2008年6月9日月曜日

夜のドライブ

今日は、たまたま嫁さんが帰ってくるのが早かったので、前々から話をしていた自分のほうのオヤジの見舞いに行ってきました。

オヤジは昨年10月ごろにがんのため入院・手術で1ヶ月半ほど入院しており、その後特に経過は聞いていなかったのですが、先月の半ばごろ「術後の検査で影が見つかったので治療のため、再度入院する」と言ってきました。
リコにいたおかげで、そういうことには否応無しに知識の中にありますから「2年以内の再発・転移はあまり喜ばしいことではない」という事は承知の事です。まあ、ある程度は仕方ないことと思ったほうがいいなあ、という気持ちでいました。聞くところによると無菌室の中での点滴治療とか言っていたようですので「本田美奈子常態か」と思っていたのですが、実際入院したところ、特にそうした個室という訳でもなく、普通の4人部屋に入っているとのこと。この為、嫁さんが「一度行く」といったいたので、それが今日になったという訳です。

いってみると何のことはなく、ベットに寝ている訳でもなく談話室でテレビなんぞを見ていましたので、すかさず「病人はベットで安静にしろ」と言っておきました。まあ、かつてのことを思うとやつれたなあ、という印象は拭いきれません。声もかすれていましたし。
本人には言いませんでしたが、人間死期が近づくと、それ相応に生気が乏しくなるというか命の火の勢いが弱くなるというのか、まあそんな感じになるものです。100歳でも「こりゃ、まだまだだな」と思う人もあれば、い
くら若くても「うーん、ちょっとこれはやばいかも」という事もあります。で、オヤジがどうかというと正直「すぐ、というわけではないにせよ、そんなに遠くはないんだろうなあ」という印象でした。順番といえば順番ですから仕方ないんですが。

ですので、お見舞いの時に
言おうと思っていた「やいオヤジ。もう閻魔さんから督促状が来てるから、いいかげんジタバタするな。延滞金まで取られたらどうするつもりだ。早いとこ納めるもんは納めちまえ。」という悪口スパイスを山盛りにした逆励ましの言葉を言い忘れてしまいました。ま、周りの人たちも似たような人ばかりでしょうから、同室の人に聞こえてしまい、あんまり真に受けられても困りますがね。


その後は、時間も時間でしたので途中でラーメンを食べて(たまたま気が付いて入ったところでしたけど、けっこう当りでおいしかった)、せっかくロードスターで来ていたのでそのまま幌を降ろしてオープンエアーで夜のドライブへ。ラーメン食べて汗もかいていたので気持ちいいこと、気持ちいい事。自分が運転手だったので景色を堪能する、という事までは出来ませんでしたが横の嫁さんはじっくり星空が見えたはずです。
まずは浜名バイパスまで出て、夜の
太平洋を左に夜景を右に、90キロほどのスピードで巡行。勿論、オープンのままです。街路灯は流れてゆくのですが夜の海と湖岸に沿った夜の明りはゆっくりと流れてゆきます。浜名湖と太平洋との合流地点は、浜名バイパスの最高高度(50メートルくらいあるのかな?)を誇る所になるのですが、この辺には高層建築は、これ以外にはありませんから「神の視点」てなもんで、しかも屋根もないもんだから開放感抜群。バイクで来ると横風もあるんで、気持ちいいことは気持ちいいんですが、ちょっと怖い。これが二輪と四輪の差ですね。

で、それから、ちょっと迂回してUターンをして「潮見坂」の道の駅で、しばし休憩。まだ、雲が晴れきっていないのか天の川がはっきりとしていませんでした。残念。

その後は、湖西市を北上して三ケ日経由、オレンジロード経由細江経由村櫛行き。途中、猪鼻湖のところでもう一度休憩をしてiPodでBGMを流しつつ星空を眺め、もういいやということで、家に着いたのは11時ごろになってしまいました。
まあ、シチュエーションが良かったのか、道具立てがよかったのか、それとも横に乗っていた人が良かったのか(べつに乗ってさえいれば良かったという説もあるし、他の人のほうが、もっと良かったかも知れないという声もありそうですが、それはおいといて)。なんかいい時間を過ごしてしまいました。

親父にそんな元気があるのかどうかは分かりませんが、退院してきたら「乗りたきゃ乗ってけ」と言ってロードスターを向こうの家に置いてこようかな?

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