昨日は、1日休みにしました。個人事業主の特権です。
しばらく何かと動き続けたので、集中力を切らさないように、気持ちを途切れさせないように、ということで丸1日休みの日、と決めてしまいました。これが火曜日の事。
実際には電話が何本か入ってしまったため、完全に仕事抜きという訳にもいきませんでしたが、まあ、ほとんど抜け殻のようなだらしなさで一日を過ごしたのでこんなものかな、というところでしょうか。
それでも前日(火曜日)までに手配してあった部品などが届いたので、その部品取り付けの段取りで何本か電話連絡をしたところ、何とはなしに明日(つまり今日)の予定がなんとなく埋まっていってしまいました。午前中、Oさんのパジェロミニに、マルチメーターを取り付けにいく。午後、Mさんの勤め先にいってカルディナのドアミラーを交換する。帰ってきたら、僕のロードスターに純正オーディオをつけ直す。あとはその場その場の臨機応変スケジュールということで。
ちなみに、僕の経歴にメカニック関連部門への従事期間というのはありません。当然整備士免許なんてのも持っていません。
ただ、トヨペット時代、止むを得ない大人の事情というものがあって工場のメカニックに仕事を任せるよりは自分で動いた方が、はるかにストレスが少なく、はるかに進行具合の把握が容易で、しかも安心、ということに気がついた(行き着いた)結果、エンジンやブレーキなどの保安部品の調整・整備こそしませんが、そのほかの症状診断や大雑把な修理見積、簡単な部品交換、用品の取り付け、はてはナビゲーションの取り付けなども自分でこなすようになりました。
このため今回のメーター交換やドアミラー交換などは当然の如く自分の工具を一揃い持ち出して、その場でお店を拡げて自分で作業するのです。このほうが早いし、時間も短く、お客さんとしても安くあがります。
そんな具合で、途中途中何本かの電話を受けながら、事務処理の段取りなどを指示しつつ、時間調整をしつつ、さっき帰ってきたというような具合です。
ところで、安堂さんの「らかす」では相変らずクルマ遍歴についての連載が続いています。何とはなしに文章にツヤが乏しくなってきたような気がしないでもないので、いい加減連載に対する興味というか気力が薄れてきているのかな?と感じなくもありませんが、それはそれとして。販売員とのやりとりが掲載されているので、それについての感想を。
「BMWの加速が急に悪くなって、エンジンを切って再始動したら、なんともなくなった」。
これはエアマスセンサーだろー、というのが第一印象。エアマスセンサーとは、空気の流入量や流入温度、流入速度などを計測するセンサーです。これが不調になると、空気の流入が悪くなったとコンピューターが判断し、一定以上のガソリン供給を制限します。つまりエンジンがふけなくなる。
コンピューターの自己診断履歴に残っていないというのは、ただ単にエンジンを切ってしまったので、その時までの履歴が消えてしまい、エラー信号がメモリー上に残っていないだけでしょう。けっこう、こういうのありますからね。チェックランプがついたらそのまま持ってこないと診断履歴が消えてしまっているというクルマ。
BMWの保障修理規定がどのようになっているのか知りませんが、それでもやたらめったらな保障修理を受け付けてばかりでは利益がなくなってしまうでしょうから、おそらくはコンピューターの自己診断画面のコピーを添付しないと保障修理による部品交換を受け付けないだとか、そういう規定でもあるんじゃないのかな?と邪推してしまいました。
ただ、この後に続く「保障期間が過ぎても......」という安堂さんの要求箇所については、かつてディーラー側にいた人間からすると「そりゃ無理だろー」という感じですかね。だって、このときは不調が(勝手に)直ってしまっているわけですから。不良箇所の特定すら出来ていないんですし。自分が担当者なら苦笑いして誤魔化すしかないよなーという印象ですね。「そうですねー」とかいいながら。
エアコンのパイプについては、文章を目で追いながら「これエアコンのドレンパイプ絡みの事だろうな」と思いつつ読み進めていったらやはりエアコン関連の事でしたね。
「設計ミスじゃないの」という安堂さんのコメントもありましたが、欧州車ではこの程度の煮詰め不足は日常茶飯事だと思っているので、まあこんなもんだろうな、と。新車といっても常に完璧ではありえないし。
さて、お次は「ヘッドライト内に進入した水滴」。安堂さんは「白内障....」という表現をされていましたが。
トヨタ車の場合、樹脂レンズに変更され始めたあたりから、こういった症状をよく目にするようになりました。特にハイエースワゴンに多かったような気がします。あとはデザイン的に「薄型のレンズユニット」の車に比較的、この水滴が中に侵入しレンズが曇る症状が多かったようなそうでもないような。
確かに新車を納車して、すぐにこんな状態になったということであれば、お客さんの「新車を買ったんだ」という感情もありますので納車後1年間程度まではメーカークレームとして処理してレンズユニットごと新品に交換していたと思います。多分途中から対策品も出たように思います。
ただ、1年を過ぎたあたり、限度としても2年くらいまでじゃないかなあ、と思うのですが、これ(水の浸入)を言われるとどうしようかな、ということになるでしょうねえ、実際。販売店の側としては。「(担当者は)言を左右にした」と文中にはありますが、通らない保障修理を上げても、誰がその分を負担するのか?ということになりますからねえ。工賃はともかく、部品代を。
まあ、理屈としては水が入ってきた箇所があれば抜けることも可能ということでしょうし、こういった症状の車でライトユニットそのものがダメになったという車は、少なくとも自分の担当車・担当期間の中ではありませんでした。構造を思い出してみても結線の露出しているような所はありませんし、元々ある程度水をかぶっても良いような設計だったような気がします。
というわけで「数日間のドック入り」期間中に行われたのはおそらくヘッドライトユニットの分解・清掃とパッキン部の再シーリング加工かな?というところでしょうか。部品代が出ないように、でも工賃は別請求でメーカークレームを上げて、といった感じかな。ヴィッツの中古車で、おそらくこれに類似の作業が行われていたっぽい痕跡のある車を見たことがあります。
でもまあ、今まで言ってきたことはあくまで販売店内部の内々の事なので、別にお客さん言うべきことではないですし、お客さんとしてみれば、内部でどういった処理をされていたとしても希望の状態になっていさえすればいいわけですからねえ。
ただやっぱり改めて、新車のケアって大変だなー、と。そう思いました。いろいろあったなー、と、ちょっと遠くを見つめる目をしちゃったり。
では今日のところはこの辺で。
0 件のコメント:
コメントを投稿