2009年3月3日火曜日

振り込め詐欺

今まで見てきたことの中で、「ぞっとした」ことは数あれど、心底ぞっとしたこととなれば幾つか上げられることができると思います。まあ、小学校の時の夏休みの時期にやっていた「あなたの知らない世界」......、というのは分かりやすいツカミですが。

1つ、非常に幼心(というものが在った時期があったのです)にとって強烈な出来事であったのは、中学校の修学旅行のときに見た浮浪者です。
それまでにも何人か浜松駅で見たことはあったのですが、あれほど間近に見たのは初めてでした。有名な観光地であるはずの京都駅で見た浮浪者の姿は、それまでに見た色んな観光地や建造物などよりもはるかに強烈でリアリティ溢れるものでした。なんというか、いきなり背中に冷水を浴びせれられかけたような、なんともいえない恐怖心というか、そんな感じでありました。「ああなっちゃイケナイ」と強烈に思ったものです。別に差別というわけでもなんでもなく。そういう意味においては強烈な「修学」旅行でしたね。

さて。そこで今日は何が言いたいのかというと、振り込め詐欺。騙す方も悪いが、騙される方も........、とも思わなくもないですが。ともかく仕掛けたほうが全面的に悪いのはご承知の通りです。

ですが、交通事故なんかでもよく感じる「加害者有利」的な匂いがここでもするんですね。というのは騙し取った金額の事なんですが、ここで被害にあった振り込まれた金額ってどうなるのか?ということなんです。
知人が何年か前に空き巣に入られて200万ほどいかれた、ということがあります。まあ、何で夜間金庫に入れないのか、という根本的なことはともかくとして。結局何年かしてその犯人が千葉の方で捕まったのだそうです。同じく空き巣かなんかで、ということですが、その時の余罪の追及中に出てきたのが知人の空き巣被害であった訳で。
で、その被害金額について警察に言われたのは「犯人に弁済能力が無いので」ということで結局は泣き寝入りだったそうなんですね。で、刑事責任の追求に関してはこっち(千葉県警)に任せてくれ、という事だったそうなんです。でもこちらとしては、せっかく忘れかけていた記憶を再び掘り起こされて、でも何も出来ないじゃあ、あげかけた手の振り下ろしどころがないじゃあないか、ということです。せめて200万円分殴る蹴るしてもいいよ、ということならまだしもと思うんですけどねえ。さては、そこをぐっとこらえるのが文明人たる人としての剣が峰ということなのでしょうか。

そんなこんなで思うのですが、振り込め詐欺。再犯率がどんなもんか、とは思うのです。
何千万円、何億円という被害額を出しても「払えません」「使っちゃいました」で、弁済義務は無いわ、仮に実刑判決が出ても無期懲役までなるわけでもないでしょう?で、何年かで出てきて社会生活に適合すればいいけど、いきなり現実社会に放り出されれば、やはりワリのいい稼ぎをしてしたほうが、と思いがちなのでは?と思うのですが。

ここでまた暴言暴論。
いっその事、事務職などの決裁権のない単純業務は全て犯罪者にやらせるというのはどないでっしゃろ?そうすれば公務員の給料削減も出来るし人数も減らせる。囚人1人1人にかかる経費も公務員の年間平均給与を考えればすごく削減できると思うんだけど。閉塞感のない刑務所なんていう刑務所も紹介されていたけど、そんな設備に金かける位なら.....。
刑務所の囚人に発注される仕事も激減していることだし。元々公務員には団体交渉権がないはずなんだからちょうどいいじゃん。費消しをしようにも個人口座はないんだし、どこかに溜め込もうにも中の人間はどんどん入れ替わるし、忘年会や慰安旅行や視察もしないだろうしね。教育刑なんていう考え方自体が甘いと思うんだけどなあ。

ここで冒頭に戻ります。何かやっちゃった人の公正を切に願うのであるならば、「コレはもう二度とやっちゃあイカン」と思い知るだけの何かがあってもいいのではないかな、と思うのです。
「所持金や財産が無いので弁済能力がない」で済んでしまうの?ということ。200万円なら200万円、1億なら1億を稼ぐのに、どれほどのことをしなければいけないのか。まあ、これは経済事犯に限ったことではないですけどね。「やっちゃあダメだよ」と言われて素直にやらなくなるくらいならこんなに楽なことはないのですが、所詮はパンツを穿いただけのサルでしかないのかな、と思うことが多いんですよね。
以前ならば「以心伝心」であったり「言外の言」といった言葉もあったのですが、どうも最近は「日本語がしゃべれる」ことと「意思が通じる」ということはやはり別だなあ、と思わずにはいられません。さみしい話なんですけどね。

2009年3月2日月曜日

1年点検。

ここのところ立て続けにそういうことになっているのだけれど、皆さんは1年点検(12ヶ月点検)を受けているでしょうか?

