今日はお客さんのところにコレクションしてあった、交換済みバッテリーをひとつ貰って来て充電テストをしています。物は「75D26R」という結構大き目の、トラック用とか、マークⅡクラスかと思われるバッテリーです。
初見の診断によると、随分前に交換済みであったようで、バッテリーケースの横には「10.12.28」と、マジックで書き込みがなされていました。素直に解読すれば平成10年に新しく下されたバッテリーという事でしょう。で、5~6年は使われ続け、おそらく今使われているバッテリーと交換されたのだろうな、と。
見ると、中の水がロワーレベルに近いところにまで減っています。これ以上減って極板が水の上(希硫酸)に露出していたようであれば、ちょっと再生不可にも思えますが、まあ、このくらいであればギリギリ許容範囲でしょうか?ただ、水は要補充のレベルですから、蒸留水だけは買って来ておかねばなりません。
自宅に戻り、先ずは埃だらけの本体を水で洗い上げた後に「これが無駄な投資になりませんように」とお祈りをしてから蒸留水をアッパーレベルにまで補水します。これで先ずは第一段階が終了。
その後。充電器の残量チェックモードにて残容量のチェックです。すると表示は5ボルト以下の10%以下と表示されました。あちゃー。これは重症だわ。
お次に2Aの電流による充電モードを試してみます。すると.......。暫くの後に警告音と共に「エラー3」と表示。「こりゃあ、ちょっくら普通には充電できませんぜ旦那」と充電器君からの警告です。うーん、まあ普通に考えればそうだろうな。
こうなれば仕方ありません。ハナから予想された事態ではありますが、この充電器の強力なアピールポイントでもあるメンテナンスモードを試してみるほかありません。
はじめのころは、充電器の表示パネルもちょっと怪しげな挙動を示しておりましたが、暫く充電した先ほど、再度普通の充電モードに切り替えてやると、今度はエラー表示になりません。という事は今のところうまくいっているようです。電圧も12V近辺を行ったり来たりです。まあ、未だに充電率は10%程度を示していますけど。
ならば今度はじっくりとメンテナンスモードで極板を養生してやるしかありません。サルフェーション除去の為のパルス充電を繰り返しながら、徐々に再生・充電です。説明書には24時間から48時間を要すとなっていますので、少なくとも明日の夕方間で待ってやらねばなりません。
うーん。楽しみだあ。
これで再生できたとすると、一気に展望がひらけるなあ、と1人でほくそ笑んでいます。
またこれについては続報をお待ちください。
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