2007年12月30日日曜日

またまた、そんな時期になりましたので。

えー。また、本誌「しばた新聞」にとりかかる時期となってまいりました。
実は、先週22日頃をめどに今年の仕事は御仕舞いにして、今年最後のしばた新聞を作ってそれを配りながら、本年もありがとうございました、といいつつ、悠々自適な年末にしようかと目論んでいたのです。
ところが野望はもろくも崩れ去り、今日もチョコチョコと仕事してました。

そんなわけで、月刊「しばた新聞」は先月号が今年最後の発刊となってしまいました。このため休み中にシコシコ「明けましておめでとうございます号」を作らなくては、と思っているところです。そんなわけで、少しの間、Web版しばた新聞はお休みとさせていただきます。気が向いたら息抜きに更新をするかもしれませんが、少々お時間を頂けたらと思います。

それではごきげんよう、さようなら。また来年もよい年であります様に。

柴田

2007年12月28日金曜日

touchか、classicか、それとも。

何を、と思われたかもしれません。ピンときた方は来ているかもしれませんが、iPodですね。

以前書いたかどうか忘れましたが、今ウチにいるiPodはshuffle君(第2世代)と、兄貴から貰った3G(第三世代)のiPodです。3Gはバッテリーが弱いので、昨年の誕生日プレゼントに貰ってから、しばらく机の上で眠っていました。
つい1~2ヶ月前に、自前で買ってあったboseのwave radioに繋げばいいじゃん、と気がついて、それからは活躍するようになりましたが、そこで気がついた(遅いよ)のはshufful君の音質の悪さです。元々音質に関しては、特に気にはしていなかったのですが、比較対象が出てくると気になるんですよね。で、もっといい物はないか、という流れになるという、いつもの悪いくせが。

ロードスターでは、あまり気にもしていなかったんですが、ベンツ君にもFMトランスミッターを持ち込んでiPod使ってます。どうも、ボディの建て付けの違いなのか、特に何のことはないノーマルのままのオーディオなのですが、結構音がいいのです。で、shufful君を持ち込んでみたり、iPodを持ち込んでみたり、とっかえひっかえすると、なんかずいぶん音が違うな、と気がついたんですね。そうなると、iPod君のバッテリーの弱さが気になってくるわけです。

ヤフオクで見てみると交換用バッテリーも売ってはいるのですがね。ただ、第4世代以降はメーカーも補修用として交換用バッテリーを売っていた、という事ですが、僕の第3世代は対象ではないらしく、独自に売っているものらしい、とのことで、自分でそういった作業を手がけるのは二の足を踏んでしまっているわけです。クルマなら、そういったこともあんまり気にしないでいるくせにね。

というわけで、タイトルのtouchを買おうか、classicにしようか、と考えているわけです。音質的には今でも第4世代が、という話を聞きつけてきたりするモンですからよけい悩む。コロパパさんからは「touch。いいですよ。」なんて言われるだろうし。
実際に展示品を見てきましたが、やっぱりあれって、電話機能があってこそのモノかなあ、という気がします。どうみても恐竜的進化を果たした日本の携帯電話たちを見てインスパイアされたところが垣間見えてしまうのでね。今回はパスしようかな、と。日本でも使える携帯電話になったらMNP使ってそれに換える、というのならアリですけど。

そうなると、apple storeで扱ってるメーカーのリビルト品で、まだ第4世代売ってるしな、とかね。でも60Gも要らんなあ、とか。うーん、悩む。

続 過給エンジン 3

近頃、これを書いていて感心するのは、欧州勢の戦略のうまさです。
ターボエンジンに関して思い出すのは、まだセナや中嶋悟がF1に乗っていたころの事ですね。あまりにもホンダのターボエンジンが強すぎて、他のチームの開発が追いつかず当時「Powered by HONDA」が世界中を席巻していました。
あまりにもこれではマズイ、と思ったのでしょう、早すぎるといわれたターボエンジンに関するレギュレーションの改訂がありました。早い話が「もう、ターボはだめよ」という事です。いきなり3ℓの自然吸気エンジンのみ、という事になってしまったんですよね。これによって、一気に開発の比重が空力に戻ってきました。

ディーゼルエンジンにしてもそうですよね。本家本元の意地として、とか、究極的には二酸化炭素の削減が、といわれてはいますが、現実には日本のメーカーを狙い撃ちしているわけですから。

日本国内としては軽油に対して優遇税制を布いてはいましたが、それだけで、基本的には自動車用ディーゼルエンジンエンジンについては野放し状態でした。一部にいいエンジンはありましたが、大多数のユーザーはガソリンエンジンにしか目が向いていなかった為、ディーゼルエンジンは生産基数が少なく、割高。
ヨーロッパの人たちは環境に対しての評価がシビアだからディーゼルエンジンの比率が高い、という噂がまことしやかに流されていました。が、自分の知る限りでは、「軽油が安いから」という理由が大半のようです。あちらからすれば日本は、ネコも杓子も6気筒(どころか8気筒とか)の車に乗っていられる、という信じられない贅沢な国ですからね。

まあ、そんなこんなで忘れ去られていたかのようなディーゼルエンジンでしたが、もともと、ガソリンエンジンよりも高効率である事を目指したエンジンでしたし、敵は(日本は)見向きもしていませんでした。こちら(欧州)はソコソコ台数がでていた事もあり、研究資金も余裕があったでしょう。日本で売ってたクルマは高いのばかりでしたしね。
突くならここだ、と思ったでしょう。で、まんまと狙い撃ちされた、と。先ずはコモンレールからはじまり、ディーゼルの排気規制であるユーロ1、ユーロ2、ユーロ3。敵は無防備でしたし、寝耳に水でしたから言いなりですよね。フライングスタートを切っているわけですから敵う訳がない。

今回の京都議定書にしてもそうですよね。はなから欧州勢は目標規制値をクリアーできる事を見切った上での規制値なわけですからね。アメリカは(途中離脱ではなく)最初から批准するつもりはなかったし、中国やロシアは規制の対象外だし、発展途上国も規制対象外。日本の経済成長を「環境問題」という、心情として、とっても否定しにくい話題で押さえ込もうという、うまいやり口。
教科書の中で「帝国主義の時代」とか「東西冷戦」いうのを見るにつけ、野蛮な時代もあったもんだ、と思うのですが、変わってないんですよね、基本路線は。以前よりは巧妙になってはいますけど。

これらを見て「ズルイ」と憤るよりも、国内の外交の下手さ加減にあきれてしまいます。戦略がなく、知見が低く、誰の為に、という観点が抜けているように感じます。そのために給料が支払われている、という意識が低いんでしょうね。
公務員にボーナスがある、というのがよくわからない人間なんで、どうせならボーナスは成果給として、最初から計上しておくのではなく、予算配分された内で、浮かせた予算の半分をボーナスの原資とする、とかね。人をうまく働かせる仕組みを考え直さなきゃいけない時期なんじゃあないでしょうかね。

という訳で、今日のコラムは、表題とはぜんぜん違う内容になっちゃいました。ゴメンナサイ。
今日の所はこれまで。

2007年12月27日木曜日

続・過給エンジンについて

続きです。
ピストン1発の最低容量、というお話まで行ったんですよね。うん。
そこから、最高出力という話になると、どこまでエンジンを回せるか、という話になっていきます。F1なども排気量はレギュレーションで決められていますから最高出力を狙う限りは、上限回転数を如何に引き上げるかに注力していたわけです。
最終的には2万回転をオーバーだったとか。恐ろしい話です。最も、その後のレギュレーションで、エンジン開発そのものが凍結されてしまいましたが。(給排気系は除く)
ただし、最高出力が幅を効かせるのは、主にクローズドコース、つまり、サーキットなど路面状況が安定した周回コース上のことです。一般道のようなオープンコースでは、常にエンジンを回しっぱなし、というわけにはいきません。信号もあれば、凸凹もあるし、急な変進もあれば、常に舗装道路ばかり、というわけでもありません。一般道に近いコンディションで行われるレースといえばWRCがあります。
WRCの世界では「如何に低い回転域から安定した高トルクが維持できるか」という事にエンジン開発の主眼が置かれているようです。その最高トルク達成回転数は2500~3000回転なんだとか。これなら、僕でも普段使っている回転数です。