中には「それってっ法律で決まっているの?」などといった受け答えをされることが多いので内心笑ってしまうのですが、12ヶ月点検はれっきとした法定点検です。6ヶ月点検は業務用車輌には未だに法令で定められている点検ですが、乗用車に関しては「日常点検」という名前の運行者が責任を持って確認をする、ということになっています。まあ、日常点検なんか僕もしていないので、オイル交換もあわせて半年毎にきちんと点検を入れるようにしています。6ヶ月点検程度なら基本料金が安いので、とっとと点検しておいてもらったほうが車のモチもいいです。

さて、冒頭の12ヶ月点検の話題に戻ります。
立て続けにあったというのは、4年落ちくらい、4万キロ台のクルマです(軽)。とあるクルマはタイヤ交換で預かってきて、他の車はついでの点検で、もう一台(これは普通車の6年落ち、7万キロ)は普通に12ヶ月点検でした。
3台ともブレーキパッドがギリギリの状態でした。特に前者の2台は走行メーターが45000キロ程度でしたので、え?もうないの?という感じでした。後の1台はキロ数的には分からなくもないのですが、それでもけっこうギリギリな残量でしたので、この時期に点検してよかったねえ、という感じ。
まあ、タイヤの残り溝が少なくなったくらいなら少々気をつけてもらうなり、というやり方もあるだろうけど、ブレーキパッドの場合は止まれなくなりますからシャレになりません。

トヨペット時代からそういう傾向はありましたが、乗用車の6ヶ月点検が法令から外れた頃から「きちんとメンテナンスをする」ということが随分と軽んぜられるようになってきたような気はします。また、「日本車は壊れない」神話を都合よく言う人も居ます。ただ、消耗品が減るのと壊れるのとはまったく別の事ですし、元々メンテナンスに関して無頓着な人はクルマにも無頓着な人が多く、扱いもラフな人が多いような気はしています。
特にそういうデータには触れたことはないのですが、事故件数における整備不良者の割合ってどんなもんなのか、と思うことはあります。まあ、そんなことより運転マナーの整備不良者が圧倒的に多数派だとは思いますけど。

車検の年数を延ばす、という議論が取り沙汰されているようです。別にこのことに関してどうのこうの言うつもりはありませんが、そんなことよりも車検のたびに徴収される税金が、その料金の多くを占めているのですから、それを減額する方がよほどいいと思います。それよりもきちんとメンテナンスをする、ということがおろそかにされるような気がしてならないので、もっときちんと機械の扱い、というものを徹底させていく方がいいと思うんだけどなあ。

というわけで、点検は12ヶ月(出来れば半年の方がいい)に一度はきちんとしてもらいましょう。やはり2年に一度では少々期間が開きすぎているような気はします。

2009年2月28日土曜日

麻生太郎君

最近の麻生君はひどく元気がない。そりゃあそうだ。

ついこの間、何人もの自民党総裁候補者を退けて、麻生君が一番人気になったばっかりなんだもの。そうしていい気分に浸りきっている所に、やれ「毎日のホテルのバー通い」だの、漢字が読めないバカ総理」だのといわれて気分が良いわけない。今まで「蝶よ花よ」で、吉田首相の孫だのお坊ちゃまだの、社長だのと散々ちやほやされてきたであろその経歴の持ち主に対する言葉として素直に聞き入れられているのであれば、それはそれですごいと思うけど。


人間、自分が悪いと思っていても、周りに「お前が悪い」と言われれば逆に開き直ってしまうことがよくある。多少なりとも自分をよく見せようと少々のウソや誇張を含めることだって珍しくないだろうと思う。

例えば、やはり事故のとき。
自分が加害者側だとする。もう信号が赤に変わりはじめだったけど急いでるし、さっきまで黄色だったしで「エエイままよ」とばかりに行っちゃたとしよう。そうしたら、居るはずのない、居てほしくない場所に、居てほしくないタイミングで既に車が来ていたとしたら。

もちろんぶつかる。そしてぶつかっちゃった。

内心、自分が悪い事は分かっている。でも、そのまま認めるとおまわりさんに怒られるだろうし、奥さんや子供にだって言い訳が立たない。もちろんお袋は怒り狂うだろうし久々に親父にもあきれられるだろう。だとしたら......。

ほんのちょっとでも、自分の立場が有利になるような方向に証言が変わってくる。「いや、見てはいたんだけど.........」「前の車が大型車で信号のタイミングがよく分からなかった.......」「窓ガラスが曇っていて.......」「まだ黄色でした」はては「相手側の車も進入が早かったように思います」などなど。少しでも「自分は悪くない」という言い訳に終始する人が、今までに何人いたことか。

