2010年3月31日水曜日

専制政治の中心で「友愛」を叫ぶ

最近の民主党の行方を見てると、ついついこんな言葉が浮かんでしまいました。母ちゃんからの「子供手当て」についての言い訳も、まあ「親が親なら子も子」だっただけの事かと。

ちょいと小耳に挟んだ言葉で「お前、アタマ民主じゃねーの?」という、私が言われたら最高に腹の立つ侮蔑語をみんなで流行らそう、という小話がありましたが、いい加減このしらけムードは何とかならんものかなあ、と思ったり思わなかったり。

なんだか疲れる世の中になってきたなあ。

保険会社のミスリード

昔、社会科の授業で「国会は予算を作るのが最大の仕事」云々というくだりがありました。当時は違和感があったものですが、現実的にはお金の注入量に抑揚を付けることで各部門、各機関をコントロールしている(しようとしている)訳です。
これが良いか悪いかはともかくとして、同様の手法で保険会社は「手数料体系」を細々といじり代理店をコントロールしようと試みています。ひねくれた見方をすれば、この手数料率体系を構築する際の配慮不足が色々な弊害を引き起こす根源になっているともいえます。

例えば、火災保険。


ちょと前に朝日新聞か何かで「保険料の取りすぎ」を取り上げられ、あれが発端になって来月からの火災保険料率変更や、保険契約時の「契約者の意向確認シート」取り付けなどという、私に言わせればくだらない作業が増えたわけです。


事の発端はやはり「プロでない人」に仕事をやらせたことでしょう。ありていに言えば銀行ですね。


真面目な話、火災保険の代理店手数料は自動車保険などに比して、非常に高額です。しかもほとんど保険金請求などありません。つまりほとんどの火災保険契約は「取りっぱなし」となっているのが現状です。

しかも、複数年度、特に一般家庭などの火災保険の場合は20年とか30年一括の長期契約で住宅ローンの中に組み込んでいる場合がほとんどです。担保保全とかいう名目で、ですね。まあ、この辺のお話はまたいずれ。



近頃の保険会社は代理店の規模を大きくしていく施策をとっています。素直に考えれば代理店の頭数を減らし、事務品質の高い有力な代理店に契約を統合し、保険会社社員1人の管理できる代理店数を増やしていき本体の人員を削減しよう、という狙いだと思います。


本体の人員を少人数で出来る体制に持って行くのはまあ良いとしましょう。でも、代理店の規模を大きくすることがいい方向性なのか?と不思議でなりません。


私が代理店研修生であった頃言われていたのは「自宅を事務所にするのであれば、事務所の玄関と自宅の玄関は別々にしてください」とか「事務所にはパーティションで仕切られた応接セットを用意してください」とかいう事でした。

何で?と聞くと担当社員は平然として「別個の入り口を備えた、きちんとした事務所を構えていただき、そこには来客者をキチンと応接していただくスペースも備えていただきます。そこには専任の事務員さんも1人常駐していただく。そうした代理店さんを我々は求めています。また、そうした質の高い代理店には相応の手数料率を適応させていただいています。」

はあ。テレビドラマの見すぎじゃねえの?馬鹿馬鹿しい。


来店型といえば聞こえはいいんだろうけど結局それは「契約数を追う」という事に特化した形態であって、契約者のフォロー重視を考えれば事務所は単なる事務所以上ではなく、単なる活動拠点である、という考えだって当然あってしかるべきでしょう?

ネット契約の保険がこれだけ台頭している現状を考えれば、「仕方ないから契約しておく。でもそれほど重要性を見出していないから、できることなら安く済ませられるものならそうしたい。」という風潮はアリアリだと思うんですが。
少なくとも「この人と契約したい」という積極性を契約者に持って頂く為のプレミアムをどうするか、という事を真剣に考えるべきでしょう。偉そうなことを言っていてもそれが私にあるかどうかは分かりませんが。



また、代理店の統合・大型化はいいのですが、しょせん1匹狼の代理店連中は、はぐれ者が多い(私も含めて)ですから「清き流れに似つかわしくない」というか、そういうことが不得手だから独立してきた、という事もあるわけで。


あんまり馴れない事をやらせようというのはどうかと思います。もちろんそういうことにも挑戦していただくのは決して悪いことではありませんが、気が付いてみれば「兵(つわもの)共が夢のあと」にならなければいいのですがねえ。


もう一つ言うと、事故相手の代理店として規模の大きいらしい所とあたると今まで碌なことがあったためしがありません。そういう意味でも嫌だなあ、と思っています。

2010年3月20日土曜日

事務所改装計画

今までポツラン、ポツラン、と事務所の設備什器を揃えてきました。最初は小さな机。次にパソコンラック。でも結局事務スペースと確保しないとそれ以上の作業をしなくなるので、平板の机を確保しました。
そのあとは、それらをどう組み合わせてどういう作業スペースを作り出すか、に知恵を絞るようになりました。6畳間の畳敷きの部屋が事務所ですから、とりあえずはウッドカーペットを敷いて何とかキャスター付きのイスへの適応性を拡げたり、掃除のし易さを考えてみたり。パソコンは机の上に置くことは必須にしても、その前後の作業の都合上、左右には物を置くスペースが必要だ、とか、出来ればアリコ時代のオフィスのように机の上には極力物を置かなくても済むようにしておきたいとか。
流石にトヨペットを辞めて5年、完全に独立してから3年ほどにもなると、使うもの・使わないものがはっきりと分かれてくるようになります。

そんな訳でそろそろきちんとしておきたいなあ、と。


いい仕事はいい仕事場から生まれますからね。必ずしもいい仕事場であればいい仕事が出来るとは限りませんけど。


ということで、ちょっと設備什器を奮発してみることにいたしました。セット総額では定価40数万ということですが、ソコはそれ、中古で済ませているのと、ネット時代の恩恵を十分すぎるほど活用して、輸送費込みで10分の1以下の金額でオフィス用品一式を賄ってしまえました。上の写真は今日届いた梱包状態のままの什器たちです。

