2007年11月16日金曜日

車を直す側と、直される車と、その作業を待つ側

自分自身としては、特に整備士の免許があるわけでもなく、ただ、見よう見まねと手探りで覚えてきた泥縄作業なのですが、それでも人に頼むよりは早いのとその場で終わらすことができるので、ちょくちょく自分で車の部品交換やナビゲーションの取り付け程度はこなします。
左の写真は、お客さんのGT-Rの点火コイルを交換するときに、証拠写真として撮ったものの中の1枚。
会社員だった頃、つまりディーラー時代は、サービス課の連中とのやり取りも、頭の痛いことの一つでした。
というのも、連中は、そこにある仕事をこなしているだけなので、その後のことを考えてません。その後とは車を納める時間の約束であったり、誰が納めてくるのか、という事であったり。
例えば、夕方5時に納車の約束をしていたのに、5時になってもまだ作業をしているなんてのはザラです。どうなっている?と聞いても「まだやってます」おいおい。なんで?と聞くと、「遅くなっちゃったので」とかね。
先に一言あれば、まだなんとかお客さんに取り繕う事も不可能ではありませんが、そのときになっても言わないことが多く、作業が終わってから「遅くなりました。終わりました。」とくるので、やりきれない思いをしたのも1度や2度ではありません。お客さんに怒られるのは、こちらですから。

僕は、クルマ屋の看板は持っていますが、自前の整備工場はありません。だって、整備工場の一つや二つ、いくらでも他にやってます。しかも、少なくとも自分なんかよりは遥かにキャリアの長い人たちが。そんな中で、もう一つ整備屋さんができても部品屋さんや設備屋さんが喜ぶだけで、こちらとしては設備投資の分が無駄なだけです。どうせその分お客さんに請求しなくちゃいけないわけだし。そんな事ならいっその事、整備そのものは信頼できる所と提携させてもらってまる投げした方が、こちらも役割分担がはっきりします。その分自分が動けばいいだけだし。
ただ困るのは、メカというものはこういうものか、と改めて思うのですが、ディーラーに限らず、またしても連絡が遅いのですね。問い合わせをしても「まあ、また来る時でいいだろう」とか、あちらで勝手に判断されたり、あちら側の基準を元に判断した後で情報をこちらに出してくる時がある。こちらとしては一次情報が欲しいわけです。
他には、メカとしての都合を言ってくるときがあること。こちらとしてはお客さんの都合を最優先したいわけです。もちろん無理や道理を踏まえた上での話ですが。

以前、カタナに乗っていました。
転んだのは僕が悪いのですが、それを修理に出していたときのことです。どれくらい(の期間)で直りますか、と聞いた所、1週間とか10日くらいという答えだったかと思います。
ところが約束の期間がすぎても一向に連絡がありません。それでもと思って2週間くらい待ってバイク屋さんに顔を出してみると、まだそのまま僕のカタナがありました。どうなってますか、と聞くとこれから「持っていきます」との返答。さすがに頭にきましたね。

この後もいろいろあって、結局完成までに1ヶ月近くかかりました。という訳で、ワタクシのツーリング計画は水の泡に。どーしてくれるの?ところが「時間かかっちゃって、すみませんねえ」というばかりでしたとさ。

なんというか、整備の人達って、そういうところは無神経なものなのでしょうかね?大なり小なりこういった傾向があるように思うのは僕だけでしょうか。何ぼなんでも、もう少し気を使ってくれても良さそうなもんだと思うのですけど。遅くなるなら遅くなると、もっと早く言ってくれれば、こちらも気持ちの準備というか心の整理がつくのですが、どうもそういった配慮がなさすぎるように思います。

確かに「メカを急かせてもいい事はない」というのも分かるような気はするのですが、それを言うのは、こちら側であって、メカニック本人が言うべき言葉でもない様な気もするのですが。みなさんはどう思われるでしょうか。いまだにこんな事で悩ましい日々を過ごしている僕。

2 件のコメント:

コロパパ さんのコメント...

接客業(私もそうですが)と技術屋は人種(育ち?)が違うんでしょ。

hiro さんのコメント...

いや、まあ、そうなんですけど、そこまでアッサリ言われると、どうも。
ただ、どうしてもっと自分のこととして考えられないのかな、と。だから、自分で出来る作業ならば自分でこなした方がストレスも少ないし、自分の時間調整次第だし、お客さんの要望を自分の裁量でコントロールできるし、とも思ってやってるのですけどね。
ああ、もう少しでいいから工具と環境が欲しい今日この頃です。