2008年11月22日土曜日

足もと

麻生君が叩かれている。

別に彼のことを一時たりとも信用した事が無いので、その世評の事などはどうでも良かったりもするんだけど。人間「顔」で評価しちゃいけないとは思うし、それを言われると自分はどうなんだ、という事もあるので自分も自信はない。
でも、いい年こいてあんなに歪んだ人相はちょっとどうかと思う。30過ぎたら自分の顔に責任を持て、という言葉があるけど、一卵性双生児だって30にもなれば双方の表情に少しずつ差が出てくるものらしい。それは両人の過ごしてきた経験値や環境の差が影響するのだとか。(それを思うと双子で売ってる芸人がいたけど、あれは恥ずかしい)つまりは、そこまで年齢を重ねれば親から受けついた骨格を変える事はできなくとも、本人の生活信条や人格形成が普段の表情を作り、人相を作る、という事なのだろうと思う。自分も気を付けなくちゃ。

麻生君が叩かれる理由を考えてみた。
思えば、小泉君は大した所のない、時代の流れがよかった(ビル・クリントンもそういうところが多分になると思う)時期に就任した首相だった。自民党の中の変わり者だったが為に、評判の最悪だった借金王・小渕、いなかっぺ大将・森という時代を経て、実に誤解をされやすい「自民党をぶっ壊す」というスローガンとアドバルーン役に田中真紀子を起用したこともあり、珍しいくらいの大勝をしちゃった。
それまでの首相経験者たちと違い言語明瞭・言葉はワンフレーズ、でも内容は浅薄だった。下手げに政策研究などすると、あるのかどうかも怪しい「政治的な勘が鈍る」くらいのことを言ってのけるほど、自身の政策信条は「郵政民営化」という実態はともかく看板だけは架け替える(つまりは目的と手段が完全に入れ替わっている)ことに終始していた。

それでも、威勢だけは良かったし、「道路公団民営化」とか「霞ヶ関改革」などという期待値だけは大きい掛け声は言い続けていたし、拉致被害者の帰ってきたタイミングにも当った事もあり、掛け声は郵政民営化選挙、内容は?というはぐらかし選挙にも大勝した。
つまりは、実際の働きはともかく、自民党の旗頭としての役目はきちんと果たせていたし、女性問題で足を引っ張られることも無かったので、殊、選挙というイベントに関しては非常に党員達にとっても都合のいい人だったわけだ。

ところが、次の安倍君は大負けしちゃった。ねじれ国会の元になる選挙で旗頭としての責任を果たせなかった。
次の福田君は選挙をまたず、解散をすることもせずに下りちゃった。選挙で負けて詰め腹を切らされるのが嫌なんだろう。頭は良いだろうから、わざわざ負け戦とわかって大将をやるバカはいない。織田信長のように一生に一度の大博打を仕掛ける度胸すらなかったということだ。これだけ公務員、中央・地方合わせての官僚・役人のやりたい放題が大問題になっていて、その刷新を公約にした知事達が出てきているのだから、この流れを使わない手はないと思うんだけどなあ。
で、旗頭を経験した事のない麻生君が首相になってしまって今に至る、と。つまり麻生君自身が選挙で勝ったことがないし、これでいざ選挙、となった場合に勝てるかどうかわかんない。だったら、もっと世論にあわせた策をやっておかないと次に今の椅子に座り続けていられるか分からない、というあせりなんだろうな。今の造反の流れは。

一回麻生君に選挙をやらせたら?人気取り、扇動、人身掌握というイベントを経験させないと、そういう気遣いをしないままの党首ってどんなもんよって思うんだけど。それこそ、自分の足元がおぼつかないってところが目に付きすぎるんだよね。








先日のタイヤについて。コロパパさんよりコメントをいただきました。ありがとうございます。

タイヤの横幅が増えるということは接地面積の増加に繋がるのでは、という主旨のご指摘かと思いますが、実は、横幅が増加しても、殆ど接地面積そのものは増えません。
確かに接地幅は広がるのですが、接地長が逆に狭まるので、タイヤと地面との接触面積は実は殆ど差がないのが実情です。なぜか?
扁平率の高いタイヤに比べると扁平率の低いタイヤの方が形として変形しにくい。この為、高扁平率タイヤは地面に対してべたっと潰れる為横幅は無くとも接地している縦幅が長いのです。低扁平率タイヤはその逆になるわけです。

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