被害者としては「何で素直に一言、まず謝らないのか」ということからはじまります。これもいつもの事です。
まず謝れよ。お前が悪かったんだから。まあ、完全停止でもない限り100:0にはならないとは承知しているけど、それでもお前が入ってきたときは信号機は「赤」だったろう?だったら何で止まらなかったの。何で見てなかったの。

大概こういう場合、現場検証が終わった後にいろいろと揉めだすものです。まずは一言謝罪に来るべきじゃあないのか?から始まり、証言の食い違いやら言葉尻が気に食わないやら。そのうち保険会社の言ってくる賠償金額が少ないだの、こんなもんか?だの。
被害者側からすれば「こっちはやられた側なんだから」なのはよく分かるのですが、だからといって加害者側の自宅まで押しかけて、玄関先でどうのこうの、というのは「おどし」と取られてしまいます。ケースによっては、ちょっと筋違いな感じもしなくもありませんが「警察を呼びます」とか「今後は弁護士を通じて.......」なんて話をされてしまいます。

このため、被害者側の代理店の立場としては、相手側の落としどころ、譲歩できるギリギリのポイントを見極めたうえで、こういう解決案はいかがですか?という話をします。もちろん加害者側にも代理店なり保険会社の担当者なりが居る訳ですので直接交渉は出来ませんが、それでも相手感情をふまえつつ、相手の状況をふまえつつ、話のできそうなポイントを探っていきます。

さて、これをふまえると。
麻生君の状況は紛れもなくこのパターンでいうと「加害者側」です。ところがおそらく、もしかすると本心から麻生君は「オレは被害者だ」と思っているんじゃあないのかな?という気もします。明治の元勲なんかとも繋がりなるらしい「由緒ある(?)」ワタクシ「太郎」が悪いわけない、位に思っているかもしれません。
となれば、まず持ち上げるのがいいのではないか。今のままでは屈辱にまみれて後姿を見せる羽目になるのは火を見るよりも明らかな訳ですから、それよりは、鼻高々と、悠々と引き上げる形を取ってやり、逃げ道に誘導してあげる。そこで「やあ、麻生さんでもダメでしたか」くらいのネギライ半分、ブラック半分でも言ってやればいいじゃないですか。それこそ福田君のように「ちんぷりこいて」ぷーっとほっぺたをふくらましてしまっては、まあガキといわれても仕方がないですが、もう少しやり方を考えてもいいのでは?と思わなくもありません。これではゆとり世代を生み出した元凶はここにあった、といわれても仕方ありません。まあ元凶なんだろうけど。

2009年2月25日水曜日

どこに行ったか車検証?

最近車を借りてくるとよく遭遇する事態があります。それは車検証が行方不明なこと。

グローブボックスを探し、シートアンダートレイを探し、メーター裏の小物入れを探し、ドアポケットを探り、シートバックポケットを探し、トランクのアンダートレイまで探してもない。
普通世間一般的には車検証なんてまず用のないものの一つだと思うのです。ということは、まず触ったこともなければ見たこともない、というのが普通の反応です。車検証が見当たらないんですが、どこかにしまいましたか?と聞いても「え?それどういうの?」という反応が返ってくるばかりです。
わりかしある光景としては、点検や車検で借りるたびに見かけるパンパンに色んな書類で膨れ上がった車検証入れの変わり果てた姿。クルマをお返しする時に「なんか書類でいっぱいになっていたので、必要なさそうなものは処分しておきましたけど、よかったですか?」と聞くと、ものすごく感謝されることが多いです。何が必要なもので何が必要でないのかわからないので、とにかく全部入れとけ、というのが一般的な傾向のようです。
クルマ屋的には、車検証と今現在有効な自賠責保険の証書だけはセットにして入れておいたほうがいい、といっておきましょうか。
その他、別々にしておくと行方不明になる可能性の高いものとして「リサイクル券」があります。それ以外では、クルマの取扱説明書と、保証書(トヨタの場合は整備記録簿の束とセットになっているはずです)、それと今までに受けた整備点検の記録簿控が揃っていれば良いでしょう。
保険屋の視点で言えば、いざというときに連絡をする電話番号が書かれた保険証書についてくる半券みたいなのがあればもっと良いでしょう。もっとも、緊急連絡先とは書かれていますが、ほとんどの場合ただ事故受付をしてくれるだけで、そのほかに何にもしてくれないことが多いので、事故現場に来てくれて、何かと世話を焼いてくれる、連絡の付く人の番号を携帯のメモリーにいれておくほうがいいのでしょうけどね。
それ以外、例えば古い自賠責証書や、保険屋から送られてきた保険契約の約款やら何やらがどっさり入っている封筒とか、整備工場からの請求書とかその領収書とか、そのほかは全て捨ててもいいでしょう。ついついそのスペースのかなりを占めるナビゲーション関係の取扱説明書なども一緒にゴミ箱に直行したくなるとは思いますが、近頃の特にディーラー査定では「取扱説明書が一式揃っていること」なんて項目も追加されましたので、それは思いとどまっていただいた方が無難です。以前、一度ひどい目にあったことがありました。

