最近の麻生君はひどく元気がない。そりゃあそうだ。
ついこの間、何人もの自民党総裁候補者を退けて、麻生君が一番人気になったばっかりなんだもの。そうしていい気分に浸りきっている所に、やれ「毎日のホテルのバー通い」だの、漢字が読めないバカ総理」だのといわれて気分が良いわけない。今まで「蝶よ花よ」で、吉田首相の孫だのお坊ちゃまだの、社長だのと散々ちやほやされてきたであろその経歴の持ち主に対する言葉として素直に聞き入れられているのであれば、それはそれですごいと思うけど。
人間、自分が悪いと思っていても、周りに「お前が悪い」と言われれば逆に開き直ってしまうことがよくある。多少なりとも自分をよく見せようと少々のウソや誇張を含めることだって珍しくないだろうと思う。
例えば、やはり事故のとき。
自分が加害者側だとする。もう信号が赤に変わりはじめだったけど急いでるし、さっきまで黄色だったしで「エエイままよ」とばかりに行っちゃたとしよう。そうしたら、居るはずのない、居てほしくない場所に、居てほしくないタイミングで既に車が来ていたとしたら。
もちろんぶつかる。そしてぶつかっちゃった。
内心、自分が悪い事は分かっている。でも、そのまま認めるとおまわりさんに怒られるだろうし、奥さんや子供にだって言い訳が立たない。もちろんお袋は怒り狂うだろうし久々に親父にもあきれられるだろう。だとしたら......。
ほんのちょっとでも、自分の立場が有利になるような方向に証言が変わってくる。「いや、見てはいたんだけど.........」「前の車が大型車で信号のタイミングがよく分からなかった.......」「窓ガラスが曇っていて.......」「まだ黄色でした」はては「相手側の車も進入が早かったように思います」などなど。少しでも「自分は悪くない」という言い訳に終始する人が、今までに何人いたことか。
被害者としては「何で素直に一言、まず謝らないのか」ということからはじまります。これもいつもの事です。
まず謝れよ。お前が悪かったんだから。まあ、完全停止でもない限り100:0にはならないとは承知しているけど、それでもお前が入ってきたときは信号機は「赤」だったろう?だったら何で止まらなかったの。何で見てなかったの。
大概こういう場合、現場検証が終わった後にいろいろと揉めだすものです。まずは一言謝罪に来るべきじゃあないのか?から始まり、証言の食い違いやら言葉尻が気に食わないやら。そのうち保険会社の言ってくる賠償金額が少ないだの、こんなもんか?だの。
被害者側からすれば「こっちはやられた側なんだから」なのはよく分かるのですが、だからといって加害者側の自宅まで押しかけて、玄関先でどうのこうの、というのは「おどし」と取られてしまいます。ケースによっては、ちょっと筋違いな感じもしなくもありませんが「警察を呼びます」とか「今後は弁護士を通じて.......」なんて話をされてしまいます。
このため、被害者側の代理店の立場としては、相手側の落としどころ、譲歩できるギリギリのポイントを見極めたうえで、こういう解決案はいかがですか?という話をします。もちろん加害者側にも代理店なり保険会社の担当者なりが居る訳ですので直接交渉は出来ませんが、それでも相手感情をふまえつつ、相手の状況をふまえつつ、話のできそうなポイントを探っていきます。
さて、これをふまえると。
麻生君の状況は紛れもなくこのパターンでいうと「加害者側」です。ところがおそらく、もしかすると本心から麻生君は「オレは被害者だ」と思っているんじゃあないのかな?という気もします。明治の元勲なんかとも繋がりなるらしい「由緒ある(?)」ワタクシ「太郎」が悪いわけない、位に思っているかもしれません。
となれば、まず持ち上げるのがいいのではないか。今のままでは屈辱にまみれて後姿を見せる羽目になるのは火を見るよりも明らかな訳ですから、それよりは、鼻高々と、悠々と引き上げる形を取ってやり、逃げ道に誘導してあげる。そこで「やあ、麻生さんでもダメでしたか」くらいのネギライ半分、ブラック半分でも言ってやればいいじゃないですか。それこそ福田君のように「ちんぷりこいて」ぷーっとほっぺたをふくらましてしまっては、まあガキといわれても仕方がないですが、もう少しやり方を考えてもいいのでは?と思わなくもありません。これではゆとり世代を生み出した元凶はここにあった、といわれても仕方ありません。まあ元凶なんだろうけど。
2009年2月25日水曜日
どこに行ったか車検証?
最近車を借りてくるとよく遭遇する事態があります。それは車検証が行方不明なこと。
グローブボックスを探し、シートアンダートレイを探し、メーター裏の小物入れを探し、ドアポケットを探り、シートバックポケットを探し、トランクのアンダートレイまで探してもない。
普通世間一般的には車検証なんてまず用のないものの一つだと思うのです。ということは、まず触ったこともなければ見たこともない、というのが普通の反応です。車検証が見当たらないんですが、どこかにしまいましたか?と聞いても「え?それどういうの?」という反応が返ってくるばかりです。
わりかしある光景としては、点検や車検で借りるたびに見かけるパンパンに色んな書類で膨れ上がった車検証入れの変わり果てた姿。クルマをお返しする時に「なんか書類でいっぱいになっていたので、必要なさそうなものは処分しておきましたけど、よかったですか?」と聞くと、ものすごく感謝されることが多いです。何が必要なもので何が必要でないのかわからないので、とにかく全部入れとけ、というのが一般的な傾向のようです。
クルマ屋的には、車検証と今現在有効な自賠責保険の証書だけはセットにして入れておいたほうがいい、といっておきましょうか。
その他、別々にしておくと行方不明になる可能性の高いものとして「リサイクル券」があります。それ以外では、クルマの取扱説明書と、保証書(トヨタの場合は整備記録簿の束とセットになっているはずです)、それと今までに受けた整備点検の記録簿控が揃っていれば良いでしょう。
保険屋の視点で言えば、いざというときに連絡をする電話番号が書かれた保険証書についてくる半券みたいなのがあればもっと良いでしょう。もっとも、緊急連絡先とは書かれていますが、ほとんどの場合ただ事故受付をしてくれるだけで、そのほかに何にもしてくれないことが多いので、事故現場に来てくれて、何かと世話を焼いてくれる、連絡の付く人の番号を携帯のメモリーにいれておくほうがいいのでしょうけどね。
それ以外、例えば古い自賠責証書や、保険屋から送られてきた保険契約の約款やら何やらがどっさり入っている封筒とか、整備工場からの請求書とかその領収書とか、そのほかは全て捨ててもいいでしょう。ついついそのスペースのかなりを占めるナビゲーション関係の取扱説明書なども一緒にゴミ箱に直行したくなるとは思いますが、近頃の特にディーラー査定では「取扱説明書が一式揃っていること」なんて項目も追加されましたので、それは思いとどまっていただいた方が無難です。以前、一度ひどい目にあったことがありました。
さて。行方不明の車検証です。
一番の容疑者は、それを触りそうな人間です。つまりはクルマ屋ですね。部品を取り寄せるのにも、適合するパーツを検索するのにも、まずその車輌データが必要となります。基本的には「初度登録、型式記号、車体(フレーム)番号、エンジン型式、類別区分番号」この辺ですかね。で、この辺りが全て一式書いてあるのが車検証なわけです。つまりは、何か調べ物をするためにクルマから車検証を出して、そのままどこかにしまい忘れてしまったか?ということでです。
あるときなどは一回車検証入れごとクルマから出したはいいのですが、それを戻すときにグローブボックスの中がモノだらけで(本当はゴミだらけとかガラクタだらけとか言いたい.......)どうやっても元のようにすんなりグローブボックスが閉まってくれなくて、泣きたくなったことがあります。
それ以外に理由としてありそうなのが、ここのところディーラーでよくある「1日車検」という奴です。
基本的に町の整備工場では1泊2日で車検をすることがほとんどだと思います。1日目に車を借りて、その日の内に一通り点検を済ましておいて、要交換のパーツを発注しておき、翌日早い時間に各地の所管の陸運事務所にクルマを持ち込み、そこの検査ラインを通す。で、新しい車検証を出してもらい、一旦工場に帰る。そして届けられた要交換のパーツの交換作業を済ませ、納車準備をして、クルマを納める。多分こんな流れのはずです。
ところが、クルマの整備工場の中には「認証工場」と呼ばれるところがあります。平たく言うと陸運局のお墨付きをもらって、陸運局と同じレベルの検査ラインを持ち、陸運局職員と同じレベルでクルマの検査が出来る「検査員」と呼ばれる専任の人間(検査員資格というものがあるのです)がいる工場ということです。普通の整備工場との違いは、もちろん検査ラインを備えなければいけませんから投資金額も違うのですが、それ以上に車検のクルマをわざわざ陸運局まで持ち込む手間が要らなくなる、ということにあります。
このため、認証工場ならば「1日車検」とか「1時間車検」が可能になります。要はその時だけでも検査ラインに通る状態であれば車検は問題ありませんので。ただ、これだけで終わっていては工場は儲かりませんから「24ヶ月定期点検」というメニューやあれやこれやというトッピングメニューを用意しているわけです。一日で終われば、特に一時間で終わるのならばお客さんに待っていてもらってもいいでしょうし、何より工場としては代車を用意する必要がなくなります。
ただ、検査そのものはいいのですが、新しい車検期間が記入された車検証は陸運事務所でないと発行してくれません。このため認証工場では、その日の内にやり終えた車検を受けた車の書類は、翌日まとめて陸運局に持ち込むということをします。つまり車検証が出来上がってくるのは翌日なわけです。
ここで、特に今まで支払いに問題のなかったお付き合いの長いお客さんや、既に支払いを終えてしまったお客さんの車検証は、とっとと郵送してしまうのです。お客さんとしては「何だこれ?」ということで、そのままどこかにしまいこんでしまって....、という場面に今まで何度か遭遇したことがあります。
まあ、別に車検証くらいはなくても再発行してくれるのでいいのですが、困るのはお巡りさんに運悪く引っかかった時とか検問の時です。ほぼ必ず車検証と自賠責証書の提示を求められるので、これがないと疑われてしまうのですね。お前本当に所有者か?と。
そんなこんなで、一度車検証というものがどういうもんか、と確かめる意味でもその所在を確認してみるのも一興かと思います。
グローブボックスを探し、シートアンダートレイを探し、メーター裏の小物入れを探し、ドアポケットを探り、シートバックポケットを探し、トランクのアンダートレイまで探してもない。
普通世間一般的には車検証なんてまず用のないものの一つだと思うのです。ということは、まず触ったこともなければ見たこともない、というのが普通の反応です。車検証が見当たらないんですが、どこかにしまいましたか?と聞いても「え?それどういうの?」という反応が返ってくるばかりです。
わりかしある光景としては、点検や車検で借りるたびに見かけるパンパンに色んな書類で膨れ上がった車検証入れの変わり果てた姿。クルマをお返しする時に「なんか書類でいっぱいになっていたので、必要なさそうなものは処分しておきましたけど、よかったですか?」と聞くと、ものすごく感謝されることが多いです。何が必要なもので何が必要でないのかわからないので、とにかく全部入れとけ、というのが一般的な傾向のようです。
クルマ屋的には、車検証と今現在有効な自賠責保険の証書だけはセットにして入れておいたほうがいい、といっておきましょうか。
その他、別々にしておくと行方不明になる可能性の高いものとして「リサイクル券」があります。それ以外では、クルマの取扱説明書と、保証書(トヨタの場合は整備記録簿の束とセットになっているはずです)、それと今までに受けた整備点検の記録簿控が揃っていれば良いでしょう。
保険屋の視点で言えば、いざというときに連絡をする電話番号が書かれた保険証書についてくる半券みたいなのがあればもっと良いでしょう。もっとも、緊急連絡先とは書かれていますが、ほとんどの場合ただ事故受付をしてくれるだけで、そのほかに何にもしてくれないことが多いので、事故現場に来てくれて、何かと世話を焼いてくれる、連絡の付く人の番号を携帯のメモリーにいれておくほうがいいのでしょうけどね。
それ以外、例えば古い自賠責証書や、保険屋から送られてきた保険契約の約款やら何やらがどっさり入っている封筒とか、整備工場からの請求書とかその領収書とか、そのほかは全て捨ててもいいでしょう。ついついそのスペースのかなりを占めるナビゲーション関係の取扱説明書なども一緒にゴミ箱に直行したくなるとは思いますが、近頃の特にディーラー査定では「取扱説明書が一式揃っていること」なんて項目も追加されましたので、それは思いとどまっていただいた方が無難です。以前、一度ひどい目にあったことがありました。
さて。行方不明の車検証です。
一番の容疑者は、それを触りそうな人間です。つまりはクルマ屋ですね。部品を取り寄せるのにも、適合するパーツを検索するのにも、まずその車輌データが必要となります。基本的には「初度登録、型式記号、車体(フレーム)番号、エンジン型式、類別区分番号」この辺ですかね。で、この辺りが全て一式書いてあるのが車検証なわけです。つまりは、何か調べ物をするためにクルマから車検証を出して、そのままどこかにしまい忘れてしまったか?ということでです。
あるときなどは一回車検証入れごとクルマから出したはいいのですが、それを戻すときにグローブボックスの中がモノだらけで(本当はゴミだらけとかガラクタだらけとか言いたい.......)どうやっても元のようにすんなりグローブボックスが閉まってくれなくて、泣きたくなったことがあります。
それ以外に理由としてありそうなのが、ここのところディーラーでよくある「1日車検」という奴です。
基本的に町の整備工場では1泊2日で車検をすることがほとんどだと思います。1日目に車を借りて、その日の内に一通り点検を済ましておいて、要交換のパーツを発注しておき、翌日早い時間に各地の所管の陸運事務所にクルマを持ち込み、そこの検査ラインを通す。で、新しい車検証を出してもらい、一旦工場に帰る。そして届けられた要交換のパーツの交換作業を済ませ、納車準備をして、クルマを納める。多分こんな流れのはずです。
ところが、クルマの整備工場の中には「認証工場」と呼ばれるところがあります。平たく言うと陸運局のお墨付きをもらって、陸運局と同じレベルの検査ラインを持ち、陸運局職員と同じレベルでクルマの検査が出来る「検査員」と呼ばれる専任の人間(検査員資格というものがあるのです)がいる工場ということです。普通の整備工場との違いは、もちろん検査ラインを備えなければいけませんから投資金額も違うのですが、それ以上に車検のクルマをわざわざ陸運局まで持ち込む手間が要らなくなる、ということにあります。
このため、認証工場ならば「1日車検」とか「1時間車検」が可能になります。要はその時だけでも検査ラインに通る状態であれば車検は問題ありませんので。ただ、これだけで終わっていては工場は儲かりませんから「24ヶ月定期点検」というメニューやあれやこれやというトッピングメニューを用意しているわけです。一日で終われば、特に一時間で終わるのならばお客さんに待っていてもらってもいいでしょうし、何より工場としては代車を用意する必要がなくなります。
ただ、検査そのものはいいのですが、新しい車検期間が記入された車検証は陸運事務所でないと発行してくれません。このため認証工場では、その日の内にやり終えた車検を受けた車の書類は、翌日まとめて陸運局に持ち込むということをします。つまり車検証が出来上がってくるのは翌日なわけです。
ここで、特に今まで支払いに問題のなかったお付き合いの長いお客さんや、既に支払いを終えてしまったお客さんの車検証は、とっとと郵送してしまうのです。お客さんとしては「何だこれ?」ということで、そのままどこかにしまいこんでしまって....、という場面に今まで何度か遭遇したことがあります。
まあ、別に車検証くらいはなくても再発行してくれるのでいいのですが、困るのはお巡りさんに運悪く引っかかった時とか検問の時です。ほぼ必ず車検証と自賠責証書の提示を求められるので、これがないと疑われてしまうのですね。お前本当に所有者か?と。
そんなこんなで、一度車検証というものがどういうもんか、と確かめる意味でもその所在を確認してみるのも一興かと思います。
2009年2月22日日曜日
自動車雑誌
以前書いたことがあったような気がしますけど、柴田は長らく「マガジンX」という自動車雑誌を講読していました。多分、一番最初は大学にいっていた時、静岡トヨペットの内定をもらって、自動車のことを少しでも知っていなきゃなあ、と思い始めた平成3年の秋ごろのことだと思います。
当時東京の浜松市学生寮というところ(文京区千駄木3丁目)に住んでいて、多分その近所のコンビニで立ち読みをしたのがファーストコンタクトです。確かその時には新型スープラのスクープ記事が載っていた頃だったかと思います。おそらく時期的には初代編集長である山下さんという方がまだ取り仕切っておられていた頃かな?
学生時代は東京にいたこともあり、クルマというものにはほとんど興味はありませんでした。だって、あの時(バブル真っ盛り)に東京でクルマを所有するなんて、駐車場の金額だけで月に数万円(家賃以上)といわれていましたし、電車はいっぱい走っているし、電車の時刻表なんて終電の時間が気に なったとき以外は見たこともありませんでしたしねえ。
バイクの免許を取ろうと思ったことはありましたが、思っただけでした。
こんな感じだったので、免許は2年生のときに取ってありましたが、ほぼ使わずじまいでした。ですので、クルマの知識なんてそれ以降の吸収で、それまではまったく知らず、クラウンってどれ?と言っていたぐらいだったのです。
話は戻ってマガジンXですが、現在は定期購読はしていません。たまに目を引く記事が載っていると買わなくもありませんが、以前のように毎月ということはなくなりました。それでもさらさらと立ち読みをするのは「ざ・総括」くらいでしょうか。
今でもたまにXに寄稿をされている池田さんという方がいます。「ボンバー池田」というペンネームで「クルマ屋本舗」とかいうコラムを不定期で連載されていたのだったかな?この方の書かれた有料ファイルを買わせていただこうと思ったことがあるのですが、その際に本人確認という名目で直接池田さんからお電話をいただく、ということがありました。おそらく「変な奴には買って欲しくない」という身辺調査も含めての事だと思います。このあたり、以前アンプの事で取り上げた故・桝谷英哉さんに通ずる所があるのかな?