今時の自動車おけるトピックスはなんといっても二酸化炭素の低減です。
まあ、この是非や背景にも言いたい事はあるのですが、ここで書くと、収拾がつかなくなりますので今回は凍結。
さて、単純に言って現在の機械では、仕事をさせればさせるほど二酸化炭素の排出量は増えます。では、どうするか。論法は2つです。別のエネルギー発生機関に移行する。現在の技術を、よりレベルアップさせて効率を上げる。
別のエネルギー機関としては、電気であったり、水素であったり、という研究がありますが、これらは現在、発展途上。ブラッシュアップとしては、日本では直噴エンジンですとか、あちらさんではディーゼルであったりとか、バルブトニック、TSIなど。中間的な存在としてハイブリット車なんてのもあります。

今回話題に採り上げた「過給エンジン」は、「効率の追求」という面で今時の環境対策車として再注目をされています。これが、前回GT-Rのエンジンを「20年前の設計思想」と評した理由でもあります。

この辺で息切れがしてきましたので、今回はここまで。
また次回。

2007年12月24日月曜日

過給エンジンについて


コロパパさんのHP内のブログに過給エンジンについてのコラムが採り上げられていました。前回はコメントで参加させていただいたのですが、実は本誌「しばた新聞」でもエンジンのことは書こうかとか、と思ってはいたテーマではありました。でも何やかやといってまとまりがつかず、うやむやになっていました。久々に書く気なったので少々。

結論を先に持ってくると、過給エンジンのミソは排気量が変化する、というところにあります。つまり、1リットルの排気量のエンジンも、過給圧の具合によって2リットルにも3リットルにもなりえる、という事です。

コロパパさんへのコメントの中で「GT-Rのターボエンジンのコンセプトは20年前のもの」という趣旨のことを書きました。とにかくピークパワーを追い求めた結果、素の排気量もそこそこ大きく、雑(といっては失礼ですが)な過給と、ノッキングを回避する為の低圧縮比とガソリン冷却に頼った冷却系のエンジンです。
1000馬力、2000馬力といえば聞こえはいいのですし、分り易いのですが、その数字は車の速さにはあまり寄与してくれません(最高速度は別として)。クルマの出足や扱いやすさに影響するのは、むしろトルクです。単純にトルクを上げようとするならば、ピストン1発の容積、つまり一回に燃やすガソリンの量を増やすのが一番手っ取り早い方法です。
ただ、単に容量を増やすばかりが得策であるわけではありません。大きな排気量である為にはそれらを支えるパーツも大きくならざるをえず、機械的な損失も大きなものとなってしまいます。つまり、効率的な大きさの排気量というものもあるのです。
本誌「しばた新聞」でも触れた事がありますが、感覚的には360ccは最低限、欲しいと思っています(NAの場合)。最近は車も重くなってきていますからもう少し大きくてもいいかもしれません。ある本には「スポーツカーの場合で400cc。セダンでは500ccが最適。」といったようなことが書かれていました。

あ、すんません。ここまで書いて、ちょっと用事が出来てしまいました。
この続きはまた後日。それでは。

ちょっと気になるところ

ガラスコーティングによって、表面はピカピカになって帰ってきたひまわり号。まあ、彼方此方に言うところはあるものの、それはおいといて、一応満足はしています。
ただ気になるのは、ちょっとドアを開けたときとか、ライトを開けたままにしておいたときとか、その他、要するに、コーティングがかかっていない、元の地肌のところですね。

ちょっと脱線して、先日、ハイエーストラックに乗っているTさんに「バルブが切れたみたいだから換えてくんない?」と言われ、内心「めんどくさいなー」と思いつつも、思わず「はい、はい」と答えていました。とにかく現状の確認からはじめないことには話が始まりません。
トラックですから、足元にサービスホールがあるかなー?とフロアマットを剥ぐって見たところ見当たりません。うーん、と唸りつつ、ヘッドライトユニットの周りを仔細に眺めてみたところ、どうもフロントグリルを外さないとユニットの全貌が見えないようです。こりゃ、めんどくさそうだ。
とりあえずTさんには、「外し方を確認してからにしますね」と言ってその場を後にしました。で、その後、いつものCMW(提携先修理工場)に問い合わせた所「あー、それグリルはずさんとダメ。後、クリップが必ず割れるから先に部品取っとかんと後で泣きを見るに。」と遠州弁丸出しのお答えが。
うーん。たかだか、それだけの為に、ここまでトラック持ってきて、取り外し工賃かかって、部品代も出て、その上、自分の手数料考えたら、ちょっといい請求金額になるなー、と思いました。仕方なくTさんのところで、自分でやることに決定。
で、作業は無事終了したのですが、ここから本題。クルマの表面から見えるネジは確かにステンレス製を使っているようで、錆は認められませんでした。プラ製のクリップも無事再使用できましたので、ここもまあ、良し。問題は見えないところのネジです。
許せない事に、普段見えないところのネジは、そのまま鉄のネジだったようで、赤錆で+のネジ穴も塞がりかけた怪しい物体になっていました。メーカーは変われど、ロードスターも同様、見えないところのネジは真っ赤で、これが非常に醜いのです、もとい可哀想。外装がキレイになっただけに、その落差が気になって仕方ありません。次回はここを手始めにしたいなーと思い、今日の所はCRCを吹いておいてしばらく浸透させておこうと思います。

ちょっと、ご参考までに。
こうまでして行われる新車のコストダウンですが、逆に、そうしたコストの縛りをかいくぐってまでメーカーに採用されているパーツの品質は本物です。ここは譲れない、という意地なのでしょうね。先ほどのネジに関していえば、ステンレスにしなくとも外観・機能共に問題なし、という判断なのでしょうけどもね。

よくアーシングとかの怪しいパーツや、添加剤の類をずいぶん目にしますが、あれらは無視してもらって結構です。なぜなら、そんなに効果があるものならとっくの昔にメーカーが採用しているから。
特に燃費関係に関してはメーカーは非常にシビアですから、効果のあるものなら必ず試してきているはずです。店頭価格で1,000円程度のものならば、お店の儲けや流通・問屋の儲け、製造元の儲け、その他から考えると原価は100円以下でしょう。それで効果が上がるならメーカーとしては採用しないはずがありません。では何故採用しないのか、といえば、もちろん効果と副作用をかんがみて、という事ですね。もしくは耐久性・対候性に問題があるとか。
この話もいずれまた、回を改めて採り上げましょう。

では、今日はこの辺で。

2007年12月23日日曜日

ああ、走ってるなー


何とも間の抜けたタイトルでしたね。すみません。
今日、初めて見ました。そう、新型GT-R。いたんですよ。午後の4時半ぐらいだったかな。場所は、浜松市街の田町。冷たい雨の降るなか、しかも交通規制で渋滞している所をわざわざあんな車で来なくてもいいのにね。写真は、こちらも走行中だったので写すことはできませんでしたが、あれは、シルバーだったかパールなのかな。しかし、一般車に混じっていると異様な車ですね。でかいのもそうですが、ルマンかなんかに出てくる車みたい。

それはそうと、日産が発表した所によると月産200台のところに、受注が既に2300台くらい来ているのだとか。まあ、受注台数なんて、いくらでもごまかしが効きますからどうでもいいんですけどね。ただ、この数字を聞いて凄い凄い、という前評判に踊らされている風潮があるみたいですので、業界経験者からの印象をちょっと。

先ず、月産200台という数字について。経営者なら当然、いつも気にしているはずの月間実働日数を考えてみます。すると、ほとんどの月が土・日休みで、20日くらいしか稼動していないわけです。つまり、1日の生産台数が10台。結構な量産体制ですよね。なんだかんだ言って。あれだけ手間暇かけて作っているトヨタのセンチュリーが日産2台だそうです。スーパーカーを自認するのなら、GT-Rもこの位、生産台数を絞ってもいいんじゃないでしょうかね。


