2007年12月30日日曜日

またまた、そんな時期になりましたので。

えー。また、本誌「しばた新聞」にとりかかる時期となってまいりました。
実は、先週22日頃をめどに今年の仕事は御仕舞いにして、今年最後のしばた新聞を作ってそれを配りながら、本年もありがとうございました、といいつつ、悠々自適な年末にしようかと目論んでいたのです。
ところが野望はもろくも崩れ去り、今日もチョコチョコと仕事してました。

そんなわけで、月刊「しばた新聞」は先月号が今年最後の発刊となってしまいました。このため休み中にシコシコ「明けましておめでとうございます号」を作らなくては、と思っているところです。そんなわけで、少しの間、Web版しばた新聞はお休みとさせていただきます。気が向いたら息抜きに更新をするかもしれませんが、少々お時間を頂けたらと思います。

それではごきげんよう、さようなら。また来年もよい年であります様に。

柴田

2007年12月28日金曜日

touchか、classicか、それとも。

何を、と思われたかもしれません。ピンときた方は来ているかもしれませんが、iPodですね。

以前書いたかどうか忘れましたが、今ウチにいるiPodはshuffle君(第2世代)と、兄貴から貰った3G(第三世代)のiPodです。3Gはバッテリーが弱いので、昨年の誕生日プレゼントに貰ってから、しばらく机の上で眠っていました。
つい1~2ヶ月前に、自前で買ってあったboseのwave radioに繋げばいいじゃん、と気がついて、それからは活躍するようになりましたが、そこで気がついた(遅いよ)のはshufful君の音質の悪さです。元々音質に関しては、特に気にはしていなかったのですが、比較対象が出てくると気になるんですよね。で、もっといい物はないか、という流れになるという、いつもの悪いくせが。

ロードスターでは、あまり気にもしていなかったんですが、ベンツ君にもFMトランスミッターを持ち込んでiPod使ってます。どうも、ボディの建て付けの違いなのか、特に何のことはないノーマルのままのオーディオなのですが、結構音がいいのです。で、shufful君を持ち込んでみたり、iPodを持ち込んでみたり、とっかえひっかえすると、なんかずいぶん音が違うな、と気がついたんですね。そうなると、iPod君のバッテリーの弱さが気になってくるわけです。

ヤフオクで見てみると交換用バッテリーも売ってはいるのですがね。ただ、第4世代以降はメーカーも補修用として交換用バッテリーを売っていた、という事ですが、僕の第3世代は対象ではないらしく、独自に売っているものらしい、とのことで、自分でそういった作業を手がけるのは二の足を踏んでしまっているわけです。クルマなら、そういったこともあんまり気にしないでいるくせにね。

というわけで、タイトルのtouchを買おうか、classicにしようか、と考えているわけです。音質的には今でも第4世代が、という話を聞きつけてきたりするモンですからよけい悩む。コロパパさんからは「touch。いいですよ。」なんて言われるだろうし。
実際に展示品を見てきましたが、やっぱりあれって、電話機能があってこそのモノかなあ、という気がします。どうみても恐竜的進化を果たした日本の携帯電話たちを見てインスパイアされたところが垣間見えてしまうのでね。今回はパスしようかな、と。日本でも使える携帯電話になったらMNP使ってそれに換える、というのならアリですけど。

そうなると、apple storeで扱ってるメーカーのリビルト品で、まだ第4世代売ってるしな、とかね。でも60Gも要らんなあ、とか。うーん、悩む。

続 過給エンジン 3

近頃、これを書いていて感心するのは、欧州勢の戦略のうまさです。
ターボエンジンに関して思い出すのは、まだセナや中嶋悟がF1に乗っていたころの事ですね。あまりにもホンダのターボエンジンが強すぎて、他のチームの開発が追いつかず当時「Powered by HONDA」が世界中を席巻していました。
あまりにもこれではマズイ、と思ったのでしょう、早すぎるといわれたターボエンジンに関するレギュレーションの改訂がありました。早い話が「もう、ターボはだめよ」という事です。いきなり3ℓの自然吸気エンジンのみ、という事になってしまったんですよね。これによって、一気に開発の比重が空力に戻ってきました。

ディーゼルエンジンにしてもそうですよね。本家本元の意地として、とか、究極的には二酸化炭素の削減が、といわれてはいますが、現実には日本のメーカーを狙い撃ちしているわけですから。

日本国内としては軽油に対して優遇税制を布いてはいましたが、それだけで、基本的には自動車用ディーゼルエンジンエンジンについては野放し状態でした。一部にいいエンジンはありましたが、大多数のユーザーはガソリンエンジンにしか目が向いていなかった為、ディーゼルエンジンは生産基数が少なく、割高。
ヨーロッパの人たちは環境に対しての評価がシビアだからディーゼルエンジンの比率が高い、という噂がまことしやかに流されていました。が、自分の知る限りでは、「軽油が安いから」という理由が大半のようです。あちらからすれば日本は、ネコも杓子も6気筒(どころか8気筒とか)の車に乗っていられる、という信じられない贅沢な国ですからね。

まあ、そんなこんなで忘れ去られていたかのようなディーゼルエンジンでしたが、もともと、ガソリンエンジンよりも高効率である事を目指したエンジンでしたし、敵は(日本は)見向きもしていませんでした。こちら(欧州)はソコソコ台数がでていた事もあり、研究資金も余裕があったでしょう。日本で売ってたクルマは高いのばかりでしたしね。
突くならここだ、と思ったでしょう。で、まんまと狙い撃ちされた、と。先ずはコモンレールからはじまり、ディーゼルの排気規制であるユーロ1、ユーロ2、ユーロ3。敵は無防備でしたし、寝耳に水でしたから言いなりですよね。フライングスタートを切っているわけですから敵う訳がない。

今回の京都議定書にしてもそうですよね。はなから欧州勢は目標規制値をクリアーできる事を見切った上での規制値なわけですからね。アメリカは(途中離脱ではなく)最初から批准するつもりはなかったし、中国やロシアは規制の対象外だし、発展途上国も規制対象外。日本の経済成長を「環境問題」という、心情として、とっても否定しにくい話題で押さえ込もうという、うまいやり口。
教科書の中で「帝国主義の時代」とか「東西冷戦」いうのを見るにつけ、野蛮な時代もあったもんだ、と思うのですが、変わってないんですよね、基本路線は。以前よりは巧妙になってはいますけど。

これらを見て「ズルイ」と憤るよりも、国内の外交の下手さ加減にあきれてしまいます。戦略がなく、知見が低く、誰の為に、という観点が抜けているように感じます。そのために給料が支払われている、という意識が低いんでしょうね。
公務員にボーナスがある、というのがよくわからない人間なんで、どうせならボーナスは成果給として、最初から計上しておくのではなく、予算配分された内で、浮かせた予算の半分をボーナスの原資とする、とかね。人をうまく働かせる仕組みを考え直さなきゃいけない時期なんじゃあないでしょうかね。

という訳で、今日のコラムは、表題とはぜんぜん違う内容になっちゃいました。ゴメンナサイ。
今日の所はこれまで。

2007年12月27日木曜日

続・過給エンジンについて

続きです。
ピストン1発の最低容量、というお話まで行ったんですよね。うん。
そこから、最高出力という話になると、どこまでエンジンを回せるか、という話になっていきます。F1なども排気量はレギュレーションで決められていますから最高出力を狙う限りは、上限回転数を如何に引き上げるかに注力していたわけです。
最終的には2万回転をオーバーだったとか。恐ろしい話です。最も、その後のレギュレーションで、エンジン開発そのものが凍結されてしまいましたが。(給排気系は除く)
ただし、最高出力が幅を効かせるのは、主にクローズドコース、つまり、サーキットなど路面状況が安定した周回コース上のことです。一般道のようなオープンコースでは、常にエンジンを回しっぱなし、というわけにはいきません。信号もあれば、凸凹もあるし、急な変進もあれば、常に舗装道路ばかり、というわけでもありません。一般道に近いコンディションで行われるレースといえばWRCがあります。
WRCの世界では「如何に低い回転域から安定した高トルクが維持できるか」という事にエンジン開発の主眼が置かれているようです。その最高トルク達成回転数は2500~3000回転なんだとか。これなら、僕でも普段使っている回転数です。

今時の自動車おけるトピックスはなんといっても二酸化炭素の低減です。
まあ、この是非や背景にも言いたい事はあるのですが、ここで書くと、収拾がつかなくなりますので今回は凍結。
さて、単純に言って現在の機械では、仕事をさせればさせるほど二酸化炭素の排出量は増えます。では、どうするか。論法は2つです。別のエネルギー発生機関に移行する。現在の技術を、よりレベルアップさせて効率を上げる。
別のエネルギー機関としては、電気であったり、水素であったり、という研究がありますが、これらは現在、発展途上。ブラッシュアップとしては、日本では直噴エンジンですとか、あちらさんではディーゼルであったりとか、バルブトニック、TSIなど。中間的な存在としてハイブリット車なんてのもあります。

今回話題に採り上げた「過給エンジン」は、「効率の追求」という面で今時の環境対策車として再注目をされています。これが、前回GT-Rのエンジンを「20年前の設計思想」と評した理由でもあります。

この辺で息切れがしてきましたので、今回はここまで。
また次回。

2007年12月24日月曜日

過給エンジンについて


コロパパさんのHP内のブログに過給エンジンについてのコラムが採り上げられていました。前回はコメントで参加させていただいたのですが、実は本誌「しばた新聞」でもエンジンのことは書こうかとか、と思ってはいたテーマではありました。でも何やかやといってまとまりがつかず、うやむやになっていました。久々に書く気なったので少々。

結論を先に持ってくると、過給エンジンのミソは排気量が変化する、というところにあります。つまり、1リットルの排気量のエンジンも、過給圧の具合によって2リットルにも3リットルにもなりえる、という事です。

コロパパさんへのコメントの中で「GT-Rのターボエンジンのコンセプトは20年前のもの」という趣旨のことを書きました。とにかくピークパワーを追い求めた結果、素の排気量もそこそこ大きく、雑(といっては失礼ですが)な過給と、ノッキングを回避する為の低圧縮比とガソリン冷却に頼った冷却系のエンジンです。
1000馬力、2000馬力といえば聞こえはいいのですし、分り易いのですが、その数字は車の速さにはあまり寄与してくれません(最高速度は別として)。クルマの出足や扱いやすさに影響するのは、むしろトルクです。単純にトルクを上げようとするならば、ピストン1発の容積、つまり一回に燃やすガソリンの量を増やすのが一番手っ取り早い方法です。
ただ、単に容量を増やすばかりが得策であるわけではありません。大きな排気量である為にはそれらを支えるパーツも大きくならざるをえず、機械的な損失も大きなものとなってしまいます。つまり、効率的な大きさの排気量というものもあるのです。
本誌「しばた新聞」でも触れた事がありますが、感覚的には360ccは最低限、欲しいと思っています(NAの場合)。最近は車も重くなってきていますからもう少し大きくてもいいかもしれません。ある本には「スポーツカーの場合で400cc。セダンでは500ccが最適。」といったようなことが書かれていました。

あ、すんません。ここまで書いて、ちょっと用事が出来てしまいました。
この続きはまた後日。それでは。

ちょっと気になるところ

ガラスコーティングによって、表面はピカピカになって帰ってきたひまわり号。まあ、彼方此方に言うところはあるものの、それはおいといて、一応満足はしています。
ただ気になるのは、ちょっとドアを開けたときとか、ライトを開けたままにしておいたときとか、その他、要するに、コーティングがかかっていない、元の地肌のところですね。

ちょっと脱線して、先日、ハイエーストラックに乗っているTさんに「バルブが切れたみたいだから換えてくんない?」と言われ、内心「めんどくさいなー」と思いつつも、思わず「はい、はい」と答えていました。とにかく現状の確認からはじめないことには話が始まりません。
トラックですから、足元にサービスホールがあるかなー?とフロアマットを剥ぐって見たところ見当たりません。うーん、と唸りつつ、ヘッドライトユニットの周りを仔細に眺めてみたところ、どうもフロントグリルを外さないとユニットの全貌が見えないようです。こりゃ、めんどくさそうだ。
とりあえずTさんには、「外し方を確認してからにしますね」と言ってその場を後にしました。で、その後、いつものCMW(提携先修理工場)に問い合わせた所「あー、それグリルはずさんとダメ。後、クリップが必ず割れるから先に部品取っとかんと後で泣きを見るに。」と遠州弁丸出しのお答えが。
うーん。たかだか、それだけの為に、ここまでトラック持ってきて、取り外し工賃かかって、部品代も出て、その上、自分の手数料考えたら、ちょっといい請求金額になるなー、と思いました。仕方なくTさんのところで、自分でやることに決定。
で、作業は無事終了したのですが、ここから本題。クルマの表面から見えるネジは確かにステンレス製を使っているようで、錆は認められませんでした。プラ製のクリップも無事再使用できましたので、ここもまあ、良し。問題は見えないところのネジです。
許せない事に、普段見えないところのネジは、そのまま鉄のネジだったようで、赤錆で+のネジ穴も塞がりかけた怪しい物体になっていました。メーカーは変われど、ロードスターも同様、見えないところのネジは真っ赤で、これが非常に醜いのです、もとい可哀想。外装がキレイになっただけに、その落差が気になって仕方ありません。次回はここを手始めにしたいなーと思い、今日の所はCRCを吹いておいてしばらく浸透させておこうと思います。

ちょっと、ご参考までに。
こうまでして行われる新車のコストダウンですが、逆に、そうしたコストの縛りをかいくぐってまでメーカーに採用されているパーツの品質は本物です。ここは譲れない、という意地なのでしょうね。先ほどのネジに関していえば、ステンレスにしなくとも外観・機能共に問題なし、という判断なのでしょうけどもね。

よくアーシングとかの怪しいパーツや、添加剤の類をずいぶん目にしますが、あれらは無視してもらって結構です。なぜなら、そんなに効果があるものならとっくの昔にメーカーが採用しているから。
特に燃費関係に関してはメーカーは非常にシビアですから、効果のあるものなら必ず試してきているはずです。店頭価格で1,000円程度のものならば、お店の儲けや流通・問屋の儲け、製造元の儲け、その他から考えると原価は100円以下でしょう。それで効果が上がるならメーカーとしては採用しないはずがありません。では何故採用しないのか、といえば、もちろん効果と副作用をかんがみて、という事ですね。もしくは耐久性・対候性に問題があるとか。
この話もいずれまた、回を改めて採り上げましょう。

では、今日はこの辺で。

2007年12月23日日曜日

ああ、走ってるなー


何とも間の抜けたタイトルでしたね。すみません。
今日、初めて見ました。そう、新型GT-R。いたんですよ。午後の4時半ぐらいだったかな。場所は、浜松市街の田町。冷たい雨の降るなか、しかも交通規制で渋滞している所をわざわざあんな車で来なくてもいいのにね。写真は、こちらも走行中だったので写すことはできませんでしたが、あれは、シルバーだったかパールなのかな。しかし、一般車に混じっていると異様な車ですね。でかいのもそうですが、ルマンかなんかに出てくる車みたい。

それはそうと、日産が発表した所によると月産200台のところに、受注が既に2300台くらい来ているのだとか。まあ、受注台数なんて、いくらでもごまかしが効きますからどうでもいいんですけどね。ただ、この数字を聞いて凄い凄い、という前評判に踊らされている風潮があるみたいですので、業界経験者からの印象をちょっと。