さて、池田さんからお電話をいただいた際に聞かれたことは「今購読している自動車雑誌は?」というものでした。もちろん当時は「X」をまだ読んでいましたので、そうお答えしました。それと「X」と同じ出版社の本で「モーターファン イラストレイテッド」という本も当時読んでいた(つまり今はもう購読はしていない)ので、その名も上げておきました。
ここで個人攻撃をするつもりはないのですが、どうもここのところ、マガジンXの2代目編集長をしておられた牧野茂雄さんという方が頑張っておられるようです。
匿名による歯に衣着せぬ新車批評、ということが目玉であったと思うのですが、個人的な記憶に依れば、確か初めてあそこに実名で登場したのが牧野さんではなかったかな、と思います。先の池田さんの言によれば、ここしばらくの「ざ・総括」の原稿は牧野さん一人で書いている、というお話もありました。まあ、たしかに以前の多彩な感じではなくなってきている感(つまり論評がけっこう一本調子)はありましたので、もうそろそろ定期購読の意味は薄れているなー、とは思ってはいましたが。変なミーハー路線も目に付くようになっていていましたしね。
「モーターファンイラストレイテッド」刊行当初は1年間だけの限定刊行というのが謳い文句だったと思います。最初から「何月号は何の特集をやります」ということが謳ってあって、かなりの分量の情報が詰め込まれていました。確か主筆(今見たら編集顧問となっていました)を両角武彦さんが勤めていたハズです。牧野さんも最初からその名前は見えるのですが、前面に出るという感じではありません。
ところが、売れ上げが良かったのかどうか知りませんが、1年で終わるはずの企画が「セカンドシーズン」などといって現在は第2周目(もう3周くらいに入るのかな?)にはいり、既に両角さんの名前は編集者の欄にはなく、記事のあちこちで牧野さんの名前が散見されます。月別の特集記事も随分企業広告色の強いものが多くなり、自動車評論の御重鎮が顔を出されるようにもなってきたようです。
これも池田さんに「(モーターファン誌も)あれだけの情報を毎月コンスタントな分量で出し続けるのは大変な作業量になるのでしょう?」と聞いたところ、池田さん曰く「あれはメーカーの広報資料の丸写しじゃないですか」とばっさり。まあ、そりゃあそうかと思い購読をやめてしまったというわけです。
そんなわけで、今現在、定期購読をしている自動車雑誌はなくなってしまいました。
ただ、情報は常に入れ続けていないと、という気持ちはあるので、今現在は両角さんのメールマガジンを受信しているのと、池田さんの有料ファイル、それと福野礼一郎さんという方の文章を見かけたときに買っているという状況です。
福野さんの文章で「基本、自動車雑誌はバイヤーズガイド」という言葉がありました。ただ、どうも胡散臭いと感じる雑誌が多くなってきたことに加え、新車そのものの魅力が薄くなってきていることもあり、どうも情報の出処という意味が薄くなってきている(バイヤーズガイドになりえていない)のかな?という気がします。まあ全てがネットに遷り変わっていくとは思えませんが、それでも既存の情報ルートを構成している企業やその中の人が取り残されているような気がしなくもありません。まあ、こうして自分もネット上にいろいろ書き連ねている訳ですが、つまるところは信用度、ということになるのかなあ?
プロの編集者や編集事務所になればなるほど文章はうまくなるでしょう。ただ、その中味であるはずの真意での知識や知恵が、ただ単に目の前を通り過ぎていくだけの情報にしかなっていないような気がします。血が通っていないというか、魂が籠もっていないというか。
自分の商売だけで言えば、右から左に仕事を請けて仕事を流し、下請けから来た請求書に少々手間賃を乗っけてお客さんに請求すればいいことです。ですが、それだけでは現場があまりにも希薄すぎます。自分でやってみればその大変さや困難さは分かるはずもありません。だから少々の事は自分でこなすのです。保安部品には触りませんが、それ以外の軽整備は自分で手をかけます。
でも、どうも最近の自動車雑誌からは、そういう臭いを感じなくなってきているんですよね。
当時東京の浜松市学生寮というところ(文京区千駄木3丁目)に住んでいて、多分その近所のコンビニで立ち読みをしたのがファーストコンタクトです。確かその時には新型スープラのスクープ記事が載っていた頃だったかと思います。おそらく時期的には初代編集長である山下さんという方がまだ取り仕切っておられていた頃かな?
学生時代は東京にいたこともあり、クルマというものにはほとんど興味はありませんでした。だって、あの時(バブル真っ盛り)に東京でクルマを所有するなんて、駐車場の金額だけで月に数万円(家賃以上)といわれていましたし、電車はいっぱい走っているし、電車の時刻表なんて終電の時間が気に なったとき以外は見たこともありませんでしたしねえ。
バイクの免許を取ろうと思ったことはありましたが、思っただけでした。
こんな感じだったので、免許は2年生のときに取ってありましたが、ほぼ使わずじまいでした。ですので、クルマの知識なんてそれ以降の吸収で、それまではまったく知らず、クラウンってどれ?と言っていたぐらいだったのです。
話は戻ってマガジンXですが、現在は定期購読はしていません。たまに目を引く記事が載っていると買わなくもありませんが、以前のように毎月ということはなくなりました。それでもさらさらと立ち読みをするのは「ざ・総括」くらいでしょうか。
今でもたまにXに寄稿をされている池田さんという方がいます。「ボンバー池田」というペンネームで「クルマ屋本舗」とかいうコラムを不定期で連載されていたのだったかな?この方の書かれた有料ファイルを買わせていただこうと思ったことがあるのですが、その際に本人確認という名目で直接池田さんからお電話をいただく、ということがありました。おそらく「変な奴には買って欲しくない」という身辺調査も含めての事だと思います。このあたり、以前アンプの事で取り上げた故・桝谷英哉さんに通ずる所があるのかな?
さて、池田さんからお電話をいただいた際に聞かれたことは「今購読している自動車雑誌は?」というものでした。もちろん当時は「X」をまだ読んでいましたので、そうお答えしました。それと「X」と同じ出版社の本で「モーターファン イラストレイテッド」という本も当時読んでいた(つまり今はもう購読はしていない)ので、その名も上げておきました。
ここで個人攻撃をするつもりはないのですが、どうもここのところ、マガジンXの2代目編集長をしておられた牧野茂雄さんという方が頑張っておられるようです。
匿名による歯に衣着せぬ新車批評、ということが目玉であったと思うのですが、個人的な記憶に依れば、確か初めてあそこに実名で登場したのが牧野さんではなかったかな、と思います。先の池田さんの言によれば、ここしばらくの「ざ・総括」の原稿は牧野さん一人で書いている、というお話もありました。まあ、たしかに以前の多彩な感じではなくなってきている感(つまり論評がけっこう一本調子)はありましたので、もうそろそろ定期購読の意味は薄れているなー、とは思ってはいましたが。変なミーハー路線も目に付くようになっていていましたしね。
「モーターファンイラストレイテッド」刊行当初は1年間だけの限定刊行というのが謳い文句だったと思います。最初から「何月号は何の特集をやります」ということが謳ってあって、かなりの分量の情報が詰め込まれていました。確か主筆(今見たら編集顧問となっていました)を両角武彦さんが勤めていたハズです。牧野さんも最初からその名前は見えるのですが、前面に出るという感じではありません。
ところが、売れ上げが良かったのかどうか知りませんが、1年で終わるはずの企画が「セカンドシーズン」などといって現在は第2周目(もう3周くらいに入るのかな?)にはいり、既に両角さんの名前は編集者の欄にはなく、記事のあちこちで牧野さんの名前が散見されます。月別の特集記事も随分企業広告色の強いものが多くなり、自動車評論の御重鎮が顔を出されるようにもなってきたようです。
これも池田さんに「(モーターファン誌も)あれだけの情報を毎月コンスタントな分量で出し続けるのは大変な作業量になるのでしょう?」と聞いたところ、池田さん曰く「あれはメーカーの広報資料の丸写しじゃないですか」とばっさり。まあ、そりゃあそうかと思い購読をやめてしまったというわけです。
そんなわけで、今現在、定期購読をしている自動車雑誌はなくなってしまいました。
ただ、情報は常に入れ続けていないと、という気持ちはあるので、今現在は両角さんのメールマガジンを受信しているのと、池田さんの有料ファイル、それと福野礼一郎さんという方の文章を見かけたときに買っているという状況です。
福野さんの文章で「基本、自動車雑誌はバイヤーズガイド」という言葉がありました。ただ、どうも胡散臭いと感じる雑誌が多くなってきたことに加え、新車そのものの魅力が薄くなってきていることもあり、どうも情報の出処という意味が薄くなってきている(バイヤーズガイドになりえていない)のかな?という気がします。まあ全てがネットに遷り変わっていくとは思えませんが、それでも既存の情報ルートを構成している企業やその中の人が取り残されているような気がしなくもありません。まあ、こうして自分もネット上にいろいろ書き連ねている訳ですが、つまるところは信用度、ということになるのかなあ?
プロの編集者や編集事務所になればなるほど文章はうまくなるでしょう。ただ、その中味であるはずの真意での知識や知恵が、ただ単に目の前を通り過ぎていくだけの情報にしかなっていないような気がします。血が通っていないというか、魂が籠もっていないというか。
自分の商売だけで言えば、右から左に仕事を請けて仕事を流し、下請けから来た請求書に少々手間賃を乗っけてお客さんに請求すればいいことです。ですが、それだけでは現場があまりにも希薄すぎます。自分でやってみればその大変さや困難さは分かるはずもありません。だから少々の事は自分でこなすのです。保安部品には触りませんが、それ以外の軽整備は自分で手をかけます。
でも、どうも最近の自動車雑誌からは、そういう臭いを感じなくなってきているんですよね。
2009年2月21日土曜日
フロントガラス
とある方から「油膜がヒドイ」ということを聞きました。ちょうど点検時期だったこともあり、6ヶ月点検を絡めて1日お預かりしてきました。
さて、先ずは水をかけてみました。
なんと言ったらいいか、どうも油膜なんて生易しいものではなく、ガラスコーティングでもしてあるかのような水弾きでした。これはちょっとやそっとのモノではありません。先ずは手始めに家庭用洗剤「ジョイ」で洗ってみました。洗剤としては家庭用食器洗い用の洗剤というのは非常に強力なので、少々の油膜程度ならばこれで取れてしまうことが多いので。
ただ、もしこれを読んで家庭用洗剤で洗おうとする人に気をつけていただきたいのは、この洗剤は非常に強力なるが故に、きちんと洗剤分を洗い流しきってしまわないと、塗装皮膜をいためてしまう可能性があります。お取り扱いには十分お気をつけください。
さて、ジョイ君のお仕事ぶりは.........、ダメでした。まったく歯が立ちません。やはりこれはガソリンスタンドなんかでの洗車機によるツヤだし洗車なんかをやられたような感じです。ガラス表面を水滴が滑るように流れていきます。ただ、走行中の風程度で雨滴が流れてくれるほどの弾き方ならいいのですがそれほどでもなく、ワイパーをかけるときちんと筋の残る拭取りになってしまい、却って危なくて仕方がないという状態です。
そういう状態が、フロントガラスだけでなく、サイドやリアガラスも似たような弾きかたですので、やはり洗車機による撥水洗車辺りがかなり怪しいかな、と。
ここまできたら、ガラス表面に付着している何かしらのコーティング層を磨き取るしかありません。念のため昨日の内に純正でウィパーゴムだけは買ってありますが、それを試すのは最後の事です。先ずは磨きです。
自動車用研磨剤と言えばコンパウンドなのですが、普通、ボディの磨きなどに使われるコンパウンドではガラスには使えません。というのもガラスそのものは割れるというイメージから、脆いと思われがちですが、実はガラスそのものは非常に硬い物質です。このためボディ磨きに使われるコンパウンドに含まれる研磨剤程度の硬度で歯が立たないのです。このためガラス磨き用コンパウンドというものが存在します。細かいことまでは知りませんが、研磨剤には酸化セリウムとかを使っているのだとか。
ただ、需要がそんなにないのか、それとも酸化セリウムそのものが高価なのか、ガラスコンパウンドは高価です。ボディ磨きに使うコンパウンドが1本4,000円程度であるのに対してガラスコンパウンドは7,000円ほどします。でもまあ、1台あたりの使用量はタカが知れているので、長い目で見ればいいや、ということで実は1本持っています。
作業をするにあたって気をつけるのは、とにかくガラスに傷をつけないように、周囲に傷をつけないように、ということです。もちろんポリッシャーと呼ばれる器械を使って磨き上げるのですが、バフと呼ばれる接触体はその都度、磨く相手やモノ、行程によって入れ替える都合上、マジックテープによって付け替えます。このためきちんと中心について入ればまだいいのですが、その辺はヤマ勘に頼っています。このため遅い回転数とはいえ、多少のブレは来ますので、うっかり手を抜いてポリッシャーを持っていようものなら周囲に跳ねてしまうこともあります。自分のクルマなら笑って済ませられますが、人のクルマを、しかもお金を取って預かっている時などはそれではすみません。
さて、そんなこんなで実質ガラス磨きだけで1時間ほどかかってしまいました。その後ワイパーゴムを新品に入れ替え、拭取りはバッチリになりました。
納車の時に気が付いたのですが、サンバイザーの所に「FK-2」という文字の入った紙が挟まっていました。施工が1月23日とか書いてあります。それを見た瞬間「やっぱりね」と思いました。
この件に限らず、ガソリンタンクの水抜き剤とか撥水ワイパーとか、はてはエンジン内部(だけに限らないけど)に入れる添加剤とか。まあ本業のガソリンの売上に対する利益率が低すぎるということに起因するのでしょうけど、そのバイタリティには感心することもあるのですが、クルマ屋からすると非常に迷惑をさせられる所があります。はっきり言うと、クルマそのものはそんな摩訶不思議な用品などを使わなくても(というより使わないほうが)健全な状態でいてくれます。
水抜き剤などは入れなくとも、実際にはガソリンタンクの中などに水は溜まらない(入っていたとしても「溜まる」などというレベルではない)し、かえってその主成分のエタノールの悪影響がどうよというレベルです。撥水ワイパーも確かにその時だけはいいのですが、撥水=強力な油膜ということでもあるので、後で始末をする方が大変ということもあります。自分の場合は元に戻すのにも、使い回しをするワイパーの板バネを捨てられてしまったので、それで難儀をしました。また、エンジンの添加剤などはもってのほかで、そんな程度で良くなるのならばメーカーのほうでとっくの昔に手を回しています。例えはピストンスカート部に施してあるモリブデンコートとか。
基本的には「定期点検」はきちんとしてもらい(最低サイクルとして12ヶ月点検)、メーカーの定める交換基準よりやや早めにオイル類や油脂類を交換してもらい(さすがにメーカー基準だとちょっと交換サイクルが長すぎるような気がします。メンテナンスフリーを目指しているが為、というのは理解は出来るし、そのほうが廃棄品が減らせる、というのは分かるのですが......。)、交換する油脂類や補給部品はメーカー指定の純正品を使う。後は乗りっぱなしでOK、というのが今の日本車です。
逆に早すぎる交換、例えばプラグとか、ATFなどを最近は狙い始めているようですが、これらの部品はホントに機械の内側にあるものなので、あんまり下手下に触られるのもどうかという気がしています。
プラグは2万キロで交換というラジオCMもありましたが、それよりも今時のエンジンはヘッドもアルミであることが多いので、変にプラグをねじ込まれる危険性を考えると、なるべくなら触る機会を少なくしたほうが良い様な気がします。せいぜい7~8万キロに1回程度の交換で十分でしょう。
またATFなどはいろいろな特性を考慮した上で非常に精密に性状を設計されている製品です。潤滑、冷却、伝達効率、洗浄、寿命などなど、あちらを立てればこちらが、ということだらけです。こうした所に特定の性能だけを狙った添加剤などを入れた日には、せっかく狙って作ったバランスがめちゃくちゃになってしまいます。こういう物は純正品を使うのが一番です。せっかく寿命も考慮されているのですから、2万キロとか3万キロごとの交換を言うところもありますが、無駄な出費をすることもないでしょう。メーカーでは基本的に無交換で良い位の事をいいますが(これもおそらく変な製品を入れられないための方便でしょう)、やはり10万キロを上限にそれでも7万キロ辺りでの交換が良いのでは?と思っています。
そういえば、ガソリンスタンドで通常使われているオイルは市販の最低グレードであることが多いようです。当時SJグレードが出回り始めていた頃の事ですが、ふと行きつけのガソリンスタンドでのオイル交換作業風景を見ていて「オイルは何使ってるの?」と聞いたところ「SF(当時でいえばおそらく最廉価オイルだったでしょう)」と言われたことがあります。今時SFなんてあるのか?と思うと同時に「安っすいオイル使ってんだなー」と思ったものです。
何でこんなことを言うかというと、ここのところの環境性能対策やエンジン設計の高度化により、現実的な問題としてエンジンオイルの性状を「最低限これ」と明確に求め始めていることがあります。
