2010年4月30日金曜日

ルポの不調の原因?

ここ数日乗っていなかったので気にもしていませんでしたが、やはり乗ると気になるエンジンのしゃっくり。時たまというには少々頻繁すぎる出方をする症状です。

とりあえずエンジンコンディショナーは買って来てありましたので、あとは何時手を付けるのか?というだけではありましたが、根がメカニックではないので動き出すまでに時間がかかるんですね。ただ、気に成りだすと居ても立っても、という具合になるので始末におえません。昨日(4/28)はアイのプラグ交換をしましたが、今日は今日でしゃっくりが気になって仕方がなくなりました。仕方がない。やるか。


とりあえず、エンジンフードを開けて、何処から手をつけるか?と考えましたが、お目当てのスロットルボディはエアクリーナーユニットの下に居るようです。という事は、まずはエアクリを外す作業からか。

ユニットの重なりを見ると、とりあえずはエンジンのヘッドカバーの周囲を覆っているカバーを外す所から始めないといけないようです。こんな飾りを付けやがってめんどくさいなあ。

で、すぐに気が付いた異変は、このカバーを止めているボルトが1つ行方不明になっている、という事でした。あれ?

確かこのクルマは全てディーラー入庫のはずです。記録簿を見る限りではそうなっていました。フロントガラスの点検ステッカーにも「○ウディ浜○」とスタンプ版が押されています。うーん、これは付け忘れだな。

お次はエアクリ外しです。まずは順番に、蓋を外して、エアクリエレメントを外して、それから下蓋を外そうかな、と。


ここでまたまた気になる点を発見。


エアクリボックスの蓋はねじ7本で止まっていました。「ねじ止め」かよ、というツッコミはともかく。何か濡れてる?溝に水でも溜まってるのか?でもソコソコ走ってきた後だから、それも考えにくい。

よくみると、それはオイルでした。え?オイルがこんなで滲んでる?でもこんなところ、オイルが噴くような所じゃあないだろ?

まあ、とりあえずそれはそれで。ねじ7本を外してふたを開けてまたビックリ。オイルが中にまで滲んでいて、エアクリーナーエレメントの一部にまでオイルが染み込んでる。一瞬「コレって湿式のエアクリだったのか?」と思っちゃいましたが、そんなこたあ無えだろう。エレメントの周囲とエアクリの蓋を密閉するためのパッキンまでがオイルで濡れています。

で、それが空気吸入量を調整するバタフライ式のフラップにまで及んでいて、オイルにまみれています。

もしかしたら、これが原因か?ということで、ここにエンジンコンディショナーをテンコ盛りにしてあげました。で、エンジン始動。泡が消えてしまったので、もう一度御代わりをしてあげて。で、キレイにはなりました。

とりあえず、調子を見るために試運転です。もう一度組み付け直して。
ガーデンパークを過ぎ、国1に出てそのまま浜名バイパスへ。潮見坂の道の駅でUターンをし、もう一度浜名バイパスを戻って、はまゆう大橋経由で帰ってきました。

いいじゃん。吹けもいいし。1度だけしゃっくりが出たけど、それ以外にはナシ。明日もう一度走ってみて様子見をしようかと思うけど、原因はあれだけ?オイルのせいで、流量が制限された所があったって事?それを洗浄したので本来のギャップに戻った?それだけなの?


帰ってからエンジンフードを開けてよーく観察してみると。

なんとなく、オイルフィラーキャップの方向から来てるのかなー、と。エアクリの蓋にもなんとなくうっすらと油膜が付着してるっぽいし。
つまりオイル交換したときに、注入後一度エンジンを回すんだけど、その時にキャップを付け忘れてオイルが噴いたんじゃあないのか?という気がしてきました。エンジンまわしたら、そこからオイルが噴出して。で、慌ててエンジン切ったけど、既に時遅しでエンジンルームオイルだらけ。何とか分かりやすい所は拭取ったけど、奥まった所にはウエスが届かずそのまんま。
で、暫くしてから、何かエンジンの調子が悪くなりだし。距離は6万キロ程度だけど、年数は乗っちゃったし。ナビも壊れたままだし。周りからは「そろそろお金がかかりだす時期ですよ」なんて言われたり。7月には車検も来るし、タイヤも換えなくちゃとか。
別の人で、ア○ディ○松にA4を車検に出して、20万円出しておつりが硬貨だけだった、なんて話も聞きました。平成16年式って言ってたから5年落ちの筈ですから、それで20万弱とは恐れ入ります。
それでこんなレベルの整備もあったりするんじゃあ、お話にならんわなあ。良くしてもらうつもりが逆に壊されてるんじゃあ。まあ、まだ犯行が確定したわけではないにしても。

ちなみに1本行方不明になっていたエンジンカバーのボルトですが、一箇所、幾ら回してもねじが喰いついて来ない所があります。こりゃあ、ねじ穴をバカにされた可能性も否定できんわな。この程度の整備をされている様子を見ると。



もう少しルポの様子は見てみますが、とりあえずオイルで濡れているエアクリを交換して、と。それと、ちょっとそれとなく前オーナーに車の調子の変化を聞いてこようと思います。まあ、予想が外れていてくれればいいんですがね。