先ず、月産200台という数字について。経営者なら当然、いつも気にしているはずの月間実働日数を考えてみます。すると、ほとんどの月が土・日休みで、20日くらいしか稼動していないわけです。つまり、1日の生産台数が10台。結構な量産体制ですよね。なんだかんだ言って。あれだけ手間暇かけて作っているトヨタのセンチュリーが日産2台だそうです。スーパーカーを自認するのなら、GT-Rもこの位、生産台数を絞ってもいいんじゃないでしょうかね。


それから受注台数。2300台とか言っているようですが、これは実購入者数では決してありえません。これは本当に悲しい事ではありますが、クルマというモノを、ただ単に投機の対象としてしか見ていない、そんな人たちが、相当数、存在しています。
その証拠に判りやすい例で言えばヤフオク。既にヤフオクにGT-Rが数台出品されているんですね。馬鹿馬鹿しい。中にはまだ、クルマが納車されていません、という事で、注文書の画像をアップしている出品者もある始末です。初物狙いという心理も分からなくはありませんが、ここまでくると気違いじみたものを感じます。おそらく業者のオークションにも相当数の出品があるものと思われます。こういった現象は、レクサスのLS460hのときにもありましたし、ちょっと前ならホンダのS2000も似たような事がありました。
しかもそれが1200万もの値をつけている、というのですから呆れます。高いのでも835万程度ですからよくても諸経費込みで900万円も出せば買えるのにね。ちょっとgooでも見てみましたが、こちらでも12台ほど出てましたね。という事は、初期受注数には、こういった相場買いの初物狙い発注が、かなりの数を占めているように思います。馬鹿な話です。
ただ、一般の方からすると、情報に踊らされる、というか、うまく乗せられる人もいるようです。先日、真顔で、こう聞いてきた人がありました。「知り合いで1200万円でGT-Rを買った人がいるんだけど、凄いね。そういう相場なんだ。」違う違う。別にその人が幾ら出そうが、関係ない話です。だって新車で発注をかければ、いずれは手元に来るんですから。しかも300万円安で。そんな事、一歩引いて見れば裸の王様だって事がわかりそうなモンなのに分からないものなんですね。
相場というと聞こえはいいですが、分かり易く言えば「ここまでだったらお客は(お金を)出しそうだ」と足元見られている、という事です。だったら、それに乗らなければいいだけのことで。絶版車ならともかく、作ってんだもん。1日10台も。ねえ。

それと、2300台とか言う数字について。
例えば、静岡トヨペット単体で静岡県県下に30店舗ほどの営業所があります。静岡県は5%市場とか言われているそうですから、その割合でいくと、単純にいって全国で600店舗程のトヨペット店が存在している計算になります。日産の営業所がどの程度あるかは知りませんが、それでも全国のトヨペット店だけの数と比べれば2~3倍はあるのではないでしょうか?レッド・ブルーの統合もあることだし。
という事は2.5倍としても1500店舗。つまり、全営業所平均で1~2台の注文があれば2300台位は楽勝にいく、ということですね。逆に言えばそれしか売れていなかった、とも言えるわけで。問題なのは、今のバックオーダーの状況が何時まで続くか、ということでしょう。

売れに売れたGT-Rといえば、R32と呼ばれるタイプですが、このタイプは平成1年の登場から平成6年まで生産されていました。分かり易く丸6年、72ヶ月の生産期間として、当時合計で4万台ほど生産されましたから、そうすると月平均の生産台数555台。改めてみると凄いな、これ。
当時450万円の車両本体でしたから、税込で約500万円。この生産ペースが、最後の時期までそんなに落ちていなかったらしいですからね。
今回のR35GT-Rはそこまでは行かないでしょうけども、せいぜいガンバッテほしいものです。良くも悪くも注目される存在であることは事実ですからね。とりあえず僕は要らない派ですから、その辺はどうでもいいです、ハイ。
個人的にはR32のボディにゴルフのTSIのエンジン(1.4リットルのスーパー+ターボチャージャーエンジン)を積んで出して欲しいです。別に4WDでなくてもいいです。出来れば車重も1トン位にしてくれるとベターですね。今調べたらゴルフTSIって、1410㎏も重量があるんですね。知らんかった。

今日はこの辺で。

2007年12月21日金曜日

ちょっと追加

柴田が普段使っているプラウザ(って言うの?)はエクスプローラー(IE)ではなく、Fire Foxです。そして、普段使う検索エンジンもヤフーではなく、グーグル。ま、この辺は兄貴の影響なんですが、最初からこれだったので、あんまり違和感はありません。でも、たまに閲覧できないサイトもあったり、保険関係で使ってる代理店専用ページはIE専用なので、たまにこちらも使ってます。

それらはさておき、さきほど、ふと思いついてヤフーのトップページへ。実は、ヤフーにも「しばた新聞」で登録依頼をかけておいたのです。もう2週間くらいになるでしょうか。はたして、その結果は?

「しばた新聞」のみだと候補数が多すぎて、どこにあるかは分かりませんでした。どうせ見たって2.3ページ位のものですからね。それならば、と「しばた新聞 ロードスター」で再挑戦。おお、出てるじゃん。素晴らしい。
でもふと気がつくと、最近はロードスターのコラム出てないなー。しかも昨日、今日はベンツ君が主役だし。やばい。ということで、しばらくはロードスター記事を書きたいなー、なんて思ってます。ひまわり号の現在は埃だらけなので、先ずは洗車かなー。気を取り直して、今日はロードスターで仕事しよっと。

続 ベンツ君

ベンツに乗って感じるのは「お里が知れる」という事。
トヨタ車は、なんかどこ行っても優等生というか、そつがないところが特徴、と言った感じです。そうした車に慣れきった人間からすると、ベンツ君は強烈に個性的です。言わば、
「私は、北の国からやってきました」
という感じがびんびん。

例えば柴田はボルボには乗ったことがありません。が、伝え聞く所によると、-40度に耐える防寒着を着た人間が運転席に座っても、運転するには十分なスペースが確保されているクルマ、それがボルボだ、という話を聞いたことがあります。
寒いと言えば北方バルト3国のうちの一つフィンランドですが(違ったかな?)、フィンランドと言えば思い浮かべるのはノキアです。ほんとかどうかは知りませんが、あちらで巨大携帯電話器メーカーが誕生したのは、クルマの信頼性と共に、それこそ携帯電話が文字通りのライフラインだったから、という事を聴いたことがあります。このため、欧州の中でフィンランドは、ダントツで携帯電話の普及率が高く、そのためノキアも大きくなっていったのだとか。あくまでも噂話で聞いたお話。でもナルホドねー、と思っちゃいました。

さてベンツ君です。パンクしたタイヤを交換する、という場面を想像してみました。ではどうぞ。

先ず車を止め、ドアを開け、そのままトランクに行きました。
日本車なら、先にトランクオープナーでトランクを開けておかないといけませんが、ベンツには必要ありません。ベンツにはセンターロッキングといって、どこかしらのドアが開けば、自動で全てのロックが解除される、という仕組みになっています。つまり、ドライバーがドアを開ければ、そのまま給油口やトランクのロックも解除されています。トランクは、鍵を挿すため鍵穴がそのままオープニングノブを兼ねていますから、親指で鍵穴を押してやればカチン、とトランクが開きます。
これなら何回も鍵を挿さなくてもいいですし、いちいち運転席に戻ってスイッチを操作する必要もありません。そして、トランクの蓋。普通に開けると60度くらいの角度までなんですが、必要に応じて、蓋に手をかけ押すとグググッと開き始めて、一番奥で90度くらいにまで開きます。これも雪がトランク内にいきなり入らないための配慮なのでしょうか?
そして写真にもある三角表示板を取り出します。とても判りやすい所についています。これならトランクの中をごそごそやる必要もありません。次に気がつくのはトランクの蓋にあるツマミです。これを引くと、トランクルームの中の灯りを切ることができます。つまりトランク開けっ放しだと、電気も点きっ放しですからバッテリーに負担がかかります。冬季にバッテリーに負担をかけるのは禁物ですから、必要なければ電気を消せるようになっているわけです。
そして、スペヤタイヤ。ベンツ君のスペヤタイヤは日本車のように応急用タイヤなどではなく、純正サイズのタイヤです。いくら応急用とはいえ、雪道をサイズ違いのタイヤで走る危険を避けたい、という事なのでしょう。

そしてジャッキをかけます。まあ、ジャッキも変な形をしているのですが、それ以上に変なのはジャッキをかけるところです。日本車では、ボディーの下のジャッキポイントにジャッキをかけますが、ベンツ君はドアの下の四角いカバー。ここのカバーを外して、その奥にある穴にジャッキの先端を差し込むのです。最初は何で下じゃなくて横なのか、と思いました。
多分雪道だと、巻き上げられた雪や泥がボディの下にべったりと着くのでしょう。そうなってしまったら、ジャッキアップポイントどころではありません。まあ、この辺かな?と変なところで上げられたらボディーが凹んでしまいます。横なら、仮に雪が着いていても比較的簡単に取れるのでしょう。そういう訳で横にジャッキをかける、と。

細かく書くともう少しありましたが、長くなるので、今日はこの辺で。うーん。深い。

2007年12月20日木曜日

一回乗ってみたら如何ですか?

ご無沙汰しちゃってました。ごめんなさい。あれこれ書こうと思うと、かえって迷ってしまい書き始められなくて、結局日が過ぎてしまいました。さて今回は、今日久しぶりに乗ったベンツ君について。

ここしばらく、あっちこっちに代車やら何やらで出張していて、自分の手元になかったので、久しく乗っていませんでした。本日はちょっと彼方此方に行こうかと思いましたので、ベンツ君にて仕事に出かけました。なんかベンツ君で仕事に、というと怪しい仕事にでも行きそうな感じですが、別に何のことはない営業活動と出来上がったカレンダー配りと、まあ、あれこれで。で、まあ、思ったわけですよベンツ君のことを。いろいろと。こんな可哀想な車もないのかな、と。ある意味でね。で、まあ、書いてみようかな、と。ちょっとまあ、ベンツ君の汚名挽回にでもなればな、とね。


自分にとって、今乗っているベンツは初めて所有した外車です。それまではトヨタディーラーにいましたから、もちろんトヨタ車しか乗ったことはありませんでした。
実を言えば、ベンツって大嫌いだったんですね。本当の事言うと。何が嫌いだったかって言うと、あの面構えですよ。えらそうな。それに堂々とボンネットマスコットなんかおっ立てちゃってね。えらそうに、なんて思ってました。しかも、どのクルマを見ても同じ顔してて。しかも、その筋の人たちが乗っている、っていうイメージばんばんですしね。まあ、お下品、と。何でそんなにもてはやされるのか、不思議でなりませんでした。
ところが、あるとき転機が訪れます。それは初代Cクラスが発表になった時。平成6年頃でしたか。
いつも悪口しかでてこない月刊誌「ニューモデルマガジンX」の中の連載企画に「ざ・総括」(現在も連載中)という企画があります。その内容は、クルマ業界の方々が、名前を出さない、という条件で、各メーカーから発表されたクルマ達をいいたい放題に評論する、という趣旨のものです。ここでメルセデスベンツ初代Cクラスが採り上げられたときのこと。いつもは言われ放題の新車たちが、ベンツだけはガラリと論調が違うのですね。もう手放しで褒め上げてる。パッケージング・エンジニアリング・スタイリング・走りの評価・その他諸々。文句の付け所がない、と言った論調。これを読んで自分の中でのベンツの評価が変わりました。ベンツというのは努めてロジカルな存在なのだ、ということです。しかも細部にわたり、それが行き届いた存在なのだ、という事です。デザインに関しても結果的にああなった、という造形であって、決して最初から意図されたものではないのだろうな、と。

同じころ、平成7・8年頃のことだと思いますが、別冊宝島のシリーズ本で「本音のクルマ選び」というタイトルの本が5~6年続いて発行されたかと思います。確か裏付を見る限りでは両角武彦さんという自動車評論家の方が中心になっていたように思います。その中で、やはり各メーカーのクルマ達が項目別に10段階評価をされていました。そこでもベンツCは高評価を続けていましたね。(そのほかにはポルシェ911とか。)
思えば、これが、自分の中での「ベンツにいつか乗ってみたい。そして、最高評価を受けるクルマというものがどんなものなのか体験してみたい。」という動機付けになっていました。けっしてラグジュアリー嗜好や雰囲気を求めて、というわけではありません。


という訳で、所有し、乗ってみたわけです。
乗りたい、という最初の動機は「憧れ」とか「終着点」みたいなものではなく、「いい車とは何ぞや」という部分を「解析したい」「分析したい」という所にありました。で。最初の印象。
「目玉の色が違うと、こうもモノの考え方が違うものか」

以前、iPodを採り上げたコラムの時に「脳細胞に汗をかく」という表現をしました。ベンツにも、それを思います。よく練り上げられたコンセプトやデザイン・機構。その裏に込められた意思。
イマイチ信用できない電装品などの信頼性や、ヤナセ経由のくそ高い部品の値付けには些か呆れますし、(こないだ換えた1本式のワイパーのゴムが、そこだけで1,850円(!)とかね)新車の値段も納得がいきません。でも、アウトバーン仕込のボディは、かんたんに音を上げませんから、中古はお買い得だと思います。外車は買うときは高くても下取がいいなんて大嘘ですからね。それこそ買う側にとっては、こんなにいいお買い物はないと思います。程度の見極めは必要ですけど。

顔のデザインが、という声も聞きますが、関係ないですよ。どうせ乗っているときは見えないんだしね。
今までのベンツに対する思いに目をつぶってみてから、是非一度乗ってみることをお勧めいたします。

長くなっちゃいました。今日は、ここまで。

2007年12月17日月曜日

唐突ではありますが

唐突ではありますが、セルボ君が急にお嫁に行ってしまうことになりました。

少々前から、代車で人に貸してあげるには、マニュアルミッションという事が引っかかる人が多く、どうしたものか、と思っていたのです。一時は廃車にすることも考えてもいましたが、手をかけていることもあり、なかなか踏ん切りがつかずにいました。
そんな折の事でした。何か安い車がほしい、とのオファーがあり、すぐに何とかしたいと言う事であれば、セルボを譲りましょうか?という話を持ちかけた所、じゃあ、お願いしますということに。あら。

嫁入り先は自分もよく知っている方で、引き続きセルボ君のメンテナンス面や、保険関係は引き受けることになりました。これで、これからも見守り続ける事が出来る事となりました。

思えば、このセルボ君にはいろいろ遊んでもらいました。シートを外しての掃除や、屋根の再塗装。その分、タイヤを大好きなミシュランに替えてやったり、きちんと点検を(半年点検も)受けてやったり。ヒーターはよく効くのですが、クーラーはガスが抜けているようで、夏はおもくそ暑かったり。しかも雨が降った時は最悪でした。フロントガラスが真っ白に曇るので、危なくて走れないんですよね。あんときゃ、よく事故らなかったなー、とか(笑い事じゃない)。思えば会社員生活の最後は、これで過ごしたんだよなーとか。うーん。思い出がいっぱい。
そうそう、自分が乗るようになってからはエンジンを思い切り回すようになったんで(2速5千回転をきっちりと)、妙にエンジンのフケがよくなったんですよね。よく回るエンジンです。でも、サスがヘロヘロなんで、あんまり飛ばして突っ込んだりすると妙に車体が沈み込んだりして。挙動不審車でもありましたね。
そんなわけで、よく知っているクルマですから、逆に安心して譲る事もできます。


