2010年6月27日日曜日

潜在顧客という幻想 日産・マツダetc

何処そこのメーカーのファンを公言する方は珍しくありません。代々日産車ばかりで、とか、ロータリー大好き、とか。スカイライン一筋とか、ロードスター最高なんて仰る方もいたりします。これは買う側のお話。

では売る側からすると、こういう方々はどのように映るのか?


そう、言っちゃえば単純に「潜在顧客」としてカウントされています。マツダがロードスターの記念イベントを打つのもそれでしょう。とくにメーカーとしては。先日の20周年イベントも「協賛」ではなく「主催」であったはずですし、あの場で「ND(この型式になるかは不明)」型の開発が発表されたのも、その一環のはずです。少なくともイベント予算確保のプレゼン上はそうなっていたかと。


でも、実際の販売現場に居た人間からすると、「
実車を前にしてよーしゃべる人ほど買わない。というか、黙ってジッと見ている人の方が「確度は高い」と思ってます。



確かにファンというのは大事にするべきなんですが、ファンには2通りあって。


一つは、スカイラインだと言われれば。新型が出たよ、と言えばウンも寸もなく2つ返事で「じゃあ第一号車で持ってこい。2番なら要らんぞ。」と言ってくれる方々。これは確実に数が見込める分です。


じゃあ二つ目は?

常々「好きだ」「ファンだ」「昔っから.....(以下略)」とか言ってくれている方々なんですが、あまりにも思い入れとその熱量が高いので、スカイライン等という名前だけでは満足してくれない層です。
その中味までが詮索の対象で、「あそこがどうの」「やはりストレート6が云々」「丸目のリアテールが......」「サーフィンラインは良かった」などと延々と言われて、結局と言うか最終的には「これは思っていたのとは違う」と来る。付き合わされたほうとしては堪りません。

つまり、延々とその愛情の対象に対して情熱を持ち続けているものですから、好きなことは事実なんですが、買うという行為に至るまでのハードルが高いといったらいいのか、審美眼が育ちすぎていると言ったらいいか。


で、結局は買えないんですよね。得てして。メーカーとしては新車が売れなきゃあ話になりませんから、こういった層はお金にならない。

でまた、往々にして次の新車を出すと「前の手の方が良かった」なんてこきゃあがる。次に期待、とかね。

メーカーってかわいそうだなあ。

ありがちな事例として、結構こういう層に向けて焦点を絞って次期型が開発されている例は枚挙に暇がありません。比較対象が他にないから仕方ない部分もあるんだけど、大概先代と比べてココとココをこのように変えてきましたってのが常套句なわけで、ココとココをこういうふうに変えればもっと売れると思ってやってきたのにねえ。



なんか既に日産は割り切っている感も無きにしも非ずですが、呪縛にとらわれているっぽいのがマツダかなあ。「スポーツの名の下に」というか。

でも今までマツダの苦境を救ってきたのは、その殆どがプランニュー車ばかりっぽいのも事実ですよねえ。

で、意外にというかある意味当然とも言えますが、がんじがらめなのがトヨタでしょうね。保守本流は堅持しつつも割り合い外していなかったと思うのですが、ここのところ売れなくなって、本体にも余裕がなくなってきていて。

まあ、適当に先代の事は忘れて、勿論いいところは継承して欲しいですけど、その上で作って欲しいなあ、と思います。

ゴーンさんの給料について

ちょびっと忙しいです。バタバタしています。

ルポのイグニッションコイルが来ました。ヨシヨシと思って包装を開けると........、部品が違うじゃん。ちゃんと確認してから発注したのに。
仕方ないので、電話をして。発送ミスを認める電話が1時間ほどたってからあり、再送しますとの事。



相変らず損保ジャパンからは電話が来ません。自説にこだわるのならば根拠を示しなさい、と。子供じゃあないんだから。で、示すだけの根拠がないのなら、そちらの自説を取り下げる他ないんじゃないですか?というだけのお話なんですけどね。



えー。ゴーンさんの給料の話が目に止まりました。

冷めているといえばそうかもしれませんが、所詮、日産さんは既に日本企業ではありません。塙 義一さんが経営者として如何ほどの能力を持っていた方か不幸にして知りませんが、少なくともあの時代までに2兆円の有利子負債を抱え込み、自立再生が出来ず(あきらめた)、早い話がルノーに身売りした、という経緯のはずです。

まあ、幕末に小栗上野介忠順がフランスから軍資金を借りて薩長連合を降す、という構想を持っていたのと妙にイメージがダブります。私のイメージ的にはそういうことをし、助けを請い、まんまとルノーは日産(というよりプリンス自動車か?)という植民地を手に入れた、という事なのでしょう。
その代わり日産は自身では成し得なかった負債処理や人事、工場や資産の整理をばっさりとやり、村山工場跡地の一部は某宗教法人の敷地となったとかならなかったとか。

コストカッターと言われようがなんだろうが、まあ、そういう外科手術じみたことをとにかく迅速に的確に行っていくことできちんと(?)黒字化していることは事実なのでしょう。また、日本人自身の手でそれが出来なかったこともまた事実なわけです。まるでどこかの国の財政のようですが。

まあ、そんなことはともかくゴーンさんは日本からしたら日産の社長というだけかもしれませんが、ルノー本体からしたら、ルノーの会長でもあるわけで。
本国からしても日産という植民地をキレイに平らげ、本国に利益をもたらす存在にしたという事でいえばイギリスの帝国主義時代の「東インド株式会社社長」並みの功績を挙げたと評価されていても不思議はないでしょう。そういう観点から見れば9億近い年収は、まあある意味妥当じゃあないですか?と思うんですけどねえ。