さて。行方不明の車検証です。
一番の容疑者は、それを触りそうな人間です。つまりはクルマ屋ですね。部品を取り寄せるのにも、適合するパーツを検索するのにも、まずその車輌データが必要となります。基本的には「初度登録、型式記号、車体(フレーム)番号、エンジン型式、類別区分番号」この辺ですかね。で、この辺りが全て一式書いてあるのが車検証なわけです。つまりは、何か調べ物をするためにクルマから車検証を出して、そのままどこかにしまい忘れてしまったか?ということでです。
あるときなどは一回車検証入れごとクルマから出したはいいのですが、それを戻すときにグローブボックスの中がモノだらけで(本当はゴミだらけとかガラクタだらけとか言いたい.......)どうやっても元のようにすんなりグローブボックスが閉まってくれなくて、泣きたくなったことがあります。

それ以外に理由としてありそうなのが、ここのところディーラーでよくある「1日車検」という奴です。
基本的に町の整備工場では1泊2日で車検をすることがほとんどだと思います。1日目に車を借りて、その日の内に一通り点検を済ましておいて、要交換のパーツを発注しておき、翌日早い時間に各地の所管の陸運事務所にクルマを持ち込み、そこの検査ラインを通す。で、新しい車検証を出してもらい、一旦工場に帰る。そして届けられた要交換のパーツの交換作業を済ませ、納車準備をして、クルマを納める。多分こんな流れのはずです。
ところが、クルマの整備工場の中には「認証工場」と呼ばれるところがあります。平たく言うと陸運局のお墨付きをもらって、陸運局と同じレベルの検査ラインを持ち、陸運局職員と同じレベルでクルマの検査が出来る「検査員」と呼ばれる専任の人間(検査員資格というものがあるのです)がいる工場ということです。普通の整備工場との違いは、もちろん検査ラインを備えなければいけませんから投資金額も違うのですが、それ以上に車検のクルマをわざわざ陸運局まで持ち込む手間が要らなくなる、ということにあります。

このため、認証工場ならば「1日車検」とか「1時間車検」が可能になります。要はその時だけでも検査ラインに通る状態であれば車検は問題ありませんので。ただ、これだけで終わっていては工場は儲かりませんから「24ヶ月定期点検」というメニューやあれやこれやというトッピングメニューを用意しているわけです。一日で終われば、特に一時間で終わるのならばお客さんに待っていてもらってもいいでしょうし、何より工場としては代車を用意する必要がなくなります。

ただ、検査そのものはいいのですが、新しい車検期間が記入された車検証は陸運事務所でないと発行してくれません。このため認証工場では、その日の内にやり終えた車検を受けた車の書類は、翌日まとめて陸運局に持ち込むということをします。つまり車検証が出来上がってくるのは翌日なわけです。
ここで、特に今まで支払いに問題のなかったお付き合いの長いお客さんや、既に支払いを終えてしまったお客さんの車検証は、とっとと郵送してしまうのです。お客さんとしては「何だこれ?」ということで、そのままどこかにしまいこんでしまって....、という場面に今まで何度か遭遇したことがあります。

まあ、別に車検証くらいはなくても再発行してくれるのでいいのですが、困るのはお巡りさんに運悪く引っかかった時とか検問の時です。ほぼ必ず車検証と自賠責証書の提示を求められるので、これがないと疑われてしまうのですね。お前本当に所有者か?と。

そんなこんなで、一度車検証というものがどういうもんか、と確かめる意味でもその所在を確認してみるのも一興かと思います。

2009年2月22日日曜日

自動車雑誌

以前書いたことがあったような気がしますけど、柴田は長らく「マガジンX」という自動車雑誌を講読していました。多分、一番最初は大学にいっていた時、静岡トヨペットの内定をもらって、自動車のことを少しでも知っていなきゃなあ、と思い始めた平成3年の秋ごろのことだと思います。
当時東京の浜松市学生寮というところ(文京区千駄木3丁目)に住んでいて、多分その近所のコンビニで立ち読みをしたのがファーストコンタクトです。確かその時には新型スープラのスクープ記事が載っていた頃だったかと思います。おそらく時期的には初代編集長である山下さんという方がまだ取り仕切っておられていた頃かな?