せっかくの3連休なんですから、期間中の仕事もありますけど事務所の掃除と共に、レイアウトなどに時間を費やしたいと思います。もう1日過ぎてはしまいましたが。


ということで明日あさっての更新が出来るかどうかわかりませんので御了承ください。

ルポ サルベージ

今朝も早くからアレヤコレヤと忙しない一日でした。で、そうした合間を縫ってルポのサルベージ作業も同時並行です。

まずはナビゲーション。元々付け替えてあったナビゲーションですが、動いていないのなら外すしかないし、復活する見込みがあるのなら何とかしたい。

というわけで、こういう電気物でしかも輸入車となれば、まずは基本のヒューズボックスからチェックを始めます。幸い運転席下の小物棚にヒューズボックスは設置されています。

しかしチャチな組付けだなあ、これ。日本車ならもっとしっかりヒューズを咥え込む筈だけど歯槽膿漏の歯のようにグラグラしてる。

で、これを一つ一つ外して真鍮ブラシでコシコシ磨き倒し、接点復活スプレーも併用しつつ、再度組み込んでいきます。作業自体は単純なんだけど数があるから面倒くさい。途中、2度ほど電気火花が飛びましたが気にせず作業は続行。
本当はこういう作業はバッテリーを外してからやるのが基本ですので、皆さんはズルをしないで、バッテリーのターミナルを外してやってください。


さて、全部のヒューズの磨きなおしをしたあと電源オン。






変わんねえや。





でもなんか?あれ?イルミネーションが復活してるようなしていないような?気のせいかな?



耳を澄ますと何やら「フィーーーーーン、フーン、チキッ、コロコロコロッ、クーーン、フィーーーーーーーーン」と、どこかで聞き覚えのあるHDDの作動音らしき音が聞こえてくるじゃあありませんか。おお、生き返ったか?

ですが、いつまで経っても液晶画面には何の反応も出ません。うーんこりゃあダメか。

で、そのまま放置したまま事務仕事に戻り、精算業務や帳簿整理、再請求書類を作ったりなんだり。このあと出かけるに際しては一度であらかたの仕事が終わるように段取りを考え、行動ルートを考え、また、その際に必要なものを整え。

で、時間も押し迫ってきましたので、そのままになっていた工具類もルポの中に押し込み、そのまま出かけました。


すると。



なにやら「システム再起動」とか言う表示が出始め、そのうち修正プログラムを読み込んでいるとかいないとかの表示が。それが終わると「プログラムディスクを挿入してください」だって。でもそんなもの、前オーナーから受け取っていないし、ましてHDDナビにそんなものは無いでしょう。で、アチコチのボタンを押すとそのうちテレビ音声が流れ始めました。でまた、いじっているとFM音声が。でも画面は切り替わらないんですよねえ。



うーん。オネムの時間が長すぎて歌うべき歌までも忘れてしまったか?


でもまあ、変な雑音もするし、結局はHDD交換とかリビルト品に交換とかなると結局数万かかるんだろうなあ。


ということで、まずはナビを諦めることにしました。別になくても困らないし。必要な時はベンツで行けばいいことだし。





ところが今度はこのナビが外れないんだよねえ。もう少し後の人のことを考えてくれないかなあ。何とか外したけど。

ネットを見ても、純正オーディオを外してナビを付ける、という記事はあってもその逆は見当たらないんだよねえ。当たり前といえば当たり前なんだけど。
そんなこんなで今日はナビ本体を外した所までで終わりになってしまいました。明日(あ、もう今日か)の午前中には純正オーディオに戻したいなあ、と思っております。

あ、そうそう、トルクスのセットを買ってこなくては。向こうの車はドライバーだけじゃあダメなんですよねえ。

2010年3月19日金曜日

早いとこルポを仕上げなくては

昨日は午後から京都へアイの仕入れに。帰宅したときには既に9時を回っていました。
今日は1日事務仕事をしつつ、ちょっとゆっくり......、という甘い考えを持っていたのですが結局朝から終日、出たり入ったりの1日となってしまいました。
そんな中、アイがひょうんなことから長期出張することに。まあ、代車としてなんですが。

ただ、便利で可愛いアイ君がいなくなったことでとあることに気がつきました。「アイがいなくなると途端に代車に苦労する」。これですね。

いつもはこの時期、私自身としては比較的暇なので、ゆっくり確定申告をしたり、明日は何をしようかなーとか、逆にこの先が少々心配になりつつも「まあ、い つもこの時期は暇なんだから」と自分を慰めてみたりといった具合なんですが、今年は昨年初冬の頃から忙しい。なんだかんだといって割り合い仕事が途切れる ことなく今に至っています。ありがたいことなんですが。

ただ、そんなわけでアイを買ってきたものの。気になる所が無いわけではないにしても。まあ、ほどほどにキレイで、ほどほどに快調で、特に言う事もなく、快適装備はほぼ揃っている。
こんないい子なために何にもせずにここまで来てしまいました。まあタイヤだけは換えましたが。

つまり何にもしなかったのはアイだけに限らず、ルポもベンツもロードスターも。みーんな何にもせずに時は流れていたのです。アクティ君はお嫁入りしちゃったし。で、今日からアイ君は代車へと旅たったわけなんですが。

しまった。ルポに何にもしてなかったっけ。とりあえずオーディオだけでも何とかしなくちゃ。一度も洗ってもいないし。


問題その1 動かないナビゲーション。イルミネーションすら点かないので、どうやら電源そのものが来ていない様子。という事は本体の裏にあるヒューズでも 飛んだか、それともオーディオ電源のヒューズでも飛んだのか?それとも結線不良か?いずれにしても電源が来ていないことは間違い無いので、まずはここから ですね。

問題その2 汚い内装。まあ、極々普通に使っていればこれ位は仕方ないレベルなんでしょうけど。でもやはりパワーウインドウスイッチ・ドアハンドル近辺と かの、よく触る所や目に付くところくらい何とか小奇麗にしておかないとみっともないし。できればシート外して洗いたいところなんだけど、このシート、サイ ドエアバック入ってたのね。ダメじゃん。とにかく徹底的な掃除機掛けからですね。

問題その3 洗っていない外装。水垢が付き始めているし。黒い所もなんだか白っぽい。ここはグリム緑(オートグリム バンパーケア)でキチンと黒くしてあ げねば。あとはタイヤハウス内部にこの辺にはない赤土の泥がついていて目立って仕方がない。本来ならタイヤ外して掃除してあげたい所だけどソコまでやる気 力は無い。まずは泥落としだけでもせねば。