2010年4月28日水曜日

次期バイク

うーん、もう一台バイクが欲しい。

実はジレラ君。今回の車検で以ってナンバーを一度切ろうかと思っています。その理由としては、やはりシングルってキツイんだもの。

あと、姿勢が辛い。もうジジイだし。もっとアップライトな姿勢で乗れるバイクでもいいなあ、と。



排気量はねえ。2輪という事を考慮しても、やっぱり1発500cc近くあると非常に楽に乗れます。で、最低ツインね。


シングルはねえ。ジレラの場合大概5000回転位が常用域なんだけど、何だか白蝋病になりそうなくらい振動が来るんで、やっぱり1発の大きさとの兼ね合いで言うとツインかなあ、と。








そうしたことを考えると、ハーレーってよく出来てるんですよねえ。トルクが有って、姿勢が楽で。気張らないで載れるスペックで以って組み立てられている。


ただ、どうしてもあのスタイルは好きになれないので、そういう視点で見ていくと.....。







ネイキッドになるけど、ドカティのモンスターの900とか1000とかくらいがいいなあ。


クルマもそうですけど、やっぱりトルクのあるクルマは良いですよ。まじで。ものすごく楽。








そのうち結果が出たらご報告いたします。

2010年4月27日火曜日

これは失敗だったのか

近頃思うのは「農地解放」ってのは失敗だったのかなあ、という事です。勿論私の時代の教科書では、それを肯定的に取り扱っていましたが。

失敗の理由として農地、特に田んぼの荒廃と埋め立て・宅地化の著しい進行があります。これは現在の農地が、結局今まで持たざる者あった小作人たちが労せずして得た土地であるがために、いとも簡単に「そっちの方が儲かるから」という理由でアパートや住宅用地に売ってしまったと取れる光景が非常に多いとか。
また、減反に応じた方が割がいいという理由で耕作放棄をしてしまい、数年後には復帰不可能なまでに荒れ果ててしまい、水田に戻すことが不可能になってしまっている所とか。
で、そういうところに「道路の一本でも通してくれないかなあ」と、所有地の換金を目論み、待ち望んでいるという名ばかりの百姓が少ないくないという光景も結構見られるわけです。よく見かけませんか?いかにも保証金で御殿に作り変えられたっぽい新興住宅地や新規道路近辺の豪邸を。


昔からの地主さん達ならば、お金がある程度あることが普通でしたでしょうから、それほどがめつくことも少なかったでしょうし、所有地の耕作についても、今ほど換金を急ぐ状況には至らなかったのではないのかな?と。
結局持たざる者は、使い方も知らない方が多いような気もするんですね。

貴族主義を標榜する気はサラサラありませんが、あまりにもの平等主義は却って悪平等に繋がるような気がしてなりません。特に今の荒廃した耕作地を見るに付け。なんだかんだ言って全てが平等なことなんてあるわけがないんですから。

昔、日本は美しい国だと口を揃えて外国人に言われた頃の光景の源は「隅々まで丹念に耕された耕作地が作る緑豊かな光景」だったはずです。私が生まれて間もない頃の写真が残っていますが、その後ろに写っていた光景は見渡す限り、という位に広がりを見せる美しい緑の田んぼでした。
今は昔、という話になってしまいますが、その耕作地たちはかなりの部分が埋め立てられ、継ぎ接ぎだらけの美しくない光景に成り下がっています。
司馬遼太郎ではありませんが、どうも日本の風景というものは昭和の40年代を境に急激に変わっていったようです。これはお客さんの何人かにお尋ねしての印象でもそうでした。
では、果たしてここ村櫛の、埋立地を懸命に拡げていった世代の、曾爺さん以前の村櫛人が見たかった光景はこれなんだろうか?と思わずにはいられません。

経済成長も結構ですが、農業は国土を守る最後の防衛線であったはずです。アメリカはもとより、フランス、ロシアといった国々の本質は農業国です。自前ででんぷん質を賄えられる。観光立国なる、とって付けたようなお題目も結構ですが、環境保全や治水、景観保護といった多目的な要素をカバーするのが農業なはずなんですが、どうもねえ。土地を細切れにしすぎた弊害からか、統一施策がどうにも取れていない印象が強すぎる。


どうせ無かった物なんだから、耕作放棄している現状の土地は旧地主に返還させるとかさ。で、耕作する限り相続税も掛けないとか。何でもかんでもお金に換算するんじゃなくって、風景を次世代に残すことをもう少し考えてくんないかなあと、ちょっと思いました。

借金ばかり残すんじゃあなくって。

こんなんじゃ後世の子孫達に完全に馬鹿にされるよ。この時代の御先祖様たちはって。そう言われない為にも今から出来る手をひとつづつ打っていってほしいし、考えていって欲しいものです。

非常に迷惑なこと

私自身は、本屋さんめぐりは好きなんですが基本的に立ち読みはしません。あくまでも買うための物色はしますが、その時もぱらぱらとページをめくって気に入った写真なり記事なりが目に入る・入らないで判断します。読み耽るという事はしません。

ただ、本屋さんの商業形態としては、あくまで本棚・展示スペースを貸しているだけということもあるのでしょう、立ち読みに関してうるさいことを言われることは少ないような雰囲気はあります。「立ち読みお断り」なる札はたまに目にはしますが、ほとんど無視されていますし、中には座り込んで読む輩とかもいるくらいで。

勿論じっくり吟味した上で買われる方もあるでしょう。そうでなくては大事なお金を払うだけの価値があるかどうかの判断が出来ない、と。まあ、それはそれでわかる話でもあります。