個人的にはゴーンさん、決して評価できる経営者とも思えません(コストカットはしても、決して国内販売が上向いている訳ではないし)が、少なくとも以前のように座して赤字を積み増している訳ではないし、全体としてはきちんと上納金を積みましてきていることも事実。また、決して良質な話題とも思えないですが、それでも次の一手を打って来ている事だけは間違いじゃあない。まあ、JUKEはジョークの間違いじゃあないの?という気はしてますけど。


うーん。まあ、早い話「一旦身売りしてしまった以上、今さら文句を言えた義理じゃあない」という事だと思うんですけどね。
莫大な借金を背負わされて女郎屋に売り飛ばされたようなもんで、今さら独立したいといっても余程の手切れ金を内部留保しておかないと無理でしょう。内部留保のしようもないとは思うけど。もしくは、「やはり日産なんか養っても意味がない」と思わせるだけのマイナスを作るとかさ。

2010年6月18日金曜日

クルマの操作系

車に乗り込むときから順を追って車の操作を見ていくと。

まず、以前はドアのキーシリンダーに鍵を挿して回す、という操作しかありませんでしたが、ここのところのバリエーションでは

従来の「鍵を鍵穴に挿して」ドアロックを解除しドアを開ける

電波式のワイヤレスドアロックの解除スイッチを押してドアを開ける
赤外線式のワイヤレスコントロールを受光部に向けてから解除スイッチを押し、ドアを開ける
スマートキーのため、ドアに近づきドアの解除スイッチを押して開錠し、ドアを開ける
スマートキーを持っているだけで近づくとドアが開錠されるので、そのままドアを開ける

まあ、思いつくだけでこのくらいでしょうか。そのあと運転席に座ってからはまたクルマによって儀式が異なります。


鍵を鍵穴に挿してキーを回す

車がスマートキーを認識していれば、そのままスタートノブを回す
鍵は挿すが、スタートスイッチは別になっていて、スタートスイッチを押す
クルマがスマートキーを認識していれば、そのままスタートスイッチを押すだけ

などなど。その後もパーキングブレーキがフットペダルでの解除なのか、リリースレバーでの解除なのか、それともサイドブレーキ方式でサイドにブレーキレバーがあるのか、とか。


オートマチックならオートマチックでパーキング位置からレバーを動かすのに、シフトノブ横にあるリリースボタンを押すだけでなく、ブレーキペダルを踏まなければダメとか、中にはちょっと上に引かないとロックが解除されないなんてものとか。ゲートも真っ直ぐのものから鍵型と呼ばれるものから、コラムオートマなんてのもありましたねえ。

そういえばパドル式なんてのも今はあるんでしたっけか。

マニュアル方式で曲者なのが、シフトパターンがどのように配置されているのか、です。特に気をつけなくてはならないのがリバースギアの位置。

今までよくあった普通のH型であれば分かりやすいのですが、中にはひねくれた物もあって、リバースギアが1速の位置にあったり、1速の左隣とか6速の右隣とか。昔はコラム式なんてものもありましたねえ。

更にはライトスイッチやウインカースイッチ、ワイパーの操作レバーであったり、窓の開け閉めのスイッチから何から、それこそ車の操作スイッチは車によって千差万別です。メーカーが一緒ならばそれでもまだなんとなく類推も出来なくもありませんが、このあたりも流行に敏感な日本車は猫の目の如く操作形を変えてきますからねえ。




以前ならばイモビライザーの装備ですら珍しい世の中でしたが、今や標準装備に近い装着率となり、そこにワイヤレスやらスマートキーが合体して、更にセキュリティアラームまで一体化していることも珍しくない世の中です。


こうなってしまうと困るのが鍵を紛失した時。


当ブログの訪問者様の足あとを拝見させていただくと、そういう記述が散見されます。

例えばJAFを呼んだはいいが、セキュリティアラームの一般的な作動条件は「ワイヤレスドアロック」以外の方式で開錠された事となっているものが大半です。変に鍵を開けてしまっても、例えば鍵が車内に置き忘れていたのが明白な場合ならばいいのですが、そうでないといつまでもアラームが鳴りっぱなしという恥ずかしいことになってしまいます。それでもエンジンを掛ければ止まったのかなあ?ちょっと怪しい記憶ですが。
でも、イモビライザー付きの場合はエンジンすら掛かりませんからねえ。仮に開錠してもらって、その場で高いお金払ってスペアキーを作ってもらったとしてもです。
そうなると、どこかにアナログな、というかマヌケとも思える抜け穴を故意に作っておく他に対処法はありません。こうした不測の事態に弱いのも、こうした電子機器の城と化したクルマのウイークポイントです。


また、つい最近、とあるクルマで「パーキングに入れたつもりのシフトレバーがリバースに入ってしまっていて」、車を離れた瞬間、クルマがオートバックスしてしまった、なんていう事故というかトラブルがありました。ちなみにクルマはベンツです。

近頃のベンツはハンドルの右側にシフトレバーを配しています。センターコンソールがスッキリするのはいいのですが、このシフトレバー。操作感が軽いので、操作の確認性が体の動きではなく指先の物だけにとどまるので、どうもイマイチなのかなあ?と思ったり。日本人にとっては、右レバーはウインカーレバーの定位置でもありますしね。