それから受注台数。2300台とか言っているようですが、これは実購入者数では決してありえません。これは本当に悲しい事ではありますが、クルマというモノを、ただ単に投機の対象としてしか見ていない、そんな人たちが、相当数、存在しています。
その証拠に判りやすい例で言えばヤフオク。既にヤフオクにGT-Rが数台出品されているんですね。馬鹿馬鹿しい。中にはまだ、クルマが納車されていません、という事で、注文書の画像をアップしている出品者もある始末です。初物狙いという心理も分からなくはありませんが、ここまでくると気違いじみたものを感じます。おそらく業者のオークションにも相当数の出品があるものと思われます。こういった現象は、レクサスのLS460hのときにもありましたし、ちょっと前ならホンダのS2000も似たような事がありました。
しかもそれが1200万もの値をつけている、というのですから呆れます。高いのでも835万程度ですからよくても諸経費込みで900万円も出せば買えるのにね。ちょっとgooでも見てみましたが、こちらでも12台ほど出てましたね。という事は、初期受注数には、こういった相場買いの初物狙い発注が、かなりの数を占めているように思います。馬鹿な話です。
ただ、一般の方からすると、情報に踊らされる、というか、うまく乗せられる人もいるようです。先日、真顔で、こう聞いてきた人がありました。「知り合いで1200万円でGT-Rを買った人がいるんだけど、凄いね。そういう相場なんだ。」違う違う。別にその人が幾ら出そうが、関係ない話です。だって新車で発注をかければ、いずれは手元に来るんですから。しかも300万円安で。そんな事、一歩引いて見れば裸の王様だって事がわかりそうなモンなのに分からないものなんですね。
相場というと聞こえはいいですが、分かり易く言えば「ここまでだったらお客は(お金を)出しそうだ」と足元見られている、という事です。だったら、それに乗らなければいいだけのことで。絶版車ならともかく、作ってんだもん。1日10台も。ねえ。

それと、2300台とか言う数字について。
例えば、静岡トヨペット単体で静岡県県下に30店舗ほどの営業所があります。静岡県は5%市場とか言われているそうですから、その割合でいくと、単純にいって全国で600店舗程のトヨペット店が存在している計算になります。日産の営業所がどの程度あるかは知りませんが、それでも全国のトヨペット店だけの数と比べれば2~3倍はあるのではないでしょうか?レッド・ブルーの統合もあることだし。
という事は2.5倍としても1500店舗。つまり、全営業所平均で1~2台の注文があれば2300台位は楽勝にいく、ということですね。逆に言えばそれしか売れていなかった、とも言えるわけで。問題なのは、今のバックオーダーの状況が何時まで続くか、ということでしょう。

売れに売れたGT-Rといえば、R32と呼ばれるタイプですが、このタイプは平成1年の登場から平成6年まで生産されていました。分かり易く丸6年、72ヶ月の生産期間として、当時合計で4万台ほど生産されましたから、そうすると月平均の生産台数555台。改めてみると凄いな、これ。
当時450万円の車両本体でしたから、税込で約500万円。この生産ペースが、最後の時期までそんなに落ちていなかったらしいですからね。
今回のR35GT-Rはそこまでは行かないでしょうけども、せいぜいガンバッテほしいものです。良くも悪くも注目される存在であることは事実ですからね。とりあえず僕は要らない派ですから、その辺はどうでもいいです、ハイ。
個人的にはR32のボディにゴルフのTSIのエンジン(1.4リットルのスーパー+ターボチャージャーエンジン)を積んで出して欲しいです。別に4WDでなくてもいいです。出来れば車重も1トン位にしてくれるとベターですね。今調べたらゴルフTSIって、1410㎏も重量があるんですね。知らんかった。

今日はこの辺で。

2007年12月21日金曜日

ちょっと追加

柴田が普段使っているプラウザ(って言うの?)はエクスプローラー(IE)ではなく、Fire Foxです。そして、普段使う検索エンジンもヤフーではなく、グーグル。ま、この辺は兄貴の影響なんですが、最初からこれだったので、あんまり違和感はありません。でも、たまに閲覧できないサイトもあったり、保険関係で使ってる代理店専用ページはIE専用なので、たまにこちらも使ってます。

それらはさておき、さきほど、ふと思いついてヤフーのトップページへ。実は、ヤフーにも「しばた新聞」で登録依頼をかけておいたのです。もう2週間くらいになるでしょうか。はたして、その結果は?

「しばた新聞」のみだと候補数が多すぎて、どこにあるかは分かりませんでした。どうせ見たって2.3ページ位のものですからね。それならば、と「しばた新聞 ロードスター」で再挑戦。おお、出てるじゃん。素晴らしい。
でもふと気がつくと、最近はロードスターのコラム出てないなー。しかも昨日、今日はベンツ君が主役だし。やばい。ということで、しばらくはロードスター記事を書きたいなー、なんて思ってます。ひまわり号の現在は埃だらけなので、先ずは洗車かなー。気を取り直して、今日はロードスターで仕事しよっと。

続 ベンツ君

ベンツに乗って感じるのは「お里が知れる」という事。
トヨタ車は、なんかどこ行っても優等生というか、そつがないところが特徴、と言った感じです。そうした車に慣れきった人間からすると、ベンツ君は強烈に個性的です。言わば、
「私は、北の国からやってきました」
という感じがびんびん。

例えば柴田はボルボには乗ったことがありません。が、伝え聞く所によると、-40度に耐える防寒着を着た人間が運転席に座っても、運転するには十分なスペースが確保されているクルマ、それがボルボだ、という話を聞いたことがあります。
寒いと言えば北方バルト3国のうちの一つフィンランドですが(違ったかな?)、フィンランドと言えば思い浮かべるのはノキアです。ほんとかどうかは知りませんが、あちらで巨大携帯電話器メーカーが誕生したのは、クルマの信頼性と共に、それこそ携帯電話が文字通りのライフラインだったから、という事を聴いたことがあります。このため、欧州の中でフィンランドは、ダントツで携帯電話の普及率が高く、そのためノキアも大きくなっていったのだとか。あくまでも噂話で聞いたお話。でもナルホドねー、と思っちゃいました。

さてベンツ君です。パンクしたタイヤを交換する、という場面を想像してみました。ではどうぞ。

先ず車を止め、ドアを開け、そのままトランクに行きました。
日本車なら、先にトランクオープナーでトランクを開けておかないといけませんが、ベンツには必要ありません。ベンツにはセンターロッキングといって、どこかしらのドアが開けば、自動で全てのロックが解除される、という仕組みになっています。つまり、ドライバーがドアを開ければ、そのまま給油口やトランクのロックも解除されています。トランクは、鍵を挿すため鍵穴がそのままオープニングノブを兼ねていますから、親指で鍵穴を押してやればカチン、とトランクが開きます。
これなら何回も鍵を挿さなくてもいいですし、いちいち運転席に戻ってスイッチを操作する必要もありません。そして、トランクの蓋。普通に開けると60度くらいの角度までなんですが、必要に応じて、蓋に手をかけ押すとグググッと開き始めて、一番奥で90度くらいにまで開きます。これも雪がトランク内にいきなり入らないための配慮なのでしょうか?
そして写真にもある三角表示板を取り出します。とても判りやすい所についています。これならトランクの中をごそごそやる必要もありません。次に気がつくのはトランクの蓋にあるツマミです。これを引くと、トランクルームの中の灯りを切ることができます。つまりトランク開けっ放しだと、電気も点きっ放しですからバッテリーに負担がかかります。冬季にバッテリーに負担をかけるのは禁物ですから、必要なければ電気を消せるようになっているわけです。
そして、スペヤタイヤ。ベンツ君のスペヤタイヤは日本車のように応急用タイヤなどではなく、純正サイズのタイヤです。いくら応急用とはいえ、雪道をサイズ違いのタイヤで走る危険を避けたい、という事なのでしょう。

そしてジャッキをかけます。まあ、ジャッキも変な形をしているのですが、それ以上に変なのはジャッキをかけるところです。日本車では、ボディーの下のジャッキポイントにジャッキをかけますが、ベンツ君はドアの下の四角いカバー。ここのカバーを外して、その奥にある穴にジャッキの先端を差し込むのです。最初は何で下じゃなくて横なのか、と思いました。
多分雪道だと、巻き上げられた雪や泥がボディの下にべったりと着くのでしょう。そうなってしまったら、ジャッキアップポイントどころではありません。まあ、この辺かな?と変なところで上げられたらボディーが凹んでしまいます。横なら、仮に雪が着いていても比較的簡単に取れるのでしょう。そういう訳で横にジャッキをかける、と。

細かく書くともう少しありましたが、長くなるので、今日はこの辺で。うーん。深い。

2007年12月20日木曜日

一回乗ってみたら如何ですか?