ただ、ほんとうにそればっかりか?
と思わずにはいられません。そんなに読みたかったら図書館にでも行って欲しいものだと心底思うのは私だけなんでしょうか。特にずらっとマンガ雑誌の所でかたまって立ち読みしている光景を後ろから見ていると、非常に浅ましく感じてなりません。そこで読んじゃったら買うわけないよねえ。

だって、現実には汚ったなく読み捨てられたような雑誌の多いこと多いこと。しかも、ページをめくる時に本の端を握り締める奴が多いのか、表紙・背表紙共にキッチリと折り目というか握り締められた跡が残っている本が珍しくありません。
こんな本を掴まされた日には気分が悪くて仕方ねーよ。というか、昨日掴まされたんですが。念には念を入れて、上から5冊目くらい下の本を選んだにもかかわらず。ちっくしょー。

いつぞやのエロ本屋のように「1人でぶつぶつ朗読している」奴は流石に昨日は居ませんでしたが、それでも1冊の本にタムロしてくっちゃべっているのは居ましたねえ。それとなく見るとしっかりと本の端を握り締めていましたから、キッチリ折り目は付いていただろうなあ。


こうなってくると、本屋さんも品定めの為の場に成り下がり、買うのは結局アマゾンから、という事になっていくのかなあ。

それはそれでいいんだけど、地場の本屋さんという存在が好きな私としては、なるべくなら本屋さんで買ってあげたいんですが、読み捨てられた本を敢えて買うほどのお人好しでもないんですよねえ。
店舗スペースの関係もあるでしょうけど、平積みにする本などは試し読みの1冊だけ置くようにして、後はカウンターの裏の書架から出すようにしてくんないかなあ。コミックスなんかはそうしている所も多いですよね。
特色ある小さな本屋さんが次々と店仕舞いしていく中で、こうした立ち読みによって読み捨てられた本が、販売機会を逸してしまったという事も少なくないような気もします。

買う気もないのに立ち読みをする方へお願いというか注意というか。

貸し本屋ではないんですから
、せめて「この本を買う人もある」事を想像して丁寧に本を扱う位の気遣いを見せろ。頼むから。

2010年4月26日月曜日

こんなクルマが見てみたい

セールスの時には国産車がほとんどでしたが、自由業の今は何でもござれで、つまみ食いも含めて国内国外取り混ぜて色々と渡り歩いています。どうもルポの嫁入り先が決まりそうな雰囲気もあって、次の車を探さなくてはいけない雰囲気もあったりなかったり。
何だかんだ言って、どうもこのところ代車が出張っていることが多く、アイにはほとんど乗っていない始末で、結局ルポに乗ることが多かったし、ルポもスポットスポットで出張ることも少なくない状態になるとなれば、やはりこの台数は維持しておいたほうがいいのかな、と。もっとも昨夜の散歩中に嫁さんには「ベンツか黄色いクルマ売ったらー?」などというとんでもないことを言われたりもしましたが。


別に外車マンセーというわけでもなく、ファンションとして外車を選んできた訳ではありません。ですが、外車にはやはり日本車にはない美点を強く感じることも事実です。では何がその美点を作り出しているのか?と考えるのですが、それは彼の国での交通環境であったり、国民性であったりとか?

まあ、「文化が.....」等という大げさな物言いをするつもりはありませんが、それでもベンツCにはじめて乗ったとき(今でも)には、その着目点というか、神経を注ぐ配分点のあまりの違いに「目の玉の色が違うと、こうも違うものか」と思ったものです。逆に日本車を向こうに持って行った時、それこそ初代レクサスが欧州やアメリカで初お披露目された時の欧米の、自動車人に限らず一般人も含めた驚きは、私のベンツCに対する驚きの裏返しと思えば想像に難くありません。

確かに日本車は高品質だと感じます。ソツのない作りこみ。壊れない電装系。ありとあらゆる快適装備を備えつつも廉価な価格設定。静かな車内。スムーズな乗り心地。

でもそれらは表層だけといっては酷ですが、カタログで見た初見のイメージと、買ってから数ヶ月~1年程度しか鮮度の持たない、とても薄味と言ったらいいのか、味が全く染み込んでいない大根のおでん状態といったらいいのか。


一度こういう車が見てみたい、買わせてください、ということで。


電通とか日経何とかやらといった「
自分では決してクルマを買わない」クセに、自分自身では何一つ手を汚さない連中が、やたらと分かった風なフリをして、イケしゃあしゃあと余計な事を吹き込んでいるような気がしています。

とりあえず無視してください。


排気ガス規制。星3つとか、星5つとか。別にどうでもいいです。そんなもん(といっては失礼ですが)は、選択・比較においてさして重要なファクターにはなりません。今現在は歪んだエコカー優遇税制のこともあり「どうせなら星の数が多い方を選ぶ」、という風潮にあります。


ただ、
こうした誘導政策はもっと頭の良いやり方で以ってやって欲しいなあ。

あまりにも底が浅く感じる為に、騙されてあげる気にもなりません。

排気ガスがきれいであることに越したことはありませんが、あまりにもピンポイントで規制値を通過させようとしたクルマが多いように感じます。それよりも、もっと根源的な対策として「軽い車体」を指向して欲しい。ハイブリッドなんて以ての外です。