かほど左様に、なんてしたり顔で言うつもりはありませんが、もう一度操作系の確実性とか「黙っていてもクルマが次の操作を指示して(求めて)来る」と言った体系をもう一度組みなおす必要があるのでは?という気がしています。

ISO規格がどうのこうの言う前に、日本国内ではレバーの位置が逆になっているのは自明のことなんですから、強制的にでも国内仕様のみでも変えさせるとかさ。いつまでも「左ハンドルマンセー」などという植民地根性丸出しの嗜好もいい加減にして欲しい所だし。

それこそメーターパネルを全面液晶画面にするつもりがあるなら、そこにナビを組み込んでしまってもいいだろうし。

それこそ操作系に関しては警告音だけなどという無粋な事をせずに、音声で警告するとかさ。「鍵が認識できません」とか。「ETCカードが挿入されていません」音声はどうでもいいので。

シートベルト警告音も自己責任だから、いい加減やめてもいいと思うけどねえ。装着しない代わりに搭乗者保険も自賠責も適用しない、でいいじゃない。ちなみに自賠責は、運転者以外の同乗者にも適用されますので、御参考までに。


もう一度こうした部分は、スイッチの配置も含めて再構築を考えるべきだと思うけどねえ。

ナビゲーションを外す。

ベンツ君廃車の前段階として、いい加減アクションを起こしておかねばと思い、後付けのナビゲーションを外してまいりました。

元々すぐに移設できるようにそれほど難解な取付をしてあったわけではないので、本体は助手席足元においてあるだけ、パーキングもバック検出もいらない。ただ、スピードセンサーと電源が取ってあっただけ、という接続方式でしたので、それほど大変な作業にはなりませんでした。

ただ、一応お金を払ってやってもらった作業という事もあり、配線は床下に逃がしてありましたので、ベンツ君の造りを思わぬところで再確認する機会になりました。


先ず感心したのが、日本車ならばただ単に吸音材を貼り付けられたフロアカーペットというだけの床マットですが、ベンツ君の場合はなんと表現したらいいのか。うーん。「成型床」?という感じ。

カーペットにはレンガ大のウレタンスポンジブロックが張り付いていたり、助手席床のみに分割されていたりと何やらここでも妙にゴツイ作りとなっています。

その理由のひとつとして、助手席足元を縦方向に貫通するわりかし大き目の桁材の存在があります。日本車だと、こういう場所に桁材を入れる例はあまり見ないなあ。これが「異様な丈夫さを感じるフロア剛性」の理由のひとつか、と。

高さ5センチほどもある桁材の上にそのままカーペットを敷いただけでは足元はボコボコになってしまいます。このボコボコの凹凸を平面にする為の詰め物兼吸音材が例のウレタンブロックというわけです。

なんかやっぱりもったいないなあ。ベンツを廃車にするのは。もっともとりあえずナビはやりかけた作業でもあるので外しきってしまいましたが。



まあ、損保ジャパンから電話があるとしたらおそらく今日あたりでしょう。何を言ってくるのかわかりませんが、まあ、楽しみに待つことといたしましょうか。




PM5:57 追加


結局、今現在損保ジャパンからは音沙汰ありません。もう、これ以降の時間に電話が来ることはないとは思いますが、仮に来たとしたら確信犯だなあ。反論の折り返しコールは受けつけません、という。

2010年6月17日木曜日

バッテリー充電中

先日に引き続き、充電テスト・廃棄予定バッテリーのサルベージテスト続行中です。

今日はお客さんのところにコレクションしてあった、交換済みバッテリーをひとつ貰って来て充電テストをしています。物は「75D26R」という結構大き目の、トラック用とか、マークⅡクラスかと思われるバッテリーです。

初見の診断によると、随分前に交換済みであったようで、バッテリーケースの横には「10.12.28」と、マジックで書き込みがなされていました。素直に解読すれば平成10年に新しく下されたバッテリーという事でしょう。で、5~6年は使われ続け、おそらく今使われているバッテリーと交換されたのだろうな、と。

見ると、中の水がロワーレベルに近いところにまで減っています。これ以上減って極板が水の上(希硫酸)に露出していたようであれば、ちょっと再生不可にも思えますが、まあ、このくらいであればギリギリ許容範囲でしょうか?ただ、水は要補充のレベルですから、蒸留水だけは買って来ておかねばなりません。

自宅に戻り、先ずは埃だらけの本体を水で洗い上げた後に「これが無駄な投資になりませんように」とお祈りをしてから蒸留水をアッパーレベルにまで補水します。これで先ずは第一段階が終了。

その後。充電器の残量チェックモードにて残容量のチェックです。すると表示は5ボルト以下の10%以下と表示されました。あちゃー。これは重症だわ。

お次に2Aの電流による充電モードを試してみます。すると.......。暫くの後に警告音と共に「エラー3」と表示。「こりゃあ、ちょっくら普通には充電できませんぜ旦那」と充電器君からの警告です。うーん、まあ普通に考えればそうだろうな。


こうなれば仕方ありません。ハナから予想された事態ではありますが、この充電器の強力なアピールポイントでもあるメンテナンスモードを試してみるほかありません。


はじめのころは、充電器の表示パネルもちょっと怪しげな挙動を示しておりましたが、暫く充電した先ほど、再度普通の充電モードに切り替えてやると、今度はエラー表示になりません。という事は今のところうまくいっているようです。電圧も12V近辺を行ったり来たりです。まあ、未だに充電率は10%程度を示していますけど。

