こんなのは別にどっちでもいい話っていえばいい話。
お金のある人は新車をバンバン買ってもらえばいい話だし、次から次に乗り変えてもらえばいい。たまに聞く話で「もう中古でしか売っていないから」中古車を買うなんて人もいるけど、現実にはその売っていないクルマの中でもなるべく安いクルマを買おうとしているのが現実ナわけです。決して程度命とか何とかいってその中でもトップレベルの金額のクルマを買おうなんて人はあんまりいません。
結局「中古車=新車より安く買える」が原点だと思います。
では新車のメリットは?といえば、もちろんピッカピカのおろしたてで、自分が最初に触った(ハズ)初親。新車保証はついてるし、調子はいいはず。なんたって作りたてなんだから。........と、いうところだと思うのですがそこはそれ、やっぱり機械モノですから個体によって微妙な差はあります。
例えばセルシオなんてクルマは700万ほどしたクルマなんで、そんな異常というか調子を崩したなんて個体はあってはならないはずの存在なのですが、なんかの添加剤でも入れたか、1ヶ月点検の時にすでに異音が発生しており、ついにはエンジン交換となった個体もありました(もちろん新車での話)。ま、当然全てメーカー保証で対応させていただきましたが、700万円の外れクジを引いちゃったんですね、なんて口が裂けても言えませんしねえ。
この話には尾ひれがあり、後にオーバーヒート寸前までいってしまい、またまた大騒ぎになってしまいました。おそらくこれはエンジン交換時のラジエーターホース結束に使うホースバンドといわれる部品があるのですが、これが新車製造時のときの締結位置とずれていた為、ちょろちょろと冷却水が漏れた事によるメカニックに因る人的被害だったと確信しています。結局はエンジン交換時にラジエーターホースも交換しておけばよかったのに部品代をケチったんでしょうなあ。後でサービスフロントの人間を締め上げておきました(メカニック本人を締め上げると、他の作業でしっぺ返しをされる可能性があるので本人には追及しませんでした)が、それでも自分たちの作業ミスは認めなかったなあ。あの野郎ー。
良くも悪くも新車の調子は一定レベルの範囲内にありましたが、過去に納めた車(500台くらい納めた)中で一台だけ「これは」というくらい調子よく回るエンジンの新車がありました。あれが所謂「アタリ」のエンジンなんでしょうねえ。明らかに違うんですよねえ。あの個体、今はどうしてるんだろう?
ではクルマ屋として、どのクルマなら新車で買うほうがいいと思っており、どのクルマなら中古でいいと思っているのか、という話なんですが。
ひとつは値落ちの問題。逆にいえば中古車になればこれだけ安く買えるという話ですね。アバウトな話ではありますが1年乗ると大概100万円くらいは下取金額が落ちます。もちろん車種や新車金額によっても差はありますが、想定しているのは400万円ぐらいまでの車の場合。
値が落ちるのはもちろん、それが中古屋さんやオークション会場にとっての仕入れであったり取引金額だからです。そこから各業者の経費や利益を乗っけて「これくらいなら新車が横に並んでも中古車として競争力のある金額だ」という金額にならなければいけません。
仮に300万円のクルマだったとしてそれが新車値引き30万円で売られているとします。すると実勢価格は270万円。すると...。やはり1年落ちの中古車なら30万円から50万円ほどの差額がないとチト競争力に欠けるかな?という判断でしょうかね。もちろん装備品によっても差はありますが。
すると店頭表示価格は220万円。ここから店の利益が店頭並び200万オーバーの表示価格車なら30万円くらいは考えるでしょう。それから商品化にかかる内装外装の掃除等々、これらで5万円くらいかな。外注で済ますか内々でやるかにも因るでしょうけど。そうするといつの間にやら下取金額は185万円になってしまっているわけです。新車のときに買ったフロアマットやその他の装備品をわざわざ外す人もそうはいませんから、その分もありますし、本当は払っているはずの自動車税や自賠責の金額もきちんと上乗せして買い取ってもらっていますか?なんてこともあるわけです。まあ、あとは傷があるとか人気のない色だとか、距離を乗りすぎているとか、なんだかんだと難癖がついてお安い金額で買い叩かれる訳です。
あ、出かける用事が出来てしまいました。今日はこの辺で。多分続きます。
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