ご無沙汰しちゃってました。ごめんなさい。あれこれ書こうと思うと、かえって迷ってしまい書き始められなくて、結局日が過ぎてしまいました。さて今回は、今日久しぶりに乗ったベンツ君について。

ここしばらく、あっちこっちに代車やら何やらで出張していて、自分の手元になかったので、久しく乗っていませんでした。本日はちょっと彼方此方に行こうかと思いましたので、ベンツ君にて仕事に出かけました。なんかベンツ君で仕事に、というと怪しい仕事にでも行きそうな感じですが、別に何のことはない営業活動と出来上がったカレンダー配りと、まあ、あれこれで。で、まあ、思ったわけですよベンツ君のことを。いろいろと。こんな可哀想な車もないのかな、と。ある意味でね。で、まあ、書いてみようかな、と。ちょっとまあ、ベンツ君の汚名挽回にでもなればな、とね。


自分にとって、今乗っているベンツは初めて所有した外車です。それまではトヨタディーラーにいましたから、もちろんトヨタ車しか乗ったことはありませんでした。
実を言えば、ベンツって大嫌いだったんですね。本当の事言うと。何が嫌いだったかって言うと、あの面構えですよ。えらそうな。それに堂々とボンネットマスコットなんかおっ立てちゃってね。えらそうに、なんて思ってました。しかも、どのクルマを見ても同じ顔してて。しかも、その筋の人たちが乗っている、っていうイメージばんばんですしね。まあ、お下品、と。何でそんなにもてはやされるのか、不思議でなりませんでした。
ところが、あるとき転機が訪れます。それは初代Cクラスが発表になった時。平成6年頃でしたか。
いつも悪口しかでてこない月刊誌「ニューモデルマガジンX」の中の連載企画に「ざ・総括」(現在も連載中)という企画があります。その内容は、クルマ業界の方々が、名前を出さない、という条件で、各メーカーから発表されたクルマ達をいいたい放題に評論する、という趣旨のものです。ここでメルセデスベンツ初代Cクラスが採り上げられたときのこと。いつもは言われ放題の新車たちが、ベンツだけはガラリと論調が違うのですね。もう手放しで褒め上げてる。パッケージング・エンジニアリング・スタイリング・走りの評価・その他諸々。文句の付け所がない、と言った論調。これを読んで自分の中でのベンツの評価が変わりました。ベンツというのは努めてロジカルな存在なのだ、ということです。しかも細部にわたり、それが行き届いた存在なのだ、という事です。デザインに関しても結果的にああなった、という造形であって、決して最初から意図されたものではないのだろうな、と。

同じころ、平成7・8年頃のことだと思いますが、別冊宝島のシリーズ本で「本音のクルマ選び」というタイトルの本が5~6年続いて発行されたかと思います。確か裏付を見る限りでは両角武彦さんという自動車評論家の方が中心になっていたように思います。その中で、やはり各メーカーのクルマ達が項目別に10段階評価をされていました。そこでもベンツCは高評価を続けていましたね。(そのほかにはポルシェ911とか。)
思えば、これが、自分の中での「ベンツにいつか乗ってみたい。そして、最高評価を受けるクルマというものがどんなものなのか体験してみたい。」という動機付けになっていました。けっしてラグジュアリー嗜好や雰囲気を求めて、というわけではありません。


という訳で、所有し、乗ってみたわけです。
乗りたい、という最初の動機は「憧れ」とか「終着点」みたいなものではなく、「いい車とは何ぞや」という部分を「解析したい」「分析したい」という所にありました。で。最初の印象。
「目玉の色が違うと、こうもモノの考え方が違うものか」

以前、iPodを採り上げたコラムの時に「脳細胞に汗をかく」という表現をしました。ベンツにも、それを思います。よく練り上げられたコンセプトやデザイン・機構。その裏に込められた意思。
イマイチ信用できない電装品などの信頼性や、ヤナセ経由のくそ高い部品の値付けには些か呆れますし、(こないだ換えた1本式のワイパーのゴムが、そこだけで1,850円(!)とかね)新車の値段も納得がいきません。でも、アウトバーン仕込のボディは、かんたんに音を上げませんから、中古はお買い得だと思います。外車は買うときは高くても下取がいいなんて大嘘ですからね。それこそ買う側にとっては、こんなにいいお買い物はないと思います。程度の見極めは必要ですけど。

顔のデザインが、という声も聞きますが、関係ないですよ。どうせ乗っているときは見えないんだしね。
今までのベンツに対する思いに目をつぶってみてから、是非一度乗ってみることをお勧めいたします。

長くなっちゃいました。今日は、ここまで。

2007年12月17日月曜日

唐突ではありますが

唐突ではありますが、セルボ君が急にお嫁に行ってしまうことになりました。

少々前から、代車で人に貸してあげるには、マニュアルミッションという事が引っかかる人が多く、どうしたものか、と思っていたのです。一時は廃車にすることも考えてもいましたが、手をかけていることもあり、なかなか踏ん切りがつかずにいました。
そんな折の事でした。何か安い車がほしい、とのオファーがあり、すぐに何とかしたいと言う事であれば、セルボを譲りましょうか?という話を持ちかけた所、じゃあ、お願いしますということに。あら。

嫁入り先は自分もよく知っている方で、引き続きセルボ君のメンテナンス面や、保険関係は引き受けることになりました。これで、これからも見守り続ける事が出来る事となりました。

思えば、このセルボ君にはいろいろ遊んでもらいました。シートを外しての掃除や、屋根の再塗装。その分、タイヤを大好きなミシュランに替えてやったり、きちんと点検を(半年点検も)受けてやったり。ヒーターはよく効くのですが、クーラーはガスが抜けているようで、夏はおもくそ暑かったり。しかも雨が降った時は最悪でした。フロントガラスが真っ白に曇るので、危なくて走れないんですよね。あんときゃ、よく事故らなかったなー、とか(笑い事じゃない)。思えば会社員生活の最後は、これで過ごしたんだよなーとか。うーん。思い出がいっぱい。
そうそう、自分が乗るようになってからはエンジンを思い切り回すようになったんで(2速5千回転をきっちりと)、妙にエンジンのフケがよくなったんですよね。よく回るエンジンです。でも、サスがヘロヘロなんで、あんまり飛ばして突っ込んだりすると妙に車体が沈み込んだりして。挙動不審車でもありましたね。
そんなわけで、よく知っているクルマですから、逆に安心して譲る事もできます。


仕入れの段階で、世の中古屋さんと取引することがあります。業販(業者販売)という形で譲ってもらうのです。そこで共通しているのは、「ほとんどの中古屋さんは自分が売っている車の状態を、ほとんど知らない」という事です。あたりまえなのかもしれませんが、本当に商品としてしか自分の所のクルマを見ていない人が多い。これは嫌なもんです。
ですので、実際に商品を確認している段階で疑問に思ったところや気がついたところを指摘しても、大概「あ、そうですか。気がつきませんでした。」の一言で終わることがほとんどですね。そんなモンなのかな。同業者として、ああはなりたくないな、と。

僕としては、セルボ君も含め、自分の関わってきたクルマ達には幸せになってもらいたいのです。そして、もちろん僕の納めた先、もしくは関わってきた人達にも、そう。
自分が提供させてもらった商品や、サービスで幸せになっていただきたい、と思います。そして、そうなる為の方法や、やり方を、どんどんご指摘いただきたいと思います。