ならば今度はじっくりとメンテナンスモードで極板を養生してやるしかありません。サルフェーション除去の為のパルス充電を繰り返しながら、徐々に再生・充電です。説明書には24時間から48時間を要すとなっていますので、少なくとも明日の夕方間で待ってやらねばなりません。


うーん。楽しみだあ。

これで再生できたとすると、一気に展望がひらけるなあ、と1人でほくそ笑んでいます。


またこれについては続報をお待ちください。

2010年6月16日水曜日

コルサのディーゼルターボ

私は売ったことがないのですが、昔先輩社員がマークⅡセダン(81系)のツインカム24などという珍しい車を下取にして、またまた珍しいコルサのディーゼルターボを納めた所を目の当たりにしています。
その時の先輩社員もコルサのディーゼルターボなどというモデルを納めたのは初めてらしく、「こんなんで大丈夫かなあ?」とか言っていましたが、納めて下取のマークⅡに乗って帰って来て一言。「マークⅡよりよく走る。ありゃあいい車だなあ」。

その後暫くして両角さんという自動車評論家の方が編集されていた自動車技術関連の本を見たのですが、その中にも採り上げられていましたね。コルサのディーゼルターボのエンジンが。「セラミックタービンのレスポンスのよさが十分感じられる、非常によくまとまったエンジン」と評されていたかなあ。


そんな訳で私のコルサディーゼルターボに対する評価は「ボディはしょぼいし、全体のまとまりも突出したレベルじゃあないけどけど、エンジンだけはピカイチ」という事で固定されました。



さて、318iはともかくとして、コルサディーゼルターボ。ちょっと探してみると北海道で1台36万円で並んでいるのがあるようです。うーん。高い。


ガソリンエンジンのコルサだとせいぜい10万ソコソコですからねえ。

まあコルサを並べているクルマ屋としても「下取で取ったはいいが、捨てるには勿体無いし、かといって商品力があるわけでもないし。まあ、売れたら儲け物くらいの感覚で並べとくか。」という下心がミエミエの金額で並べている所ばかりです。

すると、ハタと考えたのが「果たして幾らくらいまでの価格差ならば、燃費で車輌本体の金額差を埋めることが出来るのか?」という事です。比較条件は以下の通りとします。



年間走行キロ1万キロ。


コルサディーゼルターボの燃費は18キロ(マニュアルでもあるので)で計算。

コルサガソリンエンジン車は、ほとんどがATという事もあるので12キロで計算。

ガソリンの価格はネットに出ていた浜松の志都呂のコスモの現在表示価格で計算。

ディーゼルで111円/ℓ
レギュラーガソリンで136円/ℓ


これで計算すると、各燃料の年間消費量と、その燃料代は


ディーゼル→555.5リットル×111円=6万1660円


ガソリン→833.3リットル×136円=11万3328円






ということで、上記の条件でいくと
燃料代の年間差額は5万1668円となりました。結構差が出るもんだなあ、と思います。問題はディーゼルターボが18キロの燃費を叩き出してくれるかどうかにかかっているんですが、こればっかりは乗ったことがないので、何とも言えない所です。売っている業者の言葉を鵜呑みにするしか無いですねえ。
当時の新車のディーゼルの燃費数値は10.15モード表示ではなく60キロ定地走行データしか表示義務がなかったので、比較計算のしようがないんですよねえ。


ま、それはそれとして燃料代の価格差が5万強。仮に2~3年乗るとしたらそこで10万から15万程度のアドバンテージがある筈という事になります。


でもねえ。うーん。ほぼ同じ状態のガソリンコルサとディーゼルターボコルサがあったとして。

両者同じ金額なら勿論ディーゼルに軍杯が上がるでしょう。

でも20万以上の差があるようなら選択の余地は無いですねえ。そうまでしてディーゼルを選ぶ意味が薄すぎる。まあ、あの低速トルクは捨てがたいとしても。


ではどの辺がギリギリの許容範囲か?となると。



うーん。





いいところ5万から10万までかなあ。でも+10万円までは出したくないなあ。


ガソリンコルサが10万円なら、ディーゼルコルサは出しても15万円。20万では意味が薄いでしょうねえ。いいトコ17万円位までか。

ちなみに新車時の車両本体価格では20万近く差があったようです。つまり20万ほどディーゼルターボが高い。で、まだ新車ならば価格差の取り返しようもあるとは思いますが、もはや10年以上前の中古車で同じ価格差が存在するとすれば、異様に高い値付けであるということにもなります。そこまで出すならサクシードやプロボックスバンのディーゼルも十分視野に入ってくるし。


よく、欧州ではディーゼルがエコエンジンとして認識されていて云々、という文章を見ます。まあ、決して間違ったことを言っている訳ではないでしょうけど、現実問題としては「政策誘導された軽油の安さ」と、「ディーゼル車の販売価格」だって、決して見逃せない要素の筈だと思うんですけどね。

きちんと作られたディーゼル車ならば、決して受け入れられない車にはならないことは、ハイエースワゴンの販売比率が圧倒的に3000ccのディーゼルターボが主流であったことが証明しています。あの時もガソリン車のほうが20万ほど安かったのですが、比較対象にすらなりませんでした。「ガソリン車ガソリン車」といい始めたのは石原さんの「ディーゼル悪者論」以降の話です。

