2007年11月13日火曜日

子をもつ親の悩み


高校を卒業するか、しないか、の時期になってくると、いろいろ親御さんは悩ましい時期になってくると思います。
進学するか、しないのか。進学するなら、どこに行くつもりなのか。せめて専門学校くらいは。でも、お金が相当かかりそう等など。
そうした親御さんの悩みの一つに、クルマに関する事もあろうかと思います。先ず最初に免許を取らなきゃ。いつ頃から行くの?から、幾らかかるの?いつごろ取れそうなの?近頃では「AT限定」にする、しないで揉める事も多いようです。まあ、ワタクシの時期にはAT限定など存在しませんでしたけど。
そうした事と平行して必ず出てくるのが「何に乗るのか?」これですね。まあ、この話題は、おそらくこれだけでシリーズができてしまうので、今は書きません。今日のお題は「若い子の保険」これです。

今時の自動車保険というのは保険会社にとって、とっても重要かつ大きな保険料(収入も支出も)ウェートを占めています。このため、かつては非常に大雑把な料率だったようですが、今時の自動車保険は非常に細かな規定が多く、なかなかズルイ方法がとりにくくなっています。まあ、当然のごとく、うまい抜け道があったとしても時を置かずして、それを阻止する規定が、ちゃっかりできていたりするので当然なのですが。このことについてもいつか採り上げたいと思います。

今日、あったことです。二十歳前の子が「クラウン・マジェスタ」に乗るから保険を掛けてほしい、というお話で行ってきたのです。社長さんの息子、という触れ込みでしたので、ハナから新車か、もしくは縦長テールレンズの2代目か、くらいに勝手に思っていたのです。
が、出てきた車検証を見るなり「え?初代?」
ちょっと待ってね。載せかえる、という元の保険は?6等級で始めたばかりじゃないですか。しかも半年くらい前に事故で使ってる?え?え?それじゃあ、親御さんの名義の保険で11等級以上の保険契約はありませんか?あ、ないですか。全部会社名義で?でも保険契約は息子さん本人にしたいのですね?
車検証の名義も本人にする?あ、そうですか。
というやりとりがあり、保険の計算をしてみた所、そりゃもう冗談みたいな保険料が出てきました。自損事故もOKの車両保険付き上限50万。その他いろいろ。それは保険の内容はバッチリだけど、いくらなんでも年間保険料70万円はないでしょう?純粋に保険屋としては嬉しいことは事実ですけど、それを払う側の気持ちを考えたら、いくらなんでも、こんな金額提示できません。でもっていろいろ内容をいじって、車両保険外したりなんだりで、でもやはり年間33万円。本人は払うつもりになっている様子でしたが、イイノカナ?いくらお客さんの事とはいえ、心が痛みます。これだけ払う気になれば別のクルマが買えちゃうじゃないですか。

という訳で本日の教訓です。あの、できれば何年か前から、そういう時期がくる事が分かっているわけですから、事前に一言ご相談くださいませんかね?
以前の各社共通の保険料率だった時代では、とにかく無保険車をなくす、という建前があったように聞いていますから、ここまでヒドイ保険料ではなかったように思います。以前の状態が健全だったかはともかく、でも今は言葉自体は聞こえのいい「保険料率の自由化」の時代です。自己責任といえばそうなのですが、このために無保険の車も増えているやに聞いています。
こうして親御さんたちの悩みは、尽きることなく続いてしまいます。クルマを買う、ということは維持することも含まれますので、当然保険料や税金やガソリン代、修理費も考えなくてはいけません。そういえば、いくら安いから、といって古い車の大排気量車(登録後13年以上)を買うと、自動車税のお知らせの時期にびっくりしちゃいます。なんと1割増。こんな所にも時限爆弾があるのですね。

2 件のコメント:

コロパパ さんのコメント...

子供には「好きな車に乗るなら(リスクマネジメントを含め)自分の金で乗りなさい」と言いたいところですが、僕自信も大学時代に中古車(保険付き)を親に買ってもらった口ですから、あまり厳しいことは言えませんね。

ま、リスクマネジメント(保険)を含めて、皆さん身の丈に合ったことをすればいいんじゃないですかね。少なくとも、対人・対物保険はしっかり入って欲しいですね。一家の大黒柱が被害にあったら、その被害者家庭が悲惨ですからね。それに加害者家庭もね。

hiro さんのコメント...

カッコイイ事言っちゃいますが、トヨペット時代、あまりにも若い子でクラウンやセルシオ・マジェスタの中古車が欲しい、もしくは買いたいから探して欲しいと依頼があったときは断わっていました。
でも、ほんとうに欲しいと思っている子は僕が断わっても、どっかで買ってきちゃうんですよ。いくら維持費や補修・ガソリン・税金などの周辺をいいきかせたり、はっきり似合わないからやめろといった所でムダでしたね。
自分もそうですが、なかなか身の丈という事がわからない。今になって、かつての上司の言っていた「お前ごときに新車のコロナは良過ぎる」という言葉がなんとなく皮膚感覚として分かりかけてきたように思います。なかなか思い知るって難しい事ですよね。