では、今日はこの辺で。

2007年12月14日金曜日

鈑金屋さんのお仕事

えー。先日ご紹介した事故による損傷箇所の写真ですが、昨日、無事修理が上がり、お客さんにお納めできました。ほっと一息。
ついでに、サービスセンターより続報というか、確認の電話が。とりあえず、相手側のムチ打ちの件は何ともないとのことで、再度の現場検証は避けることが出来ました。メンドクサイですからねー。これはよかったこと。
お次に。相手車の修理箇所について。
こちらは写真の通り、リアの、まあ、側面ですね。相手は、リアバンバーのサイドではなく後ろの面でした。相手側が何を言ってきたかというと、リアフェンダーにエクボがある為、そこも直すので修理見積は15万円だ、とのことでした。???りあふぇんだー?どこ?という訳で、先日の写真をよーく見直したところ、これを言っているのかな?という箇所があるにはありましたが「こんなトコ、どうやったらあたるんだよ?」という場所のエクボ状のへこみ。こんな修理箇所認められるわけないでしょう。
しかも、「リアのアライメントが狂っているかもしれないので、見てほしい。ついてはその分も保険で出してくれ。」確かに保険は現状復帰が原則ですから、この事故が原因と思われる箇所の修復、もしくは考えられる損傷箇所の調整についての費用も支払われます。ですが、「こんな程度のあたり方でアライメントが狂うわけねーだろ。」ただ、相手側が言うには、現場確認の際に柴田が「アライメント調整の費用も出ます」と言った、ということで確認の連絡があったわけです。うーん。頭痛くなってきた。自分が、そう賢くないのは自分でも承知してますが、さすがにそこまで想像力豊かじゃあありません、ワタクシ。という訳で両方とも激しく却下いたしました。
別に出し渋りの援助をするつもりはありませんが、どうせやるならもっと賢くやってください。いくらなんでもレベル低すぎです。せめて、バンパーのステーが、とかリアエンドパネルが微妙に歪んでました、とかね。あと、首が、、、と言って何度か医者に通い、そこで慰謝料をシコシコ稼いでもらう方がいいと思います。どうせ請求されるのならレベル的にそちらの方がまだマシ。自分の搭乗者傷害からも出るでしょうしね。アライメントが、と言うのなら、その分で十分に賄えるでしょうに。あ、あくまでお勧めしているというわけではありませんので、念のため。
直接に無理なく理由が繋がる修理箇所については、「同一原因による損傷」とみなされますから、それは保険の支払対象修理となります。あんまり書くとグレーゾーンの話なので、この話はこの辺まで。



そんな経緯はともかく、ほぼ同じ角度から撮影した修理後の写真です。うーん。お見事ですねえ。さすがプロ。
僕はプラモデルの経験しかありません。よく鈑金屋さんや修理業者さんなどは「実物大のプラモデル」という言い方をよくしますが、人様のクルマをお金を貰って直すというのは、また、別の勇気ある行為だと思っています。

先ず、クルマの構造を知らないとバラせない。例えば、この修理の場合。リアバンパーを先ず外します。傷はホイールアーチの前と、一部ドアにもかかっていました。そのドアですが、塗る、となれば中央にある傷つき防止用のモールを外します。これは両面テープですから交換。それと、以前他の業者がやったらしきヘタクソ修理の跡がドア中央にくっきり見えていました。「これも気に喰わないから、どうせ塗るなら一緒にやっておきます」とのこと。これをやるとなれば、ドアの内装も外す事になります。

お次に、当然ながら鈑金そのものの腕。安く早く、というのが時代の流れではありますが、鈑金修理でこれを実践しようとすると、ほとんどの場合、大量のポリパテのお世話になる、ということになります。
別にポリパテが悪いとはいいません。ただ、あれは材質が密ではなく多孔質の材質です。結論を言うと湿気を吸ってしまう為、厚く盛ってしまうと下の鉄板が錆びてしまうのですね。このため、きちんと気を回す方は、なるべく鈑金ハンマーと当て木を使って修理する方法をとります。半田もいいのですが、あれは密着をよくするためにフラックスを使用しますから、きちんと中和作業をしないと鉄板そのものが腐食してしまいます。

そしてメインイベントの塗装作業、とその前のきちんとした下地作業。手を抜くと、せっかくの苦労が台無しです。そして色あわせ。塗料の材料もきちんと揃えておかないといけません。そしてエアーガンのガン捌き。そして、その後の仕上げ磨き。なんだか、気が遠くなっちゃいます。
おそらく神経を集中している事と、埃を嫌う、という理由でしょうけど、この本塗装の作業段階には立ち合わせていただいたことが殆どありません。一回見てみたいなー、とは思いますが、まあ、邪魔なんでしょうね。実際。

そして、作業しっぱなしというわけにはいきませんから、復元作業。
それだけならまだいいのですが、事務仕事があります。特に保険仕事の場合、保険会社との見積もり金額の折衝があります。希望金額を通す為には、保険会社の担当者以上の知識と見識がないと、向こうの言いなりの金額になってしまいます。それがまた、ディーラーなんかの下請け仕事ばっかりだと更に納入金額の事がありますから、とても大変な事になります。そんな事、保険会社はお構いなしで値切ってきますから、防衛手段は講じておかないとね。

そんなわけで、僕は鈑金屋さんを見ると、つい尊敬と羨望のまなざしで見てしまうのです。もちろん、その腕や修理方針を知っているから、というのもありますが、到底僕には手が届かない所にいらっしゃいますからね。僕自身が何度もお世話になっている、という事もありますが。

今日はこんな所で。

2007年12月12日水曜日

再び、タイヤのお話

再びタイヤについて。コロパパさんからのご質問にお答えした文章を書いていたら長くなってしまったので、本日の記事に昇格です。

以前の職場の中で、ミシュランに対するイメージは「硬い」「乗り心地が悪い」「持ちがいい」「値段が高い」など。
では、自分で買ったことのある人は?というと当時はゼロ。営業所内では自分が初めてのミシュランユーザーでした。クルマ屋(トヨタディーラー)の従業員といえど、タイヤに対する意識はそんなモンで、安い奴ならなんでもいい、というのが一般的でした。当時、営業所に出入りしていたタイヤ屋さんはグッドイヤーの特約店でしたから、車検時に一緒にタイヤ交換を依頼されたりするとグッドイヤーがはまっていることがほとんど。まあ、いいけど。

ミシュランの良い所は、先の印象がキーワードです。おしなべて「硬い」といわれるミシュランですが、ちょっと言葉を補足すると「硬い」のではなく、ケース剛性が高いのです。以前、耐震強度不足に関して、鉄筋の数が少ない、という事が話題になりましたが、まさにこれですね。
つまり、中に入っている鉄筋の強度や本数、ワイヤーの組み方などが違うのでしょう。ではケース剛性が高いと何がいいのか?一言で言えば、ダイレクト感ですね。地面からの情報がタイヤを通じ、運転している人間に伝わってくる。そこに至るまでには少々の間があります。人間の感覚というのは、結構いい加減な所がある反面、非常に鋭敏な所もあるんですね。この微妙な違いが心地よさ、安心感につながってくるのです。
人によってはミシュランのタイヤの感触を「地下足袋の心地よさ」という表現をする人がいます。自分もそれに賛成。例えばドライビングシューズと呼ばれる靴があります。あの靴は歩く為のものではありません。アクセルペダルやブレーキペダルを踏んでいる感触とペダルからくる反力をきちんと感じるための道具です。ですから足の裏はペラペラです。nikeのエアマックスのような構造では衝撃吸収には優れていても情報収集には劣るのです。