こうした「初期投資金額の差」のことも、きちんと論じて欲しいなあ、と思います。



それはそれで、コルサのディーゼルターボ。もう少し安く出してくれるところを探して見ましょうかねえ。

2010年6月15日火曜日

そろそろ、ボツボツと。

いい加減ボツボツと考え始めているのがベンツ君の後釜です。

今のところ無ければ無いで何とか回っているのですが、仮に鈑金の仕事が一件入るとか、預かり車両があってスケジュールや仕事の段取りが窮屈になり始めると途端にゴタゴタし始めるのは目に見えていることでもあります。
という事は、ロードスターをもっとしっかり動かす事を前提にするか、それとも何か後継車を今のうちに用意しておくか?という事になります。

第一の選択肢としては、ベンツ君と似た性格の車を選ぶ。ある程度高額車の方への代車として嫌われない程度に見栄えのする車を何か1台。ということでいろいろな選択肢を考えては消し、消えては浮かびで今のところ候補に上げているのが先代E46のBMW318iです。いまのE90(これだと320i)は横幅がありすぎて(1815mm)チト今の環境だと車の出し入れに毎回苦労しそうなのと、車の完成度的に言ってもやはりE46の方がやや上かな?という評価をしているので。

BMWならストレート6だろう?という突っ込みもあるのですが、後期の6発モデルは2200ccが最小ランクで自動車税クラスが上がるじゃん、という姑息な考えと、やはり実用トルクを考えると2000ccの4気筒というのは非常にいいところを突いているなあ、と思うので。勿論4発のエンジンは6発に比べれば回り方はガサツにはなりますが、別段気になるほどではないし、何より一発500ccのピストンから来るトルクは魅力的です。エンジンもコンパクトになりますからフロントが軽くなるでしょうしね。

「M」じゃあないの?と言われそうですけど、まあ、そういうドーピンググレードにはあんまり興味がないのと、やはりあちらの車はベーシックグレードにこそ真意がある、と思っているので、ここはやはり318iかなあ、と。



次なる候補は個人車としても長く乗れるということで昨日のブログでも取り上げたフォルクスワーゲン・ポロの1.2TSI。でもこれは無いだろうなあ。ゴルフという線も.........、無いだろうなあ。


お次はぐっと経済車にふってコルサのディーゼルターボ。今1台でてるんですよねえ。これを本当の意味での営業車使い回しの車とする。でも........、これでいつまで我慢できるのだろう?という感じ。とりあえずすぐにシートをレカロに入れ替えるだろうなあ。次にタイヤを換えて。何やっても壊れないであろう信頼感は貴重なんですけどねえ。


軽をもう一台と考えなくもないんですけど、アイがある以上、それ以外の選択肢があまりない。んん。いいとこダイハツのネイキッドとか?

ああ、これを機会にスバルとか?ううむ。



妄想は膨らみっぱなしです。





ベンツ?







今、これが欲しい、というのが無いんですよね。ベンツのラインナップの中で。さすがにいまさら190E に行くつもりもないし。かといって、もうW202は乗っちゃったし。丸目シリーズは流石に避けたいし。

W202のワゴンを、という声はあるんですが、個人的にワゴンってどうも苦手で。いつかはその人が買うとは言うでしょうけど、私のところにワゴンを置いておいても使い道が全く無くって。



それより何より、示談がいつ終結するんでしょうねえ。既に二十日ほど経過しているんですけどね。

2010年6月14日月曜日

ハイパワー車と燃費

R32GT-Rを止めたのには幾つかの理由があるのですが、その中で大きかったのは「ハイパワーとは何ぞや?」という疑問に突き当たったからです。
もちろん分かりやすい意味でのハイパワーとは「最高出力」や「最大トルク」なんでしょうけど、じゃあ、ハイパワーとはイコール燃費の悪い車という事なんだろうか?という疑問です。

「燃費の悪いのが当たり前」という事は効率が悪いということなのではなかろうか?

という事はハイパワー車というのは効率が悪い車でもあるのか?と。

という事は、という事は。


効率の良いハイパワー車というのは存在しえないの?という疑問。でも普通に考えたら「高効率だからハイパワー」っていう図式だってあったっていいじゃない。


確かにレースで勝つ為の、発生出力500馬力の為に作られたエンジンと、そこから得られた出力を効率よく地面に伝える駆動システム。勿論、そこにターゲットを合わせれば普段の足に使うには効率の悪い領域を常用することになるでしょう。でも犠牲にしていることが多すぎないか?と思わなくもありません。私の欲しい車は「普段の足として」必要にして十分に高効率なハイパワー車です。



そういうことに思い至ると、「GT-R」という車は既にコンセプトとして大時代的な、恐竜時代の産物なんだろうなあ、と。そう思ってしまったわけです。

だから、「1度乗ったから、もういいや」と腑に落ちてしまった訳ですね。


さて、高効率で燃費のいいハイパワー車。候補としてはディーゼルでしょうね。ディーゼルターボ。

ガソリン車においては「ターボ、イコール燃費が悪い」、というイメージが定着してしまっていますが、実際は小さな排気量で大きな排気量分の仕事をさせる装置ですから、機械のロスも少なく済んで、上手く使えば燃費もよくなるはずなんですよね。
ただ、大パワーというところにだけ目が向くと、過給した時のこと先取りして元々の圧縮比を下げてあったり、ターボが効きはじめるとガソリン冷却なんて手法も使ったりするもんだから余計に燃費が落ちたりもするわけで。

