2009年2月13日金曜日

車検代が払えない

先日、ブラジル人から電話がかかってきました。今までの付き合いとしては自動車の任意保険だけ付き合ってもらっていた、という関係です。とはいってもそれ以上では無いので手配り版「しばた新聞」を配達するほどではないお付き合いでした。

用件は車検の依頼です。ただし、「今は仕事がない、お金ない、でも車検は受けたい、何とかならないか?つまり分割払いで車検を取って欲しい」というものです。

一ヶ月ほど前にも、このブラジル人を雇っていた派遣会社の部長から(この人もそろそろ仕事にあぶれそう)分割払いで車検を受けてやって欲しい、と依頼がありました。でもいくら「この人はいい人だから」と言われても、こっちもボランティアで仕事している訳では無いので、回収の見込みやあてのない人から仕事を受けることは出来ません。

そんなわけで、それでも何とかならんもんかと思い、先ずは県税の自動車税課に電話しました。ブラジル人にありがちな「自動車税の未納(つまり前回の車検のときから払っていない)」があると、車検の時に一括で未納分を払え、ときます。先ずはこれが払ってあることを確認しないと、それだけで8万円近く請求金額に下駄を履かされます(つまり請求総額が増える=それだけ払えなくなる確率が増える)。
結果、未納分はないということが確認できました。先ずはこれで一安心です。

お次は重量税に関して。分納が可能かどうか聞いてみたのです。今までそんなことを考えたこともないのですが、重量税と言うのは車検金額にしめるウェートが非常に大きいので、これが出来れば支払いに関するハードルが非常に低くなってきます。あ、ちなみにオートサービスシバタの車検基本金額は以下の通りです。(普通車、1.5t未満)

車検基本金額  25,000円(引き取り納車・代車代・車検代行手数料等含む、課税対象金額分)
自賠責       22,470円(24ヶ月)
重量税       37,800円
印紙代       1,800円

合計     88,320円(オイル交換などの追加整備項目は別費用)

この金額で特に輸入車・国産車の区別はしていません。代車の要らないという人もいますが、こちらとしては一人でやっているので、引き取りに行くには行きと帰りの足が必然的に欲しくなります。このため代わりの車は必ず置いて行きます(だいたいヴィッツ)。
この金額で言うと請求金額に対する重量税の比率が約43%です。大きいです。

で、問い合わせの結果。一括のみの受付で、分納はダメだとの回答でした。「うーん。それなら仕方ないので、本人には、お金を貯めてもらってから車検を取ってもらうようにしますね。最悪の事態を考えて自賠責だけ長めに入っておいてもらって。」と言った所、予想はしていましたが、「車検は必ず期日までに受けてもらうのが法律で決まっていますので......」と返ってきました。

基本的に保険料には「立替払い」という概念がありません。というか禁止されています。保険契約書類を発行し、保険料を受け取って、領収書を発行する。そして、その時点もしくは契約書に記入された期日から保険がはじまる、という流れです。厳密にこれを適用すると、特に自賠責の取り扱いに関してなんかはマズイ部分が多々ありますが、基本的にはこの流れです。ですから、立替が出来ない自賠責だけは加入しておいてもらわなければいけません。
残るは車検費用と税金です。もちろん期日までに車検を受けること、なんて当たり前の話です。ですが、自分の車ならいざ知らず、他人の車のことで回収できるか分からない、利益率がいい訳でもない(だからといって蔑ろにしているわけではありませんが)仕事で下手げにボランティアなんてやれば回収できなかったときはどうする?特に税金関係すら回収できないときはバカバカしいったらありません。

でも電話口のお姉ちゃんは「支払いのことに関しては業者さんと本人とのお話になりますから...」ときました。うーん。話が噛み合わない。

こんな訳で、何とか車検を受けさせてあげたいという労力はどうやら無駄に終わりそうです。

以前も書きましたが、車検費用の本丸である「24ヶ月定期点検」本体の金額は「12ヶ月点検」金額とさほどに差のあるものではありません。違うのは「申請時にすでに関連する諸費用が支払われていること」というところで、自賠責保険(これも税金みたいなもんだ)と自動車重量税だけで普通車の場合6万程度下駄を履かされています。
近頃では交通違反反則金(いわゆる罰金)の未納があると車検を受けられないという、どこまでが本筋でどこからが末節なのかよく分からない有様になってきています。で、車検場(陸運局)まで来てから「この人は罰金払っていないので.......」なんて言われて仕方なく無駄足にしたくない業者は関係のない反則金まで払ってあげて車検を通してくる訳です。


実際の所、税金の減免とかいいますけど、これは本来払うべきところを「値引きしてあげる」ということですよね。では、所得が低くて、払うべき税金(所得税)そのものが少ない場合、値引きされてもあんまり嬉しくない訳です。

定額給付といわれてもおそらく日々の支払いの中に紛れて消えていくばかりで、実は公共料金や電気料等のライフラインへの支払いに回ってしまうことの方が多いのではないでしょうかね。
それよりかは暴論ですが、宝くじのようにしてしまい、その代わりに1億円の当りくじ(?)を2万本にしてばら撒いた方がナンボか効果があるような気がするんですが。例えは悪いですが、生命保険の死亡保険金を受け取ったらしい(あくまでも推測)人って、急に車の買い替えが早くなりますしね。それとか「え?家建て替えるの?」とかね。実際何人かそれっぽい人があったんで。


話をまとめると、もっと税金安くしてよ、というだけなんですけどね。あれだけ税金つぎ込んだっぽい高速道路なんかも、いつの間にやら誰のものか分からない民営化されているし。とっとと無料化されていれば、荷物の運賃なんかも随分と安くなるだろうに。

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