昔ならば、エンジンを設計する際、オイルというものは「最後に入っていればいいもの」という認識だったそうですが、今時のエンジン設計におけるオイルとは「エンジンの中に入っているのが前提」であり、オイルの粘性や流動性、洗浄能力などの前提基準の上にピストンとシリンダー間のクリアランス設計が成されたり、オイルラインの設計などがされているのだとか。
話が元に戻りますが、冒頭の撥水洗車による油膜にしても、似たようなところがあるのかな、と。つまりは「これがいい」と思ってやっていることであっても、それはお店の側にとっての良いことであって、本質的には「どう?」と首をかしげることが随分とあります。
醒めた物言いでよければ「人のクルマだから、その人がそれでよければ」となりますが、困るのはそのツケがこちらに回ってくること。まあそれも1つの商売だろと言われれば、確かにそういう面もあるのですが、損しているのはお客さんでありそのクルマである訳です。もう少し「クルマにとって(オーナーにとっても)いい事、悪いこと」を考えてあげて欲しいなあ、と思ったりもするわけです。
あ、そうそう。こないだリンクさせていただいている(そこの患者でもある)「オペラデンタルオフィス」のサイトを訪れた所、そのオペラさんのリンクサイトの中に、他の歯医者さんたちの物と思しきサイト達にまじって「しばた新聞」がリンクされていました。ありがとうございます。
なんか場違いなような気がするようなしないような。他にも幾つかリンクしていただいているサイトとして、いつもコメントをいただいている「コロパパ」さんのサイトや「らかす」さんなどがあります。せっかくこうしてご紹介いただいているのですから、ご紹介されるにふさわしい、というか少しはお役にたてるような記事を書いていきたいなー、という気持ちだけは忘れないようにしていきたいと思います。
そういうこともあって、最近は世情や環境に対する気持ちの吐露よりはクルマや保険に関する情報めいた物のほうがいいかなーとも思っているのですが。またご感想をいただければ幸いです。
さて、先ずは水をかけてみました。
なんと言ったらいいか、どうも油膜なんて生易しいものではなく、ガラスコーティングでもしてあるかのような水弾きでした。これはちょっとやそっとのモノではありません。先ずは手始めに家庭用洗剤「ジョイ」で洗ってみました。洗剤としては家庭用食器洗い用の洗剤というのは非常に強力なので、少々の油膜程度ならばこれで取れてしまうことが多いので。
ただ、もしこれを読んで家庭用洗剤で洗おうとする人に気をつけていただきたいのは、この洗剤は非常に強力なるが故に、きちんと洗剤分を洗い流しきってしまわないと、塗装皮膜をいためてしまう可能性があります。お取り扱いには十分お気をつけください。
さて、ジョイ君のお仕事ぶりは.........、ダメでした。まったく歯が立ちません。やはりこれはガソリンスタンドなんかでの洗車機によるツヤだし洗車なんかをやられたような感じです。ガラス表面を水滴が滑るように流れていきます。ただ、走行中の風程度で雨滴が流れてくれるほどの弾き方ならいいのですがそれほどでもなく、ワイパーをかけるときちんと筋の残る拭取りになってしまい、却って危なくて仕方がないという状態です。
そういう状態が、フロントガラスだけでなく、サイドやリアガラスも似たような弾きかたですので、やはり洗車機による撥水洗車辺りがかなり怪しいかな、と。
ここまできたら、ガラス表面に付着している何かしらのコーティング層を磨き取るしかありません。念のため昨日の内に純正でウィパーゴムだけは買ってありますが、それを試すのは最後の事です。先ずは磨きです。
自動車用研磨剤と言えばコンパウンドなのですが、普通、ボディの磨きなどに使われるコンパウンドではガラスには使えません。というのもガラスそのものは割れるというイメージから、脆いと思われがちですが、実はガラスそのものは非常に硬い物質です。このためボディ磨きに使われるコンパウンドに含まれる研磨剤程度の硬度で歯が立たないのです。このためガラス磨き用コンパウンドというものが存在します。細かいことまでは知りませんが、研磨剤には酸化セリウムとかを使っているのだとか。
ただ、需要がそんなにないのか、それとも酸化セリウムそのものが高価なのか、ガラスコンパウンドは高価です。ボディ磨きに使うコンパウンドが1本4,000円程度であるのに対してガラスコンパウンドは7,000円ほどします。でもまあ、1台あたりの使用量はタカが知れているので、長い目で見ればいいや、ということで実は1本持っています。
作業をするにあたって気をつけるのは、とにかくガラスに傷をつけないように、周囲に傷をつけないように、ということです。もちろんポリッシャーと呼ばれる器械を使って磨き上げるのですが、バフと呼ばれる接触体はその都度、磨く相手やモノ、行程によって入れ替える都合上、マジックテープによって付け替えます。このためきちんと中心について入ればまだいいのですが、その辺はヤマ勘に頼っています。このため遅い回転数とはいえ、多少のブレは来ますので、うっかり手を抜いてポリッシャーを持っていようものなら周囲に跳ねてしまうこともあります。自分のクルマなら笑って済ませられますが、人のクルマを、しかもお金を取って預かっている時などはそれではすみません。
さて、そんなこんなで実質ガラス磨きだけで1時間ほどかかってしまいました。その後ワイパーゴムを新品に入れ替え、拭取りはバッチリになりました。
納車の時に気が付いたのですが、サンバイザーの所に「FK-2」という文字の入った紙が挟まっていました。施工が1月23日とか書いてあります。それを見た瞬間「やっぱりね」と思いました。
この件に限らず、ガソリンタンクの水抜き剤とか撥水ワイパーとか、はてはエンジン内部(だけに限らないけど)に入れる添加剤とか。まあ本業のガソリンの売上に対する利益率が低すぎるということに起因するのでしょうけど、そのバイタリティには感心することもあるのですが、クルマ屋からすると非常に迷惑をさせられる所があります。はっきり言うと、クルマそのものはそんな摩訶不思議な用品などを使わなくても(というより使わないほうが)健全な状態でいてくれます。
水抜き剤などは入れなくとも、実際にはガソリンタンクの中などに水は溜まらない(入っていたとしても「溜まる」などというレベルではない)し、かえってその主成分のエタノールの悪影響がどうよというレベルです。撥水ワイパーも確かにその時だけはいいのですが、撥水=強力な油膜ということでもあるので、後で始末をする方が大変ということもあります。自分の場合は元に戻すのにも、使い回しをするワイパーの板バネを捨てられてしまったので、それで難儀をしました。また、エンジンの添加剤などはもってのほかで、そんな程度で良くなるのならばメーカーのほうでとっくの昔に手を回しています。例えはピストンスカート部に施してあるモリブデンコートとか。
基本的には「定期点検」はきちんとしてもらい(最低サイクルとして12ヶ月点検)、メーカーの定める交換基準よりやや早めにオイル類や油脂類を交換してもらい(さすがにメーカー基準だとちょっと交換サイクルが長すぎるような気がします。メンテナンスフリーを目指しているが為、というのは理解は出来るし、そのほうが廃棄品が減らせる、というのは分かるのですが......。)、交換する油脂類や補給部品はメーカー指定の純正品を使う。後は乗りっぱなしでOK、というのが今の日本車です。
逆に早すぎる交換、例えばプラグとか、ATFなどを最近は狙い始めているようですが、これらの部品はホントに機械の内側にあるものなので、あんまり下手下に触られるのもどうかという気がしています。
プラグは2万キロで交換というラジオCMもありましたが、それよりも今時のエンジンはヘッドもアルミであることが多いので、変にプラグをねじ込まれる危険性を考えると、なるべくなら触る機会を少なくしたほうが良い様な気がします。せいぜい7~8万キロに1回程度の交換で十分でしょう。
またATFなどはいろいろな特性を考慮した上で非常に精密に性状を設計されている製品です。潤滑、冷却、伝達効率、洗浄、寿命などなど、あちらを立てればこちらが、ということだらけです。こうした所に特定の性能だけを狙った添加剤などを入れた日には、せっかく狙って作ったバランスがめちゃくちゃになってしまいます。こういう物は純正品を使うのが一番です。せっかく寿命も考慮されているのですから、2万キロとか3万キロごとの交換を言うところもありますが、無駄な出費をすることもないでしょう。メーカーでは基本的に無交換で良い位の事をいいますが(これもおそらく変な製品を入れられないための方便でしょう)、やはり10万キロを上限にそれでも7万キロ辺りでの交換が良いのでは?と思っています。
そういえば、ガソリンスタンドで通常使われているオイルは市販の最低グレードであることが多いようです。当時SJグレードが出回り始めていた頃の事ですが、ふと行きつけのガソリンスタンドでのオイル交換作業風景を見ていて「オイルは何使ってるの?」と聞いたところ「SF(当時でいえばおそらく最廉価オイルだったでしょう)」と言われたことがあります。今時SFなんてあるのか?と思うと同時に「安っすいオイル使ってんだなー」と思ったものです。
何でこんなことを言うかというと、ここのところの環境性能対策やエンジン設計の高度化により、現実的な問題としてエンジンオイルの性状を「最低限これ」と明確に求め始めていることがあります。
昔ならば、エンジンを設計する際、オイルというものは「最後に入っていればいいもの」という認識だったそうですが、今時のエンジン設計におけるオイルとは「エンジンの中に入っているのが前提」であり、オイルの粘性や流動性、洗浄能力などの前提基準の上にピストンとシリンダー間のクリアランス設計が成されたり、オイルラインの設計などがされているのだとか。
話が元に戻りますが、冒頭の撥水洗車による油膜にしても、似たようなところがあるのかな、と。つまりは「これがいい」と思ってやっていることであっても、それはお店の側にとっての良いことであって、本質的には「どう?」と首をかしげることが随分とあります。
醒めた物言いでよければ「人のクルマだから、その人がそれでよければ」となりますが、困るのはそのツケがこちらに回ってくること。まあそれも1つの商売だろと言われれば、確かにそういう面もあるのですが、損しているのはお客さんでありそのクルマである訳です。もう少し「クルマにとって(オーナーにとっても)いい事、悪いこと」を考えてあげて欲しいなあ、と思ったりもするわけです。
あ、そうそう。こないだリンクさせていただいている(そこの患者でもある)「オペラデンタルオフィス」のサイトを訪れた所、そのオペラさんのリンクサイトの中に、他の歯医者さんたちの物と思しきサイト達にまじって「しばた新聞」がリンクされていました。ありがとうございます。
なんか場違いなような気がするようなしないような。他にも幾つかリンクしていただいているサイトとして、いつもコメントをいただいている「コロパパ」さんのサイトや「らかす」さんなどがあります。せっかくこうしてご紹介いただいているのですから、ご紹介されるにふさわしい、というか少しはお役にたてるような記事を書いていきたいなー、という気持ちだけは忘れないようにしていきたいと思います。
そういうこともあって、最近は世情や環境に対する気持ちの吐露よりはクルマや保険に関する情報めいた物のほうがいいかなーとも思っているのですが。またご感想をいただければ幸いです。
2009年2月19日木曜日
ドアノブ
結婚してから気になったのは嫁さんの爪の長さです。
たまにテレビでネイルアートの類いも見かけますが、有閑マダムで調理人でもいるような環境ならばともかく、ごく普通の一般人レベルではあのような装飾はムダであるばかりか却って有害とすら思っている僕は頭が古いのかな?
自動車整備においては、本来の爪の使い方をする時もあるので(つまり部品を爪でひっかけて外す、などの作業)多少は爪を残していないと作用に支障をきたすこともありますが、僕個人は整備そのものに関しては業者にやらせているので、なるべく爪は短く切っておくようにしています。
もうひとつの理由として、僕はアトピーなので昔から、あちこち痒くて仕方がありません。多少の事なら我慢するのですが、それでもというときには爪を立ててかきむしってしまう事があります。
会社を辞めてからは随分落ち着きましたが、ガキのころは手のひじの内側や膝の裏がいつも赤く(多少血のにじむこともありつつ)腫れていたものです。会社勤めをするようになってからは手首が痒くなるようになりました。おそらく、ひじや膝の裏側がいつも布地で覆われる格好をしているので、掻こうにも掻けなくなってしまったのが結果的に症状が治まる結果となったのでしょう。でもその代わり、手首や手の指を掻くようになってしまい、いつも手や指はガサガサでした。
こんな状態でしたので、多少なりとも引っかき傷を和らげる為には爪を短くしておき、引っ掛かりを弱くするのと、爪と指の間にゴミやばい菌がたまらぬようにしてキズの悪化を防ぐ、ということをしていたわけです。
さてさて、前置きはおいといて。
今日はタイヤ交換をするべく、朝お客さんの車を借りてきました。そうして、いつものことでしたが気になったのはドアノブの所の傷です。
これは奥さんが乗るクルマです。奥さんの爪までは見ませんでしたが、ウチの嫁さんのように少々長めの爪だとするとドアノブのへこみに爪をひっかけやすく、またそこが黒ずんだりしてミットモナイのです。みんな気にならないのかなあ?
わりあいここが黒ずんでいる車って多いです。当然新車ならばここまでピカピカですから、ここが黒ずんでくると中古車の雰囲気がプンプンしてくるのです。爪が塗料表面に引っかき傷を作り、そこに汚れや水垢などが染み込んでいる状態なのでしょう。
ついでに言うと、ドアミラー付近も中古車の雰囲気を醸し出す重要な役者となります。
みんな、ボンネットやフロントフェンダーは綺麗にする方が多いのですが、ドアミラー付近はけっこう形が入り組んでいて奥まったところが多いものです。で、あんまり洗われない車はこうした所に水が溜まったままの事が多く、時間が過ぎると苔状のものが生えていることが多いです。それとついでに水垢がべったりと付いていますね。
もちろん新車の場合は、こうした所までもツヤがあります。例えて言うと、きれいに塗りあがったばかりの模型と、それに仕上げの墨流しを入れた後の状態と、といった感じです。かえってわかりずらい?
きちんと水垢や汚れを落とした後に、市販の研磨剤(コンパウンド)でこうした所を洗ってあげると、本当に綺麗になります。出来ればコンパウンド掛けは自分でやらずに、お付き合いのあるクルマ屋でやってもらった方がいいでしょう。粒子の番手のこともありますし、あんまりやりすぎると、当然のことながら塗料の層を削っているわけですから、下地塗装が出てしまうこともあります。ここでもやりすぎは厳禁です。
高圧洗浄機などの設備を持っている人(ケルヒャーとか)は、タイヤハウスの中とかサイドステップとその下回りなどを洗ってあげるのもいいでしょう。塗装表面などに直接高圧洗浄を掛けるのはちょっとおっかないと思っているので(水圧が強すぎるのではないかという疑問と、その圧力のせいで表面に付着している砂粒が浮く前に表面を引っ掻いていないかという疑問)その辺だけにしておいたほうがいいと個人的には思っています。
世の中には奇特な人もいて、タイヤハウスの中や下回りにまでワックスを架けないと気が済まない人もいらっしゃるのだとか。これは笑い話ではなく実例として、下回りのワックスがけをしている最中にジャッキが外れてしまいクルマの下敷きになり圧死してしまった人もいるので、安全管理(例えば外したタイヤはサイドステップのところに置いておき、最悪それでエスケープゾーンを確保する、とか、必ず下にもぐる時にはウマを掛けるとか)だけはしっかりしておいてください。
さて、そんなこんなで、クルマを返す前にドアノブの所くらいは洗っといてあげようかと思っているところです。
たまにテレビでネイルアートの類いも見かけますが、有閑マダムで調理人でもいるような環境ならばともかく、ごく普通の一般人レベルではあのような装飾はムダであるばかりか却って有害とすら思っている僕は頭が古いのかな?
自動車整備においては、本来の爪の使い方をする時もあるので(つまり部品を爪でひっかけて外す、などの作業)多少は爪を残していないと作用に支障をきたすこともありますが、僕個人は整備そのものに関しては業者にやらせているので、なるべく爪は短く切っておくようにしています。
もうひとつの理由として、僕はアトピーなので昔から、あちこち痒くて仕方がありません。多少の事なら我慢するのですが、それでもというときには爪を立ててかきむしってしまう事があります。
会社を辞めてからは随分落ち着きましたが、ガキのころは手のひじの内側や膝の裏がいつも赤く(多少血のにじむこともありつつ)腫れていたものです。会社勤めをするようになってからは手首が痒くなるようになりました。おそらく、ひじや膝の裏側がいつも布地で覆われる格好をしているので、掻こうにも掻けなくなってしまったのが結果的に症状が治まる結果となったのでしょう。でもその代わり、手首や手の指を掻くようになってしまい、いつも手や指はガサガサでした。
こんな状態でしたので、多少なりとも引っかき傷を和らげる為には爪を短くしておき、引っ掛かりを弱くするのと、爪と指の間にゴミやばい菌がたまらぬようにしてキズの悪化を防ぐ、ということをしていたわけです。
さてさて、前置きはおいといて。
今日はタイヤ交換をするべく、朝お客さんの車を借りてきました。そうして、いつものことでしたが気になったのはドアノブの所の傷です。
これは奥さんが乗るクルマです。奥さんの爪までは見ませんでしたが、ウチの嫁さんのように少々長めの爪だとするとドアノブのへこみに爪をひっかけやすく、またそこが黒ずんだりしてミットモナイのです。みんな気にならないのかなあ?