書き始めるとこういう話はキリがないので、この話はまたの機会に。


そんなこんなで、効率のいい機械がすきだなあ。勿論、大排気量、大パワーな車が好きな人はそれが好きなんでしょうけど、私はどうも、そういうのが性にあわなくって。



VWルポの1.2TSIがいいなあ、と思うけど213万円かあ。そこまで出す気にならないんだよねえ。

よくある話

アイでの普段の行動はエコ運転です。速度はせいぜい制限速度+10キロ程度(これが癖になりつつあるので、事故のときにも大幅な速度超過にならなかったのです)。

信号の変わり目にも「ブオー」とか言わせて急加速して交差点を駆け抜けるなどとんでもありません。ああ、変わっちゃった、と素直に止まります。

信号待ちの後、青に変わったときもそんな感じで、徐々にアクセルを踏み込み車体がエンジンの回転に追いついてくることを感じつつ、ジワリとアクセルを踏み込んでいきます。まあ、そんな風ですからスタートダッシュなどというものとは縁遠い走りではありますが、でもなんだかんだいって信号機はそこら中に設置されていることもあり、大概次の交差点に差し掛かるときには、勢い勇んで追い越していった先ほどの車の後にピタリと張り付くことになるのがいつものパターンです。

まあ、走ろうとすれば、こちとらターボ車でもありますから踏んだ分だけかっ飛んでいくのは承知しています。でも、せっかく18キロ/ℓも走る能力がありながら、必要もないのに、ガソリンを垂れ流しにするのがどうも苦になって仕方がありません。そのためにアイを選んだのですから。


でも性懲りもなしに煽ってくる奴や、こんなポイントで抜きに掛かるのか?という奴が後を絶ちません。

特にたちが悪いのは後者のほうです。まだ見通しの良い所で抜きに掛かるのならまだしも、ブラインドコーナー手前で抜きに掛かる神経が信じられません。
こんな所で対向車でも来られた日には、こっちがとばっちりを食うだけですので仕方無しにアクセルを緩めるのですが、中には「幾らなんでもここはないだろう」という時もあります。明らかに彼我の能力差を推し量り間違えており、道路状況もそうなんですが、乗ってる車も「おいおい(カローラ)フィルダーでかよ」とか、ワゴンRとか、スターレットとか。まあ、全て今日の話なんですが。それでもまだスターレットなら車重と排気量の比率では排気量が勝っている感じですからまだマシなのか?

わりあいアリガチなのがプリウスに乗ってるオヤジとかもそうなんですよねえ。




で、何とか2車線道路に出たかと思えば今度は「遅いくせに追い越し車線から退かないやつ」がデンと居座って、ゆーっくり右側を走っているもんだから、イライラしだした車たちが次々と左側の走行車線に入ってきて「抜きたい、抜きたい」と全身でジェスチャーしつつ、後から煽るんですよねえ。マッタク。どっちが追い越し車線なんだろう?今日はインプレッサが居たなあ。でっかい排気管からゴーゴー音を出して走っていったっけ。次の信号機で横に並んでたけど。




一体どこをどう間違ってこんなになっちゃったんだろう?って真剣に思います。

2010年6月3日木曜日

こんな物を買ってみた


以前からそういうことを考えつつ、それでもすぐに必要な訳でもなく、という事で買うのを先延ばしにしてきたバッテリー充電器。

今までの話でいえば、1つはオートバイの放置プレイに絡むバッテリー過放電と、お次はロードスターのオルタネーター死亡に絡んでのバッテリー御臨終(多分)、というお話なんかもありました。もちろん私の車以外にも、お客さんの車に於けるバッテリー上がりのお話は枚挙に暇がありません。


普通の車であれば、それほど高価でもないバッテリーですが、ちょっとベストセラー(40B19Lとか)から外れたり、大型化、大容量化をすると二次関数の放物線のように値札の数字が変わっていくものです。

まあ、キメ細やかな新車時採用バッテリーのバリエーションに、律儀に付き合うのは馬鹿馬鹿しいという事はアクティトラックで経験済みですが、それでも「どうしてもこれじゃあなければダメ」らしいクルマもあったりなかったり。

確かロードスターのバッテリーは2.5万円近くした様な気がします。あれ、専用バッテリーなんですよね。普通のでいいじゃないか、とも思いましたが、それでもなんかあっても嫌なので渋々専用品を購入しました。

バイク用も然り。流石にバイクにクルマ用バッテリーを載せる訳にも行きません。でも、小さいくせに(小さいからこそ)高いんですよねえ。1.5万円くらいしたかな?
ジレラ君にはキックもついているのですが、350ccのシングルピストンともなると、虚弱体質な私からすると結構重くって。しかもキックが右側にあるのでやりにくくて仕方がないときています。



そんなこんなとか、お客さんのクルマから外した古いバッテリーをそのまま捨てるのもなんだし、でもバッテリーは溜まっていくし。電極の劣化で性能が落ちていくのは分かるのですが、これが再生できれば、いざという時の交換用バッテリーを買っておかなくても済むし、何よりエコロジーの精神にぴったりです。


まあ、1つにはバッテリー交換の際にいちいち新しいバッテリーをその都度仕入れなくて済むなあ、と。

買わなくとも、再生バッテリーで十分な性能を維持できるのなら、仕入れは充電器代のみで、あとは充電代だけ貰って再生バッテリーを回していけるのならば、いい事ずくめですしねえ。もちろん新品バッテリーでなくては嫌といわれればそれまでの話ですし、再生不可のバッテリーだってあるでしょうし。