まずはそのくらいですか。で、しばらくしたらタイヤ交換ですね。ボディのごつさは重々感じるのですが、今の状態のままだとタイヤがヘタレです。コンチにするか、ミシュランか。


とりあえず、土曜日の午後にはルポにも働いてもらわねばならないので、明日中にはオーディオだけでも何とかしないと。夕方はまた出かけなくてはいけないし。

まだまだ忙しい日は続きそうです。

2010年3月15日月曜日

子供の為の任意保険

なかなか悩ましい季節です。

そう。子供の免許取得に伴う自動車保険の年齢制限変更と運転者限定条件変更を行ったことによる保険料追徴(今まではこうした保険内容の変更書類の事を「異動承認請求書」と呼んでいましたが最近になって「内容変更届出書」に変わりました)についてです。

まあ、結論からすれば「予測される危険率の大幅な修正が必要」な状態だから仕方が無いとも言えるのですが、そこはそれ、何とかしてそれを回避しようという努力も涙ぐましく行われるのです。

一番単純な方法は「乗るな」と子供に言い聞かせるという方法です。まあ一番簡単な方法でもあるのですが、一番リスキーな方法でもあります。まあ、なんと 言っても自分の子供ですから、自身がそうだった様に、親の言うことなど聞く筈もない事は親御さんの方が重々承知しているはずです。
昔はこれに伴うグレーなうわさも絶えませんでしたが、今では「仕方が無いから、特例として条件に当てはまる事案に関しては保険料の按分金額分はに応じて全額ではないけど払ってあげましょうか」的な対応をするようになりました。詳しくはご自身の御担当に聞いてください。

また、これも昔からよくある方法で、お父さん(お母さん)の保険の名義を子供に変更してしまうことで、割引等級を子供に引き渡してしまう、というやり方が あります。昔で言えば、親御さんの名前をどのタイミングで消すか、という事に腐心したものですが、今では年内に一回、もしくは更改の時期に同時に異動をし てしまえば「同居の親族間」であれば保険の名義異動についてはあまりゴタゴタが起きることなく名義を変更してしまうことが出来るようになってしまいまし た。

また、ここまでするのもどうかとも思いますが、実際にやっていた人がトヨペットにいた方法として、「ほぼ乗らない車を1台用意しておいて、それに最低の内容だけで保険を掛けておき、割引等級だけ進めておく」というやり方もあります。
ただ、果たしてそこまでするか?という道義的な問題も多分に含んでいるやり方ではあります。一応保険を掛けるにあたっては、「存在する車であること(でも 車検の有無までの確認はしていないのが現実)」という縛りはあって、まあそれに抵触しないとは言ってもですねえ。まずいと言うかよろしくないでしょう?
でも恐らくそういう事をしていた方が少なからず居たものと見えて、随分前に「年間最低保険料はいくら以上」という決まりが出来てしまい、そうまでして等級を進めるためだけの契約を持っている意味は薄れてしまいました。

その他、少しでも保険料の上昇を回避する方法として数年前まであったのは「子供特約」と呼ばれた特約です。つまり同一生計子供なら、年齢条件をばっさり異 動しなくとも、子供が乗るだけという「子供の年齢だけ」をもう一つ余分に設定しておく、という回避方法です。でも、結局事故が多かったのでしょう。この特 約は消滅してしまいました。

何人かお子さんのいるご家庭ですと、等級をお子さんに引き継ぐやり方にも限度があります。このため、複数所有新規割引を使うやり方考えられます。とある1 台が11等級以上の割引なら、複数所有ならば、と言う理由付けで本来6等級から始まるべき保険の新規契約を7等級から始められます。

最近は、別居の未婚の子に関しては家族限定さえついていれば「年齢条件の変更の必要なし」というものが登場して来ました。
つまり、「住所が同じでない子供の分は、おまけとして補償範囲に含めてあげる」というべきモノです。まあ、それほど乗る機会もないだろう、という保険会社の読みもあるのでしょう。
地元から他所の学校に進学するお子さんをお持ちの場合は「キッチリ」と住所変更をしてください。その先で車に乗ろうとさえしなければ(というか、そこに車 を持っていったとしても実態を把握しようがないということもあったりする)、年齢制限変更なしで、そのまま保険が有効に出来ます。

ところがここには抜け道があります。
仮に、他所に出るということがなくても、住所さえ違っていれば、という事も成り立たなくもないから。「そのほうが学校に近いから」「そのほうが通学に便利だから」、親戚の家に間借りしている、と言われれば「はあ、そうなんですね」と言うしかないじゃあないですか。実際。
まあ、この変になると限りなくグレーという事になってきます。もちろんその実態を知っているならば、代理店としてそれに加担することは出来ません。だって、保険のありうるべき姿としての実態にそぐわないですから。


ですので、あんまり代理店をグレーな境界線上に引っ張っぱらないようにしてくださいね。あくまでもこれは「そういう解釈も成り立たなくも無い」と言うだけのお話ですから。SF(「サイエンスフィクション」ではなく、「ソーシャルフィクション」)と思ってください。


ただ、一番これがあるべき姿だと思うやり方は、「自分で働くまではクルマなどに乗らせず免許も取らせない。で、自分の働きで保険料が払える状態になり、そ の上で21歳になったら(21歳以上限定以前・以後とでは保険料に随分差が出ます)自分で保険に入らせる」という形ですね。
それまでは年齢的に言っても体力が有り余っている時期ですから、自転車か原チャリで十分な気がしなくもありません。自分自身を振り返ってみてもね。

2010年3月11日木曜日

人の車検制度

車を運転するということは極めて社会的な行為です。
公共の場を、質量1トンを超えることも珍しくないその機械に、人間の出せる筋力をはるかに超える出力を誇る動力源を搭載したうえで、その運行や管理を全くの個人の判断に委ねているのです。
だからこそクルマは面白く、人々を魅了し続け、今もなお発展途上国(とは既に言えないとは思いますが)の国々で爆発的に増殖中です。

その魅力の源泉はもちろん「運行・管理が全く個人の判断に委ねられている」(規制は在るものの)というところでしょう。

国としては、個人の管理の手に余る事態を考慮して「車検制度」なるものを創設してあります。基本的には「車両の運行に当たって、一定基準を満たす安全且つ 正常な状態であるのかどうか」というのが車検の本質なので、本来なら修理をする機会は別であるべきなんでしょうけどね。まあ、それはともかく何とかかんと か紆余曲折はあるものの今現在まで車検制度なるものは存続している訳です。

