2009年3月11日水曜日

人間の腐り方

前回の「自己主張の代償」というタイトルを改めて目にして、自分が今いる環境や状況も、まあ、「自己主張し続けてきた代償」か.....と、ふと思いました。
色々すったもんだがあったとはいえ、一応トヨペットの営業職というのは世間様的には通りは良いようですし、少なくとも上がりはなくとも給料は月末になれば出してくれてはいましたし。おそらく試したことはないですが、銀行の借り入れなんかもスムーズにいったのではないかな、と思います。別に今、銀行に借り入れなんぞはありませんし、住居もありますので借金なぞするつもりも無いのですが。


さて、人間の腐り方。これは先日ふと目に止まった文章からつらつらと考えていたことです。
以前は「オタキング」、最近は「記録式ダイエット」でご記憶の方が多いかと思われる岡田斗司夫さんのインタビュー記事中にあった言葉です。
上がりが順調になってくると、社員の性格が悪くなってくるんです。『イベントやってれば儲かって食える』っていう根性は人間の心に悪いんですよ(笑)、変な言い方ですけど。本当にね。(中略)ガイナックスはめちゃめちゃ貧乏なのにもかかわらず姿勢がちゃんと保たれててるのに、それよりも豊かなゼネプロにそれができないというのがもう我慢ならなかった。
この前後の事情はめんどくさいので特にお話はしません。ただそれだけではなんなので。
引用文中にあるイベントとは、以前ビックサイト(でしたっけ?)でエレベーター事故があったときに開催されていたイベント「ワンダーフェスティバル」の事です。もっともこのインタビュー記事自体が2002年以前のものですから岡田さん自身はこの事故にかかわりはありませんが。ただ、このイベントを立ち上げた当初から10年間くらいは岡田さんが始めた会社「ゼネラルプロダクツ」がこのイベントを運営していました。現在は食玩で有名(だと思う)海洋堂がイベント運営を引き受けています。

ここからは自分の解釈も含めての話しになってしまいますが、ここで言う「上がりの安定」とは基本的には収入の安定、地位の安定ということだと思います。常に背水の陣では気持ちがもたないのも事実ですけど、あまりに安定していると逆に「入るのが当たり前」になってしまい緊張感がなくなってくるように思います。また、当たり前では感謝のしようもないでしょう。
昨今のクビきりの問題にしてもそう思うのですが「払う為の努力はするけど、入ってくるモン(売上とそれに付随してくるべき利潤)がないんだから仕方ないだろう」という気持ちもあります。また、未来永劫今の状況が続く訳ではないんだから「何で多少でも貯めとかなかったんだ?」と思わずにもいられません。派遣村がどうのこうのといっていましたが、助けるのと甘やかすのとの境界線が曖昧すぎるような気がしてなりません。

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