2009年12月29日火曜日

基本的に、運転にはある程度のスキルというか慣れは必須のものです。
ですがこの時期になると、ほとんど通勤でしか運転していない人がお買い物で走りなれていない状況に出くわしたり、走りなれていない道に侵入してみたりという事のチャレンジすることが多くなります。そうするとどうなるか?


通勤時間に雨が降ると途端に流れが悪くなるのは、何も天候の所為で視界が悪くなるばかりではありません。その理由の大半は「送迎渋滞」にあると睨んでいました(過去形なのは、今はそういう時間帯に出かけるということがなくなったからです)。
もちろん、単純にその分だけ交通量が増えているということもあるのでしょうけど、それ以上に「その時間・その場所」を走り慣れていない人たちが、その時そ の場の状況判断と行動が他の人たちに比べ二歩も三歩も遅れるので、それがまた道路設計の悪い所に重なったりすると二次関数的に信号の待ち時間が急増してい く、という事態を招いている訳です。

また更にそうなるとしわ寄せを食らうのが右折待ちの人ですね。なんだかんだ言っても信号が変わってからも侵入してくるクルマが多いのが困りモノです。
私の場合はそんなとき、威嚇行動とハイビームとクラクション攻撃を常としています。つまり、接触しない程度に「もう変わってるぞ」という事を行動で示して あげる訳ですが、大概目も合わせようとしませんからね。ひたすら前だけを見つめて通り過ぎようとしているのが哀れというか滑稽というか。
ただこれをしようとする場合、ヴィッツ君やアクティトラックに乗っているときは逆に威嚇返しを受けることもあるので要注意ですね。これをやる時はベンツ君でないと効果は半減するようです。


さて暮れも押し迫ったこの時期、そうした不慣れな状況に出くわすクルマが多くなります。そうすると人はどういう行動をとるのか?

その1 強引な行動が目立つ。狭い道でもまずは突っ込んでみる、とか。
その2 目立つクルマでボーボーとおならをしつつ、アチコチで異音を軋ませながら走る(何故か、わざわざこういうクルマで市街地に出てくる)。
その3 若葉君か落ち葉君なら許してくれるだろうとばかりにステッカーを張りまくる。


注意を促して、「ああ、ごめんごめん」、と合図を返すくらいならまだ良いのですが、気がつかないフリ、何がワルイノよと逆切れする人、本当に気が付かない人、マイペースすぎる人。うーん。なんだか動物園みたいになってきましたねえ。

冒頭の写真はたまたま後ろに付いた人の物なのですが、額面どうりに受け取るなら「高齢者の初心者で、しかもウエルキャブ」?しかもよーく見ると「農協でクルマを買ってる」...........。なんか購買者像を想像するに考え込んでしまいます。もう、無敵状態ですね。このときは脇道を見つけてすぐに逃げました。

もうちょっと何とかならんものか?

2009年12月28日月曜日

暴走プリウス

プリウスを見る機会が日増しに増えてきました。


以前ならばプリウスユーザーとは、クルマそのものの先進性とエコに関する意識の高さ、もしくは周囲の見る目への配慮からプリウス導入へと踏み切った企業、 といったユーザー層が主だったため(特に初代)、わりあいその運転そのものに関しては常識的な範囲内に収まっていたのが普通だったのですが、どうもここの ところプリウスユーザーが信用できなくなる事態が急増してきたように思います。

たしかに今現在プリウスが納車される人たちの多くは「他の車を買おうかと思っていたが、エコカー減税等もあるので一度ぐらいはハイブリッドも良いだろう」という、いわば浮動票の代表格的なクルマでもあります。

このため、プリウスの道路上での挙動に信用が置けなくなって久しい状態が続いております。正直な所今はプリウスの後ろに付くとまず警戒心が先に立ちます。車間距離をとり、制限速度を守り。


お願いですから、普通の車になってください。

2009年12月16日水曜日

今日は出たり入ったり

今日のしょっぱなのお仕事は半年ほど前に納めたアクティバンの新古車のオイル交換です。せっかくオイル交換の設備が自前であるし在庫のオイルもあるのですから、納車後6ヶ月目のオイル交換まではサービスしてあげようと思ったのです。

そうしてクルマを持ってきてみて、取説にていつものように適合オイルの粘度を確認します。あんまり外れた粘度のものを使っても気分が悪いのと、オイルの交換量があらかじめ分かるので、点検スティックで測りながら入れるなどという手間が省けるからです。
ちなみにアクティバンの交換量は2.5ℓでした。まあこのてのクルマとしては標準的な量です。では適合粘度は?

0W-20でした。

まあ、推奨粘度はそれだけではないのですが、記載されているトップバッターの粘度はこれ。流石に平成19年度のクルマはこれが出てくるか、と思いました。 もちろん0W-20も在庫オイルとしては持っているのですが、流石にちょっとためらうんですよね。こんな低粘度でいいのか?という部分で。
トヨタのホームページには特にそうした記載はありませんでしたが、日産のホームページには「0W」粘度指定車以外には、このオイルは入れないでください、とはっきり書かれています。おそらくこれからはこの「0W-20」という粘度のオイルを標準仕様にしていくつもりなのでしょうけど、なんだか危なっかしい気もします。最適化設計は結構ですが、逆にいえばどんどん適合範囲が狭まっている、という事でもありますからね。


まあ、それはそれでとにかく0W-20オイルを入れました。
こいつを納める時にもオイル交換はしたのですが、その時の作業は業者に出したので、当時使ったオイルを知らないんですよね。
ちなみに私の持っているオイルはSM 10W-30とSL 5W-20、SM 0W-20の3種類です。





で、オイル交換の終わったアクティバンを納めて、その足で向ったのは自動後退です。やはりアクティトラックのバッテリーの体力不足が気になるので交換しておこうと思ったのです。
ちなみにアクティトラックの適合バッテリーは28B17Lです。容量は660ccのマニュアル軽トラですからこんなもんでしょうが、曲者は「B17」という、箱の大きさの規格でした。

実はせいぜい4~5000円台だと思っていたのです。いくら高くても。軽トラック用だし。
先日のコメントが、言い得て妙だったんですが、バッテリーって、重要なんだけどお金を掛けたくないパーツでもあるんですよね。アクティトラックの場合は、あのホンのちょっとあるボンネットの中にバッテリーを格納する手前もあって、小さいんですよ。バッテリーが。
で、金額を見ると7180円って書いてあるじゃないですか。一瞬目を疑いました。え?って。もうちょっと大きい方(35D19Lとか)が、売れる量もたくさんになるので結果的に安くなるんですね。でも仕方ないので泣く泣く買いましたが。

で、また交換作業のしづらいことしづらいこと。何で以前のように荷台の下のサイドに置かないんだろう?って思いました。ついでに工具箱の中に入っているはずの10ミリのボックスが、何故か紛失していることに気が付きダブルショックです。
工具がないのは我慢できません。だって何時出動の機会が訪れるかも判りませんし、第一ボックスの10ミリなんて一番使う奴です。無しでは通れません。という事で買出しにいくことに。




ついでに先日入院された方へのお見舞いを出動ルートに組み込みました。

まずはお見舞いです。
昨日手術の、しかも女性ですので、さっさとお見舞いだけ渡して帰るつもりだったんですが、その前に駐車場への入場待ちが長すぎです。まず、ここでイライラしてしまいます。
これだけ車の行列で混雑することを思うと、せっかく地域の中核病院なのですから行政側もくだらない山間部のバイパスを作ることにかまけないで、こういうところの周辺地域の道路をきちんと整備していく方に注力した方がナンボかましだと思うのですが。
救急車が渋滞で、病院の手前で右往左往しているなんて笑い話にもなりません。

また市街地に市営駐車場をいくつも持っているくらいなら、こういうところにドーンと市営駐車場を大きく構えて、駐車待ち渋滞の緩和を図ったほうが、救急受 け入れや、周辺道路の混雑解消、二酸化炭素の排出抑制、駐車待ちのイライラの解消などにも即効で効いてくると思いますよ、元民主党の市長さん。


さて、お見舞いはそそくさと済ませて、お次はボックスの買出しです。

工具コーナーにはKTCのネプロスブランドの工具セットが燦然と輝いていました。色々あるのはいいのですが、でも結局一番使うのはドライバーセットとボッ クスレンチのセットなんですよね。どうせならこれだけでもスナップオンを買っちゃおうかとも思いますが、なかなか決心がつかないのも事実なわけで。でもド ライバーセットくらいは.....、とか考えつつ結局目的の10ミリだけを買って、その他は我慢して帰ることにしました。



なんかメリハリのない一日を過ごしちゃったなあ。明日はもうすこし張りのある一日にしなくては。
そういうわけで今日はおやすみなさい。

最近のベンツ君。

しばらく働き者のヴィッツ君が帰ってこない為、近頃はベンツ君に専ら乗って仕事に行きます。このため、昨日後ろのナンバー灯が片方切れている事に気がつきました。

気が付けば気になるものです。別にどうって事は無いのですが。

ということで、いつもの車検を下請けに出している所にカレンダーを届けつつ「この球ありそう?」と尋ねました。「多分、ある」との事で交換してもらうことに。

トランクの表裏を見てみると、どうやら裏から電球を交換するアクセスハッチは見当たりません。という事は表からか、ということでナンバーの上にあるガー ニッシュ状のパーツを外してみました。たまにここはメッキパーツ交換してあるクルマがありますね。まあ、そんな趣味は無いのでどうでもいいのですが。

見るとネジ3本で止まっているようです。まずこれを外して。

すると、横棒のパーツがゴソッと外れました。「これプラじゃないじゃん、柴田さん」と業者の社長に手渡されたパーツは、いかにも「私はプラではありません」と自己主張するかのように重く、冷たい部品でした。

ホントだ、金属だ。

「アルミだね、これ」と、業者の社長。

しっかし、何であんな所にアルミのパーツなんか使うんだろう?どんな意味があるのか、どんな意味を持たせているのかさっぱり判りません。やはりベンツは意味不明にお金がかかっています。日本車なら絶対あんな所はプラパーツに決まっています。
しかも、ネジもステンレス製で、妙にピッチの細かい、しかも妙に長いネジを使っています。

でも、電球部分の結線とかは妙にチャチというかシンプルなんですよね。あれ、こんなもんか?と思うくらいに。


それと以前から気になっている事を聞いてみました。エンジンをかけると妙にガラガラと音がする点です。まあ、最初っからそれほど静かに回るエンジンではありませんでしたが、そういえばガラガラいうようになってきたかな?と。

ベルトのテンション調節をしているテンションロッドの交換時期か?と疑いを持っていました。以前整備に出していた業者には、ベンツはテンションロッドがよくダメになるパーツで、悪くなるとガラガラ言い出す、と聞いていたからです。
でも、手で触った限りではガタつくような感じではありません。プロの意見を聞いてみました。

すると、「テンションロッドはそれほどでもないねえ」と。で、あちこちのプーリーをガシガシと揺すってみると「あ」、という心臓に悪い声が聞こえてきました。
「柴田さん、これ多分ウオポンだねえ。」たしかにちょっとがたついているようです。

ウオポン、つまりウォーターポンプです。ああ、やばそうな所が。

「それっていくらするんですか?」という問いに「うーん、国産なら7~8000円って所なんだけど、これはちょっと。」
まあ、こいつの部品代は国産の最低3倍みとけば間違いないでしょうから、おそらく25000円くらいって所かな?とも思いましたが、部品代を含めた作業見積りを依頼しておきました。


で、30分ほどしてから電話が。
「柴田さん、これは笑うしかないねえ。」え?それってどういうこと?
「純正で49,800万円だってさ。で、仕切り幅もそんなになくってさ、どうする?」


悩んでます。5万かあ。

うーん。やるしかないんだろうけど、実はタイヤも換えようかと思ってたんだよねえ。そろそろ。
併せてやったら10万超えちゃうなあ。タイヤはミシュランのXM1でいいと思ってたからそれはともかく、うーん。すぐダメになる訳でもないだろうけど、でも水周りはなあ。怖いしなあ。


もうちょっと悩んでみます。まあ、いつやるか、というだけなんですが。

ちょっと思ったのは、それなら充電も兼ねてしばらくロードスターに乗ってようかな?という反則技です。結論の先延ばしでしかないんですけどね。

バッテリーのお話

寒い時期になってきましたので、まま、バッテリーの相談があります。

自動後退とかの用品屋さんに行くと、それこそいろいろな商品が並んでいて、また色々な宣伝文句が並べられているので迷われるのでしょう。
また、商売上の常識として「これはいい」とされているものは大概、お値段もそれなりに高価であることがほとんどなので「良いらしいけど、ちょっと高い」 「値段はそれなりだけど、特に宣伝文句が付いていない」=本当にこれで良いのか?という疑いのループに巻き込まれて結局選べなくなってしまう、という事が 多いようです。


ここで結論めいたことを書いてしまうと、どういうバッテリーを選んだらいいか?と聞かれれば、予算の許す限りできるだけ容量の大きなバッテリーを選んでおけば間違いは無い、と答えます。カルシウムだ、シルバーバッテリーだ、ボッシュだ何だ、とありますが、結論はこれです。

バッテリーの寿命は深放電したか否か雰囲気温度に左右されます。雰囲気温度はバッテリーの設置場所という、車体設計上どうしようもない事に関わりますので、あとは放電度合いで差をつけるしかありません。なるべく放電させずに済ますのならば、容量を大きくする以上の決定打はありません。
つまり容量に余裕のあるバッテリーを積むべし、という事ですね。もちろん設置場所には限界サイズがありますので、もちろんその範囲内で、という事ですが。

手っ取り早く言えば用品屋にあるバッテリー適合表を見て寒冷地仕様用と書いてあるバッテリーか、もうすこし大きめの容量でありさえすれば充分です。
あまり距離を乗らない人の方が、なるべく大きめのバッテリーを選ばれると良いでしょう。ある程度乗る人ならばそれほど気にすることはありません。

能書きの付いたバッテリーなら2倍モチが良いというのなら、それでも良いでしょうが、金額分を大いにカバーするだけの大差がつくとも思えません。
バッテリーの技術はワリカシ成熟した技術です。それだけにホンのちょっとのノウハウの塊ともいえますが、どんぐりの背比べともいえる分野でもあります。ですので、他とは違った謳い文句が大きな宣伝文句ともなります。

逆に言えばそうしないと値段を上げる口実が作れません。

だから普通のもので良いのです。国産の純正装着サイズは流石に「え?こんなにちっちゃくて良いの?」と思いますが、それでも極端に低寿命という訳でもあり ません。オルタネーターの性能も上がり、消費電力も下げられてきているので、これでメーカー基準の所定の寿命を全うできる、という判断がなされているので す。


中には音質が.......、などという人もありますが、バッテリーを換えた程度で音が違うなどという不思議なことはありません。アーシングも同様です。だって直流電流なんですから。メーカーの設計基準値はそれほどマヌケなものではありません。
どうも「純正仕様」=「チャチでしょぼい」という誤解をされているようですが、アフターパーツ屋さんとしては、そうでなくては商売になりませんので、そういうことになっているだけです。

納入・販売価格を考えれば純正仕様は「ものすごく安くて高品質」です。

メーカーやブランド名も色々言われますが、製造元のバッテリーメーカーと言ったって国内で言えば「古河」「日本電池」「パナソニック」「ユアサ」「日立」などが大元です。
仮にその他のブランド名が掲げられていても内実は「GSユアサ」だったなんて事がたいはんですからそれほど気にすることはないでしょう。


ただ、以前このブログで採り上げたように「メンテナンスフリー」タイプだけはその寿命が測りづらいらしい、という一点で個人的には避けています。

御参考までに。

2009年12月14日月曜日

禁煙の続き

皆さん禁煙にはご苦労をされているようです。
ちなみにウチの兄貴はニコパッチじゃなかった、ニコチンの錠剤みたいなのでしたか。あ、そうそうニコレットを使っていました。

軍事オタクな兄貴の言うことによると、ニコレットって原子力潜水艦の乗組員の為に開発された禁煙用具なんだとか。
原子力潜水艦って一旦潜ると2ヶ月とか3ヶ月は上陸しないとのことですが、そんな中でタバコを吸われた日には他の乗組員がたまりません。でも止められな い。でも吸ったらそれこそ他の乗組員に半殺しにされかねない。ということで、そうしたニコチン中毒患者でも止めさせられる薬としてニコレットが登場した、 という事のようです。まあ、能書きだけはすごいですねえ。
ちなみに兄貴は一旦これで止められたようですが、また戻り、止めて、を繰り返して、今は何とか止められているようです。多分。

もうひとつちなみに、兄貴は花粉症がすごいです。

ここでも軍事オタクな兄貴は、その手のサイトを調べて回ったのでしょう。イギリス陸軍お墨付きとかいう「細菌戦」下でもOKとかいう防塵マスクを買い込ん で、今年の春は装備していました。イメージとしては「MSG(メタルギアソリッド)2」の冒頭に出てくる潜水服のマスクみたいです。息をするとマスクの両 方に付けられたフィルターがスコスコ動いているのがわかります。
で、これをつけて更に対花粉飛来防止用のサングラスをしているのですが、これが私と同じ190センチもある人間がやると、本当に怪しい奴にしか見えません。

これでドカチンヘルメット被って後ろに手拭でも下げた日には学生運動や労働争議の革マル派もかくやという感じですから、初めてこの格好を目撃した私は兄貴 に「何がそんなに不満なんだ?飯でも食うか?ん?」と囁いてあげたら、「花粉がつらいじゃあー」と真剣に怒っていました。面白い奴です、ほんとに。


では私の禁煙はいかな具合であったか。

私の場合何度かの挑戦があるのですが、1度目の禁煙は2週間持ちこたえました。次のタバコが無ければ買ってしまうので、ならば、吸いかけのものをガムテープで封印してしまえば良いだろう、という作戦でした。あとはひたすら耐えるだけ、というシンプルなものです。
が、結局挫折いたしました。忌々しい当時の所長との諍いで我慢が効かなくなってしまったからです。封印を破って最初に吸ったタバコはまずかったですねえ。その後の数本もちょと目眩がしましたが、すぐに慣れちゃいました。で、元の木阿弥です。

それ以降のプチ決意は何度かあったのですが、結局営業所内のタバコ自販機でサクッと買ってしまうというオートマチックな行動パターン(ついつい買っちゃう という行動が止められない・止まらない)に歯止めがかからず、結局毎回挫折です。せいぜい半日とか数時間しか禁煙の決意は持続しませんでした。


そんな中、何度目かのタバコの値上げがありました。当時私の吸っていたタバコはマルボロの赤(ソフトケース)。もちろんライターはジッポですね。今でもそのライターは持ってます。使い道はありませんが。

で、たしか250円だったものが280円くらいになったかと思います。あの時はたしか4カートンとか5カートンとかまとめ買いした様なしないような。でも、消費量が1日最低2箱というペースでしたから、あんまり長持ちしたような記憶はありません。
その後もしばらくマルボロをちびちびと1カートンづつ買っていましたが、ある時気がついたのは昔吸っていたJPSの黒が250円だったことです。なぜマル ボロに乗り換えたかというと、なぜかJPSを吸っていると頭が痛くなるようになったからです。試してみたら大丈夫だったので、その時からJPSに戻りまし た。

で、最後の時期までJPSでしたね。
ただ、馬鹿な話で、せっかく250円据え置き価格になるようにタバコを替えたのに「ジッポじゃあJPSの味にそぐわない」と偉そうな事を考え始めてしまい、あろうことかダンヒルを新調してしまいました。それじゃあ据え置き価格にした意味がないってーの。

またまた、当時の愚かしい思い出と共に、今でも箱に入ったダンヒルは部屋の片隅に眠っています。ちなみにダンヒルはオーバーホールが効くそうで。いや別にどうでも良いことですけど。


では最後の禁煙への挑戦は?という事ですが、ふと思い出しましたけど、タバコを止めた当時はほとんどサボタージュのような状態で、なんにも仕事をしないで1日中ガムを咬んでましたっけ。クルマの中で寝そべりながら。

というか、そうでもしないとやめられなかったような気はしますね。今になってみれば。

ちなみに禁煙挑戦時に使用していたガムはキシリッシュですが、あれって、食べ過ぎるとお腹がゆるくなるようですので注意が必要です。当時もよくトイレに行くようになりつつガムを咬み続けていました。
喫煙衝動がなんとなく落ち着くまでに2週間くらいかかったかな。前回のように封印したタバコも持っていなかったし、ライターも捨てちゃったし、営業所で使ってた自前の灰皿も捨てちゃったしね。

灰皿を捨てた翌日、「柴田さん用の灰皿が見つからなかったので...」と備品の灰皿を持ってきてくれた女の子に「もう要らないから」と言いました。そうし たら言われましたよ、「柴田さん、本当にいいんですか?」って。「こいつが止める訳がない」って思われてたんでしょうねえ。それくらいヘビースモーカーで したから。


だから決してタバコが止められなかったからといっても「意思が弱い」とか「ダメな人」なんて思えません。みんな足掻いているのです。はたで見ていると滑稽なだけかもしれませんが。
私の場合はいいタイミングに巡り会った、というだけだった様に思います。

2009年12月12日土曜日

無印良品

小学校高学年の頃か中学校に行っていた頃、当時浜松にもあった西部百貨店の一階に「無印良品」がやってきました。初めて無印良品の品物に触れたときの感覚はよく憶えています。

基本的には「シンプルでよいものを、お安く提供するんだ」というラベルにかかれた一文の裏にあるメッセージは新鮮でした。「漂白剤の使用を抑えたか ら...」「パッケージの包装をシンプルにしたので...」「大きさが不揃いの物も使用しているので....」「仕上げ行程を簡略化したので....」な どなど。
シンプルだけど質素じゃない。虚飾を配して素材そのものを切り取って魅せる手法は他の商品とは一線を画した質感をまとっていました。

その後、どのくらい無印良品が西部の中に在ったのかは記憶に無いのですが、何時の頃だったか西武百貨店が浜松から撤退してしまったので、何時しか無印良品のこともすっかり忘れていました。

すいぶん経ってから無印良品のことを思い出したのは、とある雑誌ライターの方が、その記事中で無印良品のことを絶賛していて、室内の事務用品を「無印良品」で統一している、という事を書いていた時くらいでしょうか。ああ、まだ無印ってあるんだ、位の感覚でした。

ところが、浜松の志都呂にジャスコが出来た時、そこのテナントに無地良品が入っていると耳にしました。嫁さんはジャスコフリークですから「見に行こうか?」と聞いて嫌だという返事があろうはずがありません。



で、久しぶりに見た無印の印象は?




たしかに、素材感、シンプルを前面に押し出した商品構成は以前の感覚と変わりはありませんが、何か妙な違和感が?????