と、ここで本題に入りますが、流石に「ああでもない、こうでもない」と長年に亘って散々いじくり回してきた成果もあり、クルマのほうの機械的故障は随分少 なくなってきました。これを受けて車検制度の検査期間も初回2年だったのが初回3年の車検期間となったりとか、自家用車の法定6ヶ月点検が無くなったりと かいうことがあるわけです。

ところが、これらの事を「車検以外の法定点検はなくなった」と思いこんで車検しか受けない方々や、「車は壊れなくなった」と思いこんで、故障をしたことについて怒る人ですとか。
また、まだこの辺ならいい方で、ひどい事例では「新車を買ってから、一度も車検を受けずにそのまま10年乗る」(実例)という猛者も出現するなどと、もう こちらの想像をはるかに超える人まで出る始末です。「だって、新車なら10年乗れるでしょう?」とケロッと言ってのけますからね(実話)。
まあ、考えさせられなくもないのですが、確かに150万払って新車を買って(この時の人はデミオでした)、10年何もせずに(自動車税さえ払わず)そのまま乗るのと、一般的な管理をしていき10年経過するのとでは確かに維持費トータルでは雲泥の差が出るでしょう。
ただ、お金以前の問題で「自動車を所有し、一般道でそれを運行すること」という基本的な「人としての資質と自覚」の部分で明らかに欠けると思われる人は「御退場願うしかない」と思うんですけどね。


また目に余るほど運転マナーに欠ける「おさる」なドライバーも少なくありません。どう見ても「明らかに人としての基本性能が低すぎるだろう?」と首を傾げることが少なくないですからねえ。
お仕事上では、そういう方々とのお付き合いは「はっきりとお断りする」のでいいんですが、道路上で遭遇するのは避けたくても限度がありますし、逃げるしかないというのもどうかと。



ということで御提唱したいのが「ドライバーの車検制度」です。

講習には必ず自家用車に乗って来い、という事にして、普段どういうクルマで、どういう乗り方をしているのかを審査します。
で、「まともに運転できない」「運行者としての基本的な資質に欠ける」という判断がなされた場合には「騎乗停止」処置や「調教再審査」措置が採られます。
あまりにも酷い時は、馬なら「金タマを取っちゃう」こともするんですが、人間では流石にまずいでしょうから、その時はどうしよう?ロボトミー手術?いやいや。
で、馴致期間が終わった後の一定期間は執行猶予状態にして、何かあると、その時だけは「減点倍額」とか。
うーん、考え出すと、妄想が膨らんで楽しくて仕方ありません。こんな制度改定案を真面目に警察庁が出してきたりなんかすれば随分警察の好感度も上がるような気がするんだけどなあ。もっと本音で喋ろうよ。

あと、出来れば原付バイクもいい加減、5年に一度とか10年に一度とかいう間隔でもいいので車検制度を考えてもいいのでは?と思います。白煙を鬼のように ばら撒いて、煙幕か?とも思ってしまう爺さんや婆さんの原チャリの後姿を見るにつけ「いい加減、整備位しろよなあ」と思ってしまいます。セニアカーの代わ りとして原チャリを駆使する年寄りは、地方にはわんさと居るので移動手段を取り上げるつもりは無いのですが、動いて内はOKと思っている人も少なくないの で、これ位は必須かなあ?と。

2010年3月7日日曜日

ディーラーでの日々

今となっては全て過去の話になってしまいましたが、私が在籍していた頃はこんな感じでした。

朝はそれでも8時半には出社している、というのが決まりでした。で、私の自宅から営業所(途中から「○○営業所」といういい方から「○○店」という呼称に 変わりました)までは平日で40分ほど、土日でも30分ほどもかかるところでしたので、平日の場合はそれでも7時半過ぎ。うーんそれでも7時45分ごろに は起きないと間に合わなかったような感じですね。つまりは起きて5分後には身支度をしてクルマに乗っているということ。

当然朝ご飯など食べている暇はありません。まだ当時はタバコを吸っている時期でしたから、一服くらいしていたかもしれませんが。

で、毎度の如く8時半ギリギリに出社です。で、そこから展示車を洗い(当然のように洗車機に入れています)、所内を掃除して、9時に朝礼。そこから、今で も何をそんなに喋ることがあるのかよく憶えていない営業会議に入ります。会議室は2階にありましたので、まるで死刑台に登るような気分でしたね。
で、これが長いときには1時間とか2時間とか。ですから会議が終わると10時とか10時半というのはザラでした。事務のお姉ちゃんには「何をそんなに話を することがあるんですか?」と聞かれても、話を聞いていないので答えようがありません。というより聞きたくもないので終わった瞬間に記憶が飛んでいる、と いうほうが正解です。

酷いときには会議が終わるとお昼なんて時もありました。それでいきなり「お昼の報告」がありますから、これまた酷いものです。何を報告するって言うの?営業時間なんて無いも同然なのに。

営業会議(朝のミーティング)のうろ覚えの内容は、まず、今日の受注予定の書き出しと、昨日までのホット(1週間とか10日くらいで結論が出そうな見込み 客の事)の状況、商談予定先の確認。あとは見込み客の進行状況報告というところでしょうか。あとは今週の各自の目標台数の確認と、ああでもないこうでもな いという所長の愚痴とも何とも付かないお説教くらいだったかなあ。

新車販売に関しては、成績判定基準が「月内に何台新車登録が出来るか」ですので、それに先立つ車庫証明が間に合う最終提出期限日が近くになると、空気がピ リピリしだすことになります。あと何台、とか、この話は車庫証明だけでも先に貰えないか?だとか。お客さんの側からすれば、こんな話が中で行われていよう 事など露知らないことでしょうけどね。
で、何台足りない、とか言うと「誰が何台、あの人が何台」と台数を割り振り始めるのです。別にそれをやったところでどうなる訳でもないのですが。まるでどこかの国の補正予算みたいなものかもしれませんねえ。今にして思えば。

