2009年7月28日火曜日

めがね

今月はわりかし暇な月になるかと思いきや、けっこうなんだかんだで忙しく、先週の火曜日からこっち休めておりません。とはいいつつ今日は火曜日。嫁さんの休みの日なので、構ってやらずにいて後でへそを曲げられたりするとご飯を作ってくれなくなるので奥さんの為にあっちこっちへ車を動かすことにいたしました。
先日嫁さんがメガネを作りました。今日はそのメガネの微調整のために出張ることになっていたのです。

嫁さんが以前作ったフチなしメガネもまだそれほど日時が経っているわけではないのですが、鼻当ての跡が鼻につく、とブツブツ言い出したことから話が始まりました。
柴田は軽ーい気持ちで「軽いメガネならいいんじゃあないの」といったところ、すかさず一言「アンタのめがね軽そうだねえ」と言葉が返ってきました。で、結局僕のお客さんのメガネ屋さんで、今自分が使っているメガネと同じものの色違いを作ったわけです。

僕の使っているメガネは「エアフレーム」とかいう奴なんだそうです。宇宙工学のなんたやらという能書きのついたチタンフレームの云々とかいう宣伝文句はともかく、見た目は細い針金を曲げて、一筆書きで作ったような、見た目はすごく華奢な奴です。
ただねー。これのいいところはその軽さです。少々レンズが小さめなので(顔がデカイという説もある)レンズのふちが視界に少々入ってしまっているのが玉にキズではありますが、掛けているのを忘れます。それくらい軽いです。しかもフレームに適度な弾力があり、わりあい頑張って顔にしがみついていますから、少々の運動程度では外れ止めを付けなくてもメガネが飛んでしまうこともありません。もちろん軽いので、その慣性重量が小さいということも効いているのでしょう。実際、メガネをかけていることを忘れて、メガネをかけたまま顔を洗ってしまったことが何度かあるほどです。

もうひとつ気に入っているのが、その無個性なデザインです。まあ先ほどのように一筆書きのできる針金状態ですからデザインもくそもない、と言われればそうなのですが。それはそれとして、個人的には「メガネが自己主張するべきではない」と思っているからでもあります。

目の前にいつも置いてあるものならば、そのデザインが愛着にもつながりますが、メガネに関しては使うものでもあり、しかも自身の顔に引っ付いているものです。「かわいい子には何を着せても似合う」かもしれませんが、いくら顔が良くとも自己主張の強いデザインのメガネは、自身の顔とケンカを始めかねません。勝つ自信のあるケンカならばやってもいいでしょうが、柴田自身はそれほど自信のあるほうでもありませんし、最初から相手の選択権がこちら側にあるのなら勝てる相手を端から選ぶ方が得策というものです。しかもその勝負の判定結果は往々にして自分が出すばかりではなく、他者に出してもらう性質のものであるなら尚更かと。

そんなことを思ったのも、めがね屋さんでの茶飲み話に「メガネを作りたいという人がいたんだけど、自分じゃフレームが決められないので奥さんに.....、という事で後日奥さんが出てきて。そうしたらまた自己主張の強い人で、あなたはこれにしなさいと決め付けるように選ばれたフレームがこれまた所謂デザイナーズフレームと呼ばれる類いのもので......、」あらあらと、いう話がありました。
もちろんご自身が気に入ればそれはそれ、人様の好みですからそれは勝手にしていただければいいのですが、殊、外回りの営業(それに限ることもないんですけど)という事になると、その人の判断材料は外見に因るだけになってしまいます。プライベートならそれこそ、どれだけ奇妙奇天烈な格好をしていようがいまいが知る由もないわけですが、自己防衛という事も含めて日常(orビジネス)仕様のモノはホドホドに留めておいたほうがいいのではないか、とも思う今日この頃です。ただ、それ以外のツマランところで自己主張の強いことが多い自分がそれを言ったところで説得力はないんですけどね。

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