2009年2月28日土曜日

麻生太郎君

最近の麻生君はひどく元気がない。そりゃあそうだ。

ついこの間、何人もの自民党総裁候補者を退けて、麻生君が一番人気になったばっかりなんだもの。そうしていい気分に浸りきっている所に、やれ「毎日のホテルのバー通い」だの、漢字が読めないバカ総理」だのといわれて気分が良いわけない。今まで「蝶よ花よ」で、吉田首相の孫だのお坊ちゃまだの、社長だのと散々ちやほやされてきたであろその経歴の持ち主に対する言葉として素直に聞き入れられているのであれば、それはそれですごいと思うけど。


人間、自分が悪いと思っていても、周りに「お前が悪い」と言われれば逆に開き直ってしまうことがよくある。多少なりとも自分をよく見せようと少々のウソや誇張を含めることだって珍しくないだろうと思う。

例えば、やはり事故のとき。
自分が加害者側だとする。もう信号が赤に変わりはじめだったけど急いでるし、さっきまで黄色だったしで「エエイままよ」とばかりに行っちゃたとしよう。そうしたら、居るはずのない、居てほしくない場所に、居てほしくないタイミングで既に車が来ていたとしたら。

もちろんぶつかる。そしてぶつかっちゃった。

内心、自分が悪い事は分かっている。でも、そのまま認めるとおまわりさんに怒られるだろうし、奥さんや子供にだって言い訳が立たない。もちろんお袋は怒り狂うだろうし久々に親父にもあきれられるだろう。だとしたら......。

ほんのちょっとでも、自分の立場が有利になるような方向に証言が変わってくる。「いや、見てはいたんだけど.........」「前の車が大型車で信号のタイミングがよく分からなかった.......」「窓ガラスが曇っていて.......」「まだ黄色でした」はては「相手側の車も進入が早かったように思います」などなど。少しでも「自分は悪くない」という言い訳に終始する人が、今までに何人いたことか。

被害者としては「何で素直に一言、まず謝らないのか」ということからはじまります。これもいつもの事です。
まず謝れよ。お前が悪かったんだから。まあ、完全停止でもない限り100:0にはならないとは承知しているけど、それでもお前が入ってきたときは信号機は「赤」だったろう?だったら何で止まらなかったの。何で見てなかったの。

大概こういう場合、現場検証が終わった後にいろいろと揉めだすものです。まずは一言謝罪に来るべきじゃあないのか?から始まり、証言の食い違いやら言葉尻が気に食わないやら。そのうち保険会社の言ってくる賠償金額が少ないだの、こんなもんか?だの。
被害者側からすれば「こっちはやられた側なんだから」なのはよく分かるのですが、だからといって加害者側の自宅まで押しかけて、玄関先でどうのこうの、というのは「おどし」と取られてしまいます。ケースによっては、ちょっと筋違いな感じもしなくもありませんが「警察を呼びます」とか「今後は弁護士を通じて.......」なんて話をされてしまいます。

このため、被害者側の代理店の立場としては、相手側の落としどころ、譲歩できるギリギリのポイントを見極めたうえで、こういう解決案はいかがですか?という話をします。もちろん加害者側にも代理店なり保険会社の担当者なりが居る訳ですので直接交渉は出来ませんが、それでも相手感情をふまえつつ、相手の状況をふまえつつ、話のできそうなポイントを探っていきます。

さて、これをふまえると。
麻生君の状況は紛れもなくこのパターンでいうと「加害者側」です。ところがおそらく、もしかすると本心から麻生君は「オレは被害者だ」と思っているんじゃあないのかな?という気もします。明治の元勲なんかとも繋がりなるらしい「由緒ある(?)」ワタクシ「太郎」が悪いわけない、位に思っているかもしれません。
となれば、まず持ち上げるのがいいのではないか。今のままでは屈辱にまみれて後姿を見せる羽目になるのは火を見るよりも明らかな訳ですから、それよりは、鼻高々と、悠々と引き上げる形を取ってやり、逃げ道に誘導してあげる。そこで「やあ、麻生さんでもダメでしたか」くらいのネギライ半分、ブラック半分でも言ってやればいいじゃないですか。それこそ福田君のように「ちんぷりこいて」ぷーっとほっぺたをふくらましてしまっては、まあガキといわれても仕方がないですが、もう少しやり方を考えてもいいのでは?と思わなくもありません。これではゆとり世代を生み出した元凶はここにあった、といわれても仕方ありません。まあ元凶なんだろうけど。

3 件のコメント:

コロパパ さんのコメント...

いつも思うんですけど、自分が青信号で相手が赤信号無視で衝突した場合、証拠はどうするんでしょう。
特に人身事故の場合は単純にお金だけじゃ解決しない事もありますよね。自転車だったら簡単に死んじゃいますしね。
よく証人(目撃者)を確保するように、なんて言われてますけど、みんな走り去ってしまったり、たまたま夜で他に人がいないとか、急な事で思いつかない・行動できないなんてこともよくあるでしょうから。
信号には皆、カメラを付けといて欲しいですけど、予算的に無理でしょうね。それとも、一部のタクシーみたいに自分の車にカメラを装備するとか。オートバックスとかで売ってますかね?

hiro さんのコメント...

いつもコメントありがとうございます。
ご質問の件。なかなか悩ましい所です。ふと見上げると随分カメラの設置してある信号機も増えたものです。また、長大な右折レーンを設置してある交差点(国1とか)であったり、右折信号のみ別に出す交差点も随分増えました(その代わり右折しようとすると待ち時間が長くなったところもあり、いいものやら、悪いものやら)。

基本的には双方の証言が一致していればいいのですが、いろいろな事情で言い訳がましく証言が変化していくことも多いのは事実です。基本的にはすぐにお巡りさんを呼んでもらい、お巡りさんの前で目撃者などにも証言をしてもらうというのが一番なのですが、それがなければ自衛手段としてドライブレコーダーを設置するというのも手ではあります。何かもの悲しいものはありますが。

価格としてはせいぜい2~3万くらいの品物のようです。設置には電源が必要でしょうから、それだけ配線加工が必要でしょう。中には、営業車全車にドライビングレコーダーを設置して安全意識の向上を図っているお客さんもありました。

ま、そんなことより、素直に「ごめんなさい」といえる人間であるような道徳教育の方が先のような気はします。

hiro さんのコメント...

コメント追加です。
試しにヤフオクで見てみたらドライブレコーダーは1万円もしませんでした。これなら買ってもいいかなあ、と思ってしまいましたねえ。