ゴムの質については、詳しく語るほどの知識が柴田にはありません。
以前、マークⅡに乗っていたとき(平成10年12月~平成14年5月)のことです。当時は年間に35000キロくらい乗っていたので、少々早めではありましたが、1年に1セット(4本)タイヤを替えていました。結局そのクルマは3年半ほどで赤信号無視のクルマに横から突っ込まれ、全損となってしまいました。でも、そのクルマは貴重な体験として、次から次へと違う銘柄のタイヤを試して乗る、という経験をさせてくれました。
最初はライン装着のトーヨー。印象が薄かったですね。とにかく軟らかい、という感じ。静かな乗り心地も最初の3ヶ月くらいまでかな?半年くらい経つと、カーブでキュキュッと音がし始めてました。このとき既にタイヤを替えたくなっていましたが溝がまだ残っていたので我慢してました。
お次はちょっと良い評判を聞いていたので、期待して住友ダンロップのデジタイヤ。でもトーヨーと比較して多少はマシ、という感じ。あんまり変わりませんでした。乗り心地の変化や音の出始めの時期も似たり寄ったり。
3セット目でミシュランにしました。先の2本に比べると多少ロードノイズがあるかな、という感じはしましたが、特に気になるレベルではありません。運転感覚は最初に書いた通り。今こんな路面を走っている、というのが判る感じ。この辺は先の2本には無かった感覚でした。感心したのが、こういう初期の感覚が、結果的には1年半ほど、このタイヤを使っていましたが、最後まで変わらなかったこと。(しかも減りが遅い)
当時は考え事をしながら走ることが多かったので、あっと思い、急ブレーキを踏むことが何度かありましたが、ミシュランはその直進方向には若干すべるなあ、という感じはしました。ですが、カーブで音がしだすまでは1年以上かかりました。1年半ほど乗って、やっとすこし音が出たかな、という感じだったのでそれを機会に次のタイヤに換えたのです。気持ちは、次のタイヤを履いてみたくて仕方がなかったので。
最後に履いたのはピレリ。印象としてはデジタイヤとミシュランとの中間といった感じですかね。あまり良いグレードでもなかった、という事もあるのでしょうけど正直期待はずれでした。

参考になるかどうかはわかりません。ただ、思うのは、ミシュランの印象だけが際立って違っていた、ということでした。作りが異質、という感じです。似た感じとしては、ベンツです。「~だから、こういう作り(仕組み)になっている」という感じの。伝わりましたかね。こんな文章で。

今日はこの辺で。

2007年12月11日火曜日

タイヤのお話

今日はタイヤのお話です。黒くて、丸くて、4つ付いていて。どの車にもついているものではありますが、でもよく分からない存在。溝がなくなってくると交換しなくてはいけない、と聞いてはいるものの、なんかもったない。えー?1本5000円もするのーとかね。そんな可哀想なタイヤ君のお話です。

実は柴田はタイヤを換えるのが大好きです。いやいや、その交換作業が好きなのではなくて、タイヤを交換したばっかりの車に乗るのが好きなのです。いいタイヤを履かせた後のクルマに乗るのは、いつでも気持ちいいものです。
前回の交換時期から3年以上経っている車に乗っている方。是非換えてみてください。確かに、むやみに交換するのはエコの観点からすると、あまり望ましくはありませんが、とてもいいです。新車のときを思い出します。

いいタイヤといっても、むやみにハイグリップタイヤだとか、スポーツタイヤにしましょう、などと言うつもりはありません。個人的にはメーカー純正サイズで、そのクルマのキャラクターにあった適度なグレードのミシュランに換える事をお勧めいたします。
別に宣伝するつもりはありません。ちょっと他の国産メーカーの、同様なグレードのものと比べると若干値段は高めではありますが、いいのです。きちんと地べたを踏んでいる感じがします。考えてみれば、車の部品で一番最初に地面に接するのはタイヤです。幾ら、べらぼうな馬力を発生させるエンジンを乗っけていたとしても、それがきちんと地面に伝わらなければ意味がありません。いろいろな意味で、タイヤは頑張っているのです。だからこそ、いいタイヤを履く価値があると思います。

タイヤの側面には、いろいろな情報が書かれています。その中でも気にしてみて欲しいのが、製造時期。よーく見て見ると、4桁の数字が刻印されている所があります。刻印の場所やその他の情報について詳しくは各メーカーのカタログをご参照ください。
その4桁の数字の中味ですが、最初の2文字が製造された日がその年の何週目か、を指し、後の2文字が西暦の下2桁を表します。たとえば「0407」という刻印の場合は、2007年の第4週目の製造という事になります。やっぱり、ゴムは新しいものに限ります。あまりにも安すぎるタイヤの場合は、ここを見て見るといいと思います。

意外に、おざなりになっているのがタイヤの空気圧ですね。窒素がどうのこうのなんて、まったく関係ありませんが、空気圧の低いのには困ります。確かに乗り心地はよくなります。が、タイヤの変形が大きいので、ゴムが発熱しやすく、結果、劣化しやすくなるのだとか。
なかには、とにかく空気圧を高めにしている人がいます。確かにタイヤにとっては、低いよりはマシ、という事ですし、内圧が高ければ、タイヤそのものが硬くなりますから、転がり抵抗が低くなって、結果燃費が若干よくなる、ということもあると思います。でも、程々にしておいた方がいいと思います。
あとは、非常用タイヤですね。ディーラーでも忘れる(忘れられる)、テンパータイヤの空気圧チェック。
イザという時に使い物にならないのではしゃれになりません。ご注意を。

タイヤ屋さんでの交換作業では、殆ど見たことがないのですが、意外に行われていないのが、バルブ本体の交換です。
いまどきは、チューブレスタイヤが主流なので、バルブ本体はホイールに引っかかっています。その引っかかっている部分は、もちろんゴム製。つまりここも劣化する可能性大、という事です。何で、やらないんでしょう?そんなもの、せいぜい100円とか200円ぐらいなモノなのに。そのくせ、交換工賃は1500円位しますからね。タイヤ持込の場合はめ換え、バランス取りで1本2,000円と言われたことがあります。タイヤの売り上げが欲しいのも分かりますが、いくらなんでも、それはないでしょう。もう二度と其処には電話するもんかと思いました。

タイヤメーカーごとの特長については、いろいろあるとは思いますが、ここでは書きません。キリがないし。個人的には、いろいろなタイヤを履き換えてきました。例えば自分でお金出して買ってきたタイヤは、ダンロップ、グッドイヤー、ミシュラン、ピレリ、ヨコハマ、トーヨー、くらいかな。なぜかブリジストンだけは買ったことがないんですよね。
それらのタイヤの中で、一番好印象だったのがミシュラン。ですから特にお客さんからの指定がない限り、今ではミシュラン以外のタイヤは売ってません。だって間違いがないもの。

でも、ガイドブックの方は見たこともありません。お恥ずかしいことに「ミシュランの星いくつ」というのも、ついこの間までタイヤメーカーのミシュランとは別モノだと思っていたというか、いわれてみれば、同じ名前だなー、位の認識しかありませんでした。
別にタイヤなんてオシャレで選ぶものでもないですしね。

それでは、今日はこの辺で。

2007年12月9日日曜日

生命保険について思うこと。

僕の出発点は物販です。モノをお届けすること。
古くは電気屋さんでの「テレコ(テープレコーダーを略して、こう呼びます。とは言いっても僕のときはCDラジカセになっていましたが。)」販売からはじまり、ビデオデッキ、テレビ、システムコンポ、単品コンポーネント、ミニミニコンポ、ワープロ、コンピューター。電気関係はこんなもんでしょうかね。次に就職をしてクルマ販売。もちろん、この時期に関連の業務として保険を扱い始めたわけです。あくまでもクルマのメンテナンス業務の一環として、ですね。その後プロフィールにもあるとおり、アリコジャパンのスカウトを受け生命保険業務を体験することになります。ここで、一通りの生命保険に関する正規の基礎知識を得ることが出来ました。

ただ。いまだに馴染めない所はあります。マ、だから辞めて、もう一度損保の勉強をやり直して、今に至るのですが。
何が馴染めないのか。
確かに、生命保険の存在は大事なことかもしれませんが、よけいなお節介だ、と思うことも多々あるわけです。多分これは一回では終わらないと思うので、今後、たまに取り上げていきたいと思います。


