2009年12月16日水曜日

バッテリーのお話

寒い時期になってきましたので、まま、バッテリーの相談があります。

自動後退とかの用品屋さんに行くと、それこそいろいろな商品が並んでいて、また色々な宣伝文句が並べられているので迷われるのでしょう。
また、商売上の常識として「これはいい」とされているものは大概、お値段もそれなりに高価であることがほとんどなので「良いらしいけど、ちょっと高い」 「値段はそれなりだけど、特に宣伝文句が付いていない」=本当にこれで良いのか?という疑いのループに巻き込まれて結局選べなくなってしまう、という事が 多いようです。


ここで結論めいたことを書いてしまうと、どういうバッテリーを選んだらいいか?と聞かれれば、予算の許す限りできるだけ容量の大きなバッテリーを選んでおけば間違いは無い、と答えます。カルシウムだ、シルバーバッテリーだ、ボッシュだ何だ、とありますが、結論はこれです。

バッテリーの寿命は深放電したか否か雰囲気温度に左右されます。雰囲気温度はバッテリーの設置場所という、車体設計上どうしようもない事に関わりますので、あとは放電度合いで差をつけるしかありません。なるべく放電させずに済ますのならば、容量を大きくする以上の決定打はありません。
つまり容量に余裕のあるバッテリーを積むべし、という事ですね。もちろん設置場所には限界サイズがありますので、もちろんその範囲内で、という事ですが。

手っ取り早く言えば用品屋にあるバッテリー適合表を見て寒冷地仕様用と書いてあるバッテリーか、もうすこし大きめの容量でありさえすれば充分です。
あまり距離を乗らない人の方が、なるべく大きめのバッテリーを選ばれると良いでしょう。ある程度乗る人ならばそれほど気にすることはありません。

能書きの付いたバッテリーなら2倍モチが良いというのなら、それでも良いでしょうが、金額分を大いにカバーするだけの大差がつくとも思えません。
バッテリーの技術はワリカシ成熟した技術です。それだけにホンのちょっとのノウハウの塊ともいえますが、どんぐりの背比べともいえる分野でもあります。ですので、他とは違った謳い文句が大きな宣伝文句ともなります。

逆に言えばそうしないと値段を上げる口実が作れません。

だから普通のもので良いのです。国産の純正装着サイズは流石に「え?こんなにちっちゃくて良いの?」と思いますが、それでも極端に低寿命という訳でもあり ません。オルタネーターの性能も上がり、消費電力も下げられてきているので、これでメーカー基準の所定の寿命を全うできる、という判断がなされているので す。


中には音質が.......、などという人もありますが、バッテリーを換えた程度で音が違うなどという不思議なことはありません。アーシングも同様です。だって直流電流なんですから。メーカーの設計基準値はそれほどマヌケなものではありません。
どうも「純正仕様」=「チャチでしょぼい」という誤解をされているようですが、アフターパーツ屋さんとしては、そうでなくては商売になりませんので、そういうことになっているだけです。

納入・販売価格を考えれば純正仕様は「ものすごく安くて高品質」です。

メーカーやブランド名も色々言われますが、製造元のバッテリーメーカーと言ったって国内で言えば「古河」「日本電池」「パナソニック」「ユアサ」「日立」などが大元です。
仮にその他のブランド名が掲げられていても内実は「GSユアサ」だったなんて事がたいはんですからそれほど気にすることはないでしょう。


ただ、以前このブログで採り上げたように「メンテナンスフリー」タイプだけはその寿命が測りづらいらしい、という一点で個人的には避けています。

御参考までに。

0 件のコメント: