2009年1月28日水曜日

ファーストコンタクト

自分と自動車保険とのファーストコンタクトはトヨペット入社時の新人研修における「自動車保険」の講習でした。
その後、各営業に配属されてから間もなくオートバイとの接触事故を起こしてしまいました。「事故・保険」との関わりはこれが事始めということになります。もちろん事故処理に関しての周囲からのアドバイスなどあるはずもなく、全て自分でやりました。つまり、最初から「保険をどう使って、保険とどう付き合っていくか」という関わり方をしていたことになります。そして根底では今でもこのスタンスに変わりがありません。

ですので本音で言うと「保険契約を取る」ということを出発点としていないので、自分の知人が何処で保険に入っていようと関係ない、という気持ちはあります。というか、そんなこと(保険契約を集める事)で頭を下げて回りたくない、という気持ちが強いので実際友人・知人・親戚・血縁関係にお願い営業をしたことはありません。まあ、所謂やせ我慢でもありますが。
ただ、トヨペット時代にお付き合いがあったお客さんには「すみませんがこれからもお付き合い願えますか?」と言って回ったことはあります。

いわゆる出発点というか、自分にとっての終着点は「クルマを維持管理していく中で、突発的に起きた事故やトラブル・修理やメンテナンス(車選びや周辺知識なども含めて)に関して、如何にお客さんに負担感を感じさせることなく、そのクルマとつきあていって貰えるか」というところでしょうか。自分の配っている「オートサービスシバタ」のカレンダーに入れてある「クオリティ・オブ・ライフ」の一文にはそういった意味を籠めたつもりです。

人によって車の占めるウエートは様々ですが、かといって車にばかり関わっていられるほど一般の方は暇ではありません。仕事や趣味、家のことや家族のこと、次から次へと難問は降りかかってきます。そんな中で車に神経を割く時間は決して多くはないと思います。
特に事故ということになれば、気に病む事は山ほどあっても、それに髪を引っ張られてばかりはいられません。とは言っても次から次へと保険会社からの電話が鳴り、矢継ぎ早に質問を浴びせかけられるものです。
そんなときに、近くにいて、いち早く着地点を探し出して如何に痛みの少ない決着・解決を見るか。如何に「こうしたらどうですか?」という気持ちの落としドコを提示してあげられるか?それが自分の本領だと思っています。

そんなスタンスなので正直な所、気持ちの入らない方、付き合っていて、こちらの気持ちの乗らない方のフォローをするのは気が重くなります。
もちろん仕事として割り切ってしまう人(代理店)はそれでいいのでしょうが、こちらとしては一人ひとりのお客さんに対してそれなりの気持ちの入れ込み方をしていますので、こちら側から保険継続を断わるケースもあります。まあ、別に保険なんかは何処でも入れますし、毎年何かしらのトラブルがあるわけでもないですし。形のない商品ですから、いくらでも売ってくれますしね。

ですが、自分の時間や情熱の量には限りがありますので「あなたには売れない」と思えば売らないこともありえるわけです。今お付き合いのある方の中には「保険のみ」のお付き合いの方もありますし、「クルマの事だけ」お付き合いのある方もあります。もちろんその方それぞれに今までの経緯や仕事のご関係があるでしょうから、自分の商売上のこととしてはともかく「どちらも」という強制はしません。
でもイザという時になってフォローをさせていただくにあたって、色んな所でぼろの出ることはあります。保険なら保険で「最初の受け入れのところで」契約内容をこうしておいて貰えれば.....、ということですとかね。もちろん加入時には其処を信用されているのですから其処から保険に入っているのでしょうが、担当者がどこまでのレベル・意識の人か?なんてこちらには分かりませんしねえ。

結局は門構えではなく、担当者個人の意識次第という話になってしまうんですけどね。例えばいくらメーカーの看板を掲げた工場であったとしてもクルマを触るのはメカニックという一個人ですから。

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