わりあいここが黒ずんでいる車って多いです。当然新車ならばここまでピカピカですから、ここが黒ずんでくると中古車の雰囲気がプンプンしてくるのです。爪が塗料表面に引っかき傷を作り、そこに汚れや水垢などが染み込んでいる状態なのでしょう。
ついでに言うと、ドアミラー付近も中古車の雰囲気を醸し出す重要な役者となります。
みんな、ボンネットやフロントフェンダーは綺麗にする方が多いのですが、ドアミラー付近はけっこう形が入り組んでいて奥まったところが多いものです。で、あんまり洗われない車はこうした所に水が溜まったままの事が多く、時間が過ぎると苔状のものが生えていることが多いです。それとついでに水垢がべったりと付いていますね。
もちろん新車の場合は、こうした所までもツヤがあります。例えて言うと、きれいに塗りあがったばかりの模型と、それに仕上げの墨流しを入れた後の状態と、といった感じです。かえってわかりずらい?
きちんと水垢や汚れを落とした後に、市販の研磨剤(コンパウンド)でこうした所を洗ってあげると、本当に綺麗になります。出来ればコンパウンド掛けは自分でやらずに、お付き合いのあるクルマ屋でやってもらった方がいいでしょう。粒子の番手のこともありますし、あんまりやりすぎると、当然のことながら塗料の層を削っているわけですから、下地塗装が出てしまうこともあります。ここでもやりすぎは厳禁です。
高圧洗浄機などの設備を持っている人(ケルヒャーとか)は、タイヤハウスの中とかサイドステップとその下回りなどを洗ってあげるのもいいでしょう。塗装表面などに直接高圧洗浄を掛けるのはちょっとおっかないと思っているので(水圧が強すぎるのではないかという疑問と、その圧力のせいで表面に付着している砂粒が浮く前に表面を引っ掻いていないかという疑問)その辺だけにしておいたほうがいいと個人的には思っています。
世の中には奇特な人もいて、タイヤハウスの中や下回りにまでワックスを架けないと気が済まない人もいらっしゃるのだとか。これは笑い話ではなく実例として、下回りのワックスがけをしている最中にジャッキが外れてしまいクルマの下敷きになり圧死してしまった人もいるので、安全管理(例えば外したタイヤはサイドステップのところに置いておき、最悪それでエスケープゾーンを確保する、とか、必ず下にもぐる時にはウマを掛けるとか)だけはしっかりしておいてください。
さて、そんなこんなで、クルマを返す前にドアノブの所くらいは洗っといてあげようかと思っているところです。
2009年2月18日水曜日
農協について書かれた本
本屋さんに寄ったら「農協」について書かれた本が目に付きました。まあ、あれだけ山積みにしていれば目に付かない方がおかしいくらいに置いてあったのですが。
個人的な思いだけで言うと農協という団体は大嫌いです。
もちろん柴田の住む村櫛なんて所は「ド」が付くほど田舎ですから、ウチのおじいさんは専業農家でしたし農協の出資者でした。オヤジも途中白菜の値が暴落した時を境にタクシーの運転手に転向しましたが、70過ぎのオヤジの年代では珍しく高校を出ています。それも農業高校です。もちろん今は定年退職をしていますから、いつもは畑でモソモソいつも何かしらを作っています。つまりは柴田家は農協の組合員の家系(それほど大げさでもないけど)な訳です。でも個人的には農協とは関わりたくない、という思いが強くあります。
農協も、確かにその当初の設立目的からすれば、意義のあるものだったと思います。農地解放により小作農が大量に誕生したはずですから、組合員の生活支援組織として営農指導や農機具の共同購買であったり、農業経営上での資金の融通(収穫期に返済時期を設定する融資等)であったり、生産物の共同出荷など、様々な便宜を図ることが出来たことと思います。
ところが現在、というよりも随分前から農協の存在意義そのものが揺らいでいたはずです。第一に農業人口の極端な減少と高齢化です。根幹を成すべき組合員の後継者もおらず、組合員の兼業化が進み、でもなおかつ組織だけは巨大です。
現浜松市の「とぴあ浜松」だけで職員数が1,478名(平成19年度現在)なのだとか。では、正規の利用者たる正組合員の数は?というと24,693名。農家ではない農協利用者(准組合員)が47,040人なんだそうです(2008版とぴあ浜松ミニディスクロージャー誌より)。
ということは正規(と言っても幽霊組合員もあるらしい)組合員16.7人に対して職員1人。また組合員総数(71733人)のうち正規の組合員の占める率が35%足らずというわけです。共済利用者の軒数とかの資料はありませんでしたが、確か共済そのものの規定として、共済利用者の人数は組合員が50%以上を占めること、という規定があったはずですが?また支店数は40数店舗もあるあたり、郵便局並みだよなあ。
今、柴田が所属している保険事務所は簡易郵便局の権利を取り、開局準備を進めています。事務所の社長の思惑からすれば「簡保」が扱えるようになる、ということなのですが、この郵便局開設の経緯には農協が関係しています。
今まで何店舗か農協が簡易郵便局を併設していたのだそうです。ところが、郵政民営化に伴ってゆうちょ銀行が郵政省から金融庁管轄に遷った、という流れがあります。ところがここで問題が起きたのです。というのは、金融庁管轄になると、もちろんお金の管理手法や営業手法などが、民間の金融機関と同等レベルのセキュリティやクオリティが求められるようになります(同じ金融業でダブルスタンダードというのも変な話なんですが)。
ところが今まで郵政省や農林水産省管轄の、いわばヌルいレベルでやってきた農協職員は、金融庁管轄(つまりは普通の金融機関レベル)での業務管理をされてしまうと、その業務体制に対応できなくなってしまったのだとか。このため、とてもこんな業務管理レベルではやっていけない、ということで簡易局業務を停止する農協支所が多数出てきたのだそうです。あんたら今まで金融機関を気取ってきたんじゃないのか?と思わず突っ込みたくなるのですが、それは置いておいて。
あ、ご飯ですよーとお呼びがかかったので、今日はこのくらいに。
個人的な思いだけで言うと農協という団体は大嫌いです。
もちろん柴田の住む村櫛なんて所は「ド」が付くほど田舎ですから、ウチのおじいさんは専業農家でしたし農協の出資者でした。オヤジも途中白菜の値が暴落した時を境にタクシーの運転手に転向しましたが、70過ぎのオヤジの年代では珍しく高校を出ています。それも農業高校です。もちろん今は定年退職をしていますから、いつもは畑でモソモソいつも何かしらを作っています。つまりは柴田家は農協の組合員の家系(それほど大げさでもないけど)な訳です。でも個人的には農協とは関わりたくない、という思いが強くあります。
農協も、確かにその当初の設立目的からすれば、意義のあるものだったと思います。農地解放により小作農が大量に誕生したはずですから、組合員の生活支援組織として営農指導や農機具の共同購買であったり、農業経営上での資金の融通(収穫期に返済時期を設定する融資等)であったり、生産物の共同出荷など、様々な便宜を図ることが出来たことと思います。
ところが現在、というよりも随分前から農協の存在意義そのものが揺らいでいたはずです。第一に農業人口の極端な減少と高齢化です。根幹を成すべき組合員の後継者もおらず、組合員の兼業化が進み、でもなおかつ組織だけは巨大です。
現浜松市の「とぴあ浜松」だけで職員数が1,478名(平成19年度現在)なのだとか。では、正規の利用者たる正組合員の数は?というと24,693名。農家ではない農協利用者(准組合員)が47,040人なんだそうです(2008版とぴあ浜松ミニディスクロージャー誌より)。
ということは正規(と言っても幽霊組合員もあるらしい)組合員16.7人に対して職員1人。また組合員総数(71733人)のうち正規の組合員の占める率が35%足らずというわけです。共済利用者の軒数とかの資料はありませんでしたが、確か共済そのものの規定として、共済利用者の人数は組合員が50%以上を占めること、という規定があったはずですが?また支店数は40数店舗もあるあたり、郵便局並みだよなあ。
今、柴田が所属している保険事務所は簡易郵便局の権利を取り、開局準備を進めています。事務所の社長の思惑からすれば「簡保」が扱えるようになる、ということなのですが、この郵便局開設の経緯には農協が関係しています。
今まで何店舗か農協が簡易郵便局を併設していたのだそうです。ところが、郵政民営化に伴ってゆうちょ銀行が郵政省から金融庁管轄に遷った、という流れがあります。ところがここで問題が起きたのです。というのは、金融庁管轄になると、もちろんお金の管理手法や営業手法などが、民間の金融機関と同等レベルのセキュリティやクオリティが求められるようになります(同じ金融業でダブルスタンダードというのも変な話なんですが)。
ところが今まで郵政省や農林水産省管轄の、いわばヌルいレベルでやってきた農協職員は、金融庁管轄(つまりは普通の金融機関レベル)での業務管理をされてしまうと、その業務体制に対応できなくなってしまったのだとか。このため、とてもこんな業務管理レベルではやっていけない、ということで簡易局業務を停止する農協支所が多数出てきたのだそうです。あんたら今まで金融機関を気取ってきたんじゃないのか?と思わず突っ込みたくなるのですが、それは置いておいて。
あ、ご飯ですよーとお呼びがかかったので、今日はこのくらいに。
2009年2月17日火曜日
被害者の立場
交通事故で被害者の立場になるのはおもしろいことではありません。
先ず第一に、止まっているときに当てられたとか、対向車線をはみ出してきた対向車と接触したなどといった「どうやったら避けられるんだ」という状況でない限り、ほぼ確実に過失割合上、相手方が完全に100%悪いという決着とならないこと。ほぼ全ての事故に関して、基本的には被害者の側にも20%の過失が認定されてしまっているのが現実です。
曰く「交差点は基本的に徐行運転義務がある。また、仮に相手側が一旦停止義務があったとしても、それでも車が来るかもしれないと危険を予知しつつ運行しなければけない」ということなのですが、それはそれとして、どうも納得がいっていません。個人的には一旦停止無視などは「アンタ勝手にこっちの通行を邪魔しておいて、それでこっちにも2割の過失があるたあ、どういうわけだ?!」と思っています。はい。
第二に面白くないのは、過失割合が出ているということは、相手側の損傷をこちらで多少は見なくてはいけない、ということです。つまりは勝手に突っ込まれた状況だとしても、相手車の修理費の2割は請求書が自動的に届く訳です。ほとんどの場合、この過失分は保険を使って対処をすることになりますが、それはそれで保険等級(割引等級)が翌年3等級落ちるわけですから、これも面白くありません。
代理店(僕以外の人)の人にいわせれば「2割は道路上で自動車を運転する上での基本責任分。逆の立場にあったら、こちらは加害者側であっても2割分の請求はするんですよ。」と言われると納得出来るような出来ないような感じです。
これは余分な話になりますが、自身が加害者の当事者(今回のような一旦停止無視とか、余所見による接触)であった場合、自身には弁解の余地はない、と思っているので、自分自身の事故処理ではそういう姿勢でいきます。
相手の言い分は極力聞き入れ、基本8:2であっても極力こちらの過失按分を認めていき、例えば9:0とか9.5:0とかの保険会社の認めるレベルでの過失按分で妥結します。そして、足の出てしまった相手修理車の修理費を修理工場に直接持ち込むことで10%とか5%だけ値引きしてもらうのです。
基本的に、保険修理は、特に部品などは定価で保険会社に請求します。工賃に関しても以前書いた時間工賃のレートが高すぎなければ、マアマアそれで通ります。それでもディーラー工賃レートと修理工場直のレートの違いはあるようですが。
特に「ディーラー経由修理工場ゆき」修理の場合は無条件で最低3割工賃がカット(つまり修理工場の手間賃の内3割がディーラーの取り分として上前をはねられる)されます。部品なんかもディーラーから買えとかね。ディーラーによっては3割どころか4割抜くところもあるようです。つまりは、仕事を出してんだからその分寺銭(場所代)よこせ、ということ。売上的には、ただ受けるだけ(見積は作るにせよ)で数十万円になることは珍しくありませんし、利益率が部品台2割、工賃3割としてもザラで3割弱は見込めるわけですから自身は手を汚さずにそこそこの数字になる仕事です。
ということで何が言いたいかというと、鈑金仕事はそれだけ利益を出している仕事なので、1割程度の値引きになら応じないはずがない、ということです。もちろん鈑金工場直ならば、喜んでそれに応じてくれるでしょう。
但し、この示談をしようとするときには、被害車輌の修理をこちら側で行うことを相手側に了承してもらわないといけません。まあ、普通にいったらなかなか難しいことではありますので、いつでもこれができるという訳ではないんですけどね。
第3に面白くないのは、自身の車の修理費に関してです。車両保険に加入されていない人は、ここでまた一悶着あります。
こちらの過失分2割を自分の対物保険で支払うならば、同時に自分の車を直すのに車両保険を使っても翌年度の割引等級ダウンは変わりありません。同じ3等級ダウンで痛みは同じです。ただ、車両保険に入っていない人はここでまた自分の車の修理費の2割分を自弁しなくてはいけません。
ここで先ほどのように修理工場に直接持ち込むのならば「なるべく修理見積を膨らませておいて、実際の請求は中古パーツなどを使って極力抑える」などということもしますし、見積上の額面の2割程度の金額ならば吸収しきれないこともないでしょう。ですが、仕事のシステムをきっちり組み上げすぎているディーラーなどは杓子定規にやってきてくれる(というか、そういうことをすると自社の利益率が下がるので、そういうことをやらなくなってきている)ので、どうにも融通が利かない場合が多いのが困るところです。
こちらとすれば被害者側の経済的損失が極力出ないことを最優先に考えるのですが、修理を受けたディーラーとしてはあくまで「修理依頼を受け付けた」だけですからねえ。
それともうひとつ。最近のディーラーは代車を持っていません。
例えば車検なんかでも「1日で車検が終わります」とか「45分車検」とか言っているのは「代車を用意しなくてもいい(代車を用意する場合はレンタカー代が加算)」「引き取り納車にかかる時間と人手が省略できる」「引き取りに行く時間が省略できれば、その分他の作業をこなせる」「専任の車検チームを組んでおけばいいので、その分こなせる作業量が増え、来店型なので時間のロスが少なく、事前に予定が組みやすい」など、確かにディーラー側にとってはメリットはいっぱいあるように思えます。
このため、仮に鈑金修理であっても代車の用意はありません。あったとすれば、それは傘下の鈑金工場に供出させた代車です。「仕事を出すから、代車をよこせ」ということですね。
またちょっと話がずれます。保険契約に「代車特約」というものがあります。個人的には極力、この特約をつけてもらうようにしています。単純に言えば修理期間中の代車代をこれで補填するということなのですが、ただ、これを杓子定規にレンタカー代に遣ってしまうことには、あまり賛同しません。
特に年式の古いクルマが被害車輌であった場合、年式による時価が大きく問題になることがあります。つまりは「時価全損」ということを言われると車両保険で出てくる金額では修理が出来ない、次のクルマに移行するのに10万20万という単位で追い金が発生するケースが稀ではありません。それこそ「アンタが来なければ、うちの車は元気に今でも走ってくれていた」のに、なぜか強制的に車を換える羽目になり、追い金までふんだくられる、というわけです。
こういったケースの場合、この代車特約から見込める金額をプールしておき、次の車の代金の一部として充当する、もしくは修理金額の一部としてプールしておく、という手もありうるわけです。
話を戻します。このために、修理金額だけに留まらず修理期間中の代車まで要求されることもありうるわけです。自分なら面白くないことだらけです。
だから揉めるのです。
揉めるという事は、それでは納得できないということでしょう?では誰が納得できないのか、といえばほとんどの場合は被害者側だと思います。
自動車保険は基本的には賠償責任保険と傷害保険、それと自身の車両修理費用の保険をセットにした商品です。今現在では対人保険・対物保険の保障金額はほぼ「無制限」がデフォルトになりつつあります。賠償金額は無制限な訳ですから、加害者側であれば実際には「ごめんなさい」とひたすら謝っていれば(言葉は悪いですが)あとは保険会社側にお任せコースでいいような状態です。あとは現状復帰にかかる金額の算定が本当にそれだけでいいのか?という問題でしょう。
損保の代理店という立場だけであるならば「事故ってそういうもん」というスタンスでいいのでしょうけど、僕は「クルマ生活の支援者」という立ち位置がその出身です。「事故による保険会社からの支払い金額でどのようにして現状復帰させるか」ということが主目的なのです。で、こういう目でいると、やはり「不十分じゃないの?」と思わざるを得ません。
この辺が保険会社に対する不信の根っこであるような気がするのですが、どんなもんでしょう?
それが、どうせ払うのなら「安い保険料の保険へ」という流れになっているような気がしています。ただ現実には「保険料を取られるだけの保険」に契約者が流れているだけのような気がしていて、結局は通販系やカタカナ系損保の手のひらの上で踊らされているようにしか思えないんですけどね。
通販系で受け付けている「30歳以上、ゴールド免許、割引等級16等級以上」等といった契約者は一般の損保にとっても「ドル箱のお客さん(事故をする確率が通常低く、このため保険料が丸々収入となる確率も高い)」であるはずですから、なんとしても契約者の流出を抑えたいという保険会社の気持ちも分からなくもありません。それが「早期の満期契約の更改率」や「キャッシュレス(保険料の口座引落し率を上げて、お金は後で、契約は先に、とする)」ということを代理店に躾けていく施策の本音でしょう。でもそれは、契約者の本音ではない気がしています。
それよりも「事故のときに決して悔しい思いをしなくともいい」保険体系を考えても良いんではないでしょうかねえ。会社が大きそうだから大丈夫そうだとか、電話受付が印象が良かったから、という程度で左右されるのが本質的な選択ではないでしょう?