ということで以前から白羽の矢を立てていたのがACデルコの充電器です。今まで世にあった単なるタイマー付の充電機ではなく、充電方法や充電時間、サルフェーションの除去の為のパルス充電のやり方や電圧選択などの機能選択を自動診断で、充電器任せで繋ぎっぱなしに任せておける、というもの。


定価は2万以上と高価ですけど、実売価格はそれほどでもありません。この辺はネット時代の恩恵に預かれるところです。

一般の方々がこれを買うという選択は少々気が引けるものとなるでしょうけど、複数のバッテリー搭載機器を所有している方であれば、新たに1つ2つバッテリーを買い換えていく時の出費を思うと、おそらくペイできるのでは?と思います。

とりあえず、品物が届いた今日、さっそく試しに充電をしてみているのはロードスターの専用バッテリーです。

とりあえずチェック機能で調べてみた現在の電圧は12.1V。充電量は30%(外した直後)。充電中の今、12.9Vになっていますと充電器君が言っています。充電が終わってそのまま繋ぎっぱなしにしておくと、今度はそのままメンテナンスモードに移行してくれるそうで。

その次がジレラ君のバッテリーかなあ。


これで少しでも寿命を先延ばしに出来れば廃棄バッテリーも減っていい事尽くめなんですけどねえ。



あ、そうそう。デルコの密閉型バッテリーも充電できる、らしいです。どこかで試してみないといけません。

2010年6月2日水曜日

相手保険会社から電話がかかってきた

3時半ごろ、待望(?)の相手保険会社から電話がかかってきました。

結論を先に書くと先ず修理費なんですが予想通り「時価全損」。修理の方が時価額をオーバーします、と。で、時価額評価が45万円なんだそうです。もっと高い金額だという事であれば、その資料を提示してください、との事でした。ふーん。


さて、もうひとつの主題である過失割合について。

「相手方の主張なんですが........」という何やら含みのありすぎる前置きの後に耳に聞こえてきたのが「50:50」。一瞬我が耳を疑いました。言うに事欠いてイーブンかよ。

で、相手の主張なんですが、1つはスピード。出しすぎではないかと。
ただ、ここ40キロ制限の私の走行速度は45キロ程度なんですけどね。見通し悪いのは承知してたし、歩行者や自転車が居ても怖いので。

もう1つは発見が早ければ、と。そうすれば止まれたじゃないかと。
私としては見通しが悪いので、歩行者や自転車を見落とすまいと基本的には道路の左端を注視しています。また、多分相手車に気がついたタイミングが横断歩道の手前に2つあるダイヤモンドマークの中間地点程度(その辺でないと視界が開けない)、というタイミングです。つまりトラックからすれば3~40メートル手前で私が気がついたということなんですが、それ以前にお前が道路を遮ってさえいなければよかったんじゃあないの?と。私的には、せめてもう20~30センチでも進路が開けていればなんとか通過できたろうにと思うのですがねえ。
カーブミラーは有りますが基本的には横断歩道周辺を写しているので、果たして当時トラックが写っていたのか?という感じです。


という感じで、優先道路を走行する車として、上記のような状態で「重大な過失」と認められそうな点が果たしてあるのか?


まあ、100歩譲ってこちらが勝手に、勝手な事故パターンに当て嵌めて解釈している、という事が無くも無いかと怒り狂う心を落ち着かせ、「確か事故の無料法律相談」があったよなあ、と。そう、思いを巡らしました。法の専門家として、弁護士が果たしてこの事故状況の過失割合をどう判断するのか?を確認してみたいと思ったからです。

法律相談は「要予約」とのことでしたので、しましたよ。西部法律会館というところに。
とりあえず状況説明に必要な資料を揃えておいて下さい、とのことでしたので先日こちらの保険会社に状況説明用に作成した現場見取り図と、事故当日・後日に撮影した現場と被害車両双方の写真をプリントアウトしておきました。

一応保険会社の建前としては「法的に認められる損害賠償責任の範囲内において、加害者の弁済すべき被害者の損害相当額を、契約者に成り代わって代行する」のがその業務です。ならば「これが法の解釈だ」となれば文句の付けようがないだろう、と。

また、私の扱い保険会社のサービスセンターにも、相手の対応を伝えておきました。そうしたら「えー、そうなんですか?ほんとに?」という反応が。「根拠を示してほしいですねえ」とも。
考えてみたら、損保ジャパンの回答には法的根拠として、例えば「判例タイムス」のどの事故例に該当し、「重大な過失として何番に該当する修正要素あり」とか言ってくるのが普通だと思うんですが、それは一切なし。とにかく相手方の「契約者としてはこう主張されている」、という受け答えに終始していました。

これじゃあ子供の使いだよねえ。これくらいが妥当なところでしょうと誘導するのも保険会社の仕事でしょう?

