2007年11月17日土曜日

Wiiとapple

そういえば、明日の午後から遠方に出張してしまうので、がんばって、もう一つ。

僕自身は、個人のコンピューターを買って、まだ3年にも満たないので、何の迷いも無くウインドウズパソコンから始めました。
ところが世の中にはアップル信者(マカフィーとかいうらしい)という人達がいる、という事は聞き及んではいました。でも実際に買うときには、そんな事は頭の中からすっかり抜け落ちていました。
そんな平和な日々を破ったのは、いつものごとく兄貴です。持ち込んできたのは「iPod」でした。その名もシャッフル(初代)。そのとき兄貴は、アップルのことを熱く一通り語った後「お前にやるわ」と、そのシャッフルなるものを置いていったのです。そこで要らないと一言、言えればよかったのですが、ここでまんまとアップルに付き合わされる日々が始まってしまったのでした、というのはウソで、アップルのデザインセンスにやられました。カッコいいわ、これ。

製品を見ていて、いつも感心するのは、アップルの総帥・スティーブジョブスさんプロデュースのデザインセンスと製品コンセプトです。おそらく底辺を流れるそのコンセプトは「コンピューターという事を、いかにユーザーに意識させず使わせるか」と「そのコンセプトをいかにスタイリッシュに魅せ、かつ包み込むか」ということだと勝手に理解しています。「ナノ」にしても「iPhone」にしてもそうですよね。OSの見せ方にしてもマウスというインターフェイスにしても,やはりそれを感じます。

以前読んだ本の中で「究極のインターフェイス(操作装置)」として、任天堂の「(初代)ファミコン」のコントローラーが紹介されていたのを目にしたことがあります。曰く「誰にでも操作が可能な究極のシンプルさと最低限の機能」とか評されていたように記憶しています。そして、この「いかにストレス無く遊んでもらうか」という任天堂のスタンスが今回の「Wii」に結実しているように感じます。あのコントローラーですね。ここにアップルと同じコンセプトを感じるのです。
思えば、スーパーファミコンの頃からボタンが増え始め、ゲーム機の高機能化と共に「難しい操作」が常識化してきてしまったように思います。初期ファミコンユーザーたちと共に月日を重ねてきた時はよかったと思うのですが、今やその年代も30代の半ばから40の声を聞くようになってしまいました。
世のゲーム雑誌などでは(模型業界などでも)今の子供たちは、携帯電話に時間とお金を取られてしまい、ゲームをやる時間と予算が無い、などといわれ続けてきました。が、何のことはない。ただ単にゲームの敷居が高く(操作が難しそう)、しかも面白そうだ、と思わせられるものが一目で認識できない(続編や、一目見てだけでは内容が創造できないゲームばかりで、しかもそれが7千円位する)だけだったのではないかと思います。こういうコンセプトで何か他にもできないかな、とも思ってしまいます。


今、手元にあるアップル製品は左の写真にある2つ。
とりあえず説明書を読まなくても使えるシンプルな操作系と必要な部分にしぼりきった機能や部品。そしてiTunesの操作性とその連携。そして、非常にメッセージ性に飛んだデザインとコンセプト。そして、これらが、独りよがりになっていない点がすごい。ひとり上手な商品って多いですからね。うまいなーと思います。
ここで信頼性と汎用性(つまりコンピューターに読み込ませたiTunes上の音楽データはiPodだけに有効で、他社製品には転用が出来ない)がなんとかなってくれると非常にうれしいのですが、まあ、ここはご愛嬌ですかね。

何はともあれ、非常に知的センスあふれる製品群というものは見てて気持ちよく、勉強になり、また脳細胞に汗をかいてしまう存在です。そしてお近づきになりたいと思う反面、火傷しそうなくらい危険な魅力があるので、僕としては、なぜか一線おいてしまうという事もある不思議な存在でもあるのです。

1 件のコメント:

コロパパ さんのコメント...

私はいわゆるApple党ですが、オタクではありませんよ。

1993年に仕事用にAppleのパソコン(Macintosh)を使い始めて14年。これまで、ノートタイプ4台、デスクトップ4台のMacを使ってきました。最初の頃はインターネットなんて知られていませんでした。富士通のニフティの「パソコン通信」が情報交換手段でしたっけ。

1980年台後半〜19990年台前半までは、いわゆるPCはとても仕事に使える代物じゃあなかった。Windows2000あたりから、MacでできることとWindowsパソコンで出来ることは基本的に変わりなくなりました。今でもMacがWindowsよりも能力的に優れているなんて、僕は思ってません。

職場の仕事はWindowsベースですし、自宅にもデータ互換の検証用にWindows XPパソコン使ってます。
ただ、確実に言えることはWindowsの方が扱いが難しい。これ、絶対に本当。パソコンオタクはMacなんて使ってません。ゲーマーだってWindows使いです。

Apple信者と「オカルト」みたいに言われるのはつらいですが・・・
とにかく、初心者で、自宅で趣味に使うのであればMacが絶対におすすめ。(Macで本格的な仕事をしてるのはデザイナーの一部の特殊な職業のヒトのみ)
Mac OSや付属ソフト(iLife)はユーザーインターフェイスが良くできているし、特記すべきは卓越したソフト間の連携の妙。本当は難しいことをやっているのだけれども、ユーザーにはそれを全く意識させません。高いと言われた価格も、Intelベースになってからは、Windows機よりも安いくらいです。まあ、量販店でみたって、初心者にゃ、なにが何だって分かんないけどね。

デザインもいいですしね。

これって、車にも言えることですよね。男女で車に求める物は違うでしょうが、やっぱりデザインとユーザーインターフェイスが最も大事ではないでしょうか。
300とか400馬力でて、静止状態から時速100キロまで5秒と言われても、そんな高性能、日本じゃ半分も使えないですよ。

でもね、ポルシェとかフェラーリって、あこがれますよ、僕も。アルファリメオなんかも一度は乗ってみたい。
ポルシェの性能なんて使いこなせないに決まってるけど・・・。でも彼らは美しい。それが持つ能力を美しいスタイルで具現化しているように見えます。F1カーに屋根つけたって売れないでしょ。