モード燃費。
これだけ実燃費とかけ離れた嘘っぱちな表示は無視して欲しいです。しかも、モード燃費試験対策に周到な車であればあるほど却って実燃費との乖離率は酷くなっている、などというばかげた逆転現象も散見されます。
お受験対策も結構ですが、そのお受験自体が既に形骸化も甚だしいわけで。クルマとしての「あるべき姿」を見失わずに、それはそれとして、ほどほどにお付き合いすればいいと思うのですが。
モード燃費は横に置いておいた、クルマ屋・技術屋としての、こうあるべきだという動力性能を体現した商品を一つ見せて欲しいです。ここで、いかにも頭の悪い「最高出力」なんて数値はどうでもいい。アクセルの踏み代に対してきちんと答えが返ってきてくれる、クルマとして気持ちのよい機械に仕立てていただきたい。


こんな車が欲しいなあ。


間違ってもこれをミニバンなどという「かっこ悪い」ボディで仕立てないでください。せいぜいコンパクトハッチでいいです。できればセダンが良いなあ。無理に4枚ドアでなくても良いので。実際後のドアは荷物を載せる為のハッチでしかないですし。個人的にはアイでも広すぎるんですよね。もう少しコンパクトでもいい。


観音開き4枚ドアということだと「RX-8」なんてのはいい車だったと思うんですが、ロータリーじゃあなくても良かったんだよなあ。ロータリーなら、もっとコンパクトにまとめることも不可能ではない筈だし。妙にスポーツカー的なスタイルを意識しすぎてしまったんでしょう。あれはあれでかっこいいんですけどね。でも、きちんとセダンであって欲しかった。


サイズ的にはルポっていいサイズなんですよね。あれくらいで良いです。ああいう適度なサイズ・信頼性の高いボディを纏った日本車を作ってくんないかなあ。

初代ヴィッツはいい車だったけど、でも、ボディが弱すぎて。ミシュラン履かせたらボディバタつくんだもんなあ。
今の新型ヴィッツにモデルチェンジなんかしなくても、バージョン2とか言って、デザインはそのままでも良かったから、ボディ剛性を高めて、ナビ対応のインパネにして、ロープレッシャーターボの1000ccモデルとかさ。それで十分だった。あ、あとヘッドライトレンズはガラス製で。そんなクルマが見てみたい。

2010年4月21日水曜日

新型FAX登場

タイトルどおり、新型FAXが来ました。私が当初期待していた通りという訳ではありませんが、それでもグッドタイミングでこういう商品で出て来てくれていた事に感謝です。

私の思い描いたFAXは、プリンター機能を持っていないものでした。

既にプリンターは別にあるし、そのプリンターが複合機ですからスキャニングやコピーはこちらで可能な状態にあります。ということで、もう、印字印刷機能はこれ以上は要らないのです。プリント機能が分離できれば、もっとスリムに、シンプルなものが出来るはずだと思っていました。

今のところシャープのこの機種は、FAX画面の受け渡しにメモリーカード(SDかメモリースティック)を使います。送る際には画像をスキャニングしてJPEGデータにしたものをメモリーカード(もしくは本体に直接赤外線受信し)で本体受け渡す形になります。想定した使い道としては、携帯で撮影した画像をFAX送信する、というパターンでしょう。

出来れば、今後はパソコンからやプリンターと直接繋がるようにUSBなり無線通信による連携を期待したい所です。尤も、そうなったらまた買い換えるか?と聞かれれば、そういうことはしないでしょうけど。

デジタルフォトフレームとの組み合わせという発想は、私としてはまったく意外でした。でも、考えてみれば大きな表示部の装備はタッチパネル操作との連携も出来ますし、時計やカレンダー、電話帳の表示など、なかなかこれからの発想の広がりを感じさせられる部分です。

ただ、どうせカレンダーや時計などの表示を組み込んでくるのなら、電波時計も組み込んでくれると、なお良かったとは思います。そうすれば既に机の上にある電波時計と今回のFAX、電話が一体化できます。

それくらいかなあ。


ただ、ソニー亡き後(まだ死んではいないけど、実質死んでる様に思うのは私だけ?)、アイデアを形にして勝負してくる数少ない企業であるシャープは、結構昔から期待して見ていたメーカーさんです。初代ファミコンの共同開発元はシャープだったという話を聞きましたけど、あれはほんと?とかね。

アルバイト時代はワープロなんぞも売っていた私ですが、シャープの書院シリーズは新製品の投入が他社に比べ早かったです。新機能の投入も早かった。まあ、すぐに他社に真似されるんですが(テンキーをつけたり、そのテンキーを本体収納式にしたり、更にロータス1-2-3との連携を試みたりとか)、そのバイタリティには売っている人間が驚いておりました。

というわけでFAXのお話でした。

クルマの鍵について

私がディーラーに就職した頃(平成4年)はまだまだ平和な頃でした。

マークⅡといえどもワイヤレスドアロックがあったかないかという端境期にあり、イモビライザーなどの研究はされていたのでしょうけど、市場的には影も形もない頃です。せいぜいセルシオが複製されにくいキーとして、内溝キーを採用しました、というのがトピックになったという程度でしょうか。

鍵の材質そものもの柔らかかったのでしょう。長らく使っていると次第に先端やエッジの部分が削れ、だんだん真鍮色に色が剥げ、いかにも使い込みましたという雰囲気が出てきました。
今の鍵は材質が変わってしまったので、黄変するという事はなくなり、代わりに使い込むほど黒ずんでいくものになりました。

ただ考えてみれば、その使い込んだ鍵であってもキチンと使えていたということは、鍵穴そのものも、ある意味「非常にラフ」に作られていたという見方もできます。つまり鍵の形(オス型)に対して許容範囲が広い。はっきり言っちゃうとピッキング(開錠)しやすい、という事ですね。