学生時代は東京にいたこともあり、クルマというものにはほとんど興味はありませんでした。だって、あの時(バブル真っ盛り)に東京でクルマを所有するなんて、駐車場の金額だけで月に数万円(家賃以上)といわれていましたし、電車はいっぱい走っているし、電車の時刻表なんて終電の時間が気に なったとき以外は見たこともありませんでしたしねえ。
バイクの免許を取ろうと思ったことはありましたが、思っただけでした。
こんな感じだったので、免許は2年生のときに取ってありましたが、ほぼ使わずじまいでした。ですので、クルマの知識なんてそれ以降の吸収で、それまではまったく知らず、クラウンってどれ?と言っていたぐらいだったのです。


話は戻ってマガジンXですが、現在は定期購読はしていません。たまに目を引く記事が載っていると買わなくもありませんが、以前のように毎月ということはなくなりました。それでもさらさらと立ち読みをするのは「ざ・総括」くらいでしょうか。
今でもたまにXに寄稿をされている池田さんという方がいます。「ボンバー池田」というペンネームで「クルマ屋本舗」とかいうコラムを不定期で連載されていたのだったかな?この方の書かれた有料ファイルを買わせていただこうと思ったことがあるのですが、その際に本人確認という名目で直接池田さんからお電話をいただく、ということがありました。おそらく「変な奴には買って欲しくない」という身辺調査も含めての事だと思います。このあたり、以前アンプの事で取り上げた故・桝谷英哉さんに通ずる所があるのかな?
さて、池田さんからお電話をいただいた際に聞かれたことは「今購読している自動車雑誌は?」というものでした。もちろん当時は「X」をまだ読んでいましたので、そうお答えしました。それと「X」と同じ出版社の本で「モーターファン イラストレイテッド」という本も当時読んでいた(つまり今はもう購読はしていない)ので、その名も上げておきました。

ここで個人攻撃をするつもりはないのですが、どうもここのところ、マガジンXの2代目編集長をしておられた牧野茂雄さんという方が頑張っておられるようです。

匿名による歯に衣着せぬ新車批評、ということが目玉であったと思うのですが、個人的な記憶に依れば、確か初めてあそこに実名で登場したのが牧野さんではなかったかな、と思います。先の池田さんの言によれば、ここしばらくの「ざ・総括」の原稿は牧野さん一人で書いている、というお話もありました。まあ、たしかに以前の多彩な感じではなくなってきている感(つまり論評がけっこう一本調子)はありましたので、もうそろそろ定期購読の意味は薄れているなー、とは思ってはいましたが。変なミーハー路線も目に付くようになっていていましたしね。

「モーターファンイラストレイテッド」刊行当初は1年間だけの限定刊行というのが謳い文句だったと思います。最初から「何月号は何の特集をやります」ということが謳ってあって、かなりの分量の情報が詰め込まれていました。確か主筆(今見たら編集顧問となっていました)を両角武彦さんが勤めていたハズです。牧野さんも最初からその名前は見えるのですが、前面に出るという感じではありません。
ところが、売れ上げが良かったのかどうか知りませんが、1年で終わるはずの企画が「セカンドシーズン」などといって現在は第2周目(もう3周くらいに入るのかな?)にはいり、既に両角さんの名前は編集者の欄にはなく、記事のあちこちで牧野さんの名前が散見されます。月別の特集記事も随分企業広告色の強いものが多くなり、自動車評論の御重鎮が顔を出されるようにもなってきたようです。

これも池田さんに「(モーターファン誌も)あれだけの情報を毎月コンスタントな分量で出し続けるのは大変な作業量になるのでしょう?」と聞いたところ、池田さん曰く「あれはメーカーの広報資料の丸写しじゃないですか」とばっさり。まあ、そりゃあそうかと思い購読をやめてしまったというわけです。


そんなわけで、今現在、定期購読をしている自動車雑誌はなくなってしまいました。
ただ、情報は常に入れ続けていないと、という気持ちはあるので、今現在は両角さんのメールマガジンを受信しているのと、池田さんの有料ファイル、それと福野礼一郎さんという方の文章を見かけたときに買っているという状況です。
福野さんの文章で「基本、自動車雑誌はバイヤーズガイド」という言葉がありました。ただ、どうも胡散臭いと感じる雑誌が多くなってきたことに加え、新車そのものの魅力が薄くなってきていることもあり、どうも情報の出処という意味が薄くなってきている(バイヤーズガイドになりえていない)のかな?という気がします。まあ全てがネットに遷り変わっていくとは思えませんが、それでも既存の情報ルートを構成している企業やその中の人が取り残されているような気がしなくもありません。まあ、こうして自分もネット上にいろいろ書き連ねている訳ですが、つまるところは信用度、ということになるのかなあ?


