という目的のはずです。つまりは二酸化炭素排出量にキチンと比例負担されるべき、という事です。

だったら一番簡単な方法は「ガソリン(に限らず燃料全般の)消費に比例すべき」ということ。

つまり燃費が悪くとも乗らないのならそれなりだし、燃費がよくとも乗る量が多ければそれなりに多く負担してもらう、という方法。そのためにガソリンがレギュラーで150円/ℓになろうとも200円になろうともそれは仕方の無いことでしょう。
ただ、その代わり「自動車税」だの「重量税」だの「揮発油税」だの「ガソリン税」だのというものは全廃する。これが筋でしょう。で、これを地方税として、 税収のあった地方の道路の円滑化や交通量の増大に対する対応、再舗装による走行抵抗の削減に回し、二酸化炭素低減に寄与させる。また、高速道路無料化の財 源にも回す。
「税収が少ない」=「利用者そのものが少ない」・「必要度そのものが低い」という判断を、非情と言われようがなんだろうがするべきでしょう。所得の再配分 も結構ですが、過度な再配分は不公平感の促進にしかなりません。また、身の丈に会わない道路整備をしても維持費もかかるわけですし。
某面白くもなかった芸人知事は執拗に道路財源云々と言っていましたが、道路作って工場誘致したら、せっかく今まで残ってきた観光資源や農業資源が台無しだろう?と思ってしまうんですが。どうせ「整備された」、どこにでもある小汚い観光地になってしまうだろうし。

道路の痛みをいうのならば、重量税をキチンと徴収するのは良いと思います。ですが、妙に自家用車に過大な税負担を強いている今の税体系では「不公平感」が 大きすぎます。キチンとダンプなりトラックなり工事用車両、トレーラーなりといった「舗装道路に優しくない」車両にはキチンとその使用料を負担してもらう べきでしょう。
ただ、道路の痛み具合を考えると、それは使用量に比例するべき、ともいえます。私のような複数所有の場合は「どうせ一度に乗っているのは1台だけ」なの で、「道路の補修費用を複数台分負担する」のはどうにも納得行き難い所があります。となればやはり使用量に応じて、つまり燃料課税が一番理に適っている様 な気がします。重量車はそれだけ燃費も悪い訳ですから。

自動車税にしても、あるいは、例えば旧自動車税のように3ナンバーになると税金が急上昇する、という体系に戻すのも良いかもしれません。排気ガス規制値だ けは通過している「大排気量・超重量車」は如何なものかとも思いますので。もしくは「5ナンバー」という規制値と「軽自動車の区分」をもっと「(本来ある べき)エコカー」という枠内でもって再設定するべき時期であるようにも感じます。


一つにこういう枠を改正出来ない理由として「予算が組めなくなる」という事をいうのでしょう。
ですが、たかだか政権与党が変わっただけで、今まで80兆円規模程度であった国家予算が、いきなり90兆超えの対前年1割を超える予算を組んでしまえる (しかも不足分は全て赤字国債)んですから、やってやれないことは無いはずなんですけどね。しかも一旦組んだ予算をある意味反古にする「補正予算」を年に 「第1次....」、「第2次....」と性懲りもなく組んでしまう(組んでしまえる)んですから。

どうせ「史上最悪の最低与党」としての評価もほぼ間違いナシなんですから、イタチの最後っ屁ではありませんが、ここらで一発かましてもらいたいものです。

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