2010年10月10日日曜日
オーパのドアミラー
実はこんなこともしています、という事で、トヨペット時代に納めたオーパのお客さんからの御要望。
「柴田さん、ドアミラーの塗装が剥げてきてるんだけど、どうしたら良いかなあ?」
ええ?という事は私に塗れという事ですか?
ということで、色々紆余曲折があったにせよ、断わりきれなくなり、とうとう塗るはめに。
仕方なしに塗ってます。
何故か、このオーパのドアミラーの根元の塗装が剥げてしまってきているのです。以前からそういうご指摘はあったのですが、ああ、そうなんだ、というところで逃げていました。だって、責任の取りようがないから。
気になる、というお話を伺ってからは、中古部品をお勧めしたり、鈑金屋さんに塗ってもらうと幾ら位になりますよ、とアナウンスして、何とか自分で作業する事態を避けてきましたが、とうとう自分で作業するはめに。
やったことのない人は簡単に考えるでしょうけど、実は結構な大作業です。先ずは、ドアミラーそのものだけを外さなければなりません。
何故って、スプレーで塗る以上、ミスト(飛沫)が周囲に飛ぶから。作業性の事もありますが、ミストの事を考えるとドアミラーそのものを外さざるを得ないのです。
次に。
剥がれかけている塗料を向いて、新鮮面を出すと共に、表面を均一に下地処理をする必要があります。塗装とは、被塗装面に均一に塗料皮膜を被せる作業ですが、塗装膜が薄い為、下地の状態がモロに表面に浮き出てしまいます。ここをキレイに見せるためには下地を一生懸命磨かないとキレイな仕上げは望めません。つまり、一生懸命塗装面をペーパー掛けしなくては、次の行程に移れません。
塗り始めたとしても、何度かに分けて塗装を重ねないと、手抜きがばれてしまうので、そこも気を使うところです。
もうひとつ問題なのは、色を重ねただけでは終わらない所。この車はメタリック塗装なので、クリアーを重ねて、始めて塗装が完了します。つまり、ソリッド塗装よりも気を使い、工程が増えます。
もうひとつ問題なのが、
「これでいくらまで請求して良いのか?」という、ある意味一番重要な事柄です。
大抵の場合、こういうことを頼む人は、作業の大変さをまったくといって良い程理解していません。自分でやった事がないからです。往々にして「柴田さんなら何とかしてくれるのではないか?」という、ある側面ではありがたいお考えではありますが、やる側からしたらありがた迷惑な側面も否定できません。最も安請け合いしてしまっている私も悪いのですが。
ということで、今は一次下塗りが終了した所です。このあと二次下塗りを施工して、仕上がり具合を見つつ、もう一度塗ろうか、もう仕上げのクリアー塗装に入ろうか思案したいと思います。
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2 件のコメント:
難しいことは考えないで「実費+人件費(時間給かける作業時間)」でいいんじゃないですか?
だいたい、特別安くやってもらおうなんて考えてる輩がいけないんですよ。
コメントありがとうございます。
まあ、言ってしまえばそうなんですが、それでも持ちつ持たれつ、という部分も否定しきれませんしねえ。
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