コロパパさん、コメントありがとうございます。ランフラットですね。
そういう日本国内のタイヤパンク率という数字は知らないのですが、でも実感からすれば仰る通りだと思います。パンク被害に遭う可能性は極めて低く、しかも人口密度がある程度の水準にあり、携帯電話の通話可能エリアもそこそこ。ずっと走って誰一人にもすれ違わない、などという状況は非常に低いというか、無いだろうな、と思っています。
思えば、チューブ式タイヤの頃はホイールの変形に対しては強いのですがパンクには弱く、釘を踏めばその場で空気が減っていきました。スペアタイヤを常備しなさい、という法令も現実的なものであったと思います。
それがチューブレスタイヤにとって変わったのは「釘を踏んでも、それを抜かなければすぐに空気が抜けきってしまうということはなく、普通の走り方なら2週間近く気が付かず過ごしてしまうことも珍しくない」という、ある意味「ガソリンのエンプティランプが点灯しても、そのまま200キロは走れる」的なパンク時の対処における時間的な余裕をもたらしてくれる恩恵によるものが大きいと思います。
さらにランフラットタイヤは「空気が抜けきっても走行可能」が売りなんですが、ここまでしなくても感が強いのは事実です。構造としてはタイヤのサイドウォールを補強し、空気が抜けきってもホイールのリムが直接地面に触れず、またタイヤがリムから外れないという構造なわけなんですが。
屋根開きソアラに関してはアメリカへがメイン市場として想定されていた、ということもあるでしょうけど、それ以上に国内の事情で「ゴルフバックが乗らない車はまずい」という、個人的にはどうでもいい、でも何故かそういう声は強い、というところから「ゴルフバックを載せるためにはスペアタイヤが占めるスペースを削るしかない」=「最初からスペアタイヤを常備しなくてもいい(法規制を切り抜けるために)」=ランフラットタイヤの装備ということにつながった、と聞いています。
別にエマージェンシー優先という観点からではなくトランクスペースのエマージェンシーの辻褄あわせから来ているんですね。
国産車は比較的以前からスペアタイヤを「テンパータイヤ」と呼ばれる非常用タイヤの装備で良しとしてきました。「どうせ使わないから」「トランクスペースをとられたくないから」「なるべく安く仕上げたいから」という理由からでしょうが、車体設計そのものも「テンパータイヤの装備」を前提として(特に乗用車)それが収まるトランク下の窪みも浅いものとされてきました。
車種によっては「標準サイズのスペアタイヤ」などという変わったメーカーオプションが設定されている(た)車もあります。僕も一度だけそういうオプションを適用した車を受注したことがあるのですが、車が来て見てびっくり。もとの窪みがテンパータイヤしか想定していないのでボコンと標準タイヤとの厚みの差の分、中央が出っ張ったトランクマットが敷かれてありました。一応そういうときのためのトランクマットなんてものもあるんですね。不恰好だったけど。
近頃では、特に軽自動車なんかはテンパータイヤを積むスペースも勿体無いということで、パンク修理キットを積むことでスペアタイヤの常備を逃れる車種が多いと聞きます。まあ、実情を考えればそれでも苦情は出ていないでしょう。だって基本、なんかあったらJAFを呼ぶなり、保険対応のロードサービスを呼ぶなりすればいいわけですからね。
パンク修理キットに関して「大丈夫かよ」といぶかるタイヤ屋さんは多いでしょうけど、でも彼らのやっているパンク修理作業自体が自分なんかからすれば「こんなんで大丈夫か?」と思われるくらい簡素化・単純化されているので、よっぽど不器用でなければいいんじゃないのかな、とは思うんですけどね。
見方によってはランフラットタイヤを履くということは、そういう事態に対処するための保険という見方もできるでしょうけど、あまりにも危険率の低い事態に対応する為の備えとしてはどうかな?という思いも捨て切れません。
では経済的な側面。らかすさんの日誌でBMWのタイヤを4本で109,000円で交換したと書かれていました。おそらく前後の記事からして215/55R16あたりのサイズかと思われます。
ぶっちゃけた話以前書いた「ネットで仕入ている」オートサービスシバタですが、このサイズのランフラットタイヤ(もちろんミシュランのプライマシー)の仕入れ価格は1本20,000円強です。もちろん時期によって若干の差はありますが。
後は交換工賃(持ち込みで)と廃タイヤ処理料で1本2,000円強という所でしょうかね。つまり原価では4本・工賃込み90,000円弱という事です。
ただ、オートバックスあたりでは1本1万ほどの粗利を見込んでいるでしょうから合計では13万くらいはするでしょう。じゃあ、アンタの所は?と言われればそうですねえ。2割の粗利を見込んでという事ならば108,000円、4本の交換で15,000円くらい粗利が出ればいいや、という事なら105,000円というところでしょかね。
で、そういう金額を考えてみると「びっくりサイズ(低扁平率の17とか18インチとか)じゃなきゃあランフラットも意外と高くない」様な気もしたりしなかったり。ノーマル比+3~5,000円という事ですね。調べてみたら。ならば、もう少しランフラットタイヤのネガな部分を克服してもらって、金額もこなれてきてからなら、まあランフラットでもいいか、という程度でしょうかね。
ただ、昨日の投稿にも書きましたけど、見栄えを意識しすぎた、行き過ぎたタイヤの大径化はもうちっと何とかならんモンでしょうかね。普通サイズなら金額もそこそこなのに。
だからそういう大径ホイールのクルマを見ると何とか費用を抑えようと「クムホ」とか「ハンコック」あたりを履いているクルマがが異様に多いので泣けてきます。
1 件のコメント:
BMW120に乗っています
そろそろタイヤ交換の時期です
そちらでお願いできるのでしたら
連絡方法を教えてください
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