2009年7月5日日曜日

タイヤ

「らかす」さんでタイヤの話題がありました。

タイヤを安く買うのなら「ネット」で買え。これが最近のオーサービスシバタの仕入です。

ミシュランからの直の仕入と豪語する業者との金額比較もしていますが、ぶっちゃけ、ヤフオクの出品で福岡とか鹿児島、秋田などの僻遠(失礼)の地から配送されてくるタイヤを現地で装着する方がトータル金額を考えても安いです。現地での装着料金は浜松の場合、高い所で2,000円、普通で1,500円程度です。これに廃タイヤ処理やエアーバルブ交換を加えても500円程度です(全て1本の価格)。
タイヤ工場は非常に大規模なものですから、出所はメーカーしかありません。あとは出荷時期というか生産時期の差でしかありませんが、そこそこ取引回数の多い(評価件数の多い)業者であれば、よほど特殊サイズでもないかぎり1年前とか1年半前という生産時期はないはずです。

ブランドですが、個人的にはミシュランのXM1を推奨いたします。もちろんサイズがない場合もあるので必ずとはいいませんが、個人的には一番信頼のおけるグレードだと思っています。以前ベンツでプライマシーHPを履かせていましたが、特にどうという事はない、これぞミシュランという感じの非常に希薄なタイヤでした。
その他でいえばMXV8も良いようですが、残念ながらこのグレードは生産中止になってしまいました。後継グレードもあるようですがまだ試したことがないので何ともいえません。

さて、ランフラットタイヤです。
パンクをどうのこうの言えばこれに勝るものはないんですが、こと国内でいえばランフラットにする意味は全くないと思っています。どこかの国のように銃撃戦があるわけじゃなし。
また、釘を拾ったからといって普通のチューブレスタイヤは穴の状況にもよりますが2週間は持ちます。釘を抜いちゃえばすぐにぺちゃんこになりますが、抜かなければよっぽはもってしまうからです。
仮にぺしゃんこになってしまったタイヤに気がついたとしても保険会社やJAFの用意するパンク修理サービスで一応の応急修理が済めばある程度は何とかなってしまいます。
たしかに応急処置では心もとないとか、パンクしきってしまっても100キロ程度は走れるとかいうことはあったとしても、現実状況としてはスペアタイヤを使った事のある人ですら稀であり、トヨペット時代、スペアタイヤが何処にあるか知らない、とかジャッキの使い方すら知らない人が大半(感覚としては95%以上)という現実を思うとノーマルタイヤにパンク修理キットで十分、というのが本音です。
パンク修理キットの事を本職に聞いても「心許ない・怪しい」といわれるのは目に見えていることですから、聞くだけ野暮、と思います。もっとも、本職の人が使うパンク修理部品とキット品の内容は大差ないという感じですけどね。もちろんゴム部品ではありますから常に新しい部品を使うほうがいいんでしょうけど。

もちろん純正の足回り状態にしておきたい、なんていう方を止めるなんてことはしませんけどね。
ただ、ランフラットタイヤは非常に高額です。現行ソアラの場合で45000円/1本ほどしました。また、サイドのゴムの層だけに限らずトレッド面のゴムの層も非常に厚いため、一般のタイヤ屋さんレベルでの設備では交換作業自体が出来ないことも往々にしてあります。自分のお客さんの場合では、ブリジストンの浜松営業所に直接持ち込んで交換作業をしてもらいました。


本国使用ではそうでもない事が多いようですが、こと日本仕様になると外国勢のクルマ達は極端な仕様というか客受けのいい仕様(見栄え)を日本仕様として持ち込むことが多いような感じです。
例えば本国ならごく普通の195/65R15あたりを使ってきていても日本仕様になると外周寸法は変えずに225/40R17とか、225/35R18あたりを使ってくるきらいがあります。そこまではいかなくともホイールサイズを大きく、トレッド幅を広く、という傾向はあります。
たしかにぺたぺたに薄いゴムとでっかいホイールの取り合わせは外見はカッコイイのですが、扁平率が低くなるということは、同じクッションを実現しようとすれば空気圧を高めにし、でもタイヤサイド軟らかくして、でもそのままでは乗り心地が硬くなりすぎるので少々柔らかいゴムをトレッド面に使うという傾向になります。もちろんイコール減りやすいタイヤという事ですね。ランフラットなら尚更そういう傾向は強くなると思います。

個人的には現行の車重ならば適正なタイヤサイズの上限は55扁平まで、と思っています。それ以上は過剰すぎるというか、オネーチャンの履くハイヒールみたいなもんで、カッコはいいけど足は痛くなるし、履きづらいし、しかもハイヒールでの歩き方がヘタな人はへっぴり腰で歩く羽目になって、かえってみっともないことになってしまいます。

ただ、得てしてそういう風に割り切れる人が少ないのも事実なんですけどね。残念なことに。

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