何気に値段が高けーぞ?しかもそんなに質がいいとは思えないものまで。


ん?これなんか生地がペラペラじゃん。うーん、この手触りじゃあそれほど物がイイとは思えんなあ。


なんか微妙に昔見た商品コメントとはニュアンスが違う謳い文句が多いなあ。


あ。これなら良いかも。え?17,800円?オイオイ。そんなにするの?




と、まあこんな感じで正直「買うもの、買える物、欲しいと思うもの」が本当に少なくなりました。

勿論、昔と同じことをやっていたって進歩はありませんが、それでも、少なくとも私の中では一世風靡をしていた無印良品の商品群の、あのメッセージ性とバウ ハウスにも似たデザインコンセプトはひとつのブランドになりました。おそらく他の人も似たり寄ったりの印象を持ったからこそ今に続くブランドになったのだ と思います。ただ、今の商品群は「シンプルさをデザインされた商品」になっている気がします。

元が安いものがそれなりの値段で売られ、それを買っているだけならば、それは値打ちのある買い物にはなりにくいでしょう。
良い物がそれなりに高価である事は致し方のないものではありますが、それでも売り手の工夫で値段が抑えられたものならば、それはお買い得な商品に成り得ます。無印にはそういうことを感じさせる雰囲気が在りました。だから好きでした。
でも、今の無印にはそれが希薄です。演出されたシンプルさ、素材感は値段を引き上げる手段になっているような気配が濃厚です。

私のお客さんで、麻の生地を主に扱っている方がいらっしゃいます。無印も結構麻生地を使った商品がありますからやはり接触の機会は少なくないようです。そ うして耳にしたお話を私の中で総合すると「店頭価格を一定に据え置き、その中で自分たちの利益を出そうとする為に国内の製造業者と中国の製造業者が天秤に かけられている」といった印象を受けます。実際、あそこの衣料品や生地関係のラベルを見ると「中国製」と書かれた物ばかりなんですけどね。




そんなこんなで、私の中の無印の印象は「値段の割には結構値付けの高い商品が多いブランド」という所に落ち着きかけています。
以前は深津さんのデザインされた壁掛けCDプレーヤーなどもあったようですが、そういうデザインに走ったものより発足当初の、素材感溢れる、手垢のついていない感じのするのが良いなあ。

ホームセンターっていうのも、当初はそうした素材感溢れる感じがしたものですが、最近はここでも単なる安物感が漂う所になりつつあるのは寂しい所です。考えてみるとシンプルと安物って似て非なるものなんだけど、簡単に安物に転げ落ちて行ってしまうんですよねえ。

2009年12月11日金曜日

あれから数日グーグルの日本語入力とグーグルクロームを使ってみました。

まずはグーグルクロームから。
結構早くて使い勝手も良いのですが、最近やるようになったブログのコピー&ペーストがいまいちクロームの場合うまくいきません。
この記事はブロガーだけに掲載しているのですが、ここのところみんカラのほうばかりに書き込むようになってしまったので、これはイカンと思い少しでも双方の更新頻度を上げるため、アップした投稿のコピーアンドペーストをするようになったのです。別にブログの量産を意図したものではありませんので御勘弁を。

後は微妙にあれ?と思うことが少なくありません。ま、使いこなしていないだけ、という事なのかもしれませんが。

ということでまたファイヤーフォックスに戻してます。


グーグルの日本語入力で関して。

これは2ちゃんねるあたりで随分評判になっていた連文節変換。オタク向けの変換候補が妙に受けていたようです。私個人としてはブログの原稿入力なり文書作成なりにここ数日使ってみたのですが、結論としては現状、どっちもどっちという結論に落ち着きました。

データの蓄積がなっていないというところだけかもしれませんが、連文節変換がどちらもイマイチ。ただ単に、そういう文章をたまたま書いていなかったということだけかも知れませんが、IMEで気になっていたところをグーグルは拾ってきているし、またグーグルでは拾いきれていないところも多々あるような、という所です。これからに期待ですね。

でも、気の効いた連文節候補の表示もIMEではあるので、実は戻しちゃいました。本当はもっとグーグルのデータ収集に貢献してあげたほうがいいのでしょうけど。
減税だ増税だ、国債発行40兆円をオーバーしてあといくらだと言いますが。既に国債40兆円発行します、という時点で税収予想金額はオーバーしているわけです。そんなくらいならいっそのこと「来年の税金はナシ」にしてくれた方がなんぼか良くないですか?

ものすごく大雑把に言って「今手持ちの現金を使い尽くしたら後が無くなるから」使わないわけです。

生命保険のセールスじゃあないけど「年金の不安・医療費の不安・老後の生活費の不安そして死亡時の生活費の不安」。見てわかる通り、死んでしまったあとの ことは本人としては如何ともしがたいところがありますが、交通事故よりも自殺者が多いこのご時世、病気で亡くなるよりも、やっぱり60歳以降の病気死亡が 圧倒的多数を占めているわけですよ。

つまるところ生きていることへの不安要素が果てしなく大きい、という変な現実があるわけです。

一定額以上の金が入ってくることを前提条件にできるなら、そりゃあまあ遣い込むこともできるでしょう。でも、それがわかんないから使えないし縮こまるわけです。


難しいことをごちゃごちゃ言ってもわかりませんよ、実際。
だって、自動車保険の翌年度の契約内容の試算にしたって、パターンが2つなら「どっちにする?」でいいんですが3つ以上だとお客さんは決めれませんもんね。
だから、とりあえず基本状態でなら、年喰ってもお金がいらない状態にしないと散財できません。

だって、年金の額がどうたらこうたら言うよりも先に、水道代やら電気代、健康保険料、固定資産税(もしくは住居費)であらかた無くなっちゃうんですから。

年金の額が多い人は、それなりに現役時代に稼いでいた人が大半ですから、蓄財も可能な訳で。実際は年金など無くても生活できちゃう人が高確率で存在している様に思うんですがね。
だから、年金額を所得に応じて変えるというのはちょっとやり過ぎだろうという気はしています。やりたいのなら自己責任の範囲内で自身で貯蓄するなりでいいじゃないかと。
医療にしても基本無料として、そこからもう一つ上の待遇を求めるのならば、そこは自分で出してくださいね、と。そうすると「人の命に値段をつけるのか」とかいう人がいるでしょうが、格差はあって当たり前です。
値段相応のサービスというか、例えるなら公立高校でいいところを、わざわざ私立を選ぶのなら、それ相応の設備なり待遇なり何なりを期待して+αを払っているのでしょう?割り切りというものは必要です。そこでどう過ごすかは本人次第なのですから。



長くなりました。言いたいのは一つです。お金を支給することに注力するのではなく、お金が要らないようにしておく仕組みが大事なんじゃあないですか?
仕事を一生懸命していただいているのだろうという推測はできますが、その一生懸命の向く先が少々ずれているように感じます。

2009年12月10日木曜日

やっと、クルマ屋の方のカレンダーが出来上がってきました。
保険屋の方は私個人の屋号ではないですし、保険会社で注文をとっているカレンダーに事務所の屋号を入れただけの物の為、私個人のお客さんにそれは配りませ ん。お金のことだけで言うならば、保険事務所のカレンダーで済ませた方が遥かに経済的なのですが(事務所持ちで個人出費はないので)、その辺は私のこだわ りというか意地というか、趣味というか。掛けてもらえる、使ってもらえる、私自身も使いたいと思える絵柄のカレンダーを毎年選んで(つまりデザインは毎年 変えます)お配りするようにしています。ちなみに今年のカレンダーは1部390円+消費税でした(名入れ印刷代込み)。これを50部ですから合計で2万円 強遣い込んでいます。


実はクルマ屋時代の私にとって、カレンダー配りは年末最後の1大イベントでした。これが終わらないと1年が終わらなかったのです。そういうこともあって、金銭面では出費ではありますが、1年の感謝と御礼を込めてお配りしています。


というわけで、表題のことについてなんですが。


今年のカレンダーの絵柄はカーリーこと華道家 假屋崎省吾の生花の物としました。
もうお分かりですね。
個人的には彼の趣味やら性格は大嫌いなのですが、彼の活ける生花に関しては仕方無くというか、まあ、参りましたごめんなさい、ということで認めています。悔しいけど。
初めて彼の活ける生花を見たのは、生け花の写真をシルクスクリーン印刷して額装されたモノを見かけた時です。あの顔のおっさんがこんなものを生み出しているのか、とちょっと衝撃でした。その時から見る目が変わりましたね。相変わらずあのキャラは嫌いですけど。


実は有名どこで、才能と人格が一致していなかったらしい人の例があります。

そう。ウォルフガング アマデウス モーツァルトですね。
映画「アマデウス」が当時のそのままだったかは知る由もありませんが、まあ、本人の行動はあんな感じではあったようです。

まあ、それはそれとして。

折角作ったカレンダーですので、配った先で評判がいいと良いなあ、と思いつつ、今年も散財しちゃったなあ。

毎年のことなんで仕方がありませんが。

時計

今は全く読まなくなりましたが、10年ほど前の一時期は「時計ビギン」とかその辺の時計雑誌をよく読んでいました。それまでは時計などにはほとんど興味はありませんでしたが、なんとはなしに目が向きはじめたのです。

そのへんはやはりスペック志向というか見た目のメカニカルさに弱いというか、未だに松本零士の影響が残っているらしく「クロノグラフ」と呼ばれるストップウォッチ付きの時計が大好きです。自分で買った万単位以上の時計の殆どはクロノグラフです。

ちなみに大好きなドカティ999ですが、あのフロントマスクも、よくよく思い返すと銀河鉄道999の機械伯爵にそっくりなんですよね。うーん、いつかは欲しい。
ちなみに999の実物との初対面はしばらく前になりますが、初めて見たときには「1/1 初代仮面ライダーマスク レプリカ」(ゼネラルプロダクツ製)と、オーバーラップして見えたものです。それくらいインパクトが有りました。
個人の趣味だけで言えばドカティの999とGSX1100S刀の2台を並べておいておきたいと、ずーーーーーーっと思っていますが、実現するのはいつのことやら、という感じです。まあ、やるだけならすぐにでもできなくはないんですけど、後の事を考えると踏み出せません。

時計にはなしを戻すと、今現在所有している時計は4本です。そのうちの1本が冒頭の写真にあるブライトニングです。今はもうベルトを交換してあるのでこの 姿ではありません(今は青のカーフベルト)が、少なくとも私が所有してからはケース磨きもしていませんし、リダン(文字盤のリペイント)もしていないので 基本的にはこの姿です。
ちなみに、初めて革バンドを交換してもらいにとあるお店に行った所、そこのお姉ちゃんに「こんなに使い込まれた時計を見るのは初めてです」と言われまし た。ホメられてんのか何なのかよく解らな言葉ですが。でも、まあそうでしょうね。おそらく、こういうお店で買っていかれる方は、それこそピカピカの状態の まま、何本もストックしている人でしょうから。私の場合は実用品の普段使いとして使っているだけですので。


でもねえ。実際に買って、使ってみて思うんですが、いくら能書きがいっぱい書かれていて、また、雑誌の見開きページで紹介されていたとしても、所詮時計な んですから、直径はせいぜい4センチ弱程度しか無いものなんですよね。厚みにしたって、いいとこ1センチ強しか無い。精度にしたってクォーツには敵いませ んし、防水性能や耐衝撃性能にしたって、その辺のGショックの足元にも及びません。
で、実際にできることといえば「だいたいコレくらい」という時間が計れるだけのストップウォッチが動くだけ。綺麗な全面紙面の写真が掲載されていたとしても実物はこれだけのモノ、といえばそれだけでしかありません。

つまるところ私にとっての時計の存在意義とは「過剰なまでに神経を注がれた高価なアクセサリー+大体の時間が分かる仕組みが組み込まれているモノ」という立ち位置です。やっぱり実用品と言うよりは装飾品。それも、決して主役級ではない、という意味を含めてですね。
よく、「靴は最後にお金をかけるところ」とかいう言葉がありますが、時計も似たようなもので一通りの身のこなしができた上で「自己主張をするわけでもない が、でもスパイスとしてよくできたもの」という感じでしょうか。ですので、「これだけ!」と豪華一点張りにそこだけヤマを張ってしまうといかにも不釣合い に映ります。


ただ、こんなふうに偉そうなことを言っても私の場合は人間そのものが下品に出来ているので、いかんともしがたいんですけどね。滑舌に気を付けるということと、もう少しゆっくりしゃべる、というところから始めていかなければ、と思っています。

思うだけ、じゃあないようにしなくてはいけませんね。

2009年12月9日水曜日

お支払い

今日、銀行に記帳しに行ったら思わぬ人からの入金がありました。

実はもう遡ること半年ほども前のことですが、とある軽自動車の車検を請け負いました。いろいろの事情も絡むことから「なるべく安く」というご要望もあり、 また予めこの位で済ませられると思います、位のことも言ってしまってありましたので、少々値引きをしすぎたか、と思う金額ではありましたが抑えた金額での 請求としました。請求書をお見せたときにも「これくらいならすぐに払える」ということも口にしていたため、まあ、支払いが早い時期ならばまあいいや、とも 思いました。

それが、当月末時点の入金はナシ。

7月末時点での入金もナシ。

8月末時点での入金もナシ。

9月末時点での入金もナシ。

もちろん毎月20日過ぎには「再請求」と赤文字で入れた封筒をお届けしていました。流石に9月の頃には腹に据えかねてもいましたので「6月請求分再請求」と文字を換えておきましたが一切連絡もナシ。
大抵の方は「再請求」の文字を入れた封筒をお届けすると何日間かのうちには連絡があり、「この日くらいには....」ということをおっしゃっていただくのですが、この方に限っては全く連絡がありませんでした。

基本的に借金の催促というものは、される方も嫌なものだと思いますが、する方だって嫌なものです。できればそんなこと言いたくありません。ですから「きちんと支払ってくれますよね」というのは、仕事を受ける時の暗黙の了解としてわざわざ口にすることはありません。


10月、11月は請求書をわざと出しませんでした。あまりにも腹立たしかったのと律儀に毎月再請求の封筒を届けるのがバカバカしかったからです。

ただ、今月に入って流石に「半年はないだろう」とも思いましたので、今回は簡易書留で、「こういう文書を出しましたよ」、という文書の配達の記録が残る形で督促状を郵送いたしました
これで何も音沙汰がない場合は少額訴訟でも何でも起こしてやれ、という気持ちもありましたし。なにより「配達記録の残る郵送物というのは法的にきちんと督 促をしている」証明になります。なにより債務者として、これに対して何もアクションを起こさないというのは債権者に対して不誠実であるということにもなり ます。


それが冒頭の入金記録になったというわけです。

でもでも。
実際商売をしている人間からすると、お金と時間の約束が守れない人というのはもう、信用の拠り所がないです。はっきり言って。
まあ、多少の時間のルーズさは許すとしても、何時何時に幾ら払うと言って、当日になって「今日はコレしか無いのでこれだけでいいですか?」とかね。こちらも回収しきるまでは仕方無いですが、それが終わればもう二度と付きあう気にはなれません。

でもこういう感覚って、サラリーマン時代では分かんなかったところです。

もちろん、何がしかの作業を請け負っている以上、それに対する部品代とか人件費とかは、とりあえず最初はこちらの持ち出しなわけです。
サラリーマンなら毎月、決まった給料があるでしょうけど、自営業者としては売上を立て、それを回収しないと利潤は生まれません。もちろんその利潤は次の売 上の原資にするべく仕入れなり外注工賃として出ていきますから、あるはずの利潤は、実際は売掛金として出張中、ということがほとんどです。



やっぱり、人間お金が絡むと本性がでるというか、普段顔を出さない部分というのが垣間見えますので、キチンとしておいた方がいいです。
私の場合は、請求書が上がった時点。つまり、車検なり点検では、そのクルマと引き換え時には支払いを済ませます。
板金屋さんへは保険会社との協定が済み、最終決定金額の納品書が来れば、保険会社からの入金を待たず、その日か、その翌日までには現金を持って支払いに出向きます。銀行での入金手数料がもったいないので。

結構、金融機関出身の人間のほうが、そうしたお金のけじめについては意外にルーズな気はします。個人の性格にもよりますけどね。

でもほんと、お金についてはキチンとしておいた方がいいです。いらん事で信用なくします。ほんとに。

ちなみに今回の6ヶ月遅れの人。実は同業者です。保険の方の。密かに「おいおい、大丈夫かアンタ?保険料の遣い込みとかやってないだろうな?」と、つい余計な心配もしてしまいました。まあ、私に火の粉が及ぶことがなければいいんですけどね。

2009年12月8日火曜日

たばこ

煙草をやめてからしばらくになります。たしか嫁さんが乗っているイストを買ってまもなく止めたので多分平成14年の夏ごろじゃなかったかな?とすればもう7年にもなるのか。何気にずいぶん前のことになってしまったものです。

それまでは「どうせ吸うのなら男らしく(?)しっかりとした味のものを」ということでライトだの1ミリグラムだのといった「吸ってるクセに言い訳したい」といったミミッチイものなどではなく、マルボロの赤とかJPSの黒箱なんかを吸っていました。で、たいていの日はこれを2箱強づつ消費していくというペースです。
いちいち1箱づつ買っているとめんどくさいので、よく行くタバコ屋には「買いに来るから置いといて」と 言って「マルボロの赤のソフトケース」とか、「JPSの黒のボックス」とかを2カートンとか3カートンとまとめ買いしていたわけです。


しかし。




臭いでしょうねえ。今、当時の私に会える機会があったとしたら。

朝から晩まで、のべつくまなしでタバコを吸っていましたし、車の中でも事務所の中でも自宅の部屋でもお構いなしでしたからねえ。

でも、吸っている当時は全く気がつきませんでした。まだまだ世間様的にもタバコに寛容な時代だったこともあり、今ほどたばこを吸うことに関して肩身の狭い思いをすることもありませんでしたしね。
逆に言えば良い時代のうちに止めたものだとも思いますが。

今はですねえ。
たばこを吸う人が近寄っただけでも臭いです。もう、身に纏う香りがちがうんですよ。

外に出て、タバコを吸う人と一緒になったとするじゃないですか。
すると家に帰ったときに嫁さんに「臭い」と言われます。

普段着にはヤニの匂いは染み込んでいませんから、ものすごく匂うようです。



たばこを吸う人のクルマを借りてきたりするとものすごくわかります。これクセえなあ、と。
でまた、しばらくうちのクルマを代車に出していたりするとタバコの匂いを室内に纏ってクルマが帰ってくることも少なからずあります。クサくなったなあ、と思います。匂いが取れるまでしばらくかかりますし。




私もかつてはたばこを吸う人ではありましたので、その行為自体を非難するつもりはありませんし、できもしません。
ただ、もう少し自身の匂いを自覚するようにした方が良いのでは?と思うこともあります。初めてタバコを吸った時の、あの口のすぐ先で焼かれる葉っぱの強烈な匂いと煙。吸っているひとは慣れてしまいますが、吸わない人は何時まで経ってもあの匂いのままなんですから。

最近の巷の嫌煙は流石に行き過ぎかとも思いますが、愛煙家の方たちはもう少し気にされても良いんじゃないかな、とは思いますね。

2009年12月6日日曜日

タイヤバルブの話

昨日は、以前事故代替で納めたヴィッツの12ヶ月点検をしてきました。
機関そのものや機器の作動については特に問題も無く、順調に点検作業は進んでいきました。

12ヶ月点検の最大のキモはブレーキ関連の整備です。6ヶ月点検は無資格でもできますし、今現在は大した点検箇所もありませんので、ちょっとボンネットを開ければ終わってしまう程度の内容でしかありません。でも、12ヶ月点検だけはできません。なぜかというと「ブレーキの点検」があるからです。最重要保安部品ですからね。
それらを終え、タイヤローテーションをして、最後に空気圧をチェックして、となるのですが、ここで最後のトラップが仕掛けられていました。犯人はエアーバルブです。おそらくホイールにひっついているゴム部分が劣化しきっているのでしょう。ちょっと触るとシューシュー漏れ出しています。これでは納めることができません。

ここで話が見えない方のためのタイヤの歴史です。
以前はチューブのあるタイヤでした。ホイールとタイヤの間に空気を溜め込んだチューブが入っている構造です。このチューブがふくらんだ圧力でもってタイヤとホイールを密着させていたわけです。弱点としては釘などを踏んでパンクしてしまうと、一気に空気が抜けてしまうことです。

これが後年改良され、今の主流に成っているのがチューブレスタイヤです。
空気を溜め込むゴム風船のゴムをタイヤと一体化してしまい、ホイール側にもチューブの役割を持たせ、タイヤとホイールを密着させることでエアー漏れを防ぎます。こうすることで、釘を踏み抜いたとしても、それを抜かなければエアー漏れは徐々にしか進まず、すぐに行動不能になることはない、というメリットが有ります。
デメリットとしてはエアー漏れ対策をホイール側でもきちんと管理しなくてはならない(製造時の精度管理)点や、ホイールが破損してしまうような事故の場合はエアー漏れを防ぎ様が無い(このためハイラックスサーフのスチールホイール仕様車は、ヘビーデューティーでの使用を想定して、わざわざチューブ式タイヤを使っていました。)こと、エアーバルブ本体とホイールとの密着部分でもエアー漏れの可能性があることなどです。今回はこの最後のデメリットが顔を出した事例ですね。



実は私がディーラーに居た当時は、このエアーバルブ本体を交換するというメニューは存在しないも同然でした。
私の居た営業所ではタイヤの交換機具はあっても使いこなせる人間が居なかったので、実際の作業はすべて外注に出していました。メーカー系列(グッドイヤー)のタイヤ屋さんと近所のガソリンスタンドです。
そのどちらの作業光景もつぶさに見ていますが、当時エアーバルブを交換しますか?という問い掛けを作業現場で耳にしたことはありませんでした。もちろん、タイヤ交換作業を受け付けているサービスフロントでも「エアバルブ交換」の「エ」の字もなかったですね。今ではどうか知りませんかど。

エアーバルブ交換に熱心なのは自動後退などの用品屋さんですが、基本的に私がタイヤ交換を請け負ったときもエアーバルブは全数交換します。別に売上云々等といった理由ではありません。だって、私の場合エアーバルブの部品代は伝票金額そのままなんですから。
それより何より、たかだかこんなことでパンクをして呼び出しを受けるのを避けたいし、避けられた方がオーナーとしても良いですよね?というのがその理由です。

タイヤ屋さんとしてもエアーバルブ交換だけでタイヤを持ち込まれても、結局はタイヤをリムから外さなくては交換できませんので、通常のタイヤ交換作業の工程と大差はありません。
昨日もタイヤ屋に持ち込んでバルブ交換をした後に納めましたが、交換工賃は4000円の消費税を取られました。その割にバランスの再チェックをしなかったなあ、あそこ。




