2008年6月2日月曜日

あれから


イストの掃除がまったく進んでおりません。
一つには雨。
一つには他のことで忙しかった(いいわけ)。
一つにはどこまでやるの?と思っちゃった。
などなど。

思わぬ伏兵というわけでもないのですが、つまらない理由としては、意外にも汚れていないというか、カーペットの掃除機がけをやれば、ある程度はソコソコは見れてしまうかも?という症状診断もあります。つまりはがんばってやっても、あんまりその努力が報われないような気もしてきたため、内装などという地味でめんどくさいことをやるよりさっさと外装磨きに入った方が...、という逃げの感覚ですね。
べつに嫁さんからお金とってやってるわけでもないので、ボチボチやればいいや、というのもある。うむ。

しかし、なんですね。ガソリンの価格。
新聞各紙を見ても(「あらたにす」http://allatanys.jp/)上がった、という報道だけで、そのほかになんとも思わんのかい?といった感じ。
まずはきちんと事実を把握する、のが報道の基本だとしても、その基盤の上に立った考察がなければさしたる意味を持たないと思うんですが。

数年前の円高ドル安時に、あれだけ無意味な数兆円規模の市場介入をやらかせといてそのドルで何やったかといえばアメリカ国債を買ったって言ってましたよね。それでその国債そのものはアメリカにおきっぱなしで。その金利は?何年債を買ったの?究極的には本当に日本人のためになるんでしょうね?

ここのところ、福沢諭吉さんの「学問のすすめ」なんぞを読んでいます。実は中学生の頃に一度挑戦したことがあるのですが、挫折しました。なぜか?
「学問のすすめ」執筆当時は、まだ日本語の口語文の作文技術がまだ確立されていない時代の文章です。このため(現代の文章の比べると)とても読みにくい。句点・句読点の打ち方がまだ一般技法として確立されていないので、そこでつまずいてしまう訳です。甘い、というご批判は甘んじて受けますが、ありがたいことに最近は口語訳の学問のすすめが刊行されているのでした。今読んでいるのはそれです。
で。その印象。これって、何時の時代の文章なのだろうか、と思うほどに今の状況とあんまり変わりません。明治時代の改革の一翼を担った、という初々しい意気込みというか、希望をそこかしこに感じるのは刊行時の空気を感じますが、それ以外は今と驚くほど共通しています。逆に人間それほど変るもんじゃない、というか歴史は繰り返す、という事もいえるのですが。でもまあ、情けないというか。現在の1万円札に福沢諭吉の肖像が使われているのが、何の皮肉だ?と思うほどですね。みなさんもご一読されてみては如何でしょう。

しかしまあ、お国としては、そこに住む人の生活基盤を守る気はないんでしょうねえ。自分の関係者だけは守る気はあるみたいですが。それを思うと今の世情としては室町時代に近いのかなと思わざるを得ません。
あちらこちらが関所だらけで、ちょっと移動しただけで関所の通行料のために財布の中身は随分軽くなるし、徳政令は何とか出ていないにせよ、政府の借金を何とかするために今にも何かやりそうだし。あちこちに当時の座のような組合だらけでコピーワンスの議論ですら、まだ進まないし。そういえば比叡山や石山本願寺、各地の一向宗のように現在でも宗教勢力は花盛りだしね。でも、現代のオタク文化やIT関連が現代版の東山文化か?といわれるとちょっと嫌だなあ。
士郎正宗という漫画家のお話の中では、日本が「ポセイドン」という呼称で登場します。「ニッポンセイヒン」という音が混ざって「ポセイドン」という事になったというこじつけですが。それはともかく、そこでは「ポセイドン」は企業集合体としての国家として描かれています。さっきのことにこじつければ企業=守護大名みたいな感じなんでしょうかね。経団連が国家の主導権を持つ?うーん。それはいやだなあ。

現代の中国は民主国家だとは言っていますが実の所は皇帝制度が姿を変えたものでしょう?人民解放軍の指揮権を誰が握っているかで代替わりをするという。かわいそうですが韓国などは今でもその属国というか、独り立ちできないというのか。李氏朝鮮がそうでしたよね。で、反対方向にある日本には噛み付く、みたいな。
西欧史はよくは知らないのですが、いまのEUは、ずっと夢見たローマ帝国再現なのでしょう?実態としては結構、物言う市民の集合体みたいな印象を強く受けます。結局の所、地域地域による落ち着きどころ、ともいうべき比較的長く続いた政治形態があるような気がします。中東なんかもそうだしね。
日本としては武士階級による地方自治という形態(中央政府はあっても)が比較的長く続いたように思います。おそらくそれが性に合っている、という事なのでは?ある意味、これの現代版が「ポセイドン」なのかもしれないなあ、と思ってみたりみなかったり。
そこからすると今はいびつというか。ひょっとすると日本という国としてはあんまり中央集権国家という形態が馴染まないのかもしれない。道州制への移行という議論もあるようですが、お上のご指導による着せ替えではねえ。

唐突にこの辺でおわり。

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