2008年9月4日木曜日

えー、ご無沙汰しております。柴田です。
先月は何気にとても忙しく、夏休みは満足に取れませんでした、というより暦上の休みも満足に休めませんでした。なんかトヨペット時代に逆戻りしたような感じです。まあ、当時のように7時半にがバット跳ね起きて、タバコを一服するや否や飛び出していった、というような事はありませんが、それでも毎日毎日(今も)休む間もなく毎日がなんとなく忙しく行過ぎていきます。それでも何とかちょっとは気も緩められるようになったので、ちょっと更新。

実は今でも模型屋通いが止まりません。で、何時の間にやら何かしらを買ってきてしまうという循環が続いています。そこで思ったことを二つ三つ。

何気に最近のガンプラはすごいです。随分前に多色成型を採りいれてはいますが、その多色成型も以前のような複数色の成型プラ枠をひとつにまとめたに留まらず、1つのパーツに複数の成型色のプラを入れてみたり(つまり1つ成型枠に2つの金型を、使っているということでしょう)、元の枠に性質の違うプラをかぶせることにより、ランナーの状態で間接の軸が既に出来上がっている、といった多彩な成型技術が、実にさりげなく、しかも惜しみなく使われています。これがまず、成型技術そのものもに驚くこと。
第二に、スライド金型までもが実に巧妙に組まれていて、普通に考えたらありえない方向のスリット孔までが成型されていたり、金型そのものの製作技術の向上もあるのでしょうけど、今までなら考えられなかったピッチでの筋彫りや貫通溝までもが実に繊細にモールドされています。却ってこちら側から「一体その金型の寿命はどのくらい?」と心配してしまいたくなるほどです。
第三に。
おそらくコンピューター援用設計の賜物であるCAD,CAMが、「使える」段階にまで熟成されたことが大きいのでしょう。今までなら正中方向などでしか分割できなかったパーツ分けが、設計段階で既に完成予想図をCGで確認しつつ、パーティングラインや成型時の抜けや湯流れまで見込んだパーツ配置で以って金型が作られています。図面だけでは予想のつかないパーツ形状も画面上の立体検討を済ませた上で、分割線のでないようなパーツ分けがなされています。まさに立体パズルです。しかもそれでもきちんと組み立てられる。つまりきちんとした精度補償も出来ているという。なんかすごい世界に入ってきています。

ではスケールモデルはどうでしょうか?先日発売になった「モデルグラフィックス」付録の1/700艦船模型用の機銃。これにはたまげました。もう、瑕見で追わなくては十分に確認できないほどのモールドで作られた米粒ほどの機銃です。気違い沙汰のような製品。

なんだか、大人の趣味といえば聞えは良いですが、なんと言うかここまで来ると大人気ないような気もします。今日はそんなことを思いつつ、おやすみなさい。

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