絶望的に足りない時にはどうするか?
どうやったら基準台数にまで持ってくることが出来るかを話し合うのです。と言っても、こんなところで会議なんかしていたって台数が出来るわきゃないだろう、とは思うのですが。でも何か方策は無いか?と上司は真剣でした。馬鹿馬鹿しいにもほどがありますが。
で、一度だけ真顔で「それが分かっていれば既にやってますよ」ってニコリともせずに返答してやったら「お前はもう下に行ってろ」って言われた事があります。これほんと。
会議の途中で「カタログが欲しいという方が見えてます」なんて呼ばれると会議室へ戻って来た時が大変です。いきなり「買ってもらったか?」ですからね。この人頭おかしくないか?って真剣に思いました。

そんなこんなで、やっと会議が終わると、もう時間はお昼近くです。もちろんこんな所に長く居たくはありませんから、さっさと出かけます。だって、事務所に用事など無いですから。
で、その後、営業所では地区本部と本社へ3時の報告と6時の報告があるわけです。まあ、3時の報告は営業所の方で適当に済ませていたはずですが、6時の報 告の頃には電話がかかってきます。「1回、締めをするから帰って来い」というわけです。別に帰って何があるわけでもないんですが。
でも実は報告の時間はこれだけではなくて、8時の報告なんてのもありました。土日の別名である「イベント」になると10時の報告なんてのもありましたねえ。

ちなみに、報告事項というのがこれまたいっぱいあるわけです。受注台数に可能台数(登録可能の意)、ホット発生件数に査定件数。車検予約に法点(法定点 検)予約に無点(無料点検)。携帯電話に新規保険にトヨタカードなんてのもあったなあ。あとマイラインがどうたらなんてものもありましたねえ。流石にドリ キャス(セガのゲーム機で「ドリームキャスト」のこと)の販売台数報告はなかった気がしますけど。あれはAUの方でやってたんだっけか。

で、呼びつけたついでにこれからの訪問予定と商談予定を聞かれるわけです。おまけに今日の今までの状況と「あと何台は(受注報告を)入れたい」というお話ですね。これが6時半とか7時の話です。
で、これからが夜訪(夜間訪問の略)と呼ばれる夜の営業活動の時間です。何もなければ事務仕事という事になりますが、大概事務所内の空気は澱みきっていますので仕方なしに夜の闇へと消えて生きます。
既に商談予定のアポでも入ってた行く先ならばともかく、こんな時間にいきなり行って買ってくれといわれて喜ぶ方がいるはずもなく、大概が馴染みのお客さん のところに行って遊んでくるだけか、夜のドライブをしているだけなんですけどねえ。セールスの中には自宅に帰って晩御飯を食べ、お風呂まで済ませてさっぱ りして営業所に第二の出勤をするために帰ってくるという人もいましたね。

で、早ければ8時半くらい。普通は9時半とか10時くらいになると、そろそろ「今日の締め」をするから帰って来いと連絡があります。もっとも電話の最初で 「どうだった?」と必ず聞かれますから、あちらとしては聞きたいところは既に聞いているはずですから別に帰る必要も無いはずなんですが。

で、帰るのが面倒くさい時には「まだ商談中です」とか、「まだお客さんのところなんで」といって電話を切ろうとするんですが、最後に「条件の事なら出来るだけの事はするから、何時でもいいから電話をくれ」と必ずといって良い程言ってきます。うるさいなあ、もう。

で、やっと静かになると自分の事務仕事が出来るので、用事があればそれから営業所に戻って自分の時間がやってくるというわけです。

毎日がこんな感じだったので、大概帰りは10時以降。家に着くのが11時とか、11時半とか。そんな感じでしたねえ。今はそれほどでもないみたいですけど。
お客さんの側からすればどうでもいい話なんですけどね。ですけど、私はこんな感じで毎日を過ごしていました。よくやったなあ、と思います、自分でも。でももうあんな馬鹿馬鹿しいことをやらされるところには戻りたくないなあ、というのが本音ですね。

それは無いでしょう 朝鮮学校無償化

百歩譲って高校無償化はともかくとして。別に朝鮮学校まで無償化する義理はない。

こう思います。
私立高校も同様で。やるなら国公立だけでしょう。せいぜい。
わざわざ公立があるにもかかわらず、願って私立に行ったんならそれは自身の選択です。

元々義務教育期間でもない(義務教育になったの?)高校を無償化だなんて。
それこそ少子化を前に、職場を確保せんがための日教組の策なんじゃあないの?と疑われても仕方の無いところでしょう。

これについて「らかす」さんでは「東京新聞」の記事を取り上げられている訳ですが、これは着目点が違いすぎます。
実態を知ってからとは仰いますが、それ以前のお話です。別に外国人の学校にまで補助をしてあげる道理を全く感じません。日本人国籍をとり、日本人としてこれからもやっていこうとする子供ならばともかく、わざわざあちらの人が設立した、あちらの指導要領を行っていく学校なのですから、自分たちで負担するのが当たり前でしょう。

実際、新聞記者が取材に来るとして、もちろん取材目的は聞かれるでしょう。ならば、初めから答案を渡されているような取材になるのに決まってるじゃあないですか。想定問答集を用意してね。
「北朝鮮と同じ教科内容なら日本の大学に入れるはずはない」といいますが韓国語の問題だってあるくらいですよ?それ以前に定員割れしている大学だってあるくらいなんですから、別に入れないことはないでしょう。


無償化しても良いと思う方は、個人で寄付金でも何でもしてあげればいいかと思います。別にそこに税金を投入する必要は感じません。そうでなくとも、いくらでも優遇している部分はあるのですから。

まずはキチンとパスポートを発行させ、外国人登録証の携行を義務付け、ビザをキチンと取得させるようにするのは先決だと思います。この国で生きていこうとするのならば、それなりの通過儀礼を経てからするのが道理でしょう。
居心地が良いからといって、いつまでも人のふんどしで相撲をとらせるようないい加減きりにすべきです。

勝手に自動車関連の税金を考えてみる

基本的にこれは自分の都合のいいように考えてしまう部分があろうかと思いますので、その辺は御容赦ください。

さて。
基本税金というものは受益者負担とか、公共財の応分の負担のためとか、所得の再配分とか色々な理由付けがあります。ただ、クルマ関係に長く居る者の感覚と しては「そういう制度があるから、貰える所からは貰う」という、いわば保険で言う「前年同条件での更改」が続いて来てしまっているだけのような感じが拭い きれません。

