2009年2月19日木曜日

ドアノブ

結婚してから気になったのは嫁さんの爪の長さです。

たまにテレビでネイルアートの類いも見かけますが、有閑マダムで調理人でもいるような環境ならばともかく、ごく普通の一般人レベルではあのような装飾はムダであるばかりか却って有害とすら思っている僕は頭が古いのかな?
自動車整備においては、本来の爪の使い方をする時もあるので(つまり部品を爪でひっかけて外す、などの作業)多少は爪を残していないと作用に支障をきたすこともありますが、僕個人は整備そのものに関しては業者にやらせているので、なるべく爪は短く切っておくようにしています。

もうひとつの理由として、僕はアトピーなので昔から、あちこち痒くて仕方がありません。多少の事なら我慢するのですが、それでもというときには爪を立ててかきむしってしまう事があります。
会社を辞めてからは随分落ち着きましたが、ガキのころは手のひじの内側や膝の裏がいつも赤く(多少血のにじむこともありつつ)腫れていたものです。会社勤めをするようになってからは手首が痒くなるようになりました。おそらく、ひじや膝の裏側がいつも布地で覆われる格好をしているので、掻こうにも掻けなくなってしまったのが結果的に症状が治まる結果となったのでしょう。でもその代わり、手首や手の指を掻くようになってしまい、いつも手や指はガサガサでした。
こんな状態でしたので、多少なりとも引っかき傷を和らげる為には爪を短くしておき、引っ掛かりを弱くするのと、爪と指の間にゴミやばい菌がたまらぬようにしてキズの悪化を防ぐ、ということをしていたわけです。

さてさて、前置きはおいといて。
今日はタイヤ交換をするべく、朝お客さんの車を借りてきました。そうして、いつものことでしたが気になったのはドアノブの所の傷です。
これは奥さんが乗るクルマです。奥さんの爪までは見ませんでしたが、ウチの嫁さんのように少々長めの爪だとするとドアノブのへこみに爪をひっかけやすく、またそこが黒ずんだりしてミットモナイのです。みんな気にならないのかなあ?
わりあいここが黒ずんでいる車って多いです。当然新車ならばここまでピカピカですから、ここが黒ずんでくると中古車の雰囲気がプンプンしてくるのです。爪が塗料表面に引っかき傷を作り、そこに汚れや水垢などが染み込んでいる状態なのでしょう。

ついでに言うと、ドアミラー付近も中古車の雰囲気を醸し出す重要な役者となります。
みんな、ボンネットやフロントフェンダーは綺麗にする方が多いのですが、ドアミラー付近はけっこう形が入り組んでいて奥まったところが多いものです。で、あんまり洗われない車はこうした所に水が溜まったままの事が多く、時間が過ぎると苔状のものが生えていることが多いです。それとついでに水垢がべったりと付いていますね。
もちろん新車の場合は、こうした所までもツヤがあります。例えて言うと、きれいに塗りあがったばかりの模型と、それに仕上げの墨流しを入れた後の状態と、といった感じです。かえってわかりずらい?


きちんと水垢や汚れを落とした後に、市販の研磨剤(コンパウンド)でこうした所を洗ってあげると、本当に綺麗になります。出来ればコンパウンド掛けは自分でやらずに、お付き合いのあるクルマ屋でやってもらった方がいいでしょう。粒子の番手のこともありますし、あんまりやりすぎると、当然のことながら塗料の層を削っているわけですから、下地塗装が出てしまうこともあります。ここでもやりすぎは厳禁です。
高圧洗浄機などの設備を持っている人(ケルヒャーとか)は、タイヤハウスの中とかサイドステップとその下回りなどを洗ってあげるのもいいでしょう。塗装表面などに直接高圧洗浄を掛けるのはちょっとおっかないと思っているので(水圧が強すぎるのではないかという疑問と、その圧力のせいで表面に付着している砂粒が浮く前に表面を引っ掻いていないかという疑問)その辺だけにしておいたほうがいいと個人的には思っています。
世の中には奇特な人もいて、タイヤハウスの中や下回りにまでワックスを架けないと気が済まない人もいらっしゃるのだとか。これは笑い話ではなく実例として、下回りのワックスがけをしている最中にジャッキが外れてしまいクルマの下敷きになり圧死してしまった人もいるので、安全管理(例えば外したタイヤはサイドステップのところに置いておき、最悪それでエスケープゾーンを確保する、とか、必ず下にもぐる時にはウマを掛けるとか)だけはしっかりしておいてください。



さて、そんなこんなで、クルマを返す前にドアノブの所くらいは洗っといてあげようかと思っているところです。

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