ということで、タイヤ交換の際にはエアーバルブも交換しましょう。交換サイクルによっては「そこまでしなくても.....」ということはありますが、それでもそうですねえ。5年位をメドに替えた方が良いでしょうねえ。
そういえばランフラットタイヤ装着車で空気圧警告灯が装備されているクルマの場合、空気圧センサーが一体化されたエアーバルブがタイヤの中に入っているはずなんですが、あれってタイヤ屋さんが常備しているものなんだろうか?無いよなあ、多分。空気圧を測るセンサーのところで空気が漏れてたらシャレにならないなあ。

あ。ちなみに私のところでは窒素ガス注入はやっていません。だって変わらないもの。きちんと水分を飛ばした空気を入れてもらえば良いだけです。ご参考までに。

2009年12月5日土曜日

ちょっと待ってください。

鳩山さんの親が個人資産を故人献金ルートを使って政治資金としてたらしいことについて、「親が子に小遣いやって何が悪い」的な論調もあるようです。それによって政治が歪められる事はないだろう、という事がその理由のようです。ですが個人的には大いに疑問です。

まず第一に「予算を作り、予算を執行する」という作業は金融機関に身を置く人間と同様、金銭に潔白な人間でなければそれに携わる資格などないだろう、というそもそも論。
これを言うと「そんな奴が政治家の中にいるのか??」という話にもなるでしょうけど、完全に潔白なことは望むべくもない話かも知れません。ただ最低限、この程度のモラルは持ち合わせるべきという一線はあるはずです。これに関して「故人名を使った」「5万円ラインを超えない」という、いかにも小ズルイ、というか小賢しい、卑劣とも言うべき抜け道を使うことは一国を指揮する人間としては、いかにも狭量な恥ずべき行為です。器が小さいといっても良いかもしれません。
「それだけの事で」という声もあるでしょうが、こういうところ(特に時間とお金に関する約束)にこそ律儀であることが人としての信用を作る最低限のエチケットです。故に私としては鳩山さんに失格の烙印を捺します。

親から子への政治資金の融通について。
確定申告をしている人間からすれば理解していることでしょうけど、政党への献金は所得控除の対象となる出金項目です。寄付金なんかもそうですよね。
ただ単に資金の融通をしたいのならそうすればいいだけの事です。それが公正明大なやり方ってもんでしょう。
ではなぜわざわざ故人名を使ってまでして迂回献金をするのか?となればそれは個人資産の付け替えじゃあないの?と疑われても仕方がありません。つまりは遺産相続の相続税対策として「故人献金」というルートを使ったんじゃないか、という疑いです。こうなれば、これは立派に脱税行為です。やっぱり脱税総理か。


そういう意味ではお金に対して初心ともいえる無関心さ、無頓着さは非常に危なっかしいものです。一事が万事全てそうともいえるかもしれません。
良くも悪くも金によって生かされ、殺されもするのですから、その程度の認識では政治の場に出てくるべきではない、と強く感じます。

2009年12月3日木曜日

リーフに関する疑問と不安

ゴーンさんの鼻息が荒い。元々鼻の穴の大きい人ではあったようですけど。

しばらく前にゴーンさんは電気自動車「リーフ」の試作モデルをお披露目して、来年に市販しますとぶち上げました。
曰く「ハイブリッドはそれでも二酸化炭素を出すからダメ。未来は電気だ。」ということだそうですが、その電気を発電するための熱源に全く触れていないこと もチャンチャラおかしいのですが、それ以上に「ガソリン自動車と同じランニングコストにする」とも言っちゃっいました。日産大丈夫か?というより日産じゃ なくてもうルノーか。



随分前にも電気自動車は存在しましたし、研究開発自体も進められていた筈です。「たま」とかね。でも実現というか実用化、一般化はしませんでした。答えは もちろん、ガソリンエンジンを備えた自動車の優位性が揺らがなかったからです。エネルギー源としてガソリンがいかに優秀だったか、と言い換えてもいいかも しれません。つまりは

1.エネルギー密度が高い。
2.持ち運びに便利な液体であること。
3.残量が減れば減るほどエネルギータンクが軽くなる(より燃費がよくなる)。
4.残量がわかりやすいこと。
5.比較的安全性が保持しやすいこと。    などなど。

上記の条件を見ると、電気はことごとくそれらの条件いはそぐわないことが判る筈です。まず第一に電気は貯められるものではありません。


電気を保持する手段として電池やバッテリーがありますが、あれらは電気を貯めている訳ではありません。基本的に電池・バッテリーとは「電気が発電されたが如き化学反応をする化学プラント」というのがその実態です。
つまり効率よく電気を溜め込み、また放出することが出来る電池は「化学反応が活発に起こる、又は起こしやすい構造・構成」ということでもあり、いってみれば危険物質の塊という側面も持ち合わせるものとなります。
このため、常に電気自動車というものは、そのバッテリーの性能如何に左右されてきました。また、今までの経緯だけでいうなら「高性能バッテリー」が存在し なかったという一点で、電気自動車というものは常にその大体的な開発が期待されていながらも日の目を見ることが無かった存在でした。


それが昨今の原油高騰のあおりや石油採掘量の頭打ち、二酸化炭素による地球温暖化(真偽はともかく)、ガソリン自動車の販売不振等の動きを受けて「地代は脱二酸化炭素・脱ガソリン内燃機関」というセールストークに流されているやに感じます。
トヨタ・ホンダはハイブリッドシステムの製造技術や基礎技術を持っています。現時点でハイブリッドはひとつの潮流になりつつありますから、これを生かさない手はありません。
ただ、日産は一時「ティーノ・ハイブリッド」を発売していたにもかかわらず、その後のルノーによる買収劇やゴーン劇場の余波を受けてハイブリッド開発の手 を止めてしまいました。つまり今ハイブリッドの波に乗ろうとしても乗る手立てがありません。また今さらハイブリッドに手を染めようとしても基礎技術の特許 はトヨタ・ホンダが抑えているでしょうからコスト高になることは必至です。

おそらくそういう経緯の中での「電気」頼りなのでしょう。

そういう目で「リーフ」を眺めると、リアセクションはベースになったらしいティーダの骨格そのままな事が伺えるシルエットです。フロントはなんだかとって つけたようなアンバランスなボリュームで、いかにも「ここだけ付け替えました」的な違和感がムンムンです。多分実際もそうなんでしょうねえ。

「燃料電池車」という話も有りました。基本的にこれはバッテリーに電気を貯めるのではなく、燃料電池によって「その場で発電」しようとするシステムです。つまるところ電気自動車の一種ですね。
ですがなかなか厄介な所があり、水素は持ち運ぶにも貯蔵するにも厄介な物質です。そのくせエネルギー量が少ない。
じゃあ、ガソリン改質であったりアルコール改質であったりを考えたりもしたようですが、結局それでは二酸化炭素が出てしまううえ、反応膜を作動温度に上げ るまでのタイムラグに相当時間と手間がかかり、ヒーター専用のバッテリーも必要だったりと、結局そこまでするならガソリンエンジンのほうが遥かにマシとい うイタチごっこになってしまったり。


リチウムイオン電池というものが出てきました。

すわ、電気自動車の救世主か?ということで、各社、もちろん日産も「リーフ」ではこれを使うと公言しています。でも、先ほど書いたように、「入れやすく、 出しやすい」電池は科学的に不安定でありがちです。リチウムイオン電池の発火事件を思い出していただくのもいいでしょう。

じっくりバッテリーを使おうと思えば「ゆっくり充電する」のが一番いいのですが、人間そこまで気長にできていません。そこで、安全面を考えつつ急速充電をしようとすると「充電できた電気はごく少量」で、残りはだだ漏れだったり、という事になりがちなんだそうです。
こんなことをしていてはエコなんだか浪費しるだけなんだか分かったものではありません。



そんなわけで、ゴーンさん大丈夫か?
ああ言えばこう言う、某○フトバンクの孫○義みたいに成らないことを祈ります。

孫さん、iPhoneが売れないのは日本市場が閉塞的すぎるからだなんて、そんなこと言ってもいいのかなあ。だって、iPhoneが売れない一番の理由は「ソフ○バンクで売ってる製品だから」だなんて、みんな知ってる事じゃん。くわばらくわばら。

2009年12月2日水曜日

ローンにまつわるエトセトラ

所有権解除でお金を取られる、と言うお話がありましたので、関連事項を思いつくまま。

クルマを買うときに、そこのローンを使うと車検証の所有車欄のところにその販売会社の名前が入ります。リースの場合はリース会社の名前です。何故か銀行ローンの時にはそういうことを言われた記憶がありません。クレジット会社の場合はその時々によって、という感じです。

もちろんローンが完済された時には販売店なりに申し出れば所有者欄から名前を外す書類を出してくれますので、晴れて目出度く自分の名前だけが車検証に載ることになります。
こうした作業は、以前は特に料金を請求していませんでした。でもどうやら今はきちんと料金を請求するようになったようです。

私の場合、基本的に自社割賦(つまり私がお金を貸して、私が金利を貰うという販売形態)をやっていません。つまり全てのローンはクレジット会社なり銀行に 振っているので、分割で買ったといっても私の手元に金利手数料もしくはローン案件の紹介手数料が入ってくるわけではありません。
ということで、いくら私が売ったとしてもこの手の所有権解除手続き(しかもクレジット会社の名義を外す作業で)は「余計な手間」でしかないので、そういう 事務手続きに関してはそれでも5,000円だけもらっています。でも、販売店の中にはきちんと分割手数料をクレジット会社から貰っている所もありますの で、そういうところは無料でやってあげても良いんじゃないかなあ?とは思います。既にそこで利益を得ていた訳ですから。

ディーラーの場合はどうでしょう。

自社割賦の場合はもちろん「それくらいやってくれても良いんじゃあないの?」仕事ですよね。金利分は丸儲けな訳ですから。割賦補償をつけたローン案件も同様です。

ところが数年前にそんな話を耳にしているのですが、私の在籍していたディーラーの場合、ある時の決算数字を何とか好転させるために、自分のところで持っていた「割賦債権」をトヨタクレジットに売って目先の割賦元金の回収を図り、数字の帳尻合わせをしたことがあるようです。
つまり、黙って待っていれば金利分は丸儲けの筈の自社割賦なんですが、運転資金、回転資金の都合で先に現金が欲しくなったのでしょう。このため、「ローン 契約」だけをトヨタクレジットに売って、金利からトヨタクレジットの取り分を差し引いた残りを先に入金してもらったという事ですね。それだけ現金が欲し かったということです。

それ以降は知りませんが、もし自社割賦をあきらめて、全てトヨタクレジットなりにローン案件を振っている(つまり金利収入を諦めて現金回収を優先する)とすると、所有権解除手続きの手数料を取るようになったことも、あながちわからない話でもありません。
先に現金がまず欲しいということは、それだけ経営が苦しいのでしょう。



金利というと今は「実質金利」という表示が一般的ですが、あれって皆さん理解をされているのか不思議です。というか私は今でもよく判っていません。

学生時代は電気屋さんでよくアルバイトをしていましたが、ああいうところの金利表示は「アドン方式」と呼ばれる表示が一般的でした。つまり、

「商品の値段」×「表示金利」×「年数」=「金利の金額」

という訳です。100万円の商品で5%の金利、それを5年/60回で支払うということはトータル25万円の金利となります。

つまり5年間の総支払金額125万円となり、1回分の支払は20,833円となるわけです。

でもこれ、実質金利で言うとおそらく9%くらいの利率になるはずです。なんで「9」になるのかは聞かないでください。
ただ、概算でいいのであればこの「アドン方式」の金利表示の方が理解しやすいのでその場での計算はこれで行うといいかと思います。セールス時代はよく使っていました。

本当に概算でしかありませんが、単純に「実質金利表示」の数字に「0.55」を掛けてください。

これで、実質金利がアドンの金利に化けます。6%ならアドンの3.3%という事です。あくまでも概算ですけど。
仮に「3%特別ローン」で300万円借りるなら1年49,500円の金利(アドンでおよそ1.65%の金利)だな、と。それを5年というなら金利分は247,500円か、と。

でも私がディーラーに就職した当時はこの実質金利は14.5%って言ってたんですよね。100万借りたら約8万円の金利。高かったなあ。銀行って儲かる商売だよなあ、と思いましたもん。

2009年12月1日火曜日

「ワード」の弊害

私の中では、大学時代に初めてワープロというものに接して、なんてこれは面白いものなんだ、と感動したものです。
その後しばらくこういう器機を使う機会のないまま過ごし、トヨペットを辞めた辺りから、また改めてコンピューターを使い始め、自前で器機を揃えてやり始めだしたのはここ5年ほどのことになります。

初めてのワープロは東芝の「ルポ」でした。

それで初めての長文を打ったのは大学の卒業論文です。今でこそ卒論をメールで送るのも良し、という所もあるやに耳にしていますが、当時はまだ、そういうことにはトンと関心が無い時代であったこともあるでしょう。また私の所属学科が「日本史学」であったこともあるでしょう。
当時の卒業論文の提出様式は「原稿用紙(400字詰 B4サイズ 学校指定の専用原稿用紙)80枚から100枚の分量で、万年筆かボールペンにて手書きで記入したものを、学校指定の卒業論文用表紙で表装し、綴じ紐で結んで提出すること」となっていました。
ここで、せっかく買ったワープロが全く役に立たないことがわかりました。当時のルポですら原稿用紙のマスに入るように印刷することも可能でしたから、どういう理由でそういう規定になっているのかを学生課に尋ねたものですが全くの門前払いでした。「ともかくそういう決まりになっているから」の一点張りだったと記憶しています。とにかく手で書け、と。

仕方ないので草稿を書き、それを推敲し、清書前の最終下書きまではワープロで作業をしました。ただ、実際に清書する段階になってもまだ結構誤字脱字があったことは憶えています。結局手で書いて憶えるということをその時まで繰り返していましたから、「手で覚えている」「目の前に出てくる字を見て違和感が有る無いの判断をする」事に慣れていたためでしょう。このことに気付いたという事だけでも、これはこれで収穫と言えたかもしれません。




さて、ここから断絶の15年程があってワードを使うようになるのですが、ルポの頃ってこんなこと気になったかなあ?と思うような妙に引っ掛かる特徴的な変換がいちいち気になります。

今でも感覚にしっくりと来ないのが「づ」と「ず」の使い分け。いちいち使い分けをしないと、思っている漢字となって変換されてこない点。手書きの頃はいちいち気にせずともいきなり漢字を書いていたので、「づ」なのか「ず」なのか意識せずに使っていたということですね。これがいちいち引っ掛かる。

「原因」と打ちたいのに、読みとしては「げいいん」と教わってきている為、そのまま打つと「鯨飲」と変換されること。つまり、読みとして使われるひらがなとワード内に登録されているそれとが微妙にずれている点。今思いあたる他の事例が思いつきませんが、もっと他にもあったように思います。

その他、「いう」という言い回しに対して、いちいち「いう」か「言う」なのかを変換し直さなくてはいけない点。動詞なのか字句の繋がりとして「いう」と入ってしまっているのかを判別していない、という事でしょう。何故か律儀に前の語句繋がりで変換しようとしているようで、わりと「何でこんな簡単な変換候補が出てこないんだ?」と不思議に思うことがあります。

「2ちゃんねる」で、「こんにちは」と「こんにちわ」のどちらが正しいのか?という話題があったようです。これも手書き時代なら恐らく違和感なく「こんにちは」と書いているでしょう。文字としては「は」でも、読みはたしかに「わ」なんですから。
ですが、メール等で読みで入力していく、という作業をするとなると「こんにちわ」と、そのまま出力された文章になってしまっているのも理解できる所です。
でもこの辺の読みと文字の慣例的な使い方って、小学校1年生の一番初めの頃にやる、一番最初の日本語の常識じゃなかったっけ?


こうした点は、手書きの文章で伝達されてきた日本語の作法と、データというか音で入力された文章を文字化していく作業の整合性が取れていないという事もあるのでしょう。その点、他のワープロソフトがどの程度使い勝手が良いのか興味は尽きませんが、マイクロソフトも大どこの意地を見せて何とかその辺を改善してもらいたい所です。
ただ、以前耳にした話だと「ワード」のデータ入力センターが中国に有るとか無いとかの話を耳にしたので、幾らなんでもそりゃないだろ、とも思ってしまいました。日本でやってよ、それくらい。

免許更新の待ち時間中に


今日は免許証の更新に行って来ました。
出来上がった免許証には相変らず人相の悪い悪人が写っております。まあ、190cmもある奴が丸坊主なので悪人顔に成るのは仕方がありません。あ、座ってれば判んないか、そんなこと。



で、12:30に受付の2人目として並び、視力検査もその列では一人目。で、1時5分くらいに講習室(そう、今回もブルーの免許証だったのです。一応5年 の有効期間はありますが。)へ案内され、正面の黒板に書いてあったのは1:40から講習が始まります、との無情な指示です。さて、30分少々も何をする か?

とりあえず缶コーヒーの自販機を探し構内をウロウロした所、一番奥の喫煙室も兼ねた所に自販機は設置されておりました。しかも何故か良心的なことに100 円で売ってるじゃん。しめしめ、という所で缶コーヒーを啜りながら辺りを見回しました。目前に広がる光景は、あの忌まわしき教習コースです。恐らく一発合 格を目指して頑張る輩の為に設置してあるのでしょう。

フーンと思いながら眺めていると、なんと路上試験車がウロウロしています。これはいい暇潰しを見つけました。さっそく講評に移ることにします。
あーあ、そこは30キロきちんと出さなきゃあダメじゃん。ちゃんとキープレフトになってないなあ。安全確認後ウインカーを出して、それから車線変更後の右 折でしょ。あーあ、停止線完全にはみ出してるじゃん。あー、そこ一旦停止。止まらずにそのまま出ちゃってるよ。車線変更する前にはきちんと右端に寄せるの が基本だろ、そこは。そこ、S字ギリギリすぎやしないか?などなど。なかなかスリリングな教習です。見てて飽きることがありません。

って、あのレベルで路上試験通ってるんだろうか?

というか、多分あの方達と同じ路上を走ってるんでしょうね、普段の私は。出来ることなら遭遇したくなありませんけど。それくらい危なっかしい運転でした。見た範囲では運転手というか受験者はおばさんやらおじさんやら。うーん。ごく普通の人たちって事ですねえ。
まあ、私が逆にコース上を走ったときにどういう走りをするかも興味あるところではありますが。もうひとつ言うなら、教官のお手本の走りというものも見てみたいものではあります。

ちなみに、恐らく教習車専用となっているのでしょうけど、わざわざそれだけの為に洗車機が設置してありましたよ。以前ガソリンスタンドのおっさんに聞いた ところでは、あれだけでも500万からの金額が必要になるそうですから無駄の局地とも思いますが、まあそれは今いったところで始まりません。

そんなわけで思いがけぬ暇潰しというかアトラクションを見てしまった気分で講習開始時間に滑り込みセーフしました。あんな面白くも無い講習を聞かされるよ り、試験コースで仮免やり直して、あんまりひどい点数の奴は免許取り上げか、再講習20時間とかやった方がナンボか交通事故撲滅に役立つんじゃなかろう か?と思ってしまった免許証更新となりました。

2009年11月30日月曜日

森光子とスクワット

このタイトルと見て「何だコリャ」と思われた方も多いかと思います。

実はつい最近、私はお風呂に入る前にスクワットをやり始めました。そのきっかけは2つあります。
1つはタイトルの森光子さんの発言です。
事の始めは美和明宏に勧められて、という事ですが、「女優として舞台に立ち続けるためには足腰が大事だ」と。で、「そのためにはスクワットをすると良いか ら、毎日50回のスクワットをしなさい」と言われたので毎日50回のスクワットを欠かさずやっている、という事をテレビで見たのです。
最初は「ウソクセー」とか思っていたのですが、どうやら本当らしい。まずこれが理由のひとつ。婆さんに負けるわけにはいきません。

2つ目は、コロパパさんのブログで、「健康でいれば大丈夫でしょう」的な発言があったからです。前 後の文脈としては、この先健康保険がどうなるとか年金がどうとかいう問題はあるにせよ、結局は自身が健康であることが一番だ、という事だったと思います。
という訳で、やはり私のような貧乏人は健康であることが一番だな、と。で、そのためにはまず足腰立たないようではマズイだろうと。やはり人の手は借りたくないし、これから先では遅すぎる。ならば今の年齢しかはじめていくしかないだろう、という結論にたどり着きました。
ただ、辿り着きはしましたが転げ落ちることも充分あり得る話ですので、これから先も充分注意が必要です。

ということでスクワット50回です。

これも1ヶ月ほど前に買い求めた木刀を使って柔軟体操を初めにやっておきます。そしてスクワット。

最初の日は何とか50回に辿り着きました。

2日目は40回で力尽きました。昨日のスクワットで足の筋肉がこわばっていたこともあり「こりゃもうアカン」と動けなくなったからです。

そして3日目の今日、何とか50回に再到達いたしました。

さて明日はきちんと50回に到達するでしょうか?と、その前に木刀を使っての素振りも再開せねば。止める前までは50回の素振りを3セットこなせたんですが。
やっている時は、とにかく握力が回復するのが判りました。今はサボっているので握力がどんどん元に戻っているのが分かります。


あんまり欲張って回数を増やすと後で面倒になってきますのでホドホドにしようと思います。後は出来得る事ならもう少し体重を減らそうかな、と。

来年は厄年(数えで42歳)になりますが、私の住む地域では厄払いのお祭りをします。そのための準備で、ここのところ毎週日曜日の夜に同学年の連中が集 まっています。で、またそこに来る連中の変わり果てた姿に色々な想いが去来する訳です。「うーん、ああは成っちゃあイカン」ですとか。

せっかく、やっとこさバズリクソンズのピーコートも買った(これがまた分厚くて、いかにも、という感じの代物です)ので、それをもう少しさらっと着こなさないともったいないですしね。
そんなわけでちょっと尻に火をつけて頑張ってみようと思っているのです。

ふと思ったのですが、うちの犬どもは散歩が大好きです。もちろんチワワのちっちも散歩に行きます。このため、こいつらの足腰は筋骨隆々としていて、とても引き締まっているのです。秘かにああなりたいと思って何時今日この頃です。

2009年11月27日金曜日

何度か話題にのぼった新型Eクラスのお客さん。先日やっと納車になりまして、保険の入替の都合もありまして見せて貰いましたよ。

で、第一印象。

カタログで見たよりは、わりあい派手さがない。まあ、フーンという程度です。
でも悪いですけど、これで1200万円と聞くとセルシオの方がお買い得感は強いなあ、と思いました。内装を見ても、別段ビックリするほどでもないし。