先ず第一に、止まっているときに当てられたとか、対向車線をはみ出してきた対向車と接触したなどといった「どうやったら避けられるんだ」という状況でない限り、ほぼ確実に過失割合上、相手方が完全に100%悪いという決着とならないこと。ほぼ全ての事故に関して、基本的には被害者の側にも20%の過失が認定されてしまっているのが現実です。
曰く「交差点は基本的に徐行運転義務がある。また、仮に相手側が一旦停止義務があったとしても、それでも車が来るかもしれないと危険を予知しつつ運行しなければけない」ということなのですが、それはそれとして、どうも納得がいっていません。個人的には一旦停止無視などは「アンタ勝手にこっちの通行を邪魔しておいて、それでこっちにも2割の過失があるたあ、どういうわけだ?!」と思っています。はい。
第二に面白くないのは、過失割合が出ているということは、相手側の損傷をこちらで多少は見なくてはいけない、ということです。つまりは勝手に突っ込まれた状況だとしても、相手車の修理費の2割は請求書が自動的に届く訳です。ほとんどの場合、この過失分は保険を使って対処をすることになりますが、それはそれで保険等級(割引等級)が翌年3等級落ちるわけですから、これも面白くありません。
代理店(僕以外の人)の人にいわせれば「2割は道路上で自動車を運転する上での基本責任分。逆の立場にあったら、こちらは加害者側であっても2割分の請求はするんですよ。」と言われると納得出来るような出来ないような感じです。
これは余分な話になりますが、自身が加害者の当事者(今回のような一旦停止無視とか、余所見による接触)であった場合、自身には弁解の余地はない、と思っているので、自分自身の事故処理ではそういう姿勢でいきます。
相手の言い分は極力聞き入れ、基本8:2であっても極力こちらの過失按分を認めていき、例えば9:0とか9.5:0とかの保険会社の認めるレベルでの過失按分で妥結します。そして、足の出てしまった相手修理車の修理費を修理工場に直接持ち込むことで10%とか5%だけ値引きしてもらうのです。
基本的に、保険修理は、特に部品などは定価で保険会社に請求します。工賃に関しても以前書いた時間工賃のレートが高すぎなければ、マアマアそれで通ります。それでもディーラー工賃レートと修理工場直のレートの違いはあるようですが。
特に「ディーラー経由修理工場ゆき」修理の場合は無条件で最低3割工賃がカット(つまり修理工場の手間賃の内3割がディーラーの取り分として上前をはねられる)されます。部品なんかもディーラーから買えとかね。ディーラーによっては3割どころか4割抜くところもあるようです。つまりは、仕事を出してんだからその分寺銭(場所代)よこせ、ということ。売上的には、ただ受けるだけ(見積は作るにせよ)で数十万円になることは珍しくありませんし、利益率が部品台2割、工賃3割としてもザラで3割弱は見込めるわけですから自身は手を汚さずにそこそこの数字になる仕事です。
ということで何が言いたいかというと、鈑金仕事はそれだけ利益を出している仕事なので、1割程度の値引きになら応じないはずがない、ということです。もちろん鈑金工場直ならば、喜んでそれに応じてくれるでしょう。
但し、この示談をしようとするときには、被害車輌の修理をこちら側で行うことを相手側に了承してもらわないといけません。まあ、普通にいったらなかなか難しいことではありますので、いつでもこれができるという訳ではないんですけどね。
第3に面白くないのは、自身の車の修理費に関してです。車両保険に加入されていない人は、ここでまた一悶着あります。
こちらの過失分2割を自分の対物保険で支払うならば、同時に自分の車を直すのに車両保険を使っても翌年度の割引等級ダウンは変わりありません。同じ3等級ダウンで痛みは同じです。ただ、車両保険に入っていない人はここでまた自分の車の修理費の2割分を自弁しなくてはいけません。
ここで先ほどのように修理工場に直接持ち込むのならば「なるべく修理見積を膨らませておいて、実際の請求は中古パーツなどを使って極力抑える」などということもしますし、見積上の額面の2割程度の金額ならば吸収しきれないこともないでしょう。ですが、仕事のシステムをきっちり組み上げすぎているディーラーなどは杓子定規にやってきてくれる(というか、そういうことをすると自社の利益率が下がるので、そういうことをやらなくなってきている)ので、どうにも融通が利かない場合が多いのが困るところです。
こちらとすれば被害者側の経済的損失が極力出ないことを最優先に考えるのですが、修理を受けたディーラーとしてはあくまで「修理依頼を受け付けた」だけですからねえ。
それともうひとつ。最近のディーラーは代車を持っていません。
例えば車検なんかでも「1日で車検が終わります」とか「45分車検」とか言っているのは「代車を用意しなくてもいい(代車を用意する場合はレンタカー代が加算)」「引き取り納車にかかる時間と人手が省略できる」「引き取りに行く時間が省略できれば、その分他の作業をこなせる」「専任の車検チームを組んでおけばいいので、その分こなせる作業量が増え、来店型なので時間のロスが少なく、事前に予定が組みやすい」など、確かにディーラー側にとってはメリットはいっぱいあるように思えます。
このため、仮に鈑金修理であっても代車の用意はありません。あったとすれば、それは傘下の鈑金工場に供出させた代車です。「仕事を出すから、代車をよこせ」ということですね。
またちょっと話がずれます。保険契約に「代車特約」というものがあります。個人的には極力、この特約をつけてもらうようにしています。単純に言えば修理期間中の代車代をこれで補填するということなのですが、ただ、これを杓子定規にレンタカー代に遣ってしまうことには、あまり賛同しません。
特に年式の古いクルマが被害車輌であった場合、年式による時価が大きく問題になることがあります。つまりは「時価全損」ということを言われると車両保険で出てくる金額では修理が出来ない、次のクルマに移行するのに10万20万という単位で追い金が発生するケースが稀ではありません。それこそ「アンタが来なければ、うちの車は元気に今でも走ってくれていた」のに、なぜか強制的に車を換える羽目になり、追い金までふんだくられる、というわけです。
こういったケースの場合、この代車特約から見込める金額をプールしておき、次の車の代金の一部として充当する、もしくは修理金額の一部としてプールしておく、という手もありうるわけです。
話を戻します。このために、修理金額だけに留まらず修理期間中の代車まで要求されることもありうるわけです。自分なら面白くないことだらけです。
だから揉めるのです。
揉めるという事は、それでは納得できないということでしょう?では誰が納得できないのか、といえばほとんどの場合は被害者側だと思います。
自動車保険は基本的には賠償責任保険と傷害保険、それと自身の車両修理費用の保険をセットにした商品です。今現在では対人保険・対物保険の保障金額はほぼ「無制限」がデフォルトになりつつあります。賠償金額は無制限な訳ですから、加害者側であれば実際には「ごめんなさい」とひたすら謝っていれば(言葉は悪いですが)あとは保険会社側にお任せコースでいいような状態です。あとは現状復帰にかかる金額の算定が本当にそれだけでいいのか?という問題でしょう。
損保の代理店という立場だけであるならば「事故ってそういうもん」というスタンスでいいのでしょうけど、僕は「クルマ生活の支援者」という立ち位置がその出身です。「事故による保険会社からの支払い金額でどのようにして現状復帰させるか」ということが主目的なのです。で、こういう目でいると、やはり「不十分じゃないの?」と思わざるを得ません。
この辺が保険会社に対する不信の根っこであるような気がするのですが、どんなもんでしょう?
それが、どうせ払うのなら「安い保険料の保険へ」という流れになっているような気がしています。ただ現実には「保険料を取られるだけの保険」に契約者が流れているだけのような気がしていて、結局は通販系やカタカナ系損保の手のひらの上で踊らされているようにしか思えないんですけどね。
通販系で受け付けている「30歳以上、ゴールド免許、割引等級16等級以上」等といった契約者は一般の損保にとっても「ドル箱のお客さん(事故をする確率が通常低く、このため保険料が丸々収入となる確率も高い)」であるはずですから、なんとしても契約者の流出を抑えたいという保険会社の気持ちも分からなくもありません。それが「早期の満期契約の更改率」や「キャッシュレス(保険料の口座引落し率を上げて、お金は後で、契約は先に、とする)」ということを代理店に躾けていく施策の本音でしょう。でもそれは、契約者の本音ではない気がしています。
それよりも「事故のときに決して悔しい思いをしなくともいい」保険体系を考えても良いんではないでしょうかねえ。会社が大きそうだから大丈夫そうだとか、電話受付が印象が良かったから、という程度で左右されるのが本質的な選択ではないでしょう?
2009年2月16日月曜日
とても暖かい日が続いています。恒例の呉松の河津桜がもう咲いていました。
で、予想されていたことではありますが、またしても花粉の飛散量がものすごい、というニュースをやっていました。柴田自身は花粉症と言われればそうなのかなあ、という程度で、それ以前に年がら年中鼻炎なので,今に限って症状が酷いというわけでもなく、いつもなんとなくどちらかの鼻の穴は通りが悪いので口で息をするのには馴れていますから、特にこの時期だけを毛嫌いすると言うことはありません。
ところが身近に花粉症の症状のヒドイ人がいました。それはうちの兄貴。
昨日、たまたま用事があって実家に行ったところ、それはなんかのコスプレか?と言わんばかりのマスクとサングラスを装備した面妖な格好でウロウロしている人物を発見しました。花粉がヒドイということでなんとなく予想はしていましたが、そこまで重装備かい?という感じ。これでドカチンヘルメットを被って首の後ろに手ぬぐいでもヒラヒラさせた日にゃあ「何がそんなに不満だ?今日はどこにデモに行くんだ?」というところです。
ちょっと気になって今「バイク用 マスク」で検索してみたら、この手のマスクっていっぱいあるんですね。兄貴のしていたっぽいマスクもやはりあって、能書きを見て見ると「イギリス国防省でも認可された対細菌兵器用フィルターを装備した云々」とあります。うーん、そそるなあ。でも金額を見てひきました。だってマスク1つで6000円とか7000円とかするんだもの。買いません、自分なら。
そういえばかつての同僚であるアリコの人に外で会う機会がありましたが、厳重そうなマスクしていたなあ。なんか医療用とか手術用みたいな奴。あんまり街中にも行かなくなってしまったので、そうそう目にする機会があるわけでもないですが、宇宙人みたいな風貌になってしまう対花粉装備をした人もいる様です。「え?何あれ?」と思わず言っちゃいそうな人。もちろん本人も望んでそういう格好をしているわけではないでしょうが、人間が生きづらい時代なのか、それとも生き物として退化(進化?)してきているのか。
なんにせよ、今日は車を一台洗わなくてはいけないので、こうも風が強いとやりづらくて嫌だなあ。しかも寒いし。
で、予想されていたことではありますが、またしても花粉の飛散量がものすごい、というニュースをやっていました。柴田自身は花粉症と言われればそうなのかなあ、という程度で、それ以前に年がら年中鼻炎なので,今に限って症状が酷いというわけでもなく、いつもなんとなくどちらかの鼻の穴は通りが悪いので口で息をするのには馴れていますから、特にこの時期だけを毛嫌いすると言うことはありません。
ところが身近に花粉症の症状のヒドイ人がいました。それはうちの兄貴。
昨日、たまたま用事があって実家に行ったところ、それはなんかのコスプレか?と言わんばかりのマスクとサングラスを装備した面妖な格好でウロウロしている人物を発見しました。花粉がヒドイということでなんとなく予想はしていましたが、そこまで重装備かい?という感じ。これでドカチンヘルメットを被って首の後ろに手ぬぐいでもヒラヒラさせた日にゃあ「何がそんなに不満だ?今日はどこにデモに行くんだ?」というところです。
ちょっと気になって今「バイク用 マスク」で検索してみたら、この手のマスクっていっぱいあるんですね。兄貴のしていたっぽいマスクもやはりあって、能書きを見て見ると「イギリス国防省でも認可された対細菌兵器用フィルターを装備した云々」とあります。うーん、そそるなあ。でも金額を見てひきました。だってマスク1つで6000円とか7000円とかするんだもの。買いません、自分なら。
そういえばかつての同僚であるアリコの人に外で会う機会がありましたが、厳重そうなマスクしていたなあ。なんか医療用とか手術用みたいな奴。あんまり街中にも行かなくなってしまったので、そうそう目にする機会があるわけでもないですが、宇宙人みたいな風貌になってしまう対花粉装備をした人もいる様です。「え?何あれ?」と思わず言っちゃいそうな人。もちろん本人も望んでそういう格好をしているわけではないでしょうが、人間が生きづらい時代なのか、それとも生き物として退化(進化?)してきているのか。
なんにせよ、今日は車を一台洗わなくてはいけないので、こうも風が強いとやりづらくて嫌だなあ。しかも寒いし。
2009年2月15日日曜日
すれ違い
こういう仕事をしていると、わりあい「気持ちのすれ違い」という事態に遭遇します。
なんだかんだ言って、そう気の長い性質ではありませんので、回りくどい言い回しが苦手です。でも言いにくい事柄に関しては非常に饒舌です。だって言い難いんだもの。
ですので、直接お会いしてお話をさせてもらっているときなどは、わりあいストレートに思ったことを口にしてしまいます。もちろん対お客さんとの会話では極力失礼のない言い回しをしますが、遠慮会釈のない間柄での会話だとけっこうきつい(嫁さんに言わせると「口が悪い」)物言いをしています。また、なるべくわかりやすくするために、下ネタ絡みのたとえ話も満載です。さすがにここまで来ると、そうそう行き違いと言うか気持ちのすれ違いはありません。
問題なのは、物事をはっきり言わない人、主張がよくブレる人、事あるごとにいちいち小言が出てくる人などです。前の二者は何を考えているのか、真意がはっきり読めません。結局どうしたいのよ?となってしまいます。後者は、いくらこちら側が気持ちを籠めた行動をしたりアドバイスをしてあげていたとしても、返ってくる言葉が味気ないものばかりだと、段々その人に対するこちら側の気持ちが醒めてしまうので、結果的に連絡が途絶えがちになってしまいます。
別に自分も事ある毎の見返りを求めている訳ではないのですが、やはり気持ちのよいお付き合いをしたいと考えます。それは挨拶をしたら返してくれたという程度のもので構わないのです。こちらもできる限りのことをしてあげたいと思うし、その気持ちを汲んでもらえる方には、いっそうの何がしかが出来ないかと思うようになります。
トヨペット時代にあった商談風景に「オレは客なんだからもっとサービスしろ。」とか「値引きがそれっぱかであるはずがない。もっとちゃんと所長と相談してこの数字にして来い。」なんていうことをいう人がまれにありました。
もっとも、そういうこと言う人には、こちらも素直に条件を切る気にはなれませんから、こちら側から商談を打ち切ることもありましたし、はっきりと「帰れ」と言ったこともあります。いくらなんでも商売の相手として最低限の礼儀があるはずです。
似たような構図に「オレは被害者だ。こんな条件で示談が飲める訳がない。なんとかしろ。」というものがあります。まあ気持ち的に分からなくもないのですが(特に一旦停止無視時の被害者の時など)、交渉ごとである以上、いくら相手が加害者であるとはいえ条件的に折れてもらわなくてはいけないこともあります。ならば、それがいくら面白くないことであっても「心情的に折れやすい着地点に相手方を誘導する」ことも大切なことになります。
それを思うと気持ち的にも仕事としても「加害者側」であることの方が立ち回りは楽です。だって、言葉は悪いですけどひたすら「ごめんなさい」と言っておいて、譲れる所はひたすら譲っておけばいいんですから。
個人個人で性格の暗い明るい、おとなしい、賑やかなどなど人それぞれではありますが、なるべく表裏のない方々とのお付き合いが出来ていくのが理想ですねえ。
なんだかんだ言って、そう気の長い性質ではありませんので、回りくどい言い回しが苦手です。でも言いにくい事柄に関しては非常に饒舌です。だって言い難いんだもの。
ですので、直接お会いしてお話をさせてもらっているときなどは、わりあいストレートに思ったことを口にしてしまいます。もちろん対お客さんとの会話では極力失礼のない言い回しをしますが、遠慮会釈のない間柄での会話だとけっこうきつい(嫁さんに言わせると「口が悪い」)物言いをしています。また、なるべくわかりやすくするために、下ネタ絡みのたとえ話も満載です。さすがにここまで来ると、そうそう行き違いと言うか気持ちのすれ違いはありません。
問題なのは、物事をはっきり言わない人、主張がよくブレる人、事あるごとにいちいち小言が出てくる人などです。前の二者は何を考えているのか、真意がはっきり読めません。結局どうしたいのよ?となってしまいます。後者は、いくらこちら側が気持ちを籠めた行動をしたりアドバイスをしてあげていたとしても、返ってくる言葉が味気ないものばかりだと、段々その人に対するこちら側の気持ちが醒めてしまうので、結果的に連絡が途絶えがちになってしまいます。
別に自分も事ある毎の見返りを求めている訳ではないのですが、やはり気持ちのよいお付き合いをしたいと考えます。それは挨拶をしたら返してくれたという程度のもので構わないのです。こちらもできる限りのことをしてあげたいと思うし、その気持ちを汲んでもらえる方には、いっそうの何がしかが出来ないかと思うようになります。
トヨペット時代にあった商談風景に「オレは客なんだからもっとサービスしろ。」とか「値引きがそれっぱかであるはずがない。もっとちゃんと所長と相談してこの数字にして来い。」なんていうことをいう人がまれにありました。