もちろん世の中の空気として「そういうことは、やってはいけないこと」としてキチンと認識されていたということの裏返しでもあるわけですが。

鍵というものはそれこそ「追う者と追われる者」の関係で、盗もうとする人間が新たなやり口を開発すれば、鍵の開発者はその裏をかいた手口を考えていく、といういたちごっこです。

ところが悩ましいことに、使う側・クルマの所有者としては、それこそ鍵なんかなくても使えるくらいの方が「使う」という事に関しては至極都合が良いという側面もあるわけです。


それはそれとして、整備する側から見た鍵の側面もあります。


昔は機械式にドアノブとロックピンが連動していたわけです。こういう構造だったからこそ、ドアの中に金属製の平たい棒を差し込んでとある一点をガシャガシャとまさぐると「カシン」とかいう音と共にロックピンがスコンと上がり、目出度くドアが開く、という芸当が可能でした。

これを気に病んだメーカーは、ある時期からロックピンを電気式に切り替えてしまいました。ソレノイド式とか言われる方式です。ところが、この電磁石方式。ロックピンが固着してしまい、ドアが開かなくなるというケースが多発した時期があります。
また、便利装備としてワイヤレスドアロックなる装置がありますが、あまりにも普及してしまった結果、鍵穴のトラブルというものが激減してしまいました。考えてみれば当たり前の話です。だって、鍵穴に鍵を挿す、という行為そのものがなくなってしまったんですから。
このため、現場のメカニックが鍵穴を触ったことがない、という事態が秘かに続き、ある時期を境に「鍵穴の組み換え、オーバーホール作業」という技術が、既に失われてしまったに等しい、まぼろしの技術となってしまった、なんてことも。まあ、いいトコ私と同年代までのメカじゃあないと、こういう作業体験はないはずです。

イモビライザーも食わせ物ですねえ。


ワイヤレスドアロックだけなら、関係者なら誰でも見たことがあるはずの「ドアロックスイッチのオンオフを○回繰り返した後に10秒以内にドアを開け閉めして、その後15秒以内に鍵をイグニッションに挿し、これまたオンオフを数回、しかる後に.....」という鍵からの信号を登録する作業でよかったはずなんですが、イモビはねえ。結局コンピューターに繋いで、本体に覚えさすという儀式が必要になります。


これだけならまだいいのですが、イモビライザー装着車はドアの鍵の開け閉めだけならまだいいんですけど、鍵の紛失の場合、幾らドアが開いた所で「エンジンが掛からない」。つまり、一般のレスキューだけでは対応しきれないんですね。

で、また、複製費用が馬鹿にならないことも頭の痛いところです。

これは日本人ユーザーの悪しき伝統なのかもしれませんが、皆さん中古車としてクルマを手放す際に鍵を全部差し出さない人の割合が異様に多いです。中古車として仕入れをする際に、鍵がマスターの1本しかない例が非常に多いんですね。

まだマスターキーなら良いほうで、サブキーだけとか。中には後から市販のブランクキーで複製しただけの1本とか。
今時の新車では、マスターキーのほかにサブキー、グローブボックスには使えないポーター用のキーなどとかで3本以上付いてくることがほとんどです。その他に、キーの溝を符号化した番号を刻印したプレートですとか。
セルシオなんかだと、クレジットカードに一回だけ使える程度の鍵だけ刻み込んだ「カードキー」なるものも付いていましたねえ。GT-Rなんかも専用のキーでしたから、みんな記念に持っているんだろうけど、持っていたってゴミでしかないんですし、次のユーザーが迷惑をするだけですから、キチンと受け渡してもらいたいものです。

ちなみに私のロードスターは市販のブランクキーで複製したサブキー1本しか付いていませんでした。ベンツはマスターキーのみ。キープレートがインサートされていないサブキーがあるはずなんですけどね。アイもスマートキーユニットが一つだけでした。これは2つ付いてくるはずなんだけどねえ。唯一まともっぽいのがルポ。マスターキーにサブキー。それからキー番号のプレートと、エマージェンシーのプラキーが前オーナーから渡されました。


せめてこれくらい、次に使う人のためにキチンと受け渡して欲しいものです。




というわけで、今日はカギにまつわるお話のあれこれでした。

2010年4月18日日曜日

ルポのメンテナンス

ルポのメンテナンスです。

まずはずっと気になっていたワイパー。ビビるのと拭取り不良なのと。特にリアワイパーが酷いです。で、交換しようと某用品屋さんに行ってみたところ..........「適合品無し」。

なんともツレない言葉が書かれています。


しかも、ワイパーブレード一式の交換なら良いよ、とか、ボッシュのワイパーなら.....、とか。じゃあ、それ幾らすんねん、と見てみると1,500円、とか2,500円とかいう見慣れない数字が書いてある。


わしゃあ、ワイパーゴム如き(失礼)にそんなに払いたくないんじゃあ


と吠えた所で、「そんなクルマに乗っているあんたが悪い」と言われるに決まっています。仕方がないのでスゴスゴとうちに帰って、シコシコとパソコンで調べることにします。やっと私自身も、下手にディーラーに行って2,000円とか3,000円も取られる愚は犯さない程度には進歩をしたようです。


