2008年6月26日木曜日

世襲制

こういう商売をしていると、親から子へ、という事業継承の場面は数多く目にする。同級生もいれば、いつものガソリンスタンドであったり、お金持ちの社長や農業をやっている人や。

以前、日本の歴史上、武士政権が長かったのは、それが制度として、とてもよくこの日本の風土に馴染んでいたからではないのか?という事を書いたことがあったような、ないような。で同時に「代々世襲」という形態も非常に長く続いているような気がする。これも多分おなじみになっている形態なのではないかな?とも思う。
でなければ、二世議員、三世議員などといったわけのわかんない存在がいることが信じられない。しかしてその実態は?というと晋三君や純一郎君や康夫君、真紀子ちゃん程度だったりする訳だけど。

ドイツだったか、選帝侯という人たちが何人かいたと思う。読んで字の如しで「皇帝を選ぶ諸侯」。つまり忠実な僕というか、丁稚というのか。そういった人達が皇帝にふさわしいか否かを判断し、必ずしもその家の長男が順当に皇帝家を継承していくわけではない、という制度だったかな?実態はどうだったのかよく知らないんだけど。
規模の大きすぎる企業なら社長って誰?ってなもんで、ある程度お飾りでもいいような気もするけど(自分自身、そういうところとは付き合いがないのでよく分からない)、中小企業の場合、社長と従業員の距離はわりあい近い例が多いと思う。この場合、果たしてすんなりと「社長の子供だから、次はあの人が社長」ということを周囲が認めるか、という事はあるのでは?多分、自分と同じ目線で昨日まで横に座っていた人を見るだろうし。

それを考えると、やっぱりしっかりとした実力を持つ番頭を先ず育てることが重要なんだろうな、と思う。で、その番頭に「選帝侯」のような権能も持たせる。確かに息子という存在は分身って言えば分身なんだろうけど、必ずしもそれが後継者としてふさわしいかは別問題だし。ここは選帝侯たる番頭に「これから先も仕えるに足る資質の持ち主かどうか」きちんと見極めてもらったうえで次世代も考えていくべきなんだろうな、とね。まあ、ぼくん家には関係ないことだけどさ。

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