もっとも、そういうこと言う人には、こちらも素直に条件を切る気にはなれませんから、こちら側から商談を打ち切ることもありましたし、はっきりと「帰れ」と言ったこともあります。いくらなんでも商売の相手として最低限の礼儀があるはずです。
似たような構図に「オレは被害者だ。こんな条件で示談が飲める訳がない。なんとかしろ。」というものがあります。まあ気持ち的に分からなくもないのですが(特に一旦停止無視時の被害者の時など)、交渉ごとである以上、いくら相手が加害者であるとはいえ条件的に折れてもらわなくてはいけないこともあります。ならば、それがいくら面白くないことであっても「心情的に折れやすい着地点に相手方を誘導する」ことも大切なことになります。
それを思うと気持ち的にも仕事としても「加害者側」であることの方が立ち回りは楽です。だって、言葉は悪いですけどひたすら「ごめんなさい」と言っておいて、譲れる所はひたすら譲っておけばいいんですから。
個人個人で性格の暗い明るい、おとなしい、賑やかなどなど人それぞれではありますが、なるべく表裏のない方々とのお付き合いが出来ていくのが理想ですねえ。
2009年2月13日金曜日
車検代が払えない
先日、ブラジル人から電話がかかってきました。今までの付き合いとしては自動車の任意保険だけ付き合ってもらっていた、という関係です。とはいってもそれ以上では無いので手配り版「しばた新聞」を配達するほどではないお付き合いでした。
用件は車検の依頼です。ただし、「今は仕事がない、お金ない、でも車検は受けたい、何とかならないか?つまり分割払いで車検を取って欲しい」というものです。
一ヶ月ほど前にも、このブラジル人を雇っていた派遣会社の部長から(この人もそろそろ仕事にあぶれそう)分割払いで車検を受けてやって欲しい、と依頼がありました。でもいくら「この人はいい人だから」と言われても、こっちもボランティアで仕事している訳では無いので、回収の見込みやあてのない人から仕事を受けることは出来ません。
そんなわけで、それでも何とかならんもんかと思い、先ずは県税の自動車税課に電話しました。ブラジル人にありがちな「自動車税の未納(つまり前回の車検のときから払っていない)」があると、車検の時に一括で未納分を払え、ときます。先ずはこれが払ってあることを確認しないと、それだけで8万円近く請求金額に下駄を履かされます(つまり請求総額が増える=それだけ払えなくなる確率が増える)。
結果、未納分はないということが確認できました。先ずはこれで一安心です。
お次は重量税に関して。分納が可能かどうか聞いてみたのです。今までそんなことを考えたこともないのですが、重量税と言うのは車検金額にしめるウェートが非常に大きいので、これが出来れば支払いに関するハードルが非常に低くなってきます。あ、ちなみにオートサービスシバタの車検基本金額は以下の通りです。(普通車、1.5t未満)
車検基本金額 25,000円(引き取り納車・代車代・車検代行手数料等含む、課税対象金額分)
自賠責 22,470円(24ヶ月)
重量税 37,800円
印紙代 1,800円
合計 88,320円(オイル交換などの追加整備項目は別費用)
この金額で特に輸入車・国産車の区別はしていません。代車の要らないという人もいますが、こちらとしては一人でやっているので、引き取りに行くには行きと帰りの足が必然的に欲しくなります。このため代わりの車は必ず置いて行きます(だいたいヴィッツ)。
この金額で言うと請求金額に対する重量税の比率が約43%です。大きいです。
で、問い合わせの結果。一括のみの受付で、分納はダメだとの回答でした。「うーん。それなら仕方ないので、本人には、お金を貯めてもらってから車検を取ってもらうようにしますね。最悪の事態を考えて自賠責だけ長めに入っておいてもらって。」と言った所、予想はしていましたが、「車検は必ず期日までに受けてもらうのが法律で決まっていますので......」と返ってきました。
基本的に保険料には「立替払い」という概念がありません。というか禁止されています。保険契約書類を発行し、保険料を受け取って、領収書を発行する。そして、その時点もしくは契約書に記入された期日から保険がはじまる、という流れです。厳密にこれを適用すると、特に自賠責の取り扱いに関してなんかはマズイ部分が多々ありますが、基本的にはこの流れです。ですから、立替が出来ない自賠責だけは加入しておいてもらわなければいけません。
残るは車検費用と税金です。もちろん期日までに車検を受けること、なんて当たり前の話です。ですが、自分の車ならいざ知らず、他人の車のことで回収できるか分からない、利益率がいい訳でもない(だからといって蔑ろにしているわけではありませんが)仕事で下手げにボランティアなんてやれば回収できなかったときはどうする?特に税金関係すら回収できないときはバカバカしいったらありません。
でも電話口のお姉ちゃんは「支払いのことに関しては業者さんと本人とのお話になりますから...」ときました。うーん。話が噛み合わない。
こんな訳で、何とか車検を受けさせてあげたいという労力はどうやら無駄に終わりそうです。
以前も書きましたが、車検費用の本丸である「24ヶ月定期点検」本体の金額は「12ヶ月点検」金額とさほどに差のあるものではありません。違うのは「申請時にすでに関連する諸費用が支払われていること」というところで、自賠責保険(これも税金みたいなもんだ)と自動車重量税だけで普通車の場合6万程度下駄を履かされています。
近頃では交通違反反則金(いわゆる罰金)の未納があると車検を受けられないという、どこまでが本筋でどこからが末節なのかよく分からない有様になってきています。で、車検場(陸運局)まで来てから「この人は罰金払っていないので.......」なんて言われて仕方なく無駄足にしたくない業者は関係のない反則金まで払ってあげて車検を通してくる訳です。
実際の所、税金の減免とかいいますけど、これは本来払うべきところを「値引きしてあげる」ということですよね。では、所得が低くて、払うべき税金(所得税)そのものが少ない場合、値引きされてもあんまり嬉しくない訳です。
定額給付といわれてもおそらく日々の支払いの中に紛れて消えていくばかりで、実は公共料金や電気料等のライフラインへの支払いに回ってしまうことの方が多いのではないでしょうかね。
それよりかは暴論ですが、宝くじのようにしてしまい、その代わりに1億円の当りくじ(?)を2万本にしてばら撒いた方がナンボか効果があるような気がするんですが。例えは悪いですが、生命保険の死亡保険金を受け取ったらしい(あくまでも推測)人って、急に車の買い替えが早くなりますしね。それとか「え?家建て替えるの?」とかね。実際何人かそれっぽい人があったんで。
話をまとめると、もっと税金安くしてよ、というだけなんですけどね。あれだけ税金つぎ込んだっぽい高速道路なんかも、いつの間にやら誰のものか分からない民営化されているし。とっとと無料化されていれば、荷物の運賃なんかも随分と安くなるだろうに。
用件は車検の依頼です。ただし、「今は仕事がない、お金ない、でも車検は受けたい、何とかならないか?つまり分割払いで車検を取って欲しい」というものです。
一ヶ月ほど前にも、このブラジル人を雇っていた派遣会社の部長から(この人もそろそろ仕事にあぶれそう)分割払いで車検を受けてやって欲しい、と依頼がありました。でもいくら「この人はいい人だから」と言われても、こっちもボランティアで仕事している訳では無いので、回収の見込みやあてのない人から仕事を受けることは出来ません。
そんなわけで、それでも何とかならんもんかと思い、先ずは県税の自動車税課に電話しました。ブラジル人にありがちな「自動車税の未納(つまり前回の車検のときから払っていない)」があると、車検の時に一括で未納分を払え、ときます。先ずはこれが払ってあることを確認しないと、それだけで8万円近く請求金額に下駄を履かされます(つまり請求総額が増える=それだけ払えなくなる確率が増える)。
結果、未納分はないということが確認できました。先ずはこれで一安心です。
お次は重量税に関して。分納が可能かどうか聞いてみたのです。今までそんなことを考えたこともないのですが、重量税と言うのは車検金額にしめるウェートが非常に大きいので、これが出来れば支払いに関するハードルが非常に低くなってきます。あ、ちなみにオートサービスシバタの車検基本金額は以下の通りです。(普通車、1.5t未満)
車検基本金額 25,000円(引き取り納車・代車代・車検代行手数料等含む、課税対象金額分)
自賠責 22,470円(24ヶ月)
重量税 37,800円
印紙代 1,800円
合計 88,320円(オイル交換などの追加整備項目は別費用)
この金額で特に輸入車・国産車の区別はしていません。代車の要らないという人もいますが、こちらとしては一人でやっているので、引き取りに行くには行きと帰りの足が必然的に欲しくなります。このため代わりの車は必ず置いて行きます(だいたいヴィッツ)。
この金額で言うと請求金額に対する重量税の比率が約43%です。大きいです。
で、問い合わせの結果。一括のみの受付で、分納はダメだとの回答でした。「うーん。それなら仕方ないので、本人には、お金を貯めてもらってから車検を取ってもらうようにしますね。最悪の事態を考えて自賠責だけ長めに入っておいてもらって。」と言った所、予想はしていましたが、「車検は必ず期日までに受けてもらうのが法律で決まっていますので......」と返ってきました。
基本的に保険料には「立替払い」という概念がありません。というか禁止されています。保険契約書類を発行し、保険料を受け取って、領収書を発行する。そして、その時点もしくは契約書に記入された期日から保険がはじまる、という流れです。厳密にこれを適用すると、特に自賠責の取り扱いに関してなんかはマズイ部分が多々ありますが、基本的にはこの流れです。ですから、立替が出来ない自賠責だけは加入しておいてもらわなければいけません。
残るは車検費用と税金です。もちろん期日までに車検を受けること、なんて当たり前の話です。ですが、自分の車ならいざ知らず、他人の車のことで回収できるか分からない、利益率がいい訳でもない(だからといって蔑ろにしているわけではありませんが)仕事で下手げにボランティアなんてやれば回収できなかったときはどうする?特に税金関係すら回収できないときはバカバカしいったらありません。
でも電話口のお姉ちゃんは「支払いのことに関しては業者さんと本人とのお話になりますから...」ときました。うーん。話が噛み合わない。
こんな訳で、何とか車検を受けさせてあげたいという労力はどうやら無駄に終わりそうです。
以前も書きましたが、車検費用の本丸である「24ヶ月定期点検」本体の金額は「12ヶ月点検」金額とさほどに差のあるものではありません。違うのは「申請時にすでに関連する諸費用が支払われていること」というところで、自賠責保険(これも税金みたいなもんだ)と自動車重量税だけで普通車の場合6万程度下駄を履かされています。
近頃では交通違反反則金(いわゆる罰金)の未納があると車検を受けられないという、どこまでが本筋でどこからが末節なのかよく分からない有様になってきています。で、車検場(陸運局)まで来てから「この人は罰金払っていないので.......」なんて言われて仕方なく無駄足にしたくない業者は関係のない反則金まで払ってあげて車検を通してくる訳です。
実際の所、税金の減免とかいいますけど、これは本来払うべきところを「値引きしてあげる」ということですよね。では、所得が低くて、払うべき税金(所得税)そのものが少ない場合、値引きされてもあんまり嬉しくない訳です。
定額給付といわれてもおそらく日々の支払いの中に紛れて消えていくばかりで、実は公共料金や電気料等のライフラインへの支払いに回ってしまうことの方が多いのではないでしょうかね。
それよりかは暴論ですが、宝くじのようにしてしまい、その代わりに1億円の当りくじ(?)を2万本にしてばら撒いた方がナンボか効果があるような気がするんですが。例えは悪いですが、生命保険の死亡保険金を受け取ったらしい(あくまでも推測)人って、急に車の買い替えが早くなりますしね。それとか「え?家建て替えるの?」とかね。実際何人かそれっぽい人があったんで。
話をまとめると、もっと税金安くしてよ、というだけなんですけどね。あれだけ税金つぎ込んだっぽい高速道路なんかも、いつの間にやら誰のものか分からない民営化されているし。とっとと無料化されていれば、荷物の運賃なんかも随分と安くなるだろうに。
2009年2月11日水曜日
商品の値付けってなんだろうと思うことが度々あります。今回は工賃について。
例えばオートサービスシバタで発行する請求書の内容としては「下請け業者から来た請求書+こちらの手間賃(つまりは仲介料という名の儲け)」が基本です。中にはこちらで手掛ける作業なんかもありますので、その辺は「このくらい欲しいなあ」という金額を請求金額としている、という程度です。
ディーラーなんかでは、例えば作業工賃ということだと1時間8,500円程度が今は基準のようです(浜松では)。これに部品代を足し上げるわけです。例えば「部品代合計5,600円、標準作業時間2時間」という作業があったとすると2×8,500円=17,000円の作業工賃と部品代5,600円で、22,600円の請求金額、といった具合です。
こういうことから、だいたいの見積金額と部品代を聞いておけば、そこから「どのくらいの作業時間のかかる修理なのか」ということを読むことが出来ます。これも例えばの話ですが、古巣の静岡トヨペット。ホームページ上の点検整備金額を見ると、ミディアムクラスの24ヶ月定期点検金額は13,650円となっています。12ヶ月点検の点検金額は同じくミディアムクラスで10,500円。その差は3,000円程度でしかありませんから、点検そのものの実質作業量としては2~30分程度の差でしかない内容である、ということが読めてきます。
では時間工賃そのものはどういった基準で決められているのか。
一応自分がディーラー在籍時に聞いた話では「全ての工具が揃っている状態で、その作業に習熟したベテラン作業員が、ヨーイドンで作業を始めて、作業が終わるまでのラップタイム」というところだそうです。このため、ほとんどの場合この作業時間で終わることはない、というのが実情のようです。
ただ時間工賃と言うのはいいのですが、コレ、投資金額に対する自己資本比率によっても随分と実際の採算分岐点が違うようにも思うので、果たしてこれをそのまま使うのもどうかと思うのですがねえ。なんか「ウチの規模の工場なら時間工賃1万円貰うのが当たり前」という言い訳に使われているのが現状のような気がします。つまり、原価計算(人件費や間接費、設備投資などなど)由来の金額ではなく、これくらいで貰っていたら採算が合っている様だ、という、ま、いわばどんぶり勘定的なところが強いのかな、と思います。でもまあ、人ンチの台所ですから、とやかく言う筋合いもないですけど。
例えばオートサービスシバタで発行する請求書の内容としては「下請け業者から来た請求書+こちらの手間賃(つまりは仲介料という名の儲け)」が基本です。中にはこちらで手掛ける作業なんかもありますので、その辺は「このくらい欲しいなあ」という金額を請求金額としている、という程度です。
ディーラーなんかでは、例えば作業工賃ということだと1時間8,500円程度が今は基準のようです(浜松では)。これに部品代を足し上げるわけです。例えば「部品代合計5,600円、標準作業時間2時間」という作業があったとすると2×8,500円=17,000円の作業工賃と部品代5,600円で、22,600円の請求金額、といった具合です。
こういうことから、だいたいの見積金額と部品代を聞いておけば、そこから「どのくらいの作業時間のかかる修理なのか」ということを読むことが出来ます。これも例えばの話ですが、古巣の静岡トヨペット。ホームページ上の点検整備金額を見ると、ミディアムクラスの24ヶ月定期点検金額は13,650円となっています。12ヶ月点検の点検金額は同じくミディアムクラスで10,500円。その差は3,000円程度でしかありませんから、点検そのものの実質作業量としては2~30分程度の差でしかない内容である、ということが読めてきます。
では時間工賃そのものはどういった基準で決められているのか。
一応自分がディーラー在籍時に聞いた話では「全ての工具が揃っている状態で、その作業に習熟したベテラン作業員が、ヨーイドンで作業を始めて、作業が終わるまでのラップタイム」というところだそうです。このため、ほとんどの場合この作業時間で終わることはない、というのが実情のようです。
ただ時間工賃と言うのはいいのですが、コレ、投資金額に対する自己資本比率によっても随分と実際の採算分岐点が違うようにも思うので、果たしてこれをそのまま使うのもどうかと思うのですがねえ。なんか「ウチの規模の工場なら時間工賃1万円貰うのが当たり前」という言い訳に使われているのが現状のような気がします。つまり、原価計算(人件費や間接費、設備投資などなど)由来の金額ではなく、これくらいで貰っていたら採算が合っている様だ、という、ま、いわばどんぶり勘定的なところが強いのかな、と思います。でもまあ、人ンチの台所ですから、とやかく言う筋合いもないですけど。
2009年2月9日月曜日
ウチの嫁さんと結婚して最初の頃、とにかく不思議だった(今でも不思議な奴だけど)のは、異様に「賞味期限を気にする」ということでした。
だいたい賞味期限なんてものは、おおよその「風味が損なわれる」らしい日数よりもかなり余裕を持った設定だということはかねてより耳にはしていたので、特に気にもしていませんでした。ところがウチの嫁さんはひどく気にするのです。
「あ、これ今日が賞味期限だから」とか「あ、これ明日が......」とかいうのが連日の話。まあ、それ以前にそこまで連日にわたって賞味期限切れが続く方も変なのですが。
そこでもちろん、賞味期限切れについてのウンチクとともに、「そんなことより自分の味覚と嗅覚を磨け」といったのですが、いまだそれが改善される見込みはなく、未だに「今日これが賞味期限だから....」が続いています。とにかく額面どおり受け取ることしか出来ないというか、それ以外に判断基準が無いといったらいいのか。自分の経験を基にした判断というものが出来ないのか?
