2009年6月9日火曜日

エコロジー

世の中エコ流行りになって久しいようで、今日もまた京都議定書以降のどうたらこうたらで、ドイツあたりからだったか「暫定7%なんて生ぬるい。日本がそんなことでは他の国が言い逃れる隠れ蓑にもなってしまうから25%は行ってもらいたい。」なんて無謀な事をいわれちゃっているようです。
もっとも経済活動の縮小はイコール二酸化炭素の排出削減には一番効くでしょうから人口の自然減なんかも含めていつの間にやら達成しちゃたりするかもしれません。ま、それは冗談ですが。

京都議定書自体、その基準年が1990という事で東西ドイツの合併前だとか、ソ連崩壊前だとか、中国経済が急激に伸びる以前であるとか、色々な要素があるわけで。ドイツなら以前の東ドイツ地域は排気ガス浄化システムの作動前であることから、足して2で割ればある程度何もしなくても議定書の目標値は達成できる算段が最初からついていたはずだとか、ソ連も同様、中国などはわが国の経済成長を阻害するつもりかなんて、自国のパイを付けねらう欧米を向こうに回してチャッカリ自分たちだけは規制対象外にしてしまってたりする訳です。

その他バーチャルウォーターでしたか、農産物を生産するに当たり必要な水資源は、その作物を輸入した国が水資源を輸入しているのと同じだ、なんて事を言われたりもしています。何のことはない。またしても食糧自給率の低いイコール食糧輸入大国である日本を狙い撃ちにした論法です。
もちろん賞味期限が切れたとかいってすぐに食べ物を捨てるような風潮は論外ですが、それにしても言われっ放しなんじゃなのかなあと。

平均してエネルギー効率の悪い製品を使う国々に、環境負荷の小さく、より省エネルギーな製品を提供すれば、それはすなわち輸出先の二酸化炭素排出低減に寄与したことになる訳ですから、その低減分はもとより、日本国内で費やした生産にかかわるエネルギー分や研究開発にかけた時間や金額分に適当な係数をかけた排出低減相当分・寄与分もきちんと考慮されるべきなんではないでしょうか?
それこそ排出権を買えなんて商売は、環境ゴロのやることにしか思えないんですけどねえ。


ひとつ教えて欲しいのですが、知っている方。この二酸化炭素排出量なんて一体どうやって測っているのでしょうか?二酸化炭素の平均濃度の変化でも計測している?それとも大雑把に輸入原油から類推される生成二酸化炭素量の予測値?

以前、遠すぎる発電所からの電力送電ロスを書いたことがあったかと思います。それこそ送電線の銅線や鉄塔の鉄資源、周辺への電磁波の影響など、あんまり歓迎できないムダや悪影響は分かりきっていることだと思うのですが。何で地産地消を目指さないんでしょうかねえ。東京・神奈川・千葉あたりでの消費電力の消費割合なんて相当なもんになるはずなのに、わざわざ日本列島を縦断して新潟や福井から送ってきている分もあるんでしょう?
また浜岡原発の一号機でしたか。解体処分に掛かる年月も相当な長さに亘るようで、いくら原発の発電期間中の二酸化炭素排出量が少ないとはいえ、その原発建設時に投入されるエネルギーや資源と解体・廃棄に投入されるエネルギーや資源もあるわけで。今現在原発の発電比率が高まっているようですが、それは休止されている発電所(水力・火力の)が増えているからなのか、それとも原発そのものの数が増えているからなのか。その辺の内訳を知りたいですね。結局はトータルのエネルギー効率という話なんですから。どうもその辺の話は置いてきぼりになっていて、まずは建設計画・資源の浪費が前提になっているような気がしてなりません。
それより何より、工業生産という産業が「常にゴミとなる」べく運命ずけられた製品群を次から次へと生み出し、それを消費してもらい続けるというサイクルを前提としている形態である事が一番の問題なのかもしれませんが。
であるからこそ新たな欲望を創出するべく手変え品変え、様々な製品群が世にあふれ続け、また廃棄されていき、欲望を刺激されすぎた消費者はかえって不感症になってしまい、逆にどの製品を見ても興奮しなくなっているのが今の世の風潮なのかもしれません。
特にクルマはそうなのかもしれませんねえ。

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