2008年1月10日木曜日

コーティングのお値段

なかなか自分のクルマを塗った事のある人、なんてのはそうそういないとは思いますが、車を洗ったことのある人は結構いると思います。そんな方々の中で、一生懸命ワックスをかけたことのある人も少なからずいらっしゃるかと思います。
さて今日のコラムは、そのコーティング作業。世の中には実に、いろんな塗装表面を保護する商品というものが出回っていて、かえって、いろいろな種類がありすぎて選べなくなってしまっているのが現実だと思います。その前に。
そんな色々弄ばれている新車たちの塗装とはどんな具合なのか?どのようにして仕上げられているのでしょうか。

現実問題として、お客様にお買い上げいただいて、お納めさせていただいた瞬間、というより、生産ラインを出て、ディーラーの新車置き場に向かったそのときから、クルマ達はなにをされても文句の言えない、実に厳しい世間の風を存分にその体で味わう事になります。そのことを重々承知しているメーカーは、まるで自分の娘達に、せめてもの手向けと、あの手この手の花嫁衣裳を用意しているのです。
それが、亜鉛メッキ槽ドブ付けのメッキ鋼板であったり、防錆塗料のドブ付け塗装であったりするわけです。そんな入念な下地塗装の後、中塗り、上塗りという工程になるわけですが、ここで使用される塗料たちは特に入念に選別し、特別に精製された、対候性や対擦り傷防止性能、対紫外線性能、耐熱、などなど、あらゆる気象条件や保管条件を考慮されたものとなっています。

という訳で、この辺で、半ば一つの答えが出てしまっているのです。そう、何もするな、という事ですね。ここまで入念に設計され、作られた塗装表面は既に独り立ちできるように仕上げられているのです。
ところが、あちこち走っても走らなくても車のボディには、すぐに埃が乗ってしまいます。泥もつきます。時には飛行物体から石が飛んでくる事もありますし、言葉通りの爆弾が落下してくることもあります。
このため、気まぐれなオーナー様の「いつも、きれいなクルマでいて欲しい」などという、半ば無茶な要望にも耐えうるべく、ある程度、クルマというものは乱暴に洗っても大丈夫な性能までも与えられてはいるのですが、ここにいたって、やっとコーティングの存在意義、というものに行き着く事が出来るわけです。
という事でやっと本題、なのですが、少々ここに来るまでが長すぎたようです。書いているほうが息切れしてきてます。という事で、明日に続く。それでは。

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