それとともに直らない代表格が、とにかくやたらと「お医者さんに行く」という行動パターン。なんでも医者に行く。風邪をひいた、お腹が痛い、目の奥が痛い、腰が痛いなどなど。それ以外にも犬の挙動がおかしいと言っては「獣医に行く」です。予防接種やヒラリヤ・狂犬病に伝染病に、などなど周りに言われるがまま、という感じ。
はたまた、「今日は寒いから、ペロがかわいそう」だのと言っては「今日はウチの中に入れてやらんでもいいかねえ?」ときます。それについては「犬は外にいるのが普通なんだから、いちいちお前の基準で言わんでもいい」というのですが、自分の言葉は人に聞いてもらわないと怒るくせに、人の言ったことはまったく耳に入っていないようで、おんなじことを何度も口にするあたり、もうすでにボケているのか?と疑うこともあります。
ふと思い出したことがあります。以前「明石屋さんま」が司会をしていたバラエティで、年寄り衆ばかりにクイズに答えさせる、という趣旨のコーナーがありました。
その中で印象的だったのが、老齢者の回答は得てして設問の主旨は措いておいて、前回答者や司会者の出したヒントの語尾にしか反応できず、そこにしか目が向いていない回答しか出てこない、というものでした。番組としてはそんなトンチキさが面白おかしくクローズアップされていたような気がするのですが、思い返すと、嫁さんの反応にも似通った所があるような気がして、近い将来が怖くて仕方ありません。
先ず、前後の単語がなく、いきなり主語なしで自分の言いたい所だけ切り取られた言葉が出てくるので。こちらとしては何が言いたいのか状況が掴めません。仕方が無いので「何が」「どうした」という言葉のつながりを聴きだしていくと、そのうち「もういい」とか言って怒り出すのです。けっきょく、つぶやきの域を出ず、相手がいる、そしてその相手に理解してもらうという観念が抜けているのだろうなあ、という感じです。
先のお医者さんの話に戻るのですが、以前コロパパさんのコラム中に「人間年を重ねれば相応に調子の悪くなることはあって当たり前」という趣旨の発言がありました。
そのことについては以前から自分もそう思っていたので、そのことを車に例えて「年式の古い車はそれ相応に不具合箇所があって当然だ。そりゃあ余裕のある予算を組んでそれなりに徹底的に手を入れていけば、それなりにはなるが、それでも「それなりに」というレベルまでで、新車当時のままなんてのは無理な話。で、実際には限られた予算の中で折り合っていくしかないのが実情で、多少の不具合はあって当然だし、それを折り合って付き合っていくのが現実だ」ということをいったことがあります。
そういう意味で言うと、昨今話題になっている消費税の増税は致し方ない、とは思います。きちんと消費の規模というか生活レベルの大小に応じて負担は分担されるべきだとは思います。
ですが、問題なのはただ単に税の負担割合(金額)が増大するだけ、という結果しか見えないことでしょう。福祉を充実させるのであれば、パッチワークでそこだけ手当てする。そのための財源として今までのことにはあんまり手を付けず、それ以外の財源として消費税の税率を上げる、という手法には疑問を感じます。
生活の豊かさ、ということを考えることがあります。つまりは可処分所得の多いこと、ということになるのだろうとは想像するのですが、では可処分所得を多くする為には?ということになると、当然1つは収入金額を増やすということでしょう。一般的には先ずこれを考えると思います。
もう1つには、公共料金という名のものに徴収されているライフラインの維持に関わる金額をいかに抑えるか、もしくは抑えられているか?ということなのでは、と思います。例えばこれに医療や介護を含めてもいいかもしれません。
そしてそれ以外には、いかに自身の最低限の生活について、不安視することがない社会制度ということでは?と考えます。つまりは衣食足りて礼節を知る、ということです。明日の食い物にも困るようでは文字通り「餓鬼」になってしまいます。
庶民的には、最初の「可処分所得の拡大」を求めて「いい(割のいい)仕事」「いい就職先」のためには「いい大学」「いい高校」と、いうことで分かりやすいブランドの学校を考えるのでしょうが、ある意味これは親の果たせなかった夢を子供に託す、ということもあるのかな、と。
ただ、やみくもなブランド志向が「とにかくいいレールに乗ることが至上命題」になると、それでどうする?という気もするんですが。
なんか短絡的過ぎるんですよね。想像力が欠如しているというか。
ラブソングなんかでもそうなんですが、確かに結婚するまでは歌の世界としては美しいものかもしれないし、結婚という区切りもお話としてはきれいに収まるんですが、実際にはそれからの方がはるかに時間としては長いし重要でしょ?
人生も就職や学校に受かるなんてものは通過儀礼でしかないじゃないですか。可処分所得の話に戻すと、いくら収入金額が多くても散財が多すぎちゃあ、いくらあっても足りない訳だし。「小室哲哉」状態ですよね。ホリエモンって言ってもいいかもしれません。
もう少し自分の足元を見つめなおして、自身の存在の再確認からはじめたほうが良いんじゃないでしょうか。人に合わせるんじゃなくて自分の物差しがどのくらい、というところからね。そうすると、今まで見えなくなってしまっていたものも見えてくるような気がします。それこそ夜が明るすぎて、また空気が汚れてしまって見えなくなってしまった天の川が見えてくるように。
なんだか分からなくなって来ましたので、逃げるように今日は退散することにします。うーんなんか酔っ払ってるなー。
だいたい賞味期限なんてものは、おおよその「風味が損なわれる」らしい日数よりもかなり余裕を持った設定だということはかねてより耳にはしていたので、特に気にもしていませんでした。ところがウチの嫁さんはひどく気にするのです。
「あ、これ今日が賞味期限だから」とか「あ、これ明日が......」とかいうのが連日の話。まあ、それ以前にそこまで連日にわたって賞味期限切れが続く方も変なのですが。
そこでもちろん、賞味期限切れについてのウンチクとともに、「そんなことより自分の味覚と嗅覚を磨け」といったのですが、いまだそれが改善される見込みはなく、未だに「今日これが賞味期限だから....」が続いています。とにかく額面どおり受け取ることしか出来ないというか、それ以外に判断基準が無いといったらいいのか。自分の経験を基にした判断というものが出来ないのか?
それとともに直らない代表格が、とにかくやたらと「お医者さんに行く」という行動パターン。なんでも医者に行く。風邪をひいた、お腹が痛い、目の奥が痛い、腰が痛いなどなど。それ以外にも犬の挙動がおかしいと言っては「獣医に行く」です。予防接種やヒラリヤ・狂犬病に伝染病に、などなど周りに言われるがまま、という感じ。
はたまた、「今日は寒いから、ペロがかわいそう」だのと言っては「今日はウチの中に入れてやらんでもいいかねえ?」ときます。それについては「犬は外にいるのが普通なんだから、いちいちお前の基準で言わんでもいい」というのですが、自分の言葉は人に聞いてもらわないと怒るくせに、人の言ったことはまったく耳に入っていないようで、おんなじことを何度も口にするあたり、もうすでにボケているのか?と疑うこともあります。
ふと思い出したことがあります。以前「明石屋さんま」が司会をしていたバラエティで、年寄り衆ばかりにクイズに答えさせる、という趣旨のコーナーがありました。
その中で印象的だったのが、老齢者の回答は得てして設問の主旨は措いておいて、前回答者や司会者の出したヒントの語尾にしか反応できず、そこにしか目が向いていない回答しか出てこない、というものでした。番組としてはそんなトンチキさが面白おかしくクローズアップされていたような気がするのですが、思い返すと、嫁さんの反応にも似通った所があるような気がして、近い将来が怖くて仕方ありません。
先ず、前後の単語がなく、いきなり主語なしで自分の言いたい所だけ切り取られた言葉が出てくるので。こちらとしては何が言いたいのか状況が掴めません。仕方が無いので「何が」「どうした」という言葉のつながりを聴きだしていくと、そのうち「もういい」とか言って怒り出すのです。けっきょく、つぶやきの域を出ず、相手がいる、そしてその相手に理解してもらうという観念が抜けているのだろうなあ、という感じです。
先のお医者さんの話に戻るのですが、以前コロパパさんのコラム中に「人間年を重ねれば相応に調子の悪くなることはあって当たり前」という趣旨の発言がありました。
そのことについては以前から自分もそう思っていたので、そのことを車に例えて「年式の古い車はそれ相応に不具合箇所があって当然だ。そりゃあ余裕のある予算を組んでそれなりに徹底的に手を入れていけば、それなりにはなるが、それでも「それなりに」というレベルまでで、新車当時のままなんてのは無理な話。で、実際には限られた予算の中で折り合っていくしかないのが実情で、多少の不具合はあって当然だし、それを折り合って付き合っていくのが現実だ」ということをいったことがあります。
そういう意味で言うと、昨今話題になっている消費税の増税は致し方ない、とは思います。きちんと消費の規模というか生活レベルの大小に応じて負担は分担されるべきだとは思います。
ですが、問題なのはただ単に税の負担割合(金額)が増大するだけ、という結果しか見えないことでしょう。福祉を充実させるのであれば、パッチワークでそこだけ手当てする。そのための財源として今までのことにはあんまり手を付けず、それ以外の財源として消費税の税率を上げる、という手法には疑問を感じます。
生活の豊かさ、ということを考えることがあります。つまりは可処分所得の多いこと、ということになるのだろうとは想像するのですが、では可処分所得を多くする為には?ということになると、当然1つは収入金額を増やすということでしょう。一般的には先ずこれを考えると思います。
もう1つには、公共料金という名のものに徴収されているライフラインの維持に関わる金額をいかに抑えるか、もしくは抑えられているか?ということなのでは、と思います。例えばこれに医療や介護を含めてもいいかもしれません。
そしてそれ以外には、いかに自身の最低限の生活について、不安視することがない社会制度ということでは?と考えます。つまりは衣食足りて礼節を知る、ということです。明日の食い物にも困るようでは文字通り「餓鬼」になってしまいます。
庶民的には、最初の「可処分所得の拡大」を求めて「いい(割のいい)仕事」「いい就職先」のためには「いい大学」「いい高校」と、いうことで分かりやすいブランドの学校を考えるのでしょうが、ある意味これは親の果たせなかった夢を子供に託す、ということもあるのかな、と。
ただ、やみくもなブランド志向が「とにかくいいレールに乗ることが至上命題」になると、それでどうする?という気もするんですが。
なんか短絡的過ぎるんですよね。想像力が欠如しているというか。
ラブソングなんかでもそうなんですが、確かに結婚するまでは歌の世界としては美しいものかもしれないし、結婚という区切りもお話としてはきれいに収まるんですが、実際にはそれからの方がはるかに時間としては長いし重要でしょ?
人生も就職や学校に受かるなんてものは通過儀礼でしかないじゃないですか。可処分所得の話に戻すと、いくら収入金額が多くても散財が多すぎちゃあ、いくらあっても足りない訳だし。「小室哲哉」状態ですよね。ホリエモンって言ってもいいかもしれません。
もう少し自分の足元を見つめなおして、自身の存在の再確認からはじめたほうが良いんじゃないでしょうか。人に合わせるんじゃなくて自分の物差しがどのくらい、というところからね。そうすると、今まで見えなくなってしまっていたものも見えてくるような気がします。それこそ夜が明るすぎて、また空気が汚れてしまって見えなくなってしまった天の川が見えてくるように。
なんだか分からなくなって来ましたので、逃げるように今日は退散することにします。うーんなんか酔っ払ってるなー。
2009年2月6日金曜日
新車への期待値
昨日の投稿を改めて見直してみて思ったのは、新車への期待値ということでした。
自分自身としては学校を出てからそのままディーラーへ新車セールスとして入ったので、見なくても良い中の事情を知っていますから新車といわれてもそれほどの期待をしていないと言うか諦めている所があります。もっというと昨今の新発売車の仕上がりを見るにつけ、別にこれなら積極的に新車を勧める意味はない、とまで思っていますので、どれが良い?と聞かれればとりあえず今はそこそこの中古車で十分じゃないの?と答えています。実際丈夫になったと思うし。
個人的にこれなら買ってもいいと思っている車は初代ヴィッツと初代プリウス、初代フィット、i、ムーヴカスタムシリーズ、RX-8、先代初期型(丸目)のノーマルインプレッサ(WRXやSTiもいいけど、もうあそこまでは要らない)、くらいかなあ。
iくらいはメーカーへのご祝儀で新車でもいいかな?とは思いますが、すでに3年落ちの中古が50万円台で何とかなろうとしているご時勢に本体価格130万というのは考え物ではありますが。
話を戻して新車への期待値ということです。手っ取り早く新車へのクレームで遭遇した事例を挙げると、
塗装の状態が悪い(ゴミの付着、塗装のカケ、ハガレ、ハジキなど)
新車のキズ(外装、内装)
フロントガラスの中に髪の毛(金髪)が入っていた(アバロン)
フロントシートベルトの支持金具が擦れる音が気になる
ブレーキの音が変(キーキー音)
車内の異音
て、感じですかね。主なものとしては。結局外観と音に関するものに集約されるのかな。新車クレームって。納車に行く行程だけでもおっかなかった某車などは走りに関するクレームを心配したくらいですが、まったくその手のクレームはありませんでした。つまりは基本的に宝物的な存在であって(僕のロードスターなんかはそういう部類に近いでしょうねえ)、走りに関することはまあ、言ってみればおまけ的な感覚に近いような気はします。全般的には。
トヨタ車ユーザーだからそういう方向に偏っている、とも言えるでしょうが、でも、ダイハツのコペンユーザーでも「うるさい」「乗り心地が悪い」「音がする」などといったクレームが多数寄せられるということですから、まあその辺は似たかよったかという事かな。
この辺の感覚は擦れているのでしょうけど、外観なんてある程度以上であれば、もういいじゃんと思うことはあります。個人的にはね。商売の場ではそこまで簡単に妥協はしませんが。
確かに初めて買った新車(平成5年10月のコロナ)では、ボンネットへの飛び石キズだけで一枚塗りなおしてもらおうと思ったこともありますけどね。
とある業者さんでのお話です。まあ言っちゃえばハイエースのキャンピングカーを作っているところでした。
ハイエースには特装車と呼ばれるキャンピングカーへの改装ベース専用車があります。カタログにすら載せられていない改装業者専用車です。最初っから改造を前提としているので、後ろの荷台にはカーペットどころかマットすら敷かれておらず鉄板むき出しのままメーカーから送られてくる車でした。お値段は300万円前後くらいだったでしょうか。
とは言っても基本ベース(ハイエースバン)が200万円くらいのところに、これはというところだけワゴン用部品を搭載(顔とお尻、フロントシート、運転席まわりのトリム類、エンジンなど)した少量生産車ですから、メーカーの手間を考えると大盤振る舞いのバーゲンセールだったと思います。
で、この車の受け入れチェックが異様にうるさいものだったわけです。針の先ほどの塗装のハジキやメタリックのムラ、ユズ肌のムラ、埃の付着などなど。まあ、言ってみればセンチュリー級のチェックを髣髴とさせられるくらい。その理由としては「ウチは架装状態で5~600万円級の車を作って売っている所だ。それだけのお金を支払っていただいているお客さんには完璧な状態で車を提供したい。」
まあそれはそれで分からんでもないのですが、そこまで云うならもっとメーカーに金払えよ、と思っていました。外観特別チェック仕様車ということでプラス50万くらいの値をつけてもいいんじゃないのかな?とね。
メーカーの試作車は1台数億円単位になると聞きます。それをモデルライフ何年、生産予定台数何台、というところから1台の生産にかけられる原価計算をしていき、部品1点辺り1銭単位での原価低減をしていくと聞きます。そうして新車価格100万円からという販売価格が実現されていきます。もちろんそこには人件費計算も、原価償却費も、設備投資や宣伝広告費なども計算しなくてはいけません。
だからねえ。メーカーに対しては「ここまで安くしてくれてありがとう」という気持ち(とくにエントリーカーやスポーツカーなどは)がありますので、新車に対してあんまり無碍に思える期待はしていませんし、出来ません。期待するんなら金出さなくちゃあなあ、という感じ。例えばメーカーがそれだけ手間をかけられる金額の車を買う、もしくは、意地でもそういう仕上げにしてきた車を選ぶ、例えばトヨタで言うならオリジンとか。
日本メーカーとしては、お客さんからの初期不良(逆に言うとこれしか見れていないような気もするけど....)に関するクレームには異常に神経を尖らせていますから、そういうことを気にするのならば日本車を選ぶべきなんでしょうねえ。
逆に考えれば、欧州の人なんかはどういったクレームをメーカーに上げるんでしょう?おそらくというか、少なくとも参考意見としては新車開発時に、そうした意見を考慮しないことはないでしょう?