仕入れの段階で、世の中古屋さんと取引することがあります。業販(業者販売)という形で譲ってもらうのです。そこで共通しているのは、「ほとんどの中古屋さんは自分が売っている車の状態を、ほとんど知らない」という事です。あたりまえなのかもしれませんが、本当に商品としてしか自分の所のクルマを見ていない人が多い。これは嫌なもんです。
ですので、実際に商品を確認している段階で疑問に思ったところや気がついたところを指摘しても、大概「あ、そうですか。気がつきませんでした。」の一言で終わることがほとんどですね。そんなモンなのかな。同業者として、ああはなりたくないな、と。

僕としては、セルボ君も含め、自分の関わってきたクルマ達には幸せになってもらいたいのです。そして、もちろん僕の納めた先、もしくは関わってきた人達にも、そう。
自分が提供させてもらった商品や、サービスで幸せになっていただきたい、と思います。そして、そうなる為の方法や、やり方を、どんどんご指摘いただきたいと思います。

では、今日はこの辺で。

2007年12月14日金曜日

鈑金屋さんのお仕事

えー。先日ご紹介した事故による損傷箇所の写真ですが、昨日、無事修理が上がり、お客さんにお納めできました。ほっと一息。
ついでに、サービスセンターより続報というか、確認の電話が。とりあえず、相手側のムチ打ちの件は何ともないとのことで、再度の現場検証は避けることが出来ました。メンドクサイですからねー。これはよかったこと。
お次に。相手車の修理箇所について。
こちらは写真の通り、リアの、まあ、側面ですね。相手は、リアバンバーのサイドではなく後ろの面でした。相手側が何を言ってきたかというと、リアフェンダーにエクボがある為、そこも直すので修理見積は15万円だ、とのことでした。???りあふぇんだー?どこ?という訳で、先日の写真をよーく見直したところ、これを言っているのかな?という箇所があるにはありましたが「こんなトコ、どうやったらあたるんだよ?」という場所のエクボ状のへこみ。こんな修理箇所認められるわけないでしょう。
しかも、「リアのアライメントが狂っているかもしれないので、見てほしい。ついてはその分も保険で出してくれ。」確かに保険は現状復帰が原則ですから、この事故が原因と思われる箇所の修復、もしくは考えられる損傷箇所の調整についての費用も支払われます。ですが、「こんな程度のあたり方でアライメントが狂うわけねーだろ。」ただ、相手側が言うには、現場確認の際に柴田が「アライメント調整の費用も出ます」と言った、ということで確認の連絡があったわけです。うーん。頭痛くなってきた。自分が、そう賢くないのは自分でも承知してますが、さすがにそこまで想像力豊かじゃあありません、ワタクシ。という訳で両方とも激しく却下いたしました。
別に出し渋りの援助をするつもりはありませんが、どうせやるならもっと賢くやってください。いくらなんでもレベル低すぎです。せめて、バンパーのステーが、とかリアエンドパネルが微妙に歪んでました、とかね。あと、首が、、、と言って何度か医者に通い、そこで慰謝料をシコシコ稼いでもらう方がいいと思います。どうせ請求されるのならレベル的にそちらの方がまだマシ。自分の搭乗者傷害からも出るでしょうしね。アライメントが、と言うのなら、その分で十分に賄えるでしょうに。あ、あくまでお勧めしているというわけではありませんので、念のため。
直接に無理なく理由が繋がる修理箇所については、「同一原因による損傷」とみなされますから、それは保険の支払対象修理となります。あんまり書くとグレーゾーンの話なので、この話はこの辺まで。



そんな経緯はともかく、ほぼ同じ角度から撮影した修理後の写真です。うーん。お見事ですねえ。さすがプロ。
僕はプラモデルの経験しかありません。よく鈑金屋さんや修理業者さんなどは「実物大のプラモデル」という言い方をよくしますが、人様のクルマをお金を貰って直すというのは、また、別の勇気ある行為だと思っています。

先ず、クルマの構造を知らないとバラせない。例えば、この修理の場合。リアバンパーを先ず外します。傷はホイールアーチの前と、一部ドアにもかかっていました。そのドアですが、塗る、となれば中央にある傷つき防止用のモールを外します。これは両面テープですから交換。それと、以前他の業者がやったらしきヘタクソ修理の跡がドア中央にくっきり見えていました。「これも気に喰わないから、どうせ塗るなら一緒にやっておきます」とのこと。これをやるとなれば、ドアの内装も外す事になります。

お次に、当然ながら鈑金そのものの腕。安く早く、というのが時代の流れではありますが、鈑金修理でこれを実践しようとすると、ほとんどの場合、大量のポリパテのお世話になる、ということになります。
別にポリパテが悪いとはいいません。ただ、あれは材質が密ではなく多孔質の材質です。結論を言うと湿気を吸ってしまう為、厚く盛ってしまうと下の鉄板が錆びてしまうのですね。このため、きちんと気を回す方は、なるべく鈑金ハンマーと当て木を使って修理する方法をとります。半田もいいのですが、あれは密着をよくするためにフラックスを使用しますから、きちんと中和作業をしないと鉄板そのものが腐食してしまいます。

そしてメインイベントの塗装作業、とその前のきちんとした下地作業。手を抜くと、せっかくの苦労が台無しです。そして色あわせ。塗料の材料もきちんと揃えておかないといけません。そしてエアーガンのガン捌き。そして、その後の仕上げ磨き。なんだか、気が遠くなっちゃいます。
おそらく神経を集中している事と、埃を嫌う、という理由でしょうけど、この本塗装の作業段階には立ち合わせていただいたことが殆どありません。一回見てみたいなー、とは思いますが、まあ、邪魔なんでしょうね。実際。

そして、作業しっぱなしというわけにはいきませんから、復元作業。
それだけならまだいいのですが、事務仕事があります。特に保険仕事の場合、保険会社との見積もり金額の折衝があります。希望金額を通す為には、保険会社の担当者以上の知識と見識がないと、向こうの言いなりの金額になってしまいます。それがまた、ディーラーなんかの下請け仕事ばっかりだと更に納入金額の事がありますから、とても大変な事になります。そんな事、保険会社はお構いなしで値切ってきますから、防衛手段は講じておかないとね。

そんなわけで、僕は鈑金屋さんを見ると、つい尊敬と羨望のまなざしで見てしまうのです。もちろん、その腕や修理方針を知っているから、というのもありますが、到底僕には手が届かない所にいらっしゃいますからね。僕自身が何度もお世話になっている、という事もありますが。

今日はこんな所で。

2007年12月12日水曜日

再び、タイヤのお話

再びタイヤについて。コロパパさんからのご質問にお答えした文章を書いていたら長くなってしまったので、本日の記事に昇格です。

以前の職場の中で、ミシュランに対するイメージは「硬い」「乗り心地が悪い」「持ちがいい」「値段が高い」など。
では、自分で買ったことのある人は?というと当時はゼロ。営業所内では自分が初めてのミシュランユーザーでした。クルマ屋(トヨタディーラー)の従業員といえど、タイヤに対する意識はそんなモンで、安い奴ならなんでもいい、というのが一般的でした。当時、営業所に出入りしていたタイヤ屋さんはグッドイヤーの特約店でしたから、車検時に一緒にタイヤ交換を依頼されたりするとグッドイヤーがはまっていることがほとんど。まあ、いいけど。

ミシュランの良い所は、先の印象がキーワードです。おしなべて「硬い」といわれるミシュランですが、ちょっと言葉を補足すると「硬い」のではなく、ケース剛性が高いのです。以前、耐震強度不足に関して、鉄筋の数が少ない、という事が話題になりましたが、まさにこれですね。
つまり、中に入っている鉄筋の強度や本数、ワイヤーの組み方などが違うのでしょう。ではケース剛性が高いと何がいいのか?一言で言えば、ダイレクト感ですね。地面からの情報がタイヤを通じ、運転している人間に伝わってくる。そこに至るまでには少々の間があります。人間の感覚というのは、結構いい加減な所がある反面、非常に鋭敏な所もあるんですね。この微妙な違いが心地よさ、安心感につながってくるのです。
人によってはミシュランのタイヤの感触を「地下足袋の心地よさ」という表現をする人がいます。自分もそれに賛成。例えばドライビングシューズと呼ばれる靴があります。あの靴は歩く為のものではありません。アクセルペダルやブレーキペダルを踏んでいる感触とペダルからくる反力をきちんと感じるための道具です。ですから足の裏はペラペラです。nikeのエアマックスのような構造では衝撃吸収には優れていても情報収集には劣るのです。

ゴムの質については、詳しく語るほどの知識が柴田にはありません。
以前、マークⅡに乗っていたとき(平成10年12月~平成14年5月)のことです。当時は年間に35000キロくらい乗っていたので、少々早めではありましたが、1年に1セット(4本)タイヤを替えていました。結局そのクルマは3年半ほどで赤信号無視のクルマに横から突っ込まれ、全損となってしまいました。でも、そのクルマは貴重な体験として、次から次へと違う銘柄のタイヤを試して乗る、という経験をさせてくれました。
最初はライン装着のトーヨー。印象が薄かったですね。とにかく軟らかい、という感じ。静かな乗り心地も最初の3ヶ月くらいまでかな?半年くらい経つと、カーブでキュキュッと音がし始めてました。このとき既にタイヤを替えたくなっていましたが溝がまだ残っていたので我慢してました。
お次はちょっと良い評判を聞いていたので、期待して住友ダンロップのデジタイヤ。でもトーヨーと比較して多少はマシ、という感じ。あんまり変わりませんでした。乗り心地の変化や音の出始めの時期も似たり寄ったり。
3セット目でミシュランにしました。先の2本に比べると多少ロードノイズがあるかな、という感じはしましたが、特に気になるレベルではありません。運転感覚は最初に書いた通り。今こんな路面を走っている、というのが判る感じ。この辺は先の2本には無かった感覚でした。感心したのが、こういう初期の感覚が、結果的には1年半ほど、このタイヤを使っていましたが、最後まで変わらなかったこと。(しかも減りが遅い)
当時は考え事をしながら走ることが多かったので、あっと思い、急ブレーキを踏むことが何度かありましたが、ミシュランはその直進方向には若干すべるなあ、という感じはしました。ですが、カーブで音がしだすまでは1年以上かかりました。1年半ほど乗って、やっとすこし音が出たかな、という感じだったのでそれを機会に次のタイヤに換えたのです。気持ちは、次のタイヤを履いてみたくて仕方がなかったので。
最後に履いたのはピレリ。印象としてはデジタイヤとミシュランとの中間といった感じですかね。あまり良いグレードでもなかった、という事もあるのでしょうけど正直期待はずれでした。

参考になるかどうかはわかりません。ただ、思うのは、ミシュランの印象だけが際立って違っていた、ということでした。作りが異質、という感じです。似た感じとしては、ベンツです。「~だから、こういう作り(仕組み)になっている」という感じの。伝わりましたかね。こんな文章で。

今日はこの辺で。

2007年12月11日火曜日

タイヤのお話

今日はタイヤのお話です。黒くて、丸くて、4つ付いていて。どの車にもついているものではありますが、でもよく分からない存在。溝がなくなってくると交換しなくてはいけない、と聞いてはいるものの、なんかもったない。えー?1本5000円もするのーとかね。そんな可哀想なタイヤ君のお話です。

実は柴田はタイヤを換えるのが大好きです。いやいや、その交換作業が好きなのではなくて、タイヤを交換したばっかりの車に乗るのが好きなのです。いいタイヤを履かせた後のクルマに乗るのは、いつでも気持ちいいものです。
前回の交換時期から3年以上経っている車に乗っている方。是非換えてみてください。確かに、むやみに交換するのはエコの観点からすると、あまり望ましくはありませんが、とてもいいです。新車のときを思い出します。

いいタイヤといっても、むやみにハイグリップタイヤだとか、スポーツタイヤにしましょう、などと言うつもりはありません。個人的にはメーカー純正サイズで、そのクルマのキャラクターにあった適度なグレードのミシュランに換える事をお勧めいたします。
別に宣伝するつもりはありません。ちょっと他の国産メーカーの、同様なグレードのものと比べると若干値段は高めではありますが、いいのです。きちんと地べたを踏んでいる感じがします。考えてみれば、車の部品で一番最初に地面に接するのはタイヤです。幾ら、べらぼうな馬力を発生させるエンジンを乗っけていたとしても、それがきちんと地面に伝わらなければ意味がありません。いろいろな意味で、タイヤは頑張っているのです。だからこそ、いいタイヤを履く価値があると思います。

タイヤの側面には、いろいろな情報が書かれています。その中でも気にしてみて欲しいのが、製造時期。よーく見て見ると、4桁の数字が刻印されている所があります。刻印の場所やその他の情報について詳しくは各メーカーのカタログをご参照ください。
その4桁の数字の中味ですが、最初の2文字が製造された日がその年の何週目か、を指し、後の2文字が西暦の下2桁を表します。たとえば「0407」という刻印の場合は、2007年の第4週目の製造という事になります。やっぱり、ゴムは新しいものに限ります。あまりにも安すぎるタイヤの場合は、ここを見て見るといいと思います。

意外に、おざなりになっているのがタイヤの空気圧ですね。窒素がどうのこうのなんて、まったく関係ありませんが、空気圧の低いのには困ります。確かに乗り心地はよくなります。が、タイヤの変形が大きいので、ゴムが発熱しやすく、結果、劣化しやすくなるのだとか。
なかには、とにかく空気圧を高めにしている人がいます。確かにタイヤにとっては、低いよりはマシ、という事ですし、内圧が高ければ、タイヤそのものが硬くなりますから、転がり抵抗が低くなって、結果燃費が若干よくなる、ということもあると思います。でも、程々にしておいた方がいいと思います。
あとは、非常用タイヤですね。ディーラーでも忘れる(忘れられる)、テンパータイヤの空気圧チェック。
イザという時に使い物にならないのではしゃれになりません。ご注意を。

タイヤ屋さんでの交換作業では、殆ど見たことがないのですが、意外に行われていないのが、バルブ本体の交換です。
いまどきは、チューブレスタイヤが主流なので、バルブ本体はホイールに引っかかっています。その引っかかっている部分は、もちろんゴム製。つまりここも劣化する可能性大、という事です。何で、やらないんでしょう?そんなもの、せいぜい100円とか200円ぐらいなモノなのに。そのくせ、交換工賃は1500円位しますからね。タイヤ持込の場合はめ換え、バランス取りで1本2,000円と言われたことがあります。タイヤの売り上げが欲しいのも分かりますが、いくらなんでも、それはないでしょう。もう二度と其処には電話するもんかと思いました。

タイヤメーカーごとの特長については、いろいろあるとは思いますが、ここでは書きません。キリがないし。個人的には、いろいろなタイヤを履き換えてきました。例えば自分でお金出して買ってきたタイヤは、ダンロップ、グッドイヤー、ミシュラン、ピレリ、ヨコハマ、トーヨー、くらいかな。なぜかブリジストンだけは買ったことがないんですよね。
それらのタイヤの中で、一番好印象だったのがミシュラン。ですから特にお客さんからの指定がない限り、今ではミシュラン以外のタイヤは売ってません。だって間違いがないもの。