プロの編集者や編集事務所になればなるほど文章はうまくなるでしょう。ただ、その中味であるはずの真意での知識や知恵が、ただ単に目の前を通り過ぎていくだけの情報にしかなっていないような気がします。血が通っていないというか、魂が籠もっていないというか。
自分の商売だけで言えば、右から左に仕事を請けて仕事を流し、下請けから来た請求書に少々手間賃を乗っけてお客さんに請求すればいいことです。ですが、それだけでは現場があまりにも希薄すぎます。自分でやってみればその大変さや困難さは分かるはずもありません。だから少々の事は自分でこなすのです。保安部品には触りませんが、それ以外の軽整備は自分で手をかけます。
でも、どうも最近の自動車雑誌からは、そういう臭いを感じなくなってきているんですよね。

2009年2月21日土曜日

フロントガラス

とある方から「油膜がヒドイ」ということを聞きました。ちょうど点検時期だったこともあり、6ヶ月点検を絡めて1日お預かりしてきました。

さて、先ずは水をかけてみました。
なんと言ったらいいか、どうも油膜なんて生易しいものではなく、ガラスコーティングでもしてあるかのような水弾きでした。これはちょっとやそっとのモノではありません。先ずは手始めに家庭用洗剤「ジョイ」で洗ってみました。洗剤としては家庭用食器洗い用の洗剤というのは非常に強力なので、少々の油膜程度ならばこれで取れてしまうことが多いので。
ただ、もしこれを読んで家庭用洗剤で洗おうとする人に気をつけていただきたいのは、この洗剤は非常に強力なるが故に、きちんと洗剤分を洗い流しきってしまわないと、塗装皮膜をいためてしまう可能性があります。お取り扱いには十分お気をつけください。

さて、ジョイ君のお仕事ぶりは.........、ダメでした。まったく歯が立ちません。やはりこれはガソリンスタンドなんかでの洗車機によるツヤだし洗車なんかをやられたような感じです。ガラス表面を水滴が滑るように流れていきます。ただ、走行中の風程度で雨滴が流れてくれるほどの弾き方ならいいのですがそれほどでもなく、ワイパーをかけるときちんと筋の残る拭取りになってしまい、却って危なくて仕方がないという状態です。
そういう状態が、フロントガラスだけでなく、サイドやリアガラスも似たような弾きかたですので、やはり洗車機による撥水洗車辺りがかなり怪しいかな、と。

ここまできたら、ガラス表面に付着している何かしらのコーティング層を磨き取るしかありません。念のため昨日の内に純正でウィパーゴムだけは買ってありますが、それを試すのは最後の事です。先ずは磨きです。
自動車用研磨剤と言えばコンパウンドなのですが、普通、ボディの磨きなどに使われるコンパウンドではガラスには使えません。というのもガラスそのものは割れるというイメージから、脆いと思われがちですが、実はガラスそのものは非常に硬い物質です。このためボディ磨きに使われるコンパウンドに含まれる研磨剤程度の硬度で歯が立たないのです。このためガラス磨き用コンパウンドというものが存在します。細かいことまでは知りませんが、研磨剤には酸化セリウムとかを使っているのだとか。
ただ、需要がそんなにないのか、それとも酸化セリウムそのものが高価なのか、ガラスコンパウンドは高価です。ボディ磨きに使うコンパウンドが1本4,000円程度であるのに対してガラスコンパウンドは7,000円ほどします。でもまあ、1台あたりの使用量はタカが知れているので、長い目で見ればいいや、ということで実は1本持っています。
作業をするにあたって気をつけるのは、とにかくガラスに傷をつけないように、周囲に傷をつけないように、ということです。もちろんポリッシャーと呼ばれる器械を使って磨き上げるのですが、バフと呼ばれる接触体はその都度、磨く相手やモノ、行程によって入れ替える都合上、マジックテープによって付け替えます。このためきちんと中心について入ればまだいいのですが、その辺はヤマ勘に頼っています。このため遅い回転数とはいえ、多少のブレは来ますので、うっかり手を抜いてポリッシャーを持っていようものなら周囲に跳ねてしまうこともあります。自分のクルマなら笑って済ませられますが、人のクルマを、しかもお金を取って預かっている時などはそれではすみません。


さて、そんなこんなで実質ガラス磨きだけで1時間ほどかかってしまいました。その後ワイパーゴムを新品に入れ替え、拭取りはバッチリになりました。
納車の時に気が付いたのですが、サンバイザーの所に「FK-2」という文字の入った紙が挟まっていました。施工が1月23日とか書いてあります。それを見た瞬間「やっぱりね」と思いました。