椅子に関してのクレームが多いから、そうする。もしくは開発者自身が我慢できない椅子は避けている。こんな足回りじゃあ乗れない、と来るから容量の多いショックアブソーバーにせざるをえない、とか。消耗品は換えるのが当たり前だから交換しやすく設計する。消耗品が消耗するのは仕方がないが、消耗してはいけない物はとにかく頑丈に作る。例えばボディとか、ドアのヒンジとか。特に下回りは融雪剤に侵されないように分厚く保護しておく。こんな感じじゃないのかなあ?あっちに行った事ないから分からないけど。
まとまらなくなってきたので、今日はこの辺で。
自分自身としては学校を出てからそのままディーラーへ新車セールスとして入ったので、見なくても良い中の事情を知っていますから新車といわれてもそれほどの期待をしていないと言うか諦めている所があります。もっというと昨今の新発売車の仕上がりを見るにつけ、別にこれなら積極的に新車を勧める意味はない、とまで思っていますので、どれが良い?と聞かれればとりあえず今はそこそこの中古車で十分じゃないの?と答えています。実際丈夫になったと思うし。
個人的にこれなら買ってもいいと思っている車は初代ヴィッツと初代プリウス、初代フィット、i、ムーヴカスタムシリーズ、RX-8、先代初期型(丸目)のノーマルインプレッサ(WRXやSTiもいいけど、もうあそこまでは要らない)、くらいかなあ。
iくらいはメーカーへのご祝儀で新車でもいいかな?とは思いますが、すでに3年落ちの中古が50万円台で何とかなろうとしているご時勢に本体価格130万というのは考え物ではありますが。
話を戻して新車への期待値ということです。手っ取り早く新車へのクレームで遭遇した事例を挙げると、
塗装の状態が悪い(ゴミの付着、塗装のカケ、ハガレ、ハジキなど)
新車のキズ(外装、内装)
フロントガラスの中に髪の毛(金髪)が入っていた(アバロン)
フロントシートベルトの支持金具が擦れる音が気になる
ブレーキの音が変(キーキー音)
車内の異音
て、感じですかね。主なものとしては。結局外観と音に関するものに集約されるのかな。新車クレームって。納車に行く行程だけでもおっかなかった某車などは走りに関するクレームを心配したくらいですが、まったくその手のクレームはありませんでした。つまりは基本的に宝物的な存在であって(僕のロードスターなんかはそういう部類に近いでしょうねえ)、走りに関することはまあ、言ってみればおまけ的な感覚に近いような気はします。全般的には。
トヨタ車ユーザーだからそういう方向に偏っている、とも言えるでしょうが、でも、ダイハツのコペンユーザーでも「うるさい」「乗り心地が悪い」「音がする」などといったクレームが多数寄せられるということですから、まあその辺は似たかよったかという事かな。
この辺の感覚は擦れているのでしょうけど、外観なんてある程度以上であれば、もういいじゃんと思うことはあります。個人的にはね。商売の場ではそこまで簡単に妥協はしませんが。
確かに初めて買った新車(平成5年10月のコロナ)では、ボンネットへの飛び石キズだけで一枚塗りなおしてもらおうと思ったこともありますけどね。
とある業者さんでのお話です。まあ言っちゃえばハイエースのキャンピングカーを作っているところでした。
ハイエースには特装車と呼ばれるキャンピングカーへの改装ベース専用車があります。カタログにすら載せられていない改装業者専用車です。最初っから改造を前提としているので、後ろの荷台にはカーペットどころかマットすら敷かれておらず鉄板むき出しのままメーカーから送られてくる車でした。お値段は300万円前後くらいだったでしょうか。
とは言っても基本ベース(ハイエースバン)が200万円くらいのところに、これはというところだけワゴン用部品を搭載(顔とお尻、フロントシート、運転席まわりのトリム類、エンジンなど)した少量生産車ですから、メーカーの手間を考えると大盤振る舞いのバーゲンセールだったと思います。
で、この車の受け入れチェックが異様にうるさいものだったわけです。針の先ほどの塗装のハジキやメタリックのムラ、ユズ肌のムラ、埃の付着などなど。まあ、言ってみればセンチュリー級のチェックを髣髴とさせられるくらい。その理由としては「ウチは架装状態で5~600万円級の車を作って売っている所だ。それだけのお金を支払っていただいているお客さんには完璧な状態で車を提供したい。」
まあそれはそれで分からんでもないのですが、そこまで云うならもっとメーカーに金払えよ、と思っていました。外観特別チェック仕様車ということでプラス50万くらいの値をつけてもいいんじゃないのかな?とね。
メーカーの試作車は1台数億円単位になると聞きます。それをモデルライフ何年、生産予定台数何台、というところから1台の生産にかけられる原価計算をしていき、部品1点辺り1銭単位での原価低減をしていくと聞きます。そうして新車価格100万円からという販売価格が実現されていきます。もちろんそこには人件費計算も、原価償却費も、設備投資や宣伝広告費なども計算しなくてはいけません。
だからねえ。メーカーに対しては「ここまで安くしてくれてありがとう」という気持ち(とくにエントリーカーやスポーツカーなどは)がありますので、新車に対してあんまり無碍に思える期待はしていませんし、出来ません。期待するんなら金出さなくちゃあなあ、という感じ。例えばメーカーがそれだけ手間をかけられる金額の車を買う、もしくは、意地でもそういう仕上げにしてきた車を選ぶ、例えばトヨタで言うならオリジンとか。
日本メーカーとしては、お客さんからの初期不良(逆に言うとこれしか見れていないような気もするけど....)に関するクレームには異常に神経を尖らせていますから、そういうことを気にするのならば日本車を選ぶべきなんでしょうねえ。
逆に考えれば、欧州の人なんかはどういったクレームをメーカーに上げるんでしょう?おそらくというか、少なくとも参考意見としては新車開発時に、そうした意見を考慮しないことはないでしょう?
椅子に関してのクレームが多いから、そうする。もしくは開発者自身が我慢できない椅子は避けている。こんな足回りじゃあ乗れない、と来るから容量の多いショックアブソーバーにせざるをえない、とか。消耗品は換えるのが当たり前だから交換しやすく設計する。消耗品が消耗するのは仕方がないが、消耗してはいけない物はとにかく頑丈に作る。例えばボディとか、ドアのヒンジとか。特に下回りは融雪剤に侵されないように分厚く保護しておく。こんな感じじゃないのかなあ?あっちに行った事ないから分からないけど。
まとまらなくなってきたので、今日はこの辺で。
2009年2月5日木曜日
今日のお仕事
昨日は、1日休みにしました。個人事業主の特権です。
しばらく何かと動き続けたので、集中力を切らさないように、気持ちを途切れさせないように、ということで丸1日休みの日、と決めてしまいました。これが火曜日の事。
実際には電話が何本か入ってしまったため、完全に仕事抜きという訳にもいきませんでしたが、まあ、ほとんど抜け殻のようなだらしなさで一日を過ごしたのでこんなものかな、というところでしょうか。
それでも前日(火曜日)までに手配してあった部品などが届いたので、その部品取り付けの段取りで何本か電話連絡をしたところ、何とはなしに明日(つまり今日)の予定がなんとなく埋まっていってしまいました。午前中、Oさんのパジェロミニに、マルチメーターを取り付けにいく。午後、Mさんの勤め先にいってカルディナのドアミラーを交換する。帰ってきたら、僕のロードスターに純正オーディオをつけ直す。あとはその場その場の臨機応変スケジュールということで。
ちなみに、僕の経歴にメカニック関連部門への従事期間というのはありません。当然整備士免許なんてのも持っていません。
ただ、トヨペット時代、止むを得ない大人の事情というものがあって工場のメカニックに仕事を任せるよりは自分で動いた方が、はるかにストレスが少なく、はるかに進行具合の把握が容易で、しかも安心、ということに気がついた(行き着いた)結果、エンジンやブレーキなどの保安部品の調整・整備こそしませんが、そのほかの症状診断や大雑把な修理見積、簡単な部品交換、用品の取り付け、はてはナビゲーションの取り付けなども自分でこなすようになりました。
このため今回のメーター交換やドアミラー交換などは当然の如く自分の工具を一揃い持ち出して、その場でお店を拡げて自分で作業するのです。このほうが早いし、時間も短く、お客さんとしても安くあがります。
そんな具合で、途中途中何本かの電話を受けながら、事務処理の段取りなどを指示しつつ、時間調整をしつつ、さっき帰ってきたというような具合です。
ところで、安堂さんの「らかす」では相変らずクルマ遍歴についての連載が続いています。何とはなしに文章にツヤが乏しくなってきたような気がしないでもないので、いい加減連載に対する興味というか気力が薄れてきているのかな?と感じなくもありませんが、それはそれとして。販売員とのやりとりが掲載されているので、それについての感想を。
「BMWの加速が急に悪くなって、エンジンを切って再始動したら、なんともなくなった」。
これはエアマスセンサーだろー、というのが第一印象。エアマスセンサーとは、空気の流入量や流入温度、流入速度などを計測するセンサーです。これが不調になると、空気の流入が悪くなったとコンピューターが判断し、一定以上のガソリン供給を制限します。つまりエンジンがふけなくなる。
コンピューターの自己診断履歴に残っていないというのは、ただ単にエンジンを切ってしまったので、その時までの履歴が消えてしまい、エラー信号がメモリー上に残っていないだけでしょう。けっこう、こういうのありますからね。チェックランプがついたらそのまま持ってこないと診断履歴が消えてしまっているというクルマ。
BMWの保障修理規定がどのようになっているのか知りませんが、それでもやたらめったらな保障修理を受け付けてばかりでは利益がなくなってしまうでしょうから、おそらくはコンピューターの自己診断画面のコピーを添付しないと保障修理による部品交換を受け付けないだとか、そういう規定でもあるんじゃないのかな?と邪推してしまいました。
ただ、この後に続く「保障期間が過ぎても......」という安堂さんの要求箇所については、かつてディーラー側にいた人間からすると「そりゃ無理だろー」という感じですかね。だって、このときは不調が(勝手に)直ってしまっているわけですから。不良箇所の特定すら出来ていないんですし。自分が担当者なら苦笑いして誤魔化すしかないよなーという印象ですね。「そうですねー」とかいいながら。
エアコンのパイプについては、文章を目で追いながら「これエアコンのドレンパイプ絡みの事だろうな」と思いつつ読み進めていったらやはりエアコン関連の事でしたね。
「設計ミスじゃないの」という安堂さんのコメントもありましたが、欧州車ではこの程度の煮詰め不足は日常茶飯事だと思っているので、まあこんなもんだろうな、と。新車といっても常に完璧ではありえないし。
さて、お次は「ヘッドライト内に進入した水滴」。安堂さんは「白内障....」という表現をされていましたが。
トヨタ車の場合、樹脂レンズに変更され始めたあたりから、こういった症状をよく目にするようになりました。特にハイエースワゴンに多かったような気がします。あとはデザイン的に「薄型のレンズユニット」の車に比較的、この水滴が中に侵入しレンズが曇る症状が多かったようなそうでもないような。
確かに新車を納車して、すぐにこんな状態になったということであれば、お客さんの「新車を買ったんだ」という感情もありますので納車後1年間程度まではメーカークレームとして処理してレンズユニットごと新品に交換していたと思います。多分途中から対策品も出たように思います。
ただ、1年を過ぎたあたり、限度としても2年くらいまでじゃないかなあ、と思うのですが、これ(水の浸入)を言われるとどうしようかな、ということになるでしょうねえ、実際。販売店の側としては。「(担当者は)言を左右にした」と文中にはありますが、通らない保障修理を上げても、誰がその分を負担するのか?ということになりますからねえ。工賃はともかく、部品代を。
まあ、理屈としては水が入ってきた箇所があれば抜けることも可能ということでしょうし、こういった症状の車でライトユニットそのものがダメになったという車は、少なくとも自分の担当車・担当期間の中ではありませんでした。構造を思い出してみても結線の露出しているような所はありませんし、元々ある程度水をかぶっても良いような設計だったような気がします。
というわけで「数日間のドック入り」期間中に行われたのはおそらくヘッドライトユニットの分解・清掃とパッキン部の再シーリング加工かな?というところでしょうか。部品代が出ないように、でも工賃は別請求でメーカークレームを上げて、といった感じかな。ヴィッツの中古車で、おそらくこれに類似の作業が行われていたっぽい痕跡のある車を見たことがあります。
でもまあ、今まで言ってきたことはあくまで販売店内部の内々の事なので、別にお客さん言うべきことではないですし、お客さんとしてみれば、内部でどういった処理をされていたとしても希望の状態になっていさえすればいいわけですからねえ。
ただやっぱり改めて、新車のケアって大変だなー、と。そう思いました。いろいろあったなー、と、ちょっと遠くを見つめる目をしちゃったり。
では今日のところはこの辺で。
しばらく何かと動き続けたので、集中力を切らさないように、気持ちを途切れさせないように、ということで丸1日休みの日、と決めてしまいました。これが火曜日の事。
実際には電話が何本か入ってしまったため、完全に仕事抜きという訳にもいきませんでしたが、まあ、ほとんど抜け殻のようなだらしなさで一日を過ごしたのでこんなものかな、というところでしょうか。
それでも前日(火曜日)までに手配してあった部品などが届いたので、その部品取り付けの段取りで何本か電話連絡をしたところ、何とはなしに明日(つまり今日)の予定がなんとなく埋まっていってしまいました。午前中、Oさんのパジェロミニに、マルチメーターを取り付けにいく。午後、Mさんの勤め先にいってカルディナのドアミラーを交換する。帰ってきたら、僕のロードスターに純正オーディオをつけ直す。あとはその場その場の臨機応変スケジュールということで。
ちなみに、僕の経歴にメカニック関連部門への従事期間というのはありません。当然整備士免許なんてのも持っていません。
ただ、トヨペット時代、止むを得ない大人の事情というものがあって工場のメカニックに仕事を任せるよりは自分で動いた方が、はるかにストレスが少なく、はるかに進行具合の把握が容易で、しかも安心、ということに気がついた(行き着いた)結果、エンジンやブレーキなどの保安部品の調整・整備こそしませんが、そのほかの症状診断や大雑把な修理見積、簡単な部品交換、用品の取り付け、はてはナビゲーションの取り付けなども自分でこなすようになりました。
このため今回のメーター交換やドアミラー交換などは当然の如く自分の工具を一揃い持ち出して、その場でお店を拡げて自分で作業するのです。このほうが早いし、時間も短く、お客さんとしても安くあがります。
そんな具合で、途中途中何本かの電話を受けながら、事務処理の段取りなどを指示しつつ、時間調整をしつつ、さっき帰ってきたというような具合です。
ところで、安堂さんの「らかす」では相変らずクルマ遍歴についての連載が続いています。何とはなしに文章にツヤが乏しくなってきたような気がしないでもないので、いい加減連載に対する興味というか気力が薄れてきているのかな?と感じなくもありませんが、それはそれとして。販売員とのやりとりが掲載されているので、それについての感想を。
「BMWの加速が急に悪くなって、エンジンを切って再始動したら、なんともなくなった」。
これはエアマスセンサーだろー、というのが第一印象。エアマスセンサーとは、空気の流入量や流入温度、流入速度などを計測するセンサーです。これが不調になると、空気の流入が悪くなったとコンピューターが判断し、一定以上のガソリン供給を制限します。つまりエンジンがふけなくなる。
コンピューターの自己診断履歴に残っていないというのは、ただ単にエンジンを切ってしまったので、その時までの履歴が消えてしまい、エラー信号がメモリー上に残っていないだけでしょう。けっこう、こういうのありますからね。チェックランプがついたらそのまま持ってこないと診断履歴が消えてしまっているというクルマ。
BMWの保障修理規定がどのようになっているのか知りませんが、それでもやたらめったらな保障修理を受け付けてばかりでは利益がなくなってしまうでしょうから、おそらくはコンピューターの自己診断画面のコピーを添付しないと保障修理による部品交換を受け付けないだとか、そういう規定でもあるんじゃないのかな?と邪推してしまいました。
ただ、この後に続く「保障期間が過ぎても......」という安堂さんの要求箇所については、かつてディーラー側にいた人間からすると「そりゃ無理だろー」という感じですかね。だって、このときは不調が(勝手に)直ってしまっているわけですから。不良箇所の特定すら出来ていないんですし。自分が担当者なら苦笑いして誤魔化すしかないよなーという印象ですね。「そうですねー」とかいいながら。
エアコンのパイプについては、文章を目で追いながら「これエアコンのドレンパイプ絡みの事だろうな」と思いつつ読み進めていったらやはりエアコン関連の事でしたね。
「設計ミスじゃないの」という安堂さんのコメントもありましたが、欧州車ではこの程度の煮詰め不足は日常茶飯事だと思っているので、まあこんなもんだろうな、と。新車といっても常に完璧ではありえないし。
さて、お次は「ヘッドライト内に進入した水滴」。安堂さんは「白内障....」という表現をされていましたが。
トヨタ車の場合、樹脂レンズに変更され始めたあたりから、こういった症状をよく目にするようになりました。特にハイエースワゴンに多かったような気がします。あとはデザイン的に「薄型のレンズユニット」の車に比較的、この水滴が中に侵入しレンズが曇る症状が多かったようなそうでもないような。
確かに新車を納車して、すぐにこんな状態になったということであれば、お客さんの「新車を買ったんだ」という感情もありますので納車後1年間程度まではメーカークレームとして処理してレンズユニットごと新品に交換していたと思います。多分途中から対策品も出たように思います。
ただ、1年を過ぎたあたり、限度としても2年くらいまでじゃないかなあ、と思うのですが、これ(水の浸入)を言われるとどうしようかな、ということになるでしょうねえ、実際。販売店の側としては。「(担当者は)言を左右にした」と文中にはありますが、通らない保障修理を上げても、誰がその分を負担するのか?ということになりますからねえ。工賃はともかく、部品代を。
まあ、理屈としては水が入ってきた箇所があれば抜けることも可能ということでしょうし、こういった症状の車でライトユニットそのものがダメになったという車は、少なくとも自分の担当車・担当期間の中ではありませんでした。構造を思い出してみても結線の露出しているような所はありませんし、元々ある程度水をかぶっても良いような設計だったような気がします。
というわけで「数日間のドック入り」期間中に行われたのはおそらくヘッドライトユニットの分解・清掃とパッキン部の再シーリング加工かな?というところでしょうか。部品代が出ないように、でも工賃は別請求でメーカークレームを上げて、といった感じかな。ヴィッツの中古車で、おそらくこれに類似の作業が行われていたっぽい痕跡のある車を見たことがあります。
でもまあ、今まで言ってきたことはあくまで販売店内部の内々の事なので、別にお客さん言うべきことではないですし、お客さんとしてみれば、内部でどういった処理をされていたとしても希望の状態になっていさえすればいいわけですからねえ。
ただやっぱり改めて、新車のケアって大変だなー、と。そう思いました。いろいろあったなー、と、ちょっと遠くを見つめる目をしちゃったり。
では今日のところはこの辺で。
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