で、メモを取るのを忘れてしまったので、どなたのページなのかをご紹介することができなくて申し訳ありませんが、そこには「黄帽子」ブランドのワイパーで「RD53」(運転席分)と「RD48」(助手席分)がルポには使える、とありました。リアワイパーにはキチンと当てはまるものがないので断面だけ合わせてカットすればいい、ともありました。

これならゴムだけの交換ですみますから、3本変えてもPIAAのワイパーブレードごとの交換金額1本分で全て交換できそうです。

というわけでさっそくチャレンジ。


結果は............全く問題なく交換できました。


ただ、助手席側のビビりはどうもゴムだけの劣化が原因ではなく、油膜もありそうな感じなので、ここは後日ガラスコンパウンドによる研磨をしてあげることにします。


ちなみに「NWB」製のワイパーですが、ここ浜松ではジェームスとかイエローハットとかでも売っていますが、実はカインズホームでも売っています。

先日気が付いたのですが、実は同じ製品にも関わらずカインズのほうが150円~200円ほども安いことに気がつきました。そんな訳で、ここ最近はよほど急ぎでもない限り、時間があればカインズでワイパーゴムを買って来る私です。

みんカラのルポユーザーのページも拝見はするのですが、どうもユーザー層が違うようで、ご自身の手を汚して「ああした、こうした」という記事が比較的少ないのかな?という感じはしますね。

ただ、前にも書いたかもしれませんが、輸入車という奴は部品代が高くつきます。だって、ルポのキーについているムギ球スポットライト(鍵穴探索用)の電池と球
をDuoで出してもらったら、それだけで1,270円(実話)取られましたからね。わたしゃあそれだけでビックリですよ、ほんと。「え?マジで?」って思いましたもん。


まあ、あれが普通になっているんなら一般のVWユーザーの方々はワイパーゴム如きに2,000円とか3,000円くらい取られても、「まあ、そんなもの」と思っていらっしゃるかもしれません。

でも私としてはヴィッツもしくはイスト辺りと横並びのクルマとしか思っていませんので、そういう補修金額は許せません。まあそれでも取られる時は取られるんですけどねえ。




うちに来てすぐに、オイルだけは交換しておきました。前ユーザーは全て正規ディーラーに入庫していたようですが、それでも半年前の入庫でもありますし、まあ御付き合い初めの儀式みたいなもんです。オイル量は4リットル。まあ、少々多めではありますがこんなものでしょう。


いつもの如く、取扱説明書を拡げて適合粘度の確認です。んー。10w-30なら良いみたい。これなら持ってるし。という訳でこれはこれでいいのですが、その後に書かれていた一文によると「オイルは減るので、定期的にチェックするように」とあります。え?減るの?まあ、多少減る位なら分からんでもないけど.......。


「運転状況にもよりますが、通常1000キロに付き1.0リットルほど減る.........」


っておい。そんなにへるもんなのか?フォルクスワーゲン?!オイルを喰うのがデフォルトかよ?


って事で、そのことはすっかり忘れていたのですが先日そのことを思い出しました。気が付いたら6万キロ少々だったメーターがいつの間にやら62000になっていたので。

で、おそるおそる点検スティックを見てみると............。本当に減っていました。0.5リットルくらい。えー、本当に減るんかい。仕方がないので補充しときましたけど。

ということで、初vw。今後も色々とありそうな予感が絶えません。


あ、そうそう。コイツ、最初からアイドリング中にしゃっくりするんですよね。「ヒクッ」って。

ちょっと気になったもんだからある時、元Duoのフロント経験者の方に症状と対処法と聞いてみたところ、あっさりと「そんなクルマに乗る方が悪い」って言われてしまいました。もう、ありとあらゆる所が壊れるから、どこが怪しいと聞かれても「すべてが怪しい」としか答えようがないと、なんとも取り繕い様がないお答え。ひでえなあ。

車両本体価格も大してビッツと変わらないくらいでありながら、さすがその辺はVWらしくボディはがっしり、トルクも割合早いタイミングからそれなりに出てくるので、それはまあいいとしても。


あんまりクルマを知らないエンドユーザーには優しくなさそうな感じですなあ。


あんまり神経質になって乗ってはいけない、というか大らかな気分で以って乗らないと、くだらない所ではあるにしても気が利かないところが多いですからねえ。ましてや日本車は、そういうところは異様にしらみつぶし的に欠点を潰してきていますし。


ただ、近頃の軽の経年劣化は結構酷いけど。



次は、タイヤ交換だなあ。どうしようかなあ。

コンチネンタルの株が、私の中ではアイの時の印象で一気に上がったんだけど、どうもヨコハマに販売委託をしている所為か、ちょっと価格が高めなんだよなあ。ピレリは履く気にならないので、そうするとミシュランかあ。エナジーセイバーじゃないと適合サイズがないんだけど、あれ履いた事がないからわからないんだよねえ。
それでも何時XM1が消滅するか分からないから、一度は試しておかないといけないんだよねえ。


ということで、しばらくはルポとのランデブーも続くことでしょう。

FAXを選ぶ

昨日FAXに逝かれてしまいました。とは言っても、多分基本作動に支障は無いのでしょうけど、その周辺部分がイカレてしまったようです。

私の使っているFAXは複合機です。
最初購入を思い描いていた時にイメージとしてあったのは「ジー.........(印字している音)ガシャコン(紙を切る音) ピー(受信完了を知らせる音)」という音を立てて動いていた、トヨペットの営業所にあった感熱紙印字タイプのFAX(しかもリース)です。あとは、電話の子機が付いていてくれるとなお良い、という感じででした。つまるところの出発点は「感熱紙印字」だった訳です。
ところが、当時FAX選びを開始し始めて気が付いたのは「既に感熱紙タイプなどは存在しないことになっている」という事でした。

「え?ということは何?何で印刷するの?」


当時カタログに謳われていたのは「消えないFAX」。

そう、感熱紙はコストは安くていいのですが、時間が経ったり、日光に晒し続けていたりすると印字が薄くなってしまうのです。もっとも、そういう大事な書類をFAXで送ったりすることってそんなにないだろう、とは思うのですが。
それに対して消えないFAXは、昔あったワープロのインクリボンをサランラップのロール状にしてしまい、それで印刷しちゃうという方式でした。なるほどそれなら消えないけど、それってものすごく勿体無くない?


