よーく読み直してみると、「直される車」の話が、ほとんど入っていない事に気付きましたので、続きです。
基本的には、割合早い時期に新車に新車にと代替されていく方は、結構な割合でディーラーで整備をされます。つまり意地悪い言い方をすると、ディーラーではそのほとんどの作業が軽整備でしかない、という事もいえます。手堅い整備しかしないので、これは、という症状に出会ってしまうとアッセン交換になってしまうパターンがほとんどです。これホント。
飲み会(といっても私的な)で、ベテランのメカニック(既にもう当時フロント業務をしていましたが)が、もう6~7年も前の事ですが、こう言っていました。「俺たちは交換屋じゃない。修理屋だ。それなのに、今時のやつらは治そうとしない。それどころか今、まだ目の前で異音がしている車がありながら『テスターにかけても異常ナシと言っています』といって平然とクルマをお客に引き渡そうとしやがる」
まあ、全てのメカニックがこうだとは言いませんが、メーカーとしては、作業レベルに明らかなバラつきがある現場のメカに、変な触られ方をされたくない一心で、作業頻度の低い箇所はカバーで隠してきているか、触れないようにしてきているのが現状です。先ずはテスターをかけて器械の判断をお待ちください、という感じですね。信用無いなー。
私のクルマ部門のお客さんのほとんどは、中古車で自分が納めたクルマ達です。なかなか人間味あふれる奴らが多くて、意外な所が逝っちゃったりすることもあり、結構こちらもハラハラさせられる事があります。
ただ、そのほとんどは機構的なことよりも、年式による経年劣化である事がほとんどで、主に熱や風化・劣化に起因します。つまり、普段どれだけそのことに留意できているかという事ですね。
特に、プラスチックやゴム系の材質は、いかんともしがたく、その多くが保管状況にもよりますが、朽ちてきてしまいます。困るのは電子装備系。だって前兆が無くいきなりですからね。
そのほかで困るのは、車検などの整備点検項目にも無い箇所の故障というか破壊というか、まあ、力尽きたというのか、そういう箇所です。そろそろ、と思わないことも無いのですが、わざわざそんな所まで見ていない、というのが現実です。
昔の人はイイ事言うなー、というか、ハッキリ言い過ぎるというか。中古車と付き合うときの極意は『金の切れ目が縁の切れ目』これですね。僕の場合は、まだ、もう少し付き合うつもりがあるので、がんばってみようかな、というところですね。
実際今日も洗ってあげましたが、外装だけでもキレイになってくれてると「もうちょっと、がんばっちゃおうかな」という気にもさせられます。
もし、今のお車に少しでも愛想が尽きてきている部分が出てきたようでしたら、外装の磨きや内装のお掃除などしてみてはいかがでしょう。走り、というか足回りのことで不満が出てきたら、タイヤなど交換してみるとその印象がぐっと変わっちゃいますよ。オートマチックオイルやデフオイルなどもその印象の変化が大きい部分です。
今までに、十数台のクルマを乗り継ぎ、いろいろクルマを弄んだりもしましたが、一番その効果を実感したのはタイヤとシートです。
特にシートを替えるというと、なんかイケナイ領域にまで手を出しちゃったように感じますが、その効果は絶大です。僕の場合はレカロシートでした。
お勧めはショルダーサポートまであるタイプです。きちんとシートで体を支えてもらうと、クルマの挙動がぶれているのか、それともただ単に体がずれているのか、が分かります。
なんだか話の方向がずれてきているようです。今日はこのへんにしておきましょうか。
2 件のコメント:
皆さんシートはレカロ、ステアリングはモモと言いますよね。今のスポーツタイプの車にはオプションでレカロのシートやモモのステアリングが選べるものもありますよね。
一度は試してみたいもんです。機能的にいいかも知れないですが、ちょいワルおやじみたいでカッコいいかも。
さて昨今の車。益々メカが電子化かつ複雑になってきていて、一般のメカニックさんが手をつけられなくなってきてるんじゃないですか?
人間の体はもともと複雑ですが、それが徐々に分かってきて、診断方法や治療法も複雑・難解にり、もう一人の医者じゃあ全部診られなくなってます。もちろん救急医は全身診なきゃいけないけど、急場をしのいだら後は専門家へ。
メカニックさんも、エンジン科とか電子制御科、トランスミッション科、駆動径・サスペンション科なんて分科なんて別れてきたりして。
異常がでて、ディーラーさんへ持っていったら、来週の金曜日にエンジン科の専門外来がありますので、その日においで下さいなんて言われて、予約とったりしてね。
うーん。そんなの、いやだー。
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