2008年3月18日火曜日

こうしてクルマは朽ちてゆく

世の中には、異様にきれいな車たちと、何でここまで気にならないかなー、と思うほど汚い・汚れている・朽ちているクルマも走っています。でもまあ、しかし、どんな車に乗っていようともその人の勝手なので、どうでもいいと言うか、お節介でしかないんですが。

じゃあ、お前はどうなんだ、と言われると。

初めての新車は、トヨペットに入ってから1年少々経った平成5年の10月に買いました。ST190と呼ばれる型式のコロナセダン。お金がないくせに見栄は張りたい、という二律相反のせめぎあいで1800CCの5MTを選びました。ボディカラーは黒。そのときは一生懸命洗いましたね。たまたま、お客さんでコイン洗車を開業している人があったので、そこで日がな一日車を洗っているときもありました。

で、そのコロナは色々あって1年半しか持たなかったので、それ以降しばらくは中古車に。GX81マークⅡ、GX90マークⅡ(←この頃は本当に頓着無かったので、乗りっぱなしで、汚かったですね)。そうして、久しぶりに買った新車がGX100マークⅡでした。このころから、新車の見栄えの劣化ということが意識に上るようになったのです。

ここの所は中古しか乗っていないので、その汚れ方が妙に気になります。中古車センターに並んでいる中古車たちも、まあそれなりなのですが、新車販売出身の自分からすると、気になるところは山盛り。これは、中古車セールスの生産(製造)過程にその原因があると思います。

静岡トヨペットでは、中古車セールスは新人の時から配属されるか、それとも間接部門から転属させられて中古車担当になるか、の2通りのルートがあります。つまり、新車を経験して中古車に行く、というルートを辿る人は殆どいません(でした)。

ここで何が言いたいかというと、新車の納車準備を仕込まれて、新車の仕上がりというものが脳裏に焼きついている人が中古車部門には殆どいないということです。つまり、標準状態を体感・経験していないがために、どういう状態にするのがいいのか、という刷り込みがない。

ここで突っ込まれるかもしれません。隣同士なのに、何で?と。

この辺はお役所と同じなのかもしれません。よく、自分の庭の垣根を平気で越えて隣のサービス部門でくつろいだり、マイカーセンターでお茶を飲んで時間を潰している人間はあまり居ませんでした。隣はどうでもいいのですね。

ちょっと前置きが長くなったので、「こーして朽ちていく」は次回以降に各パーツごとの事例を取り上げていこうかな、と。根気の続くうちはシリーズ化していくつもりです。

では今回はこの辺で。

2 件のコメント:

コロパパ さんのコメント...

本当の所、社員は自分の販売店で新車を買うと、かなり安くなるんですか?

hiro さんのコメント...

ははは。
実は僕もそれを期待して自動車販売店に入社しましたが、実際の所、ある程度発表から時間の経った車になるとお客さんとして買う金額とあんまり変わりません。他の販売会社の事は分かりませんが。でも噂に聞く限りでは、どこの販売店もたいした差は無いように聞いています。
トヨペットの場合、車種ごとに値引率というか、掛け率が設定されていました。自分の乗っていたイストなんかですと、掛け率は14%程度(昔の注文書を引っ張ってきました)。20万くらいでしたね。それに登録諸費用がほぼゼロになるくらい。車輌価格147万円のクルマでしたが、諸経費値引きと本体値引きを併せて244,300円の値引きとなっています。当時の限界値引きが17万円くらいだったかな?
もう一つ、その前に乗っていた黒いマークⅡですが、これで369,000円の本体値引きになっていますね(これも当時の注文書で確認)。当時のマークⅡの値引き状況ですが、だいたい25万円から30万円弱の間です。掛け率としては15%弱。最終期のマークⅡなら、30万越えもママありましたから、中にいた人間の感覚からすると、びっくりするほど違うか?といわれると、そうでもない、と思えます。

トヨタの社員はどうか、というと、社員販売もあるにはあるらしいのですが、本当に車だけをポンと渡されて、後は自分で(登録から何から)全部やるように、という事らしいです。
基本的にはディーラーで買うようにメーカーも仕向けているようです。ただ、ローンの金利は安いようですね。そういうシステムだそうです。


そんなわけで、新車を本当に安く買うためには、ある程度モデルライフの過ぎた量販車種(特別仕様車なんか)の長期在庫車(社内では特選車と呼んでいました)狙いが堅いかな?あまりご自身の趣味を前面に出すと、そういう車には当らない可能性大ですが。

よく所長を出せ、とか威張る人がありますが、あれはまったく無意味です。所長だからといってデタラメな条件を出していては部下に対して示しがつきませんから、殆どの場合、普通かそれ以下の条件でまとめられることがほとんどです(でした)。
まったくの新人ならばともかく、ある程度キャリアを積んだセールスならば、今、どのくらいの条件なら通る、という事を把握しているはずです。そのセールスを仲間にして、いくらまでなら条件が通るのか、この条件なら買う、という話までしてしまいましょう。確約がなければセールスも上司に対して条件申請の仕様がありません。
ただ、そういう話のできる、話の通じるセールスかどうか、という事がありますけどね。

この辺お話は月刊しばた新聞」一度、取り上げまてみましょうか。終わりそうにないし。