2008年3月21日金曜日

こうして道路は作られる

コケの一念というか、なんと言うか。Xデイまであと一息。え?なんのことかって?そりゃあ勿論、暫定税率解除までのタイムリミットです。

どっちの味方だなんて分かりやすい二元論でいくつもりはないですし、実際いつもどこかの政党の応援をするわけではないですが、今回のこの件に関しては民主党の味方をしています。がんばれ、もう一息だ。

ウチで取っている新聞は日経ですが、どうもその論調は「暫定税率維持派」のようです。よって、今月限りで新聞購読はやめることにしました。それ以外にも最近つまらないので。次回以降は東洋経済とか週間ダイヤモンドでも定期購読しようかな、と思っております。

個人的にな見聞の範囲は、ほぼ浜松近郊に限られてしまうのですが、少なくともほぼ、この近辺に限ればもう、これ以上の道路は要りません。ここ最近で言えば、国道一号線の天竜川橋の拡幅工事がほぼ終わりに近づきつつあるようですが、あれにしても、拡幅が必要なんじゃなくて、その前後の道路の連絡が悪いから混むんであって、拡幅が本質的な解決策にはなっていないと思います。

この「連絡が悪い」=「道路設計の悪さ」さえ、もう少しなんとかしていけば、随分ましな道路環境になると思うのですが、いかがでしょうか。先ずは、高速道路に代表される有料道路の無料開放化。次に制限速度の緩和。段階的な信号機の撤去などなど。べつに新規道路を作らなくても、いくらでも道路状況を快適にする方法はあると思います。

ここのところ目に付く道路工事のやり方は、ずるいなー、と思わせれられます。あまり目に付く市街地での工事は少なく、そのかわり、こんなところで拡幅工事をやるのか?という田舎道で工事を始めたと思うと、出来上がってみたら拡幅されたのは、殆ど歩行者のない歩道だけで、本来の道路の方はほぼそのまま、舗装しなおしただけ、とかね。

田舎の方の土地は今現在ほぼ死んでいる状態だと思います。なぜかというと、畑や田んぼ、林業などは直の作業者にとっては、あまり収益の上がらない、うまみのない産業に成り下がっています。それは、保護されすぎて競争力がなくなってしまっている、とか中間作業者が多すぎるとか、従事者の平均年齢が高すぎるとか。で、土地だけ死蔵している人たちがいっぱい居る。

で、こういうところに公共事業の名で工事を持っていくわけですね。名目はいっぱいあります。宅地造成、企業誘致、焼却場の整備、プールの整備、道路の新規建設........。市役所にとっては、固定資産税の増収は悲願です。では、どうするかというと、土地の評価額自体をあげてしまう訳です。畑よりは宅地の方が税金いっぱい取れますし、政令指定都市になれば当然(?)土地の価値そのものが上がる(?)という事のようです。

田舎の人たちにとっては、自分で作物を作っても、たいした旨みのある商売でもないし、でもまあ税金は安いので持っているだけ持っていた、半ば放置していた土地です。そりゃあ細々とやっているよりは、買ってくれるんなら売ります、となりますわな、それは。しかも田舎で、ひっそりと交渉は進んでいますから、誰も気がつかないままに、誰の反対もないまま工事は始まっている、という段取り。そして何時の間にやら宅地造成はされてゆき、ジャスコなんぞがデンと建ち、醜い町並みの道路になっていき、箱物もいっぱい作られていくわけです。

例えば、遠鉄の赤電の高架工事ですが、近年やっと曳馬から有玉の手前までの工事に着手しました。本来ならばもっと先、西ヶ崎や浜北の手前辺りまで一気に高架工事をやろうとしていたらしいです。ところが、ああゆう市街地は田舎のように買ってくれるのを待つ人々ばかりではありません。色々な思惑が絡んで売るだの売らないだの、日照権やら騒音やら立ち退きやら居住権の主張やらと色々ありすぎるようです。そうしてやっと金額交渉の段になっても粘る粘る、渋る渋る。

上島駅の近くで最後の最後まで退かなかった飲み屋がありましたが、よく粘ったなあー、と半ば感心もし、半ばあきれもし。そんなところに労力や気力・時間を費やすよりも、田舎の誰も反対しない、ひっそりした所をチマチマやっていくほうが予算の消化にはなるし、精神衛生上もいいし、仕事をした気にはなるし、というところなのでしょうね。

んー。なんか最初の話と少々ずれてしまったような。また改めてこの話は取り上げますね。

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