この件に限らず、ガソリンタンクの水抜き剤とか撥水ワイパーとか、はてはエンジン内部(だけに限らないけど)に入れる添加剤とか。まあ本業のガソリンの売上に対する利益率が低すぎるということに起因するのでしょうけど、そのバイタリティには感心することもあるのですが、クルマ屋からすると非常に迷惑をさせられる所があります。はっきり言うと、クルマそのものはそんな摩訶不思議な用品などを使わなくても(というより使わないほうが)健全な状態でいてくれます。
水抜き剤などは入れなくとも、実際にはガソリンタンクの中などに水は溜まらない(入っていたとしても「溜まる」などというレベルではない)し、かえってその主成分のエタノールの悪影響がどうよというレベルです。撥水ワイパーも確かにその時だけはいいのですが、撥水=強力な油膜ということでもあるので、後で始末をする方が大変ということもあります。自分の場合は元に戻すのにも、使い回しをするワイパーの板バネを捨てられてしまったので、それで難儀をしました。また、エンジンの添加剤などはもってのほかで、そんな程度で良くなるのならばメーカーのほうでとっくの昔に手を回しています。例えはピストンスカート部に施してあるモリブデンコートとか。
基本的には「定期点検」はきちんとしてもらい(最低サイクルとして12ヶ月点検)、メーカーの定める交換基準よりやや早めにオイル類や油脂類を交換してもらい(さすがにメーカー基準だとちょっと交換サイクルが長すぎるような気がします。メンテナンスフリーを目指しているが為、というのは理解は出来るし、そのほうが廃棄品が減らせる、というのは分かるのですが......。)、交換する油脂類や補給部品はメーカー指定の純正品を使う。後は乗りっぱなしでOK、というのが今の日本車です。

逆に早すぎる交換、例えばプラグとか、ATFなどを最近は狙い始めているようですが、これらの部品はホントに機械の内側にあるものなので、あんまり下手下に触られるのもどうかという気がしています。

プラグは2万キロで交換というラジオCMもありましたが、それよりも今時のエンジンはヘッドもアルミであることが多いので、変にプラグをねじ込まれる危険性を考えると、なるべくなら触る機会を少なくしたほうが良い様な気がします。せいぜい7~8万キロに1回程度の交換で十分でしょう。
またATFなどはいろいろな特性を考慮した上で非常に精密に性状を設計されている製品です。潤滑、冷却、伝達効率、洗浄、寿命などなど、あちらを立てればこちらが、ということだらけです。こうした所に特定の性能だけを狙った添加剤などを入れた日には、せっかく狙って作ったバランスがめちゃくちゃになってしまいます。こういう物は純正品を使うのが一番です。せっかく寿命も考慮されているのですから、2万キロとか3万キロごとの交換を言うところもありますが、無駄な出費をすることもないでしょう。メーカーでは基本的に無交換で良い位の事をいいますが(これもおそらく変な製品を入れられないための方便でしょう)、やはり10万キロを上限にそれでも7万キロ辺りでの交換が良いのでは?と思っています。

そういえば、ガソリンスタンドで通常使われているオイルは市販の最低グレードであることが多いようです。当時SJグレードが出回り始めていた頃の事ですが、ふと行きつけのガソリンスタンドでのオイル交換作業風景を見ていて「オイルは何使ってるの?」と聞いたところ「SF(当時でいえばおそらく最廉価オイルだったでしょう)」と言われたことがあります。今時SFなんてあるのか?と思うと同時に「安っすいオイル使ってんだなー」と思ったものです。
何でこんなことを言うかというと、ここのところの環境性能対策やエンジン設計の高度化により、現実的な問題としてエンジンオイルの性状を「最低限これ」と明確に求め始めていることがあります。
昔ならば、エンジンを設計する際、オイルというものは「最後に入っていればいいもの」という認識だったそうですが、今時のエンジン設計におけるオイルとは「エンジンの中に入っているのが前提」であり、オイルの粘性や流動性、洗浄能力などの前提基準の上にピストンとシリンダー間のクリアランス設計が成されたり、オイルラインの設計などがされているのだとか。


話が元に戻りますが、冒頭の撥水洗車による油膜にしても、似たようなところがあるのかな、と。つまりは「これがいい」と思ってやっていることであっても、それはお店の側にとっての良いことであって、本質的には「どう?」と首をかしげることが随分とあります。
醒めた物言いでよければ「人のクルマだから、その人がそれでよければ」となりますが、困るのはそのツケがこちらに回ってくること。まあそれも1つの商売だろと言われれば、確かにそういう面もあるのですが、損しているのはお客さんでありそのクルマである訳です。もう少し「クルマにとって(オーナーにとっても)いい事、悪いこと」を考えてあげて欲しいなあ、と思ったりもするわけです。


あ、そうそう。こないだリンクさせていただいている(そこの患者でもある)「オペラデンタルオフィス」のサイトを訪れた所、そのオペラさんのリンクサイトの中に、他の歯医者さんたちの物と思しきサイト達にまじって「しばた新聞」がリンクされていました。ありがとうございます。
なんか場違いなような気がするようなしないような。他にも幾つかリンクしていただいているサイトとして、いつもコメントをいただいている「コロパパ」さんのサイトや「らかす」さんなどがあります。せっかくこうしてご紹介いただいているのですから、ご紹介されるにふさわしい、というか
少しはお役にたてるような記事を書いていきたいなー、という気持ちだけは忘れないようにしていきたいと思います。
そういうこともあって、最近は世情や環境に対する気持ちの吐露よりはクルマや保険に関する情報めいた物のほうがいいかなーとも思っているのですが。またご感想をいただければ幸いです。