話は変わりますが、この「保険の前年同条件」。内容の見直しなんぞ、やってしまえば大した手間ではないと思うのですが、契約者側からすると「またぞろ面倒 くさい説明を聞かされるかと思うと......」と言う心理的な負担が大きいのかもしれません。原因の一つには「説明が出来ない」代理店(使用人)が多数 を占めている事ですとかね。

みんカラは商業利用は禁止されているはずですからそういう広告もできませんが、無料相談くらいは受け付けてもいいのかな?と思わなくもありません。なんかあまりにも思い込みの強い事例ですとかを目にするとね。まあ、それはともかく。

話を元に戻して税金なんですが。

複数所有をしている者からすると、どうも納得がいかないのが所有しているだけでかかる自動車税と道路の痛みを応分に負担するべきだとか言う重量税です。近頃では炭素税などという物も画策している様で。

基本的に、税金などというものは「無いこと・足りないこと」を前提にして予算を組むのが筋でしょう、と考えている(国債を容認するという意味ではなく)私としては、今までの課税科目を温存した上でもう一つ上乗せなどというやり方には納得できません。
それをやりたいのであれば今までの課税項目を精算して、自身の税金の使い道をも再設計した上でなされるべきでしょう。

例えば、炭素税なる物を考えるのならば、基本それは二酸化炭素排出に関わる対策なり低減促進に関わる分を応分に負担してもらう、という目的のはずです。つまりは二酸化炭素排出量にキチンと比例負担されるべき、という事です。

だったら一番簡単な方法は「ガソリン(に限らず燃料全般の)消費に比例すべき」ということ。

つまり燃費が悪くとも乗らないのならそれなりだし、燃費がよくとも乗る量が多ければそれなりに多く負担してもらう、という方法。そのためにガソリンがレギュラーで150円/ℓになろうとも200円になろうともそれは仕方の無いことでしょう。
ただ、その代わり「自動車税」だの「重量税」だの「揮発油税」だの「ガソリン税」だのというものは全廃する。これが筋でしょう。で、これを地方税として、 税収のあった地方の道路の円滑化や交通量の増大に対する対応、再舗装による走行抵抗の削減に回し、二酸化炭素低減に寄与させる。また、高速道路無料化の財 源にも回す。
「税収が少ない」=「利用者そのものが少ない」・「必要度そのものが低い」という判断を、非情と言われようがなんだろうがするべきでしょう。所得の再配分 も結構ですが、過度な再配分は不公平感の促進にしかなりません。また、身の丈に会わない道路整備をしても維持費もかかるわけですし。
某面白くもなかった芸人知事は執拗に道路財源云々と言っていましたが、道路作って工場誘致したら、せっかく今まで残ってきた観光資源や農業資源が台無しだろう?と思ってしまうんですが。どうせ「整備された」、どこにでもある小汚い観光地になってしまうだろうし。

道路の痛みをいうのならば、重量税をキチンと徴収するのは良いと思います。ですが、妙に自家用車に過大な税負担を強いている今の税体系では「不公平感」が 大きすぎます。キチンとダンプなりトラックなり工事用車両、トレーラーなりといった「舗装道路に優しくない」車両にはキチンとその使用料を負担してもらう べきでしょう。
ただ、道路の痛み具合を考えると、それは使用量に比例するべき、ともいえます。私のような複数所有の場合は「どうせ一度に乗っているのは1台だけ」なの で、「道路の補修費用を複数台分負担する」のはどうにも納得行き難い所があります。となればやはり使用量に応じて、つまり燃料課税が一番理に適っている様 な気がします。重量車はそれだけ燃費も悪い訳ですから。

自動車税にしても、あるいは、例えば旧自動車税のように3ナンバーになると税金が急上昇する、という体系に戻すのも良いかもしれません。排気ガス規制値だ けは通過している「大排気量・超重量車」は如何なものかとも思いますので。もしくは「5ナンバー」という規制値と「軽自動車の区分」をもっと「(本来ある べき)エコカー」という枠内でもって再設定するべき時期であるようにも感じます。


一つにこういう枠を改正出来ない理由として「予算が組めなくなる」という事をいうのでしょう。
ですが、たかだか政権与党が変わっただけで、今まで80兆円規模程度であった国家予算が、いきなり90兆超えの対前年1割を超える予算を組んでしまえる (しかも不足分は全て赤字国債)んですから、やってやれないことは無いはずなんですけどね。しかも一旦組んだ予算をある意味反古にする「補正予算」を年に 「第1次....」、「第2次....」と性懲りもなく組んでしまう(組んでしまえる)んですから。

どうせ「史上最悪の最低与党」としての評価もほぼ間違いナシなんですから、イタチの最後っ屁ではありませんが、ここらで一発かましてもらいたいものです。

2010年3月6日土曜日

アイのタイヤに悩む マイファーストコンチ


うーん、と悩んで、どうしようと思いつつ、しばらく放っておいたアイのタイヤ選び終着章です。

結論 コンチネンタルにしました。

で、正解です。これなら十分納得できる範囲です。
ピレリは以前履いたことがあり、それほどいい印象がなかったので消極的選択肢の一つでしたが、コンチネンタルならおすすめ出来ます。

今までのアイの挙動はサスが妙に柔らかい印象で、段差を超えると「ドサッ」という擬音がぴったりな挙動をしていました。もちろん空気圧は一番最初の給油の時に調整しました。
色々アチコチ見てみて感心するところも多いクルマなんですが、ただ一つ、その足回りというか挙動だけは感心できていません、というのが本音だったんですね、実は。買ったばかりで悔しかったので、書くに書けませんでしたが。
まあ、結論からすれば「こんなものなのか」とね。MRの軽規格なら仕方ないのか、という諦めに近い感じ。

ただ。それでもある程度の期間を共にする車ですから、タイヤは換えておこうと。幾らなんでも酷い状態だったので。

タイヤがどうせヘタレ状態なのはわかりきっていたことではありますが(後ろがブリジストンのスニーカーかかんか、前がダンロップの何かで、スリップサイン が出ていないというだけのほぼ坊主状態)、それはともかくフロアが硬いこともあり、足回り関連だけが妙に柔らかくぶるぶる動いていうような感じです。今ま では。
そんな訳で、なんか妙に車酔いしやすい感じでした。

