2010年2月14日日曜日

エコを国是とするならば。

よく「官製不況」などといわれますが、そういう話は少々みんカラ方面から外れてしまうので自粛し、クルマ関係のエコの話に絞ってみたいと思います。

ここのところ思うのは、「車のエコを考えるのならば、まず自動車税の税区分を考え直すべきではないか」という事です。

皆さんも御存知かと思いますが、自動車税の税区分は500ccごとに階段ができています。~1000cc、~1500cc、~2000cc、~2500ccなどといった具合ですね。
ただ、この「cc」という単位。もちろん元は「地球の子午線の4千万分の1を1メートルとする」というフランス革命の落とし子を大本とする基準なんですが、ここから導き出された容積単位のキリのいいところを税区分のキリのいいところとしているわけです。

ただ、クルマの内燃機関のシリンダー容積としてみた場合、必ずしもこの500cc区切りがエンジンの排気量区分として一番具合のいいものか?といわれるとそうでもありません。

確かに4気筒2000cc、1気筒500ccという排気量はクルマくらいの重量物を移動させる為には非常にいいパワーバランスとなりますが、エンジンの振動の出方を気にすると6気筒にしたい所です。
では、2000ccの6気筒はというと、確かに静かなエンジンなのですが、ちとアンダーパワー(というより低速トルクが出ない)気味なエンジンとなってし まいます。ちなみに2000ccの6気筒エンジンとなるとピストン1本当たり約333ccとなります。個人的な印象だけで言うとクルマのエンジンとして使 うのならば最低@360ccは欲しい、と思っています。


ライトウエイトのスポーツカーというと比較的1600ccというエンジン排気量が使われてきました。ある程度のトルクと、元気のいい回転上昇等を考えると 「@400cc×ピストン数」というエンジンは使い勝手がいいのでしょう。たしか、R32 GT-Rも当初の構想では2400ccエンジン だったと聞きます。

ぶん回さなくてもいい、でもトルクが欲しい、となると@500ccというピストン容積くらいがいいのでは?という感じですね。4発2000cc、6発3000cc。8発4000cc。

こう見てみると、必ずしも500ccの排気量区分にすんなり当てはまる排気量ばかりではないと思います。
つまり、市販のエンジンの中には「排気量規制」があるので、少々無理めな排気量で頑張らざるをえない状況に置かれているものも少なく無いだろうということです。

先日のブログでもないですが、ボディに対して非力なエンジンは不必要にアクセルをあおられる運命にあります。仮にアクセルを開けられても絶対トルクが少な い訳ですから乱暴な運転は止むことがなく、空燃比は明らかにリッチ方向になるでしょうから排気ガスもキレイではありません。
きちんとトルクの出る、車重に対する適正排気量ならば不必要なアクセル開度も避けられるでしょうし、自然とエコ運転という方向に持っていくことも出来るのではないでしょうか?と妄想します。

仮にそういう方向を志向するのであれば、オーバースペックな排気量にはきちんと課税し、適正排気量の税金は軽減する、という方向に持っていくのが筋ではないかな?と夢想しています。
で、不自然な環境に特化した機械には自然減となってもらう。もしくはエンジン交換を勧める、というのもいいかもしれません。こっちの方がきちんとした「エコ換え」政策になりませんか?

もう少し、「頭を使った誘導」を期待したい所です。


近頃はアイの燃費を気にしながら走っているのでせいぜい「制限速度プラス10~15キロ程度」で走るのが常になっているのですが、上限速度よりも、出足で イラつく後続車が多いようです。こういう時のアクセルの不必要なまでのアオリが燃費を悪化させる第一原因だと思っているのですけど。

まあ、そういうクルマは比率的にミニバン系統が多いのは仕方ない所としても、「こんなタイミングで抜いていくのか?」というあまりにも乱暴な、というかク ルマに頼りきった運転には少々辟易します。ついでに何故かマフラーを換えているクルマが多い気がします。そういえば軽でも良くみるなあ。
結局は一時の雰囲気乗りのパジェロオーナーと同じで「過大な車重と過大なエンジンパワー。ついでに相対的にプワになるブレーキ容量と頭の脳細胞」という事なんですが。まあ、大体次の信号で一緒になるんですけどね。

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