昨日の続きです。
ディーラーとメーカーとはあくまでも一体ではなく、別々のものです。判りやすいか判りにくいかはともかく、例としてよく上げられるのは「セブンアンドアイホールディングス(だったっけ?)」とセブンイレブンのお店の関係。
コンビニエンスストアの経営主体はあくまで脱サラした人や元々お店をやっていた人がセブンイレブンやローソンなどのお店に模様替えしてやっている所が殆どです。中には直営店もあるとは聞きますが、基本的には別。お店側は、セブンイレブンの看板や商標などの使用権、POSなどの販売システム、セブンイレブンで流通させている商品の流通権等を一括して購入しています。セブンイレブン側はその見返りとして販売ノウハウの提供や広告出稿、競争力のある商品開発などを一手に引き受け、毎月幾らという基本料金と売上の何パーセントという業績報酬を受け取っている訳です。
ディーラーとメーカーの関係も同じで、基本的にはトヨタの車はディーラーにしか卸していません。クロネコヤマトのように直に注文を入れるところもありますが、特にウォークスルーバンはクロネコヤマトの持ち込み企画の車ですから仕方のないところだとも思いますけどね。
ですからディーラーの親会社はクルマとなんらかかわりのない業種であることもありえるわけです。元が何の商売をやっていようとトヨタが「力のある販売店になる可能性がある」と思えばコンビニと同じく「トヨタ車を卸価格で売ってあげます」という「流通権」を売ってもらったところがディーラーの看板を掲げている所、という事になります。
流通権にはいろいろなものがくっついてきます。最近ではネッツ店にはじまる店舗イメージの統一から、整備機器の斡旋からメカニックの制服からトヨタ共販をはじめとした各種流通の斡旋などなど。トヨタクレジットなんかもそうでしたか。
知ってる範囲でばらすと、ディーラーで計上している定価販売での利益率は20%弱でした。大体15~8%といった所でしょうか(実際はこれから値引きが絡んでくるので相当落ち込む)。だから当時値引き交渉を(もちろん上司と)しているときには、オプションやなにやらで最終粗利益がこれくらいになるので、ここまで値引きならどうでしょうか?などといて値引き金額を引き出していました。
もちろん、卸価格で車が入ってくるのはいいのですが、買ったからには支払いがあるのは当然です。トヨタの場合、車が入荷されると自動的に3ヵ月後の手形を切らされるのだそうです。つまりは3ヶ月の間に車を販売してもらい、きちんと代金を回収してウチに支払ってくださいね、という仕組みでした。
というところで長くなってきたので今日はこのくらいにします。
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