というよりもベンツがトヨタに擦り寄ってきているので、同じ土俵で、同じ仕上げで以って戦おうと思ったら少々無理がある、とは思います。悪いけど。あの 素っ気無さ過ぎるほど素っ気無い、でもこれで800万、1000万オーバーです、なんていう昔のメルセデスを知っている人間からするとおしゃれになったな あ、という感じですね。



よく「過剰品質の意味・内容」という事を考えるのですが、メルセデスの持ち味である(あった)過剰品質とは「過剰なまでの設計・構造」のことであったように思います。
いわゆる「見栄え品質」と呼ばれるモノは、気にはするけどメルセデス流のクルマ作りからすれば「本質論ではない」と潔く切って捨てられていた物でした。それが「あれ?」となり、顕著に表面化しはじめたのはやはりW203以降だったのでしょう。


恐らくW124などは完全に昔の作りを踏襲しているモデルであったろうと思います。W140もそうでしょう。過剰な設計・構造。二重ガラスなどというアイディアも、いかにも過剰な構造です。
ただ、それが可愛くもありマヌケな所でもあるのですが、ガラスが重過ぎて落ちてしまうトラブルが多発してしまうところが「製品品質の貧弱さ」になっています。
メルセデスの弱点は「過剰な設計」に全く追いついていない「貧弱な製品品質」であることです。基本設計や目指す理想は高いのに、きちんとそれらが作動し続 けてくれるという動作保証がないところが痛恨の一撃です。だからそれが怖くて近寄らない方が多い。もしくは一度痛い目を見ると二度と近寄らない。

彼の地におけるアフターサービスがどういったものかは知りませんが、日本ほどぼったくられるイメージはないのでは?と思うんですがね。まあ、それ以前に階 級社会のお国柄でしょうから「貧乏人が乗るべきクルマではない」と一蹴されているだけかもしれませんが。日本のように何でもかんでも同じ地平に引き摺り下 ろされるよりはいいのかもしれませんけど。



話がずれてしまいました。

納車されたEにはナイトビジョンやらなんやらと、およそ考えられる主要なオプションは全て付いているというフルコース仕様だったため、ルームミラーの取り 付け部周辺にはカメラのレンズやレーダーのGPSレシーバーやらETCアンテナやらが。下にはVICSの光ビーコンのセンサーとかもあったりして何やら賑 やかなものでした。

で、インパネの中央にはドーンとナビ画面が鎮座してました。アチコチにはおそらくLED光源による間接照明の電飾が施され、メーターは見違えるほどきらびやかに変貌していました。ほほう。変れば変わるもんだ。ちなみに冒頭の写真は私のCのものです。素っ気無いなあ。

で、ナイトビジョンに切り替えると中央画面に赤外線画像が出て、メーター中央に設置された大型の液晶パネルがナビ画面に切り替わる、という凝った仕掛けとなっていました。まあいうなればツインモニターですね。
ふと思ったのは、あれでお姉ちゃんを見たら服が透けて見えるのだろうか?と いう素朴な疑問ですが、さすがに口にするのは止めました。それぐらいの理性は残っていたようです。でもどうなんだろう。その前にそんなものに注視していた ら危なくて運転なんかできません。でもそれだけのためにナイトビジョンをつけようと画策する馬鹿たれが私も含めて3人くらいは居そうですので注意が必要で す。

そこまで確認していませんが、あそこまで親切装備満載になったEクラス。その操作系が何処まで作りこまれているかには興味ありますねえ。特に近頃はコン ピューターの設定次第で何でもできるという御時勢ですので、コンピューターの操作系をそのまま電子機器の操作手順に持ち込んでいる機器が目立ちます。AV アンプなんかの設定も、なんだこれ?という感じのものが増えました。
もう、コンピューターの処理速度はほぼ実用域に達していると思います。今後求められてくるのは使用者の大多数が高齢者になるということも見通した「操作系の整理」かと思います。

中でもwiiなんかは、高度に複雑化したゲームコントローラーを、直感で遊べるものとして再構築して見せた好例かと思います。そういうところで感心させてくれることを大いに期待したいですね。

2009年11月25日水曜日

今日は朝から叩き起こされた


いつも寝ボスけなのは私が悪いのですが、これでもサラリーマンの時には7時半には飛び起きて会社に行っていたものです。
というわけで、1人になってからは8時半とか9時近くまで寝ている怠惰な生活を送っているのですが、早くに目が覚めて浜名湖一周するときはともかく、今日 はそんなつもりもなかったのに朝も早よから電話で叩き起こされる目に遭いました。6時過ぎだったでしょうか。枕元の携帯電話が鳴りやがったのですね。



誰だと思いつつ番号確認。うーん、メモリーに入っていない。電話に出てみるとちょっとたどたどしい日本語。あ、ブラジル人だ.....。
さて誰?「お父さんが事故しちゃったと言う電話が来て.....。豊橋なんですけど。23号線の.......」ああ、あの人か。しかし事故が続くなあ、 あの人。今年3回目じゃんか。次は断わられるぞ、とか思いつつ、うーん、そんな事言われても何処だか分からんワイ、とか思いつつ。とにかくその息子を拾っ て事故現場の豊橋に向いました。こんなんで場所わかるんかいな?という一抹の不安はあるにせよ、仕方ありません。まあ、ベンツ君ならナビゲーションがある から大丈夫でしょう。

と、思っているうちに本人から電話です。そして警察官に電話を替わってもらいました。なんとなくの地名を言われ、この辺かなあ、と思いつつナビを操作。目印になりそうな建築物の名前を伝えると、まあ何とかその近辺らしきことが確認できました。さてレッツゴー。

「目的地までの走行距離は30云キロです。約1時間かかります。」と、ナビゲーション様からのお告げです。え?1時間もかかるの?はあ。やれやれ。


途中、まだかまだかの催促の電話が横に乗る息子の携帯に何度かかかってきました。でも着かないものは仕方ありません。
その息子とは「今度バイクの免許とってバイクに乗るんです」とか、「どんなバイクが良いか」などの四方山話をしつつ。でも、頼むから最低限良いヘルメットとまともな手袋だけは買ってから乗ってね、という話をしつつ。そうこうしているうちに現地に到着。

既にお巡りさんは立ち去って、こちらの契約者と相手方の運転者、相手方の保険屋さんの3人が待っていました。えらいねえ。この時間でネクタイ締めてるよ、あの保険屋。こっちは寒いのでMA-1ひっかけているだけでしたが。


事故状況を聞いてみると向こうは優先道路を直進中、こっちはわき道から居眠り運転で突っ込んでしまい冒頭の写真のような有様になってしまった、という事です。
すかさず相手の保険屋からは「100:0でお願いします」と言われましたが、
同業者なら、そんな事この場で言うなよなあ、とか思いつつ、こっちも迂闊なことはこの場では言えません。
ただ、「言い訳できるような状況では無いですねえ」と一言だけ言っておきました。当たり前です。
そんな裁量権はこちらにはありませんから。
ただ、その場の判断の限りでは、「安全運転義務」を仮に相手に言ったところで「居眠り運転で突っ込まれて、しかも明らかに相手側が幅広・優先道路を走行中 で。しかも接触箇所が横のスライドドアのすぐ後ろからダーっとリアテールにかけて」という状況です。何処をどう気を付けたら良いの?という感じですね。明 らかにこちらの重過失でしょうし。

とにかく相手方の修理予定先を確認し、連絡先を確認し、「100:0云々、代車云々に関しては今のこの場で私の裁量では良いよとはいえませんが、もしそのような判断が保険会社側でつけば、代車代まで出すことは可能です。」とまでは答えておきました。
ただ、心配なのは相手のケガです。大体事故の瞬間は興奮しているのでその場は良いのですが、大抵翌日になってムチ打ち等の症状は出るんですね。

警察が出張っているのは電話口でも話をしたので知ってますが、一応念のため「もちろん人身事故の届出にしてありますよね」と聞いた所「直してくれれば物損だけで良いから物損事故の届出だ」、との事。

おいおい、保険屋が横に付いていてそれはナイだろう。

この馬鹿保険屋め、とおなかの中では思いつつ表情は穏やかに。人身事故です、と一言その場で言えばいいだけなのに.....。ヘタすると後からクルマを持って警察署まで来いなんて事だってありえますからね。
この保険屋、ネクタイ締めて格好だけは一丁前だけど大したことないなあ、と一気に私の中における評価は急降下しました。そのくせ「翌日になったら病院に.....、」なんて言ってますからね。後のことを考えて物を言って欲しいものです。

さて、相手の連絡先も確認したので、ちょっとした後顧の憂いは残っていますがまあ、仕方がありません。「とにかく急いで事故報告を入れませんと、そちらへ の対応がその分遅れてしまい失礼なことになりますので.....」とか何とか言って「じゃあ、さようなら」、とその場を後にしました。

あとは保険会社任せです。やっちまった以上、現場を離れた以上は、相手方に言うべきことはありません。かえって下手なことを言ったらぼろ(自腹分)が出ますから、何も言わずに別れるに限るのです。


さて、こっちの修理について。

ひどいなあ、これ。フロントパネル交換だな、こりゃ。そうすると、フロントガラスを外して、ワイパー関連を外して。そうしてピラーの途中でパネルを切断し て、パネルを外してから中の修正だなこりゃ。うーん、たいへんそう。フロントピラーとダッシュボードとの隙間が左右で違うからこりゃあ、ひしゃげて口開い てる状態だな、これは。

ということで、ヤマ勘見積り30万コースと診断しました。40万は行かないかもしれないけど、35万くらいまで行くかなあ?
その他、このクルマは「オート チルト アウェイ」といって、鍵を抜くとシートが電動で下がり、ハンドルが上に跳ね上がって、乗り降りがし易くなる、という凝った仕掛けがついているのですが、ハンドルの上下動が作動しなくなっていました。うーん。これもそうだな。

とりあえず治療予想期間は3週間。工場での順番待ちもありますしね。

契約者には「クルマを替えるのならともかく、修理するなら10万円分は自腹になるから、それだけは覚悟して」というところ、修理するとの事。まあ、今年の7月に車検取ったばかりだしね。

というわけでクルマを工場に持ち込み、代車をお届けした時には随分しょげかえった顔をしていました。仕方ないねえ。

あと、たまたま車の中にあった「○シリッシュ ハイパークール 大粒タイプ」のボトル容器に半分ほどまだガムが残っていたので、それを契約者に手渡し、 「これからは気をつけてね。眠くなったらこれを咬むようにして、目を覚ますといいよ。ただし、かなりコレきついから気をつけてね。」と言っておきました。

役に立つといいんだけどなあ。あれ。

ちなみに私はあれを常用していて、無くなるといつも3つくらいまとめて買い置きしておきます。前回の伊東の時にもお世話になりました。皆さんもお気をつけください。

あ、そうそう。ちなみに過失割合はめでたく(?)100:0になりました。やはりというか、なんというか問答無用で、アンタが悪いのよ、という事ですね、この場合。

2009年11月23日月曜日

大型ショッピングモール

トヨタディーラーのセールスやらメカニックやらには各ディーラーが行う個別の研修のほかに、メーカー主導で行う「メーカー研修」と呼ばれる研修があります。その研修にはそれこそ全国各地のディーラーから同業種の人間が集まってくるので、色んな話を聞くことができました。

そこで気が付いたのは「浜松は地方都市としては相当でかい」という事です。旧浜松市で約50万の人口でしたが、なかなかそういう規模の地方都市は少ないと いうか、地方都市というのはいいところ10万内外の人口であることが多く、そうした場合ディーラーの営業所もひとつ、という感覚のようです。よくよく思え ば旧浜松市内に限っても静岡トヨペットだけで現在4店舗もありますもんね。

そうした規模を見込んで、ここ数年大型ショッピングモールの出店が盛んに行われています。ジャスコに、イトーヨーカ堂に、SEIFUに、何やかやと周辺地域も含めれば5箇所くらいあるのかな?

ただねえ。




買うものがない。

嫁さんは好きでよく行くのですが、私的にはぜんぜん面白くない所です。


基本、ジャスコの営業形態は「小売店のマンション」です。「ジャスコ」という集客力のある看板の元で、各店舗スペースを各小売店に貸している。ジャスコは家主なんですよね。
自前の店舗は店子さんの集客要素になればいい、という感覚のようですから、そこの利益率は低く抑えても小売店さんの売上が上がり続けていれば家賃収入という固定収入は見込める訳です。建物は自前でしょうから資産の減価償却も出来ますしね。なかなか考えたものだと思います。


ただ、店子側として考えると、ソコソコの家賃のようです。聞いた話だと平均的なスペースで月2~30万とか言ってたかなあ。で、そこに常駐しなくちゃいけ ない人間を最低1人は欲しいですから、それを雇い人で賄うことを考えた場合、ヘタをすれば月に100万近い金額が欲しいことにもなります。売上じゃなくて 純益で、ですから。

そうなると勢い、売れる商品、回転率のいい商品、利益率の高い商品を優先して置く事を考えるようになります。

そうなるとですねえ。

何処に行っても同じもの、似たようなもの、安物しか生存していけなくなるんですよね。

ちょとキワモノであったり、趣味性の高いものとなったりすると途端に回転率が落ちますので、そんなものをのんびりと商っている暇なんかないんです。恐らく。
もしくは、思い切り吹っかけた値付けの商品だけを揃えるか、という方向でしょうか。

恐らくそういうことでジャスコに入っていう店舗というのはアパレル系というより女性向けの商品が多いんでしょうね。しかも何処に行っても同じ物しか置いていない。

中心市街地の荒廃が叫ばれて久しいですけど、自前の物件での店舗で商売やっている所が潰れると「おお、これは......」というモノを置いているお店が無くなっていきますのでつらい所です。
クルマ方面の話で行くと、DIY関係でホームセンター系統のお店にお世話になることが多いかと思いますが、どうもここのところ安物が多くなってきたような雰囲気はあります。
浜松で言うなら以前からあった「○ャンボ○ンチョー」よりも最近増えた「○インズ○ーム」の方が、より安物系が多いような気が心なしかいたします。でも最近「○ンチョー」も改装を果たして、心なしか品揃えが寂しくなったような気がしないでもありません。

できれば「東急ハンズ」あたりが浜松に来てくれるとうれしいのですが、表面上の「高い」「安い」で判断される傾向がここのところ、より強いような気がしますので、少々つらそうだなあ、と。どうも浜松の人は「安けりゃOK」的な傾向が強いとも思いますしねえ。

どうも安物一番的な傾向に拍車をかけているっぽいのが、志都呂ジャスコが出来て以降(というよりも浜名バイパスが無料化してからといったほうがいいかもし んない)、妙に増えた気がする豊橋ナンバー車もそうですねえ。心なしか、その振る舞いと行動パターンにイナゴを連想してしまいます。向こうにもあるんだか ら別にこっちに来なくてもいいよ、とか思ったり思わなかったり。

逆にこっちからは向こうに滅多に行かないので。

こういう風になると、「濃い」お店はネットの普及もあって商圏を全国に拡げざるを得ないんでしょう。浜松にはワリと有名なキャンピングカー屋さんがありま すが、あの規模(人数)を見ると「よくやっていけるよなあ」と感心しますもんね。あ、そういえばロードスター屋さんもありましたね。覗いたことがある程度 でしたが。


また、その「濃さ」を維持していくためにはネタを自身に詰め込み続ける必要もあるわけです。まあ、好きではじめた商売なんですからいいんでしょうけど。
ただ、その「好き」が無くならないようにしないと「ただの商売」になってしまうので気をつけたいところですね。

2009年11月22日日曜日

コメントへの御返答

9月5日の投稿に対して、

「BMW120に乗っています
そろそろタイヤ交換の時期です
そちらでお願いできるのでしたら
連絡方法を教えてください」

というコメントを頂きました。ありがとうございます。
失礼な御返事ではありますが、こういうコメントを頂くことを全く想定しておりませんでした。いやはや、ほとんどコロパパさんに対してだけにこの項は書いていたので、宣伝の積もりもほとんどなかったので。

ただ、このブログ自体公開していたのは間違いないところです。私のヤフーのアドレスを公開しておきます。もし今後何か個人的なご依頼や御質問等ございましたら、こちら宛にお願い致します。今後プロフィール欄にもアドレスを入れておく様にいたします。

今現在、私のお付き合いいただいているお客様はほぼ10年以上のお付き合いを頂いている方々がほとんどで、新規のお付き合いがあったとしても、ほぼ今までのお客さんからのご紹介があた時に限っていました。というより新規のお客さんへの営業をサボっていたという方が正解かもしれません。
なんか自分で書いていて京都のお茶屋さんみたいなシステムだと思ってしまいました。

まあ、それはともかくとして。


こちらの作業の段取りのお話を先にいたしましょうか。



1.地域的には静岡県西部、浜松周辺地域が私の行動範囲です。まずはどちらにお住まいなのでしょうか。あまりに遠方となりますと、こちらも辛いので。

2.タイヤ交換を御希望とのことですが特に御指定がない場合、ブランド・製品品質への信頼性を含めて通常はミシュランのラインナップより適合すると思われる商品を推奨しています。それ以外に、はめかえるタイヤの御希望はございますか?今調べてみた所、120iという事ですとタイヤサイズは205/55R16のようです。

3.段取りとしては「御連絡後に、まずお伺いさせていただき」、お車を確認させていただきます。そうしてタイヤサイズや種類の確認・金額のお話をさせていただきます。

4.タイヤが当方に到着後、お車をお借りしに上がり、交換後そのまま納車をいたします。


今回はお初の取引となりますので、納車時点で全ての清算・お支払をお願いしたいと思います。基本的には最初に御連絡をいただくだけです。後はこちらで全ての作業をいたします。お引取、納車はお勤め先へでも結構です。お時間の指定も可能な限り承ります。

こんな所でしょうか。


気になる点など、ご質問はメールにてお願いたします。

メールアドレスは 
assshibata@yahoo.co.jp です。


エコカー減税

恐らく私自身がエコカー減税の恩恵に与ることはないでしょうけど、はてさて。

たしかその予算規模って3700億程度だったかと記憶しています。それで今年度は充分余裕のある予算規模とか、国土交通省の通達には書かれていたような気がします。
ついこの間ちょっと気になったのですが、恐らくここのところの新車販売って、エコカー減税対象車に集中していますよね。それもあってプリウスに受注が集中していることもあるでしょうから。でもちょっと待ってください。

この3700億という予算規模。ある意味たった3700億ですよ。これの奪い合いに終始して、あれだけの広告を各自動車メーカーも打っているわけです。他 所じゃあダムだ橋だと言ってる訳ですが、あれにいくら掛けてるのか知りたいものです。それらと比べたらこの程度の予算出動でこれだけ動いているわけで。


先日の投稿で「手数料」を採り上げました。アンマンマンさんのコメントで「年金等の振込手数料」について書かれていましたが、結局あれって、自分が金出す訳じゃあないから、ある意味どうでもいいという感覚なんですよね、恐らく。
それならそれで、ゆうちょ銀行を国営に戻し、税金その他の出納業務を一任させる方がよくないですか?ゆうりょ銀行同士であれば送金・出金・入金にかかる手 数料がかからないし、簡保局まで含めたら窓口数は随一の規模でしょう。変に保険なんかの取り扱いなんかさせなくてもいいから、それ一本に傾注させる。ま あ、ライフラインという意味でなら郵便業務は継続させてもいいかもしれません。
そうすれば、各金融機関やコンビニあたりに支払っている出納業務関係の手数料って随分削減できると思います。
浜松にある静岡県総合庁舎の自動車税課のフロアーの隅っこに、自動車税の滞納金受付のためだけ(多分)に、わざわざ静岡銀行の入金窓口があって、行員が1 人常駐しているんですよね。あれだけに幾らかけているんだ?とも思いますし、静銀にとっては恐らく、そうまでしても、それ以上の旨みがあるのでしょうし。
結局浪費するのはたやすいが、削減するのはチマチマとやって行って積み上げるしかないんですよね。家計と一緒で。


話をエコカー減税に戻しますが、もうひとつ気が付いたこと。

ここにきて各車両が重量化しているのは御気付きのことかと思いますが、何故か先代モデルまで1トンくらいだった車の重量が、何故か微妙にその重量を超えている例が目に付きます。


例えばフィット。
4WDモデルは致し方のないところでしょうけど、先代2WDモデルは見たところちょうど1トンの車両重量でした。重量税は端数10キロ未満は切り捨ての500キロ毎区分ですので、1009キロまでなら1トン未満の重量税区分になります。
ところが、新型フィットを買った親戚の車検証を見ると1030キロになっていました。あれ?何でわざわざこんな中途半端な数値に?これじゃあ1.5t未満の重量税区分になるじゃんか。
例えばマークX。
先代モデルも新型も250Gが1510キロの車重です。ただ、装着率の高そうなナビゲーションをつけると恐らく1520キロ程度になるでしょう。

何でこんなことをクドクド書くのかというと、「エコカー認定基準」というものには車両重量による区分があって、その区切りとなる重量が「1016キロ」とか「1516キロ」と中途半端なんですよ。資料を見てみると。

で、それを境に燃費基準数値が替わっている。

うがった見方をすると「重量が嵩んだ車のほうが燃費基準を通りやすい」。だからギリギリその基準を超える程度の重量にしておいて「エコカー認定」は通過させる。
でも燃費数値は良い様になるべく軽くしたい。つまりホンのちょっと見かけのバランスウエイトを載せておいて(実際はわかりませんけどね)境界線ギリギリの車両重量にしておいたのではないか?と疑っている訳なんです。あまりにもぴったり過ぎるので。


エコカー認定を受けました。でも重量税区分は超えてしまっています。

このため新規登録時は減免されていたとしても、車検時にはキッチリひとつ上の重量税区分の税金は頂きますよ、と。こういうことではないのかな、とね。

このことに気付いている人がどの程度いるんでしょうね?今回代替した人が10年乗るつもりなら、5回は車検を受けることになり、5回は重量税を払うわけですが、1区分違うことで12600円税金が違います。するとトータル63000円。

ホラ、やっぱりちゃんと取り返されてるじゃん。クルマを換えなければ元々取得税はかからないんだし。

2009年11月14日土曜日

内需拡大って?

また鳩が馬鹿なことを言ってる。

http://aromablack5310.blog77.fc2.com/blog-entry-7393.html


内需拡大って、言うのは良いけどそれは購買力の持続があって初めて成立するものでしょ。

じゃあ、購買力の持続の源泉は何?って言えば、豊富な地下資源であったり、競争力のある商品開発であったり、工業生産能力であったり。はたまた他国に輸出してあり余る農業生産能力であったり。自国内で産出する地下資源やエネルギーが無いのなら他所から持ってくるしかないじゃんか。

それを可能にするのが外貨準備であったり円の信用力でしょう。

単純労働力を確保するだけの頭数の確保としての移民じゃあしょうがない。安物の、数を揃える生産能力じゃあ、人件費の安さや土地代の安い中国に敵うわけが無い。基礎学力を備えた、質の高い労働力を駆使して省資源・省設備で競争力の高い商品であったり技術を世界中に売ってこれたからこその今じゃあないの?