でも、ガイドブックの方は見たこともありません。お恥ずかしいことに「ミシュランの星いくつ」というのも、ついこの間までタイヤメーカーのミシュランとは別モノだと思っていたというか、いわれてみれば、同じ名前だなー、位の認識しかありませんでした。
別にタイヤなんてオシャレで選ぶものでもないですしね。

それでは、今日はこの辺で。

2007年12月9日日曜日

生命保険について思うこと。

僕の出発点は物販です。モノをお届けすること。
古くは電気屋さんでの「テレコ(テープレコーダーを略して、こう呼びます。とは言いっても僕のときはCDラジカセになっていましたが。)」販売からはじまり、ビデオデッキ、テレビ、システムコンポ、単品コンポーネント、ミニミニコンポ、ワープロ、コンピューター。電気関係はこんなもんでしょうかね。次に就職をしてクルマ販売。もちろん、この時期に関連の業務として保険を扱い始めたわけです。あくまでもクルマのメンテナンス業務の一環として、ですね。その後プロフィールにもあるとおり、アリコジャパンのスカウトを受け生命保険業務を体験することになります。ここで、一通りの生命保険に関する正規の基礎知識を得ることが出来ました。

ただ。いまだに馴染めない所はあります。マ、だから辞めて、もう一度損保の勉強をやり直して、今に至るのですが。
何が馴染めないのか。
確かに、生命保険の存在は大事なことかもしれませんが、よけいなお節介だ、と思うことも多々あるわけです。多分これは一回では終わらないと思うので、今後、たまに取り上げていきたいと思います。


自分のいたアリコのオフィスでは、金融関係、ありていに言って銀行出身の方が結構大勢いました。静銀、遠信、浜信、中部、くらいだったかな。その他の業種出身の方も大勢いましたが、当時よく思ったのは、「みんな、よく器用に保険屋さんに成っていくなあ」ということでしたね。それはともかく。
自分に対して仕掛けられた日本社の生保の営業手法は「とにかく入っていなきゃダメ」というものが前提でしたね。それに対して、アリコに限らず外資系や損保系の新参生保は「損か、得か」という手法が主だったように思います。

どっちがいいとか悪いとか、をここでいうつもりはありません。ただね。「子孫に美田は残さず」じゃないけど、一つ目の疑問は、そんなに補償を掛けていいのか?という事。例外を除いて、主な日本の生命保険会社は合計「5000万円」の死亡保証を基本とします。それはもう年齢や年収、性別関係無しに。もちろん、それ以上に加入してもらえるのなら、それに越したことはありませんが。
それは何故かというと、日本の生命保険会社では成績計上が「死亡保障をいくら売ったか」にあるから。自動車会社の営業が1ヶ月の「販売台数何台」でなく、「登録台数何台」というのが目標なのとレベル的には大差ありません。
人様の死亡保障がそんな扱いでいいのか?という根本的な疑問は置いておいて、とにかくそれが営業目標ならば、事の良し悪しを別にして、それをこなそうとするのがサラリーマンのえらい所ですね。到底僕には馴染めませんでしたから辞めたんですが。

人それぞれの状況によっては、それが必要なこともあるでしょうけど、「誰でも、とにかく5000万」というのはどうもね。車屋時代で言えば、とにかく在庫車販売に徹する、というようなものです。聞いたことありませんか?「このクルマなら間に合いますから、○○万円まで条件、がんばらせていただきます」という言葉。
お客さん側で、ある特定の日までにクルマを間に合わせたいのなら分かる話なのですが、在庫車なんて、展示車として、あちこちの営業所を、ぐるぐる回ってきている事が多いので、洗車傷だらけのことも珍しくないですし、展示車でなければ水垢だらけなのは、そう珍しい事ではありません。ここ最近のクルマは、電子装備の関係で展示中もバッテリーをつないだままの事も多いですから、バッテリー上がりを経験しているクルマも多々あります。

外資系生保の場合は、また次回。実は最初は書いたんですけど、長くなったのと、舌足らずな書き方になってしまったので、後日改めて書き直すことにしました。あ、あと、この文章は生命保険についての個人的感想、あくまでも私見であって、これを以ってして募集行為をしようという意図はまったくありません。その辺はご自身で考えてくださいね。

今日はこのくらい。

2007年12月8日土曜日

マイ・フェイバレット

高校生くらいまではプラモデルばっかり作っていたので、年代的にみんなが通る道というか、まあ、ありていに言えば音楽関係、バンド関係というものには、わりと無縁にすごしてきました。ですから、当時持っていた音楽機器というと日立版のウォークマンくらいなモンで、カセットテープも10本もなかったと思います。
今になって悔しい、というか、もう少しいろんな目を持っていれば、というか。柴田の高校卒業は昭和63年です。今は懐かしい「イカ天(イカすバンド天国)」の前夜の頃で、いろいろなバンドが蠢き始めていた頃でした。代表的なところでいうと「BOOWY」とか。意識し始めた時には、もう解散していたんですよね。解散を知ったのは模型誌の製作記事上で、でしたから。その他、「GUS TUNK」(分かる人がいるのか?)なんかもそのクチで、時すでに遅し、でしたね。


学生時代(高校・大学時代)という時期は、今から思えばものすごく多感で、体力絶好調で、結構こわいもの知らずで、無鉄砲で、頭が軟らかい時期で、羨ましい時期ですね。今でも、あの頃のことが自分に息づいている事を感じる瞬間があります。なんでも糧になってるんだな、と。
例えば坂本竜馬は19のときに剣術詮議の為、江戸に出てきているわけですが、ちょうどその時、黒船来航を直に体験しているわけです。そりゃあ、ものすごい経験・衝撃だったことでしょう。彼にとっては決定的な出来事だったでしょうね。

話を元に戻すと、当時耳にしていた音楽や情報などが無意識に「マイ・フェイバレット」になっていくのかなあ、と思うのです。
高校のときまではまったく興味のなかった音響機器も、学生当時のアルバイト先が電気屋さんだった為に、ひょんなことから、それを売らなくては行けない羽目になり、関わりを持ってしまった訳です。また、当時電子手帳が発売され始めた頃で、これがワープロ販売につながり、今のコンピューター機器に興味を持つきっかけになっている様なものです。
また、今の仕事も、この販売、営業という職種に関わったことがきっかけだったようなものです。何がその人に関わってくるか分からないものです。

願わくば、今の若い子達も、情報だけは溢れる今の時代。上っ面だけに惑わされることなく、いろんなことを体験していって欲しいものです。多感な時期にしか分からない物があるでしょうからね。
ただ、何でもかんでも自由な今の世情ではありますが、逆に何でもかんでも吸収してしまうあの時期だからこそ、あまり触れないほうがいい世界もあるとは思うのですよね。いうなればアンダーグランドな世界、と申しますか、非合法スレスレの世界というか。別に知らなきゃ知らなくてもいい世界。代表的なもので言えばタバコとか。俗に言う18禁という奴ですかね。
簡単に「餓鬼にはまだ早い」と言われれば、逆に触れてみたくなるものです。でもあの時期に触れてしまうと簡単には抜けられなくなっちゃうんですよね。その防波堤になるのが家であり、親であるとは思うのですが。なかなか、周りを見ているとね。難しい時代だな、と。

当初予定していた内容とは、かけ離れてしまいました。ゴメンナサイね。

2007年12月7日金曜日

「時にはこんなことも」とグーグル


何気に、先ほど「しばた新聞」とグーグルで入れてみたところ、「おお、素晴らしい」。ちゃんと出るようになってました。へー。出るんだ。しかし、こんな検索ワードを入れる人が何人いることやら。ちなみに「ロードスター 柴田 犬」でも出ました。えへへ。みなさんも試してみてください。

今夜のお題は事故事例です。発生日は昨日。状態としてはお尻で相手と接触しちゃったという、いわゆる「逆突」です。
ちょうどお客さんが僕のロードスターのあたりに止まっていて、バックで出ようとしたところ、あんまり後ろを見ていなかったので、車線に出ようとして待っていたクルマに当ててしまったという事例。
基本的にこういうときは、全面的にこちらが悪い形です。保険からは、相手の車の修理代、代車代、治療費などが支払われます。














ただ、治療費といってもクルマを見た限りではムチ打ちなどにはなるわけがないよな、とは思いました。でも、それはこちらから言うべき事ではありませんから、念には念を入れて「多分大丈夫とは思いますが、ムチ打ちの症状は1日経ってから出ることが多いです。明日までは様子を見てくださいね」と言ってはおきました。
これも加害者側から言うべきことではないのですが、別に痛くないなら、病院などいく必要はありません。ムチ打ちには他覚症状はない、という事ですから行くだけ時間の無駄だと思います。でも、今日電話があったときには「特に何ともないけど、医者には行って来ようと思います」って言ってました。


どこまで言うべきかなあ、と思ってはいたのですけどね。まあ、いいや。
事故の区分として、人身事故と、物損事故の2つがあります。人身事故は言葉通り、人が怪我をしている事故です。物損事故は、反対に人のケガがない事故です。この2つのどちらに区分されるかによって後の処理が変わってきます。
人身事故の場合は最初に自賠責が動きます。「死亡時3000万、ケガは120万まで」と言うやつですね。軽い程度であれば、ほとんどこの範囲でおさまってしまいます。ところが厄介なのが、自賠責が動く、イコール警察の事故証明が必要になってくる、という事です。つまりお巡りさん立会いの下での現場検証。自賠責そのものは政府の事業です。その自賠責が動くには公的機関の「確かに事故がありました」と言う証明を添付せよ、と言うわけです。
物損だけで済めば、軽い事故であれば保険会社もそんなにとやかく言うこともありません。ただ、まあ、念のためには警察を入れておいたほうが無難ではありますけど、話し合い程度で済むのなら、それに越したことはないと思います。でもお巡りさんって何もしてくれませんけどね。

今回のように後から人身事故扱いに切り替える、と言う場合は、もう一度事故車両を現場にもってこい、という事もいわれますので、こちらとしてはメンドクサイだけなんですよね。そんなことも言ってられないので、やるのはやるんですが。
教訓としては、忙しいとか、急いでるとかの理由はともかくとして、できれば警察はその場で呼んでおいた方がいいですよ、と。そのまま別れるのなら、物損以外のことは請求はしないし、文句もなし、という事
にしておいたほうがいい、といった所でしょうかね。後から警察呼ぶと彼らの仕事の順番が狂うので、聞きたくもない嫌味も聞く羽目になりますしね。

では、今日はこんな所で。

2007年12月6日木曜日

時にはこんなことも

こんな仕事(保険&クルマの営業)をしていると、ときには嫌なこともあります。
確かに、断わりの返事をする、ということは嫌な、そして気の重いことだとは思います。ですが、話に乗った、もしくは持ちかけた側である以上、きちんとYESかNOか、という返事をするのも義務だと思います。

自分自身はたいした営業ではないので、こちらから仕掛ける、という事はそうそうありません。そんなことよりも自分のお客さんに時間を振り向けた方がいい、と思うほうです。ですから紹介されて行く、もしくは相談を受ける、というスタンスが多数を占めます。ですから相手側が話をふってきている状態ですね。

今日の話もそんな風で、先方から来てくれ、という形であったわけです。ですが、返事があやふやで、はっきりしない。その道30年来の、従業員も7人ほどになる社長さんなんですけどね。
最初の話は直接の返事でない(紹介者を迂回しての返事で)ご破談。次は、申し訳なかったから「来てくれ」と先方に言われ行ってみた所、どうもはっきりしない。その場の結論とならず、次回の日時を決めてはきたものの、まあ、体のいい延期ですね。そして、3度目の正直で今回改めて一応の返事をもらい、日時の約束を取り付け、資料と書類を作り、準備に時間をかけて、その日の朝。「ちょっと待ってくれ」

自分としては、保険の代理店手数料は「保険会社からの」契約代行手続きの報酬とは思っていません。万が一のときの為の契約の履行を確実にするサポートや契約のメンテナンスをするため、自分の時間を買ってもらう金額と思っています。ですから、もうこの方に自分の時間を費やす価値はないな、と。もう気持ちが萎えました。このため、今回お断りの葉書を出しました。「もう結構です」という文面ですね。

誇りを持って、というとキザですが、売り手側もきっぱりと「そんな人には売れない」というべきだと思います。消費者保護も結構ですし、売り手のモラルをいうのもいいのですが、話の分からない人というのはどこにでもいるもので。

なんか愚痴になっちゃいますね。今回はこの辺で。

2007年12月4日火曜日

実は、毎年頭を痛めること

早いもので、もう年末の12月になってしまいました。なんとか、気候も冬らしくなってきまして、やっとこさ、という感じですかね。

こんな時期には、毎年恒例のことがやってくるのです。そう、カレンダーのお届けです。トヨタに居た頃は会社から支給されたものを配ってまわる、というのが常でした。早い話が、他人のフトコロで他人が選んだものにケチをつけたり、いっちょ前に批評なんぞしたりして「まあ、今年のは、まあまあかな」なんて言っていればよかったわけです。
その後は、自分の分け前が何部になるかを気にしつつ、あの人は外せないなあ、とか考えつつカレンダーリストを作り、誰に配るかを考えるわけですね。なぜか、いつも12月は最後の最後まで忙しい人だったので最初の10本くらいは早いうちに配ってしまってあっても、残り80本とか90本くらいは、28日の大納会が終わってから位の時期でないと行く暇がなく、なぜかいつも冬休みに入ってから配っていました。

今日のお題は、カレンダーです。
トヨタを辞めてからは、カレンダーは自前で(つまり自腹で)用意をするようになりました。というか会社用意なんてものはないので。
ただ、ありがたいことに、というかなんというか、トヨタの名前が入ったカレンダーには、すごく御利益があったというか、結構みなさんに喜んでいただいていたようです。もらう側からすれば、トヨタが持ってくる、という意識もあったかと思います。ただ、最近のトヨタカレンダーは結構手抜きというか、なるべく安く、という意識が優先しているようですが、以前はもうちょっとお金かけていたような気が、、、まあいいです。昨年もらった奴はサイズが小さくなってたしね。
そんなこともあり、結構カレンダー選びは気を使うのです。

アリコ時代の推奨カレンダーは、ものすごく実用的というか、色気のないものでした。さすがにこれは、とためらいがあったので、翌年は、もう少し色気のある「世界遺産カレンダー」にしました。
翌、研修生1年次は会社指定の中で、適当そうなものをチョイス。完全に自分で選んで、自分仕様のものを造るようになったのは昨年からです。
ただ、やはりトヨタのときの意識がありますので悩みましたねー。センスを疑われるものは避けたいし、あまり安っぽいものも足元見られそうで。その点、昨年のものは評判がまずまずだったので、一安心。

第一目標はお客様の玄関や台所など、目に付く一等地に掛けていただけるものかどうか、という事です。
選択基準はいくつかありますが、先ずは見やすいかどうか。次に書き込むスペースがあるか。できれば、お日柄も入っていて欲しい。そして12枚モノであること。2ヶ月一緒だと、どうしても日付のスペースが小さく、書き込めないから。それと、変化が2ヶ月にいっぺん、というのが嫌だから。こんなところでしょうか。

今年はとある方にリクエストをとったところ、ワンコのものがいい、という事だったので、それも念頭に置いて選びました。が、大多数は、どうしても「いかにも」という感じのものばかり、だったのと、一つだけ目に留まったのは、お日柄の入っていなかったので断念しました。まあ、それは既に在庫切れだったことも理由なのですが。
でも、結構選ぶのは大変です。冒頭の写真がそのカレンダーカタログなのですが、厚さ1センチ位あります。それが6~7冊あるんですよ。各メーカー別に。

