2009年9月8日火曜日

木刀

今日、磐田での会議の帰途で「武興」というお店によって来ました。
以前は浜松の市民会館の近くにあったような気もするのですが、宮竹というか植松のあたりにあるのに気が付いたのが半年ほど前だったかな。何のお店かというと、その名が示すとおり「武道具専門店」。でもなにやら入りづらいというか、なんか怪しい人に見られそう(既に十分怪しい)で、なかなかお店に入る気がせずに今まできてしまいましたが、とうとう今日行ってきてしまったという訳です。

目的のお品は「木刀」。別にどこかに襲撃に入るとか、クルマの中に常備しておこうとかそういうわけではありません。ちなみに木刀や鉄パイプはクルマの中に入れておくと「銃刀法」の文言に抵触するらしく、職務質問の際に見つかったりすると罪状のひとつとしてカウントされてしまうようです。このため、今日買って帰って来るときにお巡りさんに見つかったらどうなるんだろうとか、ちょっとドキドキしながら家路を急いだのです。

これはここのところ感じてきていることなのですが、正直「体力が落ちたなあ」と。数年前から犬の散歩には出ているのですが、それだけじゃあなあ、とね。もう40だし。
あと最近見てきた映画で「96時間」というのがあるのですが、まああそこまでは当然無理としても、それでもちったあ体の関節に油を差し、ゴムブッシュをほぐすようにしておかないとまずいかな、と。自営業は体が動かなくなったらおしまいですからね。

じゃあ手始めに何をするか、と思いました。

昔学生の頃使っていた鉄アレイをもう一度引っ張り出すか?でもあれ1つ10キロあるから重いなあ、と。それに先ず筋肉をつけることも重要だけど、それよりも動かすことが先かな、とかなんとか頭を巡らし辿りついたのが「素振りでもしようか」でした。
で、どうせ振るなら竹刀なんかじゃあなくて木刀だろうと。やっぱり樫の木じゃあなきゃ、とか脳内妄想まっしぐらです。そうして今日の「武興」になったのです。

店内に入ると、武道具専門店というからにはもっと色んな怪しい得物がひしめいていると思いきや剣道関係のものがほとんどでした。面金や胴の胸当てや、手袋なんかが展示してあります。木刀は真正面にありました。それでも何種類かあるようです。

一番細いものは「構えを見たり型を練習するためのもの」なんだとか。随分細く、軽く、おもちゃみたいだったのでそれは止めました。

次は素振り用と書いてある先ほどのものよりちょっと長く重さもまあまあのもの。2,000円何がしとか書いてあります。フンフン。
その隣にはもう少し太く長いものが。これだと3,000円少々の値がついています。
その隣はもう少し太く、先端までそのまま太い木刀です。先ほどのものまでは先端が刀っぽく削り込まれていましたが、こいつは太いまま先端までいき、先っちょはザクッと断ち落とされています。値段は忘れました。
その隣には更に太く重く少々長く、しかも刀身たるべき部分は六角棒となっていました。手に取ってみると「さすがにこれは重いなあ」という感じで、これを振れといわれれば、すぐに嫌になるだろうなあ、と思いました。お値段も5,000円少々とちょっと重め。

さてここで女性の店員さんが登場です。六角棒の奴は、最初から柄のほうを持って振ろうとすると重いので反対に刀身の六角棒の方を持ち、柄のほうを先端にして振って慣れたら柄のほうを持つようにするといい、とか、なるほど専任の従業員らしきレクチャアが聞けました。
先っちょまで太い木刀は宮本武蔵の使っていた木刀との説明がありました。ああ、そういえば船の艪を削って木刀にしたとかいう話がありましたっけ。先端が太い方が力は付くでしょうから良いとしても、なんかちょっと不恰好かな、と思い結局は真ん中の3,000円少々の木刀を買うことにしました。

最後に店員さんからの御忠告がありました。「最初の頃の素振りは10回づつ位でいいです。はじめは結構それだけでも疲れます。だんだん体を馴らしてから回数を増やすようにしたほうがいいです。続けることが大事ですから。」「柄が滑るようでしたらテニスラケットのゴムをはめるとかするといいです」なるほどね。
とりあえず、さきほど家に帰ってからちょっと振ってみましたが、鏡で見るまでもなく不恰好な素振りでしたなー。なんか体がうまく動いていないことがありありと感じられる素振りでした。腕を上下に振るなんていう動作はそうそうしませんからねえ。あったとしても畑を耕す動作ぐらいかな。あ、あと餅つきの時。
ただ、そういう動作ってのは背筋を動かす動作かと思います。背筋が弱いと背筋も伸びませんしね。なるべく姿勢のいいジジイになりたい柴田としてはちょこっと続けてみたいと思っています。あとしなきゃならないのは早起きでしょうかね。早寝とともに。

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