2009年8月4日火曜日

高速道路無料化

高速道路無料化について、色々な議論があるようです。個人的には「無料化大賛成」です。ですが、その後に「ただし、.......」が付きます。

基本的に無料化は大賛成です。基本的なスタンスとしては「インフラ設備は公共財として税金で整備されたのですから利用料無料が大原則」と思っているからです。
メリットとしては物流コストが大幅に下がるから。楽市楽座ではありませんが、いちいち関所で通行料を取られたのではエンドユーザーの負担するコスト分が膨大になりすぎます。無用の値上りを防ぎ物流を盛んにする、という目的の為にも無料化すべきです。
ただ、物流目的のトラックたちの傍若無人ぶりは目に余るものがありますから「無料通行するためのルールの遵守」を徹底させるべきです。それが出来ないのならば運行免許の即刻停止処分も辞さない等の法整備もするべきでしょう。それと道路を劣化させる原因の大半が彼ら大容量の大型トラックたちなのですから、道路の補修維持という意味合いでの重量税の負担比率を乗用車への過大負担からきちんとトラック達に負担させる方向に転換すべきです。不平不満の第一原因はこうした「不公平感」に端を発しているのですから、先ずこういうところからの法整備に着手すべきです。


それと「全ての高速道路」の無料化には反対です。本当に必要性のある高速道路だったならば、第二次大戦からすでに64年の歳月が流れている訳ですから、少なくとも1970年代、遅くとも1980年代初頭までには世論の要望をバックにすでに整備されていてしかるべきです。
静岡空港もそうですが、整備の遅れたインフラは、何らかの理由によって必要性・優先順位の低い地位に甘んじていたインフラなわけですから、あえてその路線を使うというのならば、きちんとそのコストを負担してもらうのが筋なんじゃあなかろうか?と思います。
地方での高速道路を、という声があるようですが、上記のような理由があるのでは、という勘繰りがあるので、そこまで必要ならば自前の予算で作ればいいでしょうし、そうでなくとも交通量そのものが少ないという物理的な必要性の薄さもあるのではないかと思います。ならば今までの道路を高規格道路として格上げしてあげればいいだけなのでは?とも思います。

ツラツラ書き始めるとキリがないのでまたの機会にしますが、いい加減「公共工事をおもなメシの種」にするしかない業種の取捨選択・生き残りを加速させるべきなのでは?と思います。主要産業は公共工事と公務員ではブラックジョークにもなりません。きちんと自らの飯の種は自分で何とかする気概を育てるべきでしょう。

そんなこんなで次回の選挙では「気分的には民主党」と思っているのですが、危ういことばかり言って馬鹿者どもに調子を合わせている様にしか見えず、現実感というか着地点の見えないことばかり言っているため、民主党・自民党双方に票を入れたくもなく、という感じなのがつらいところです。とは言いつつ、間抜けなことを言っていると「幸福実現党」などという「信心と信用・信頼」の区別もつかない馬鹿共をのさばらせることにも繋がりかねません。投票への参加・棄権は自由ですが、安易な回避は自らの意思の介入しない選挙結果への穏やかな肯定でもある、ということは肝に銘じておきたいものです。

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