そんな中から、昨年も選びかけたのが竹久夢二のもの。でも、やめました。理由は、せっかくの夢二の絵が小さいから。どうもイマイチ。選択基準として、自分で自分の部屋に飾りたいと思えるか、というのもあるんですよね。そんな微妙な選択肢をかいくぐって、やっとこさ、とあるデザインで発注してきました。ここで掲載しようかとも思いましたが、まあ、お届けしたときのお楽しみということで、やめました。ご期待ください。
発注ついでに、まとめて代金も払ってきたのですが、予想以上に結構な金額。うう。痛い。フトコロが。これで評判悪かったら目も当てられない。

と、まあそんな所で、今日は、ここまで。

2007年12月2日日曜日

やっとこさ、終わりました

やっとこさ本誌「しばた新聞」の原稿が完了いたしました。なんかいつものようにネタを溜め込んで溜め込んで(というほどでもないですが)、という感じでなく、なんかちょっと流してしまったような気もします。

先日のセールスの講習でもありませんが、人間には3大欲求というものがあるそうです。食欲・性欲・群集欲ということだそうですが「とにかく群れていたい」という事なのだとか。
この群集心理というものが=相手に理解されたい、という心理につながるのだとかで、それがついつい喋ってしまう、という行動パターンの元になっている、という内容でした。まあ、その是非はともかく、ある意味「しばた新聞」というものも群集心理の発露の一つであるのでしょうから、あまり露見し、続けさせるのもなんかこっぱずかしい所もあるのかなーと。

まあ、そんな能書きはともかく、だんだんに本紙との兼ね合いも考えていかないとな、とは思っているのです。情熱やコストや興味の向き具合とか、いろいろとね。
ご意見とか、こ感想などをお寄せいただけると、独りよがりにならずになるかなあ、とも思いますので、
何か一言でも結構ですので、よろしくお願いいたします。

それでは今日はこの辺で。

2007年11月29日木曜日

ちょっとお休みを

ちょっと、ごめんなさい。「月刊しばた新聞」を書きながらだと、どっちがどっちと、ちょっとこんがらがってきますので、勝手言ってすみません。今月いっぱい、このコラムをお休みさせていただきたいと思います。
楽しみにしていただいている方もいらっしゃるのは承知していますが、両方というのはさすがにネタにつまるので、ご勘弁ください。よろしくお願いいたします。

多分、というか、これからも本誌の方を執筆中(と言えるほど、えらそうなものではありませんが)のときは、お休みさせていただくことになると思います。これだけやっていれば良いという訳でもありませんし、これが本業でもないものですから、すみません。

それでは、また来月になったら。

2007年11月28日水曜日

セクショナリズムの壁

まあ、これはおそらくどこの職場にもあることなのでしょうけど、部門間の連絡の悪さというか連携の悪さは、自動車会社も例外ではありません。少なくとも当時は。

何が言いたいかというと、昨日のコラムに対するコロパパさんからのコメントにありました、「下取に出すと同時に、同じ年式・同じグレードの中古車が、自分が出した下取金額+3~40万円のプライスをつけて中古車の展示場に並んでいる」というご指摘ですね。今日はそれについて。

以前は、A店とB店の下取車は中古車センターC店で販売。D店とE店とF店の下取車は中古車センターG店で販売する。といったキメがありました。もちろん各中古車展示場間で商品車を融通しあう、という事はあっても基本的には上記のような暗黙のルールがあったのです。

つまり某店舗のように、中古車展示場と新車のショールームが併設されているような店舗の場合、大概、新車の下取車は隣の中古車センターで販売される事になります。このことは非常に気まずい問題を引き起こす事があるのです。それがコロパパさんの指摘「あれって僕の奴だよね?」です。
自分もお客さんから電話された事がありますけど、ナンバーくらい外せっつーの!このことで中古車部門と大喧嘩した事あります。
そりゃあ、決して高いとはいえない金額で下取らなきゃ転売の際に儲けは出ませんから、ぶっちゃけ、それが下取価格というものです。ですが、心癒えないうちに、数十万円乗っかった金額で次の日から隣に並んでるのを見た日には、おもしろいわけはありません。付き合いの長い営業ならば、嫌味の一つも言ってやりたくもなるのが人情でしょう。
それを察して、せめてナンバーくらい外して飾りナンバーにしとけよ、と。それくらい、したっていいだろう、と食ってかかった訳ですが、「めんどくさい」の一言で終わりでした。


よくディーラーの新車営業は花形だ、だの何だのと言って、よくおだてられますが、実の所は「士農工商」の農、つまり百姓なわけです。位としては武士の次かもしれませんが、実の所は被搾取階級で、今思い出しても「生かさぬように、殺さぬように」でした。
お客さんに頭を下げるのは仕方のないことだとしても、その他、上司には値引き条件を出してもらう為に頭を下げます。
サービスのフロントには、早く作業を仕上げてくれとか、この金額でナビをつけてくれとか言って頭を下げます。現場のメカにも顔を出して、洗車を手伝ったりもします。
中古車部門には、また今度助けて欲しいことがあったら(下取金額のアップ)よろしくお願いしますよ、なんて言って、また頭を下げるわけです。下取車を入庫するときには、いちいち軽く洗車をしておくのが礼儀だ、なんて教えられました。
挙句のはてには、事務のおねーちゃんにまで頭を下げて、新車回送の段取りを組んでもらったりもします。ホントどこまで頭下げてまわりゃあいいんですかね?ってくらい。よく我慢してたよな。ホント。

あるとき、事務の段取りでポカをされたことがありました。自分としても、かなり気をつけて段取りをしていたお客さんのことだったので、いちいち指示を出していたのにもかかわらずのことでした。さすがにカチンときて「テメー、コノヤロー」と事務所の中で張本人を追及しはじめた所、所長に止められました。
止められたその理由が「事務処理をやっていただいている人に対して、その言い草はなんだ」でした。俺たちゃ百姓だな、と痛感しました。そのとき。

またしても終わんなくなりそうなので、今日はこの辺で。綺麗なショールームの裏側では、こんな光景が展開されていたのです。それでは、また。

2007年11月26日月曜日

20万円の謎、もしくは壁

みなさんの様々な興味をそそる世界であるらしく、様々なメディアから、よってたかって丸裸にされようとしているクルマ業界。ま、「しばた新聞」もそうした範疇の一つに入るのですが、それはさておき。
以前から不思議な共通点として、なぜか「20万の壁」と僕が勝手に呼んでいるものがあります。それはなぜかといわれると、というのが今日のお題です。

セールス時代、「軽自動車で20万くらいのない?」とよく言われたんですね。不思議なことに、それは今でもそうで、日本人に限らずブラジル人も、そう言うんですよ、これがまた。何で20万なんだろう?
まあ、おそらく考えやすいというか、このくらいだったら、という希望価格なんでしょうけど。
ところが、それを真に受けて、必死こいて探してきてやると、今度はここがどうの、あそこがどうのと文句が出始めるんですよね。そんな夢のようなクルマありゃしません、ちゅうの。
結局は、うまい話や自分に都合のいいことを、これまたいい具合に熟成しちゃってる人の多い事。そのくせ、現金を用意して、という人は、ほとんどいませんから、結局はローンが通らないだの保証人がいないだの、という話になって結局は苦労するだけして話はまとまらない、というパターンが多いのですけどね。

今までの経験則からいって、現金を3~40万円すぐに用意できる人、自分だけで即決できる人、タイミングを待てる人、あまり細かい事は気にしない人。これらの中の2つぐらいは当てはまらないと、いい話というものには遭遇できないように思います。その中でも、即決できる人、というのは強いと思います。

これは一つの例ですが、自分は今、ブラジル人からタダで下取った、セルボのマニュアル車に乗っています。非常に燃費のいい車で、リッター20キロ近く走ってくれて、しかも、下取に出した当時、3ヶ月ほど前に車検を取ったばかりのクルマでした。それだけ見れば「超ラッキー」です。
でもね。細かく言えば、いろいろあるわけですよ。屋根の塗装の剥げ。キャブのつまり。スタッドレスのまんまのボーズのタイヤ。ものすごく汚い室内。岐阜ナンバー(ここは浜松№管区)。効かないクーラーと、聞こえてこないオーディオ。などなど。でも、走りゃあいいや、という割り切りがあるから乗れるのです。汚ければ洗えばいい、とか、塗料の剥げは塗ればいいとか。
安いのがいい、とはみんなが思うことです。でも、現実には、そこまで踏み出さないんですよね。

ここに、とあるクルマがあったとします。買い取り業者で3万で買ってもらったとしましょう。では、はたしてこのクルマの末端価格はいくらになるのか。順を追っていきたいと思います。
先ずはオークション会場へ。クルマにもよるでしょうけど、今の買い取り業者は片手、3~5万円程度しか1台あたりの利益を見込んでおりません。つまりオークション会場で補修無しで持ち込んだ場合、7万円前後であれば、売却してしまいます。そこから、別の場所に搬送するなり、あとはオークション業者への出品手数料なりを考えると、既に販売業者の仕入原価は10万円になってしまうのです。

さて、業者としては通常、1台10万円くらいは利益を確保したいと考えます。会社員の頃、中古車部門では台当たり利益17.5万円が目標、とか言ってました。当時は。つまりここで一気に3万円だったクルマは20万円くらいになってしまうのです。これがよく言う店頭表示価格ですね。

あるお客さんの目に、この車が止まったとしましょう。そして見積を依頼すると、どうでしょうか。車検がない場合、ここから15~20万円くらい「整備費用」と「諸経費」が上乗せになります。その内、税金や強制保険など(自動車税・自賠責・重量税・消費税)で10万円くらい。そして、整備代。名義変更も業者によっては5万円くらい計上している所もあります。
冒頭の話に戻ると20万円というラインは、結局は、この店頭表示価格が目安なんでしょうね。しかも最低のラインの。今挙げてきた例はクルマの加修金額をまったく含まない、という例ですが、まったくの無傷という方が珍しいので、実際は買い取り金額が下がるか、売値が上がるか、という事ですね。
そんなこんなで、このクルマの末端価格は最低30万くらい、という事になってしまうのです。この金額以下で買える、という事は、クルマの側に値を下げざるを得ない理由がある、と思ってもらっていいと思います。へこんだままとか、距離が多すぎるとかの理由で売りづらいというね。

話が終わんなくなってきちゃったので、今日はこの辺にしましょうか。それではまた。

2007年11月24日土曜日

宅配便


おそらく皆さんも宅配便をお使いになったことはあると思います。
知ってか知らずか、もちろん知っていたわけは無いのですが、その先見性は見事です。え?何の話かって?今回は宅配便について。

今までは、学生のときに親から「柿が採れた」とか、「これを着ろ」といってチャンチャンコを送られたりした程度のお付き合いでしたが、ここ最近のヤフオクや価格コム等の利用により、宅配便の利用が頻繁です。思いつくだけでも「ヤマト運輸」に始まり「佐川急便」「西濃運輸」「ペリカン便」それと、もちろん「郵政公社(今なんていうんだっけ?)」、などなど。
まあ、噂に違わずというか、厳しいというのか、やはり「ヤマト運輸」には一歩抜きん出たところを感じますね。なんとなくではありますが、運転手さんの感じといい、営業所の雰囲気といい。いいのか悪いのか知りませんが、保険の書類を磐田の事務所に送るときも使うのはやはり「クロネコメール便」。
後、使った事のあるサービスでは「機密文書リサイクル(溶解処理)サービス」。何かとうるさい保険の個人情報に絡む書類の後処理なんですが、もうこんな時代ですから、裏紙として使った申し込み書類のミスプリントをゴミ箱に直行、というのは何かとまずい所があるのです。シュレッダー処理をすれば一応の言い訳が立つようですが、それでも、どこをどう突かれるのか分からない時代ですから、ここは一つ溶かしてしまえば文句なかろう、という事です。処理が終わりましたっていうメールもきますしね。

そんな中で、一番印象がよくないのが「郵便局」ですね。どうも配達にくるタイミングというのが、いつも悪くて、再配達の回数が一番多いような気がします。
しかも、こちらから受け取りにいくとすると、最寄が伊佐地局になるのですが、土・日・祝日は、やっていないときています。じゃあ、そのときでないと取りに行けない、となると、西郵便局まで行かなくちゃいけないんですね。
あんまり馬鹿馬鹿しいから、「庭にベンツが置いてあるから、鍵かけてないんで、リアシートの上にでも置いといてください」というと、それは出来ないと。荷主がそう言ってんなら良いじゃないか、とも思うのですが、だめなものはダメと。

他のとき。不在票がありましたが、もう電話すんのも嫌だったので、ネットで再配達依頼をかけたんです。次の日に。そうしたら、こっちが出かける前でした。時間の約束があったのは、こっちの勝手ではありましたが、持ってきやがりました。あれ?確かに受付メールも来てるよな、と思ったんですけどね。局内でチェックしてんのかな?本当に。
またまた他のとき。今度は郵便局まで無事着いて荷物を受け取ったときのことです。先に不在票と受付メールの印字コピーを受付のおばさんに渡したんですが、何食わぬ顔して「本日の受け取りに関しましてのご確認はいただいていますか?荷物を持ち出していることもあるのですが」と真顔で聞かれました。以下はそのやり取りです。

私  「ネットで確認しましたけど」
受付  「え?」
私  「だから、それが受け取り確認のメールの文面ですが、見てないんですか?渡しましたよね?」
受付  「え?」
私  「受け取り番号が必要だと書いてあったので、プリントアウトして持ってきたんですが」
受付  「え?そうなんですか?ちょっとお待ちください」

埼玉だかどっかの方の郵便局で、トヨタの社員が指導に行ったとかいう記事を目にしたことがあります。
まあ、そんなことはどうでもいいのですが、今回の事に限らず、やっていることがチグハグだな、と。もちろん郵政公社様の依頼で作ったネット上でのシステムですから、いろいろなサービスはてんこ盛りですが、どこまで徹底しているのかが謎です。
引き合いに出すのも悪いのですが、ネットでの再配達依頼をヤマト運輸でもした事があります。あそこではそういった依頼や情報が、ドライバーに直ぐに行くらしく、ものの2~30分で直接携帯に電話がかかってきて、「今すぐそこなんですけど、今からそちらに行ってもいいですか?」ときました。微笑ましかったのは、「一応書類上は明日の配達なので、ネットでの配達情報は明日の反映となってしまいますが、、、」と、あまり関係ない弁明をしていました。まあ、きちんと「明日なら明日の配達先」という事に事務上は、なっているのでしょうね。

保険でもそうですし、クルマでもそうですが、頭の中で考えた想定通りには、現実には動いてはくれないものです。いくら、お偉いさんが考えた段取りであっても、現場で齟齬が生じるのは、止むを得ない事でしょう。要は、そこからいかに、現状や要望に沿わせていくのか、というフレキシブルさだと思います。
それが出来なきゃ、何の為の民営かなのか。目的が先か、手段が先なのか。鶏が先なのか、卵が先なのか、というお話ですよね。ねえ、小泉さん。

今日はこの辺で。

2007年11月23日金曜日

自動車保険の基礎知識

心理学者のように冷静な目で見れるほど訓練をつんでいるわけではありませんので、正直お客さんがどう思っているのかは分かりません。
でも、ふと以下の事を思い出したのは、今日、やっとこさ、事故の修理があがってお納めできた車があったからです。

