2008年7月17日木曜日

続・ガリバー

いやー。ガリバーの無料査定なんですけどね。しつこいです。何べんでも電話かかってきます。あんまり五月蝿いんで、着信拒否にしちゃいました。もしこれを読んでいる人の中で、一度聞いてみようかと思っている人があったら止めといた方がいいです。くどい。

よくこういうのって感心するんですが、仕事だらっていっても、よく電話できるなー、とか思っちゃうんですよね。しかも妙に馬鹿丁寧な口調で。そこで引いちゃっていたら先がないのも分らんでもないですけど。
そこで、ああいうところに聞かなくてもいい方法など。

実は、というほどのことでもないですけど、巷のクルマ屋さんは、隣近所のクルマ屋さんで並んでいるクルマを見て金額をつけることが多いです。つまり「この位(年式・走行距離など)のクルマならこれくらいの金額をつけても大丈夫か」という判断です。
年式の新しい場合、よく1年で百万落ちるとか言います。これは新車値引きも関係します。仮に車両本体300万の車の場合で本体値引き20万くらいが通常の値引きだとします。つまり新車の実売が280万円。ここで、1年落ちの中古車がいくらの金額なら新車と勝負できるか?
と考えます。
中古車の店頭表示金額が250万円だとすると微妙かな?と。これが220万~230万くらいの表示価格だったとするとどうでしょう。1年しか乗っていないクルマが7~80万円引きで買える。これなら食指が動かなくもないかな、という感覚にもなろうかと思います。この、「このくらいならお買い得かな?」という金額差が一つの基準です。
で、ここからお店の利益、つまりこのくらいの金額のクルマならば台あたり30万前後の利益を出そうとするでしょうから、つまり200万前後の下取価格というわけです。

本来ならば消費税を払っている課税対象業者ならば、この下取価格に5%の消費税を含めた金額を提示しなくてはいけないはずなのですが、そんな言葉の聴けた例はありませんねえ。ディーラー時代にはよく小細工をして、その消費税上乗せ分で新車の追い金を調整したこともあったっけ。今その手口が通用するかどうか知りませんが。
後、ごまかしの手口として、自賠責の残月数とか、自動車税の残りとか、リサイクル費用とかがあります。つまりはそれらをひっくるめて全部でいくら、とやるわけです。
また新車販売のときの話ですが、お客さんは8月も過ぎると自動車税のことはすっかり忘れています。これで調整する、という事もよくやりましたねえ。

で。更に2年落ち3年落ち、となると先ほどの230万円から年間で更にもう2~30万円くらい差がないと、という話になりますので、それ相応の金額に成ってしまうというわけです。このため3年で半額などとよく言われる国産車は、確かにこういうからくりというか理屈で動いている訳です。新車値引きが激しい場合、中古車の金額が接近してしまいますので、表示価格を下げざるを得ません。このため安い下取値は更に安くなります。

以上は通常の例ですが、メーカーでやる、よくある手として、ちょっと顔の造形を変えてお化粧直しをする時があるます。
これをやられると、一般的には「現行型の顔」というものにご威光が移ってしまいますので、旧型の顔は値を下げざるを得ません。となると2~30万円の差どころか、50万円ほど違ってきてしまうこともありえます。特に発表間もない時期でやられるとこれは痛いです。要注意メーカーとしては「ホ○ダ」でしょうか。よく自社登録もしたしね。

外車とかだとやはり3年という時期が一つの区切りなんでしょう。ベンツとかだと新車登録後3年まではメルセデスケアなどと称して、ほぼ全ての項目でメーカー補償が適用されるようです。つまり3年経ったら以後の修理費は自己負担。一般的にベンツは維持費がかかる、という通説は今でも健在ですから、それに恐れをなして、とにかく表示価格を下げないと売れない。このため、新車時450万超のベンツも6年経ったら100万ソコソコで買える、という事になる訳です。まあ、これは余談。

じゃあ、オレの車は?という向きもあるでしょう。そういうときには「GOO」で検索することをお勧めします。(カーセンサーだとちょっと、やりづらい)
車の年式や走行距離、色などの条件を入力すると、その条件に見合った車が一覧で出てきます。それを見ていると、大体の中心価格帯が見えてくるはずです。
基本的にクルマ屋さんは、いくら安くても1台10~15万円(車両本体50万以下が目安)は利益を見込んでいます。100万前後で20万。200万前後で30万前後。ですから逆に店頭表示価格からこの金額を引いてやればいいのです。
後は買取屋さんの利益(3~5万円)とオークション会場の出品手数料、会場までの搬送料などで10万ほどを引いてやると大体の買取金額が出てきます。もちろん傷や、要修理箇所等のある場合は、更にそこから加修費用分を減額します。
仮に150万とします。ここから20万円強の利益と10万円ほどの諸経費分を引くと120万円以下。と、まあこんなところでしょう。

ご参考になりましたでしょうか?それでは、また。

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