で、タイヤを換えて最初の印象。「うん、これならいい」。

ドサッという動きも、結局はヘタレタイヤのペラペラサイドウォール(もしくはヘナヘナトレッド。もしくは全てペラペラ?)が根性なく潰れていたのでしょう。本当にただの風船状態だったということですね。
いや、でもかなりの頻度で「タイヤを換えると車の印象がガラリと変わる」ことは経験しているつもりではありますが、ここまで変わるとは。これだからタイヤ 交換は止められません。もう病み付きになります。自分の車じゃあなくても、タイヤ交換の仕事を受け付けるの大好きですから、私は。


10日ほど前に、結構まとまった雨量の雨の日がありました。あの時はアイに乗っていたので、「そろそろ雨季に入るから、このタイヤじゃあまずいよな」と感じていました。で、意を決してコンチネンタルを発注したのです。
ちなみに「3」の方だと前タイヤのサイズがありません。出来れば前後同ブランドで揃えようと思っていた為に今回は前後とも「EP」にしました。

それが昨日やっと配送されてきましたので、そのままアイに積み込んでタイヤ屋さんへ。「コレにしましたので、今から換えておくれ」と頼みました。
コンチを作業場に運ぶ為に手にとった時の最初の一言「コレはしっかりしたタイヤですねえ。」手に取っただけでそんなこと分かるの?まあ、経験の分量が違いすぎるから分かるものなのか。

いつも見ている作業なんですが、今回はアイに採用しているホイールも相当変わっているためか「ハメ換えし難く、空気を入れても素直にリムにゴムが嵌まっていかない」という、横で見ていて相当難儀な作業となってしまいました。
普通なら2.4位まで空気を入れてやればいくらリムの硬いミシュランといえど「パッツン」といって最後にはリムに密着してくれるのですが、コンチはテンパータイヤ並(4.0くらい)な所まで入れてやらないと最後のところが入ってくれません。
しかも、4.0まで入れておいてしばらく放って置くとそのうち「バンッ」と弾ける様な音を立ててリムにはまるのです。おおー怖。

バランス取りも曲者です。タイヤ屋さんの言うには「空輸モノと船便モノ」があるそうで、空輸モノならコンテナに積み込んである期間もそれほどでもないのですが、船便モノは積載期間が相当長期間に及びます。
ちなみに今回のコンチは「おフランス物」でした。という事は地中海を渡り、スエズ運河を越え、中東諸国を迂回し、インド洋から東南アジア諸国を回遊しそこから北上してはるばる日本までやってきているのでしょう。
よくタイヤラックなるものが売られていますが、あれってタイヤを立てているでしょう?あの立て方が一番タイヤにとって負担がないということらしくて、ああしているそうですが、船便のコンテナでは横に寝かせてるのでは?ここは未確認ですけど。
まあそれはともかく、保管状態が長く、少しでも積み方がずれると、トレッド面の変形が「ママ、ある」という事らしいです。空気を入れた状態で持ってくるわけではないですからね。
というわけで、「リムの変形はないけれど、どうもそういった関係でトレッド面が若干たわんでいるっぽいので、出来れば少々タイヤを暖めてからタイヤの慣ら しをしてください」とのこと。ホホウ、それはどのようにしてやるのですか?「50キロほど走ってもらってタイヤを暖めてからスラロームをしてもらうんで す。ただ、熱を入れれば変形が元に戻ることも十分考えられますけど。」了解です。

というわけで、昨日は浜名バイパスを往復して少々タイヤを暖めてみました。


で、投稿の最初の所の「いいじゃあないの、コレ」になるんですね。柴田家初のコンチ採用例になりました。今まで情報の御提供を頂いた方、ありがとうございます。コンチで正解です。今度からはミシュランかコンチで悩むことになるでしょう。

次に控えているのはルポ君ですね。彼には今ピレリP6000が嵌まっていますから。全くたいした印象がなかったのはピレリによる所が大きいかもしれません。それを楽しみにして仕事をすることにしましょう。

2010年3月5日金曜日

メーカークレームでの対応

これはどこかで書いたことがあるかもしれませんので、既にお読みになった方にはごめんなさい。


これは「お里」でその対応が分かれるような気がするんですが、クレームに対する対応についての感覚です。うちの嫁さんの実家ではフィットに乗っているので すが、これは近所のモータースから買ったクルマです。ディーラー側からすれば「○○モータース」に業販をしたクルマ、という事になります。

で、これはフィットではよく見る症例なのですがドアミラーの付け根の塗装が剥がれてきていました。これに対して、そのモータースが採った対処法は「タッチペンで照れ隠し」です。ついでに「いいら、こんなもんで」というコメントつきだったそうです。

言えねえ。こんな言い草はねえよ。

そのおっさんからすれば近所の数ある中のうちの1台に過ぎないのでしょうけど、買った人からすれば150万円からの金額を出して買った大切な1台のはずです。しかも初回車検程度の期間でそうなったということですから。

何でか知りませんが、私のところに車検を出す訳でもないのに、そういう文句だけはキチンと伝わって来るのが困り者です。
そこでピンと来たのは、初度登録5年未満だったということもありますので「これはメーカークレームの対象部品になっているのではないか?」という疑いです。結果、フィットは片側だけでなく両方のドアミラーの付け根が新品に交換されて帰ってきました。



私は新車販売の部門しか経験していませんので、「お客さんからの苦情・問い合わせ」は、直接私の携帯電話宛に届いて来るのが日常でした。まずお話を聞き、私の説明で、事が済む内容であれば直ぐにそこまで行き、「こうこう、こういう訳なんです」と説明しました。
また、そういう類いのクレームでない、製造時の問題であったり、数ある製品チェックをくぐり抜けてお客さんの目の届く所まで来てしまったようなものについては

「メーカーのお客様相談室に電話をしてくれ」

と言うのが常でした。

なぜって、仮にサービス課に「そういうことがあったから何とか対処してくれ」と言った所で、彼らにとっては「自分が直接言われている訳ではない」ので、「何時まで経っても進展しない」のが常なんです。結局面倒くさいだけなんですね。
クレーム情報を回して、静岡にある本社のサービス部と連絡を取り、赤伝を切って
どうのこうの、とね。で、また、そういう情報が回ってきた、という事を本社でカウントしているらしいんです。そうすると、あそこの営業所はお客さんからのクレームが多い、という評価にも繋がる(らしい)。