トヨタには、営業マン用に通称「黒表紙」とよばれる営業マニュアルがあります。この中にお客様の購買心理とかいう項目があるのです。
なんかいいですね。購買心理。いかにも、という感じです。
トヨペットに入社したばかりの頃には、こんな事ばかり、まるで学校の道徳の授業のように毎日聞かされていたので、各営業所に配属されたときには車庫証明も満足に書けないような、イビツな営業マンになってしまっていました。

思い出したのは、その中の「お客様の気持ちの盛り上がり曲線」とかいうやつです。
確かに注文書にサインをいただくときには一定以上に気持ちが高ぶるものなのでしょうけど、問題はこの先です。営業マンはこのときが気分は最高潮。でも、お客さんは、納車の時が、気分が最も盛り上がるときなので、このズレに気をつけましょう、とかいう文意だったような気がします。

思えば、自分としては、納車のときが最も気をつけていた時でした。でも、営業マンによっては、クルマが営業所に搬送されてから2~3週間もそのまま。とっくの昔にナンバーも取れているにもかかわらず、何時までたっても納車されない、してくれない、という気の毒なお客さんやクルマ達がいました。
まあ、お客さんも、あたった奴・セールスが悪かったと思って、諦めてもらうしかありませんね。そういえばアイツはまだ、あそこにいたような気がします。


それはそうと今日の納車のときに、こんな事を聞かれました。「修理費のうち、何割かは自己負担になるのか?」ちょっとご参考までに解説を。
今回の事故は「悪戯」もしくは「嫌がらせ」でした。こういった事故は「車対車+A」(保険会社によって名称が若干異なります)という種類の車両保険に加入していれば保険がききます。

ここでちょっと豆知識。保険の基本的な考え方です。
自動車保険というのは、「保険契約者、もしくは保険の対象者がやってしまった過失部分の賠償責任を保険会社が肩代わりする(対人保険や対物保険)」という保険と「保険の対象となる事故にかぎり、自分のクルマを元の状態に現状復帰させるための修理費を保険会社に払ってもらう(車両保険)」、「事故に居合わせてしまった同乗者の怪我の保険(搭乗者保険)」という内容の保険の3本立てです。

今回問題になるのは車両保険ですが、保険期間内の複数回目の事故でない限り、ほとんどは初回の自己負担金額(免責金額といいます)は設定していないのが普通です。そういう契約内容じゃなかったら代理店が悪いか、契約者(賠償被保険者)の年齢が若いので、保険料を安くする為等の苦肉の策である以外に、その理由が思いつきません。つまり、自己負担は発生しません。

それと、今回のように「契約者の過失に拠らない事故」に関しては、いくら支払保険金額の多い事故であっても次年度の保険等級は下がりません。たとえば飛び石等による窓ガラスの破損とか車上荒らしとか。こういった事故を「等級据え置き事故」といいます。

こういった、自動車保険の独特な考え方を押さえとくと、イザというときに役に立つかな、と思いましてちょっとだけ今回はご披露いたしました。ご参考になさってください。

今日はこの辺で。

2007年11月22日木曜日

事故の経緯と今日の事件とおまわりさんと

先日の事故の続報です。
結局あれから保険事故の調査が入ることになりました。

例えば、契約者が事故にあった際に「そんな過失割合では納得できない」とゴネたとか、保険会社にとって「怪しい(作成事故ではないか)」とか疑われたり、変な事故だったりした際には、今回のように「調査」が入ったりします。大げさに言えば、「マスターキートン(知らない人のほうが多いかも?)」の損害保険版みたいなもんでしょうね。
今回の第一発見者が当契約の保険募集人の自分だったり、盗まれたものが追加メーターや車両コンピューターなんかのいわゆる「マニアックなもの」だった事もあるのでしょう。おそらく保険会社の事故担当者としても、保険金請求書類を上司に出すについて「調査会社もシロと言っています」という感じの援護射撃が欲しい、といった所なのでしょう。

そんなこんなで、ワタクシの所にも調査人のヒアリングが来ることになりました。なんか「どんな事を聞かれるのか」とワクワクしてきてしまいます。
一つ聞いてみたいのは「何を立証する為の、どんな報告書をまとめる為にこんな事をするのか?」という事ですね。それと「払う為にするのか。払わない為にするのか。」ということ。個人的には個人の趣味でクルマをいじくりまわす事は好ましく思っておりません。そんな事にまで際限なく保険金を支払っていたらきりがないです。今回のケースでは、その修理のために、わざわざ三重にまでクルマを搬送しているわけですから尚更です。しかも、その三重の業者というのが、これまた結構なところにまで手を入れてしまう改造屋なのを僕も承知してますから、言わずもがな、というか。
ま、いいや。来週の火曜日のお楽しみとしておきましょう。



本日は別の事件が発生。
どうも財布が盗まれた、ということです。どうも、というのは、どうやら上の階に間借りしている居候さんが怪しい、という事から。
まあ、詳しい事はともかく、これが何に生きてくるかというと、火災保険の家財ですね。一般家屋を例にすると、火災保険は建物を担保する保険と家財を担保する保険があります。その他に、それぞれの地震保険ですね。
この家財保険の事故例として、現金の盗難があります。上限は20万円。
細かい内容や上限の規定は、各保険会社によって、各保険種類によって、違いはあると思いますので、各自で確認してください。保険会社としては、お金が盗まれたという証拠が欲しいですから被害届が出ていることが必須です。それと確かに、そのときに現金があったであろうと推察できる証拠書類が必要となります。例えば前の日とか、その日に現金を引き出していたので、それくらいは財布にあった筈だとか、ね。
そのほか、そういった事故があったことをきっかけに、今後の盗難対策費用として支出した金額のいくらかを保険で見ますよ、なんてのもあったりすることもあります。例えば鍵を換える費用だとか。この辺も各自で確認するなり、担当の代理店に確認するなりしてくださいね。
ただ、住宅金融公庫の特約火災保険だけとか、銀行の融資条件としていつの間にやら加入した火災保険だけだと家財の火災保険に入っていない可能性がありますから、これも要確認ですね。


今日はこの事件に絡んで、免許証の再発行について。必要なものを列挙します。(盗られた財布の中に入っていたそうで)

証明書用の写真(30×24)  モノクロ 白黒問わず
健康保険証などの身分証明書
印鑑
手数料3200円
被害届、もしくは紛失届が出ていること
午前と午後の受付時間あり 時間外不可 平日のみ
(浜松中央署に電話で聞きました)

とまあ、こんな具合だったのですが。
なにより腹立たしいのは、どんな理由であれ免許証が無い事が、とにかく「不携帯」扱いとなること。即日発行してくれる所ならまだともかく、3週間かかるという所もあるとの事。その場合はどうなるんだ、と聞いた所「(何がなんでも)持っていないことが不携帯」。きちんと届けが出ているのにその扱いはおかしくないか、と聞いても、とにかく「おかしくない」の一点張りでした。

いつも思っていることではありましたが、結局彼らは先ず「自分たちアリキ」なんですね。自分たちにとって、が先ず優先することであって、届けが出ていることなどは二の次であると。
どうも彼らには、どこを向いて、誰の為の仕事なのか、という意識が根本的に無いかのようです。基本的には(交通事故の)事故証明も、どこで・誰と誰との間で・こういう事故があった、という事を証明するだけのことで、統計数字にはでてきますし、減点の基礎資料にはなっているようですが、「だから、こういう対策を」という思考には、ならないようで。

要らんとこに信号機を設置するより、既存の信号機を発光ダイオード式に切り替えていく方がヨッポド有効な気がするんですけどね。
あいかわらず信号機設置前の交通量調査ばかりで、事後調査はしないんで、ますます車の流れは阻害されていくことに。「道路は生きている」なんて粋な表現も聞いたりしますが、もう道路管理、交通管理の権限を他所に移譲・分割していった方がいいような気がしますね。
絶対に反対されるだろうけど。

今日はここまで。

2007年11月21日水曜日

帰ってきました

やっとこさ帰ってきました。出張の目的はズバリ「セールスの研修」です。しかも、受講料は自腹(おいおい)。別に聞きたいと思っていたわけでもないのに「行きなさい」との命令で、北は茨城県の守谷という聞いたことの無い(守谷にお住まいのみなさんゴメンナサイ)最果ての地まで行ってきちゃいました。
が、しかし。最果ての地、と思っていたのは自分一人だったようで、その出席者の多くは北海道の札幌だとか北見とか、網走の方とか。その他青森の弘前という人もいましたね。そんなこんなで、最南端の出席者でした。

しっかし、初めてではないとはいえ、いつも感心するのは研修施設の豪華さ。こんなエントランスがあったりします。ここが研修棟。その他に宿泊棟が別にあります。ちなみに東京海上は御殿場に似た施設がありました。トヨタは愛知県の日進市にあります。あそこは何回か行きましたが、ほんとうに広いところでしたね。


研修の中味は、ここで紹介しても面白いとは思われないでしょうから割愛。その代わりに、途中通過した東京の感想などを。
東京そのものには以前住んでいましたので、別に、だから、どうだ、という事は、もう今さら、とりたててありません。あいかわらず汚くて、道具立ては派手で、何時もどこかで工事をしていて、地震は多いくせにビルの高層化はあいかわらず歯止めが無くて、その他諸々。
帰り道に思ったのは、東京から離れれば離れるほど(あたりまえだけど)新幹線から見える景色の建物の高層化がおさまっていく、という事。とにかく、東京という場所にしがみついて、離れられないモノや人が多すぎて、でも地面の面積は限られてて。
じゃあ、どうするの?という事で道や建物が多層化への道を歩む事になって、でも、まわりもおんなじ様に多層化してて埋没しちゃうから、なるべく分かりやすいように、入居率が上がるように、と、ヘンテコな形にしてみたり派手な入り口にしてみたり。
すべてがコストのかさむような方向を向いてしまうんですよね。またそれが「税金対策」という、結局はムダ遣いに拍車をかける大義名分になったり。


ふと連想したのは「がん細胞」。医学の素人理解で言うと、「がん」は細胞の異常増殖という理解をしているのですが、似てるのかな、とも思えてしまいます。
確かに日本の中心地域ではあるのでしょうし、そこに住んでいる人は、とくに違和感を感じてはいないのでしょう。でもなんというか、ここの地域だけ別世界のように暴走している感がある、と思うのは自分だけですかね?まあ、いいけど。
ただ、この増殖現象やお金の投資先を求めて、せめて無関係な所に転移するのは(ゴルフ場作ってみたりとか、変なリゾート開発だとか、ジャスコ作ってみたりとか)困るし止めてほしいから、どっかで歯止めかけてよ、と思ったりもします。

2007年11月17日土曜日

Wiiとapple

そういえば、明日の午後から遠方に出張してしまうので、がんばって、もう一つ。

僕自身は、個人のコンピューターを買って、まだ3年にも満たないので、何の迷いも無くウインドウズパソコンから始めました。
ところが世の中にはアップル信者(マカフィーとかいうらしい)という人達がいる、という事は聞き及んではいました。でも実際に買うときには、そんな事は頭の中からすっかり抜け落ちていました。
そんな平和な日々を破ったのは、いつものごとく兄貴です。持ち込んできたのは「iPod」でした。その名もシャッフル(初代)。そのとき兄貴は、アップルのことを熱く一通り語った後「お前にやるわ」と、そのシャッフルなるものを置いていったのです。そこで要らないと一言、言えればよかったのですが、ここでまんまとアップルに付き合わされる日々が始まってしまったのでした、というのはウソで、アップルのデザインセンスにやられました。カッコいいわ、これ。

製品を見ていて、いつも感心するのは、アップルの総帥・スティーブジョブスさんプロデュースのデザインセンスと製品コンセプトです。おそらく底辺を流れるそのコンセプトは「コンピューターという事を、いかにユーザーに意識させず使わせるか」と「そのコンセプトをいかにスタイリッシュに魅せ、かつ包み込むか」ということだと勝手に理解しています。「ナノ」にしても「iPhone」にしてもそうですよね。OSの見せ方にしてもマウスというインターフェイスにしても,やはりそれを感じます。

以前読んだ本の中で「究極のインターフェイス(操作装置)」として、任天堂の「(初代)ファミコン」のコントローラーが紹介されていたのを目にしたことがあります。曰く「誰にでも操作が可能な究極のシンプルさと最低限の機能」とか評されていたように記憶しています。そして、この「いかにストレス無く遊んでもらうか」という任天堂のスタンスが今回の「Wii」に結実しているように感じます。あのコントローラーですね。ここにアップルと同じコンセプトを感じるのです。
思えば、スーパーファミコンの頃からボタンが増え始め、ゲーム機の高機能化と共に「難しい操作」が常識化してきてしまったように思います。初期ファミコンユーザーたちと共に月日を重ねてきた時はよかったと思うのですが、今やその年代も30代の半ばから40の声を聞くようになってしまいました。
世のゲーム雑誌などでは(模型業界などでも)今の子供たちは、携帯電話に時間とお金を取られてしまい、ゲームをやる時間と予算が無い、などといわれ続けてきました。が、何のことはない。ただ単にゲームの敷居が高く(操作が難しそう)、しかも面白そうだ、と思わせられるものが一目で認識できない(続編や、一目見てだけでは内容が創造できないゲームばかりで、しかもそれが7千円位する)だけだったのではないかと思います。こういうコンセプトで何か他にもできないかな、とも思ってしまいます。


今、手元にあるアップル製品は左の写真にある2つ。
とりあえず説明書を読まなくても使えるシンプルな操作系と必要な部分にしぼりきった機能や部品。そしてiTunesの操作性とその連携。そして、非常にメッセージ性に飛んだデザインとコンセプト。そして、これらが、独りよがりになっていない点がすごい。ひとり上手な商品って多いですからね。うまいなーと思います。
ここで信頼性と汎用性(つまりコンピューターに読み込ませたiTunes上の音楽データはiPodだけに有効で、他社製品には転用が出来ない)がなんとかなってくれると非常にうれしいのですが、まあ、ここはご愛嬌ですかね。

何はともあれ、非常に知的センスあふれる製品群というものは見てて気持ちよく、勉強になり、また脳細胞に汗をかいてしまう存在です。そしてお近づきになりたいと思う反面、火傷しそうなくらい危険な魅力があるので、僕としては、なぜか一線おいてしまうという事もある不思議な存在でもあるのです。

昨日の続き

よーく読み直してみると、「直される車」の話が、ほとんど入っていない事に気付きましたので、続きです。

基本的には、割合早い時期に新車に新車にと代替されていく方は、結構な割合でディーラーで整備をされます。つまり意地悪い言い方をすると、ディーラーではそのほとんどの作業が軽整備でしかない、という事もいえます。手堅い整備しかしないので、これは、という症状に出会ってしまうとアッセン交換になってしまうパターンがほとんどです。これホント。
飲み会(といっても私的な)で、ベテランのメカニック(既にもう当時フロント業務をしていましたが)が、もう6~7年も前の事ですが、こう言っていました。「俺たちは交換屋じゃない。修理屋だ。それなのに、今時のやつらは治そうとしない。それどころか今、まだ目の前で異音がしている車がありながら『テスターにかけても異常ナシと言っています』といって平然とクルマをお客に引き渡そうとしやがる」

