おそらくこれは、どこでもそういうものだとは思いますが、請求書というものの内容と、その請求総額はとても気を使います。
もちろん作業をするなり、品物を手配するなどの事を済ませた訳ですので、それなりの原資や時間・気力・設備等、諸々を投入して、とある成果を提供している訳ですから幾ばくかの請求をさせていただかないわけにはまいりません。ボランティアじゃあありませんし、ボランティア程度では出来ないことをやっているつもりでもありますし。
で、そうしたことを勘案しながら。これぐらいは欲しいよな、とか、ここまで請求したら、ちょっと欲張りだろうか、とか、色々な試行錯誤の後、やっと請求書を作り上げる訳です。
もちろん車検等の、ある程度メニューの決まったものは費用一覧としてメニュー金額を作っていますが、一般整備や外装磨き、オーディオ関連の整備などはその時の気分や勢いで言ってしまった金額でやってしまうこともしばしばですので、後になって内心「しまった......」と思うことも少なくありません。
まあ、そんな経緯や思いのあとに請求書を恐る恐るお渡ししているのですが、なかなかその後も気の安まる時間はなかなか訪れません。
というのも、その場で御代をいただくこともあれば、中には「え?」と思うくらい遅い方もあったりするからです。
通常、というか今までの感覚として特に法人関係などでは「二十日締めの翌月末払い」という支払いパターンが多く見られます。
経理担当者としては次々と舞い込んでくる請求書に対して、それぞれにいちいち支払いを行っていたのでは煩わしいことこの上ないでしょうし、運転資金に余裕のある所ならばいいでしょうけど、借り入れで賄っている所は大事な場面で資金がショートしてしまうことも十分ありうることでしょう。
このため、かなりの企業で締め日と支払日を設定するのは、それはそれで分かることです。毎月15日に入金が集中する方ならば翌16日なり、17日あたりに支払日を設定すれば比較的余裕も出来るでしょう。仮にサラリーマンの方であっても翌月末までの支払期限となれば給料2回分の運転資金が確保できるでしょうから、仮に請求金額がその方にとって少々多めになってしまったとしても、何とかなってくれないかなあ、という淡い期待を持ってオートサービスシバタでは一応「翌月末までにお支払いをお願い致します」と請求書の隅っこに書いてあります。
請求書を作った、こちらとしては売上を立てさせてもらったその当月には特にそれ以上の催促じみたことは行っておりません。言うのもいやだし、言われる方もあまりいい気分ではないでしょうから。
ただ、翌月の20日近く15日ごろになると、そろそろ一言だけ「一応お願いいたしますね」という感じで「再請求書」を出させていただいております。というのも、なかには「幾らだっけ?」という非常におおらかな感性の方もいらっしゃいますし、全く何にもしないでそのまんまというのもいかがなものかと思いますのでね。「催促というほどのニュアンスではありませんが、一応忘れないでいてくださいね」という感じでしょうか。
ただ、中には剛の者もいらっしゃいまして、回収までに3ヶ月4ヶ月、という時もあります。流石にそこまで遅いと、こちらも「おいおい」という気分にならんこともありません。しかもたいていの場合、あちらからは何の音沙汰もない事が多いという。まあ、連絡できる訳も無いんですが。
大体そういうときほど「情け」をかけてあった請求内容(つまりほとんど利益を出していない)であることも多く、そうなるとこちらの手元にあるべき利益相当分が売掛金として外に出ているだけ、という状態になる訳です。つまりとにかく回収してこないと利益が享受できないという状態です。
かほど左様に請求書というものの裏には様々な人間模様と思惑が飛び交うのです。
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