で、そのあと色々紆余曲折を経て今のインクジェット方式のFAXになった訳です。


単純にいえばインクジェットプリンターを核としてスキャナーと電話機能が組み合わされている、という感じです。

ただ、このインクジェットが曲者で、「あんまり印字性能がよろしくない」。このためコピーを取っても、「それほどキレイでもない」。スキャナーとしての性能もほどほど。
また、インクジェットのノズルを掃除する為に毎日午前11時半ごろになるとノズルの自動クリーニングを始めるのですが、これはしておかないといけないことなんですけど、でも、これをやることによって「高価なインクタンクが半年少々で空になる」(しかも4色分)という事態を引き起こしていました。ほとんど印字なんて無かったにもかかわらず。
今回の買替えを考える動機の原因もここにありました。
この自動クリーニングのおかげで、毎日ソコだけは動くものですから、ここに一番の負担が集中していたようです。昨日、いつものようにいつもの時間に自動クリーニングが動いていたのですが、いつもなら黙ってクリーニング作業を終えていた所、「ぴー」というレスキューコールが響きました。画面には「クリーニングできません」との表示が。
取扱説明書を読み、何か異物が詰まっていやしないかと、メンテナンスハッチを開けた所、出てきたのは何やら小さな歯車。こんなものが外部から入るわけがありません。中の部品が欠けたのに決まっています。

あーあ。これだけのために買い替えか。




今回のfax買換えにあたっての希望要件。

ちょっと前に買い換えたプリンターは複合機にしたので、もうコピー機能も何もいらない。できれば、プリンター機能そのものがなくともよい。そのかわりPC-FAX機能的なものでいい。でも電話はないと困る。

ということで、探し当てたのがコレ。

http://www.sharp.co.jp/in-phone/products/7c1/index.html

うーん、どうしよう。コレ本当に使える奴なのかなあ?

fax送信できるのはJPEGだけとあるけど、faxもソコソコは使う(事故報告や保険の更改申込書の送付などで)ので、面倒くさいのはやだなあ。

ちょっと悩むことにします。

2010年4月9日金曜日

晩節を汚す 歴史のIF 坂本龍馬の場合

昨日、「もし坂本竜馬が生きていたら」とかいうテレビ番組を目にしました。歴史にIFは禁物だとか、死人の年齢を数えるような行為だとか色々な言われようはあります。例えばその類いのお話として、「もし織田信長が本能寺で暗殺されることなく、その後の天寿を全うするようなことがあれば」なんて仮定の話題の番組もあったようです。

ただね。


ここで坂本龍馬ファンの方には嫌われるようなことを言ってしまいますが、私的な思いからすると

坂本龍馬はあそこで暗殺されていたからこそ後世の評価が高まる余地が出来た
という面も大いにあると思います。

例を挙げれば後藤象二郎。

彼は吉田東洋の親族ながら、後年東洋暗殺の下手人と目されていた事もある坂本龍馬と二人三脚とも取れる位行動を共にしていた時期がありました。もっとも龍馬の側からしたら後藤象二郎は、山内容堂を後ろ盾として武市半平太一党を裁断した中心人物でもありますからどっちもどっちな訳ですが。
で、このふたりの蜜月の時期の後藤象二郎は「まるで中国の古英雄を見るが如き」とまで言われた活躍ぶりだったようですが、世が平らかになるとその言動はただ単に口ばかり達者な出まかせ大王というべき口説の徒、という世評で固まってしまった感があります。ある意味後藤象二郎のような、いい加減な戦後処理をする人物がいなかったら後の三菱財閥もなかっただろうと思いますし。

では坂本龍馬はどうだったか。


後年、海援隊の参謀役のような立場にあった陸奥宗光の「龍馬が生きていれば......」という言葉もあったりもしますし、「世界の海援隊でもやる」といった自身の言葉もあったり、戊辰戦争はなかったかも、とか先進的な会社を興しただろう、なんて期待を籠めたお話もあるんですが、現実的には果たして?