スパコンの開発予算を切ろうとする某蓮舫もそうだけど、技術を売り物にする日本で将来への投資を切ってどうするの?


早急に手をつけるべきは、学費の無料化などではなく、学力向上のための教師の質の向上であり、「誰でも高校・大学にいける」などという門戸開放や敷居を下げることではなく、せめてきちんと中学・高校の学問レベルをクリアーした人を世に送り出すことを目的とした教育機関を整備することでしょう。入ったこと・在籍していた事が勲章などではなく、出た事の証明を勲章とするべきです。

なんなら、定年退職した技術者を教育者として再雇用するシステムを整備するとかさ。仕事があるから、という理由でどんどん技術者が海外に流出してるでしょう、今。特に中国に。学校を出てそのまま先生と呼ばれている社会経験のない「先生たち」で学校を埋め尽くすよりはよほど良いんじゃあないの?


また、財力が高齢者に偏在しているにもかかわらず、高齢者の為の福祉財源負担が勤労世代への課税に集中しているのもまずいでしょう。
高齢者が安心してお金を手放せるシステムを考えるべきでしょう。あまりにも高額な相続税のシステムを考え直すとか。高齢者の持つ不動産の管理システムや運営を市や国に代行させる代わりに一生無税で、その範囲内で年金をきちんと渡し、電気や水道などのインフラもただにするとかさ。

もっと安心して高齢者がお金を手放せるシステムを何で作らなかったのか?と思います。今それが無いのなら早急にそれを構築するべく頭をひねるべきでしょう。


それをするのが、考えるのが市や県・国を預かる公務員や議会の議員の果たすべき役割です。日々が安穏にすごせれば良いなどという職場ではないと思うんですがね。


民主党は今回の選挙が革命の成立であった事をもっと自覚するべきです。何でもっとチャンスが生かせないのか。従来からのしがらみを断ち切ることのできる最大の好機なのに。

それが、やっていること言っていることは「殿様として一度この場所に座ってみたかったんだ」と言うガキの発言以上のものは見当たりません。いわば底が浅すぎます。
ただ、自民党の言うことも「ホレ見たことか」以上のものは聞こえてこず、こうするんだ、という意志が見えないのがつらい所です。

2009年11月12日木曜日

ハイブリッドの功罪

昨日は、来年の消費税支払いの為の前準備として「税理士の記帳指導」なるものを受けてきました。前回に引き続き第2回目になります。

さて、その四方山話の中で税理士の人に真顔で聞かれたのは「ハイブリットって本当に良い物なんですか?」ということでした。まあ、一般的にはそんな理解度なのか?という思いもありましたのでちょっとそのウンチクを。



ガソリンエンジンというのは、この間話題に出てきました「直噴ガソリン」の話でもないですが、「回転数一定での一定速運転」が一番効率が良くなります。
例えば時速100キロ程度での定速走行で必要とされる馬力は3~40馬力程度のようですが、その程度の力を一定に出し続けているだけならば、燃費はよくなって当たり前なわけです。一番効率が良い運転状態なんですから。

「リーンバーン(希薄燃焼)エンジン」などは、この一番良い状態の一定燃焼の運転状態時に「もっと薄いガソリンで済ませてしまおう」というものです。言い 方を変えると「失火寸前」といっても良いでしょう。ほとんど力を必要としないので、その程度の燃焼で良いですよね?という事です。
ちょっとアクセルを踏むとすぐに「ECO」インジゲーターが消えてしまうのはそのためです。「アクセルを踏む→もう少し力が欲しい、と判断する→ガソリンを増やす」となりますから。


燃費を良くするという事は、言葉を変えると「なるべくエンジンを動かさない・効率の良い所でしか使わない」という解釈も成り立ちます。これがハイブリッドのミソです。

モーターという動力装置は「ゼロ回転時に発生するトルクが一番大きい」という特性を持ちます。回転が上がるほど回転軸を回す力は落ちていきます。このため。「出足の時にはモーター」で走り出すほうがエネルギー効率はよくなります。
「一定速度以上になったらガソリンエンジン」の出番です。もっと力が欲しい時は「両方使います」。

プリウスの場合は「モーターで走る」「モーター+エンジンで走る」「エンジンで走る」「エンジンで走る+充電もする」「エンジンを止めて回生ブレーキで充電する」という様々なパターンをその時その時の判断で縦横に組み合わせて動いています。

インサイトの場合は「基本はガソリンエンジン」での走行で、「もうチョット」という時に「モーターがアシストする」という方式です。このため、ガソリンエンジンを「無理に回さなくても済む」という方式です。



燃費という観点からすると一番影響がでるのが「アクセルの踏み方」です。

スピードが乗ってくるのを感じつつ、ジワッとアクセルを踏み増していくのが一番ガソリン消費量が少ないのですが、理想と現実との乖離がここでもあります。

一つは、馬力競争です。
今でこそ車のエンジン出力の表記が「キロワット・馬力」並立表記になっていますが、昔は馬力表示のみでした。実際問題としては普段車に乗る分には「馬力」なんかよりも「トルク」の方がはるかに重要なんですけどね。
ただ「○○馬力」という表現は横並びで比較しやすい単位だったためか、長らくエンジン出力は馬力で表現され続け、また一つの指標として「100馬力」以上 と以下という線引きが出来てしまっていました。で営業上、この「最高出力100馬力以上」にするために妙に高回転型のエンジンになってしまい「低回転時の 力はスッカスカ」というエンジンが氾濫してしまいました。

低回転時の力がないエンジンは、アクセルを踏み込むしかありません。勢いアクセルの踏み方は乱暴になります。手っ取り早くエンジン回転数を上げるためには止むを得ません。
また軽自動車のように、車重に対してエンジンが小さい車では「とにかくアクセルを踏まなくては車が出て行かない」事が多いので、さらにアクセルの踏み方は乱暴になってしまいます。

もう一つは「オートマチック」の普及でしょう。
マニュアルミッションで、ギアチェンジがヘタクソなのは自分のせいになりますが、オートマチックでギアチェンジ時のショックが来るのは機械のせいとなります。

オートマチックの世界では「ギアチェンジを一瞬で終わらせる。但し、その時には一瞬だがシフトショックが出る。それに耐えうるように、機械そのものは頑丈 に・精巧に作る」方式と、「なるべくシフトショックが出ないよう、トルクコンバーターを滑らせながら変速をする。このため変速時間そのものは遅い。ただ、 機械に対する負担は少ないので、前者に比べ多少はお安くあげることが出来る」方式とがあります。もちろん前者がベンツ方式で後者の代表格は日本車でしょ う。

耐久性や金額、そしてシフトショックの有無は「高級感」の演出にもなりますので、後者の「シフトショックの少ないAT」がもてはやされることとなりました。
ただ、このATは「さらにアクセルワークに対する車の挙動」を判りにくくすることとなりました。

もう一つ、ここ最近の傾向として「車重の増加傾向」があります。
もちろん元々は安全装備の充実の為、ということに端を発しているのですが、それに加えここのところは快適装備の充実にも拍車がかかっているので、さらに車 が重くなってきています。もちろん重くなれば車の動きは鈍くなり、それをカバーする為にエンジンは大きく重くなり、アクセルの踏み方も大きくなりがちにな ります。困ったことです。


こうしたことなどが遠因となって、皆さんのアクセルワークが乱暴に、粗雑になってしまっている訳ですが、これを何とかしようという苦肉の策がハイブリッド、という側面もあります。

論点がずれているような気がするんですよね。実際。

そんなにCO2を減らしたいのなら、「アクセル開度一定で走行可能な道路に設計変更する」「極力、車の発進停止回数を減らすような道路設計」というインフラ設計が先にあるべきだと思うんですがね。
クルマ側にできることで言えば、「アクセルの踏み込みに対する反応をもっとダイレクトに感じるクルマとする」や「車の軽量化」でしょう。

ではドライバー側にできることは?
うーん。「下手な奴には自分でアクセルを踏ませない」とか?中には「動く道具でありさえしてくれれば自分で操作する領域は狭くても良い」とする方々も少なからずいらっしゃるような気もするんですが。とくに高齢者の方々とか。まあそれはともかく。


「エコ換え」などでは「新たな廃棄物(しかもリサイクルしにくい)を作り出すだけ」でしかありません。新製品を作るにも旧製品を廃棄するにもエネルギーはかかり、CO2は排出されるのですから。


どうもハイブリッドカーもギミック満載というか、ホンダ流「飛び道具」満載のクルマに成り下がってしまっているような気がしてなりません。出発点は良かったと思っているんですがねえ。

2009年11月7日土曜日

しっかしまあ、聞いててあきれる内容ばかりですねえ。予算委員会の鳩山答弁って。

今回民主党に投票した方々には、「あれが望んだ(む)姿なんですか?」って真剣に聞いてみたい。
まあ、だからといって今までの自民党のままで良いとは決して思わないので、次善の選択としての民主党への投票という事なんでしょけど、やっぱり予想通り危険だわ、こりゃ。

選択肢がなければまだ共産党の方がナンボかましだったかもしんない。いやマジで。


文化の日に細江の「龍澤寺」に行って来たんですね。嫁さんと。
行ってみたら改修中だったのと紅葉するにはまだまだだったのでちょっと当てが外れた感じなんですが、それはそれとして今回印象的だったのが御本尊の仏像です。

今回始めて気がついたのですが、このお寺の御本尊って明治時代の「廃仏毀釈」時に一時野ざらしになっていたようで、その時に近所のガキ共に悪戯されたあとがそのまま残っているんです。ところどころ金箔がはがされていたり、なにやら書き文字がされていたり。

ただ、言っちゃあ悪いですが、廃仏毀釈って得てして時代が悪かっただったかの様に捉えられた物言いが多いのですが、本当にそれだけか?って思うんです。特に今の自民党と印象がダブるんですね。


今の仏教界もその気が無いと言えなくもないと思うのですが、言ってしまえば今の宗教は葬式や祭礼がその収入源であり、それは商売だろうと。
寺宝や文化財がどうのこうのというのはともかく、それを公開するのが商売に成り下がっているのならば、別にそれはお寺であり続ける必要もない訳で。

そうした税制面も含めた保護の上に胡坐をかいているかの様に映る当時の(今も)宗教界に対する一般人のぶり返しの感情を反映したものだったのでは?という気がします。当時の廃仏毀釈運動というのは。今の日本人の宗教嫌いの感情も、そこに根ざしたものがないとは言えないのでは?とも思うのですが。

そしてそれは、今回の民主党政権への革命にも同様の感情の流れがあると思います。いくら自民党の正当性を訴えた所で、感情として、今までの不手際の蓄積もありますから中々元の鞘にすんなり戻るのか?という事に関しては非常に疑問です。だって、はっきり言って自民党の古株衆に対する世上のイメージは「古だぬき」以外の何者でもないんですから。
そういう意味では小沢さんなどはうまく早いうちに身をかわして世渡りしてるなあ、と思いますが。


片山さんのブログも拝見していますし、その後意見もなるほどと思わなくもないですが、「やはり自民党じゃあなくちゃあ」という路線ではきついだろうなあ、という気はします。


信長の比叡山焼き討ちではないですが、あれくらいきちんと清算した上での再構築を期待したいところです。

2009年10月23日金曜日

福祉国家の理想像としてスウェーデンの政策がよく採り上げられます。

医療・介護は基本的にタダ。その代わり税金だけはバカ高いけど、それは将来の見返りがきっちりと目の前に提示されているから、みんな納得はしている、という報道のされ方だと思います。行った事はないから本当のことは分かりませんが。

ただ、報道を見る限り随分好意的な内容が多いような気はしますので、体制そのもののスタンスはおおむね好評なのだろうとは思っています。
異様に高齢者の多い日本社会にとって、「医療・介護がタダ」という国家は、直接大多数の人々が恩恵を受けることのできる形態になるでしょうから、「賛成者多数」という事になるでしょう。それはイコール選挙の得票数に直結するでしょう。

ある意味、前回の民主党圧勝は「穏やかな革命が成功した」という解釈が充分に成り立つ選挙結果です。マニュフェストが云々という事はともかくとして「従来の為政者はとにかくお引取願う」という意思は示されたわけです。ただ勘違いして欲しくないのは「別に鳩の功績でこういう結果が舞い込んできたわけではない」というところですね。

前後の状況はともかく革命が成功した以上、スウェーデンのような国家運営をする、という強権発動も全く不可能ではない、とは言えると思います。ただ、権利の裏にはきちんと義務も発生するわけです。
そうした政治体制を実現する為には、とりあえず預金封鎖するなり、国債を無期限償還化とするなりして先ず国家財政を身奇麗にすることが必須でしょう。そうでもしなければ財源が全くないのですから。
それとも根拠のあるのかないのか判然としない、でも不動と信じてやまない国民の「円」への信頼を何らかの形で利用することもできなくもないか?とも勘繰ってしまいます。戦争時の軍票みたいな感じとか。



特に自民党支持でもなければ民主党を頑なに支持するわけでもないですが、もっとコンセプトを示してもらいたいものです。
片山さつきのブログも時たま拝見しているのですが、単発の政策批評はあるにしても、どうあるべきかという全体像、そこから導かれる方策・政策はこうだ、という感じは受けないんですよね。次に向けて虎視眈々と地元固めをしています、的な戦況報告は結構載ってはいるんですが。

2009年10月19日月曜日

ブラジル人の携帯電話。

非常に困る事があります。
それはブラジル人の携帯電話番号。

口を酸っぱくして「番号が変わったら電話してこっちに教えといてね」
と、くちうるさく言っているつもりなのですが、トンと効果は無く、いっつも何時の間にやら番号が変わっていて連絡が取れなくなります。まあ、事故しても金払ってなければ保険は下りない、というだけなんですけど。

ここ何年間での動向で言うと急激に「ソフトバンク携帯が増えた」という感はあります。まあこれはブラジル人に限ったことではないんですけど。ただ、通話品質が極端に悪い印象はあります。それと、全体的にも携帯電話の通話品質そのものが以前から比べて落ちたような気がしてなりません。

ただ、ここのところ気がついたのが「ブラジル人のiPhone使用率の異様なまでの高さ」です。
彼らとしては今までは仕方なく日本製の携帯電話を使ってきて、おそらく英語表示で頑張ってきたのでしょうけど、あちらはポルトガル語が主流の国です。で、iPhone。これならば世界各国の言語表示があるようで、ソフトバンクのバラマキ政策もありブラジル人の使用比率が異様に高い機種となって現在に至っているようです。

うーん。なんか妙にチグハグな感じのする光景です。

ところで野球関連にいきなり話題が変わりますが、王さんのいなくなったソフトバンクを応援する義理は既になくなりました。元々野村さんが好きな柴田です。楽天としては毎年毎年なかなか上位に来ないので「今年が最後」と言っていたそうですが、金はかけたかも知れないけど、元が寄せ集めの選手でスタートしたんですから仕方が無いじゃないですか。それをドラフトやトレードで少しづつ何とかしていった。偉いなあと思います、野村さん。もういい年なのに。ガンバレ。応援してます。

2009年10月9日金曜日

民主党大丈夫か?

日本という国は、資源がなく、財力は戦争で使い尽くしており、戦勝国側であったアメリカからの援助しか寄る辺がないという状況であったろう思います。
その後の戦争特需等を経て、地理的に絶好の補給基地としての立場を遺憾なく発揮し外貨を溜め込むこともでき、海外からモノや資源を買い入れることが出来るようになったのが出発点であったのでしょう。ここを起点として資源を買い入れ、有用な品物に加工し、それを必要とされる海外に売り、また外貨を得て資源を買い入れる、というサイクルが回転し始めたのかな、と。

占領下では輸出品には「メイドインジャパン」ではなく「オキュパイティッドジャパン」と在ったそうです。「占領下日本」という意味ですね。安物、二流品の代名詞だったそうですが、そのうちに安さだけではない、品質をも兼ね備えた品としてのブランド「メイド イン ジャパン」に育っていったのは周知の通りです。

喩えそれが21世になり、平成が20年を経たとしても基本的にはやはり国内に地下資源に代表される原材料としての鉱物等の産出は少なく、以前と同様、原材料を買い入れ、それを高品質な製品に仕立てて海外に売り、外貨を稼いで、次の仕入れやその他食料品等の輸入の原資とする、という流れに代わりはありません。
ただ、変わったのは日本が豊かであるという意識や自覚が非常に希薄になったのかな、という空気でしょうか。それが当たり前になり、鈍感になり、気が緩んでいる。

日本は物を作って海外に売ることで日々の糧を得てきた国です。

医療関係の人たちには失礼な物言いになりますが、高齢者への介護や医療・年金は事後活動というか後方支援というのか。兵站線の維持でもない分野であり、少なくとも前に出るための支出ではありません。すでに戦傷者を数多く抱えている状態、という表現をされた方もあります。失礼ながら言い得て妙だな、と思ってしまいました。だから切り捨ててもいいという主張ではありません。でもあんまり全面に出てくることは歓迎すべからざる状態です。もっとほかにやっておくことがあるだろう。
こればかりがクローズアップされるのは危険だな、と。


だって、前線からの戦利品がなくなるもの。

しかも安けりゃ、という事に迎合しすぎて軒並み工場は海外に。
定年退職しちゃった技術者も多くが海外に流出。
しかも技術継承もままならないうちに。
晩婚化(人のことは言えんけど)のこともあり、少子化傾向には歯止めがかからず、
それ以上に高齢者比率は団塊の世代の高齢世代突入間近の事もありさらに拡大するでしょう。
少子化対策相なんていう職にあった人は子供を身籠っただけに終わるという体たらくだったし。
しかも少子化は移民で補うなんて事を言ってていいの?
まあ労働力の確保にななるかも知れんけど、欲しいのは製品を単に作るだけじゃなくって
みんなが欲しがる高品質な商品の開発とその生産が求められるのであって、頭数の問題じゃないんだよね。下手に犯罪者なんかが増えたら、それこそ員数外の経費が更にかかるだけ。
国内施設の整備がどうのこうのと言っていられる段階はもう過ぎた様な気がします。


とりあえず、マグロが食えんくなるが同のこうの何てどうでもいい話で。
そのうち飯が食えなくなるぞ。真面目に。
日本製品が欲しいから、日本円を持つ価値があるわけで。
作れなくなれば、日本じゃなくちゃあ売っていない物がなくなれば円の信用は「0」でしょう。
強引に意見を通すだけの武力(腕力・暴力)もないんだし。

しかもそんな状況にあって中韓友好、技術援助なんて馬鹿なこといってる暇があるのか?
それって虎の子じゃない。
今のうちに円を使っておけってことだけじゃん。

金持ちだなんておだてられて。ろくすっぽ苦労することもなく。
飯は食えるのが当たり前で。稼いでくることはしないくせに使うことには汲々としている。

こんなんじゃまずいよなあ、と思います。

こんなんじゃあ、やっぱりサラリーマンの理屈だよな。

2009年10月7日水曜日

86コンセプト

86ねえ。

86。




これ、なんとなくの感想でしかないんだけど、あれがほんとうに「俺の欲しい車」として作ったようなオーラを感じません。

だって、いかにもとってつけたようなコンセプトじゃあないですか。

販売の現場に元気が無い。
コンパクトスポーツが無い。
作りたいものが無い。
欲しいものが無い。

じゃあ、マニア層が居るスバルに作らせようか。
スバルなら水平対向というイメージあるらしいから、そうしよう。

86には一定数以上のファン層が居るから86の再来をイメージしよう。

以下略。という感じ。


はっきり言ってマニア層に向けた商売は成立しません。
一定数には売れるかもしれませんが、決してそれ以上の波にはなりません。
声は大きいので聞こえてくる声自体は大きいのですが、
聞こえた声の大きさに比例して売れることはありません。
そんなの、「86の再来」と勝手に言われて、マニア共が大騒ぎしていたアルテッツァで経験済みだと思うんだけどなあ。
大体言う奴ほど買わないし。買い物を愉しんでいるといえばそうかもしれないけど。

フィギュアは「タダ」だったから受けたんです。
しかもマニア受けしない動物だったから受けたんです。
そのタダの動物フィギュアが尋常ならざるクオリティでもって造形されていたから。
集める、という行為に対して抵抗を感じない造形物だったから。
マニアの手垢がついていない対象だったから。


R32GT-Rはマニア向けではなく、プロに向けて作られました。レースに勝つための素材として。
その本気度と、「若かりし頃に買えなかった」GT-R復活の完全復活。
これが一般にも伝わりムーブメントとなりました。
ただ、マニアの手垢の突き出したR33、R34は、マニア層の声が中途半端に入ってしまい、
中途半端にいじられれたガンプラの如くいびつなモデルとなり、いびつな発展を遂げ、自然消滅していきました。

86は、当時FF化されたカローラ系列の末席モデルとして唯一FRモデルのまま取り残された存在でした。おそらく開発費用が差し向けられなかったのでしょう。
とにかく安かったので日常の足とするには余計な気遣いもいらない、手軽なクルマであったろうと思います。実際それほどの数は売れていないと思います。
中古車になってからは更にに安く、捨てるにも弄り回すにも気持ちが痛まないクルマであったと聞きます。


86コンセプトって、本当に欲しくて作ったのかなあ?
スバルにやらせるのなら、インプレッサセダンでいいじゃあないの。
それも初代インプレッササイズで作らせる。
もしくはサブフレームで作り分けられるならば水平対向と、直4の2ラインナップとする。
実際水平対向のメリットってあんまりないし。
整備性最悪だから、直4のほうがまだマシ。

出来ればSR20なんか積んであたりするともっといいかも。
3Sはデリカシー無い回り方するし。
ヤマハ製の2ZZなんかどうだろう?セリカに乗ったことないから判らないけど。

別に新しいデザインも起こす必要は無い気がするんだよね。
86のデザインをリファインするなり、でいいと思う。
個人的には200系のセリカが好きだったなあ。


って感じですかね。

2009年10月5日月曜日

昨年のリーマンショック以降、しばらくは自分自身にとっては特に変化はなかったのですが、正直先月は暇でした。
元々入庫予定台数も少なかったのですが、それ以上に飛び込みの台数が少なく、こんなんでいいのかな?と少々不安になるくらいです。
保険のほうもブラジル人はもとより、日本人も台数を縮小するとかクルマを止めるとか、車検を取らずにそのまましばらく置いておく、何てこともあったり。先月は比較的というより、かなり大きい契約があったのですが、その方にしても以前のことを思うと保険料的には1/3に減額ですから痛いですねえ。

