2008年4月10日木曜日

さよなら、丸塚・三州庵

昔から麺類が好きで、とくにその中のお気に入りはお蕎麦です。

ただ、昨日は残念なことがありました。それが表題の「さようなら丸塚三州庵」につながる訳です。

丸塚三州庵へ通い始めたのは、もう15年ほど前になります。平成5年の夏ですね。当時、トヨペットの新居の営業所から宮竹の営業所へ転勤してしばらく経ったころの事です。職場付近でお気に入りのお蕎麦屋さんが無く、わざわざ湖西まで速攻で帰ったこともありましたが、やはり不便。そんなときにたまたま立ち寄った所が丸塚三州庵でした。

何がよかったかというと、まず蕎麦。きっちりと冷やしたそばのコシとても強く、蕎麦というものは飲み込んで、その喉ごしを楽しむものだ、という事が始めて理解できたお蕎麦でした。そして、つゆ。かつおだしの効いた濃厚な(浜松にしては)つゆ。そして、何より感心したのは、きちんと木の急須で蕎麦湯を持って来てくれたこと。ただ、少々値段が高めなのは気にはなりましたが。

あ、そうそう。柴田の場合は基本的に蕎麦屋に行くと、ざるというか盛りというか、それしか頼みません。ご飯つきを頼むのは腹持ちをよくするためで、基本的には蕎麦をすすりたくて行きます。このため昨日のように「ヒレかつザルそば大盛り」なんてものを頼んでも手始めにはザル。まずは蕎麦をすすります。途中にご飯をはさんだりしません。蕎麦を食べちゃってから、腹持ちをよくするためにご飯モノ。冬だろうが夏だろうがとにかくザルです。蕎麦がすすりたいのです。

そんなこんなで、三州庵が好きになり、それからというものは月に2回ぐらいは通うようになりました。結構繁盛している店みたいですし、普段は無口なので、お店の人と会話をすることも無く、とにかく行って食べてくるだけでしたが、徐々に「あれ?」と思うことが多くなってきました。

その1.蕎麦湯が出てこないときがある。

残ったつゆに蕎麦湯を入れて飲むのが一つの楽しみなのに、出てこないことがママありました。忙しいのは分からなくもないのですが、自分以外の人には蕎麦湯が出ていて、自分の所にこないのは面白くありません。それも出るときもあれば、出ないときもあるというバラバラさ。何度か呼び出しボタンで人を呼び、蕎麦湯をください、と頼んだこともありましたが、文句を言っているようで、なんだか言う方も面白くない。そんなわけで足が遠のく原因の一つに。

その2.つゆが少なくなった。

いつも頼むメニューで変わらないのは、「ザル蕎麦大盛り」という部分。で、行きはじめの頃はつゆを入れる椀の中にもあらかじめつゆが入っていて、なおかつ、つゆの入っているお代わりの容器の中にもお代わりのつゆがいっぱい入っている、という状態。こうしないと、はじめに蕎麦だけ食べてしまう自分としては、水が切れる前に蕎麦をすすりきってしまうので、つゆがシャブシャブになってしまいます。このためつゆは多めに来てくれないと、最後の方では薄いつゆで蕎麦を食べるという、なんとも情けないことになってしまうのです。その上、以前よりなんとなく、つゆそのものも旨くなくなってきた、となればもう何をかいわんや、です。

その3.蕎麦そのものがおいしくない

極めつけはこれ。時期的なこともあるのでしょうが、妙に蕎麦がおいしくない時がある。茹ですぎ?打ち方がまずい?粉をケチってる?とくに昨日はボソボソだった上にコシもなく、あろうことかうどんの麺の切れ端まで入っていました。ダメだこりゃ。ここまで落ちたか、と思いました。もちろん、経営上茹で鍋を2つも使いっぱなしでは効率が悪いのは分かりますが、いくらなんでもねえ。蕎麦屋でしょ?うどんもやってるのは知っていますが。少なくても、茹でざるのつかい回しはやめようよ。あからさまに分かるレベルで気が回らないのはちょっとひどすぎる。

とまあ、こんな訳で、心の中で丸塚の三州庵にはお別れを告げました。さようなら。もう二度と行きません。

いつも見かけた給仕のおばちゃんも昨日は見かけませんでした。奥さんと呼ばれていた人も昨日は見かけませんでした。という事は代替わりか?2代目への代替わりというのはどこでも頭を痛める話題でありましょうが、ここは失敗でしたね。お客はそんなに馬鹿じゃないと思うし。

おそらく今はお店の負債は無いだろうけど、落ちた客足を回復するため、とか言う理由でお店を改装する、なんてことを始めたときがピンチだろうな。また、その改装費を払うために何かが犠牲になる訳だし。

さて、今日はどこのお蕎麦屋さんに行こうか?

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