なんだかんだ言って、龍馬って「お金持ちのお坊ちゃん」という出自だったからこその部分も強いですから、果たしてどこまで行けたかと考えると、ものすごく疑問なんですよね。もちろん良い方向に転ぶ可能性も十分あっただろうとは思いますけども。


でも。

だからこそ、あそこで暗殺されてしまったからこそ後世によって美化され得る余地も残ったというかね。
信長にしても、本能寺で殺されたからこそ、いい引き際であったと思うし。信長の場合はあのまま存命したとすると、逆に突っ走りすぎて後世のゆり戻しも大変なことになっていただろうし。
いろは丸の海難事故の記録も残ってはいますが、アレを見る限りでは結構無茶な談判だった印象も強いです。逆に紀州藩がかわいそうな位。まあ、そういう時代であったということもあるでしょうけどねえ。

ちなみに未確認ではありますが、当時龍馬の商売相手であったグラバー商会が現在のコーンズの前身であったとか、ないとか。裏が取れている話ではないので何なんですが、その話を目にした当時、妙に感心した記憶があります。うーむ流石コーンズ、そういう流れを汲む会社なんだ、とか。

2010年4月6日火曜日

近頃はセンサーがよく故障する

ここ数日は、センサーの故障が相次いでいます。近頃の人気ナンバーワンはO2センサーです。

排気ガス検査機器大手「ホリバ」の社長曰く「センサーなどという精密機器を排気ガスの中に突っ込むなんて、以ての外だ」ということを当時、排気ガスの検査機器の開発を提案した開発者に対して言った、ということですが、その言葉通り、排気ガスの出た直後に設置されているO2センサーが相次いでお亡くなりになっております。やっぱ、こんな所にセンサーを設置しようという方に無理があるんだろうなあ、という感じです。

たかがセンサー、されどセンサー。実はこいつ、ちょっと値の張る代物で、部品代2~3万プラス工賃という、作業のゴーサインを出すのにはちょっと躊躇してしまう金額のブツなんです。


そのお役目はシリンダー内の燃焼状態の把握です。


つまり、排気バルブの直後に排気ガス中の酸素濃度を測るセンサーを設置し、排気ガス中にある酸素濃度を測定することで、より完全燃焼しうる燃料の濃さを計算し、改めて燃料噴射量を再調整しよう、というものな訳です。「酸素が残ってる」イコールNOx生成量に直結しますから。

まあ、NOx規制値に極端に比重が高いらしい現行の排気ガス規制内容が如何なものか、という事は置いておくとして。

直噴ガソリンエンジンの頃になるとシリンダー内部に直接センサーを突っ込んで、なんて話も目にしましたが、それ以前の話だと排気ガス中の酸素濃度を測ってそれを元にフィードバック制御を行う、という手法が一般的であったようです。


ちなみにその後、O2センサーは排気ガス中の酸素濃度を測るだけでなく、ピストン吸入側にも設置されるようになり、INとOUTで、出入りの酸素量の差を測る、なんてことまでするようになりました。

余談ではありますが、最近流行のV6だとか、V8なんてエンジンになると「INとOUT」の2つで一組のセンサーが「左右の片側バンクごとに1組づつ」、つまり計4つのセンサーで構成される仕組みになっているものもあります。

もう一つややこしいことに、センサー部が冷えていると上手く検知部が機能しないなんて事があるようです。このためエンジンを掛けた直後から直ぐにセンサーが働くように「O2センサーヒーター」なるものまで組み込まれているそうです。で、またここがよく壊れるんですね。

巡行状態の燃焼状態はともかく、最近の排気ガス規制は冷間始動直後(つまりちょっと濃い目のガスを入れないとエンジンがかかってくれない時期)の「一番排気ガスが汚れている領域」を改善しないと規制値をクリアするにはどうにもならないレベルまで来ているようなので、ここの領域でセンサーが作動してくれないと規制値が通らない。もう、ムリヤリ寝ている子を起こして働かせるもんだから余計な所が壊れる、というループを形成しつつある訳です。


以上の事をまとめるとこういうことになります。


エンジンを掛ける


エンジン制御をするための大本となる情報収集のためセンサー作動開始

(エンジンは普通に動いているが)センサーが壊れるorセンサーヒーターが作動しない

センサーから来るべき情報が来ない

コンピューターが「エラー状態」と判断

メーター内のウォーニングランプの種類は限られているので、大概「エンジンのウォーニングランプ」が点灯する

ドライバーは「何かやばそうな感じの形をしたランプが光っている」と思う。よくあるパターンとしては「壊れた」と思いこむ。

「柴田さん、変なランプが点いてる」と電話がかかってくる

となります。


もちろん環境保護は励行されてしかるべきだと思うのですが、そのために大掛かりな仕掛けを構築され、それにまた脆い部分があり、そのために更に廃棄物が増えているということもあるループは如何なものか?という気がしないでもありません。

そんなことよりも、通常求められる程度のスペックの機械はともかく、どう見たって過剰なスペックの機械を嗜好する方々からキチンとそれなりの負担を背負ってもらい、代償を払ってもらうほうがいいような気がするんだけどなあ。どうせその方が余計なエネルギーを食うし、さらに過剰な廃棄物を排出するんだし。

例えばエンジンのシリンダー数は6発以上、1気筒辺り500ccを超える排気量なら贅沢品とみなす、とか。その辺までが庶民としての分相応の範囲だと思いますけどね。加えるならば車両重量1.5トン以上とかさ。普通に使う分には4発・2000ccの1.3トン程度までで十分でしょう。


なんにせよ、センサーなんぞ使わなくてもいい程度のスペックを指向していくべきだと思うんですがね。




話は変わりますが今回、車齢18年超の車は重量税の減免が無いとのことなんですが。


ええー?そりゃあないでしょう?逆にあの頃までの車は軽かったんですから。


ということで今回の措置により確実に初期ロードスターユーザーの支持をなくしましたね、民主は。まあ、元々そんなものはなかったという説もありますが。



ということで今日のお題は「本体は壊れていなくても、付属品が壊れることで泣きを見る」というお話でした。それでは。