馬鹿馬鹿しい。結局ワリを食っているのはお客さんじゃあないですか。

ということで、初めは苦肉の策だったんですが、いつも常用していたのは「販売店の本社のお客様相談センター」などという中途半端なセクションではなく、「トヨタ自動車のお客様相談センター」に直接クレーム情報を入れてくれ、と逆にお客さんを誘導する、という方策でした。「これが一番早いし、後々の為にもなります」とね。

これだと、トップダウンで情報が本社に来ます。「アンタントコは何をやっているんだ」という感じでしょうかね。知らないけど。で、どうせ本社のサービス部なんてところは暇なので、それが直ぐに私のいる営業所のサービス課長宛に

「こういう苦情がメーカーに入っている。どういう初期対応をとり、どういう経過になっているのか直ぐに報告書を出せ。」

と、来る訳です。で、私がサービス課長に呼び出され、「柴田、こういうことを言ってきている人がいるようだけれども.........」となる訳ですが、 こっちは最初からお客さんとグルになっているわけですからね。「ああ、結構反応が早いですねえ」となる訳です。「で、どうしてくれるんですか」と直ぐに対 応策を引き出せます。ことが公ですから動きも早いし、小手先で済ますこともありません。

結局現場でどうのこうのとやっても、その処理は内々でやるとか、なんかの伝票と一緒にして処理しちゃうとかしてるわけです。実際は。じゃあ、お客さんにも よく、サービス課にも負担でないやり方としては何があるか?といえばトップダウンで指令が来る方法しか思いつかないんですよね。これならおおっぴらに動け ますから。じゃあ、「この部品を交換することによって納得してもらいました」、とかでも「どういう理由をつけて報告書を作ろうか」ではなく、「早く対処し て、その経過を報告しろ」ですからね。

中にはトヨタのほうから担当者が来たこともあります。
決して製造ミスを認める発言は口にはしません(もちろん、こちらもそこまでは期待していない)でしたし、口が裂けてもその場でそんなことは言えないでしょ うけど、お客さんとしては「販売店サイドがそこまで動き、トヨタもそれに対する動きをしている」という事が溜飲を下げてもらうこともあるわけです。「何か あったら、ここまで連絡が欲しい。直接で構わない。」と言って、その時にはその人(トヨタ車体)の名刺も預かりましたしね。

そこまで来れば、そこは大人の世界ですし。トヨタ(の従業員)にしたって、迂闊に言質を取られるような事は言えないですから。


例の事件では「販売店からの情報が届かない、届いていない」というコメントも出てきていましたが、クレーム情報の取り扱いというのも、個々の努力とかじゃあなく、システムとして吸い上げる仕組みを考えなくちゃいけないのでは?という気はします。

2010年3月3日水曜日

急加速について

古館がしたり顔で「電子制御の機器の塊のクルマが.....」とさっき言っていました。

そこで、ふと思いたったのがトラックの運ちゃんがよく使っている超強力な無線機です。私は何度か経験があるのですが、特定のトラックに近づくと私の車の、演奏中のCDプレーヤーが彼らの無線の会話を中継し始めるのですね。雑音とともに。

「何だこれ?ええ加減にせいよ、こら!」

といっても彼らに通じるはずもありません。まあ、最近は無線よりも携帯電話片手におしゃべり中の運ちゃんをよく見かけますが。
で、あれって、今はどの程度のものが強力という部類になるのか詳しくありませんが、セールス当時に無線好きな人から聞いた微かな記憶によると「20~30kmは楽に飛ぶ」なんて話だったような気がします。

うーん。強力だ。

さて。それはさておき、最近の車なんですが。
近頃は、電機メーカーの生産するプロセッサーも、車用とはいえ今時8ビットだの16ビットだのなんてものは作ってくれていないようで、そのほとんどが32ビット製品なんだそうです。そこまで用も無いのに。
で、メーカーとしても同じ物を使ったほうが結果的には安上がりということで、パワーウインドウの作動ですら32ビットのマイコンチップで制御しているという、とんでもなく贅沢なことをしているようです。

ここで問題なのが「高性能な奴ほどノイズを拾いやすく、またノイズを出しやすい」らしい(あんまり詳しくないので)ということ。



もちろん、車のメインコンピューターは、このノイズ対策と思しき分厚いアルミダイキャスト製っぽい金属製のケース内に収められている状態です。
以前はこれが助手席の足元とか、ダッシュボードの中にあったわけですが、ここ10年くらい前から「ハーネスの削減」を目的として、「制御したいものの直近 に置く」=「エンジンルームの中にコンピューターが設置されている」事が珍しくなくなりました。もちろんノイズ対策は完璧になされている、とは言います が。

いいのかな?あれ?

という事で、私が疑っているのはこの3つが悪い状態で重なり合うことは無いのか?という事です。
1つは超強力な無線等の外部からの電波攻撃。
1つはノイズを、より拾いやすい高性能チップ。
1つは制御コンピューターそのもののエンジンルームへの設置。

もう一つ言うなら近年、チップの性能が上がった故に、処理できるデータが飛躍的に増えたことにも起因しますし、環境対策という事でエンジン周辺に設置され るセンサーの数がかなり増えていることにも因る、追加追加で構成されているっぽいエンジン制御プログラムの錯綜によって、「美しくない」プログラムになっ ているのではないか?という事です。
どこでどう枝が出ているか、追加修正の塊のプログラムは、そういうバグが非常に掴みづらくなっているでしょうから。


今はどうだか知りませんが、かつて、外国勢メーカーは電波ノイズのテスト場として、よく東京タワー周辺を試作車で流して、誤作動が無いかどうかのチェックをしていたなんて記事を見かけたことがあります。


原因があるとするなら、この辺じゃあ無いですかねえ。

一時、かのビルゲイツが「クルマの制御OSにも国際標準(?)を」なんて言って、クルマ用のウインドウズがあるから、「これを全てのメーカーが使うべきだ」なんて言ったことがありました。
流石に各社「それは結構です」ときっぱり断わったそうですが。ウインドウズで動くクルマなんか怖くて乗れないってーの。大英断ですね。
それをやりたいんなら、まずゲイツ君のレクサスのコンピューターをウインドウズに置き換えて。ついでに「ウインドウズ インサイド」なんてステッカーを貼ってあげて。それでテストしてからにして欲しいなあ。見たくもないし近寄りたくもないけど。

実はアメリカでの事故車は「ウインドウズOSへの、載せ替えテスト版」車だったとかいう落ちはないですよね?