2009年5月11日月曜日

理解に苦しむ

保険に限らず、車のことでもよくある断わり文句が「つきあいがあるから」です。
まあ、「お付き合い」そのものに関してどうのこうの言うつもりはさらさらありませんし、自分との関係やその他の何がしかがその方より「より貧弱であった」だけの事でしょうから、大概そういわれると「ああそうですか」とか何とか言ってさっさと話を打ち切り、引き上げてしまうのが常です。

そうした話の仕方は第三者であるはずのお客さんに対してだけではなく、近親縁者に対してもそうで、特に身内に対して営業をするつもりはさらさらありません。だって嫌なんですもの。言うのも嫌だし、言われるのも嫌。だから親戚でもありお客さんでもある、という人はそんなにいません。そのほとんどは「向こうから言ってきた」親戚達です。
ただ、身内であるだけに話を打ち切った後でも後日談だけは耳に入ってきたりすることがあります。今日聞いてきたのは車検の話。いちおう自賠責だけは前回やってもらってあったので、車検日だけは把握しており、いちおう念のため車検の案内と概算数字(車検取得金額総額)だけはお知らせをしておきました。

いつもの事ならお好きにどうぞとしか思っていないのですが、今回案内葉書を出したのは、今まで付き合いのあった整備業者が昨年の秋口に「商売を辞める」ということを言って回ってきた、ということを耳にしていたからです。
ただ、辞めたとはいってもその辞めた環境にその整備業者本人が順応しきっていないようでシャッターを閉めてある日もあれば、ちょろっと仕事をしたりする日もあったりと、どっちつかずで多分小遣い稼ぎみたいな感覚なのでしょう。ただ耳にしている範囲ですと、けっこうな請求金額を言っているようです。その程度の舐めた感覚で車をいじられ、ぼったくられている親戚がかわいそうだとも思ったので車検案内の葉書を出した、というのが今回の経緯でした。

今まで耳にしているところで言えばその業者、自分のところで納めた新車にもかかわらず「ぶつけちゃったから直して欲しい」とお客に言われても「この程度のキズなら直さなくてもいい」と言ったとか。パワーウインドウの動きが変だとか言われても「そんなのわからん」「直らん」と言うだけだったり。

その親戚は某H社のフィットを新車でそこから買ったのですが、ドアミラーの根元の塗料が剥げてきている(2回目の車検前時点)事に関して「これでいいだろう」とタッチペンで小汚く塗りたくってくるだけでお茶を濁そうとしてきました。
幾らなんでもそれは酷かろうと思い見るに見かねて、まずは新車保証書を探し出してそのフィットを卸したディーラーを突き止めました。この程度の仕上がりならばメーカークレームの対象になっていてもおかしくないと思ったからです。そして確認を取ったところ案の定メーカークレーム対象のサービス項目になっていました。そして即入庫。翌日にはめでたくミラーの根元は新品の対策品に交換されて戻ってきたのです。
まあ正直な所、街中の業者ってこんなものか?とも思いました。それが全部の平均像とは思いませんが、それでも酷い所は酷いもんだなあ、と。結局こんなもん、で慣れきってしまっていて全てとは言わないまでも自分本位の考え方や行動になってしまい、お客さんといえば搾取の対象以上ではなくなっちゃってきているんだろうなあ、と。

ただそれにもましてお人好しなのがその親戚ですね。はたから見ればその整備業者にとってその親戚はその程度の存在でしかないのでしょうが、親戚からすればお客さんの一人でもある、ということで、それが「付き合いがあるから」という冒頭の言葉になっているのでしょう。でも、その親戚にとってものすごく大口のお客さん、ということならともかく自分の目からしたらそれほどでもなく、じゃあ、随分と気心が通じているのか、といえばそういう風でもない。


うーん。理解に苦しむ。そうまでしてして付き合い続ける意味はないと自分なら思っちゃうんですけどねえ。まあいいけど。

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