自分のいたアリコのオフィスでは、金融関係、ありていに言って銀行出身の方が結構大勢いました。静銀、遠信、浜信、中部、くらいだったかな。その他の業種出身の方も大勢いましたが、当時よく思ったのは、「みんな、よく器用に保険屋さんに成っていくなあ」ということでしたね。それはともかく。
自分に対して仕掛けられた日本社の生保の営業手法は「とにかく入っていなきゃダメ」というものが前提でしたね。それに対して、アリコに限らず外資系や損保系の新参生保は「損か、得か」という手法が主だったように思います。

どっちがいいとか悪いとか、をここでいうつもりはありません。ただね。「子孫に美田は残さず」じゃないけど、一つ目の疑問は、そんなに補償を掛けていいのか?という事。例外を除いて、主な日本の生命保険会社は合計「5000万円」の死亡保証を基本とします。それはもう年齢や年収、性別関係無しに。もちろん、それ以上に加入してもらえるのなら、それに越したことはありませんが。
それは何故かというと、日本の生命保険会社では成績計上が「死亡保障をいくら売ったか」にあるから。自動車会社の営業が1ヶ月の「販売台数何台」でなく、「登録台数何台」というのが目標なのとレベル的には大差ありません。
人様の死亡保障がそんな扱いでいいのか?という根本的な疑問は置いておいて、とにかくそれが営業目標ならば、事の良し悪しを別にして、それをこなそうとするのがサラリーマンのえらい所ですね。到底僕には馴染めませんでしたから辞めたんですが。

人それぞれの状況によっては、それが必要なこともあるでしょうけど、「誰でも、とにかく5000万」というのはどうもね。車屋時代で言えば、とにかく在庫車販売に徹する、というようなものです。聞いたことありませんか?「このクルマなら間に合いますから、○○万円まで条件、がんばらせていただきます」という言葉。
お客さん側で、ある特定の日までにクルマを間に合わせたいのなら分かる話なのですが、在庫車なんて、展示車として、あちこちの営業所を、ぐるぐる回ってきている事が多いので、洗車傷だらけのことも珍しくないですし、展示車でなければ水垢だらけなのは、そう珍しい事ではありません。ここ最近のクルマは、電子装備の関係で展示中もバッテリーをつないだままの事も多いですから、バッテリー上がりを経験しているクルマも多々あります。

外資系生保の場合は、また次回。実は最初は書いたんですけど、長くなったのと、舌足らずな書き方になってしまったので、後日改めて書き直すことにしました。あ、あと、この文章は生命保険についての個人的感想、あくまでも私見であって、これを以ってして募集行為をしようという意図はまったくありません。その辺はご自身で考えてくださいね。

今日はこのくらい。

2007年12月8日土曜日

マイ・フェイバレット

高校生くらいまではプラモデルばっかり作っていたので、年代的にみんなが通る道というか、まあ、ありていに言えば音楽関係、バンド関係というものには、わりと無縁にすごしてきました。ですから、当時持っていた音楽機器というと日立版のウォークマンくらいなモンで、カセットテープも10本もなかったと思います。
今になって悔しい、というか、もう少しいろんな目を持っていれば、というか。柴田の高校卒業は昭和63年です。今は懐かしい「イカ天(イカすバンド天国)」の前夜の頃で、いろいろなバンドが蠢き始めていた頃でした。代表的なところでいうと「BOOWY」とか。意識し始めた時には、もう解散していたんですよね。解散を知ったのは模型誌の製作記事上で、でしたから。その他、「GUS TUNK」(分かる人がいるのか?)なんかもそのクチで、時すでに遅し、でしたね。


学生時代(高校・大学時代)という時期は、今から思えばものすごく多感で、体力絶好調で、結構こわいもの知らずで、無鉄砲で、頭が軟らかい時期で、羨ましい時期ですね。今でも、あの頃のことが自分に息づいている事を感じる瞬間があります。なんでも糧になってるんだな、と。
例えば坂本竜馬は19のときに剣術詮議の為、江戸に出てきているわけですが、ちょうどその時、黒船来航を直に体験しているわけです。そりゃあ、ものすごい経験・衝撃だったことでしょう。彼にとっては決定的な出来事だったでしょうね。

話を元に戻すと、当時耳にしていた音楽や情報などが無意識に「マイ・フェイバレット」になっていくのかなあ、と思うのです。
高校のときまではまったく興味のなかった音響機器も、学生当時のアルバイト先が電気屋さんだった為に、ひょんなことから、それを売らなくては行けない羽目になり、関わりを持ってしまった訳です。また、当時電子手帳が発売され始めた頃で、これがワープロ販売につながり、今のコンピューター機器に興味を持つきっかけになっている様なものです。
また、今の仕事も、この販売、営業という職種に関わったことがきっかけだったようなものです。何がその人に関わってくるか分からないものです。

願わくば、今の若い子達も、情報だけは溢れる今の時代。上っ面だけに惑わされることなく、いろんなことを体験していって欲しいものです。多感な時期にしか分からない物があるでしょうからね。
ただ、何でもかんでも自由な今の世情ではありますが、逆に何でもかんでも吸収してしまうあの時期だからこそ、あまり触れないほうがいい世界もあるとは思うのですよね。いうなればアンダーグランドな世界、と申しますか、非合法スレスレの世界というか。別に知らなきゃ知らなくてもいい世界。代表的なもので言えばタバコとか。俗に言う18禁という奴ですかね。
簡単に「餓鬼にはまだ早い」と言われれば、逆に触れてみたくなるものです。でもあの時期に触れてしまうと簡単には抜けられなくなっちゃうんですよね。その防波堤になるのが家であり、親であるとは思うのですが。なかなか、周りを見ているとね。難しい時代だな、と。

当初予定していた内容とは、かけ離れてしまいました。ゴメンナサイね。

2007年12月7日金曜日

「時にはこんなことも」とグーグル


何気に、先ほど「しばた新聞」とグーグルで入れてみたところ、「おお、素晴らしい」。ちゃんと出るようになってました。へー。出るんだ。しかし、こんな検索ワードを入れる人が何人いることやら。ちなみに「ロードスター 柴田 犬」でも出ました。えへへ。みなさんも試してみてください。

今夜のお題は事故事例です。発生日は昨日。状態としてはお尻で相手と接触しちゃったという、いわゆる「逆突」です。
ちょうどお客さんが僕のロードスターのあたりに止まっていて、バックで出ようとしたところ、あんまり後ろを見ていなかったので、車線に出ようとして待っていたクルマに当ててしまったという事例。
基本的にこういうときは、全面的にこちらが悪い形です。保険からは、相手の車の修理代、代車代、治療費などが支払われます。














ただ、治療費といってもクルマを見た限りではムチ打ちなどにはなるわけがないよな、とは思いました。でも、それはこちらから言うべき事ではありませんから、念には念を入れて「多分大丈夫とは思いますが、ムチ打ちの症状は1日経ってから出ることが多いです。明日までは様子を見てくださいね」と言ってはおきました。
これも加害者側から言うべきことではないのですが、別に痛くないなら、病院などいく必要はありません。ムチ打ちには他覚症状はない、という事ですから行くだけ時間の無駄だと思います。でも、今日電話があったときには「特に何ともないけど、医者には行って来ようと思います」って言ってました。


どこまで言うべきかなあ、と思ってはいたのですけどね。まあ、いいや。
事故の区分として、人身事故と、物損事故の2つがあります。人身事故は言葉通り、人が怪我をしている事故です。物損事故は、反対に人のケガがない事故です。この2つのどちらに区分されるかによって後の処理が変わってきます。
人身事故の場合は最初に自賠責が動きます。「死亡時3000万、ケガは120万まで」と言うやつですね。軽い程度であれば、ほとんどこの範囲でおさまってしまいます。ところが厄介なのが、自賠責が動く、イコール警察の事故証明が必要になってくる、という事です。つまりお巡りさん立会いの下での現場検証。自賠責そのものは政府の事業です。その自賠責が動くには公的機関の「確かに事故がありました」と言う証明を添付せよ、と言うわけです。
物損だけで済めば、軽い事故であれば保険会社もそんなにとやかく言うこともありません。ただ、まあ、念のためには警察を入れておいたほうが無難ではありますけど、話し合い程度で済むのなら、それに越したことはないと思います。でもお巡りさんって何もしてくれませんけどね。

