2007年11月14日水曜日
新型GT-Rについて思う
もう、あちらこちらで紹介されているので、ご存知の方も多いでしょうけど、やはり気になるGT-R。
ちょっと思うことを、いくつか書いておこうかな、と思います。
デザインとかは個人の好き嫌いの部分が強いと思いますので、ここがこうで、あそこのがどうの、という事については、ここでは触れません。
先ず、日産からのプレスリリースを見て感じるのは、なんか、作っているうちに、よくわかんなくなっちゃったみたいだな、ということ。最強のGT-Rを目指して、最強のスペックと最強のパーツと、とかやっているのはよく分かるのですが、結局、最強たるコンセプトがいまいちビジョンとして見えていないというか。とにかく何でもかんでもつけちゃいました、みたいに見えてしまうんです。
この喩えだと世代的について来れない人が多いかもしれませんが、ガンダムに見えてしまうんですよね。
初代ガンダムの時代から、Z、ZZへと、デザインは流れて行きましたが、その中にあったのは、最強のMSというイメージでした。ところが、いつまでも最強最強と言っていたために、最強という文字やコンセプトが使われすぎてしまい、どれが最強なんだか判んなくなってきてしまい、変形や合体はあたりまえの恐竜的進化を遂げてしまい、とにかく武装の数や種類が半端でなく増えてしまい全身くまなく武器、という怪獣になってしまいました。
これとダブってくるんですよね。GT-Rが。確かに最強のスペックと装備なんですが、そそるものがない。まあ、買えない奴が、なに言ってもムダなんですが。どっぷり浸かってる人にはたまらなく良いものなんでしょうけどもね。
一時パジェロなどの重装備SUVが流行った時期があります。僕自身はスキーをやらないので見たことはないのですが、途中の道では、このパジェロやサーフなどのクルマのほうが雪山の壁に刺さっている事が多かったとか。いくら4WDとはいえ、猛スピードで突っ込んでこられては、乱暴な運転だと重い車が止まれるわけはないという、分かりやすい例ですね。
それと同じ道を歩んでいるように思えます。
スポーツカーを楽しむには、そんなに過大な装備がなくとも車重を軽く・小さくする(運動性・挙動がよくなる)、車高を低くする(体感スピードが上がる)、コンパクトなエンジンにする(フリクションが少ないので軽くエンジンが吹けあがる)など、もっともっといろんなアプローチがあるはずです。以前、ドリキン(ドリフトキングの略)の土屋圭一さんが「RX-7のボディにGT-R(R32)のメカを」と言っていたのを読んだことがあります。これも似たようなことを言っていたんじゃないのかな。
別に何がなんでも時速300キロを目指さなくても良いと思うんですけどね。こういうことをポルシェあたりがやってくると「さすがポルシェ」と感心するくせに、なぜ自分から、そうしたアプローチをとろうとしないのでしょうかね。
そういった意味では「トヨタスポーツ800」のようなアプローチは今でもアリだと思います。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
2 件のコメント:
新型GT-Rね〜。性能はともかく、格好悪い(顔が・・・豚か猪みたい)
これまでもGT-Rは、初代R32は良かったけど、33、34と進むにつれて格好わるくなったよね。GTカーですごいの作りたいのは分からなくはありません。技術力を誇示できますからね。でも、売れないだろうな〜日本では。購買層が見えない。
hiroさんの意見はよく分かるけど、GTカーと同様にライトウェイトスポーツの市場も、もう日本にはないんですよ。若者はそんな車にゃ乗らないですから。
僕は、子供が離れたらロードスターに乗ることは、今から決めてますよ(^-^)v
悲しい事に、コロパパさんのいうとおり、若い世代の美意識というのは不思議なものでミニバンなんぞ(とあえて言ってしまいますが)に傾いているのが現状なわけです。もうワタクシといたしましても信じられない。
ライトウエイトを取り上げたのは、コンセプトとしてもう少しピュアなものであってもいいのではないか、という例として取り上げました。作り手の意思というものがどうも見えてこないんですよね。技術者の方々の中に自動車の運転免許すら持っていない人もいる、というのはにわかに信じがたい話ではありますが、まあ、あながちウソにも聞こえてこないのが今の状況ではあります。
書いているときに頭の中にあったのは回りの雑音に振り回され続けて結局あんな状態になってしまったNSXです。ホンダにスポーツカーは作れない、と槍玉に挙げられたのも今は昔話ですけどね。
ロードスターは、本当によくできたクルマだと思います(思っています)。ですが、いかんせん、その個体によって程度がバラバラすぎなのが難点ですね。結局納得のいくようにレストアをしていくと結構なものになってしまいます。浜松にもロードスターの専門店がありますし、当然覗いてもきましたが、ちょっとなー、と思いました。これなら自分でやっていったほうがいいな、と。ま、そんな話は、これからぼちぼち取り上げていくことにいたします。
コメントを投稿