まあ、全てのメカニックがこうだとは言いませんが、メーカーとしては、作業レベルに明らかなバラつきがある現場のメカに、変な触られ方をされたくない一心で、作業頻度の低い箇所はカバーで隠してきているか、触れないようにしてきているのが現状です。先ずはテスターをかけて器械の判断をお待ちください、という感じですね。信用無いなー。


私のクルマ部門のお客さんのほとんどは、中古車で自分が納めたクルマ達です。なかなか人間味あふれる奴らが多くて、意外な所が逝っちゃったりすることもあり、結構こちらもハラハラさせられる事があります。

ただ、そのほとんどは機構的なことよりも、年式による経年劣化である事がほとんどで、主に熱や風化・劣化に起因します。つまり、普段どれだけそのことに留意できているかという事ですね。
特に、プラスチックやゴム系の材質は、いかんともしがたく、その多くが保管状況にもよりますが、朽ちてきてしまいます。困るのは電子装備系。だって前兆が無くいきなりですからね。

そのほかで困るのは、車検などの整備点検項目にも無い箇所の故障というか破壊というか、まあ、力尽きたというのか、そういう箇所です。そろそろ、と思わないことも無いのですが、わざわざそんな所まで見ていない、というのが現実です。

昔の人はイイ事言うなー、というか、ハッキリ言い過ぎるというか。中古車と付き合うときの極意は『金の切れ目が縁の切れ目』これですね。僕の場合は、まだ、もう少し付き合うつもりがあるので、がんばってみようかな、というところですね。
実際今日も洗ってあげましたが、外装だけでもキレイになってくれてると「もうちょっと、がんばっちゃおうかな」という気にもさせられます。
もし、今のお車に少しでも愛想が尽きてきている部分が出てきたようでしたら、外装の磨きや内装のお掃除などしてみてはいかがでしょう。走り、というか足回りのことで不満が出てきたら、タイヤなど交換してみるとその印象がぐっと変わっちゃいますよ。オートマチックオイルやデフオイルなどもその印象の変化が大きい部分です。

今までに、十数台のクルマを乗り継ぎ、いろいろクルマを弄んだりもしましたが、一番その効果を実感したのはタイヤとシートです。
特にシートを替えるというと、なんかイケナイ領域にまで手を出しちゃったように感じますが、その効果は絶大です。僕の場合はレカロシートでした。
お勧めはショルダーサポートまであるタイプです。きちんとシートで体を支えてもらうと、クルマの挙動がぶれているのか、それともただ単に体がずれているのか、が分かります。

なんだか話の方向がずれてきているようです。今日はこのへんにしておきましょうか。

2007年11月16日金曜日

車を直す側と、直される車と、その作業を待つ側

自分自身としては、特に整備士の免許があるわけでもなく、ただ、見よう見まねと手探りで覚えてきた泥縄作業なのですが、それでも人に頼むよりは早いのとその場で終わらすことができるので、ちょくちょく自分で車の部品交換やナビゲーションの取り付け程度はこなします。
左の写真は、お客さんのGT-Rの点火コイルを交換するときに、証拠写真として撮ったものの中の1枚。
会社員だった頃、つまりディーラー時代は、サービス課の連中とのやり取りも、頭の痛いことの一つでした。
というのも、連中は、そこにある仕事をこなしているだけなので、その後のことを考えてません。その後とは車を納める時間の約束であったり、誰が納めてくるのか、という事であったり。
例えば、夕方5時に納車の約束をしていたのに、5時になってもまだ作業をしているなんてのはザラです。どうなっている?と聞いても「まだやってます」おいおい。なんで?と聞くと、「遅くなっちゃったので」とかね。
先に一言あれば、まだなんとかお客さんに取り繕う事も不可能ではありませんが、そのときになっても言わないことが多く、作業が終わってから「遅くなりました。終わりました。」とくるので、やりきれない思いをしたのも1度や2度ではありません。お客さんに怒られるのは、こちらですから。

僕は、クルマ屋の看板は持っていますが、自前の整備工場はありません。だって、整備工場の一つや二つ、いくらでも他にやってます。しかも、少なくとも自分なんかよりは遥かにキャリアの長い人たちが。そんな中で、もう一つ整備屋さんができても部品屋さんや設備屋さんが喜ぶだけで、こちらとしては設備投資の分が無駄なだけです。どうせその分お客さんに請求しなくちゃいけないわけだし。そんな事ならいっその事、整備そのものは信頼できる所と提携させてもらってまる投げした方が、こちらも役割分担がはっきりします。その分自分が動けばいいだけだし。
ただ困るのは、メカというものはこういうものか、と改めて思うのですが、ディーラーに限らず、またしても連絡が遅いのですね。問い合わせをしても「まあ、また来る時でいいだろう」とか、あちらで勝手に判断されたり、あちら側の基準を元に判断した後で情報をこちらに出してくる時がある。こちらとしては一次情報が欲しいわけです。
他には、メカとしての都合を言ってくるときがあること。こちらとしてはお客さんの都合を最優先したいわけです。もちろん無理や道理を踏まえた上での話ですが。

以前、カタナに乗っていました。
転んだのは僕が悪いのですが、それを修理に出していたときのことです。どれくらい(の期間)で直りますか、と聞いた所、1週間とか10日くらいという答えだったかと思います。
ところが約束の期間がすぎても一向に連絡がありません。それでもと思って2週間くらい待ってバイク屋さんに顔を出してみると、まだそのまま僕のカタナがありました。どうなってますか、と聞くとこれから「持っていきます」との返答。さすがに頭にきましたね。

この後もいろいろあって、結局完成までに1ヶ月近くかかりました。という訳で、ワタクシのツーリング計画は水の泡に。どーしてくれるの?ところが「時間かかっちゃって、すみませんねえ」というばかりでしたとさ。

なんというか、整備の人達って、そういうところは無神経なものなのでしょうかね?大なり小なりこういった傾向があるように思うのは僕だけでしょうか。何ぼなんでも、もう少し気を使ってくれても良さそうなもんだと思うのですけど。遅くなるなら遅くなると、もっと早く言ってくれれば、こちらも気持ちの準備というか心の整理がつくのですが、どうもそういった配慮がなさすぎるように思います。

確かに「メカを急かせてもいい事はない」というのも分かるような気はするのですが、それを言うのは、こちら側であって、メカニック本人が言うべき言葉でもない様な気もするのですが。みなさんはどう思われるでしょうか。いまだにこんな事で悩ましい日々を過ごしている僕。

2007年11月15日木曜日

旧車の悩み


会社員だった頃は新車のセールスでした。当然、自家用車も新車で下ろして乗っていました。この辺は個人の感覚の差もあるところですので、もちろん新車のセールスといえども自分の車としては中古車しか乗った(買った)事のない者もいます。
そんな事はおいといて。トヨペットを辞めたのが平成15年6月です。その前に買った車である「トヨタ イスト」が今のところ最後に買った新車になります。

今ウチにある車
ユーノスロードスターH3年式  趣味の車 兼 売り物
ベンツH11年式C200 実用車 兼 代車 主に遠方用、売り物
セルボ平成8年式 仕事兼代車 これは売れんなあ
イスト平成14年式 主に嫁さん用 たまに僕も使う
こんな具合です。

つまり、イストを最後に新車を買ったことがないので、車を維持する、という事に神経を使うようになってしまったのです。
基本的にトヨタの車というのは「亭主元気で留守がいい」というか、「便りのないのはいい知らせ」という格言を地でいっているような車ですから、とにかく維持費というか、手のかからない車です。
これとは逆にロードスターなどは平成一桁というか僕が学生のときに生産された車です。もう相当におじいちゃんです。今はお客さんのものになってしまった、かつての趣味車H2年式のR32 GT-Rも同じく、そう。
何を言いたいかというと、もう、トヨタに居た頃には考えもつかない所がお亡くなりになってしまうのですね。ですから近頃思うのは「ボディさえ生きていていてくれれば、なんとかなる」という悟りです。
まあ、エアコンがお亡くなりになるのはベンツで体験済みですし、セルボ君は元々ウチに来たときからエアコンが効いていません。以前のことを思えば、強くなったものです。

先日、本誌しばた新聞18号を配っていたときの事です。あれあれ?と思っている間に、結局はオルタネーターが亡くなってしまわれました。このときほど保険のレッカーサービスをありがたく思ったことはありません。
それと同時にロードスターに深い愛情を感じているのも事実です。今回の事も、おかげさまで自動車関連の経験が長かったせいもあり、パニックになることはなく、とても冷静に状況判断と故障診断を頭の中で行っていました。「多分ここだな」ってね。

コロパパさんには指摘されてしまいましたが、旧車の最大の関門は「どこまで予算をかけられるか」と、どこまで故障状況を予想できるか、という事です。中でもゴム部品は「いつか、誰かが通る道」です。
という事で、今回ドアミラー・ドアステップ・フロントガラス周辺部の補修塗装に合わせてフロントのウェザーストリップは交換いたしました。その他にはドアのフチゴムですね。ただ困るのは、どこを打ち止めとするか、という自己規制です。

今最大の関心事は、ブッシュ交換と、ダンパー交換。それと幌の内側の掃除ですね。とりあえず外装の磨き自体は、ほぼ終了と思っているので、次は幌の中かな、と。できればリアウインドウのガラス化をもくろんではいるのです、予算と気力の戦いですね。

多分もっと続きます。乞うご期待。

2007年11月14日水曜日

新型GT-Rについて思う


もう、あちらこちらで紹介されているので、ご存知の方も多いでしょうけど、やはり気になるGT-R。
ちょっと思うことを、いくつか書いておこうかな、と思います。
デザインとかは個人の好き嫌いの部分が強いと思いますので、ここがこうで、あそこのがどうの、という事については、ここでは触れません。
先ず、日産からのプレスリリースを見て感じるのは、なんか、作っているうちに、よくわかんなくなっちゃったみたいだな、ということ。最強のGT-Rを目指して、最強のスペックと最強のパーツと、とかやっているのはよく分かるのですが、結局、最強たるコンセプトがいまいちビジョンとして見えていないというか。とにかく何でもかんでもつけちゃいました、みたいに見えてしまうんです。
この喩えだと世代的について来れない人が多いかもしれませんが、ガンダムに見えてしまうんですよね。
初代ガンダムの時代から、Z、ZZへと、デザインは流れて行きましたが、その中にあったのは、最強のMSというイメージでした。ところが、いつまでも最強最強と言っていたために、最強という文字やコンセプトが使われすぎてしまい、どれが最強なんだか判んなくなってきてしまい、変形や合体はあたりまえの恐竜的進化を遂げてしまい、とにかく武装の数や種類が半端でなく増えてしまい全身くまなく武器、という怪獣になってしまいました。

これとダブってくるんですよね。GT-Rが。確かに最強のスペックと装備なんですが、そそるものがない。まあ、買えない奴が、なに言ってもムダなんですが。どっぷり浸かってる人にはたまらなく良いものなんでしょうけどもね。

一時パジェロなどの重装備SUVが流行った時期があります。僕自身はスキーをやらないので見たことはないのですが、途中の道では、このパジェロやサーフなどのクルマのほうが雪山の壁に刺さっている事が多かったとか。いくら4WDとはいえ、猛スピードで突っ込んでこられては、乱暴な運転だと重い車が止まれるわけはないという、分かりやすい例ですね。
それと同じ道を歩んでいるように思えます。
スポーツカーを楽しむには、そんなに過大な装備がなくとも車重を軽く・小さくする(運動性・挙動がよくなる)、車高を低くする(体感スピードが上がる)、コンパクトなエンジンにする(フリクションが少ないので軽くエンジンが吹けあがる)など、もっともっといろんなアプローチがあるはずです。以前、ドリキン(ドリフトキングの略)の土屋圭一さんが「RX-7のボディにGT-R(R32)のメカを」と言っていたのを読んだことがあります。これも似たようなことを言っていたんじゃないのかな。

別に何がなんでも時速300キロを目指さなくても良いと思うんですけどね。こういうことをポルシェあたりがやってくると「さすがポルシェ」と感心するくせに、なぜ自分から、そうしたアプローチをとろうとしないのでしょうかね。
そういった意味では「トヨタスポーツ800」のようなアプローチは今でもアリだと思います。

2007年11月13日火曜日

子をもつ親の悩み


高校を卒業するか、しないか、の時期になってくると、いろいろ親御さんは悩ましい時期になってくると思います。
進学するか、しないのか。進学するなら、どこに行くつもりなのか。せめて専門学校くらいは。でも、お金が相当かかりそう等など。
そうした親御さんの悩みの一つに、クルマに関する事もあろうかと思います。先ず最初に免許を取らなきゃ。いつ頃から行くの?から、幾らかかるの?いつごろ取れそうなの?近頃では「AT限定」にする、しないで揉める事も多いようです。まあ、ワタクシの時期にはAT限定など存在しませんでしたけど。
そうした事と平行して必ず出てくるのが「何に乗るのか?」これですね。まあ、この話題は、おそらくこれだけでシリーズができてしまうので、今は書きません。今日のお題は「若い子の保険」これです。

今時の自動車保険というのは保険会社にとって、とっても重要かつ大きな保険料(収入も支出も)ウェートを占めています。このため、かつては非常に大雑把な料率だったようですが、今時の自動車保険は非常に細かな規定が多く、なかなかズルイ方法がとりにくくなっています。まあ、当然のごとく、うまい抜け道があったとしても時を置かずして、それを阻止する規定が、ちゃっかりできていたりするので当然なのですが。このことについてもいつか採り上げたいと思います。

今日、あったことです。二十歳前の子が「クラウン・マジェスタ」に乗るから保険を掛けてほしい、というお話で行ってきたのです。社長さんの息子、という触れ込みでしたので、ハナから新車か、もしくは縦長テールレンズの2代目か、くらいに勝手に思っていたのです。
が、出てきた車検証を見るなり「え?初代?」
ちょっと待ってね。載せかえる、という元の保険は?6等級で始めたばかりじゃないですか。しかも半年くらい前に事故で使ってる?え?え?それじゃあ、親御さんの名義の保険で11等級以上の保険契約はありませんか?あ、ないですか。全部会社名義で?でも保険契約は息子さん本人にしたいのですね?
車検証の名義も本人にする?あ、そうですか。
というやりとりがあり、保険の計算をしてみた所、そりゃもう冗談みたいな保険料が出てきました。自損事故もOKの車両保険付き上限50万。その他いろいろ。それは保険の内容はバッチリだけど、いくらなんでも年間保険料70万円はないでしょう?純粋に保険屋としては嬉しいことは事実ですけど、それを払う側の気持ちを考えたら、いくらなんでも、こんな金額提示できません。でもっていろいろ内容をいじって、車両保険外したりなんだりで、でもやはり年間33万円。本人は払うつもりになっている様子でしたが、イイノカナ?いくらお客さんの事とはいえ、心が痛みます。これだけ払う気になれば別のクルマが買えちゃうじゃないですか。

という訳で本日の教訓です。あの、できれば何年か前から、そういう時期がくる事が分かっているわけですから、事前に一言ご相談くださいませんかね?
以前の各社共通の保険料率だった時代では、とにかく無保険車をなくす、という建前があったように聞いていますから、ここまでヒドイ保険料ではなかったように思います。以前の状態が健全だったかはともかく、でも今は言葉自体は聞こえのいい「保険料率の自由化」の時代です。自己責任といえばそうなのですが、このために無保険の車も増えているやに聞いています。
こうして親御さんたちの悩みは、尽きることなく続いてしまいます。クルマを買う、ということは維持することも含まれますので、当然保険料や税金やガソリン代、修理費も考えなくてはいけません。そういえば、いくら安いから、といって古い車の大排気量車(登録後13年以上)を買うと、自動車税のお知らせの時期にびっくりしちゃいます。なんと1割増。こんな所にも時限爆弾があるのですね。