しかし、企業としてはよく持ちこたえたものだという感もあります。先日自販連と呼ばれるディーラーの新車登録業務を請け負っている団体のデータを見ました。
昨年10月までは前年比98%くらいで推移していたのですが、12月以降、軒並み前年比70%程度の台数に落ち込んでいます。経営者的な目で見れば営業数字の最後の1割2割というのは、固定費としての数字ではなく利益としての金額になります。基本的には台数が多かろうが少なかろうがかかる経費はそれほど変動があるわけではありません。となれば一定台数以上分は利益の積み上げなわけです。

特に決算時期と呼ばれる2・3月は通常の台数から大きく台数の上乗せを見込めていましたから、そこで溜まった赤字を一掃する、というサイクルが長く続いてきました。それが軒並み通常月も含めての3割減なわけですから今年の3月期に昨年の赤字の帳消しは出来なかったでしょうし、さらにその状況が昨年以上に継続中、というのが現在の動向でしょう。となれば中間決算の時期にある程度の人員整理をしたくなる、というのは懐具合を鑑みるに、人情として理解できます。

よく持たせていると思うとともに、そろそろ限界を感じている企業も少なからずあるだろうなあ、とも思います。

2009年9月25日金曜日

みんカラ2

ここ何日か更新をサボっていたのは、みんカラの更新をしていたからです。
いやー。アクセスカウンターがあるってのはおもしろいです。

何日のどのブログにどれだけのアクセスがあるのか、ってのが一目で出てくるし、
自分のページに訪れてきてくれた人が足跡として履歴を残していってくれるので
どんな人が来てくれているのかが一目で分かる。
よく出来たシステムだなあ、と感心してしまいました。
こっち(ブロガー)だとアクセスカウンターの設置方法がイマイチ分からないんで、どの程度の反響なのか、
コメントをいただかない限りは掴み辛いのが難点です。

ただ、さらっと「足あと」をたよりに訪問者のページを逆訪問してみると、以外にブログの文字数というか
文章量が少ないのです。
かえって、自分の文章量が異様なほど多く感じてしまうくらいです。

お客さんのところで印刷版「しばた新聞」についてよく「あれだけの分量の文章をよく書ける」というお褒めの言葉というか呆れられているのかは分かりませんが、そういうお言葉を頂きます。
当人としては別にそれほどにも思っていないんですが、一般的にはそういう感覚なのでしょう。

もう少し二足のわらじを続けてみたいと思っています。

2009年9月21日月曜日

みんカラ

「みんカラ」というブログがあります。最初は「なんのこっちゃ」と思っていたのですが、あとから「みんなのイフ」で「みんカラ」なんだと聞きました。あー、なるほど。

そんなわけで始めてみました。
そういうブログなので、基本的にはクルマ関係のネタで行くつもりです。
たまには転記してしまうこともあるかもしれません。
リンクサイトに「愛しのロードスターとC200」とあるのがそれです。
もしよかったらどうぞ。今回は、その転記です。




今を去ること2年少々前の事です。
ついにというか、ようやくというか、ロードスター(初代)のオーナーとなりました。

その前はR32のGT-Rに乗っていました。
ロードスターに乗り換えたのは、直接の原因はGT-Rがお嫁入りしてしまったからですが、実は内心「少々重すぎるのと相まって、Rは手に余る」と、薄々感じていたからで、おそらくはRとは長い付き合いにはならないだろう、という予感はありました。
でもR32は大好きな車でした。
スカイラインだから、とかそういう感覚は全く抜きで「なんてカッコイイクルマなんだ」というファーストインプレッションや、とあるきっかけでGTS-Tタ イプMなんてのにも乗ったことがあるので「いつかはクラウン」なんて生ぬるいことは全く頭に浮かばず、「いつかは.....」と思っていました。
で、ひょんなきっかけで乗ることは出来ましたが相思相愛にはなれませんでした。今時の言葉で言うなら「相手の希望年収がこちらの実収よりはるかに高く」、 とても相手に合わせていくのは無理だと思ったからです。自分色に染める、なんて人もあるでしょうが、そこまでして添い遂げてもらうつもりにはならなかった ですね。

で、Rの嫁入り話が本格化し始めたと同時に次候補車としてすぐに白羽の矢が立ったのがロードスターです。もちろん初代。自分の世代はスーパーカーブームの ど真ん中にあって、それが尾を引き、中学校に通うための自転車にはスーパーカーライト(リトラクタブルヘッドライト)と堅く心に決めていた年代です。
実際には惜しくも、その時にはスーパーカーライトの自転車がラインナップになく、泣く泣く別体式のフォグランプつき(この辺はランチア・ストラトスの影響 もあったかもしれません)の自転車を買ってもらいました。でもそのデザインはフロントが重くなるという弊害はあっても、目玉のフォグランプがついぞ使われ たためしはなく、無用の長物であると気付くのにそうはかからなかった気もします。結局イタズラで壊されちゃったしね。

実はこのリトラクタブルヘッドライト。途中一度だけ乗れるかもしれないと思った事がないわけではないのですが、結局ご縁がなかったのか所有するまでには至らず、、20年近い歳月の果てにやっと念願のスーパーカーヘッドライト装備車を所有することが出来た訳です。




ちなみに、その最接近したというかニアミスで通過してしまった車は「コルサ」です。平成の頭まで売っていたあのリトラのコルサ。けっこう好きだったんですが、その後ニアミスしたことがありません。けっこう好きだったんですけどねえ。

2009年9月18日金曜日

請求書

おそらくこれは、どこでもそういうものだとは思いますが、請求書というものの内容と、その請求総額はとても気を使います。
もちろん作業をするなり、品物を手配するなどの事を済ませた訳ですので、それなりの原資や時間・気力・設備等、諸々を投入して、とある成果を提供している訳ですから幾ばくかの請求をさせていただかないわけにはまいりません。ボランティアじゃあありませんし、ボランティア程度では出来ないことをやっているつもりでもありますし。

で、そうしたことを勘案しながら。これぐらいは欲しいよな、とか、ここまで請求したら、ちょっと欲張りだろうか、とか、色々な試行錯誤の後、やっと請求書を作り上げる訳です。
もちろん車検等の、ある程度メニューの決まったものは費用一覧としてメニュー金額を作っていますが、一般整備や外装磨き、オーディオ関連の整備などはその時の気分や勢いで言ってしまった金額でやってしまうこともしばしばですので、後になって内心「しまった......」と思うことも少なくありません。

まあ、そんな経緯や思いのあとに請求書を恐る恐るお渡ししているのですが、なかなかその後も気の安まる時間はなかなか訪れません。
というのも、その場で御代をいただくこともあれば、中には「え?」と思うくらい遅い方もあったりするからです。

通常、というか今までの感覚として特に法人関係などでは「二十日締めの翌月末払い」という支払いパターンが多く見られます。
経理担当者としては次々と舞い込んでくる請求書に対して、それぞれにいちいち支払いを行っていたのでは煩わしいことこの上ないでしょうし、運転資金に余裕のある所ならばいいでしょうけど、借り入れで賄っている所は大事な場面で資金がショートしてしまうことも十分ありうることでしょう。
このため、かなりの企業で締め日と支払日を設定するのは、それはそれで分かることです。毎月15日に入金が集中する方ならば翌16日なり、17日あたりに支払日を設定すれば比較的余裕も出来るでしょう。仮にサラリーマンの方であっても翌月末までの支払期限となれば給料2回分の運転資金が確保できるでしょうから、仮に請求金額がその方にとって少々多めになってしまったとしても、何とかなってくれないかなあ、という淡い期待を持ってオートサービスシバタでは一応「翌月末までにお支払いをお願い致します」と請求書の隅っこに書いてあります。

請求書を作った、こちらとしては売上を立てさせてもらったその当月には特にそれ以上の催促じみたことは行っておりません。言うのもいやだし、言われる方もあまりいい気分ではないでしょうから。
ただ、翌月の20日近く15日ごろになると、そろそろ一言だけ「一応お願いいたしますね」という感じで「再請求書」を出させていただいております。というのも、なかには「幾らだっけ?」という非常におおらかな感性の方もいらっしゃいますし、全く何にもしないでそのまんまというのもいかがなものかと思いますのでね。「催促というほどのニュアンスではありませんが、一応忘れないでいてくださいね」という感じでしょうか。
ただ、中には剛の者もいらっしゃいまして、回収までに3ヶ月4ヶ月、という時もあります。流石にそこまで遅いと、こちらも「おいおい」という気分にならんこともありません。しかもたいていの場合、あちらからは何の音沙汰もない事が多いという。まあ、連絡できる訳も無いんですが。
大体そういうときほど「情け」をかけてあった請求内容(つまりほとんど利益を出していない)であることも多く、そうなるとこちらの手元にあるべき利益相当分が売掛金として外に出ているだけ、という状態になる訳です。つまりとにかく回収してこないと利益が享受できないという状態です。

かほど左様に請求書というものの裏には様々な人間模様と思惑が飛び交うのです。

2009年9月13日日曜日

最近片山さつきさんのブログを見ています。先日はちょこっと思ったこともあったので、コメントを入れてみました。

昨日もちょこっと思ったことがあったので、コメントを入れようとしたら「入力不可能な文字があるので投稿できません」とかいうメッセージが出ました。何度か修正はかけましたが、そのたびにはじかれたので、面倒くさくなって投稿自体を止めました。

ああいう機能は「とにかくそういう文字があったらダメ」、というやり方なんでしょうかね。別に非難をしようとか、中傷目的の文章は一切入れていないつもりなんですが。それでもはじかれてしまいました。

以前「言葉狩り」とか「放送禁止用語」が取り立たされた事がありました。あれはとにかく「その言葉が入っているのがダメ」的な印象を持っています。ただ、言葉というのはあくまでその前後の文脈があってこそのものであると思っているので、ああいうのってのはどうなんでしょうか?

ただ、そういう文脈での判断が機械に可能か?という事を思うと、そういった機能を実装しようと思ったら、とにかく単語単位で検索して該当文字があったら削除の方が楽か、とも納得もしました。
ただ、それぞれの投稿についての掲載の可否は先方で行うようになっていましたから、一旦は受けるようにして、後は管理者の判断に任せる方法もありじゃないかな、とか。ただ、これも元国会議員というお立場からすると、それこそ色んな方々からの色々な投稿があるでしょうから、それこそ迷惑メールも自分なんかの比じゃないでしょうしね。それを思うと自動的にフィルターをかけておかないと処理しきれないものかも、とも思ったりしました。


同じような対処として個人情報保護法が思い浮かびます。現状では「個人情報」と名がつけば、必要以上に及び腰になるという意味で、それこそ腫れ物にでも触るような扱いになってしまっているのでは?と思わざるを得ません。学校の卒業アルバムにすら卒業生の住所録が載せられない、というのは過剰反応だと思うのですが。
同様の例として、タバコの自動販売機にはいろいろな機能をつけて未成年にはタバコをを買わせないようにもするし、そういう機能や仕組みを付けるようにメーカーにも指導もしたけど、それ以前に買わせない様な躾を親がきちんと子供にする、という一番当たり前のことが真っ先に置き去りにされているような気もします。

2009年9月11日金曜日


なんだか、予定していたことが頓挫すると次の予定を入れるべく行動するなり、その他の更改契約を済ましていくなり、やり残していたことを片付け始めるのがいいのでしょうが、なんだかズルズルと忙しさが続いていたこともあって妙に気持ちに穴が開いてしまって、ここ何日か気持ちと心が動かない日を過ごしてしまっています。

会社員ならば状況としてなんとなく動かされることもあるのでしょうけど、そこは悲しいかな自営業なので動かしてくれる周囲がいる訳でもなく自分で何とかするしかありません。
とりあえず何日か前に事務所のレイアウト変更をしました。なんとなく汚くなってきているので、レイアウト変更ついでに身の回りくらいの掃除もして小綺麗にしようと思ったからです。

毎日触るデスクマットは、拭きあげたその日くらいはいいのですが、翌日にはなんだかザラザラしています。おそらく埃が落ちているのでしょう。でも、埃が落ちているのはデスクマットだけではなく、その周辺やもちろん床にも落ちているはずです。
この部屋はもとは畳部屋なんですが、キャスターつきの椅子や机、ラックなどを使うこともあり、2年ほど前にフローリングカーペットを購入してなんちゃってフローリングとしました。でもなんとなくこの床もザラザラしているような感じはしていたのです。
また気になっていたのは机の裏側。そう、パソコンの配線やらなんやらでおそらく埃だらけだろう、と気になってはいたのです。そこも何とかしたい所でした。

そんなわけで今回は事務机を壁に密着させるのではなく、部屋の真ん中に持ってきて裏側が見通せる状態としました。今までは椅子の後が開放されていてそのまま乱雑な風景が展開されていく状態でしたが、今回は後のスペースが極端に制限されている、仕事道具に囲まれた蛸壺状態としましたので余計な物を置きっぱなしにすると身動き自体がとりづらくなってきます。逆にワザとそうなるようにしました。

で、掃除をしつつ、配線をやり直しつつ、レイアウトを替え、ものを再配置し、という事をやったのですが、気になるのはやはり配線達です。もう少しなんとかならんもんか。
うちのメインマシンはデスクトップのフルサイズなので机の上に置く気には到底なれません。そうなると、コイツをどこに置くかで配線たちがどこに向くかが決まってくるのですが、それにしても裏側が汚い。後はコンセント周りですねえ。これももう少し何とかしたい所ではあるのですが。
なんかいい方法はないものでしょうか。


話は少々ずれますが、クルマの内装を少しでも覗いて見た事のある人は御存知かと思います。今時のクルマの中っていうのは配線だらけです。おそらく1台あたり30キロ程度は使用しているでしょう。
メーカーとしても、少しでも銅線使用量を減らそうとコンピューターをエンジンルームの中に持ってきてみたり(従来は助手席の前あたりにあった)してはいますが、パワーウインドウが標準設備化し、エアコンも同様、足元ランプや間接照明やエアコンの吹き出し口を後ろにも設置してみたり、モーター仕掛けのシートがどうした、自動ドアが、電気式トランクリッドであったりオートバックドアやらリアドア(スライドドアとかではなくセダンのリアドア)のイージークローザーまであったりすると、もうクルマは電気仕掛けの城となり、配線数や配線の長さはものすごい量となっています。もちろん使われているモーターの数もものすごいものとなっているんですけどね。クルマによっては5~60個くらいになるようです。

で、これらの配線の作成は矢崎総業がその多くを引き受けているのですが、近頃では(既に?)無線化の研究も進められているとかいないとか。
そりゃあ、あれだけの配線が削減できれば、高額車では50キロ近くにもなる銅線の分、一気に軽量化できますしねえ。燃費にも有利になるでしょうし。ま、ただ、その無線化が出来るか否かはともかくとして。
でも電源線の削減までは出来んでしょう?その電源線で通信も一緒にやってしまうとか?そうなれば家庭の各部屋にコンセントを配置するように、クルマの各部にコンセントを巡らしておくという、電源ハーネスのモジュール化、規格化ができたりしないかな?
エンジン関係の制御はともかく、そのほかの電気仕掛けはそう難しいことはやっていないと思うけど、それでも生産設備の関係でパワーウインドウ、その他の制御にも32ビットのマイコンが使われているという笑い話みたいな話を読んだことがあります。てことはすでに脳みその分散配置は済んでいる状態でしょうから、この電源線通信ってクルマには使えるんじゃないのかなあ。家庭用ではパッとしないけど。

2009年9月10日木曜日

スニーカー


イカンイカンと思いつつ、ついつい買ってしまうスニーカー。
革靴でいえばいつもリーガルを指名買いしていた柴田のサイズは27.5cm。ごくごく普通の靴を買うときは28.0~28.5cmとなります。例えばそれがナイキともなると、あそこっちの靴は基本的に欧米人の足の基本形を基にして作っているので、日本人の柴田としては少々大きめの29.0cmサイズにしないと靴が窮屈で仕方がありません。
ご覧になった方があるかとは思いますが、以前ナイキショップ(志都呂のジャスコ、ムラサキスポーツ内)でマリア・シャラポア(テニス選手)の足の裏の写真が掲示されていたことがありました。その足の裏に欲情してしまったとかそういうわけじゃあなくて(そこまでマニアックではないので)、ホウ、と思ったのはその足の裏の形です。
見慣れた自分の足などは、きちんと横に踏ん張り安定して大地を踏みしめるきれいな菱形をしているのですが、それに見慣れた自分の目からすると妙に細長く変形しているように映る彼女の足形を見たときに、はたと得心したのです。「そうか、これが欧米人の足の形か」ってなもんですね。

普段愛用しているのは「nike free」シリーズです。はだし感覚で足の裏の筋肉を鍛える、なんてコンセプトの靴なので地下足袋を履いているかのような履き心地と、いいようのないフィット感は気に入っているのですが、ひとつだけ残念なことは「周辺のお店ではサイズを考えると極端に選択肢が狭くなってしまう」という事です。つまりは履ける靴が売っていないor靴を選べない、という事ですね。
まあ、仕入れる店側の事情を鑑みるに、でかい靴はお客さんの層が限られる、どうせ仕入れるのなら長期在庫はきついからなるべく早く掃けそうな無難なデザイン・色使いのものにしておく、というのは自然な流れであるとは思うのですが、自分としてはおもしろくないこと、この上ありません。
でも、29.0cmのサイズの靴といわれれば誰でも仕入れには躊躇するでしょうから、仕方のないことというか、小人の国に生まれた不幸な巨人族の悲哀というかなんというか、まあそんな所だろうと自分を慰めるしかありません。

こうした状況が生んだ悲しい属性として「はける靴があればとりあえず買っておく」という行動パターンです。冒頭の写真の靴が今日買ってしまった奴なのですが、この写真でお分かりいただけるように、柴田の好みは「無難なモノ」などというおとなしいものではなくて「派手な方が勝ち」というガキにも劣る選択基準ですから、いきおいますます選択肢はありません。

ただ、ものには限度というものがあるだろうというのは頭では理解しているのですが、体では分かっていないので、ついついそういうものを見かけると脊髄反射的に欲しいとなってしまうのが馬鹿たれなところです。

で、それがとうとう行きついて、なんか近頃では事務所にも10足ほどの靴が溢れ、2階のオーディオ部屋には更にそれらに加え30足近い靴が氾濫するという結果となってしまいました。ここまでくるといい加減、一生かかって履き潰せるのかが怪しい数となっています。

さて、どうしよう。

いい加減買うのを止めとかないと、本当に箪笥の肥やしにしかなりません。でも、「あ、これカッコイイ」とか思うと、ついつい触手が伸びてしまいます。うーん。


それはさておき先日の木刀ですが。
振るのは振っているのですが、たかだか10回とはいえ手のあちこちが痛いです。如何にガタがきていたか、わかろうというものです。何とか片手でびしっと振れる様になることを目指していきます。なかなか長い道のりになりそうな気はしますけど。

2009年9月9日水曜日

アルファロメオ

おそらくもう10年近く前になるのだろうけど、兄貴がアルファロメオを買いました。
もちろんシビアというかけちな兄貴なので新車で買うはずもありません。ディーラーの試乗車上がりの1年落ちとか半年落ちとか、そんな具合のクルマだったかと思います。

ちなみに僕自身は兄貴にクルマを買ってもらった(商売で)ことはありません。身内に頭を下げたくない、という事もありますが、買う訳でもないくせに小しゃらくさいことを言う(本人曰く「いつお客になるかも知れんじゃないか」とはいいますけどね)ので逆に営業としては「お客にする(なる)気がない(しない)」タイプの人です。経験上、そういう人ほど買わないので。

まあそれはそれとして、そういう「人の気持ちには全く無頓着」な人なので、ズーズーしくもアルファを買った、と言いつつその日の夜、柴田の部屋に入ってきて言うことには「車庫証明の取り方と名義変更書類はなにを揃えたらいいのか教えてくれ」と、こきゃあがりました(日本語訳 「言いました」)。そういうところで金額を取られることは大嫌いな奴なのでおそらく「弟がトヨタディーラーでセールスをしているので、弟に頼む」くらいのことは言ってのけたのでしょう。
ムカムカする心を抑えつつ、車庫証明申請書に必要事項を記入し、書類を揃え、印鑑証明を取り、こことここに実印を、とか言って、最後に「後はこれを浜松中央署の車庫証明申請の窓口に提出して........」というところまで言いかけると、言うに事欠いて「それ出してきてくれんかなあ」。おいおい。ええ加減にせいよ。結局やらされましたが。
後日兄貴から、アルファのお店の人に「弟さんに作成していただいた書類は完璧でした」と言われた、とか言っていましたが、当たり前です。何年やってると思ってんの?というか、その程度の信用しかないのか?