今回のように後から人身事故扱いに切り替える、と言う場合は、もう一度事故車両を現場にもってこい、という事もいわれますので、こちらとしてはメンドクサイだけなんですよね。そんなことも言ってられないので、やるのはやるんですが。
教訓としては、忙しいとか、急いでるとかの理由はともかくとして、できれば警察はその場で呼んでおいた方がいいですよ、と。そのまま別れるのなら、物損以外のことは請求はしないし、文句もなし、という事
にしておいたほうがいい、といった所でしょうかね。後から警察呼ぶと彼らの仕事の順番が狂うので、聞きたくもない嫌味も聞く羽目になりますしね。

では、今日はこんな所で。

2007年12月6日木曜日

時にはこんなことも

こんな仕事(保険&クルマの営業)をしていると、ときには嫌なこともあります。
確かに、断わりの返事をする、ということは嫌な、そして気の重いことだとは思います。ですが、話に乗った、もしくは持ちかけた側である以上、きちんとYESかNOか、という返事をするのも義務だと思います。

自分自身はたいした営業ではないので、こちらから仕掛ける、という事はそうそうありません。そんなことよりも自分のお客さんに時間を振り向けた方がいい、と思うほうです。ですから紹介されて行く、もしくは相談を受ける、というスタンスが多数を占めます。ですから相手側が話をふってきている状態ですね。

今日の話もそんな風で、先方から来てくれ、という形であったわけです。ですが、返事があやふやで、はっきりしない。その道30年来の、従業員も7人ほどになる社長さんなんですけどね。
最初の話は直接の返事でない(紹介者を迂回しての返事で)ご破談。次は、申し訳なかったから「来てくれ」と先方に言われ行ってみた所、どうもはっきりしない。その場の結論とならず、次回の日時を決めてはきたものの、まあ、体のいい延期ですね。そして、3度目の正直で今回改めて一応の返事をもらい、日時の約束を取り付け、資料と書類を作り、準備に時間をかけて、その日の朝。「ちょっと待ってくれ」

自分としては、保険の代理店手数料は「保険会社からの」契約代行手続きの報酬とは思っていません。万が一のときの為の契約の履行を確実にするサポートや契約のメンテナンスをするため、自分の時間を買ってもらう金額と思っています。ですから、もうこの方に自分の時間を費やす価値はないな、と。もう気持ちが萎えました。このため、今回お断りの葉書を出しました。「もう結構です」という文面ですね。

誇りを持って、というとキザですが、売り手側もきっぱりと「そんな人には売れない」というべきだと思います。消費者保護も結構ですし、売り手のモラルをいうのもいいのですが、話の分からない人というのはどこにでもいるもので。

なんか愚痴になっちゃいますね。今回はこの辺で。

2007年12月4日火曜日

実は、毎年頭を痛めること

早いもので、もう年末の12月になってしまいました。なんとか、気候も冬らしくなってきまして、やっとこさ、という感じですかね。

こんな時期には、毎年恒例のことがやってくるのです。そう、カレンダーのお届けです。トヨタに居た頃は会社から支給されたものを配ってまわる、というのが常でした。早い話が、他人のフトコロで他人が選んだものにケチをつけたり、いっちょ前に批評なんぞしたりして「まあ、今年のは、まあまあかな」なんて言っていればよかったわけです。
その後は、自分の分け前が何部になるかを気にしつつ、あの人は外せないなあ、とか考えつつカレンダーリストを作り、誰に配るかを考えるわけですね。なぜか、いつも12月は最後の最後まで忙しい人だったので最初の10本くらいは早いうちに配ってしまってあっても、残り80本とか90本くらいは、28日の大納会が終わってから位の時期でないと行く暇がなく、なぜかいつも冬休みに入ってから配っていました。

今日のお題は、カレンダーです。
トヨタを辞めてからは、カレンダーは自前で(つまり自腹で)用意をするようになりました。というか会社用意なんてものはないので。
ただ、ありがたいことに、というかなんというか、トヨタの名前が入ったカレンダーには、すごく御利益があったというか、結構みなさんに喜んでいただいていたようです。もらう側からすれば、トヨタが持ってくる、という意識もあったかと思います。ただ、最近のトヨタカレンダーは結構手抜きというか、なるべく安く、という意識が優先しているようですが、以前はもうちょっとお金かけていたような気が、、、まあいいです。昨年もらった奴はサイズが小さくなってたしね。
そんなこともあり、結構カレンダー選びは気を使うのです。

アリコ時代の推奨カレンダーは、ものすごく実用的というか、色気のないものでした。さすがにこれは、とためらいがあったので、翌年は、もう少し色気のある「世界遺産カレンダー」にしました。
翌、研修生1年次は会社指定の中で、適当そうなものをチョイス。完全に自分で選んで、自分仕様のものを造るようになったのは昨年からです。
ただ、やはりトヨタのときの意識がありますので悩みましたねー。センスを疑われるものは避けたいし、あまり安っぽいものも足元見られそうで。その点、昨年のものは評判がまずまずだったので、一安心。

第一目標はお客様の玄関や台所など、目に付く一等地に掛けていただけるものかどうか、という事です。
選択基準はいくつかありますが、先ずは見やすいかどうか。次に書き込むスペースがあるか。できれば、お日柄も入っていて欲しい。そして12枚モノであること。2ヶ月一緒だと、どうしても日付のスペースが小さく、書き込めないから。それと、変化が2ヶ月にいっぺん、というのが嫌だから。こんなところでしょうか。

今年はとある方にリクエストをとったところ、ワンコのものがいい、という事だったので、それも念頭に置いて選びました。が、大多数は、どうしても「いかにも」という感じのものばかり、だったのと、一つだけ目に留まったのは、お日柄の入っていなかったので断念しました。まあ、それは既に在庫切れだったことも理由なのですが。
でも、結構選ぶのは大変です。冒頭の写真がそのカレンダーカタログなのですが、厚さ1センチ位あります。それが6~7冊あるんですよ。各メーカー別に。

そんな中から、昨年も選びかけたのが竹久夢二のもの。でも、やめました。理由は、せっかくの夢二の絵が小さいから。どうもイマイチ。選択基準として、自分で自分の部屋に飾りたいと思えるか、というのもあるんですよね。そんな微妙な選択肢をかいくぐって、やっとこさ、とあるデザインで発注してきました。ここで掲載しようかとも思いましたが、まあ、お届けしたときのお楽しみということで、やめました。ご期待ください。
発注ついでに、まとめて代金も払ってきたのですが、予想以上に結構な金額。うう。痛い。フトコロが。これで評判悪かったら目も当てられない。

と、まあそんな所で、今日は、ここまで。

2007年12月2日日曜日

やっとこさ、終わりました

やっとこさ本誌「しばた新聞」の原稿が完了いたしました。なんかいつものようにネタを溜め込んで溜め込んで(というほどでもないですが)、という感じでなく、なんかちょっと流してしまったような気もします。

先日のセールスの講習でもありませんが、人間には3大欲求というものがあるそうです。食欲・性欲・群集欲ということだそうですが「とにかく群れていたい」という事なのだとか。
この群集心理というものが=相手に理解されたい、という心理につながるのだとかで、それがついつい喋ってしまう、という行動パターンの元になっている、という内容でした。まあ、その是非はともかく、ある意味「しばた新聞」というものも群集心理の発露の一つであるのでしょうから、あまり露見し、続けさせるのもなんかこっぱずかしい所もあるのかなーと。

まあ、そんな能書きはともかく、だんだんに本紙との兼ね合いも考えていかないとな、とは思っているのです。情熱やコストや興味の向き具合とか、いろいろとね。
ご意見とか、こ感想などをお寄せいただけると、独りよがりにならずになるかなあ、とも思いますので、
何か一言でも結構ですので、よろしくお願いいたします。

それでは今日はこの辺で。