2007年11月12日月曜日

交通障害


今日のお題はこれです。
場所は浜名湖大橋。ガーデンパーク方面から雄踏・弁天島方面に向けて移動中の一葉です。
拡大していただけるとわかるのですが、先頭を走る紺色のアルトがあまりにもノロいために自分を含めて「8台ものクルマが数珠つなぎになってしまっている」の図です。
こういった状況は自分自身としましては非常に怒れる状況です。今日は特に急いでいるわけでもなかったので、まだ「しょうがねーなー」と笑っていましたが、これが時間の約束で急いでいるときは大変です。
こういうときに、助手席に嫁さんなんかが乗っていると「アンタは何でそう何時も、イライラして運転してるよ」
と言われてしまうところです。免許更新の時等によくある「運転適正度チェック」なんかだったら即、引っかかっている所でしょう。「もっとリラックスして運転しましょう」とかね。

ただ、ホントウニ、ボクダケガワルイノカナ?と思わずカタカナで書いてしまうのですが、この道路は元々有料道路でした。以前であれば、わざわざお金払って通るんだから、飛ばさにゃ損損、とかいって時速ウン㌔で走っていた道です。多分制限速度も50キロくらいになっていると思います。
ところが、花博開催に伴って無料開放された途端、この浜名湖大橋は、今まで走った事もなかったような低速走行をする人や、途中の駐車場に入るために標識を無視した右折をしたり、駐車場から出てくる時の安全確認不足で一旦停止すらしない輩ナドナド。今まで潮干狩りのときにしか混まなかった中ノ島は、年中避難訓練をしているかのごとくバーベキューの常時開催地になってしまいました。もうデタラメですね。えー加減にせいよ。

確かに今日のクルマ社会は、誰にでも自由に移動できる権利や環境を提供してくれていると思います。
ですが、残念なことに、この権利の対になる「義務」という概念はまったく抜けているかのようです。ここで言うなら、周りに迷惑をかけぬよう、それなりの速度で走るなり、邪魔にならぬような配慮をした上での運転であったり(追い越し車線を低速で走り続けないとか)、それとゴミ位片付けろよな(または捨てるなとか)、という事ですね。

ここで、せめてものお願いです。耕運機や自転車で、あなたの近所の田舎道を走っているんじゃないんですから、ウインカーぐらい出してください。しかも曲がる前に。

2007年11月11日日曜日

ロードスターとの休日


今日は日曜日。久々にロードスターでドライブすることにいたしました。
画像の通りで、僕のロードスターは黄色です。何で黄色か、とよく聞かれますが、答えは簡単。誰も乗っていないから。ものすごく偶に見かけたりもしますが、ほとんどそういう偶然はありません。あたりまえですが生産台数が少ないからです。
中古車の購入でもそうですし、保険の見積りでもそうなのですが、選択肢が多いということは、必ずしもお客さんにとって良い事ばかりではありません。
なぜか?それは、候補が多すぎると逆に選べないからです。例えばロードスター。銀・緑・赤・白などは生産台数も多く、ロードスター自身も、そこそこ台数の売れた車でした。そんな中から中古車雑誌なんかで書かれている「よくクルマを見て、距離数の少なく、事故暦のない、程度のいい車を、条件良く、信頼できるお店の中から選ぶ」などという夢のようなことを実行しようとすると、はっきり言って選べませんし、買えませんし、結論が出せません。注文や能書きの多い人ほど選べないのです。これホント。うまく選択肢をしぼれる買い手であったり、売り手でなければ結論まで辿り付けないのが実情です。
まあ、そんなことは、おいといて。
この時期、オープンで走るのは、とても気持ちのいいものです。寒すぎもせず、暑くもない。久々にオレンジロードをたらたらと流して東名三ケ日インター付近から、コスタ浜名湖(だったっけか?)の駐車場で休憩後、来た道を折り返し、再びオレンジロードに入り細江の国民宿舎を北に折れて奥山半僧坊の近くの山の家まで行ってきました。ここでお昼を、とも思いましたが、一人で食べると後で嫁さんに何を言われるか分かりませんので、営業時間だけ確認して帰宅。
帰り道に自宅近くのガーデンパーク(浜名湖花博跡地の公園)に寄ってきたのですが、今日もなんかの同好会イベントをやっている様子で、バイクの集団とアウディの集団が目に付きました。みんな好きだねー。久々に広々した所に来たので、パチリ。

帰ってきたら今日も、その光沢を維持する為に洗車をしてあげなくては。とか言いつつ、まだ、シートは運転席のみで一人乗りのままです。早くこれも付けなきゃ。こんな感じで今日も、また1日がすぎていきます。でも見れば見るたびに気になる所が増えていくんですよね。まあ、16年落ちのおじいちゃんですから致し方ないところなのですが。

2007年11月9日金曜日

事故発生2と代理店のキモチ


昨日の続きです。左の写真が発見当初の事故現場写真です。
まだ、警察も来ていない状態でしたので、ほやほやです。
被害状況は本人曰く、「グローブボックスの所につけてあった追加メーター4つと車両本体のコンピューターと、ブーストアップの為の追加ユニット」だとのこと。またコンピューターについては車両ハーネスを刃物で切ってあるとのことで、修理をするにつけてはハーネス引きなおしになる気がします。これはお金かかりそうです。保険会社でなくても嫌になります。

ここで、ご参考までに。
ナビゲーションだと、そのタイプによって液晶モニターの取り付け方が異なります。何が言いたいかというと、この取り付け方によって盗難(車上狙い)にあった場合に保険の支払い対象になるか否か、という分かれ目があるのです。
大きく分けて取り付け方は2つあります。オンダッシュタイプと呼ばれる、ダッシュボードの上に、両面テープでモニターのスタンドを固定しているタイプが一つ。インダッシュタイプと呼ばれる純正タイプのナビゲーションのような取り付け方をしているタイプです。
自動車保険上での分かれ道は一つ。「車両に一体化しているか否か」。早い話、オンダッシュタイプのように、いかにも盗んでください、といわんばかりに液晶モニターが剥き出しになっている取り付け方で、なおかつ両面テープなどという、お手軽な取り付け方では「防犯意識が無い」とされてしまい、いくら車上狙いとはいえ、保険で補填することはできません。お気を付けください。
今回の追加メーターも同様で、車両と一体化していると看做してもらえる取り付け方であったかどうか、が焦点となるでしょう。
それと今回確認の電話が即座にあったのは「何で、浜松での事故で、事故車両の修理のためとはいえわざわざ遠方の三重県の修理業者に持ち込むのか」という事。普通、遠方での事故で、居住地にクルマを持ち帰るために搬送費用がかかった、というのならば分かる話なのですが、わざわざ遠くに持ち込むことはないではないか、というのが保険会社の言い分です。それは当然ですね。まあ、今回のGT-Rもご他聞に漏れず、少なからず手を加えてある車ですので、いつも持ち込んでいる業者の所で修理したいというオーナーの気持ちもわかります。が、いちいち全部の言い分を聞いていたら保険会社も堪らないでしょうから、ここでかかった持ち込み費用の何割かは本人負担になることでしょう。おそらく。
続報はまた次回以降にて。



今日は、以前紹介されていたお客さんの所に自動車の複数台所有(3台以上)についての説明と見積作成の為の証券コピーの回収に行ってきました。
ここで、3台以上の複数所有について説明しておきます。単純に言うと、1台1台ばらばらに証券を発行して、その都度保険を預かるのではなく、契約者が同じ人である、という条件に当てはまるのならば、いっその事、保険証券1枚に全ての車の明細を書いてしまって、1つの保険としましょう、というものです。
そんな説明では分かりませんよね。例えば、何々郡何々町というと、一つ一つの町に町議会があり、町長を選出するということになります。が、いっその事、複数の町を集めて人口が何万人以上になるのなら、何々市何々町と統合してしまえば、○○市・市長誰某、という形の方が管理する立場としては楽になります。そうなるなら保険料を台数に応じて割引するし、分割払いの金利も取りません、という方式がこれです。今流行の政令指定都市みたいなもんです。
政令指定都市と違って、お客さんにとってのデメリットは無いと思います。手続きがめんどくさいのは代理店だけ。割引は増えるし、更新手続きは年1回で全て終わるし、分割払いでも金利はかからない。今までのように1台1台で条件を替えることも自由です。ところが今回は7台もの契約が全てばらばらでした。こういう時に代理店の事情が絡んでくることがあるんですよね。
さて、代理店の事情とは?ずばり、保険料手数料の料率に関してです。

代理店手数料の決定に関してはいくつかの縛りがあります。その中の一つに保有契約高の増収率というものがあります。例えば、一般企業でも前年比何パーセントの成長、という目標があると思います。無論、保険代理店にも、そういった目標があります。
ただ、違うのは、特に自動車保険の場合、黙って継続してもらっているだけでは、ほぼ1割近くは年々売り上げが減少していく、という運命にあることです。キーワードは「割引等級」。
この増収率を維持する為には新規契約を一定額以上獲り続けなければいけません。

という事で、答えが見えてきました。つまり自分自身の収入を考えると、わざわざメンドクサイ計算業務をこなしてお客さんの保険料を下げてあげて、自分の仕事を増やそうとする人がどれだけいるのか、という事です。どちら側を見て仕事ができるか、という姿勢が問われる、ということですね。
こと自動車保険に関しては、その料率体系が複雑で、その規定も煩雑です。そのため自動車保険の細かい規定には不案内な代理店も少なくないようです。こういう理由で割引を有効活用していない契約例もあろうかと思います。

この「代理店」という営業形態にはメリットもありますが、デメリットもあります。
これについては今後、気がついたとき毎にまた、取り上げていきたいと思います。
それでは、また。

2007年11月8日木曜日

事故発生

昨日のことです(平成19年11月7日)。
お客さんの職場まで、ナビゲーションの取り付けのために車を引き取りに行き、その帰り道の途上。
特に予定はなく、ただ単に通り過ぎるだけだったはずの道なのですが、「あれっ?!」。
そこには、なぜかガラスの割られたGT-Rの姿が。お客さんのクルマです。

そのクルマは訳あって、その道沿いの業者に預かってもらっていた車です。
訳とは数年前アルミホイールを盗まれた、という前歴です。
まあ、まっ赤々のR33GT-Rを、いくらセキュリティ装置をつけていたからといって青空駐車していたのですから、さも盗んでくださいと言っているようなもの、であるとは思うのですが、まあ仕方がありません。
当時で保険金請求金額80数万円の事故となってしまいました。まあ、それはともかく。

まさか、そんな、と心中どきどきしながら、その車を預かってもらっていた業者にTEL。
呼び出し音が鳴ること数回。
プルル、ガチャ。「もしもし?」
「ああ、オレだけど。突然で悪いんだけど、GT-Rって、なんかあったの?」
「え?何のこと?」
「あのさ。GT-Rのリアガラス割れてるんだけど。まさか知らなかったとか?」
「ええ?!ウソー?ほんと?」
.......、てな具合でした。はぁー。

下手をすると、もう次年度の保険の継続は、保険会社から断られる可能性がありますね。
そんなに、たて続けに保険金請求の実績があるようなら、ウチはもういいです、ってね。

自動車保険の契約を受け付ける場合に、引き受け条件というか、
保険会社の社員への要・照会案件というものがあります。
これは各社、条件がまちまちなのですが、
共通して言えることは、危ない車や危ない契約者の契約は引き受けたくない、という事です。
とある外資系の老舗損保では「ランクル」などは要注意車。盗難の危険性を言ってます。
各GT-R、RX-7、RX-8、180SX、シルビアなどは引き受け不可車。
有無を言わさず「ダメ」。そんな車の契約はウチにはなくてもいい、ということですね。

日本社は、そこまでえげつない言い方はしてませんが、それでも
新規契約での、「車両クラス7・8・9で、車両保険金額200万円を超える、デメリット契約(割引等級が6等級以下の契約)」は担当社員へ引き受けの可否の申請をだすこと、と言っているところはあります。

まあ、みなさん。お気をつけください。
なんにせよ、そういった車に乗るからには、
例えば今回モーターショウに出品された新型GT-Rもそうでしょうけど、
屋根付きの、きちんとシャッターの閉まる所に保管しろ、という事ですね。そうじゃなければ買うな、とね。

2007年11月4日日曜日

本日開店 Web版しばた新聞

思えば「○○ビルダー」とかを買ってきて、いつかそのうち、とか言いながら
結局今まで手をつけなかった「Web版 しばた新聞」。やっとこさ開店です。

事の起こりは、Kさんのメール中にあった「無料ブログ」というキーワードでした。
そしてKさんのHPにも訪れてみました。そして結論。
「とりあえず始めてみなきゃ分からん」です。先ずは始めてみてから考えます。
本誌たる「しばた新聞」とのリンクは今後考えていきます。


一気にテキストとして掲載することも考えましたが、やり方がわからないので、
その辺は随時、という事で。

第一回目の話題は、わんこから。
我が家には2匹のイヌがいます。柴犬ぺろとチワワのちっちです。
とにかく2匹とも散歩が大好きです。
ぺろのほうは夕方の散歩の時間帯になると、まるでハンターのようにじっと
私の事務所のほうをみています。

夕方の散歩は大体5~7㌔ほど歩いてくるので、それでも4時過ぎにはウチを出ないと
帰ってくる頃には真っ暗になってしまいます。
ウチの親が暇な時は自分の代わりに散歩に行ってくれるのですが、
雨の日は行ってくれないので、やはり自分が行ってあげなくてはいけません。
でも、こっちにも仕事の都合というものがありますので、そうそう毎日というわけにはいきません。
そんなぺろっちょの至福のひとときの一葉です。

場所は(もちろん地元の)浜名湖の自転車周遊道路にて。
いつもは、あまり面白くもない事しかやらない行政も、たまには粋なモノも作ります。
願わくば、誰も通らない信号機や歩道を整備するより
湖岸の清掃事業にも力を入れてもらいたいところです。

このザリガニとは先日の雨上がりの日の散歩中に出会いました。
分かりづらいかもしれませんが、おなかには卵をいっぱい抱えています。ガンバレ。

ところが悲しいことに、このザリガニとの遭遇現場は大して道幅の広くない(3mくらい)とっても田舎の道なのです。何が言いたいかというと、人通りもそんなにないため、道の上に何がいるかほとんど気にすることなく車が走っていくので、その犠牲になる奴も多い、という事。(後日、ひき逃げ現場を多数発見)
天敵は、鳥ばかりではなかったのですね。もうちょっと気をつけて走ってくれてもいいと思うのですが。

チワワのちっちは、散歩に行くまではごらんのように、ところかまわずもぐりこんで眠りこけています。
未熟児で生まれてきた犬なので、こんな大きさ(25センチくらい)でも立派な成犬です。人間側の勝手な見方ではありますが、この位がちょうど可愛げのある大きさで、まあいいか、と。
こいつも、ぺろに負けずに散歩についてきます。たまに夕方の散歩に連れて行くのですが、ぺろに遅れをとりません。たいした奴です。後れをとるのはむしろウチの嫁さんですね。

そんなこんなで、「Web版しばた新聞」、ぼちぼちと始動していきたいと思います。
よろしくお願いいたします。