と、まあ、そんな経緯でアルファロメオが兄貴の元に来たわけですが、最初の頃は何度か乗せてもらいました。「世話になったから、そのお礼として」とか言われて。
で、たしかにおもしろいクルマではありました。145というモデルです。
で、それから随分たつんですが。まだ乗ってます、そのアルファ。

手入れはぜんぜんしないくせに赤なんか買ったもんだから、買って何年もしないうちから劣化が目立ち始めて、しばらく前から屋根とボンネットの塗装はボロボロです。赤い塗料の顔料は紫外線に弱いので劣化しやすいのです。鳥のウンコがのっていても知らん顔でそのままなんですから、ま、当たり前っていえば当たり前の結果なんですが。
そのくせ、妙に整備料の高い業者にいじらせるもんですから維持費はけっこうかかっていたはずです。アルファロメオだから、ということでその手の車に精通している業者を兄貴なりに探したらしいのですが
、得てしてそういうところは「メカニックの仕事ぶりもアルファロメオになっている所が多い」ものです。一回だけ一緒に行ったことあったけど、作業内容を聞く限りではいい(高い)工賃請求されてたなあ。本人は「これでメカニック方面は大丈夫」と思い込んでいたでしょうけど。
今時の車なんですからどこの車であってもいじるところ・診るところは一緒なんですけどねえ。ハイブリッド車はまた別分野になってしまいますが。まだ自分の手元にはベンツCがいますが、去年末、普通に車検通してもらったら8万円台でしたもんね。そんなもんです。

そういえばエアコンが何年か前に逝ってしまっているそうです。去年横に乗ったときに暑かったのはそのせいでした。
しかもタバコを吸っていたくせに窓ガラスの内側を拭き上げるということを全くしないので、視界がなんとなく白濁していました。横に乗った時にガソリンスタンドで濡れ雑巾を借りフロントガラスを拭きあげたらものすごくきれいになり、本人もびっくりしたものです。本人曰く「ガラスが劣化してこうなるものだと思っていた。」。............。
窓を開けて走ると、なんかフワフワしたものが室内を舞ってズボンが真っ白になりました。何だこれと、その原因を探ると、ドアの内張りの布が劣化して剥がれて、その更に内側に入っているスポンジも劣化していて。で、そのスポンジが風化したモノが粉になりぽろぽろと落ちて、車内に風が入るとそのスポンジの粉が舞っていたというわけでした。
流石に兄貴もこれには参ったらしく、ドアの内張りを張り替えててもらうにはどうしたらいい?という相談が柴田のところに来ました。

この内装の張替えの際、久しぶりにアルファに乗ったのですが、やれていましたねえ。兄貴は「サス(ショックアブソーバーのダンパーの油)が抜けているようだ」といっていましたが、それだけじゃあないです。ボディがもうガタガタ。自分ならこれを修理するくらいなら、同程度のアルファを買ってきます。どうせあの型のアルファなら30万くらいですし。まあ乗られ方もいじられ方も悪かったんだろうなあ、とも思いますが。

個人的には同時期に出ていたアルファの156というタイプがお気に入りでした。こちらも既に40万そこそこの表示価格になってきています。ちょこっと食指が動いたこともあったのですが、アルファとはこういうやれ方をするのか、という実地経験をしたので、多分もうアルファロメオを所有したい、とは思わないでしょう。おそらくガタガタでしょうしねえ。安物は安物なりってことです、特にアルファは。「命短し恋せよ乙女」って感じなんでしょうねえ。

話は少々変わりますが、PSシリーズのゲームソフトに「グランツーリスモ」というレースのドライブシュミレーターソフトがあります。普通のレースゲームでは「こういう状況のときにプレーヤーがこういう操作をしたらこういう挙動をする」というシーンごとのパターンを組み合わせて画面上の車の挙動を切り替えていきます。
ただ、この「GT」シリーズではクルマごとにそれぞれ設定された基本データ、例えば車の全長・全高・全幅だとかホイールベース、トレッド、車重、前後重量配分比や駆動方式、各ミッションのギヤ比、タイヤサイズやバネ下重量、はたまたクランクシャフトの慣性モーメントなんていうデータまで、総計100項目以上の計算要素を元に「今の状況では、車はどのような挙動をとるか」という事を毎秒50~60回計算をして、その度にその結果を画面情報やコントローラーのバイブレーション情報として出力してゲームを進行させているのだそうです。

いつの頃からかは知りませんがこのGTシリーズの「車両挙動」の計算要素の中に「ボディ剛性の劣化」という項目があるのだそうです。その内容は皆さん御想像のとおりですね。「ドイツ車はおしなべて高め、次に日本車、その次にラテン系が来るけど、その中でもイタ車は特に低め」なんだそうです。つまり新車時はいいとしても、距離を経た時の劣化度合いが酷い、という事ですね。
うーんさすが「ドライビングシュミレーター」を標榜するだけのことはあります。確かに自分の経験の範囲内でもそんな序列は感じます。

おかげで近頃はアルファロメオを見ても、特にどうという印象を持たなくなりました。それこそ新車を2~3年ごとに乗り換えていくクルマなんだなあ、という感じです。
ただ、見かけはいいので知らない人は注意が必要です。ついついフラフラと近づくとえらい目にあうこともありますのでお気をつけください。

2009年9月8日火曜日

木刀

今日、磐田での会議の帰途で「武興」というお店によって来ました。
以前は浜松の市民会館の近くにあったような気もするのですが、宮竹というか植松のあたりにあるのに気が付いたのが半年ほど前だったかな。何のお店かというと、その名が示すとおり「武道具専門店」。でもなにやら入りづらいというか、なんか怪しい人に見られそう(既に十分怪しい)で、なかなかお店に入る気がせずに今まできてしまいましたが、とうとう今日行ってきてしまったという訳です。

目的のお品は「木刀」。別にどこかに襲撃に入るとか、クルマの中に常備しておこうとかそういうわけではありません。ちなみに木刀や鉄パイプはクルマの中に入れておくと「銃刀法」の文言に抵触するらしく、職務質問の際に見つかったりすると罪状のひとつとしてカウントされてしまうようです。このため、今日買って帰って来るときにお巡りさんに見つかったらどうなるんだろうとか、ちょっとドキドキしながら家路を急いだのです。

これはここのところ感じてきていることなのですが、正直「体力が落ちたなあ」と。数年前から犬の散歩には出ているのですが、それだけじゃあなあ、とね。もう40だし。
あと最近見てきた映画で「96時間」というのがあるのですが、まああそこまでは当然無理としても、それでもちったあ体の関節に油を差し、ゴムブッシュをほぐすようにしておかないとまずいかな、と。自営業は体が動かなくなったらおしまいですからね。

じゃあ手始めに何をするか、と思いました。

昔学生の頃使っていた鉄アレイをもう一度引っ張り出すか?でもあれ1つ10キロあるから重いなあ、と。それに先ず筋肉をつけることも重要だけど、それよりも動かすことが先かな、とかなんとか頭を巡らし辿りついたのが「素振りでもしようか」でした。
で、どうせ振るなら竹刀なんかじゃあなくて木刀だろうと。やっぱり樫の木じゃあなきゃ、とか脳内妄想まっしぐらです。そうして今日の「武興」になったのです。

店内に入ると、武道具専門店というからにはもっと色んな怪しい得物がひしめいていると思いきや剣道関係のものがほとんどでした。面金や胴の胸当てや、手袋なんかが展示してあります。木刀は真正面にありました。それでも何種類かあるようです。

一番細いものは「構えを見たり型を練習するためのもの」なんだとか。随分細く、軽く、おもちゃみたいだったのでそれは止めました。

次は素振り用と書いてある先ほどのものよりちょっと長く重さもまあまあのもの。2,000円何がしとか書いてあります。フンフン。
その隣にはもう少し太く長いものが。これだと3,000円少々の値がついています。
その隣はもう少し太く、先端までそのまま太い木刀です。先ほどのものまでは先端が刀っぽく削り込まれていましたが、こいつは太いまま先端までいき、先っちょはザクッと断ち落とされています。値段は忘れました。
その隣には更に太く重く少々長く、しかも刀身たるべき部分は六角棒となっていました。手に取ってみると「さすがにこれは重いなあ」という感じで、これを振れといわれれば、すぐに嫌になるだろうなあ、と思いました。お値段も5,000円少々とちょっと重め。

さてここで女性の店員さんが登場です。六角棒の奴は、最初から柄のほうを持って振ろうとすると重いので反対に刀身の六角棒の方を持ち、柄のほうを先端にして振って慣れたら柄のほうを持つようにするといい、とか、なるほど専任の従業員らしきレクチャアが聞けました。
先っちょまで太い木刀は宮本武蔵の使っていた木刀との説明がありました。ああ、そういえば船の艪を削って木刀にしたとかいう話がありましたっけ。先端が太い方が力は付くでしょうから良いとしても、なんかちょっと不恰好かな、と思い結局は真ん中の3,000円少々の木刀を買うことにしました。

最後に店員さんからの御忠告がありました。「最初の頃の素振りは10回づつ位でいいです。はじめは結構それだけでも疲れます。だんだん体を馴らしてから回数を増やすようにしたほうがいいです。続けることが大事ですから。」「柄が滑るようでしたらテニスラケットのゴムをはめるとかするといいです」なるほどね。
とりあえず、さきほど家に帰ってからちょっと振ってみましたが、鏡で見るまでもなく不恰好な素振りでしたなー。なんか体がうまく動いていないことがありありと感じられる素振りでした。腕を上下に振るなんていう動作はそうそうしませんからねえ。あったとしても畑を耕す動作ぐらいかな。あ、あと餅つきの時。
ただ、そういう動作ってのは背筋を動かす動作かと思います。背筋が弱いと背筋も伸びませんしね。なるべく姿勢のいいジジイになりたい柴田としてはちょこっと続けてみたいと思っています。あとしなきゃならないのは早起きでしょうかね。早寝とともに。

2009年9月6日日曜日

くたびれる

もう少し分かりやすい写真を撮っておけば良かったと悔やまれますが、最近気が向くと引き受ける仕事がこれです(メンドクサイ時とか忙しい時とか、その他の理由で気が向かない時には引き受けていません)。

手前が施工第3段階が終わった部分で、奥側の白っぽいのが第2段階まで施工し終わった箇所です。新車の塗装やきちんとした作業が施された鈑金塗装は、この通り14年近く経った後でもきちんと磨きだしをすればこういうツヤを取り戻します。この写真のクルマは黒いのでよけいに磨きだし後のツヤが映える、というのはありますが。

細かく見れば鳥のフンをそのままにしてしまってあったりして塗装が侵されていたりする所もあったりしますが、ここまで磨いてやればあまり気になりません。

で、この第三段階から更にもう一度、もっとキメの細かいコンパウンドを使って更に仕上げ磨きを施したのがその下の写真です。




更にこのあと、コーティングを施します。新車塗装そのものは非常に強力な皮膜を持っているので本来ワックスやコーティングの類いは必要ありません。
ただ折角キレイにしたのに、引渡し後、すぐに磨き傷をつけられてしまうのはなんとも心が痛むので、埃が払いやすく、鳥の爆弾を受けても取れやすいように、というだけの目的でコーティングを施しました。これで表面が更にツルツルに滑るようになります。

ついでに、このクルマはワイパーを外しました。フロントガラスに貼ってあるマスキングテープは「ワイパーはこの位置になっていたよ」という印です。組み付けるときの目安の為にこうしておきます。
何でワイパーを外したかというと、ワイパーに塗ってある塗料というのはあんまり質がよくないのか、少々年数を乗るとツヤが落ち、色がはげ、錆びてくることも珍しくなく、このままだとあんまり見栄えがよくないからです。つまり外したワイパーをきれいに塗りなおしてあげると、磨き上げが終わった黒々としたボディにピカピカのワイパーが映えて「まあステキ」となるのです。

ワイパーは外から見える部品だけでいうと、根元から伸びた腕の部分の「ワイパーアーム」、そこから先のパンタグラフのようになってガラスの曲面にゴムを馴染ませる「ワイパーブレード」、そして拭取りの要になる「ワイパーゴム」から構成されています。このうち塗ってあげるのは「ワイパーアーム」の部分です。「ワイパーブレード」まで塗ってあげてもいいのですが、これは汎用の交換部品(ワイパーゴムつきで1,500円程度)があるので、次回の交換時期にセットで換えてもらうとして、今回は手を付けませんでした。

最後の仕上げとして、目立つプラ部品(センターピラー近辺のドアの飾り板など)にプラの保護剤を塗ってあげるとこれまた「まあ新品みたい」となり、表情が引きしまります。
できればホイールハウスの中などは高圧洗浄器で泥汚れを落としてやるともっと引き締まるのですが、既にこちらの電池が切れかけていたので、今回はそこまでやりませんでした。

そんなこんなで、お昼過ぎから作業を始めてはや5時間。何とか作業も一通り終わって引渡しをしてまいりました。
喜んでくれましたねー。「新車みたい」って何度も言ってくれました。まあ、そこまで喜んでいただければこちらとしても本望です。やってよかったと思う瞬間ですね。
機械そのものはなんともなくても、塗装やプラ部品の見た目の劣化が目立つと、それだけでもう古くなったなあー、とか思ってしまうものです。塗装そのものは強固なものであったとしても、酸性雨の影響であったり、磨き傷が目に付くようになってしまうと途端に古びて見えてきたりします。中にはコーティング剤の影響で塗装表面が侵されたりしている事もあるとかないとか。

本当の所、塗装面には触らず、できればそのまんま、なんにもしないのが一番いいようです。やっても埃取りで磨き傷がつかないよう滑りをよくする処理だけ、という感じですね。
ガラスコートとかテフロン加工とか色々能書きの書いてあるものは色々ありますが、ここ10年くらいの間に生産された車は随分と塗装が強いですから、そういうものは必要ありません。その証拠に10年以上経ったこのクルマも磨き上げを施すだけでここまでキレイになってくれるのですから新車塗装は偉大です。
ただ、ディーラーがそうした商品を率先して施工している感はありますし、柴田自身もそれを売らされていましたが、やっぱり必要ない(施工後数年を経た車と未施工の車とを実際に見ているものの立場からして)、というのが実感です。

実際に新型のEクラスを買った人が「ヤナセで売っているモノだからいい物の筈だ」という事で、一緒にしこたま色んなもの(コーティング処理とか)を買っていましたが、あれも「売れるときに売れるだけのものを売る」というだけですからねえ。
純正オプションといえば聞こえはいいですけど、あれって新車開発の時に平行開発しているわけでもなんでもなくて、あくまでクルマができてから考えるものらしいです。サイドバイザーとか。で、それらにメーカーのロゴを入れて売ってると。
だから、けっこう取り付けに苦労するものがあります。以前やった日産キューブへの盗難防止装置とかね。あれは酷かった。

そんなわけで、話がどっかに行きはじめているので今日の所はこの辺で。

2009年9月5日土曜日

続・タイヤ

コロパパさん、コメントありがとうございます。ランフラットですね。
そういう日本国内のタイヤパンク率という数字は知らないのですが、でも実感からすれば仰る通りだと思います。パンク被害に遭う可能性は極めて低く、しかも人口密度がある程度の水準にあり、携帯電話の通話可能エリアもそこそこ。ずっと走って誰一人にもすれ違わない、などという状況は非常に低いというか、無いだろうな、と思っています。

思えば、チューブ式タイヤの頃はホイールの変形に対しては強いのですがパンクには弱く、釘を踏めばその場で空気が減っていきました。スペアタイヤを常備しなさい、という法令も現実的なものであったと思います。
それがチューブレスタイヤにとって変わったのは「釘を踏んでも、それを抜かなければすぐに空気が抜けきってしまうということはなく、普通の走り方なら2週間近く気が付かず過ごしてしまうことも珍しくない」という、ある意味「ガソリンのエンプティランプが点灯しても、そのまま200キロは走れる」的なパンク時の対処における時間的な余裕をもたらしてくれる恩恵によるものが大きいと思います。

さらにランフラットタイヤは「空気が抜けきっても走行可能」が売りなんですが、ここまでしなくても感が強いのは事実です。構造としてはタイヤのサイドウォールを補強し、空気が抜けきってもホイールのリムが直接地面に触れず、またタイヤがリムから外れないという構造なわけなんですが。

屋根開きソアラに関してはアメリカへがメイン市場として想定されていた、ということもあるでしょうけど、それ以上に国内の事情で「ゴルフバックが乗らない車はまずい」という、個人的にはどうでもいい、でも何故かそういう声は強い、というところから「ゴルフバックを載せるためにはスペアタイヤが占めるスペースを削るしかない」=「最初からスペアタイヤを常備しなくてもいい(法規制を切り抜けるために)」=ランフラットタイヤの装備ということにつながった、と聞いています。
別にエマージェンシー優先という観点からではなくトランクスペースのエマージェンシーの辻褄あわせから来ているんですね。

国産車は比較的以前からスペアタイヤを「テンパータイヤ」と呼ばれる非常用タイヤの装備で良しとしてきました。「どうせ使わないから」「トランクスペースをとられたくないから」「なるべく安く仕上げたいから」という理由からでしょうが、車体設計そのものも「テンパータイヤの装備」を前提として(特に乗用車)それが収まるトランク下の窪みも浅いものとされてきました。
車種によっては「標準サイズのスペアタイヤ」などという変わったメーカーオプションが設定されている(た)車もあります。僕も一度だけそういうオプションを適用した車を受注したことがあるのですが、車が来て見てびっくり。もとの窪みがテンパータイヤしか想定していないのでボコンと標準タイヤとの厚みの差の分、中央が出っ張ったトランクマットが敷かれてありました。一応そういうときのためのトランクマットなんてものもあるんですね。不恰好だったけど。

近頃では、特に軽自動車なんかはテンパータイヤを積むスペースも勿体無いということで、パンク修理キットを積むことでスペアタイヤの常備を逃れる車種が多いと聞きます。まあ、実情を考えればそれでも苦情は出ていないでしょう。だって基本、なんかあったらJAFを呼ぶなり、保険対応のロードサービスを呼ぶなりすればいいわけですからね。
パンク修理キットに関して「大丈夫かよ」といぶかるタイヤ屋さんは多いでしょうけど、でも彼らのやっているパンク修理作業自体が自分なんかからすれば「こんなんで大丈夫か?」と思われるくらい簡素化・単純化されているので、よっぽど不器用でなければいいんじゃないのかな、とは思うんですけどね。

見方によってはランフラットタイヤを履くということは、そういう事態に対処するための保険という見方もできるでしょうけど、あまりにも危険率の低い事態に対応する為の備えとしてはどうかな?という思いも捨て切れません。

では経済的な側面。らかすさんの日誌でBMWのタイヤを4本で109,000円で交換したと書かれていました。おそらく前後の記事からして215/55R16あたりのサイズかと思われます。
ぶっちゃけた話以前書いた「ネットで仕入ている」オートサービスシバタですが、このサイズのランフラットタイヤ(もちろんミシュランのプライマシー)の仕入れ価格は1本20,000円強です。もちろん時期によって若干の差はありますが。
後は交換工賃(持ち込みで)と廃タイヤ処理料で1本2,000円強という所でしょうかね。つまり原価では4本・工賃込み90,000円弱という事です。
ただ、オートバックスあたりでは1本1万ほどの粗利を見込んでいるでしょうから合計では13万くらいはするでしょう。じゃあ、アンタの所は?と言われればそうですねえ。2割の粗利を見込んでという事ならば108,000円、4本の交換で15,000円くらい粗利が出ればいいや、という事なら105,000円というところでしょかね。
で、そういう金額を考えてみると「びっくりサイズ(低扁平率の17とか18インチとか)じゃなきゃあランフラットも意外と高くない」様な気もしたりしなかったり。ノーマル比+3~5,000円という事ですね。調べてみたら。ならば、もう少しランフラットタイヤのネガな部分を克服してもらって、金額もこなれてきてからなら、まあランフラットでもいいか、という程度でしょうかね。


ただ、昨日の投稿にも書きましたけど、見栄えを意識しすぎた、行き過ぎたタイヤの大径化はもうちっと何とかならんモンでしょうかね。普通サイズなら金額もそこそこなのに。
だからそういう大径ホイールのクルマを見ると何とか費用を抑えようと「クムホ」とか「ハンコック」あたりを履いているクルマがが異様に多いので泣けてきます。

2009年9月4日金曜日

タイヤ

福野礼一郎さんというちょっと変わった自動車評論家の方がいます。自動車雑誌の中では老舗の「CG(カーグラフィックス)」という雑誌で「クルマはかくして作られる」という連載をしていました。個人的には購読をしていない雑誌なので現在も連載中かどうかは知りませんが、今までは別冊として再編集されたものが刊行されていました(現在3冊)のでそれらについては今でも読み返したりしています。

その中にタイヤを扱った回があります。取材先の会社はブリヂストン。そこには非常に興味深いインタビューが掲載されています。例えば扁平率の高低について、その他の条件が一定の時、低扁平率のタイヤは乗り心地に優れ、高扁平率のタイヤは操安性に優れる、とあります。そう、基本的に低扁平率のタイヤは乗り心地はいいはずなのです。
その理由はサイドウォールにあるそうです。中に入れてる空気圧の事もあるのですが、低扁平率のタイヤはサイドウォールが丸く、柔らかいので、地面からショックを受けた際にはサイドウォールがしなって衝撃を吸収するのだそうです。その逆で、同じ構造、同じゴム、同じ空気圧といった他の条件一定の高扁平率のタイヤは低扁平率のタイヤと比べると形状としての特徴としてサイドウォールが硬いので変な振れ方が少なく操安性に優れる、となるのだとか。

低扁平率のタイヤはトレッド面の剛性が高いので、タイヤを切ったとき、地面との角度の相違に負けることなく「オレはこっちに進むんだ」と自己主張をし続けてくれるので高扁平率のタイヤよりグリップはよくなります。面剛性が低いとこじる力に負けてしまうんですね。どっかの政党のようにブレてしまう、といってもいいかもしれません。
ただ、空気圧の設定を変えるなり、内部設計やゴムの厚みや種類を替えるなどしてサイドウォールの剛性を上げる手段をとれば「グリップは高く、ハンドリングもいい」という目標は達成できることになります。ただし乗り心地は悪くなりますが。

最近は随分と大径ホイールの車種が増えました。平成13年ごろに屋根の開くソアラが出たときは「トヨタ車で初の18インチホイール採用車」なんてことを言っていたかと思います。が、まあ、今では18インチどころか20インチまである始末ですからね。ただまあ個人的には「デカきゃあいいってモンじゃあないだろうに」と思ってるんですが。
でもそれだけで商品性がアップする、と営業部門からの突き上げが来れば開発現場も従わざるを得ないでしょうし、どうせすぐにホイールだけ換えられてしまうのであれば、先にそういうのをつけておいて、うちにお金を落としてもらうほうがいい、ということなんでしょうね。
ただ、先のように「あっちを立てればこちらが」という事はありますから、どうやってそういう辻褄を合わせて最適点を引き上げているのか、というところには興味はあります。

その屋根開きソアラの時にもうひとつ、ランフラットタイヤも出て来ました。当時は乗り心地が硬いなあ、と思ったものですが、最近は技術的にも随分とこなれてきた所があるようで、そういう通り一辺倒な感じではなくなってきているようです。過渡期な技術ではありますから仕方のないところもあるんですがね。またもっと良くなる可能性もあるわけです。
ただ、あのランフラットタイヤという奴は今までのタイヤ交換機では交換作業ができないそうなんですよね。硬すぎて。専門ショップでは対応機に切り替えている所もありますが、そのへんが少々懸念事項ですかね。
あと、高いこと。もう少し一般的なものになってくれれば値段もこなれてくるのでしょうけど、ちょっと今の金額じゃあなあ、と思っています。

2009年9月3日木曜日

選挙結果

先ずは幸福実現党、全員落選おめでとうございます。
流石にそこまでは腐っていなかったことに、ほんのちょこっと安心しました。
全てを見たわけではありませんが小選挙区ではせいぜい2~3000票どまりだったようで、それでも入れる奴はいたんだな、と。まあいいけど。

さて、流石に危ない単独過半数まで民主党には議席を取らせたくない柴田としては、比例代表で自民に入れたわけですが、結果としてはいっちゃいましたねえ。残念。
結論めいたことを言えばたしかに「自民が負けた」という事に他ならない訳ですが、ひとつの側面としては「自民に入れたくなかった」受け皿として適当なのが他になかった、という事と、もうひとつは「民主の国会におけるいやがらせ作戦」が「何もできない自民党」というイメージダウンの醸成と演出に功を奏した、というところなのでしょう。
もっとも「功を奏した」代償として、あまりにも大幅な景気後退と、遅すぎたがためにあまりにも意味も効果も薄まった補正予算とばら撒きとしてしまったことに、少なくとも国政の一翼を担っていた民主党にも少なからず(いや、大いに)その責任の一端があるわけですから、ここはもっと追及を受けてもいたし方のないところだと多いますが、そんなお話は聞いたことがありません。


