2009年3月25日水曜日

ETC

この間オートバックスに寄ったことがあったのですが、ETCの棚が空っぽでした。おそらく高速道路1,000円均一と補助金5,000円効果なのでしょう。次回入荷未定と書かれた紙がエアコンの風にあおられてさみしく揺れていました。

ETC(イーテックと読むらしい)がはじまった当初の時期にはまたディーラー勤めでした。儲かると聞けばなんでも手を出すトヨペットですし、ウチには営業職が200人居るんだからあいつらに売らせればいいと、いつものパターンでいつの間にやら毎月の営業目標項目の1つとしてチャッカリ居座ってたものです。しかし、発足当初のETCカードは年会費が有料だわ、セットアップは一瞬なのにその事前準備がものすごくうるさいわ、ユニットは高いわ工賃もそこそこ取るわでいい思い出がありません。
天下り団体の「ORSE(オルセ)」への意味不明な登録手数料だの、手続きの煩雑さだの、鳴り物入りで始めた割にはいつもの通りの杜撰なフォロー体制や、結局は現場に押し付けるだけのやりっぱなし上層部のいつものいい加減さなどなど、そんなくらいならやりたくない、といういつものパターンになっていきました。
でも、感心な人はいつも居るもので、そんな体制や状況下にありながらもまったく疑問も持たず会社の言われるとおりに動く人も居ましたねえ。なんというか会社員としてできた人というか。


さて、自身のETC暦についてですが。
実は柴田自身はETCなぞつけていません。今はちょっと気にはしていますけど、それまでは付ける気は毛頭ありませんでした。
だって、ETC付けるという事は基本、今後高速料金は払い続けます、という意思表示でもあるわけです。少なくともそう解釈されても文句の言えない状況でしょう。とくに高速道路の利用頻度が高いわけでもないし。
ここ何年かで随分色々な割引制度が出来ていますから、初期投資分(ETC本体金額および設置工賃)が回収できなくもない状況でもあるので近年になってやっと思い腰を上げようかな、と思い始めているところです。
どうせ買うならすぐに外せるようにアンテナ一体型の、電源はシガレットから、という形にするでしょう。こうすれば使うときだけ社内に持ち込めばいいですから。また特にインパネを外しての配線工事も必要なくなります(配線工事だけで1万くらいとる業者もあるようです)。基本的にインターチェンジの通過情報はICカードに書き込まれますのでバックアップ電源は不要ですから、その時だけ作動してくれればいいメイン電源が確保できればいいわけです。車内にあるということは12V作動の機器ですから、シガレットソケットからの電源が確保できれば十分です。
また、セットアップは今の手持ちの車の中なら、おそらくベンツでやるでしょうね。上記の方式ならば可搬式となりますから、他の車で転用することも可能です(他の車に持ち込んでシガレットソケットにその時挿すだけ)。ただ、JHもバカじゃないですから、安い料金の車種でセットアップされたETCを高い料金の車種で使用すると文句が来るでしょう。だからウチの車の中で唯一3ナンバーの車を使っておくというわけです。
個人情報ということで、以前下取車のETCの記憶内容を消去してから転売して欲しい、という話を受けたことがあります。確かにセットアップの申請用紙には申請者の名前や住所などを記載するところがありますが、実際に機器に記憶させる情報は「車のナンバーと車台番号」程度の情報です。つまり高速料金を確定するにあたって欲しい情報しか入れていません。そうしてインターチェンジのETCレーンで「何時何分にこういう車が、シリアルナンバー何番のETC機器を付けて、こういうETCカードが挿入された状態で通過した」という情報をやりとりする訳です。このためもし中古車を買った際にETCが着いていたら別に外す必要はありません。本来はもう一度登録しなおしてくれ、と言っては来ますが、そのまま使えるはずです。まあ、県外ナンバーだった場合はやってもいいかなと思いますが、でもそれだけのために3,000円程度の登録料を払うのもねえ。
でも自分にとってETCは緊急に欲しいというほど切迫性が無いので、もうしばらくは付けないだろうなあ。


今回の措置によってCO2排出量の増加を懸念される向きもあろうかと思います。
でもそれは一時的なものに収まるんじゃないのかなあ。そう万度遊びまわっている訳にもいかないし。1000円需要ってそう長続きするとは思えないんですが。逆に短距離での高速使用が増えることにとって、排出量は減るんじゃないか、と思っています。
例えば今、自分の近くにある浜松西インターから浜松インターまで行き、陸運局で一仕事してくるとします。すると下道で浜松陸運局まで行くとなると1時間近い時間がかかります。それが一区間のみとはいえ、高速を使えば片道で30分弱で行けてしまう訳です。それが往復となれば半日仕事の所が1時間少々(まあ、陸運局での待ち時間がどのくらいかかるかが分かれ道ですけど)で済ませることになります。ではこの時間の違いは何かと言えば、信号待ちのアイドリング期間であったり、渋滞でのノロノロ運転だったり。時間のロスもさることながら、一般道と高速道路上での燃費の差をご存知の方も多いでしょう?
ただ懸念されるのが、使いやすくなったからと言ってやたらと高速道路を使う人数が増えるのでは?ということ。台数増加とノロノロ運転による高速渋滞であったり、また、事故などされた日には逆に逃げ道がありませんから悲惨な話となることもあります。個人的には高速道路は無料開放されるべきと思っているのですが、無料開放することによって、上記の「スピードを出せない人・出せないクルマ」がのさばることまで歓迎しませんし、そういうクルマに限って追い越し車線を走り続ける人が多いのも困ったものです。いっそ若葉マークと高齢運転者マークつき車は高速への侵入を制限するとか?これもまた色々言われる元になるでしょうねえ。

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