2009年12月5日土曜日

ちょっと待ってください。

鳩山さんの親が個人資産を故人献金ルートを使って政治資金としてたらしいことについて、「親が子に小遣いやって何が悪い」的な論調もあるようです。それによって政治が歪められる事はないだろう、という事がその理由のようです。ですが個人的には大いに疑問です。

まず第一に「予算を作り、予算を執行する」という作業は金融機関に身を置く人間と同様、金銭に潔白な人間でなければそれに携わる資格などないだろう、というそもそも論。
これを言うと「そんな奴が政治家の中にいるのか??」という話にもなるでしょうけど、完全に潔白なことは望むべくもない話かも知れません。ただ最低限、この程度のモラルは持ち合わせるべきという一線はあるはずです。これに関して「故人名を使った」「5万円ラインを超えない」という、いかにも小ズルイ、というか小賢しい、卑劣とも言うべき抜け道を使うことは一国を指揮する人間としては、いかにも狭量な恥ずべき行為です。器が小さいといっても良いかもしれません。
「それだけの事で」という声もあるでしょうが、こういうところ(特に時間とお金に関する約束)にこそ律儀であることが人としての信用を作る最低限のエチケットです。故に私としては鳩山さんに失格の烙印を捺します。

親から子への政治資金の融通について。
確定申告をしている人間からすれば理解していることでしょうけど、政党への献金は所得控除の対象となる出金項目です。寄付金なんかもそうですよね。
ただ単に資金の融通をしたいのならそうすればいいだけの事です。それが公正明大なやり方ってもんでしょう。
ではなぜわざわざ故人名を使ってまでして迂回献金をするのか?となればそれは個人資産の付け替えじゃあないの?と疑われても仕方がありません。つまりは遺産相続の相続税対策として「故人献金」というルートを使ったんじゃないか、という疑いです。こうなれば、これは立派に脱税行為です。やっぱり脱税総理か。


そういう意味ではお金に対して初心ともいえる無関心さ、無頓着さは非常に危なっかしいものです。一事が万事全てそうともいえるかもしれません。
良くも悪くも金によって生かされ、殺されもするのですから、その程度の認識では政治の場に出てくるべきではない、と強く感じます。

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