おそらく、この辺の候補者であった片山さつきにしても、彼女なりに良かれと思ったことをあの人のできる範囲でやっていたのだろうと思います。多分。ただ、「自民党の」というカンバンの元での「片山さつき」であり、別にそれは「佐藤ゆかり」であっても「タイゾー」君であっても特に変わりはなかったでしょう。寄らば大樹のなんとやらで自民党側に付いたまではよかったが、というところですよね。次に控えている落選候補者としては丸山君でしょうかね。あの弁護士オヤジ。

話を元に戻すと片山さん、彼女のインタビューでは「後援者組織」による支援者固めが木内君に及ばなかったということを言っていたようですが、結局その辺からして従来のどこのだれそれさんと変化が感じられないんですよね。まだそこそこ経歴が長い塩谷の息子とか、前にいた水窪の親父なんかならそれでもよかったでしょうけど、落下傘候補ならばそれをわきまえて、「わたしが片山さつき」であり、「自民党を支える(支えられている存在ではない)片山」とでも言えばよかったのでは、とも思いますが、そういう何かしらのアピールはなかったと思いいます。別の言い方をすれば「キャラが立っていない」とでもいいましょうか。
その点、木内君は郵政の是非に関して安部にごにょごにょ言われていたが「そこで我を通し」、その仕打ちとして「4年間の下野に耐えた」というキャラができました。なんとなく他の候補者とは違う、という「淡い期待感」というキャラができたと思います。「判官贔屓」の気分なのかもしれません。もちろん今後の行動如何にも因るのですが。
まあ、どうせキャラを立てるのなら「若い」ほうがいい、という民党本部のいかにも下卑た下心が透けて見える民主党の新人議員ですが、果たしてこれからどこまで自身のカラーを出せるのか見ものですね。自身のカラーが出せないようなら他の強烈な色に染まってしまうか、影になって数合わせのコマに成り下がるか、というだけですからね。
こと、若いお姉ちゃんといかにも胡散臭そうな年寄りと、という対比図は「舐められたもんだぜ」という気がして気味悪く思ったものです。そういうことをしつつ「友愛」だなんて言ってる訳ですからね。


そんなわけで、次回も片山さつきが出てくるつもりならば是非、キャラを立てて作戦に望むことをお勧めいたします。「片山さつきはかく語れり」というところですよね。誰でもいい候補者ならば、あなたではなくともいい、という事でもあるのですから。

そうそう最後にひとつ。
国民新党や社民党と連合を組もうと画策しているらしい民主党ですが。
あれって、もう責任逃れをするための次の一手でしょうかね。いやいや実はあれば社民党がごり押しをしてきたから仕方なく意見を入れたんだ、とかさ。300議席オーバーのスーパーパワーを既にもてあましかけているような気もするんですけどね。だってそれだけあれば一党独裁でやりたい放題じゃん、って思ったんですが。ナチスってこういう風に台頭してきたんだろうなあ、って実感しましたもん。
ただ、社民党って確か7議席くらいでしょ?国民新党も似たり寄ったりで。てことは本体の民主党の2%程度の頭数でしかない訳で。
別にそんなのの意見入れる必要もないし、足並み揃えなきゃいけない理由はないと思うんですけどねえ。支持母体のかぶってるところを気にしなきゃいけないのかもしれないけど、あれは今回の選挙の場合、支持があろうがなかろうが結果は変わらなかったろうし、もとの支持数を原資とした議席数はもとの議席数程度だったわけですから、その辺は勘違いすべきではないはずですがね。

リストラ

誰とは言いませんが、今日会社をリストラされた身内がでました。
本人からのメールで知りました。
会社がやばそうだ、という話は年初の頃から聞き及んでいましたが、とうとう来たのか、という感じです。
自分自身は勤めていた会社を自分で辞めていった口なので「クビだわ」という言葉を自身に向けて発せられたことはありませんが、まあ、想像するだにつらい話です。

基本的には現状を「行き過ぎた贅沢が適正ラインにまで戻る過程」という風に捉えてはいますが、それにしてもそれが現実のものとして自身のことで言えば保険の契約件数は減り(ブラジル人の帰郷だけに限ったことではなく)、高齢化という事ばかりではなく、実際に周りの保有台数は減ってきていることも事実です。保有台数の減少イコールメンテナンス台数の減少という事でもあり、はてさてどこまで、どういうレベルで落ち着きを見せるのか未知数(まあ当たり前だけど)なあたり、静観するしかありません。

ただ、こう急激に経済状況が落ち着きを見せてしまうと短絡的な支出の縮小を試みる方が激増してきますので、怖い所でもあります。

クルマの場合はやはり「整備点検」をすっぽかす、という事でしょうねえ。6ヶ月点検をしない人は随分増えましたが、ここのところは12ヶ月点検ですらすっぽかす人が後を絶ちません。それが剛毅な人になると車検すら、という事もあったりなかったり。
個人的な思いでいえば車検の実の姿は「基準を満たす整備状態にする2年に1度の機会」などという牧歌的なものなどではなく「税金を徴収するための絶好の機会」であり、「期日までにやらなければならない」というユーザーの思い込みを逆手にとった「定期的なお布施の徴収機会」です。
だっていじらない方が壊れないもの。下手げにいじられたのが理由で調子を崩された、という事のほうが多いしね。
そういうことを思うと、「きちんと整備点検を受けつつ自賠責だけはきちんと更新し、でも車検そのものはすっぽかす」というのが理想でしょうかね。お勧めはできませんが。


保険の場合はそのまんま、保険に入らない、という方も増えてきているようです。その他には車両保険の加入率が低くなったことですかね。
別に、いざという時の為に別によけてあるお金をそこそこ持っていさえすれば車両保険なんぞ入る必要は無いのですが、ありがちなパターンとして「お金がない(払いたくない)から保障内容を削る」という選択の行き着く先が無保険であったり対人保険の単種目のみの加入であったり、という事が多いので困るのです。
あらびっくり、という事を避けようと思いつつ、でもある程度の現金を持っているのならば「対人保険のみ無制限、対物保険は免責金額を設定した状態での1000万円とか2000万円の付保」だけ、というのも選択肢でしょう。乗っているクルマがダメになればそれっきりと割り切れるのならば車両保険を付ける必要はないですしね。
保険会社の収支内訳でも対物保険・車両保険が大赤字なのを搭乗者保険で穴埋めしているというのが現状ですから、大きく保険料を下げようと思っているのならば赤字の保険を何とかするべきです。ここを変更で切れば保険料の変動幅が大きくなります。


まあ何はともあれこんな御時勢ですので個人的には夜更かしを減らすことからはじめよう、と思っている次第です。

2009年9月2日水曜日

やめてくれよな

日中、自動車メーカーを政治政党に喩えたら、なってくだらないことをツラツラと考えながらあちこちと移動をしていました。まあ暑い所為でしょう。
どっちかってーとトヨタは無党派層や、選挙そのものに行かないって感じ層っぽいので、自民党に該当するのは日産かな、とかね。元々期待値の多きなメーカーなんだけど、実はぜんぜん期待ハズレな所とかさ。いつの間にやら外資メーカーになってるってところが何かを暗示しているようで怖いけど。
じゃあ、民主党ってのは?やはりホンダでしょう。創業者に失礼ですから一応今の、という事にしておきますが。だってみょうちきりんなクルマを一番出してる所でしょう。しかもよくブレる。また、妙にメディア受けがよく、その商品には飛び道具を装備していたりすることも多いんですが、ひょんなことから国内2位のメーカーになってしまった頃から変にシェア拡大を夢見るようになってきた所なんかそっくりな気がします。別にお遊びの妄想ですから細かい所はどうでもいいんですが。


さて。本日遭遇した「やめてくれよな」なんですが、主役はガソリンスタンドです。もちろん、質は千差万別・玉石混交なんでしょうが、悪気はないでしょうし、上役やメーカーから言われたことをやっているだけだけなんだろうけど、筋道だった対応になっていない所が本質的に悪質になってしまっている、という感じですね。

とあることがあり、ブレーキパッドの減り具合の経過を見ているクルマがあるのですが、今日行ってみたらおかしな事にブレーキオイルが増えているんです。「ん?」と思いましたよ。普通ありえないし。
で、もう1点、気が付いたのはバッテリー。ついこの間交換されてあったらしき痕跡があるのはいいのですが、またしてもメンテナンスフリーのタイプで交換されていたことです。

先ず最初のブレーキオイルなんですが、一般的にブレーキオイルってのは途中で補充ということはいたしません。最低限、ブレーキパッドを交換する際にオイルの全交換はします。また、ブレーキオイルそのものは水を吸いやすいらしく、吸ってしまったオイルはフェードしやすいということなので車検時に交換という事はあります。
でも途中補充はしません。この液面の下がり具合でブレーキパッドの減り具合が見てとれるからです。
クルマによってはブレーキパッドが見難い車種もありますし、ナットを外さないとホイールキャップが取れないものもありますので、このブレーキオイルの液面での判断はけっこう使えるのですが、まさか補充しやがるとは。おいおい。こっちの手間を増やすなよ。

もうひとつ、バッテリー。
まあ、ごく一般的にはノーマルバッテリーであっても補水なんてした事が無い方がほとんどのような気がします。このため強いてメンテナンスフリータイプを選ぶ必要はないような気はします。
が、これは自分自身の経験で確認できている事柄でないので恐縮なんですが、実はメンテナンスフリーのバッテリーは寿命予測がしにくい、という事があるのだとか。ノーマルタイプであれば徐々に電圧が落ちてくるので、その数値で交換時期の判定が出来る(これは経験済み)のですが、メンテナンスフリーのバッテリーは息絶える直前まで電圧の変化が見られないものであるらしく、寿命判定は前回の交換時期から何年、という判断しか出来ないんだそうです。
新車装着のバッテリーで、思い起こせばメンテナンスフリータイプを見たことはありません。おそらく何かしらの理由があるのでしょう。ディーラーで交換用品としてデルコを売っていることはありますが、あれは仕切りが安く、そのため販価も安く抑えられる、という理由なだけです。
こうした理由から、ある意味メンテナンスフリーバッテリーの方が「もう交換時期です」という売り方がまかり通りやすい、と考えられるのです。前回の点検時に「前の交換時期からして、次回車検時あたりを目途に普通のタイプに交換されることをお勧めいたします」とは伝えてありましたが、まさかこんなに早く交換されるとは。しかもガソリンスタンドで。あーあ。しかもまたしてもデルコで。


こんなことがあったので、今日はいつもよりもぐったりして帰ってきました。
暑かったからくたびれたんだろうね、と思い込むことにします。

2009年8月30日日曜日

天邪鬼

昔から天邪鬼なんで、みんながこう言うから僕もそうしよう、という従順な所がなく、「ほんとうにそうか?」という疑り深さでもって、なんとなく「ああそういうことか」と少しでも思えない限りは上っ面はともかく本心から翻心するということがあまりありませんでした。損な性格というか可愛げがないというべきなのか。

ですのでいつも上司とは衝突していました。上司からすれば、さぞかし嫌な部下であったろうと思います。「分かりました」とは表面上言っていたとしても、納得していなければいつまでも反旗を翻すなりサボタージュをするからです。
ではその反論の根拠は?と聞かれれば「果たしてそれが本質的にお客さんの為になるのか?」であり、会社としての云々は二の次というか、組織としてのエゴや会社としての都合は前面に押し出すべきでないという姿勢でしたから、やっぱり嫌な部下でした。自分が雇い主だとしたらすぐ解雇でしょう。
皮肉をこめて言えば静岡トヨペットという会社はそういう意味でおおらかというか、寛大な会社であったといえるのかもしれません。まがりなりにも今日独り立ちできるまでに育てていただいたことは事実ですので、非常に感謝はしているんですけどね。

基本的にお客さんに対しては「信用して任された以上は出来る限りのことをする」というスタンスを通してきたつもりです。
ただ、それについてもプライドが付いて回りますので、へんな言い方ではありますが、お客さんの側から信義にもとる、こちらから卑劣とも受け取れる対応をされた場合、すっぱりその場で付き合い方をガラリと変えてしまうという潔癖さもあったり。まあこれは良し悪しがあるので、もう少し穏やかな対応をすべきだろうかと思い直すこともあったりなかったり。
そんなんなので、「アンタとはもうこれ以上付き合えん」と言い切り、席を立ってきてしまったこともありましたねえ、カッコイイといえばカッコイイのですが。そういう経緯をそのまま上司に報告したことや、所長の目の前の席でそういうやりとりをお客さんとかわして電話を切り、「スミマセンがそういうことですので、この話は潰れました」と言ったこともありましたねえ。


巷では「消費者保護」であったり「消費者庁の創設」であったりと、エンドユーザーの保護に一生懸命なようですが、本当にそれだけでいいのか?と思わなくもありません。
誤解を恐れずに言えば、売る側からすると「お客になって欲しくない人」達や「お近づきになりたくない人」たちも絶対数として確実に何人かは存在する訳で、この何でもかんでも「お客様は神様」的な幻想は安売りすべき概念ではないと思うのです。世の中には何故か自分に都合のいいようにしか思考回路が組みあがっていない人も居るんですよねえ。

幸い、今お付き合いいただいている方々に関しては、そういうことを考えなくてもいい輪というか循環といったらいいのか、そういう雰囲気が出来上がっていますので大変ありがたい状況ではあるのですが。極力この輪を守っていけるよう努力・尽力していきたいものです。

2009年8月29日土曜日

スポーティーカー

新車開発において、クルマの基本設計や仕様・生産性などをチェックしつつ最終の煮詰めになって、最後に待ち構えているのがセッティングと呼ばれる最後の詰めの作業です。
もちろんその頃まで行ってしまえば車体ディメンションは基本的に変更のしようがありませんから、彼らテストドライバー達によって仕上げられる最後の余地はタイヤ特性の調整とアライメント調整となります。つまりは足回りの調整ですね。もちろん、実際に走ってみた具合による異音のチェックや気になる特性の洗い出しもあるのですが、最終仕上げは足回りのセッティングを決める、という事になります。

足回りは微妙です。サーキット仕様ならばそれに特化した特性もありでしょうが、市販車としてそこを目指すのは非日常を追うという事になってしまいます。日産GT-Rなどはサーキットを主に、多少は日常を気にしなくも無い、という割り切ったセッティングでしょうし、ユーザー層も「なんとなくそういう雰囲気を愉しむ」というそうでしょうからある程度割り切ることが出来るでしょう。
けど、一番困るだろうな、という車種は所謂「スポーティーカー」でしょう。

例えばうちのロードスターはオープンカーという事で、見た目は非常に気持ちいい車ではありますが殊こういう季節の日中にオープンで走ろうなんて奴は笑いものになりかねません。なぜって、暑いから。
バイク同様、走っている最中はまだマシとしても、ちょっとでも渋滞し始めると太陽からの放射熱を地肌で感じつつ暑さにあえぐ、という事態になります。タイヤが4つあるバイクという表現が適当かもしれません。オープンカーこそエアコンが必需品という訳の判らない事態もなんとなく理解できてしまうのです。
ただロードスターが幸せだったのは、そのユーザー達が割り切って乗っていた人が多かった、と言う一点です。オープンとはそういうものだと割り切って乗ってくれた人が多く、なんだか乗り心地が悪いだのギシギシいうだの、雨漏りがとか、幌が、とかいうネガティブな面に理解がある方々が大多数だった、という事ですね。これがトヨタ車だったとしたらこうはいかなかったでしょう。事実、コペンユーザーの中には「150万円で、電動オープンの車を販売してくれている」という事をメーカーに感謝してくれているユーザーは思ったほど少ないようで、けっこうな数の些細なクレーム「異音がする」「せまい」「乗り心地が硬すぎる」etcがあるようです。
そう思うと、日本車のスポーティーカーがそのキャラクターとしてGT系への道をたどっていった、というのは必然だったのかもしれません。例えばソアラとか、マークⅡのツアラー系・クラウンアスリート系といった系譜ですね。
現行ロードスターにRHT(リトラクタブルハードトップ)仕様があるというのも、そういう流れの中のひとつと理解をしています。初代ロードスターは「低価格でこういう車を提供する」という思想の下での潔ぎよすぎる割り切りの下で開発され、2代目は初代を下に熟成(車体剛性の向上や実用性の向上など)の系譜をたどりました。3代目は普通に乗れるオープンカーという感じでしょうか。極力苦痛を感じさせない、というか。設計技術やコンピューター支援・シュミレーション技術の向上などによって様々な要素の妥協点が非常に高いクルマだと思います。もちろん否定的に捉えている訳ではありません。ただ、一つ言うならば「やはり初代のデザインが好き」というのはあるんですけどね。

2009年8月28日金曜日

気持ちが変わりました。今回だけは自民党に投票します。

但し、注文がひとつだけ。


公明党とは縁を切れ。



これですね。

その上できちんと「政教分離の原則」を再確認し、きっちり宗教団体は宗教活動のみを目的とさせ、きっちりとその利益活動・行動に関してきちんと課税をする方向が望ましいと思います。
もしくは、宗教活動を専門とする公務員としてしまい年間一律例えば200万円の収入とし、お布施その他の収入は先ずは一度国庫に入れた上でお寺の維持管理に必要な金額のみを、その都度請求することは可とする、とかね。
衣食住の内、衣と住はすでに設備・備品としてあるわけだし、それについては無税という事ならば、あとは食が満たされるだけのものがあれば必要ないでしょ?過度な報酬はイケマセン。特に清貧を旨とするのであれば尚更です。


不平不満の元といえばもちろん貧困や飢餓なわけですが、少なくとも日本においては気候面でもそうですがホームレスですら糖尿病や高血圧になってしまうほどの国です。となれば、苦情や不満の元になっているのは「なんとはない不平等なかんじ」というところに由来するのではないかと思います。それともう一つありそうなのが「あの野郎なんかうまくやりやがって」となぜか思ってしまう心の歪みもありそうな感じですが。
法の下の平等は云われて久しい言葉ではありますが、これを再検討するべきではないのでしょうか。それこそ一つ一つ。戦後何十年と経ち蓄積されて来た時代や世相の変化も含めて「そうなってしまった」法の下の不平等は、一度にこうだではなく、それこそ地道に解消していくしかないような気がします。年金の問題にしても然り、健康保険の問題にしても然り、あの人までの世代はよかったが、何で俺たちがそのアオリを食うんだとか、オレはもう何歳になっちゃたからもう大丈夫とか、そういう逃げ切り得みたいな感覚もマズイのではないかな、と。


麻生君がパレスチナ問題に際していったらしい言葉「まずは働け、俺達日本人のように。できるか?」が頭の中に残ります。四の五の言う前に先ずこれです。

どうもね。


民主党の政策って「クレクレ」しか聞こえないんですよね。
ただ、あげるためには原資が必要な訳で。
で、原資って黙って口をあけていれば貯まるものではないんですけどね。
しかも危ない先にまで媚びへつらい過ぎ。

この地域では木内君がおそらく優勢なんでしょう。
ただ少なくとも比例代表で「民主」と書くことは今回は止めました。

2009年8月16日日曜日

どっちもひどい

今回ぐらいは民主党が政権をとってもいい、という気分はあったし、そういうことも言ってきたけど、ここのところ「民主党に政権をとらせたくない」気分でいっぱいの柴田です。
ハトの言うことに「大丈夫か?コイツ」という疑念は以前から抱いていたのですが、やっぱりこいつじゃダメだ、という確信じみたものがここ最近の感想。このままだと史上最悪のダメ首相の呼び声も高い村山の二の舞というか、それを軽く凌駕しそうな勢いで亡国に一直線という気がしてきています。これならまだしも自民党の解体と再生の方がまだマシという気がしてきました。

何度かブログ上で「自営業者になってみてよかった」的な発言を繰り返していますが、それはサラリーマンの時には分からなかった側面に対する見方が随分変わったことを言っています。ただ単に給料を貰う側から、お金の入り口から出口までの全てを見ている立場への転換は個人的には非常に良い経験値に成ったかと思います。
そういう目で見ると、民主党の政策や言動は明らかに「給料をくれ」といっている側だけの言葉としか思えません。

別に麻生君を擁護する気もないのですが、度重なる補正予算の成立と執行がここまで遅れに遅れ、迅速な対応が生命線である経済対策が遅れたのは「民主党以下の野党が議題の提出ごとに審議拒否を繰り返して来た」結果でもあることは明記しておきたいと思います。

究極的には国家運営とは予算配分と法整備・軍事(外交)です。
どのように金を集め、どこに配分するか。すでに現時点の予算配分は大失敗に終わっています。国債や公債の償還残高を見れば一目瞭然です。多少の借財ならば納得も出来るでしょうが、現時点のレベルは異常です。
国債償還分と人件費だけで予算のどのくらいの割合になるのか。予算の正味分はいくらか、きちんとするべきでしょう。おそらく30%くらいしか予算は残らないのでは?と思っているのですが。

実質予算を増やしたいのであれば、国債の償還を停止する(利払いだけはするにしても)とか、公務員全員(国家・地方含む)の退職金の廃止くらいはするべきなのでは?と思います。ムダ使いの精査を徹底すると言うのならば会計監査局の人数を倍増させて官庁からの独立組織とし権限を持たせるかさ。

医療や介護の予算が欲しいのなら、きちんとそれを確保する。そのうえで言葉は悪いけど年寄りにはお金を持たせない・持っていなくともいい方向に持っていく施策を考えちゃあどうですかね。そうすれば振り込め詐欺も減るでしょう?国債償還の停止というのも、それに絡めてもいいかもしれない。生活インフラにかかるものも極力減額をしていけば年金が少なくともやっていけるようにならんかな?
そこで贅沢をしたい、とかもう一つ上を目指したい人には働き続けるもらうとかさ。

そんな中、また新たにばら撒き予算を画策している民主党さんには呆れている所なのです。
しかも、成立した補正予算の執行を停止して「もう一度予算をやり直す」ぐらいのことを言っている訳ですが、来年度予算ならばともかく「今からやって間に合うのかよ?」と思います。だって、普通のローテーションで今の時期が来年分の予算折衝の真っ盛りでしょう?今頃でも財源を突っ込まれて言葉に詰まる程度で、そんな膨大な作業がこなせるのか?

なんだかお花畑のはとぽっぽのお話を聞いていると、なんだかなーと思わずにはおられません。せめて民主党が第一党になるのはともかくとしても、単独過半数は取らせたくないと思う今日この頃です。