先ずは双方の主張を開陳するというのもお話としてはアリ、というのも分からなくはありません。ただ、あくまでもそれはお話の流れの中で「言える・言えない」の判断くらいするのが大人のお仕事のような気がするんですが。



とりあえず私としては、次回の火曜日、弁護士から見た過失割合の見解と全損金額の妥当性を確認してみようと思います。

必死だなあ

さっき、「鳩山辞任」の文字を見ました。

よくもまあ、あそこまで素知らぬ振りして総理大臣ができるものだと逆に感心していましたが、とうとう辞めるのか、と。

と同時に、そこまでして政権を手放したくないんだなあ、とも思いました。だって、おそらく「鳩がトップに居座るよりマシ」、という判断でしょう?参院選で。で、同時にイメージの悪くなった小沢さんも引っ込める、と。

ただ、非常に残念なのが「じゃあ誰がどうする」というその後の一手が考えられている形跡が全くないこと。あくまで鳩が辞めるのは民主党にとっても手段に過ぎないはずで、その一段構えだけでは終われない、次に「誰が、どのようにやるのか」があってしかるべき、最低2段構え以上の作戦である筈なのに、どうもそれがなさそう。

本当に大丈夫かね?

キャッチフレーズ

とりあえず昨日は損保ジャパンから電話が来ていません。こちらの損害額がある程度出て来て、おそらくあちらの金額も出ているでしょう。あちらの代理店からの報告は既に入っている(もっとも、現場を見てもいない第三者からの報告があてになるのか?という気もしますが)し、こちらの被害状況を見ているということは、あちらとしても現場状況を既に抑えているでしょう。
そこまで来ているのならば、あとはどの程度の按分にすればいいか?という相手側への相談だけの筈なんですけどね。

もちろん、保険会社の担当者といえどもイチ会社員であることには変わりありません。上司がハンコを押してくれそうな、報告書として通りそうな、上司への説明もつきそうな示談内容であるかどうか、が担当者にとっての焦点です。

新車セールス当時の事でいえば、もちろん車が1台売れるという事が大事なんですが、それと同時に「この値引が、この車の注文書の体裁として通るレベルか否か?」という事が彼女・彼らにとっての最重要課題であろうという推測はします。

当然、支払保険金が上がる、という事は保険会社自身の利益部分を削る、という事につながる訳ですし、保険会社にとってのお客さんは、中に居る人間にとっては実は代理店です。代理店連中の損害率(預かり保険料に対する支払保険金の比率)を引き上げるような示談内容をそう簡単に請合う事も、担当代理店への報告義務の手前しにくいでしょう。この数字は代理店手数料料率を決定する指標数字のひとつなんですね。


もちろん、正当な賠償責任行為を全うする、という事に対しての云々を言い出されると、これまたバランスの取り様が難しいポジションなんでしょうけど。おそらく彼ら自身の目標数字というか、支払い保険金の上限数字バーというものもあるでしょうし。




それはともかく、キャッチフレーズ。


クルマの世界でのキャッチフレーズで、ある程度知名度が高く、しかも随分刷り込み度の高かったモノとしては、やはり「
いつかはクラウン」でしょうかねえ。
ビックリしたのは、私が静岡トヨタの就職説明会の時に、一緒に説明を聞いていた学生で、「あのCMはよかった」などとしたり顔で頷いていた奴がいたことです。何者なんだ?こいつは、と思ってしまいました。

もっとも近頃は「いつかはベンツ」「いつかはBMW」にすり替わっている様な気もしますし、若葉マークのベンツ、ビーエムも珍しくないですから、すっかりクラウンの影も薄れてきた感があります。もっとも、やはりクラウン。金額だけはやはりどっしりとしていますけど。

でも、あれだけ出すのならベンツ・ビーエムも楽に買えてしまうわけですから、そっちに流れるのも分からなくもないか。まあ、逆に言えばそれだけ外車が安く買える・安く売られている時代になったということでもあるのかな。


さて、もうひとつ私がクルマ関係のなかで「これは」と思うキャッチコピー。それは。









「間違いだらけの車選び」








これですね。


実は初めて先日、この「間違いだらけの車選び」シリーズ最新刊「間違いだらけのエコカー選び」を買って今読んでるんですが。


まあ、正直な所、日頃私の思っている所にかなり近いスタンスで書かれていることもあり、あまり目新しく感じる論評には今のところ出くわしてはいません。という事は、昔刊行されていた本もおそらくこういった論調だったのでしょう。いわば「当たり前のことを当たり前に書く」という事なんですが。


もちろん、シリーズ初版当時、こういったことをそのまま書くのが斬新だったということもあるかもしれません。もちろん今だって提灯記事はいっぱいあるわけですから。

でも、これは相当「タイトルの受けのよさ」つまりキャッチコピーに引きずられた面が相当あるのでは?という印象を受けました。これをきっかけに名の売れた人になった分、「更に物事を言い易くなった」、という面と「言い方を鋭くせざるを得なくなってきた」という面もあるのかな?とね。
シリーズ初版は昔、家にあったような気もしますが、当時は挿絵しか見ない人だったので何を書いてあったのかは全く覚えがないんですが。ちょっとくらい読んどけば良かったかな。


タイトルに引きずられた例として近年覚えがあるのは「バカの壁」でしょうか。実はあれも読んだのですが、全く面白くなかった。タイトルとしてのツカミはいいと思うんですが。

あれ以来随分と著者の名前をアチコチで見かけるようになりましたが、本当に皆読んだの、あれ?文章としては全くツマラナイ内容に思ったんですけど。

でもベストセラーにはなってしまったんですよね。




やっぱりツカミは大事だなあ、と痛切に思うこの頃です。ただ、私にはセンスも訓練も足りないので、ああいうタイトルは思い浮かびませんが。


そういえば欠陥車呼ばわりされて、せっかく作った車の運命を台無しにされた例がありましたねえ。ダイハツ・アプローズ。あれ結構いい車だったと思うんだけど。