2009年2月19日木曜日

ドアノブ

結婚してから気になったのは嫁さんの爪の長さです。

たまにテレビでネイルアートの類いも見かけますが、有閑マダムで調理人でもいるような環境ならばともかく、ごく普通の一般人レベルではあのような装飾はムダであるばかりか却って有害とすら思っている僕は頭が古いのかな?
自動車整備においては、本来の爪の使い方をする時もあるので(つまり部品を爪でひっかけて外す、などの作業)多少は爪を残していないと作用に支障をきたすこともありますが、僕個人は整備そのものに関しては業者にやらせているので、なるべく爪は短く切っておくようにしています。

もうひとつの理由として、僕はアトピーなので昔から、あちこち痒くて仕方がありません。多少の事なら我慢するのですが、それでもというときには爪を立ててかきむしってしまう事があります。
会社を辞めてからは随分落ち着きましたが、ガキのころは手のひじの内側や膝の裏がいつも赤く(多少血のにじむこともありつつ)腫れていたものです。会社勤めをするようになってからは手首が痒くなるようになりました。おそらく、ひじや膝の裏側がいつも布地で覆われる格好をしているので、掻こうにも掻けなくなってしまったのが結果的に症状が治まる結果となったのでしょう。でもその代わり、手首や手の指を掻くようになってしまい、いつも手や指はガサガサでした。
こんな状態でしたので、多少なりとも引っかき傷を和らげる為には爪を短くしておき、引っ掛かりを弱くするのと、爪と指の間にゴミやばい菌がたまらぬようにしてキズの悪化を防ぐ、ということをしていたわけです。

さてさて、前置きはおいといて。
今日はタイヤ交換をするべく、朝お客さんの車を借りてきました。そうして、いつものことでしたが気になったのはドアノブの所の傷です。
これは奥さんが乗るクルマです。奥さんの爪までは見ませんでしたが、ウチの嫁さんのように少々長めの爪だとするとドアノブのへこみに爪をひっかけやすく、またそこが黒ずんだりしてミットモナイのです。みんな気にならないのかなあ?
わりあいここが黒ずんでいる車って多いです。当然新車ならばここまでピカピカですから、ここが黒ずんでくると中古車の雰囲気がプンプンしてくるのです。爪が塗料表面に引っかき傷を作り、そこに汚れや水垢などが染み込んでいる状態なのでしょう。

ついでに言うと、ドアミラー付近も中古車の雰囲気を醸し出す重要な役者となります。
みんな、ボンネットやフロントフェンダーは綺麗にする方が多いのですが、ドアミラー付近はけっこう形が入り組んでいて奥まったところが多いものです。で、あんまり洗われない車はこうした所に水が溜まったままの事が多く、時間が過ぎると苔状のものが生えていることが多いです。それとついでに水垢がべったりと付いていますね。
もちろん新車の場合は、こうした所までもツヤがあります。例えて言うと、きれいに塗りあがったばかりの模型と、それに仕上げの墨流しを入れた後の状態と、といった感じです。かえってわかりずらい?


きちんと水垢や汚れを落とした後に、市販の研磨剤(コンパウンド)でこうした所を洗ってあげると、本当に綺麗になります。出来ればコンパウンド掛けは自分でやらずに、お付き合いのあるクルマ屋でやってもらった方がいいでしょう。粒子の番手のこともありますし、あんまりやりすぎると、当然のことながら塗料の層を削っているわけですから、下地塗装が出てしまうこともあります。ここでもやりすぎは厳禁です。
高圧洗浄機などの設備を持っている人(ケルヒャーとか)は、タイヤハウスの中とかサイドステップとその下回りなどを洗ってあげるのもいいでしょう。塗装表面などに直接高圧洗浄を掛けるのはちょっとおっかないと思っているので(水圧が強すぎるのではないかという疑問と、その圧力のせいで表面に付着している砂粒が浮く前に表面を引っ掻いていないかという疑問)その辺だけにしておいたほうがいいと個人的には思っています。
世の中には奇特な人もいて、タイヤハウスの中や下回りにまでワックスを架けないと気が済まない人もいらっしゃるのだとか。これは笑い話ではなく実例として、下回りのワックスがけをしている最中にジャッキが外れてしまいクルマの下敷きになり圧死してしまった人もいるので、安全管理(例えば外したタイヤはサイドステップのところに置いておき、最悪それでエスケープゾーンを確保する、とか、必ず下にもぐる時にはウマを掛けるとか)だけはしっかりしておいてください。



さて、そんなこんなで、クルマを返す前にドアノブの所くらいは洗っといてあげようかと思っているところです。